JPH0699816B2 - 表面処理用バレルおよび該バレルに被処理物を出入れする方法 - Google Patents

表面処理用バレルおよび該バレルに被処理物を出入れする方法

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JPH0699816B2
JPH0699816B2 JP61097094A JP9709486A JPH0699816B2 JP H0699816 B2 JPH0699816 B2 JP H0699816B2 JP 61097094 A JP61097094 A JP 61097094A JP 9709486 A JP9709486 A JP 9709486A JP H0699816 B2 JPH0699816 B2 JP H0699816B2
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忠 桐澤
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日本エンバイロ工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はメッキ、燐酸塩処理等の表面処理に用いられる
表面処理用のバレルに関するものである。
〔発明の背景〕
メッキ、燐酸塩処理等の表面処理を連続的に行なうには
表面処理用バレルが用いられる。該表面処理用バレルと
は一般に横断面多角形状(通常6角形状)の多孔容器で
あり、枠体に回転可能に支持されている。該多孔容器内
に被処理物を入れ枠体を介して搬送手段により所定の処
理槽まで搬送し、該処理槽内の処理液中に該レベルを浸
漬すると処理液は孔から多孔容器内に流入し、この状態
でバレルを回転もしくは揺動させると多孔容器内の被処
理物は攪拌されて処理液と均一に接触し、メッキの場合
には更にバレル内の被処理物を陰極として通電すると該
被処理物表面にメッキあるいはその他の表面処理が施さ
れる。処理後は枠体を介して搬送手段により該処理槽か
らバレルを取り出し、更に次に所定の処理槽まで移送し
次の処理を行なう。
表面処理用バレルはこのように一連の処理槽に逐次搬送
されて逐次表面処理を自動的に行なうために極めて有用
なものである。例えば亜鉛メッキの場合には予備洗浄槽
→脱脂槽→水洗槽→メッキ槽→水洗槽が配列され、該バ
レルは逐次上記各槽に搬送浸漬されて一連の処理が自動
的に行われるのである。
〔従来の技術〕
従来のバレルの構造を第18図に示す。図において、
(1)は容器であり横断面多角形をなし該容器(1)に
は多数の孔(3)が形成せられ、両側面(4),(4)
にはリード線挿入孔(5),(5)が設けられている。
該周胴部(2)の一辺には開口部(6)が設けられ、該
開口部(6)には蓋板(7)が着脱可能に取付けられて
おり、該蓋板(7)の上面には係止片(8),(8)が
軸(9),(9)を中心として回動可能に取付けられて
おり、該係止片(8),(8)の両端部は開口部(6)
の前後縁(10),(11)に設けられている係止孔(1
2),(12),(13),(13)に嵌入するようになって
いる。そして上記構成のバレル(14)に被処理物を出入
れする時には蓋板(7)を開口部(6)から着脱する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来構成において、蓋板(7)で開口部(6)を閉
鎖する時には蓋板(7)を開口部(6)嵌合し、係止片
(8),(8)を回して開口部(6)の前後縁(10),
(11)の係止孔(12),(12),(13),(13)に該係
止片(8),(8)の両端を嵌入せしめ(第18図実線位
置)、係止片(8),(8)が軸(9),(9)に螺着
されているボルト(15),(15)を締付けて係止片
(8),(8)を固定し、蓋板(7)を開口部(6)か
ら取はずす時にはボルト(15),(15)をゆるめてから
係止片(8),(8)を回動させて係止片(8),
(8)の両端を係止孔(12),(12),(13),(13)
から離脱せしめる(第18図点線位置)。
このような蓋板(7)の脱着はすべて作業員の手仕事に
よらねばならずしたがってバレル(14)からの被処理物
の出入れは極めて手間のかかるものであり、表面処理用
バレルを用いる表面処理の連続完全自動化の大きなネッ
クになっていた。例えばメッキの場合には工程の最後に
バレルから被処理物を取出して後処理と乾燥を行なうの
であるが、この際、バレルの開閉、被処理物の取出しは
入力で行なわねばならず、連続メッキ工程の完全自動化
が不可能な状態であった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記従来の欠点を解決する手段として、枠体に
回転可能に支持される多孔容器(1)Aの周胴部(2)
Aの所定個所に開口部(6)A,(6)B,(6)C,(6)
D,(6)Eを設け、該開口部(6)A,(6)B,(6)C,
(6)D,(6)Eの一方の縁部に外方に向かって開く蓋
板(7)A,(7)B,(7)C,(7)D,(7)Eの根縁部
を回動自在に取付け、該蓋板(7)A,(7)B,(7)C,
(7)D,(7)Eを全開した状態では開口部(6)A,
(6)B,(6)C,(6)D,(6)Eと蓋板(7)A,
(7)B,(7)C,(7)D,(7)Eとが所定の角度にな
るように蓋板(7)A,(7)B,(7)C,(7)D,(7)
E取付部に係止手段を設け、更に該蓋板(7)A,(7)
B,(7)C,(7)D,(7)Eと多孔容器(1)Aとの間
には蓋板ロック−解除機構を取付けた表面処理用バレル
(14)A,(14)B,(14)C,(14)D,(14)Eを提供する
ものである。
〔作用〕
本発明の作用は下記の通りである。
蓋板ロック−解除機構によって蓋板のロックを解除して
多孔容器を回転せしめると開口部が下側に位置した時該
蓋板は自重により自然に開き、そのまゝ開いた状態で開
口部は上側まで移動する。この際蓋板の開き角度は係止
手段により規制される。そして該蓋板が垂直になる所を
過ぎると蓋板は自重により自然に閉じる。そこで開口部
が上側まで移動し蓋板が閉じる直前でバレル)の回転を
一時停止してバレル内に被処理物を投入し、再びバレル
の回転を開始して蓋板が閉じたら蓋板ロック機構によっ
て蓋板をロックする。この状態でバレルを処理液に浸漬
すると該処理液は孔を介して容器内に流入して被処理物
と接触する。そこでバレルを回転もしくは揺動させると
被処理物はバレル内で攪拌されて均一に処理液と接触し
てメッキ等の表面処理が施される。処理後バレルを処理
液から取出してロック−解除機構によって蓋板のロック
を解除してバレルを回転させると開口部が下側に位置し
た時該蓋板は自重により自然に開きバレル内の被処理物
は自重により開口部から自然に外部へ落下することによ
って取出され、所定の受取り手段に収容される。
〔発明の効果〕
したがって本発明においてはバレルへの被処理物の出入
れを複雑な機構を必要とせず、蓋板や被処理物の自重を
利用して自動的に行なうことが出来、バレルを用いる表
面処理の完全な連続自動化を実現することが出来る。
〔実施例〕
第1図〜第9図は本発明の第1実施例を示すものであ
り、(1)Aは容器であり横断面多角形をなし、該容器
(1)Aには多数の孔(3)Aが形成せられ、両側面
(4)A,(4)Aにはリード線挿入孔(5)A,(5)A
が設けられている。該周胴部(2)Aの一辺には開口部
(6)Aが設けられ、該開口部(6)Aには蓋板(7)
Aが開閉可能に被着せられ、該蓋板(7)の根縁部は開
口部(6)Aの一方の縁部(11)Aに蝶番(20)Aを介
して回動自在に取付けられている。
該一方の縁部(11)Aには更に受止片(21)Aに立設さ
れており、蓋(7)Aを全開した時該蓋板(7)Aは該
受止片(21)Aにより第2図に示すように開口部(6)
Aと所定の角度θをなしで受止される。本実施例ではθ
は90°より若干大きく設定されている。蓋板(7)Aの
上面には係止片(8)A,(8)Aが軸(9)A,(9)A
を中心として回動可能に取付けられており、該係止片
(8)A,(8)Aの前端部は開口部(6)Aの他方の縁
部(10)Aに取付けられているブラケット(13)A,(1
3)Aの係止孔(12)A,(12)Aに嵌入および離脱する
ことが可能になっている。該係止片(8)A,(8)Aの
後端部には長孔(15)A,(15)Aが設けられており、該
長孔(15)A,(15)Aには蓋板(7)A上面にブラケッ
ト(19)A,(19)Aを介して左右方向に摺動可能に取付
けられているロッド(16)Aに立設されているピン(1
6)A′,(16)A′が夫々嵌合している。該ロッド(1
6)Aの両端には折曲げ部(18)A,(18)Aが形成さ
れ、該折曲げ部(18)A,(18)Aの外面には後記する被
処理物の出入れ枠(40)に装着されているエアシリンダ
ー(48)のピストンロッド(49)の先端に形成されてい
る当該板(50)がピストンロッド(49)の伸長状態で当
接するようになっている。
上記バレル(14)Aは第3図に示すように支持棒(25)
A,(25)Aが差出されている頭部(23)Aと脚部(24)
AとからなるT字型の支持枠(22)Aの脚部(24)A下
部に軸(26)Aを介して回転自在に吊下される。そして
バレル(14)Aの一方の側面には歯車(27)Aが取付け
られ、該歯車(27)Aは該支持枠(22)Aの一方の内側
面に取付けられている歯車(28)Aに噛合し、該歯車
(28)Aは更に支持枠(22)Aの一方の内側面に取付け
られている歯車(29)Aに噛合し、該支持枠(22)Aの
一方の外側面には該歯車(29)Aと共軸になっている歯
車(30)Aが取付けられている。
バレル(14)Aには被処理物を充填して蓋板(7)Aを
閉じ上記したように支持枠(22)Aに吊り下げられて予
備洗浄槽、脱脂槽、メッキ槽、あるいは燐酸処理槽、ク
ロメート処理槽等の所定の処理槽に適当な搬送手段によ
って搬送され処理液に浸漬される。第4図には該バレル
(14)Aをメッキ槽(31)Aに浸漬した状態が示され
る。即ちメッキ槽(31)Aにおいては両側からアーム
(31)B,(31)Bが差出され、該アーム(31)B,(31)
Bの上端には受止片(31)C,(31)Cが取付けられ、バ
レル(14)Aの支持枠(22)Aの支持棒(25)A,(25)
Aを該アーム(31)B,(31)Bの受止片(31)C,(31)
Cに受止させることによってバレル(14)Aは支持枠
(22)Aを介してメッキ槽(31)A内に懸架され、バレ
ル(14)Aの両側面(4)A,(4)Aのリード線挿入孔
(5)A,(5)Aからリード線(32)A,(32)Aが挿入
される。この際一般にはアーム(31)B,(31)Bの受止
片(31)C,(31)Cに図示しない陰極ブスバーが接続さ
れ、該リード線(32)A,(32)Aはバレル(14)Aの支
持枠(22)Aの支持棒(25)A,(25)Aに接続してい
る。そしてバレル(14)Aの支持枠(22)Aの歯車(3
0)Aはメッキ槽(31)Aの一方の外側面に取付けられ
ているスプロケット(33)A,(34)Aに懸架されている
チェーン(35)Aに噛合する。スプロケット(34)Aに
は共軸のスプロケット(36)Aが取付けられており、該
スプロケット(36)Aはチェーン(37)を介してモータ
ー(38)に接続する。
このようにしてバレル(14)Aをメッキ槽(31)Aに浸
漬すると該メッキ槽(31)Aのメッキ板(39)はバレル
(14)Aの孔(3)Aからバレル(14)A内に流入し、
モーター(38)によってチェーン(37)を介してスプロ
ケット(36)Aを回転させ、更にスプロケット(33)A,
(34)Aを介してチェーン(35)Aを回転させる。一連
の表面処理工程を逐次行なう場合には、該チェーン(3
5)Aは該工程に用いられる複数個の処理槽にわたって
張設されるが、この場合は該処理ラインの前端と後端に
スプロケット(33)A,(34)Aが取付けられる。チェー
ン(35)Aが回転すると該チェーン(35)Aに噛合する
支持枠(22)Aの歯車(30)Aが回転し、したがって該
歯車(30)Aと共軸の歯車(29)Aも回転し、該歯車
(29)Aの回転は歯車(28)A、歯車(27)Aを介して
バレル(14)Aに伝達され、バレル(14)Aは第3図矢
印方向に回転する。バレル(14)Aの回転につれて被処
理物はバレル(14)A内で混合されてメッキ液(39)と
均一に接触し、陰極ブスバーからアーム(31)B,(31)
Bの受止片(31)C,(31)C、バレル(14)Aの支持枠
(22)Aの支持棒(25)A,(25)Aを介してリード線
(32)A,(32)Aに通電すれば被処理物表面にはメッキ
が施される。
メッキ等の処理が終ったらバレル(14)Aを支持枠(2
2)Aを介してメッキ槽(31)Aから取出し搬送して水
洗した後第5図および第6図に示すように出入れ枠(4
0)に懸架する。即ち出入れ枠(40)上縁には受止片(4
1),(41)が取付けられ、支持枠(22)Aの頭部(2
3)A支持棒(25)A,(25)Aを出入れ枠(40)上縁の
受止片(41),(41)に受止させる。この状態で支持枠
(22)Aの歯車(30)Aは出入れ枠(40)のスプロケッ
ト(42),(43)に懸架されているチェーン(44)に噛
合する。そしてスプロケット(43)には共軸のスプロケ
ット(45)を取付け、該スプロケット(45)はチェーン
(46)を介してモーター(47)に接続する。バレル(1
4)Aから被処理物を取出すには蓋板(7)Aを開いて
モーター(47)によりチェーン(46)を介してスプロケ
ット(45)を回転させ、更にスプロケット(42),(4
3)を介してチェーン(44)を回転させる。チェーン(4
4)が回転すると該チェーン(44)に噛合する支持枠(2
2)Aの歯車(30)Aが回転し、したがって該歯車(3
0)Aと共軸の歯車(29)Aも回転し、該歯車(29)A
の回転は歯車(28)A、歯車(27)Aを介してバレル
(14)Aに伝達され、バレル(14)Aは第6図矢印方向
に回転し、バレル(14)Aが逆さになった時蓋板(7)
Aは自重により自然に開き、そして被処理物は自重によ
りバレル(14)A内から自然に落下することによって取
出される。
第7図および第8図には本実施例の蓋板(7)Aのロッ
ク−解除機構の動作が示される。前記したように該ロッ
ク−解除機構は蓋板(7)A上面に取付けられている係
止片(8)A,(8)Aと、該係止片(8)A,(8)Aに
接続するロッド(16)Aと、開口部(6)Aの他方の縁
部(10)Aに取付けられ係止孔(12)A,(12)Aを有す
るブラケット(13)A,(13)Aとからなるのであるが、
出入れ枠(40)の両側にはエアシリンダ(48),(48)
が取付けられており、バレル(14)Aを支持枠(22)A
を介して出入れ枠(40)に懸架した状態で該エアシリン
ダ(48),(48)のピストンロッド(49),(49)の先
端に形成されている当接板(50),(50)がバレル(1
4)Aのロッド(16)Aの折曲げ部(18)A,(18)Aの
外面が当接するようになっており、第7図に示す状態、
即ち係止片(8)A,(8)A先端部がブラケット(13)
A,(13)Aの係止孔(12)A,(12)Aに嵌入しているロ
ック状態から図面左側のエアシリンダー(48)により矢
印方向(右方向)にロッド(16)Aを押すと、第8図に
示すようにロッド(16)Aを介して係止片(8)A,
(8)Aが回動して係止片(8)A,(8)A先端部がブ
ラケット(13)A,(13)Aの係止孔(12)A,(12)Aか
ら離脱してロック解除状態になる。該ロック解除状態か
ら再び図面右側のエアシリンダー(48)によってロッド
(16)Aを矢印方向(左方向)に押すと第7図に示すロ
ック状態になる。
出入れ枠(40)に懸架されているバレル(14)Aに被処
理物を出入れする際のバレル(14)Aの動作手順は第9
図に示される。即ちバレル(14)Aを回転させてイの状
態にするとバレル(14)Aは停止してエアシリンダー
(48)が作動して上記したようにバレル(14)Aの蓋板
(7)Aのロックを解除せしめ、この状態で更に矢印方
向にバレル(14)Aを回転させると、バレル(14)Aの
回転につれて蓋板(7)Aは自重で自然に開き始め、ロ
に示す状態ではバレル(14)A内の被処理物(51)は自
然に落下することによって取出される。
被処理物(51)を取出した後は更にバレル(14)Aを矢
印方向に回転させてハ、ニの状態から蓋板(7)Aが垂
直になるホの状態にする。この状態において被処理物
(51)の投入を行なう。バレル(14)Aがホの状態から
更に矢印方向へ若干回転すると蓋板(7)Aは自重にて
開口部(6)A上に自然に倒れて閉鎖してヘの状態にな
り、この状態で出入れ枠(40)のエアシリンダー(48)
を作動させて蓋板(7)Aを第7図に示すロック状態と
して被処理物(51)の出入れ動作手順が完了する。この
ようにして蓋板(7)Aがロック状態となったバレル
(14)Aを出入れ枠(40)から取出し所定の処理槽へ搬
送する。
上記バレル(14)Aの動作手順以外、第9図イの状態か
らバレル(14)Aを矢印逆方向へ回転せしめ、ロに示す
状態に至らしめてバレル(14)A内の被処理物(51)を
落下せしめた後、ロに示す矢印方向に回転せしめて前記
動作手順と同様にハ→ニ→ホ→ヘの動作を行なわしめて
もよく、また上記ロに示す状態からバレル(14)Aを矢
印逆方向に更に回転せしめてニの状態に至らしめてもよ
い。ニの状態のように蓋板(7)Aを開くには手順で行
なうか、あるいは自動的に開く手段を設ける。
前記したように蓋板(7)Aは全開時第2図に示すよう
に開口部(6)Aと角度θをなすように受止片(21)A
によって受止される。したがって蓋板(7)Aが垂直に
なるホの状態では開口部(6)Aは水平からθ−90°だ
け傾いた状態にある。被処理物(51)をバレル(14)A
に投入し易い開口部(6)Aの角度は略125°の鈍角で
あるからθを35°に設定することが望ましい。しかし蓋
板(7)Aの全開角度θを第10図に示すように90°以下
とした場合には被処理物(51)を投入する時蓋板(7)
Aがガイドの作用をするから好都合なこともある。
このような被処理物のバレル(14)Aに対する出入れ動
作手順を自動化するには、第1図に示すようにバレル
(14)Aの側面(4)Aの下部に位置検出センサー片
(58)を取付け、更に第5図に示すように出入れ枠(4
0)には該位置検出センサー片(58)を感知し、モータ
ー(47)および、エアシリンダー(48),(48)に連絡
する検出センサー本体(57)を取付ける。即ちバレル
(14)Aを出入れ枠(40)に架乗して回転させて蓋板
(7)Aが上方に位置する状態(第9図イ)でバレル
(14)Aの位置検出センサー片(58)と出入れ枠(40)
の検出センサー本体(57)が相対すると該検出センサー
本体(57)が作動してモーター(47)の運転を停止せし
めてバレル(14)Aの回転を一次停止し、エアシリンダ
ー(48),(48)が作動しバレル(14)Aの蓋板(7)
Aのロックを自動的に解除する。バレル(14)Aが第9
図に示す状態に従って動作してヘの状態になると、バレ
ル(14)Aの位置検出センサー片(58)と出入れ枠(4
0)の検出センサー本体(57)が再び相対して同様にバ
レル(14)Aの回転が停止しエアシリンダー(48),
(48)を作動せしめ、バレル(14)Aの蓋板(7)Aを
自動的にロックする。このようにして出入れ動作手順は
自動化される。
第11図〜第14図には本発明の第2実施例が示される。本
実施例のバレル(14)Bにおいてはバレル(14)Bの開
口部(6)Bの蓋板(7)Bから係止片(8)B,(8)
Bが差出され、開口部(6)Bの他方の縁部(10)Bに
はブラケット(19)B,(19)B,(19)B′を介してロッ
ド(16)Bが左右摺動可能に取付けられており、該ロッ
ド(16)Bには係止鉤(13)B,(13)Bが取付けられて
いる。そして該ロッド(16)Bの、両端には折曲げ部
(18)B,(18)Bが形成されており、該折曲げ部(18)
B,(18)Bの外面には出入れ枠(40)のエアシリンダー
(48)のピストンロッド(49)の先端に形成されている
当接板(50)が当接するようになっており、エアシリン
ダー(48)によってロッド(16)Bを左右摺動させるこ
とにより係止片(8)B,(8)Bから係止鉤(13)B,
(13)Bを係合したり離脱させたりする。第14図に示す
ようにブラケット(19)B′において中央部にはキャッ
プ(52)に内蔵されるスプリング(53)により下方に付
勢されるボール(54)が取付けられており、該ボール
(54)に近接してロッド(16)Bには凸部(56)が形成
されており、第11図に示すロック状態ではロッド(16)
Bの凸部(56)がボール(54)に当接してロッド(16)
Bの左方への摺動が阻止される。ロックを解除するため
にエアシリンダー(48)によりロッド(16)Bを左方に
押すとスプリング(53)の弾性に打克ってボール(54)
がロッド(16)Bの凸部(56)を乗越え第12図に示すロ
ック解除状態になる。
第15図には本発明の第3実施例が示される。本実施例の
バレル(14)Cにおいてはバレル(14)Cの開口部
(6)Cの蓋板(7)Cにブラケット(19)C,(19)C
を介して係止片(8)C,(8)Cが前後に摺動可能に取
付けられ、該係止片(8)C,(8)Cの根部には長孔
(15)C,(15)Cが設けられ、該長孔(15)C,(15)C
には蓋板(7)Cに回動可能に取付けられている回転ロ
ッド(16)C,(16)Cがピン(16)C′,(16)C′を
介して接続し、該回転ロッド(16)C,(16)Cは中間に
回転軸(9)C,(9)Cを有し外端部には当接片(18)
C,(18)Cが形成せられている。一方開口部(6)Cの
他方の縁部(10)Cには該係止片(8)C,(8)Cの先
端部が嵌入すべき係止孔(12)C,(12)Cを有するブラ
ケット(13)C,(13)Cが取付けられている。
上記構成のロック機構および解除機構においては出入れ
枠(40)のエアシリンダー(48)にかえて図示しない駆
動源により正逆回転する回転軸(49)C,(49)Cの上端
にアーム(50)C,(50)Cが取付けられ、ロック解除を
行う時にはアーム(50)C,(50)Cを第15図に示すよう
に回転ロッド(16)C,(16)Cの当接片(18)C,(18)
Cの後面に当接して矢印イ方向に回転させれば回転ロッ
ド(16)C,(16)Cは矢印ロ方向に回動し、係止片
(8)C,(8)Cは矢印ハ方向に引張られて先端部がブ
ラケット(13)C,(13)Cの係止孔(12)C,(12)Cか
ら抜出されてロックが解除される。またアーム(50)C,
(50)Cを矢印イ逆方向に回転させて回転ロッド(16)
C,(16)Cの当接片(18)C,(18)Cの前面に当接させ
て更に同方向に回転させれば回転ロッド(16)C,(16)
Cは矢印ロ逆方向に回動し、係止片(8)C,(8)Cは
矢印ハ逆方向に押されて先端部がブラケット(13)C,
(13)Cの係止孔(12)C,(12)Cに嵌入してロックが
行われる。なお回転ロッド(16)C,(16)Cの回転角は
ストッパー(18)C′,(18)C′によって規制され
る。
上記実施例以外、例えば第16図に示すようにバレル(1
4)Dの二辺を開口部(6)Dとして該開口部(6)D
に観音開き式の一対の蓋板(7)D,(7)Dを取付けた
構成、第17図に示すようにバレル(14)Eの一辺を開口
部(6)Eとして該開口部(6)Eに観音開き式の一対
の蓋板(7)E,(7)Eを取付けた構成等がとられても
よい。またバレル(14)は横断面円形でも、ハート形で
も、その他適当な形状がとられ得る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第9図は本発明の第1実施例を示すものであ
り、第1図は斜視図、第2図は蓋部分断面図、第3図は
支持枠取付け状態の側面図、第4図は処理槽浸漬状態の
正面図、第5図は出入れ枠懸架状態正面図、第6図はそ
の側面図、第7図はロック−解除機構のロック状態部分
平面図、第8図はロック−解除機構のロック解除状態部
分平面図、第9図イ、ロ、ハ、ニ、ホ、ヘはバレル出入
れ動作説明図、第10図は第1実施例の変形実施例の模式
図、第11図〜第14図は本発明の第2実施例を示すもので
あり、第11図はロック−解除機構のロック状態部分平面
図、第12図はロック−解除機構の解除状態部分平面図、
第13図はロック−解除機構部分正面図、第14図はブラケ
ット正断面図、第15図は本発明の第3実施例のロック−
解除機構部分斜視図、第16図は更に他の実施例のバレル
略式断面図、第17図は更に他の実施例のバレル略式断面
図、第18図は従来例の斜視図である。 図中、(1)A……容器、(6)A,(6)B,(6)C,
(6)D,(6)E……開口部、 (7)A,(7)B,(7)C,(7)D,(7)E……蓋板 (11)A……開口部の一方の縁部、 (21)A……受止片、(8)A,(8)B,(8)C……係
止片、 (16)A,(16)B……ロッド、(16)C……回転ロッ
ド、 (13)A,(13)B,(13)C……ブラケット、 (14)A,(14)B,(14)C,(14)D,(14)E……バレル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】枠体に回転可能に支持される多孔容器の周
    胴部の所定個所に開口部を設け、該開口部の一方の縁部
    に外方に向かって開く蓋板の根縁部を回動自在に取付
    け、該蓋板を全開した状態では開口部と蓋板とが所定の
    角度になるように蓋板取付部に係止手段を設け、更に該
    蓋板と多孔容器との間には蓋板ロック−解除機構を取付
    けたことを特徴とする表面処理用バレル
  2. 【請求項2】該蓋板ロック−解除機構は開口部の他方の
    縁部に固設された係止孔部と、蓋板に設けられた該係止
    孔部に嵌入および離脱可能な係止片と、該係止片を該係
    止孔部に嵌入および離脱させる係止片作動機構とからな
    る特許請求の範囲第(1)に記載の表面処理用バレル
  3. 【請求項3】該蓋板ロック−解除機構は開口部の他方の
    縁部に設けられた係止鉤部と、蓋板に固設され該係止鉤
    部に嵌入すべき係止片と、該係止鉤部を係止片に係合お
    よび離脱させる係止鉤部作動機構とからなる特許請求の
    範囲第(1)に記載の表面処理用バレル
  4. 【請求項4】枠体に回転可能に支持される多孔容器の周
    胴部の所定個所に開口部を設け、該開口部の一方の縁部
    に外方に向かって開く蓋板の根縁部を回動自在に取付
    け、該蓋板を全開した状態では開口部と蓋板とが所定の
    角度になるように蓋板取付部に係止手段を設け、更に該
    蓋板と多孔容器との間には蓋板ロック−解除機構を取付
    けた表面処理用バレルに被処理物を出入れするに際し、
    該バレルに被処理物が入っている状態で蓋板ロック−解
    除機構を解除状態としてバレルを回転させ、開口部が下
    方に移動するにしたがって蓋板を自重により開いて被処
    理物を自重により開口部から落下排出せしめ、更にバレ
    ルの回転につれて開口部が上方に移動した時に被処理物
    を開口部からバレル内に投入し、更にバレル回転を行な
    って蓋板を自重により倒して開口部を閉鎖せしめるとと
    もに蓋板ロック−解除機構をロック状態とすることを特
    徴とするバレルに被処理物を出入れする方法
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