JPH0699413A - 繊維板の製造方法 - Google Patents

繊維板の製造方法

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JPH0699413A
JPH0699413A JP27507892A JP27507892A JPH0699413A JP H0699413 A JPH0699413 A JP H0699413A JP 27507892 A JP27507892 A JP 27507892A JP 27507892 A JP27507892 A JP 27507892A JP H0699413 A JPH0699413 A JP H0699413A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 寸法変化の改善された繊維板を、少ない結合
剤添加量で製造できる繊維板の製造方法を提供する。 【構成】 2〜8重量%の熱硬化性樹脂が添加混合され
てなる木質繊維マットを、蒸気圧5〜16Kgf/cm2 の加
熱蒸気を供給しながら比重が0.35〜0.8となるよ
うに圧締し、前記熱硬化性樹脂を硬化させて繊維板を製
造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建築用の床材や壁材、
家具用材、その他各種パネル類のコア材等に使用できる
寸法安定性に優れた繊維板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、建築用材、家具用材、その他
各種パネル類のコア材として、繊維板はよく使用されて
いる。この繊維板は、木質繊維と結合剤を主成分とした
木質繊維材料を湿式あるいは乾式抄造法によりマット状
に成形し、この木質繊維マットを所定の比重に加熱加圧
することで製造されている。特に乾式抄造法によって木
質繊維マットを成形する方法は、湿式抄造法に較べてそ
の後の工程でのマット中の余剰の水分を蒸発させる為の
エネルギーや設備をほとんど必要としない為、広く使用
されている方法である。
【0003】そして、このような方法では木質繊維に対
して通常尿素樹脂、メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂を1
0%程度添加し、130〜160℃程度の熱盤温度で加
熱圧締されて繊維板が製造されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
方法で製造された繊維板は、湿気や水分の影響を受けて
伸び縮みし易く、この為建築用や家具用等各種用途に使
用した場合、反りや捩じれが発生したり、継ぎ目部に目
隙を生じたりして外観を損なうことがあり、用途や使用
の仕方が限定されるという問題点を有していた。また、
木質繊維に対し、結合剤である熱硬化性樹脂を多く使用
しなければならない為、製造コストが高価につくととも
に、未反応のホルマリン臭が残留し易いという問題点も
有していた。そして、前記の問題点である伸び縮み等の
寸法安定性を向上させるため、結合剤の添加量を増加さ
せようとすると、製造コストやホルマリン臭の問題は更
に大きくなるという不具合を有していた。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みなされ
たもので、湿気や水分の影響による伸び縮み等が小さ
く、寸法安定性に優れているとともに、結合剤である熱
硬化性樹脂の添加量を大幅に減じることができる繊維板
の製造方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は請求項1に示す
ように、2〜8重量%の熱硬化性樹脂が添加混合されて
なる木質繊維材料を乾式抄造法によりマット状に成形
し、該木質繊維マットを加圧装置のプレート間に挿入し
た後、蒸気圧5〜16Kgf/cm2 の加熱蒸気を前記マット
に供給して加熱するとともに比重が0.35〜0.8と
なるように圧締し、前記熱硬化性樹脂を硬化させること
を特徴とするものである。
【0007】また、請求項2に示すように、所定蒸気圧
下における蒸気の含有水分量が5%以下に調整されたも
のを使用することを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明では、乾式抄造法で成形された木質繊維
マットに、蒸気圧5〜16Kgf/cm2 の加熱蒸気を供給し
て加熱するとともに圧締するため、高温の蒸気によって
短時間のうちに木質繊維マットが内部まで加熱され、蒸
気中の適度な水分と相俟って木質繊維マットに柔軟性を
付与して圧締成形性を高める。そして、この加熱蒸気に
よる処理によって木質繊維中の成分であるセルロースの
結晶化度を高め、ヘミセルロースの割合を減少させて、
木質繊維自体の耐水性を向上させるとともに、木質繊維
同士を再結合させる。又、木質繊維に対し2〜8重量%
添加混合された熱硬化性樹脂も、前記高温の加熱蒸気を
受けて木質繊維表面を良好に被覆しながら硬化し、少な
い添加量で木質繊維同士の結合力を更に向上させるとと
もに、木質繊維の耐水性を向上させる。 このことによ
り、従来の繊維板に較べ、結合剤の添加量を大幅に減じ
ることができるので、製造コストが安価になるとともに
ホルマリン臭を軽減でき、また、結合剤の添加量を減じ
たにも拘らず、寸法安定性の優れた繊維板を得ることが
できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図面で示した実施例に基づい
て説明する。本発明は、建築廃材、端材、間伐材等の木
質材を適宜パルパーやリファイナー等で粉砕して調整し
た木質繊維を主原料とし、常法によりこの木質繊維材料
にメラミン樹脂、フェノール樹脂、イソシアネート樹脂
等の熱硬化性樹脂液を散布して混合しながら堆積し、乾
式抄造による木質繊維マットを得る。ここで、上記熱硬
化性樹脂液は、固形分換算で木質繊維に対して2〜8重
量%好ましくは2.5〜6重量%の割合で添加混合され
る。次いで得られた木質繊維マットを第1図に示すプレ
ス装置1の上下のプレート2、2間に挿入する。このプ
レス装置1の上下のプレート2、2には、その内部に蒸
気通路3が設けられ、この蒸気通路3は、プレート2、
2表面に複数の蒸気噴射口4となって開口しているとと
もに、外部蒸気通路5を介して、図示しない蒸気発生装
置に連結している。従って、蒸気発生装置で発生させた
加熱蒸気は、蒸気圧調整弁等で所定の蒸気圧に調整さ
れ、外部蒸気通路5を通ってプレート2、2の蒸気通路
3に供給され、プレート2、2を加熱するとともにプレ
ート2、2表面の複数の蒸気噴射口4から加圧蒸気を噴
射できるように構成されている。次いで、上記の蒸気発
生装置で発生させた加熱蒸気を5〜16Kgf/cm2 に調整
し、外部蒸気通路5を介してプレート2、2内の蒸気通
路3に供給し、プレート2、2表面の蒸気噴射口4から
木質繊維マットに噴射するとともにプレス装置1を作動
して、プレート2、2間に挿入された木質繊維マットを
圧締する。
【0010】ここにおいて、加熱蒸気の蒸気圧は、5Kg
f/cm2 以下となると、木質繊維中の成分であるセルロー
スの結晶化度の向上やヘミセルロースの低減効果が不十
分となり、また16Kgf/cm2 以上となると、木質繊維が
熱変質して強度が低下することがあるので、5〜16Kg
f/cm2 に調整することが必要である。特に望ましい蒸気
圧は、7〜14Kgf/cm2 であり、木質繊維の変質劣化を
生ぜず、木質繊維に対する熱処理効果を良好に発現させ
ることができる。また、本発明では短時間のうちに木質
繊維に添加された熱硬化性樹脂を木質繊維表面で効率的
に延伸硬化させる必要があり、この為にも木質繊維マッ
トに供給される蒸気圧は、5〜16Kgf/cm2 が必要であ
り、特に8〜14Kgf/cm2 望ましい。 更に、木質繊維
マットを圧締するに際しては、その比重が0.35〜
0.8となるように圧締する必要がある。
【0011】0.35以下となると、木材成分や熱硬化
性樹脂の延伸効果が低下し、所望の耐水性と強度を有す
る繊維板が得にくくなり、また0.8以上となると、切
断や孔あけ、ビス止め等の加工がし難くなるとともに重
くなり実用上好ましくない。
【0012】また、本発明方法では、木質繊維マットに
供給する加熱蒸気として、所定蒸気圧下における含有水
分量が5%以下のものを使用するのが望ましい。
【0013】高い含有水分量の蒸気では、木質繊維マッ
トに供給される水分が増加し、プレス成形中に繊維板が
爆裂したりする危惧があるためである。
【0014】尚、本発明方法は、上記のようなプレス装
置1を使用することに限定されるものではなく、プレス
を内臓したオートクレーブ装置等により木質繊維マット
へ加熱蒸気を供給しながら圧締して繊維板を製造するこ
ともできる。 (具体的実施例1)針葉樹からなる木材繊維にイソシア
ネート樹脂結合剤を4重量%添加混合した木質繊維材料
を堆積し厚さが100mmとなるようにプリプレスして木
質繊維マットを得た。このマットを前述の第1図に示す
プレス装置1の下部プレート2に載置した後、11Kgf/
cm2 の加熱蒸気を上下のプレート2、2表面に開口した
上記噴射口3から1分30秒間噴射し木質繊維マットを
加熱するとともに、厚さが6mmとなるように圧締して比
重が0.7の繊維板Aを得た。この繊維板AをJIS
A 5906に基づいて、曲げ強度、吸水厚さ膨脹率、
吸水率の試験をしたところ、曲げ強度315Kg/ cm2
吸水厚さ膨脹率7.0%、吸水率42%と良好な性能を
示した。 (具体的実施例2)結合剤としてメラミン樹脂を4重量
%添加混合する以外は、上記具体的実施例1と同様にし
て比重0.7の繊維板Bを得た。この繊維板Bを具体的
実施例1と同様に試験したところ、曲げ強度305Kg/c
m2 、吸水厚さ膨脹率8.7%、吸水率51%と良好で
あった。
【0015】また、ホルマリン臭はほとんど気にならな
い程度に軽減されていた。
【0016】(比較例1)木質繊維マットに供給する加
熱蒸気の蒸気圧を4Kgf/cm2 とする以外は、具体的実施
例1と同様にして比重0.71の繊維板Cを得た。この
繊維板Cを具体的実施例1と同様に試験したところ、曲
げ強度251Kg/cm2 、吸水厚さ膨脹率18.5%、吸
水率75%であり、具体的実施例1、2に較べ、寸法変
化は勿論、強度や吸水性も著しく劣っていた。 (比較例2)結合剤として、イソシアネート樹脂を木質
繊維に対し10重量%添加し、具体的実施例1と同様に
して木質繊維マットを得、この木質繊維マットを160
℃で、1.5分間通常の加熱圧締を行い、比重0.7の
繊維板Dを得た。この繊維板Dを具体的実施例1と同様
に試験したところ、曲げ強度314Kg/ cm2 、吸水厚さ
膨脹率12.2%、吸水率54%であり、結合剤の添加
量が多いにも拘らず、特に寸法変化が大きく劣ってい
た。 (比較例3)結合剤として、メラミン樹脂を木質繊維に
対して10重量%添加し、以下比較例2と同様にして比
重0.7の繊維板Eを得た。この繊維板Eを具体的実施
例1と同様に試験したところ、曲げ強度306Kg/c
m2 、吸水厚さ膨脹率14.8%、吸水率62%であ
り、比較例2よりも更に諸性能が劣るものであった。ま
た、この繊維板Eからはホルマリン臭が明らかに感じら
れた。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、木質繊維
に対する結合剤である熱硬化性樹脂の添加混合割合を減
少させたにも拘らず、耐水性に優れ、湿気や水分による
寸法変化の少ない繊維板を得ることができ、また製造コ
ストが安価で、ホルマリン臭の少ない繊維板を得ること
ができる。この為、従来の繊維板に較べて巾広い用途に
使用することができる。また、請求項2にかかる発明に
よれば、製造時の爆裂等の支障を生じることなく、生産
性よく繊維板を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるプレス装置の概略図
【符号の説明】
(1)…プレス装置 (2)…プレート (3)…蒸気通路 (4)…蒸気噴射口 (5)…外部蒸気通路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2〜8重量%の熱硬化性樹脂が添加混合
    されてなる木質繊維材料を乾式抄造法によりマット状に
    成形し、該木質繊維マットを加圧装置のプレート間に挿
    入した後、蒸気圧5〜16Kgf/cm2 の加熱蒸気を前記マ
    ットに供給して加熱するとともに比重が0.35〜0.
    8となるように圧締し、前記熱硬化性樹脂を硬化させる
    ことを特徴とする繊維板の製造方法。
  2. 【請求項2】 所定蒸気圧下における蒸気の含有水分量
    が5%以下である請求項1記載の繊維板の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011020366A (ja) * 2009-07-16 2011-02-03 Toyota Boshoku Corp 板状体加熱装置および基材の製造方法
JP2012111160A (ja) * 2010-11-25 2012-06-14 Panasonic Corp 長繊維板の製造方法
CN105799033A (zh) * 2014-12-30 2016-07-27 廊坊华日家具股份有限公司 芦苇复合纤维板及其制造方法

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