JPH0699300B2 - 全身性エリテマトーデス治療剤 - Google Patents
全身性エリテマトーデス治療剤Info
- Publication number
- JPH0699300B2 JPH0699300B2 JP61048475A JP4847586A JPH0699300B2 JP H0699300 B2 JPH0699300 B2 JP H0699300B2 JP 61048475 A JP61048475 A JP 61048475A JP 4847586 A JP4847586 A JP 4847586A JP H0699300 B2 JPH0699300 B2 JP H0699300B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- lupus erythematosus
- systemic lupus
- compound
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、スパガリン系化合物を有効成分とするループ
ス病治療剤に関するものである。
ス病治療剤に関するものである。
従来全身性エリテマトーデス治療剤としては副腎皮質ホ
ルモン剤、アザチオプリン、シクロホスフアミドなどが
あげられる。
ルモン剤、アザチオプリン、シクロホスフアミドなどが
あげられる。
又、本発明の化合物は、抗腫瘍活性の強い化合物として
提案されている(特開昭58−62152号公報)。
提案されている(特開昭58−62152号公報)。
従来の全身性エリテマトーデス治療剤はいずれも効果上
不十分であったり、肝および腎臓機能障害、嘔気や下痢
などの消化器症状、造血器障害等の副作用があるなど満
足するべきものがないため、新しい治療薬の開発が望ま
れている。
不十分であったり、肝および腎臓機能障害、嘔気や下痢
などの消化器症状、造血器障害等の副作用があるなど満
足するべきものがないため、新しい治療薬の開発が望ま
れている。
本発明は、下記式(I)で示されるスパガリン系化合物
(以後、「本化合物」という。)を有効成分とすること
を特徴とする全身性エリテマトーデス治療剤に関する。
(以後、「本化合物」という。)を有効成分とすること
を特徴とする全身性エリテマトーデス治療剤に関する。
より詳しくは、式(I) で表わされるスパガリン系化合物及びその薬理学上許容
される塩を有効成分とする全身性エリテマトーデス治療
剤に関するものである。
される塩を有効成分とする全身性エリテマトーデス治療
剤に関するものである。
本化合物は酸と塩を形成するが、塩を形成するための酸
としては、薬理学上許容されるものであれば無機酸、有
機酸のいずれでもよい。無機酸としては例えば塩酸、硫
酸、硝酸、リン酸などが好ましく、有機酸としては例え
ば酢酸、プロピオン酸、コハク酸、フマル酸、マレイン
酸、リンゴ酸、酒石酸、グルタル酸、クエン酸、ベンゼ
ンスルホン酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン
酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸、アスパラ
ギン酸、グルタミン酸などが好ましい。
としては、薬理学上許容されるものであれば無機酸、有
機酸のいずれでもよい。無機酸としては例えば塩酸、硫
酸、硝酸、リン酸などが好ましく、有機酸としては例え
ば酢酸、プロピオン酸、コハク酸、フマル酸、マレイン
酸、リンゴ酸、酒石酸、グルタル酸、クエン酸、ベンゼ
ンスルホン酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン
酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸、アスパラ
ギン酸、グルタミン酸などが好ましい。
本化合物が全身性エリテマトーデス治療剤として用いら
れる場合は、単独または賦形剤あるいは担体と混合して
注射剤、経口剤、または坐剤などとして投与される。賦
形剤及び担体としては薬剤学的に許容されるものが選ば
れ、その種類及び組成は投与経路や投与方法によって決
まる。例えば液状担体として水、アルコール類もしくは
大豆油、ピーナツ油、ゴマ油、ミネラル油等の動植物
油、または合成油が用いられる。固体担体としてマルト
ース、シユクロースなどの糖類、アミノ酸類、ヒドロキ
シプロピルセルロースなどセルロース誘導体、ステアリ
ン酸マグネシウムなどの有機酸塩などが使用される。注
射剤の場合一般には生理食塩水、各種緩衝液、グルコー
ス、イノシトール、マンニトール等の糖類溶液、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレング
リコール等のグリコール類が望ましい。また、イノシト
ール、マンニトール、グルコース、マンノース、マルト
ース、ラクトース、シユークロース等の糖類、フエニル
アラニン等のアミノ酸等の賦形剤と共に凍結乾燥製剤と
し、それを投与時に注射用の適当な溶剤、例えば滅菌
水、生理食塩水、ブドウ糖液、電解質溶液アミノ酸液等
静脈投与用液体に溶解して投与することもできる。製剤
中における本化合物の含量は製剤により種々異なるが通
常0.1〜100重量%好ましくは1〜98重量%である。例え
ば注射液の場合には、通常0.1〜30重量%、好ましくは
1〜10重量%の有効成分を含むようにすることがよい。
経口投与する場合には、前記固体担体もしくは液状担体
とともに錠剤、カプセル剤、粉剤、顆粒剤、液剤、ドラ
イシロツプ剤等の形態で、用いられる。カプセル、錠
剤、顆粒、粉剤は一般に5〜100重量%、好ましくは25
〜98重量%の有効成分を含む。
れる場合は、単独または賦形剤あるいは担体と混合して
注射剤、経口剤、または坐剤などとして投与される。賦
形剤及び担体としては薬剤学的に許容されるものが選ば
れ、その種類及び組成は投与経路や投与方法によって決
まる。例えば液状担体として水、アルコール類もしくは
大豆油、ピーナツ油、ゴマ油、ミネラル油等の動植物
油、または合成油が用いられる。固体担体としてマルト
ース、シユクロースなどの糖類、アミノ酸類、ヒドロキ
シプロピルセルロースなどセルロース誘導体、ステアリ
ン酸マグネシウムなどの有機酸塩などが使用される。注
射剤の場合一般には生理食塩水、各種緩衝液、グルコー
ス、イノシトール、マンニトール等の糖類溶液、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレング
リコール等のグリコール類が望ましい。また、イノシト
ール、マンニトール、グルコース、マンノース、マルト
ース、ラクトース、シユークロース等の糖類、フエニル
アラニン等のアミノ酸等の賦形剤と共に凍結乾燥製剤と
し、それを投与時に注射用の適当な溶剤、例えば滅菌
水、生理食塩水、ブドウ糖液、電解質溶液アミノ酸液等
静脈投与用液体に溶解して投与することもできる。製剤
中における本化合物の含量は製剤により種々異なるが通
常0.1〜100重量%好ましくは1〜98重量%である。例え
ば注射液の場合には、通常0.1〜30重量%、好ましくは
1〜10重量%の有効成分を含むようにすることがよい。
経口投与する場合には、前記固体担体もしくは液状担体
とともに錠剤、カプセル剤、粉剤、顆粒剤、液剤、ドラ
イシロツプ剤等の形態で、用いられる。カプセル、錠
剤、顆粒、粉剤は一般に5〜100重量%、好ましくは25
〜98重量%の有効成分を含む。
投与量は、患者の年齢、体重、症状、治療目的等により
決定されるが治療量は一般に、非経口投与で1〜100mg/
Kg・日、経口投与で5〜500mg/Kg・日である。
決定されるが治療量は一般に、非経口投与で1〜100mg/
Kg・日、経口投与で5〜500mg/Kg・日である。
本化合物は比較的低毒性であり、また、連続投与による
毒性の蓄積性が小さいことが特徴的である。本化合物を
マウス腹腔内に1回投与したときの50%致死量LD50は25
〜50mg/kgであった。
毒性の蓄積性が小さいことが特徴的である。本化合物を
マウス腹腔内に1回投与したときの50%致死量LD50は25
〜50mg/kgであった。
本発明化合物のマウスにおける全身性エリテマトーデス
に対する治療効果を試験例により示す。
に対する治療効果を試験例により示す。
試験例1 マウスにおける全身性エリテマトーデスモデルに対する
治療効果 (ヒトの全身性エリテマトーデスに近いと考えられてい
る自然発症モデル) 〔方 法〕 MRL/MpJ−lpr/lprマウスとしては雄性(7週齢)のもの
を使用した。1群は10匹とし、本化合物(8mg/Kg)を14
日間、連日、腹腔内投与した。対照群には生食を投与し
た。投与開始後15日目および25日目に殺し、リンパ器系
臓器(胸腺、脾臓、腋下リンパ節)重量と血清中の抗DN
A抗体価を測定した。抗DNA抗体価の測定は酵素免疫測定
法(注1,2)によった。表示の臓器重量は比体重(臓器
重量(g)/体重(g)×100)である。
治療効果 (ヒトの全身性エリテマトーデスに近いと考えられてい
る自然発症モデル) 〔方 法〕 MRL/MpJ−lpr/lprマウスとしては雄性(7週齢)のもの
を使用した。1群は10匹とし、本化合物(8mg/Kg)を14
日間、連日、腹腔内投与した。対照群には生食を投与し
た。投与開始後15日目および25日目に殺し、リンパ器系
臓器(胸腺、脾臓、腋下リンパ節)重量と血清中の抗DN
A抗体価を測定した。抗DNA抗体価の測定は酵素免疫測定
法(注1,2)によった。表示の臓器重量は比体重(臓器
重量(g)/体重(g)×100)である。
表1と表2に示す結果を得た。すなわち、本化合物投与
によって各リンパ器官の腫張は有意に抑制された。ま
た、血清中の抗DNA抗体価にも有意な減少がみられた。
これらの結果より、本化合物は全身性エリテマトーデス
のようなループス病を改善する効力を有すると考えられ
る。
によって各リンパ器官の腫張は有意に抑制された。ま
た、血清中の抗DNA抗体価にも有意な減少がみられた。
これらの結果より、本化合物は全身性エリテマトーデス
のようなループス病を改善する効力を有すると考えられ
る。
以下本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1 本化合物の塩酸塩30重量部に対し精製水を加え全量を20
00部としてこれを溶解後ミリポアフイルターGSタイプを
用いて除菌過する。この液2gを10mlのバイアル瓶に
とり凍結乾燥し、バイアルに本化合物の塩酸塩30mgを含
む凍結乾燥注射剤を得た。
00部としてこれを溶解後ミリポアフイルターGSタイプを
用いて除菌過する。この液2gを10mlのバイアル瓶に
とり凍結乾燥し、バイアルに本化合物の塩酸塩30mgを含
む凍結乾燥注射剤を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 輝也 滋賀県草津市野村町831 (56)参考文献 特公 平4−14643(JP,B2) 特公 平4−13325(JP,B2) Recent AdV.Chemoth er.,Proc.Int.Congr. Chemother.,14th,Volu me Anticancer Sect. 2,(1985),P.949−950,Edite d by:Ishigami,Joji. Univ.TOKYO,Press;To kyo,Japan 社団法人日本薬剤師会編「新訂病気と薬 剤」(昭和60年),薬事日報社,P.416 −417 須賀哲彌他編「病態生化学」(昭和57 年),丸善,P.254−255,244−248
Claims (1)
- 【請求項1】式 で表されるスパガリン系化合物及びその薬理学上許容さ
れる塩を有効成分とすることを特徴とする全身性エリテ
マトーデス治療剤。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61048475A JPH0699300B2 (ja) | 1986-03-07 | 1986-03-07 | 全身性エリテマトーデス治療剤 |
US07/022,409 US4851446A (en) | 1984-11-13 | 1987-03-06 | Immunosuppressing method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61048475A JPH0699300B2 (ja) | 1986-03-07 | 1986-03-07 | 全身性エリテマトーデス治療剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62207214A JPS62207214A (ja) | 1987-09-11 |
JPH0699300B2 true JPH0699300B2 (ja) | 1994-12-07 |
Family
ID=12804408
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61048475A Expired - Fee Related JPH0699300B2 (ja) | 1984-11-13 | 1986-03-07 | 全身性エリテマトーデス治療剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0699300B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1389480A1 (en) * | 2002-08-14 | 2004-02-18 | Mondobiotech Interferon SA | Therapeutical use of guanylhydrazones for the inhibition of CD83 dependent processes and dendritic cell maturation |
CA2950269A1 (en) | 2014-05-28 | 2015-12-03 | The Board Of Regents Of The University Of Texas System | Novel compounds supports hematopoietic stem cells and red blood cells |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0413325A (ja) * | 1990-05-01 | 1992-01-17 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | ビット位相同期回路 |
JPH0414643A (ja) * | 1990-05-08 | 1992-01-20 | Sekisui Chem Co Ltd | 光情報記録媒体 |
-
1986
- 1986-03-07 JP JP61048475A patent/JPH0699300B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
RecentAdV.Chemother.,Proc.Int.Congr.Chemother.,14th,VolumeAnticancerSect.2,(1985),P.949−950,Editedby:Ishigami,Joji.Univ.TOKYO,Press;Tokyo,Japan |
社団法人日本薬剤師会編「新訂病気と薬剤」(昭和60年),薬事日報社,P.416−417 |
須賀哲彌他編「病態生化学」(昭和57年),丸善,P.254−255,244−248 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62207214A (ja) | 1987-09-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8426368B2 (en) | Method of ameliorating oxidative stress and supplementing the diet | |
US5008242A (en) | Treatment of inflammation using 1-antichymotrypsin | |
EP0287341B1 (en) | Rectally absorbable form of l-dopa | |
US20100227812A1 (en) | Method of supplementing the diet and ameliorating oxidative stress | |
US20080300253A1 (en) | Treatment of inflammatory disorders with praziquantel | |
EP0228253A1 (en) | Rectally absorbable form of L-dopa | |
JPH06501000A (ja) | グルタミンを用いるグルタチオンレベルの増大法 | |
JP2001513506A (ja) | タイプii糖尿病のクロム/ビオチン治療 | |
EP1201247B1 (en) | Treatment of metastatic renal cell carcinoma | |
CA1078736A (en) | Therapeutic application of 4-carbamoyl-5-hydroxyimidazole | |
US4181731A (en) | Novel therapeutic application of 4-carbamoyl-5-hydroxyimidazole | |
RU2367442C2 (ru) | Способ нормализации мочеиспускания при нарушении функции почек | |
JPS61286382A (ja) | 雌の哺乳動物における子宮内膜炎の治療用組成物 | |
JP2007529545A (ja) | ダウン症候群の治療法 | |
US4291030A (en) | Method of lowering blood cholesterol | |
JPH0699300B2 (ja) | 全身性エリテマトーデス治療剤 | |
PL186377B1 (pl) | Kompozycja farmaceutyczna do leczenia chorób autoimmunologicznych | |
HUT70213A (en) | Antiemetic pharmateutilal preparations | |
EP1112066B1 (en) | Use of methoxymorpholino doxorubicin for the treatment of a liver tumor | |
OA11964A (en) | Pharmaceutical complex. | |
US5348966A (en) | Method for treating pyoderma and Sezary's syndrome using FK 506 and related compounds | |
JPH07277964A (ja) | 抗腫瘍剤 | |
US4963588A (en) | Use of ubenimex for treating myelodysplastic syndrome | |
EP0935964A1 (en) | Pharmaceutical compositions containing NSAIDs and piperine | |
EP0120907A1 (en) | Pharmaceutical preparations for use in antitumour therapy |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |