JPH0699137B2 - 改善された特性を有する沈降シリカ - Google Patents

改善された特性を有する沈降シリカ

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JPH0699137B2
JPH0699137B2 JP1046706A JP4670689A JPH0699137B2 JP H0699137 B2 JPH0699137 B2 JP H0699137B2 JP 1046706 A JP1046706 A JP 1046706A JP 4670689 A JP4670689 A JP 4670689A JP H0699137 B2 JPH0699137 B2 JP H0699137B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] この発明は、熱加硫し得るシリコーンエラストマー用の
組成物の製造に特に用いることのできる沈降シリカ及び
この種の沈降シリカの製造方法に関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] 熱分解法シリカから熱加硫し得るシリコーンエラストマ
ー用の組成物を製造することは公知である。一般的に、
熱分解法シリカはこの用途について技術的に満足できる
ものであり、これらは該組成物中に導入する前にポリシ
ロキサンで、好ましくはシクロポリシロキサン、特にシ
クロテトラシロキサン、より特定的にはオクタメチルシ
クロテトラシロキサン(D4)によって約400℃において
処理される。この種の処理を記載した特許は公知であ
り、特に仏国特許第1,234,245号の例2においては熱分
解法シリカが375℃においてD4で処理されており、仏国
特許第1,520,663号においてはこの操作が500℃の温度に
おいて実施されている(例1)。
現時点においては、沈降シリカがより廉価であるので、
熱分解法シリカ(全部又は一部)の代わりにできる限り
沈降シリカを使用する試みが為されている。しかしなが
ら、熱分解法シリカとは対照的に、現在商品として入手
できる沈降シリカは特に400℃においてオクタメチルシ
クロテトラシロキサン(D4)で処理した場合に初期の白
さを損失して灰色になるということがわかっっている。
このことは、このような沈降シリカを含有する組成物か
ら得られるエラストマーがそれ自体灰色になり、無色で
あることができず、またこのような組成物中に顔料を導
入した場合に純粋な色を有することもできないので不都
合である。
[発明の目的] 従って、本発明の目的は、熱加硫し得て且つ灰色の色彩
が望まれない場合には灰色の色彩を持たないエラストマ
ーを得ることを可能にする組成物中に特に導入すること
のできる沈降シリカにある。より特定的には、本発明の
目的は、熱加硫し得て且つ純粋な色を有するエラストマ
ーを得ること又は透明なエラストマーを得ることを可能
にする沈降シリカにある。
本発明の他の目的は、熱分解法シリカを用いて得られる
『熱加硫し得るエラストマー(HVE)』と同様の機械的
特性を有するHVEを得ることを可能にするシリカにあ
る。
本発明の他の目的は、冷時加硫し得るエラストマー(CV
E)であって且つ良好な機械的特性を有すると同時に着
色された又は透明な前記エラストマーを製造するのに特
に用いることのできる沈降シリカにある。
本発明の他の目的は、ポリマー、特にシロキサンポリマ
ー、より特定的には熱加硫し得るエラストマーを補強す
ることのできる沈降シリカにある。
また、本発明の他の目的は、このような沈降シリカの簡
単な製造方法にもある。
[発明の概要] 従って、シロキサン組成物の製造のための、より特定的
には熱加硫し得るエラストマー用の組成物の製造のため
の充填剤として特に用いることのできる沈降シリカが見
出され、これが本発明の主題を形成する。この沈降シリ
カは、以下のことを特徴とする: a)少なくとも90のY輝度を有すること、 b)窒素流下で400℃において4時間処理した場合にそ
のY輝度の低下が5.5%以下であること、 並びに c)400℃においてオクタメチルシクロテトラシロキサ
ン流で1時間30分処理した場合にそのY輝度の低下が5.
5%以下であること。
また、本発明の主題は、この種の沈降シリカを得ること
のできる方法にもある。
本発明の他の主題は、この種のシリカを含有する熱加硫
し得るエラストマー用の組成物並びにこの種の沈降シリ
カを含有する冷時加硫し得るエラストマー用の組成物に
ある。
[発明の具体的な説明] 本発明に従う沈降シリカは、有利には、 a)Y輝度が少なくとも92であること、 b)窒素流下で400℃において4時間処理した場合にそ
の輝度の低下が4%以下であること、 並びに c)400℃においてオクタメチルシクロテトラシロキサ
ン流で1時間30分処理した場合にそのY輝度の低下が5.
5%以下であること を特徴とする。
本発明に従う沈降シリカのY輝度は、以下の方法で測定
した。散乱反射(拡散光/0°観察)を測定できるカール
・ツァイス(Carl Zeiss)社製の商品名ELREPHOのTRIST
IMULUS光比色計を使用した。この装置は比色分析に携わ
る者によく知られており、積分球と2つの光源(タング
ステンフィラメントランプ)とを含み、この光源はこの
積分球の下部に置かれた容器中に配置された分析すべき
試料を照らす。この装置はこの位置に直径35mmの測定用
の窓を有する。この試料がこの光を反射して、積分球の
上部に配置されたYフィルターに通す。この装置の検流
計の針を0に合わせることによって、この光の強さ(試
料の緑色成分)をこの光がYフィルターを通過した後に
目盛付回転式ドラムによって測定する。このドラムは、
分析すべき試料を測定する前に、例えばY輝度が100で
ある硫酸バリウムと比較したY輝度値が知られている第
2の標準物質(VITROLITHE)を用いて目盛付けしてある
ので、目盛付ドラムについて得られた数値を読み取るだ
けでよく、それがその試料のY輝度に相当する。しかし
て、この装置を用いると、硫酸バリウムと同程度に白い
試料のY輝度は100であり、一方完全な黒色の試料のY
輝度は0であり、これら2つの極限点の中間の値が全て
の灰色の色彩に相当する。Y輝度を測定すべき試料を配
置させる容器はカール・ツァイス社よりELREPHO装置と
共に提供される。これら容器は直径40mm、高さ3〜5mm
の試料(粉末)を得ることを可能にする。しかして、測
定すべき試料は全て同じ寸法を有する。
本発明に従う沈降シリカのY輝度の最大値は100であ
る。一般にそのY輝度は少なくとも90であり且つ多くと
も99である。
沈降シリカを400℃において4時間処理するための装置
は、例えば、以下のものから成る: ・内径66mmのガラス製又はステンレス鋼製円筒状装置。
この装置は下部においてフリットガラス(No.2)と窒素
を連続的に注入するための少なくとも1つの管とを含
む。400℃において4時間窒素を作用させることが意図
される沈降シリカがこのフリットガラス上に配置され
る。機械式撹拌機がこのシリカを撹拌する(回転速度90
rpm)。この装置(その縦軸は垂直に配置される)はそ
の頂部において、ガラスサイクロン中に窒素を流入させ
る管を有する。このサイクロンに窒素が接面的に入って
行き、円を描いて移動し、窒素流によって伴出されるこ
とのある少量のシリカをこのサイクロンの下部に付着さ
せる。このサイクロンの上部(及びその中間部)には、
20℃の水を通した凝縮器(冷却器)中に窒素を流通させ
る管がある。微量の凝縮物が凝縮器の出口において採集
されて大気開放された受管(大気圧)内に入る。
この円筒状装置の周囲に配置された炉は、沈降シリカを
400℃に加熱する。
この円筒状装置には例えば沈降シリカ30gが装入され、
窒素流は5〜20l/時間の範囲で循環される。
本発明に従う沈降シリカの特性検査は、一般にシリカ30
gについて15l/時間の窒素流量を用いて実施される。
上記の装置及び操作を用いると、本発明の主題を形成す
る沈降シリカであって特徴b)を有する前記沈降シリカ
を測定するのが容易である。実際、一般に商品として入
手できる沈降シリカは、400℃において4時間窒素処理
にかけると全て初期値(これは処理前には一般的に90よ
り高い)と比較して5.5%より多くのY輝度を損失す
る。
前記したのと同じ装置を本発明に従うシリカの特徴c)
を測定するのに使用することができる。シリカ30gをフ
リットガラス上に置き、撹拌し、温度が400℃に達した
時にフリットガラスの下に窒素及びオクタメチルシクロ
テトラシロキサン(D4)を窒素流量15l/時間及びD4流量
20cm3/時間で1時間30分注入する(D4は装置内に注入
されるとすぐに気化する)。本発明に従う沈降シリカに
おいては、この処理の後のY輝度の低下が5.5%以下で
ある。
窒素下で400℃において4時間処理した後のY輝度の変
化が5.5%より小さいシリカであって且つこのシリカを4
00℃においてオクタメチルシクロテトラシロキサン流で
1時間30分処理した場合のY輝度の低下が5.5%以下で
ある前記沈降シリカを得るために、本出願人は、通常市
販されている沈降シリカ(その輝度は一般に90以上であ
る)を酸化処理にかけた。この酸化処理は、酸素によっ
て又は酸素含有気体混合物によって実施することがで
き、経費及び安全性の理由から、空気によって実施する
のが有利である。この処理は250℃以上の温度、一般的
には300〜900℃の範囲の温度において実施され、1分〜
5時間続けられる。この処理は温度を高くするにつれて
短い時間で実施される。
工業的規模において、この酸化処理は、他の気体状成分
による充填剤の処理用にすでに用いられている慣用の装
置を用いて送風下での処理を用いて又は流動床中で実施
される。実験室においては、この酸化処理は、シリカを
400℃において窒素によって4時間処理するのに前記し
たのと同じガラス製又はステンレス鋼製の装置中で実施
することができる。空気流量は一般に10〜100gの範囲の
処理すべき沈降シリカについて5〜20lである。
酸化処理にかけられる沈降シリカは、一般に0.1〜20μ
の範囲、好ましくは0.5〜10μの範囲の平均粒径を有
し、そのBET比表面積は50m2/g以上、好ましくは50〜350
m2/gの範囲である。平均粒径とは、粒子の平均直径を意
味する。
前記の酸化処理をされた沈降シリカは、そのままポリマ
ー中、特にオルガノポリシロキサンポリマー中の補強用
充填剤として、例えば周囲温度において加硫するエラス
トマーを得ることのできる組成物の製造に使用すること
ができる。これら沈降シリカ(この酸化処理をしたも
の)は、熱加硫し得るエラストマー用の組成物の製造に
有利に使用することができる。この用途において、これ
ら沈降シリカは前記の酸化処理の後に250℃以上、有利
には300〜550℃の範囲の温度においてポリシロキサン、
シクロポリシロキサン又はシクロポリシロキサン(類)
及び(若しくは)ポリシロキサン(類)の混合物で処理
される。
用いられるシクロポリシロキサンは、有利にはシクロテ
トラシロキサンであり、特にテトラメチルテトラビニル
シクロテトラシロキサン及びオクタメチルシクロテトラ
シロキサンから選択される。線状ポリシロキサンを用い
る場合、これは例えばデカメチルテトラシロキサンであ
ってよい。このようなシロキサン化合物によるシリカの
処理は、特に仏国特許第1,234,245号及び同第1,520,663
号から知られている。所望ならばこの処理のための温度
は550℃を越えてもよいが、経済上の理由から550℃を越
えないのが好ましい。
400℃において1時間30分オクタメチルシクロテトラシ
ロキサン(D4)で処理された本発明に従う沈降シリカ
は、そのY輝度の低下が5.5%以下である。このD4によ
る処理はD4と窒素との混合物を通じることによって実施
され、この場合例えば、導入窒素の流量は15l/時間であ
り、前記のガラス製又はステンレス鋼製装置の底部にお
いて注入されるD4の量は20cm3/時間であり、SiO2の量
は30gである。
オルガノポリシロキサン又はオルガノシクロポリシロキ
サンで追加的に処理された本発明に従う沈降シリカを用
いて得られる熱加硫されたシリコーンエラストマーは、
組成物に顔料を添加した時に純粋な即ち非「灰色系」の
色を有し、また、組成物が顔料を含有しない場合には半
透明又は透明である(灰色でない)。本発明に従う沈降
シリカであって且つ1〜7μの平均粒径を有する前記沈
降シリカによって、これら熱加硫されたエラストマー
(これはまた加硫製品とも称する)の最良の機械的特性
が得られるということがわかった。
400℃においてポリシロキサンで追加的に処理された本
発明に従う沈降シリカを用いて得られる熱加硫されたエ
ラストマー(加硫製品)は、酸化熱処理を実施せずに40
0℃においてポリシロキサンによる処理を実施した沈降
シリカを用いて同じ条件下で得られる加硫製品のY輝度
と比較して少なくとも5.5%高いY輝度を有する。これ
らのY輝度の測定は、前記のELREPHO光度計を用いて同
じ検量線法に従って、それぞれが目盛付けされた支持体
(VITROLITHE Y=77.85)上に配置された厚さ2mmの加硫
製品について実施され、その測定は加硫製品を離型し且
つ冷却したらすぐに実施される。
上記の特性を有する熱加硫されたエラストマー(加硫製
品)を得ることのできるシロキサン組成物は、 a)25℃において1,000,000mpa・sより大きい粘度を有
するジオルガノポリシロキサン樹脂: 100重量部 b)有機過酸化物: 0.1〜7重量部 c)酸化熱処理及び続いてのポリシロキサンによる処理
を実施した本発明に従う沈降シリカ: 5〜150重量部 を含有する。
25℃において1,000,000mpa・sより大きい粘度を有する
ジオルガノポリシロキサン樹脂a)は、式R2SiOの単位
の連鎖から成り、鎖部の各末端を式R3SiO0.5の単位及び
(又は)式OR′の基でブロックされている。これらの式
中、記号Rは同一であっても異なっていてもよく、メチ
ル、エチル、n−プロピル、フェニル、ビニル及び3,3,
3−トリフルオルメチル基であり、但し、これらの基の
少なくとも60%がメチル基であり且つ3%以下がビニル
基であるものとし、記号R′は水素原子、1〜4個の炭
素原子を有するアルキル基又はβ−メトキシエチル基を
表わす。
これらの組成物は好ましくは追加的に d)25℃において5,000mpa・sを越えない粘度を有し、
式R″SiOの単位の連鎖より成り且つ鎖部の各末端を
式OR′の基でブロックされたジオルガノポリシロキサン
オイル (これらの式中、記号R″は同一であっても異なってい
てもよく、メチル、フェニル又はビニル基を表わし、但
し、これらの基の少なくとも40%がメチル基であるもの
とし、 記号R′はa)において前記した意味を持つ): 0.5〜15部 を含有する。
これら組成物の各成分を以下により詳細に説明する。
25℃において1,000,000mpa・sより大きい、好ましくは
25℃において2,000,000mpa・sより大きい粘度を有する
ジオルガノポリシロキサン樹脂a)は、そのジオルガノ
ポリシロキサン鎖が前記の式R2SiOの単位から実質的に
成り且つこの鎖の各末端を式R3SiO0.5の単位及び(又
は)式OR′の基でブロックされた、高分子量の線状ポリ
マーである。ジオルガノポリシロキサン鎖中にR2SiO以
外の単位、例えば式RSiO0.5及び(又は)SiO2の単位が
少量存在することも除外されないが、しかしながら、R2
SiO単位の数に対して2%を越えない割合であるものと
する。基R及びR′の意味は前記の通りであるが、アル
キル基はC1〜C4のアルキル基、特にメチル、エチル、n
−プロピル及びn−ブチル基を意味するものと解される
べきである。
式R2SiO及びR3SiO0.5の単位並びに式OR′の基の具体例
としては、以下の式のものを挙げることができる: (CH3)2SiO CH3(CH2=CH)SiO CH3(C6H5)SiO (C6H5)2SiO CH3(C2H5)SiO (CH3CH2CH2)CH3SiO CH3(n-C3H7)SiO (CH3)(C6H5)(CH2=CH)SiO0.5 −OH −OCH3 −OC2H5 −O−n−C3H7 −O−イソ−C3H7 −O−n−C4H9 −OCH2CH2OCH3
これらの樹脂a)は、混合物として、本発明に従う組成
物中に樹脂100部を占めるようにして用いることがで
き、一般的に3%以下であるビニル基を含有し、大抵の
場合、これらビニル基は珪素原子に結合した基の数の0.
005〜1.5%を占める。
樹脂a)は、シリコーン製造業者によって市販されてお
り、さらに、既知の方法に従って製造することができ
る。
ジオルガノポリシロキサンオイルd)は、樹脂a)100
部につき0〜15部、好ましくは0.3〜12部の割合で用い
られる。このオイルは25℃において5,000mpa・sを越え
ない、好ましくは25℃において4,000mpa・sを越えない
比較的小さい粘度を有し、ジオルガノポリシロキサン鎖
が前記の式R″SiOの単位から実質的に成り且つこの
鎖部の各末端を前記の式OR′の基でブロックされた線状
ポリマーである。基R″の少なくとも40%、好ましくは
少なくとも45%はメチル基であるものとする。
記号R″及びR′の意味は、前に説明されている。
式R″SiOの単位及び式OR′の基の具体例としては、
以下の式のものを挙げることができる: (CH3)2SiO CH3(CH2=CH)SiO CH3(C6H5)SiO (C6H5)2SiO C6H5(CH2=CH)SiO −OH −OCH3 −OC2H5 −O−n−C3H7 −OCH2CH2OCH3
好ましくは次のものを使用する: ・鎖部の各末端をヒドロキシル、メトキシ又はβ−メト
キシエトキシ基でブロックされ且つ25℃において10〜20
0mpa・sの粘度を有するジメチルポリシロキサンオイ
ル、 ・CH3(C6H5)SiO単位から成り、鎖部の各末端をヒドロキ
シル及び(又は)メトキシ基でブロックされ且つ25℃に
おいて40〜2,000mpa・sの粘度を有するメチルフェニル
ポリシロキサンオイル。
このオイルd)は、本発明の組成物が貯蔵中に変化を起
こすのを、より正確には構造化及び硬化するのを防止す
るために使用される。従って、これらは「耐構造化(an
tistructuring)」剤である。特に、補強用シリカc)
の量が多い、例えば樹脂a)100部につき30〜40部より
多い場合には、このオイルd)を使用することが推奨さ
れる。
前記オイルd)の一部又は全部を、他の耐構造化剤、例
えばジフェニルシランジオール並びに次式: 及び のシランで置き換えることができる。
しかしながら、これらは多くの場合オイルd)より高価
であり且つ(又は)本発明の組成物中に分散させるのに
より多くの作業を必要とする。
有機過酸化物b)は、樹脂a)100部につき0.1〜7部、
好ましくは0.2〜5部の割合で用いられる。これらは専
門家によく知られており、より特定的には、過酸化ベン
ゾイル、過酸化2,4−ジクロルベンゾイル、過酸化ジク
ミル、2,5−ビス‐(t−ブチルペルオキシ)‐2,5−ジ
メチルヘキサン、過安息香酸t−ブチル、t−ブチルペ
ルオキシイソプロピルカーボネート、過酸化ジ−t−ブ
チル及び1,1−ビス‐(t−ブチルペルオキシ)‐3,3,5
−トリメチルシクロヘキサンを包含する。
これら各種過酸化物は、往々にして異なる温度及び速度
で分解する。これらは、要求される硬化条件に従って選
択される。
これら組成物は、珪素原子に結合した少なくとも1個の
アクリロイルオキシアルキレン又はメタクリロイルオキ
シアルキレン基を含有する次式: (式中、記号R″はメチル、フェニル又はビニル基を表
わし、 記号R3は水素原子又はメチル基を表わし、 記号R4はメチル、エチル、n−プロピル又はβ−メトキ
シエチル基を表わし、 記号wは1〜5の数を表わし、 記号uは0〜2の数を表わす) の有機シリコーン化合物を樹脂a)100部につき0.02〜
4部、好ましくは0.03〜3部の割合で追加的に含有し得
る非灰色系加硫製品を得ることを可能にする。
この種の化合物は、例えば、米国特許第3,567,497号に
記載されている。その具体例としては、以下の式を有す
る化合物を挙げることができる: CH2=CH-COOCH2Si(OCH3)3 CH2=CH-COOCH2Si(OCH2CH2OCH3)2C6H5 CH2=CH-COO(CH2)3Si(OCH2H5)3 CH2=C(CH3)COO(CH2)3Si(OCH3)3 CH2=C(CH3)COO(CH2)3SiCH3(OCH3)2 CH2=C(CH3)COO(CH2)5Si(OCH3)3
これらの組成物の製造は、既知の機械的装置、例えばニ
ーダー、ロールミル又はスクリューミキサーを用いて実
施される。各種成分は、任意の順でこれらの装置中に導
入される。しかしながら、樹脂a)及び本発明に従う沈
降シリカc)を初めに、次いで最後に過酸化物b)を装
入することが推奨される。
[実施例] 以下の実施例は、現在商品として入手できる2種の沈降
シリカ及びローヌープーラン(Rhne-Poulenc)社製の
沈降シリカに対する本発明に従う処理の有用性を、この
ようなシリカのY輝度を測定することによって示す。ま
た、これらの実施例は、本発明に従うシリカ及び酸化熱
処理されていない商品として入手できる沈降シリカから
得られる加硫製品のY輝度をも示す。
研究したシリカは、下記のものである: ・デグッサ(Degussa)社より市販されている商品名FK1
60の平均粒径6μ及びBET非表面積160m2/gを有する沈降
シリカ、 ・日本シリカ(Nippon Silica)社より市販されている
商品名「Nipsil LP」の平均粒径10μ及びBET比表面積15
0m2/gを有する沈降シリカ、 ・仏国特許第2,471,947号の例1に従うローヌープーラ
ン社製の平均粒径1.5μ及びBET比表面積175m2/gを有す
る沈降シリカ。
下記の表1は、これら3種の沈降シリカのY輝度を、初
めに何ら処理を実施せずに、次いで1の処理後、2の処
理後、2の処理に次いで実施した3の処理後及び2の処
理に次いで実施した3′の処理(3の処理とまさに同じ
ようにして)後について示す。
表1から明らかに、本発明に従う沈降シリカが90より大
きいY輝度を有すること(2を参照されたい)、窒素流
下で400℃において4時間処理した場合にそのY輝度の
低下が5.5%より少ないこと(3を参照されたい)及び4
00℃においてD4で1時間30分処理した場合にそれらのY
輝度の低下が5.5%より少ないこと(3′を参照された
い)が示される。
対照的に、従来の沈降シリカ(なんら処理していないも
の)は窒素流下で400℃において4時間処理した場合に
そのY輝度低下が6%より多く(1を参照されたい)且
つD4により400℃において1時間30分処理した場合にそ
のY輝度低下が6%より多い(1′を参照されたい)。
3本ロールミルを用いて周囲温度において下記のものを
混合することによって加硫製品を製造した: ・25℃において1,000,000〜10,000,000mpa・sの粘度を
有し、鎖部の各末端をトリメチルシロキサン単位でブロ
ックされ且つその鎖部中に0.2モル%のメチルビニルシ
ロキサン基を有するジオルガノポリシロキサン樹脂: 100重量部 ・表2に従う沈降シリカ: 40重量部 ・25℃において40mpa・sの粘度を有し、鎖部の各末端
を末端珪素原子と結合したヒドロキシル基でブロックさ
れたジメチルポリシロキサンオイル: 1.4重量部 ・2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘ
キサン: 0.5重量部 次いで、得られた混合物を170℃で150バールにおいて10
分間加硫させて、厚さ2mmの試料が得られた。
下記の表2は、上記の操作方法に従って得られた加硫製
品の輝度を、使用した出発のシリカの関数として及びそ
れらについて実施した処理の関数として示す。
この表2から、400℃においてD4で1時間30分処理され
た本発明に従う沈降シリカを用いて得られる加硫製品
が、同じD4による処理を実施ししかし酸化熱処理を実施
していない同じシリカを用いた場合のY輝度と比較して
少なくとも4%大きいY輝度を有するということがわか
る。
空気流下で400℃において1時間30分処理し、次いで400
℃においてD4で1時間30分処理した後のRP 175 MSシリ
カを用いて得られる加硫製品の機械的特性を以下に示
す。
この加硫製品はY輝度55を有し(表2を参照された
い)、後硬化されていない状態におけるその機械的特性
は、以下の通りである: ・SH(A):46 ・TS(MPa):5.2 ・EB(%):420 ・TrS(kN/m):16 略号は以下の意味を持つ: ・SH(A):ASTM規格2240に従うショアー(A)硬度 ・TS:ANFOR規格T 46002(ASTM規格D 412に対応する)に
従う引張強さ(MPa) ・EB:ANFOR規格T 46002に従う破断点伸び(%) ・TrS:ASTM規格D 624に従う引裂強さ(kN/m)。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シロキサン組成物の製造用、特に熱加硫し
    得るエラストマー用の組成物の製造用の充填剤として特
    に使用することのできる沈降シリカであって、 a)少なくとも90のY輝度を有すること、 b)窒素流下で400℃において4時間処理した場合にそ
    のY輝度の低下が5.5%以下であること、 並びに c)400℃においてオクタメチルシクロテトラシロキサ
    ン流で1時間30分処理した場合にそのY輝度の低下が5.
    5%以下であること を特徴とする前記沈降シリカ。
  2. 【請求項2】BET比表面積が50m2/g以上であることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の沈降シリカ。
  3. 【請求項3】平均粒径が0.1〜20μの範囲、好ましくは
    0.5〜10μの範囲であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1又は2項記載の沈降シリカ。
  4. 【請求項4】任意の沈降シリカを酸化気体状処理にかけ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1〜3項のいずれ
    かに記載の沈降シリカの製造方法。
  5. 【請求項5】250℃以上の温度においてシリカに空気を
    通じることによって酸化気体状処理を実施することを特
    徴とする特許請求の範囲第4項記載の方法。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第4又は5項記載の方法に
    従って得られるシリカから成る、ポリマー用補強剤。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第4又は5項記載の方法に
    従って得られるシリカをさらに250℃以上、好ましくは3
    00〜550℃の範囲の温度においてオルガノポリシロキサ
    ンで、より特定的にはシクロポリシロキサン、特にオク
    タメチルシクロテトラシロキサンで処理したものから成
    る、シロキサン組成物用、より特定的には熱加硫し得る
    エラストマー用の組成物用の補強剤。
  8. 【請求項8】特許請求の範囲第1〜3項のいずれかに記
    載の沈降シリカを含有することを特徴とするオルガノポ
    リシロキサン組成物。
  9. 【請求項9】a)25℃において1,000,000mpa・sより大
    きい粘度を有するジオルガノポリシロキサン樹脂: 100
    重量部 b)有機過酸化物: 0.1〜7重量部 c)250℃以上、好ましくは300〜550℃の範囲の温度に
    おいてオルガノポリシロキサンで、好ましくはオルガノ
    シクロポリシロキサンで追加的に処理した特許請求の範
    囲第1〜5項のいずれかに記載の沈降シリカ: 5〜150重量部 d)25℃において5,000mpa・sを越えない粘度を有し、
    式R″SiOの単位の連鎖より成り且つ鎖部の各末端を
    式OR′の基でブロックされたジオルガノポリシロキサン
    オイル (これらの式中、記号R″は同一であっても異なってい
    てもよく、メチル、フェニル又はビニル基を表わし、但
    し、これらの基の少なくとも40%がメチル基であるもの
    とし、 記号R′は水素原子、1〜4個の炭素原子を有するアル
    キル基又はβ−メトキシエチル基を表わす): 0〜15重量部 を含有することを特徴とする、熱加硫性シロキサン組成
    物。
  10. 【請求項10】オルガノシクロポリシロキサンによる処
    理を400℃において1時間30分実施した特許請求の範囲
    第9項記載の組成物を用いて得られる加硫製品であっ
    て、そのY輝度が、同じ沈降シリカでありしかし酸化熱
    処理を実施せずに400℃においてポリシロキサンによる
    処理を実施した前記沈降シリカを用いて同じ条件下で得
    られる加硫製品のY輝度と比較して少なくとも5.5%高
    いことを特徴とする前記加硫製品。
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