JPH0710031A - 装軌式車両のギヤード操向装置、およびその制御装置 - Google Patents

装軌式車両のギヤード操向装置、およびその制御装置

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JPH0710031A
JPH0710031A JP18082893A JP18082893A JPH0710031A JP H0710031 A JPH0710031 A JP H0710031A JP 18082893 A JP18082893 A JP 18082893A JP 18082893 A JP18082893 A JP 18082893A JP H0710031 A JPH0710031 A JP H0710031A
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turning
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Shunichi Okada
俊一 岡田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 装軌式車両の駆動装置、特に車両を効率よく
操向するために左右の駆動装置が選択的に作動されるギ
ヤード操向装置を提供する。 【構成】 一つの入力軸31と、左右の操向ブレーキ3
8および直結クラッチ44と、一つの旋回クラッチ46
と、三列の遊星列40、43、48と、操向ブレーキバ
ブ34に結合された左右の出力軸32、および旋回クラ
ッチにギヤにより連結された旋回油圧モータ83よりな
るギヤード操向装置において実操向比と、指令操向比と
を比較し、指令操向比に近づけるための直結クラッチ、
旋回クラッチ、または操向ブレーキ制御油圧信号を、各
クラッチ、または操向ブレーキ制御用電磁弁に出力する
と共に、操作装置により入力される操向方向と逆方向の
直結クラッチに係合信号を出力し、緩旋回においては可
変容量型油圧ポンプの吐出量を制御する信号を出力する
コントローラよりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は装軌式車両の駆動装置、
特に車両を効率よく操向するために左右の駆動装置が選
択的に作動されるギヤード操向装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、装軌式車両のギヤード操向装置と
しては、「特表昭55−501139」がある。該従来
の技術における車両は図5において全体を1で示すよう
に、右側履帯2と左側履帯3からなる推進装置を有し、
該履帯2、3は図6における終減速機4のハブ5に装着
されるスプロケット6で駆動される。更に図5に示すよ
うに、前記車両1は内燃機関等による駆動装置7を有し
ており、該駆動装置7の動力は全体を8で示すギヤード
操向装置を介して左右の各終減速機4に結合される出力
軸10に伝動される。
【0003】前記ギヤード操向装置8をスケルトンで示
すと図12のようになるが、該ギヤード操向装置8の構
成における高速モード、低速モード、及び制動モードに
おける各作用について説明する。先ず高速モードでは、
ブレーキ11と低速度クラッチ12とは開放され、高速
度クラッチ13の係合によってハウジング14を駆動ハ
ブ15に結合する。従って、入力軸9がハウジング14
に直接ギヤー係合し、出力軸10がブレーキハブ22に
直接ギヤー係合するように構成されているため、図示し
ない原動機の動力はベベルギヤ23,24を介して入力
軸9によって出力軸10を直接駆動し、入力軸9の回転
は1対1の速度比で出力軸10に伝達される。また、低
速モードでは高速度クラッチ13と、ブレーキ11は開
放されるが、低速度クラッチ12の係合によってハブ1
6をハウジング17に固定することにより、サンギヤ1
8を固定し、遊星ギヤ19が入力ハウジング14に固定
されたリングギヤ20で駆動される際、サンギヤ18の
まわりを移動するようになる。これによって、キャリヤ
21が所定の減速比により減速されて回転するが、該キ
ャリヤ21に直結される駆動ハブ15を介して出力軸1
0が前記キャリヤ21と同一の回転数で回転する。次
に、制動モードにおいては高速度クラッチ13と、低速
度クラッチ12が開放されるため、入力軸9から出力軸
10へのトルクの伝達が遮断される。これと同時にブレ
ーキ11が係合されるため、出力軸10に直結されるブ
レーキハブ22を固定ハウジング17に連結し、これに
より出力軸10、更にはそれぞれの関連する履帯2,3
を制動する。
【0004】また、従来のクラッチ・ブレーキ式操向装
置を有する車両の制御装置としては、「特表平1−50
1054」があり、車両の旋回半径を操向レバーの操作
量によって決まる指令旋回半径とするために、左右の履
帯駆動軸の回転数をセンシングして前記指令旋回半径に
なるようにクラッチ、あるいはブレーキの油圧をフィー
ドバック制御する技術が開示されている。しかし、ギヤ
ード操向装置を有する車両の制御装置として、車両の旋
回半径を操向レバーの操作量によって決まる指令旋回半
径とするために、フィードバック制御する技術はまだ、
公開されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術におい
ては、所定のギヤ比により制動ロスなく、約10mの旋
回半径で旋回できる長所があり、またブレーキ11の操
作により従来公知のクラッチ・ブレーキ式旋回装置の機
能を有する。しかし、前記従来の技術では左右に高速度
クラッチ13と、低速度クラッチ12と、ブレーキ11
の3パックづつのディスクが左右計6個必要となり、ま
た油圧制御バルブも計6組必要になるため、装置が高価
になるという問題があった。ただし、前記従来の技術で
は左右にそれぞれ高速度クラッチ13と、低速度クラッ
チ12を持っているため、左右共に高速度段、あるいは
低速度段とすることも可能である。従って、トランスミ
ッションを3段とすれば前後進6段の変速が可能となる
が、トランスミッションを3段として前後進3段の変速
で充分な車両においては品質が過剰となっていた。
【0006】また、ギヤード操向装置8を有する車両の
制御装置として、車両の旋回半径を操向レバーの操作量
によって決まる指令旋回半径とするために、フィードバ
ック制御しないと、ブルドーザ等の車両に作用する負荷
の大小によってオペレータの操作とは逆の作動、つま
り、逆操向のような危険性が生じることがある。本考案
は前記従来の技術における課題を解決するためになされ
たものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1は、原動機の動
力を入力するための入力部33と、一方の出力部32と
操向ブレーキハブ34とに結合された第1ハウジング3
5と、該第1ハウジング35と入力部33とを係合・開
放するための一方の直結クラッチ36と、前記一方の操
向ブレーキハブ34と固定ハウジング37とを係合・開
放するための一方の操向ブレーキ38と、前記一方の出
力軸32と同一軸線上に配置された中心軸39と、該中
心軸39と、前記入力部33と、前記第1ハウジング3
5のいずれかにサンギヤと、キャリヤと、リングギヤの
何れかを設けた第1遊星列40と、前記入力部33に結
合した第2ハウジング41と、他方の出力軸32と操向
ブレーキハブ34とに結合された駆動ハブ42と、該駆
動ハブ42と、前記中心軸39のいずれかにサンギヤ
と、キャリヤと、リングギヤの何れかを設けた第2遊星
列43と、該第2遊星列43のキャリヤに結合された他
方の直結クラッチハブ45と、該直結クラッチハブ45
と前記第2ハウジング41とを係合・開放するための他
方の直結クラッチ44と、可変容量型油圧ポンプ87
と、旋回油圧モータ83と、該旋回油圧モータ83の出
力軸83aにより旋回クラッチ46を介して駆動される
旋回クラッチハブ47と、該旋回クラッチハブ47と前
記第2ハウジング41のいずれかにサンギヤと、キャリ
ヤと、リングギヤの何れかを設けた第3遊星列48と、
前記第2遊星列43のうち、中心軸39と駆動ハブ42
とに設けた要素以外の要素と、前記第3遊星列48の要
素のうち、旋回クラッチハブ47と第2ハウジング41
とに設けた要素以外の要素とを結合する。
【0008】請求項2は、前記第1遊星列40の各要素
のうち、サンギヤを中心軸39に、キャリヤを入力部3
3に、リングギヤを第1ハウジング35に設け、前記第
2遊星列43の各要素のうち、サンギヤを中心軸39
に、キャリヤを駆動ハブ42に設け、前記第3遊星列4
8の各要素のうち、サンギヤを旋回クラッチハブ47
に、リングギヤを第2ハウジング41に設け、前記第2
遊星列43のリングギヤと前記第3遊星列48のキャリ
ヤとを結合する。
【0009】請求項3は、前記装軌式車両のギヤード操
向装置30,49,50において、直進のときには、前
記旋回油圧モータ83を停止するために、前記可変容量
型油圧ポンプ87の吐出量制御装置85に吐出量ゼロの
信号を出力すると共に、前記旋回クラッチ46を完全に
開放し、両方向の操向ブレーキ38,38を完全に開放
し、かつ両方向の直結クラッチ36,44を完全に係合
させる制御信号を各制御用電磁バルブ60〜64に出力
するコントローラ56とによりなる。
【0010】請求項4は、前記装軌式車両のギヤード操
向装置30,49,50において、該ギヤード操向装置
30,49,50のギヤトレーンと歯数によって決まる
ギヤード操向比より大きい緩旋回のときは、前記旋回ク
ラッチ46、および操向方向と逆方向の直結クラッチ3
6,または44を完全に係合し、その他のクラッチおよ
びブレーキを完全に開放する制御信号を各制御用電磁バ
ルブ60〜64に出力すると共に、前記ギヤード操向装
置30,49,50の入力部33の回転数と旋回クラッ
チハブ47の回転数、および操作装置57より出力され
る指令操向比を入力し、これら回転数により算出される
実操向比と指令操向比とを比較し、前記実操向比を指令
操向比に近づけるための補正信号を前記吐出量制御装置
85に出力するコントローラ56とによりなる。
【0011】請求項5は、前記装軌式車両のギヤード操
向装置30,49,50において、前記ギヤード操向比
によるギヤード操向時には、前記旋回クラッチ46と、
操向方向と逆方向の直結クラッチ36,または44を係
合し、その他のクラッチおよびブレーキを開放する制御
信号を各制御用電磁バルブ60〜64に、また、旋回油
圧モータ83を停止させるため、前記吐出量制御装置8
5に吐出量ゼロの信号を出力するコントローラ56とに
よりなる。
【0012】請求項6は、前記装軌式車両のギヤード操
向装置30,49,50において、前記ギヤード操向比
より小さい小旋回のときには、前記旋回油圧モータ83
を停止するため、前記吐出量制御装置85に吐出量ゼロ
の信号を出力すると共に、前記旋回クラッチ46と、操
向方向と逆方向の操向ブレーキ38と、操向方向の直結
クラッチ36、または44を完全に開放し、かつ操向方
向と逆方向の直結クラッチ36,または44を完全に係
合し、前記ギヤード操向装置30,49,50の入力部
33の回転数と旋回クラッチハブ47の回転数、および
操作装置57より出力される指令操向比を入力し、これ
ら回転数により算出される実操向比と指令操向比とを比
較し、操向方向の操向ブレーキ38、あるいはと直結ク
ラッチ36,または44とが半係合状態において、前記
実操向比を指令操向比に近づけるための補正信号を各制
御用電磁バルブ60〜64に出力するコントローラ56
とによりなる。
【0013】請求項7は、前記装軌式車両のギヤード操
向装置30,49,50において、信地旋回のときに
は、前記旋回油圧モータ83を停止するため、前記吐出
量制御装置85に吐出量ゼロの信号を出力すると共に、
前記旋回クラッチ46と、操向方向の直結クラッチ3
6,または44と、操向方向と逆方向の操向ブレーキ3
8を完全に開放し、かつ、操向方向の操向ブレーキ38
と、操向方向と逆方向の直結クラッチ36,または44
を完全に係合させる制御信号を各制御用電磁バルブ60
〜64に出力するコントローラ56とによりなる。
【0014】
【作用】直進状態では両方の操向ブレーキ38.38、
および旋回クラッチ46がいずれも開放され、両方の直
結クラッチ36,44が係合されるため、両方の出力部
32,32は同一回転数で回転する。
【0015】次に操作装置57により、前記ギヤード操
向装置30,49,50のギヤトレーンと歯数によって
決まるギヤード操向比より大きい緩旋回を指令すると、
コントローラ56より、旋回クラッチ46、および操向
方向と逆方向の直結クラッチ36,または44を完全に
係合し、その他のクラッチおよびブレーキを開放する制
御信号を各制御用電磁バルブ60〜64に出力すると共
に、前記ギヤード操向装置30,49,50の入力部3
3の回転数と旋回クラッチハブ47の回転数、および操
作装置57より出力される指令操向比を入力し、これら
回転数により算出される実操向比と指令操向比とを比較
し、前記実操向比を指令操向比に近づけるため、旋回モ
ータ83が所定の回転数となるよう可変容量型油圧ポン
プ87の吐出量を制御するための補正信号を吐出量制御
装置85に出力する。
【0016】更に操作装置57により、前記ギヤード操
向比のギヤード操向を指令すると、コントローラ56よ
り、旋回クラッチ46と、操向方向と逆方向の直結クラ
ッチ36,または44を係合し、その他のクラッチおよ
びブレーキを開放する制御信号を各制御用電磁バルブ6
0〜64に、また旋回油圧モータ83を停止させるた
め、可変容量型油圧ポンプ87の吐出量をゼロとする信
号を吐出量制御装置85に出力する。
【0017】操作装置57により、前記ギヤード操向比
より小さい小旋回を指令すると、コントローラ56によ
り、旋回油圧モータ83を停止するため、可変容量型油
圧ポンプ87の吐出量をゼロとする信号を吐出量制御装
置85に出力すると共に、旋回クラッチ46と、操向方
向と逆方向の操向ブレーキ38と、操向方向の直結クラ
ッチ36、または44を完全に開放し、かつ操向方向と
逆方向の直結クラッチ36,または44を完全に係合
し、前記ギヤード操向装置30,49,50の入力部3
3の回転数と旋回クラッチハブ47の回転数、および操
作装置57より出力される指令操向比を入力し、これら
回転数により算出される実操向比と指令操向比とを比較
し、操向方向の操向ブレーキ38、あるいは直結クラッ
チ36,または44とが半係合状態において、前記実操
向比を指令操向比に近づけるための補正信号を各制御用
電磁バルブ60〜64に出力する。
【0018】また、操作装置57により信地旋回を指令
すると、コントローラ56により、旋回油圧モータ83
を停止するため、前記可変容量型油圧ポンプ87の吐出
量をゼロとする信号を吐出量制御装置85に出力すると
共に、旋回クラッチ46と、直結クラッチ36,または
44と、操向方向と逆方向の操向ブレーキ38を完全に
開放し、かつ、操向方向操向ブレーキ38と、操向方向
と逆方向の直結クラッチ36,または44を完全に係合
させる制御信号を各制御用電磁バルブ60〜64に出力
する。
【0019】
【実施例】次に、本発明の各実施例を図面を参照して詳
述する。図1は本発明の第1実施例における装軌式車両
のギヤード操向装置30のギヤスケルトンを示す図で、
該ギヤード操向装置30は原動機の動力を入力軸31よ
り取り入れ、出力軸32,32より取り出し、該出力軸
32の動力を図6に示すように終減速機4のスプロケッ
ト6より取り出して、図5に示すような装軌式車両の左
右履帯2,3を駆動するように構成されている。
【0020】図1において、原動機の動力を入力軸31
よりベベルギヤを介して入力するための入力部33と、
右側出力軸32と右側操向ブレーキハブ34とに結合さ
れた第1ハウジング35と、該第1ハウジング35と前
記入力部33とを係合・開放するための右側直結クラッ
チ36と、前記右側操向ブレーキハブ34と固定ハウジ
ング37とを係合・開放するための右側操向ブレーキ3
8と、前記右側出力軸32と同一軸線上に配置された中
心軸39と、該中心軸39に結合されたサンギヤと、前
記入力部33に結合されたキャリヤと、前記第1ハウジ
ング35に結合されたリングギヤとにより第1遊星列4
0を構成している。
【0021】また、前記入力部33に結合した第2ハウ
ジング41と、左側出力軸32と左側操向ブレーキハブ
34とに結合した駆動ハブ42と、該駆動ハブ42に結
合したキャリヤと前記中心軸39に結合したサンギヤと
を二要素とする第2遊星列43を構成している。
【0022】更に、該第2遊星列43のキャリヤと結合
すると共に、前記第2ハウジング41に左側直結クラッ
チ44を介して連結された左側直結クラッチハブ45
と、前記旋回油圧モータ83と、該旋回油圧モータ83
の出力軸83aにより旋回クラッチ46を介して駆動さ
れる旋回クラッチハブ47と、該旋回クラッチハブ47
に結合したサンギヤと、前記第2ハウジング41に結合
したリングギヤを二要素とする第3遊星列48を構成
し、前記第2遊星列43のリングギヤと前記第3遊星列
48のキャリヤとを結合することにより前記ギヤード操
向装置30が構成されている。
【0023】前記各クラッチ36,44,46、および
ブレーキ38の係合(ON)、開放(OFF)と、車両
の作動状態との関係を表1、および表2に示す。直進状
態では、旋回油圧モータ83が固定されると共に、左右
両方の操向ブレーキ38,38と旋回クラッチ46がい
ずれも開放され、両方の直結クラッチ36,44が係合
されるため、左右両方の出力軸32,32は同一回転数
により回転する。前記ギヤード操向装置30,49,5
0のギヤトレーンと歯数によって決まるギヤード操向比
より大きい左緩旋回状態では、左右両方の操向ブレーキ
38,38と左直結クラッチ44が開放され、旋回クラ
ッチ46と右直結クラッチ36が係合されるため、旋回
油圧モータ83の回転がギヤード操向装置30,49,
50に取り込まれる。
【0024】前記ギヤード操向比による左ギヤード操向
状態では、旋回油圧モータ83が停止すると共に、旋回
クラッチ46と、右直結クラッチ36を係合し、その他
のクラッチおよびブレーキを開放する。前記ギヤード操
向比より小さい左小緩旋回状態では、旋回油圧モータ8
3が停止すると共に、旋回クラッチ46と、右操向ブレ
ーキ38を完全に開放し、かつ右直結クラッチ36を完
全に係合し、左操向ブレーキ38、または左直結クラッ
チ44を半係合状態とする。左信地旋回状態では、旋回
油圧モータ83が停止すると共に、旋回クラッチ46と
左直結クラッチ44と右操向ブレーキ38が開放され、
左操向ブレーキ38と右直結クラッチ36が係合される
ため、左側の履帯が停止し、右側の履帯が入力回転数と
同じ回転数で回転し、左方向に信地旋回する。右の各旋
回状態については前記左の各旋回状態と同様のため説明
を省略する。
【0025】図2に示すギヤード操向装置30は図1に
示すギヤード操向装置30のスケルトンに対応する構成
を示すもので、図1に対応する要素には同じ符号を付し
て構成と作用の説明は省略する。
【0026】図3は本発明の第2実施例における装軌式
車両のギヤード操向装置49のギヤスケルトンを示す図
であり、図1に示すギヤード操向装置30のスケルトン
と同様の要素には同じ符号を付して構成の説明は省略す
る。図3が図1と異なる構成は、第3遊星列48のキャ
リヤが第2ハウジング41に結合され、第2遊星列43
と第3遊星列48の各リングギヤ同志を結合したことで
ある。図3の作用については図1と同様のため説明を省
略する。
【0027】図4は本発明の第3実施例における装軌式
車両のギヤード操向装置50のギヤスケルトンを示す図
であり、図1に示すギヤード操向装置30のスケルトン
と同様の要素には同じ符号を付して構成の説明は省略す
る。図4が図1と異なる構成は、第2遊星列43のリン
グギヤを中心軸39に結合し、第2遊星列43のサンギ
ヤと第3遊星列48のキャリヤを結合したことである。
図4の作用については図1と同様のため説明を省略す
る。
【0028】前記ギヤード操向装置30,49,50の
制御装置について図7乃至図9により説明する。図7に
示すように、外側速度をvO 、内側速度をvi とする
と、操向比;ε=vO /vi であるから、 {(ε+1)/(ε−1)}・(B/2)=R・・・・・(1) と表すことができる。ただし、R:旋回半径 B:ゲージ幅 また、例えば左側のキヤード操向比をεLOとし、遊星ギ
ヤの歯数;Zの添字について、R はリングギヤ、S はサ
ンギヤとし、1 は第1遊星列、2 は第2遊星列を表すも
のとすれば、任意のεは、 1/ε={ZR2/(ZR2+ZS2)}・{ZS1/(ZS1+ZR1)}・ρB ・ (旋回クラッチ回転数/トランスミッション出力回転数)+(1/εLO)・・・ ・・(2) と表すことができる。ただし、 1/εLO={ZR2/(ZR2+ZS2)}・〔{ZR1/(ZR1+Zs1)}+ (ZS2/ZR2)〕・・・・・(3) ρB :トランスミッション出力軸から入力軸33までの
減速比 つまり、旋回クラッチ回転数(NSCとおく)、およびト
ルクコンバータ出力回転数(NTOとおく)とトランスミ
ッションの速度段(kとおく)からトランスミッション
出力回転数(NMOとおく。)をセンシングすれば、前記
(1)、(2)、(3)より常に現状の車両旋回半径R
を検出できることになる。従って、操向レバーを操作し
てオペレータの望む旋回半径Ra になるように前記
(1)式によりεa を計算し、該εa を用いて(2)に
より(旋回クラッチ回転数/トランスミッション出力回
転数)を計算し、該旋回クラッチ回転数NSC/トランス
ミッション出力回転数NMOを目標値とし、該目標値にな
るように左右の直結クラッチ36,44、旋回クラッチ
46、操向ブレーキ38,38の油圧と、旋回油圧モー
タ83を所定の回転数となるよう可変容量型油圧ポンプ
87の吐出量制御装置85を制御することにより、オペ
レータの望む旋回半径Ra が得られることになる。前記
記述は左旋回の場合であるが、右旋回の場合についても
同様のため説明を省略する。
【0029】ここで、詳細な説明は省略するが、本考案
の特徴の一つは前記図1〜4のギヤトレーンにより明ら
かなように、左右何れの旋回においても前記vi は旋回
クラッチ回転数NSCとトランスミッション出力回転数N
MOの1次の線型の形で表され、前記vO はトランスミッ
ション出力回転数NMOに比例することである。即ち、ど
の操向ブレーキ38,38やクラッチ36,44を半係
合させても、また、旋回油圧モータ83を作動させてい
る場合でも必ずその変化は旋回クラッチ回転数NSCとト
ランスミッション出力回転数NMOに変化量となって現れ
てくるため、該旋回クラッチ回転数NSCとトランスミッ
ション出力回転数NMOを検出することによって、前記
(2)式によりεを算出すれば、前記(1)式によって
Rを求めることができる。
【0030】図8は本発明のギヤード操向装置における
一実施例の制御装置を示す図で、51はエンジン、52
は該エンジン51によって駆動されるトルクコンバータ
(以下、トルコンと記す)、53は該トルコン52によ
って駆動されるミッション、30は該ミッション53に
よって駆動されるギヤード操向装置、4は左右の終減速
機、6は該各終減速機4に固着されたスプロケットであ
る。また、54は速度段切換バルブ、55は該速度段切
換バルブ54の油圧検出器、56はコントローラ、57
は操向レバー、58はトルコン出力軸回転センサー、5
9は前記ギヤード操向装置30を構成する旋回クラッチ
38のハブ34の回転センサー、60は左操向ブレーキ
の電磁弁、61は旋回クラツチの電磁弁、62は左直結
クラツチの電磁弁、63は右直結クラツチの電磁弁、6
4は右操向ブレーキの電磁弁、65は左操向ブレーキの
油圧バルブ、66は旋回クラツチの油圧バルブ、67は
左直結クラツチの油圧バルブ、68は右直結クラツチの
油圧バルブ、69は右操向ブレーキの油圧バルブ、85
は前記旋回油圧モータ83の回転制御のための可変容量
型油圧ポンプ87の吐出量制御装置である。
【0031】次に、図8におけるコントローラ56の詳
細な構成を図9について説明する。コントローラ56は
回転センサー58により検出されるトルコン出力回転数
TOと、油圧検出器55によって検出されるトランスミ
ッションの速度段kとの両信号をミッション出力回転数
演算器70に入力することによって、トランスミッショ
ン出力回転数NMOを算出する。また、トランスミッショ
ン出力回転数NMOと旋回クラッチハブ回転数NSCとの両
信号を操向比演算器71に入力することによって、実操
向比;εを算出し、該ε信号は比較器72に出力され
る。一方、図8に示す操向操作レバー57より指令旋回
半径Ra 信号を操向方向判別器73が入力すると、該操
向方向判別器73から操向方向信号が逆操向方向直結ク
ラッチON信号発生器74に出力されると、該逆操向方
向直結クラッチON信号発生器74から逆操向方向直結
クラッチの電磁弁75に係合信号iccを出力する。
【0032】また、前記操向方向判別器73から指令操
向比演算器76に指令旋回半径Ra信号を出力すると、
該指令操向比演算器76において指令操向比;εa を算
出し、該指令操向比;εa 信号を前記比較器72に出力
する。すると、該比較器72において実操向比;εと指
令操向比;εa が比較され、操向比偏差信号Δεが油圧
バルブ制御信号発生器77に出力されるが、操向方向の
直結クラッチと操向ブレーキ、および旋回クラッチの各
電磁弁78,79,80の各油圧バルブの油圧信号を油
圧/電気信号変換器81において電気信号に変換して制
御バルブ判定器82に出力することにより、前記油圧バ
ルブ制御信号発生器77より出力される、操向比偏差信
号Δεを0にすべき油圧バルブ制御信号iCBが、前記制
御バルブ判定器82により指定された電磁弁78,7
9,80のソレノイドに出力される。なお、図9にはギ
ヤード操向と、このギヤード操向より大きな緩旋回のと
きに、前記旋回クラッチ46を完全に係合させる制御信
号をコントローラ56から旋回クラッチ46の制御用電
磁バルブ61に出力すると、旋回クラッチ46が完全に
係合する制御については省略してある。また、操向比偏
差信号Δεが油圧ポンプ制御信号発生器86に入力する
と、該油圧ポンプ制御信号発生器86から前記操向比偏
差信号Δεが0に近づくような制御信号を可変容量型油
圧ポンプ87の吐出量制御装置85に出力する。
【0033】次に、図1に示すギヤード操向装置30の
作用について説明する。直進状態では両方の操向ブレー
キ38.38、および旋回クラッチ46がいずれも開放
され、両方の直結クラッチ36,44が係合されるた
め、両方の出力部32,32は同一回転数で回転する。
【0034】次に図8において操作装置57により、前
記ギヤード操向装置30のギヤトレーンと歯数によって
決まるギヤード操向比より大きい左緩旋回を指令する
と、コントローラ56より、旋回クラッチ46、および
右直結クラッチ36を完全に係合し、その他のクラッチ
44およびブレーキ38,38を開放する制御信号を各
制御用電磁バルブ60〜64に出力すると共に、前記ギ
ヤード操向装置30の入力部33の回転数と旋回クラッ
チハブ47の回転数、および操作装置57より出力され
る指令操向比を入力し、これら回転数により算出される
実操向比と指令操向比とを比較し、前記実操向比を指令
操向比に近づけるための補正信号を吐出量制御装置85
に出力すると、操作装置57により指定した指令操向比
による旋回半径で左旋回する。前記ギヤード操向装置3
0の入力部33の回転数はトルコン出力軸回転センサー
58により、また旋回クラッチハブ47の回転数は回転
センサー59により計測され、コントローラ56に出力
される。
【0035】更に操作装置57により、前記ギヤード操
向比による左ギヤード操向を指令すると、コントローラ
56より、旋回クラッチ46と、右直結クラッチ36を
係合し、その他のクラッチ44およびブレーキ38,3
8を開放する制御信号を各制御用電磁バルブ60〜64
に、また旋回油圧モータ83を停止するため、吐出量制
御装置85に吐出量ゼロの信号を出力すると、操作装置
57により指定した指令操向比による旋回半径で左旋回
する。
【0036】操作装置57により、前記ギヤード操向比
より小さい左小旋回を指令すると、コントローラ56に
より、旋回油圧モータ83を停止するため、吐出量制御
装置85に吐出量ゼロの信号を出力すると共に、旋回ク
ラッチ46と、右操向ブレーキ38を完全に開放し、か
つ右直結クラッチ36を完全に係合し、前記ギヤード操
向装置30の入力部33の回転数と旋回クラッチハブ4
7の回転数、および操作装置57より出力される指令操
向比を入力し、これら回転数により算出される実操向比
と指令操向比とを比較し、操向方向の左操向ブレーキ3
8、あるいは左直結クラッチ44とが半係合状態におい
て、前記実操向比を指令操向比に近づけるための補正信
号を各制御用電磁バルブ60〜64に出力すると、操作
装置57により指定した指令操向比による旋回半径で左
旋回する。
【0037】また、操作装置57により左信地旋回を指
令すると、コントローラ56により、旋回油圧モータ8
3停止するため、吐出量制御装置85に吐出量ゼロの信
号を出力すると共に、旋回クラッチ46と、左直結クラ
ッチ44と、右操向ブレーキ38を完全に開放し、か
つ、左操向ブレーキ38と、右直結クラッチ36を完全
に係合させる制御信号を各制御用電磁バルブ60〜64
に出力すると、左の履帯が停止することにより車両は左
信地旋回することができる。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によるときは
次のような効果を得ることができる。 (1)従来の技術において6個であったクラッチ、およ
びブレーキのパック数を5個にすることができるため、
ギヤード操向装置をコンパクトに構成できる。 (2)従来の技術において二つ必要とした低速度クラッ
チに相当し、最も制動頻度の多い制御が行われる旋回ク
ラッチが一つであるため、そのための油圧制御バルブが
安価になると共に、旋回制御を左右のバラツキなくスム
ーズに行うことができる。 (3)このギヤード操向装置は大きく緩旋回する制御領
域においては旋回油圧モータによる滑らかな旋回制御が
可能となり、旋回において操向ブレーキの旋回制動ロス
が全く発生しない。 (4)比較的小さい回転半径、または信地旋回の場合の
ように、ギヤード操向以外の制御領域においても自動制
御することによって操向制御の操作性を向上させた。 (5)ギヤード操向装置の制御装置はそのギヤートレー
ンの構成によって、入力軸回転数と、旋回クラッチ回転
数だけにより操向比を検出できるため、制御装置が簡素
化される。従って、制御装置が安価になると共に、高精
度の制御を行うことができる。 (6)機構は比較的複雑であるが、従来の油圧操向シス
テムに対して可変容量型油圧ポンプと旋回油圧モータが
約半分の容量で済むので安価となり、駆動制御装置のコ
ストダウンが極めて大きいため、全体的に大幅なコスト
ダウンとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるギヤード操向装置
のギヤスケルトンを示す図である。
【図2】図1のギヤスケルトンに対応するギヤード操向
装置の構成を示す図である。
【図3】本発明の第2実施例におけるギヤード操向装置
のギヤスケルトンを示す図である。
【図4】本発明の第3実施例におけるギヤード操向装置
のギヤスケルトンを示す図である。
【図5】一般の装軌式車両の外観側面図である。
【図6】本発明の装軌式車両のギヤード操向装置に連結
される終減速装置の一例を示す断面図である。
【図7】装軌式車両の旋回状態を示す図である。
【図8】装軌式車両のギヤード操向装置に関する制御装
置を示す図である。
【図9】図8におけるコントローラの詳細図である。
【図10】装軌式車両のギヤード操向装置に関する従来
技術のギヤスケルトンを示す図である。
【符号の説明】
30,49,50・・・ギヤード操向装置 31・・・入力軸 32・・・出力軸 33・・・入力部 34・・・右側操向ブレーキハブ 35・・・第1ハウジング 36・・・右側直結クラッチ 37・・・固定ハウジング 38・・・右側操向ブレーキ 39・・・中心軸 40・・・第1遊星列 41・・・第2ハウジング 42・・・駆動ハブ 43・・・第2遊星列 44・・・左側直結クラッチ 45・・・左側直結クラッチハブ 46・・・旋回クラッチ 47・・・旋回クラッチハブ 48・・・第3遊星列 51・・・エンジン 52・・・トルクコンバータ 53・・・ミッション 54・・・速度段切換バルブ 55・・・油圧検出器 56・・・コントローラ 57・・・操向レバー 58・・・トルコン出力軸回転センサー 59・・・回転センサー 60〜64・・・電磁弁 65〜69・・・油圧バルブ 70・・・ミッション出力回転数演算器に 71・・・操向比演算器 72・・・比較器 73・・・操向方向判別器 74・・・逆操向方向直結クラッチON信号発生器 75・・・電磁弁 76・・・指令操向比演算器 77・・・油圧バルブ制御信号発生器 78,79,80・・・電磁弁 81・・・油圧/電気信号変換器 82・・・制御バルブ判定器 83・・・旋回油圧モータ 83a・・・出力軸 84・・・駆動装置 85・・・油圧ポンプ吐出量制御装置 86・・・油圧ポンプ制御信号発生器 87・・・可変容量型油圧ポンプ
【表1】
【表2】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機の動力を入力するための入力部3
    3と、一方の出力部32と操向ブレーキハブ34とに結
    合された第1ハウジング35と、該第1ハウジング35
    と入力部33とを係合・開放するための一方の直結クラ
    ッチ36と、前記一方の操向ブレーキハブ34と固定ハ
    ウジング37とを係合・開放するための一方の操向ブレ
    ーキ38と、前記一方の出力軸32と同一軸線上に配置
    された中心軸39と、該中心軸39と、前記入力部33
    と、前記第1ハウジング35のいずれかにサンギヤと、
    キャリヤと、リングギヤの何れかを設けた第1遊星列4
    0と、前記入力部33に結合した第2ハウジング41
    と、他方の出力軸32と操向ブレーキハブ34とに結合
    された駆動ハブ42と、該駆動ハブ42と、前記中心軸
    39のいずれかにサンギヤと、キャリヤと、リングギヤ
    の何れかを設けた第2遊星列43と、該第2遊星列43
    のキャリヤに結合された他方の直結クラッチハブ45
    と、該直結クラッチハブ45と前記第2ハウジング41
    とを係合・開放するための他方の直結クラッチ44と、
    可変容量型油圧ポンプ87と、旋回油圧モータ83と、
    該旋回油圧モータ83の出力軸83aにより旋回クラッ
    チ46を介して駆動される旋回クラッチハブ47と、該
    旋回クラッチハブ47と前記第2ハウジング41のいず
    れかにサンギヤと、キャリヤと、リングギヤの何れかを
    設けた第3遊星列48と、前記第2遊星列43のうち、
    中心軸39と駆動ハブ42とに設けた要素以外の要素
    と、前記第3遊星列48の要素のうち、旋回クラッチハ
    ブ47と第2ハウジング41とに設けた要素以外の要素
    とを結合することを特徴とする装軌式車両のギヤード操
    向装置30,49,50。
  2. 【請求項2】 前記第1遊星列40の各要素のうち、サ
    ンギヤを中心軸39に、キャリヤを入力部33に、リン
    グギヤを第1ハウジング35に設け、前記第2遊星列4
    3の各要素のうち、サンギヤを中心軸39に、キャリヤ
    を駆動ハブ42に設け、前記第3遊星列48の各要素の
    うち、サンギヤを旋回クラッチハブ47に、リングギヤ
    を第2ハウジング41に設け、前記第2遊星列43のリ
    ングギヤと前記第3遊星列48のキャリヤとを結合する
    ことを特徴とする請求項1の装軌式車両のギヤード操向
    装置30,49,50。
  3. 【請求項3】 前記装軌式車両のギヤード操向装置3
    0,49,50において、直進のときには、前記旋回油
    圧モータ83を停止するために、前記可変容量型油圧ポ
    ンプ87の吐出量制御装置85に吐出量ゼロの信号を出
    力すると共に、前記旋回クラッチ46を完全に開放し、
    両方向の操向ブレーキ38,38を完全に開放し、かつ
    両方向の直結クラッチ36,44を完全に係合させる制
    御信号を各制御用電磁バルブ60〜64に出力するコン
    トローラ56とによりなることを特徴とする装軌式車両
    のギヤード操向装置30,49,50の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記装軌式車両のギヤード操向装置3
    0,49,50において、該ギヤード操向装置30,4
    9,50のギヤトレーンと歯数によって決まるギヤード
    操向比より大きい緩旋回のときは、前記旋回クラッチ4
    6、および操向方向と逆方向の直結クラッチ36,また
    は44を完全に係合し、その他のクラッチおよびブレー
    キを完全に開放する制御信号を各制御用電磁バルブ60
    〜64に出力すると共に、前記ギヤード操向装置30,
    49,50の入力部33の回転数と旋回クラッチハブ4
    7の回転数、および操作装置57より出力される指令操
    向比を入力し、これら回転数により算出される実操向比
    と指令操向比とを比較し、前記実操向比を指令操向比に
    近づけるための補正信号を前記吐出量制御装置85に出
    力するコントローラ56とによりなることを特徴とする
    装装軌式車両のギヤード操向装置30,49,50の制
    御装置。
  5. 【請求項5】 前記装軌式車両のギヤード操向装置3
    0,49,50において、前記ギヤード操向比によるギ
    ヤード操向時には、前記旋回クラッチ46と、操向方向
    と逆方向の直結クラッチ36,または44を係合し、そ
    の他のクラッチおよびブレーキを開放する制御信号を各
    制御用電磁バルブ60〜64に、また、旋回油圧モータ
    83を停止させるため、前記吐出量制御装置85に吐出
    量ゼロの信号を出力するコントローラ56とによりなる
    ことを特徴とする装軌式車両のギヤード操向装置30,
    49,50の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記装軌式車両のギヤード操向装置3
    0,49,50において、前記ギヤード操向比より小さ
    い小旋回のときには、前記旋回油圧モータ83を停止す
    るため、前記吐出量制御装置85に吐出量ゼロの信号を
    出力すると共に、前記旋回クラッチ46と、操向方向と
    逆方向の操向ブレーキ38と、操向方向の直結クラッチ
    36、または44を完全に開放し、かつ操向方向と逆方
    向の直結クラッチ36,または44を完全に係合し、前
    記ギヤード操向装置30,49,50の入力部33の回
    転数と旋回クラッチハブ47の回転数、および操作装置
    57より出力される指令操向比を入力し、これら回転数
    により算出される実操向比と指令操向比とを比較し、操
    向方向の操向ブレーキ38、あるいはと直結クラッチ3
    6,または44とが半係合状態において、前記実操向比
    を指令操向比に近づけるための補正信号を各制御用電磁
    バルブ60〜64に出力するコントローラ56とにより
    なることを特徴とする装軌式車両のギヤード操向装置3
    0,49,50の制御装置。
  7. 【請求項7】 前記装軌式車両のギヤード操向装置3
    0,49,50において、信地旋回のときには、前記旋
    回油圧モータ83を停止するため、前記吐出量制御装置
    85に吐出量ゼロの信号を出力すると共に、前記旋回ク
    ラッチ46と、操向方向の直結クラッチ36,または4
    4と、操向方向と逆方向の操向ブレーキ38を完全に開
    放し、かつ、操向方向の操向ブレーキ38と、操向方向
    と逆方向の直結クラッチ36,または44を完全に係合
    させる制御信号を各制御用電磁バルブ60〜64に出力
    するコントローラ56とによりなることを特徴とする装
    軌式車両のギヤード操向装置30,49,50の制御装
    置。
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