JPH06991A - レーザビームプリンタ - Google Patents

レーザビームプリンタ

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JPH06991A
JPH06991A JP4162684A JP16268492A JPH06991A JP H06991 A JPH06991 A JP H06991A JP 4162684 A JP4162684 A JP 4162684A JP 16268492 A JP16268492 A JP 16268492A JP H06991 A JPH06991 A JP H06991A
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JP
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laser
laser beam
array
semiconductor laser
spot
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JP4162684A
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English (en)
Inventor
Takeshi Ota
猛史 太田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のビームを使用するレーザビームプリン
タにおいて、光学的な精度や制御精度を高めることなく
感光体上の各ビームスポットの副走査方向の間隔を狭く
すること。 【構成】 複数のレーザビームを使用したレーザビーム
プリンタにおいて、光源部として独立駆動可能な半導体
レーザ素子25a〜25d,26a〜26dを千鳥状に
2次元配列したレーザアレイを使用し、感光体上に千鳥
状にビームスポットを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル複写機等に
おいて使用されるレーザビームプリンタに関し、特にマ
ルチビーム半導体レーザのような複数の発光源を有する
光源部を用い、感光体面を同時に複数の走査線で走査す
る、いわゆるマルチビームレーザプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】レーザビームプリンタにおいては、画像
信号により変調されたレーザビームが高速回転するポリ
ゴンスキャナに照射され、ポリゴンスキャナからの反射
光が感光体などの記録媒体の表面を走査し、この記録媒
体上に潜像を形成する。この潜像は電子写真のプロセス
に基づいて現像され、次いで記録紙上に転写、定着され
て画像を形成する。
【0003】このレーザビームプリンタの高精細度化、
高速化において最も問題となるのはポリゴンスキャナの
回転速度に限界があることである。この問題を解決する
ために複数のレーザビームによって被走査面を一度に走
査するマルチビームスキャン方式は既に公知のものであ
る(例えば、K.Minoura,M.Suzuki,
and S.Miyazawa,“A study o
n laser scanning systems
using a monolithic arraye
d laser diode”,Proc.SPIE
Vol.1079,p462−p474(1989)を
参照)。
【0004】このマルチビームスキャン方式にあっては
当然のことながら、複数のレーザビームスポットを、ポ
リゴンスキャナによる走査方向(以下、主走査方向と呼
ぶ)に対して直角な方向(以下、副走査方向と呼ぶ)に
充分近接させなくてはならない。
【0005】このようなマルチビーム方式のレーザビー
ムプリンタに光源として用いられるマルチビーム半導体
レーザアレイとしては、現在発光点間隔を10μm間隔
まで近接させたマルチビーム半導体レーザアレイが試作
されている(特開平2−39583号公報及び、R.
L.Thornton et al.,“Proper
ties of closely spaced in
dependentlyaddressable la
sers fabricated by impuri
ty−induced disordering”,A
ppl.Phys.Lett.56(17),1623
−1625(1990)参照)。しかしながら、10μ
m間隔のマルチビーム半導体レーザアレイを用いても、
副走査方向に十分密にレーザスポットを近接させるには
まだ不足である。
【0006】このため、飛び越し走査を用いてマルチビ
ームレーザプリンタを構成する方法が本出願人によって
出願された特願平3−84660号明細書及び特願平3
−158608号明細書に記載されている。この方法は
各主走査ではレーザスポット間隔が空いているが、次回
または次々回の主走査で空いているところを埋めていく
という方法である。
【0007】また、マルチビーム半導体レーザアレイと
マイクロレンズアレイを組み合せることによって、アレ
イ間隔の広いマルチビーム半導体レーザアレイを用い
て、結像画上のスポット間隔を実質的に近接させる方法
が本出願人によって出願された特願平3−227532
号明細書に記載されている。
【0008】ところで、レーザビームプリンタにおいて
最も高解像度が要求されるのは中間調(ハーフトーン)
再現のための網点形成である。レーザビームプリンタで
は、図11に示すように、画像を面積の異なる画素から
構成するいわゆる面積階調によって中間調を表現するの
が普通である。図において、太線で囲まれる矩形枠が一
つの画素Pに対応する領域を示し、一つの丸がレーザビ
ームにより形成される結像スポットSを示している。こ
れは商業印刷で用いられている手法と同じものである。
例えば、商業印刷では1インチ当たり175本の画素密
度を用い、ひとつの画素は256個(16×16)のス
ポットより形成されている。この構成をそのままレーザ
ビームプリンタに適用しようとすると、175×16=
2800/インチという極めて高解像度のレーザビーム
プリンタが必要となってしまう。
【0009】解像度が増加すると、同一記録速度を得る
ためには、解像度に比例してのポリゴンスキャナの回転
速度を増やさなければならないだけでなく、必要なポリ
ゴンスキャナの直径も増加してしまうという問題があ
る。この問題が生じる理由を以下に説明する。
【0010】図12は、レーザビームプリンタの光学系
を模式的に示した図である。レーザ光源LSからのレー
ザ光は、コリメータレンズL1により平行光とされ、ポ
リゴンスキャナの反射鏡面P1で反射され、この反射光
は結像レンズL2で感光体面P2上に収束する。図12
の光学系では、感光体面P2上の結像スポット径d0
次式で与えられることが知られてる。
【0011】d0 =4fλ/πD ・・・ (1) ただし、fは結像レンズL2の焦点距離、Dはポリゴン
スキャナの反射鏡面P1上のレーザビームの直径、λは
レーザビームの波長、πは円周率である。
【0012】式(1)から明らかなように、感光体面P
2上の結像スポット径d0 を小さくしようとすると、結
像スポット径d0 に反比例してポリゴンスキャナの反射
鏡面P1上のレーザビームの直径Dが大きくなってしま
う。このレーザビームの直径Dとポリゴンの直径は比例
関係にあるので、解像度の増加に伴ってポリゴンスキャ
ナの直径も増加してしまうのである。すなわち、2倍の
解像度を得るには2倍の直径のポリゴンスキャナを2倍
の速度で回さなければならないことになるわけである。
【0013】このため、比較的大きな感光体面上の結像
スポット径は比較的大きなまま、中間調再現をする工夫
がなされてきた。その例を図13に示す。これは主走査
方向の変調速度を速くして、実効的な階調再現性の改善
を試みた例である。露光したところにトナーを現像する
反転現像法を用いる限り、結像スポット径d0 に対応す
る像の径dx より小さい像を得ることはできない。しか
し、レーザビームの点灯時間を変えれば、主走査方向に
はdx より長い任意の長さの長円の像を得ることはでき
る。図13の例は、このことを利用して面積階調の階調
数を増加させたものである。この方法は既に実用化され
ている。
【0014】なお、現像された像の径dx は結像スポッ
ト径d0 とは一般には一致しない。dx とd0 との比を
スポット補正係数kと呼び次式で定義する。kの値は一
般的にはk=1.5程度である。
【0015】k=d0 /dx ・・・ (2) 同様のことを副走査方向に適用することも考えられる。
副走査方向の走査線間隔(ピッチ)pはdx に等しく選
ぶのが普通であるが、例えばp=1/2dx に選べば、
図14に示すように副走査方向の階調数を2倍に増加さ
せることができる。しかしながら、これでは必要なポリ
ゴンの回転数が2倍になってしまうので、2本のレーザ
ビームによる同時書き込みを行って、副走査方向の階調
数を増加させつつ記録速度を維持する方法が提案されて
いる(例えば、特開昭58−178661号公報参
照)。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
飛び越し走査法では前述の特願平3−84660号明細
書及び特願平3−158608号明細書に記載されてい
るように、副走査装置や光学系に要求される精度が高い
ものとなってしまうという欠点があった。また、飛び越
し走査法では画像信号の制御が複雑になってしまうとい
う欠点もあった。前述の特願平3−227532号明細
書に記載されている方法に従えば、飛び越し走査を用い
ないでもマルチビームレーザプリンタを構成することは
できるが、同明細書にも記載されているように70%近
い光量損失が発生してしまうという欠点があった。
【0017】また、別の問題点として上記の特開昭58
−178661号公報に開示されている技術において
は、2本の独立なレーザビーム光源を用いているため光
学的なアライメント調整が困難であるという問題があっ
た。
【0018】本発明は、前記問題点を解決するために案
出されたものであって、複数のビームを使用するレーザ
ビームプリンタにおいて、光学的な精度や制御精度を高
めることなく感光体上の各ビームスポットの副走査方向
の間隔を狭くすることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のレーザビームプリンタは、独立駆動可能な
レーザビーム光源を千鳥状に2次元配列したレーザアレ
イからなる光源部と、該光源部より供給される複数のレ
ーザビーム光を感光媒体上に結像させる光学系と、前記
感光媒体を略一定速度で移動させる手段と、前記感光媒
体の移動方向と概ね垂直方向に前記複数のレーザビーム
光を周期的に偏向する偏向手段とを有することを特徴と
する。
【0020】
【作用】本発明においては、光源部が、レーザビーム光
源を千鳥状に2次元配列したレーザアレイから構成され
ており、この千鳥状に配列されたレーザビーム光源から
のレーザ光が感光体面に照射される。したがって、感光
体面上に千鳥状に2次元配列したレーザスポット群が結
像され、光源を格子状に配置した場合に比較してレーザ
スポットの副走査方向の間隔を狭くすることができ、副
走査方向に隙間を生じることなく主走査を行うことがで
きる。また、千鳥状配列の密度を上げることによって副
走査方向の階調数を増加させることができる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例に基づいて
本発明の特徴を具体的に説明する。
【0022】図1に本発明の第1実施例のマルチビーム
レーザプリンタの光学系に関する概略斜視図を示す。本
発明においては、複数の光源が2次元配列されたマルチ
ビーム半導体レーザアレイ1が使用され、このレーザア
レイ1より出射したレーザビームは、コリメータレンズ
2を通過し、光学的絞り3、シリンドリカルレンズ4、
ポリンゴンスキャナ6、F−θレンズと呼ばれる結像レ
ンズ7、シリンドリカルレンズ8を経て感光体ドラム9
上に結像する。ポリンゴンスキャナ6はモータ5によっ
て回転させられており、これによって主走査を行ってい
る。また、感光体ドラム9は矢印10の方向に一定速度
で回転しており、これによって副走査を行っている。
【0023】2次元配列したマルチビーム半導体レーザ
アレイ1の概略斜視図を図2に示す。また、図3は図2
のX−X’断面図である。図2及び図3に示す半導体レ
ーザアレイ1においては、共通の基板21上に8個の半
導体レーザ素子25a〜25d,26a〜26dが形成
されている。これらの半導体レーザ素子25a〜25
d,26a〜26dは、4個ずつ2列に千鳥状に配列し
ている。基板21に対して45°の角度のエッチドミラ
ー23が形成されており、このエッチドミラー23は全
反射プリズムとして作用するので、半導体レーザ素子
は、端面24と出射面22とでファブリーペロー共振器
を形成することになる。そして、レーザビームは基板2
1に対して垂直方向に取り出される。なお、符号27
は、半導体レーザ素子の活性層である。
【0024】図2及び図3に示す半導体レーザアレイ1
においては、半導体レーザ素子25a〜25dと半導体
レーザ素子26a〜26dとが向かい合う部分に、断面
「ハ」字状にエッチドミラー23が形成されている。エ
ッチドミラー23の端面は、たとえば、塩素系の反応性
ドライエッチング(RIE)によって形成することがで
きる(例えば、T.Takamori,L.A.Col
dren,and J.L.Merz:“Lasing
characteristics of acont
inuous−wave operated fold
ed−cavity surface emittin
g laser”,Appl.Phys.Lett.5
6(23),p2267−p2269(1990)参
照)。
【0025】半導体レーザアレイ1の発光点は千鳥状に
配列されているので、感光体ドラム9上には、図4に示
すようにレーザスポット41a〜41d(全体をレーザ
スポット群41で示す),42a〜42d(全体をレー
ザスポット群42で示す)が千鳥状に結像する。図2の
半導体レーザ素子25a〜25dは、図4の結像スポッ
ト41a〜41dに、また、半導体レーザ素子26a〜
26dは結像スポット42a〜42dにそれぞれ対応す
る。なお、図4において40は走査線である。
【0026】図2に示す例の場合、半導体レーザ素子か
ら出射するレーザビームのアレイ配列方向の拡がり角θ
1 (中心強度の1/e2 で規定)は12°であるので、
半導体レーザ素子の間隔rはr=14μmに選んだ。ま
た、半導体レーザ素子群の列間隔Lも14μmに選ん
だ。レーザビームの拡がり角θ1 と半導体レーザ素子の
間隔rの関係については、本出願人によって出願された
特願平3−158608号明細書に記載されている他、
本発明者らの学会報告によって一般に開示されている
(太田、伊藤、龍岡:[飛び越し走査方式LBP用LD
アレーの素子間隔」、1991年秋季応用物理学会、1
lp−ZM−19(1991)参照)。
【0027】1インチ当たり800本の走査線密度のレ
ーザプリンタを構成する場合、走査線ピッチは32μm
となるので、同じ列に属するスポットの中心間隔はこの
走査線ピッチの2倍の64μmとなる。スポット補正係
数(光学的スポット径を走査線ピッチで割ったものに相
当)k=1.5とすると、結像スポット径は48μmと
なる。
【0028】2次元配列の半導体レーザアレイ1につい
ては、図3のような断面構造のものだけでなく、反射鏡
の代わりに回折格子を用いたもの(例えば、K.Koj
ima,S.Noda,K.Mitsunaga,K.
Kyuma,and K.Hamanaka:“Con
tinuous wave operation of
a surface−emitting AlGaA
s/GaAs multiquantum well
distributed Bragg reflect
or laser”,Appl.Phys.Let
t.,50(24),p1705−p1707(198
7)参照)、TJS(TransverseJunct
ion Stripe)構造を利用したもの(例えば、
前述のT.Takamori,L.A.Coldre
n,and J.L.Merz:“Lasing ch
aracteristics of a contin
uous−wave operated folded
−cavity surface emitting
laser”,Appl.Phys.Lett.56
(23),p2267−p2269(1990)参
照)、あるいはいわゆる面発光レーザ(例えば、K.I
ga,H.Soda,T.Teraoka,and
S.Shimizu,Electron.Lett.1
9,p457(1983)参照)を用いても良い。
【0029】また、上述の第1実施例においては、各列
の半導体レーザ素子の発光部が向き合った状態で配置さ
れているので、各列間の発光部を近接させることができ
る。これにより、2次元配列の半導体レーザアレイ1を
使用して感光体をマルチビームで走査する際に、主走査
方向の各発光部の間隔を短くすることができ、主走査方
向の位置のずれに起因する画像信号の遅延補正量を少な
くすることができる。
【0030】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図5に本発明の第2実施例のマルチビームレーザプ
リンタの光学系に関する概略斜視図を示す。なお、第1
実施例と対応する部材等には同一符号を付している。
【0031】第2実施例においては、2次元配列の半導
体レーザアレイ1を図6に示すような発光点が同じ側に
揃えられた4列の千鳥配列のレーザアレイ11に変え、
コリメータレンズ2を、このレーザアレイ11に対応し
たマイクロコリメータレンズアレイ12に変え、このマ
イクロコリメータレンズアレイ12と絞り3の間に凹レ
ンズ13aと凸レンズ13bを設けた点が第1実施例と
異なる。また、マイクロコリメータレンズアレイ12の
像側主平面と感光体ドラム9の表面とが光学的共役関係
にあるように配置されている。因みに第1実施例では2
次元配列した半導体レーザアレイ1のレーザビーム出射
面と感光体ドラム9の表面とが光学的共役関係にあるよ
うに配置されている。凹レンズ13aと凸レンズ13b
とはビームエキスパンダを構成している。
【0032】この構成では、感光体ドラム9上には、図
7に示すようにレーザスポットが4列の千鳥状に結像す
る。走査線40の間に新たに階調数を増加させるための
走査線43(破線で図示)を設けたものである。レーザ
スポット群44、46は図4のレーザスポット群41、
42にそれぞれ対応する。レーザスポット群45、47
は第2実施例で追加されたものである。第2実施例によ
れば、図14に示したように副走査方向にも階調数を増
加させることができる。
【0033】マイクロコリメータレンズアレイ11の構
成斜視図を図8に示す。また、図9は図8のX−X’断
面図である。マイクロコリメータレンズアレイ11は、
ガラス基板30に金属イオン(銀イオンやタリウムイオ
ン等)を拡散することによって分布屈折率型(GRI
N)のマイクロレンズ31を形成した構造となってい
る。なお、このような構造の平板マイクロレンズ自体は
すでに公知である(例えば、M.Oikawa,K.I
ga,and T.Sanada:“Distribu
ted−Index planar micro−le
ns prepared from ion exca
hnge technique”,Jpn.J.App
l.Phys.,20(4),L296−L298,
(1981)参照)。
【0034】この第2実施例では2次元配列の半導体レ
ーザアレイ11の素子間隔rは第1実施例とは違って1
00μmとしてある。また、列間隔Lは300μmであ
る。マイクロコリメータレンズアレイ12の各マイクロ
レンズは2次元配列した半導体レーザアレイ11の各半
導体レーザ素子と対応するように配置してある。したが
って、図8に示すようにマイクロレンズは4列の千鳥配
列となっており、各列でのマイクロレンズ間隔は半導体
レーザアレイ11の素子間隔rと等しく、列の間隔も半
導体レーザアレイ11の列間隔Lと等しい。
【0035】上記の光学系では、前述の特願平3−22
7532号明細書に記載されているように、マイクロレ
ンズアレイを使用することにより、半導体レーザアレイ
11の素子間隔rが広くても実効的に感光体面上の結像
スポット間隔を接近させることができる。
【0036】このように、マイクロレンズアレイを使用
して実効的に感光体面上の結像スポット間隔を接近させ
たものを本発明の第3実施例とする。この第3実施例に
おいても、感光体面上の結像スポットは図4に示したよ
うに結像させることができる。
【0037】以下、第3実施例について説明する。
【0038】図10に示すように、複数のレーザ光源5
1a,51bを備えた半導体レーザアレイ51からのレ
ーザ光は、コリメータレンズ52a,52bを備えたマ
イクロコリメータレンズアレイ52で幾何光学的平行光
に変えられ、結像レンズ53により焦点面54上に収束
し、結像スポット55a,55bを形成する。
【0039】マイクロコリメータレンズアレイ52で幾
何光学的平行光に変えられたレーザビームは、回折のた
め波動光学的には、ある拡がり角θ3 を有する。この拡
がり角θ3 は元のレーザビームの拡がり角θ1 (中心強
度の1/e2 で規定)より小さいので、このような光学
系を用いると、配列したレーザ光源51a,51bの間
隔rを変えずにレーザビームの拡がり角を減少させるこ
とができる。レーザビームの拡がり角が減少すると、焦
点面54での結像スポット径が増加する。すなわち、
(結像スポット径dp )/(結像スポット間隔p)の比
率を減少させることができるわけである。したがって、
必要な結像スポット径が得られるように光学系の倍率を
選べば、隣接する結像スポット間隔を接近させたのと同
じ効果が得られることになる。なお、図10において
は、原理説明のため半導体レーザアレイ51には二つの
レーザ光源51a,51bのみが図示されているが、実
際には複数のレーザ光源が千鳥状に2次元配列されてお
り、また、これに対応してマイクロコリメータレンズア
レイ52も千鳥状に2次元配列された複数のコリメータ
レンズを備えている。
【0040】マイクロコリメータレンズアレイ52を用
いることによって、上述した理由と同じ理由により、感
光体面すなわち焦点面54上の結像スポット群の列の間
隔も接近させることができる。図2のような2列の半導
体レーザアレイでは、レーザ光の出射面22を突き合わ
せて配置することができるので、列間隔Lは10μm程
度とすることができるが、3列以上の半導体レーザアレ
イでは、各半導体レーザ素子は同じ向きに配置されるの
で、列間隔Lは半導体レーザ素子の長さ(通常250μ
m)より長くなってしまう。したがって、このようにマ
イクロコリメータレンズアレイ52によって列の間隔を
短くできるという効果は重要である。すなわち、感光体
面上の結像スポット群の列の間隔があまりに大きいと、
光学系の倍率の僅かな変化で隣接する走査線の主走査方
向の位置関係が大きく変動してしまうことになるからで
ある。
【0041】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、レーザ
アレイの光源を千鳥状に2次元配列したので、飛び越し
走査を使用することなく副走査方向の間隔を密にしたマ
ルチビームレーザプリンタを構成することができ、副走
査装置や光学系に要求される精度が相対的に低くて済む
という利点がある。また、千鳥配列の列数を増やすこと
によって、副走査方向の階調数を増加させることもでき
る。しかも、2次元配列した半導体レーザアレイを用い
るので従来技術で問題となっていた光学的なアライメン
ト調整の困難さが生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例のマルチビームレーザプ
リンタの光学系を示す概略斜視図である。
【図2】 第1実施例において使用される2次元配列し
た半導体レーザアレイの概略斜視図である。
【図3】 図2に示す半導体レーザアレイのX−X’断
面図である。
【図4】 第1実施例におけるマルチビームレーザプリ
ンタの感光体面上の各結像スポットの関係を示す説明図
である。
【図5】 本発明の第2実施例のマルチビームレーザプ
リンタの光学系の概略斜視図である。
【図6】 第2実施例において使用される2次元配列し
た半導体レーザアレイの概略斜視図である。
【図7】 第2実施例におけるマルチビームレーザプリ
ンタの感光体面上の各結像スポットの関係を示す説明図
である。
【図8】 第2実施例において使用されるマイクロコリ
メータレンズアレイの構成斜視図である。
【図9】 図8に示すマイクロコリメータレンズアレイ
のX−X’断面図である。
【図10】 マイクロコリメータレンズアレイを用いた
光学系における結像関係を示す概略図である。
【図11】 網点の構成を示す概略図である。
【図12】 レーザプリンタの光学系の結像関係を模式
的に示す図である。
【図13】 主走査方向に階調性を向上させた場合を示
す概略図である。
【図14】 副走査方向に階調性を向上させた場合を示
す概略図である。
【符号の説明】 1…2次元配列した半導体レーザアレイ、2…コリメー
タレンズ、3…光学的絞り、4…シリンドリカルレン
ズ、5…モータ、6…ポリゴンスキャナ、6a…ポリゴ
ンスキャナの鏡面、7…結像レンズ、8…シリンドリカ
ルレンズ、9…感光体ドラム、10…感光体の回転方
向、11…2次元配列した半導体レーザアレイ、12…
マイクロコリメータレンズアレイ、13a…凹レンズ、
13b…凸レンズ、21…基板、22…レーザビームの
出射面、23…エッチドミラー、24…半導体レーザの
端面、25a〜25d,26a〜26d…半導体レーザ
素子、27…半導体レーザ素子の活性層、30…ガラス
基板、31…マイクロレンズ、40…走査線、41…結
像スポット群、41a〜41d…結像スポット、42…
結像スポット群、42〜42d…結像スポット、43…
新たに追加された走査線、44〜47…結像スポット
群、51…2次元配列した半導体レーザアレイ、51
a,51b…レーザ光源、52…マイクロレンズアレ
イ、52a,52b…マイクロコリメータレンズ、53
…結像レンズ、54…焦点面、55a,55b…結像ス
ポット、D…ポリゴンスキャナ上のレーザビームの直
径、L…列間隔、L1…コリメータレンズ、L2…結像
レンズ、LS…レーザ光源、P…画素、P1…ポリゴン
スキャナの鏡面、P2…感光体面、S…結像スポット、
0 …結像スポット径、dx …現像スポット径、f…結
像レンズの焦点距離、r…レーザ素子間隔、θ1 …半導
体レーザ素子から出射したレーザビームの接合面に水平
方向の拡がり角、θ3 …マイクロコリメータレンズを通
過した後のレーザビームの拡がり角。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 独立駆動可能なレーザビーム光源を千鳥
    状に2次元配列したレーザアレイからなる光源部と、該
    光源部より供給される複数のレーザビーム光を感光媒体
    上に結像させる光学系と、前記感光媒体を略一定速度で
    移動させる手段と、前記感光媒体の移動方向と概ね垂直
    方向に前記複数のレーザビーム光を周期的に偏向する偏
    向手段とを有することを特徴とするレーザビームプリン
    タ。
JP4162684A 1992-06-22 1992-06-22 レーザビームプリンタ Pending JPH06991A (ja)

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