JPH0698365A - 無線リンク用光伝送システム - Google Patents

無線リンク用光伝送システム

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JPH0698365A
JPH0698365A JP3115734A JP11573491A JPH0698365A JP H0698365 A JPH0698365 A JP H0698365A JP 3115734 A JP3115734 A JP 3115734A JP 11573491 A JP11573491 A JP 11573491A JP H0698365 A JPH0698365 A JP H0698365A
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electrical
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Hirotsugu Ogawa
博世 小川
Yoshiaki Kamiya
嘉明 神谷
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A T R KOUDENPA TSUSHIN KENKYUSHO KK
ATR Optical and Radio Communications Research Laboratories
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A T R KOUDENPA TSUSHIN KENKYUSHO KK
ATR Optical and Radio Communications Research Laboratories
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来例に比較し構成が簡単であって、しかも
無線回線を用いず主基地局と従基地局とを接続し無線リ
ンク用信号を伝送することができる無線リンク用光伝送
システムを提供する。 【構成】 主基地局において、搬送波信号を第1の情報
信号で変調して変調信号を出力し、変調信号を電気・光
変換して変調信号を含む第1の光信号を第1の光伝送線
路に出力する。一方、局部発振信号を電気・光変換して
局部発振信号を含む第2の光信号を第2の光伝送線路に
出力する。従基地局において、第2の光伝送線路を介し
て伝送された第2の光信号を光・電気変換して局部発振
信号を出力した後、第1の光伝送線路を介して伝送され
た第1の光信号に応答して第1の光信号に含まれる変調
信号を上記出力される局部発振信号を用いて無線信号に
周波数変換し、当該無線信号を上記従基地局の端末局に
無線送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベースバンド信号の変
復調を行なう主基地局と、端末局と無線回線を介して送
受信するための送受信装置を備えた従基地局とが離れて
いるときに、上記無線回線を介して送受信するための信
号(以下、無線リンク用信号という。)を光ファイバケ
ーブルを用いて伝送するための無線リンク用光伝送シス
テムに関し、特に、自動車電話システム、パーソナル通
信システムなどの移動体通信システムに適用可能な無線
リンク用光伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の移動通信システムにおいて、基地
局でベースバンド信号の信号処理を行うために基地局の
装置構成が複雑かつ大型になり、多数の基地局を必要と
するゾーン半径が小さなマイクロセルゾーン又はピコセ
ルゾーンの各々に基地局を設置することが困難になって
きている。この問題点を解決するため、マイクロセルゾ
ーン又はピコセルゾーンをカバーする従基地局に、ベー
スバンド信号の信号処理装置を設けず、無線通信に関す
るアナログ信号処理のみの送受信装置のみを設けて基地
局の簡易化を図ることが提案されている。
【0003】具体的には、例えば、主基地局においてベ
ースバンド信号を多重化して得られた多重信号で搬送波
を変調した後、当該変調信号を無線回線又は同軸ケーブ
ルを用いた有線回線を介して従基地局に伝送する。そし
て、従基地局では、受信された変調信号を無線信号に周
波数変換し、当該無線信号を移動端末局に向けて送信し
て無線通信を行なう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のシステムにおいて、主基地局と従基地局とを無線回
線を介して接続した場合、主基地局と複数の従基地局と
の間で多数の無線回線を設定する必要があるため、電波
の有効利用を図ることが難しくなるとともに、主基地局
と従基地局とを接続する無線回線どうし、並びに当該無
線回線と従基地局と移動端末局とを接続する無線回線と
の電波干渉の問題を回避する必要があるという問題点が
あった。
【0005】また、上記の従来のシステムにおいて、主
基地局と従基地局とを同軸ケーブルを用いた有線回線を
介して接続した場合、当該同軸ケーブルの線路損失のた
めに搬送波周波数に上限が存在すること、並びに、主基
地局と従基地局との間の距離に制限があるという問題点
があった。
【0006】本発明の目的は以上の問題点を解決し、従
来例に比較し構成が簡単であって、しかも無線回線を用
いず主基地局と従基地局とを接続し無線リンク用信号を
伝送することができる無線リンク用光伝送システムを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の無線リンク用光伝送システムは、主基地局と、上記
主基地局から所定の距離だけ離れて設けられた従基地局
と、上記主基地局と上記従基地局とを接続する第1と第
2の光伝送線路とを備えた無線リンク用光伝送システム
であって、上記主基地局は、搬送波信号を第1の情報信
号で変調して変調信号を出力する変調手段と、上記変調
手段から出力される変調信号を電気・光変換して上記変
調信号を含む第1の光信号を上記第1の光伝送線路に出
力する第1の電気・光変換手段と、局部発振信号を電気
・光変換して上記局部発振信号を含む第2の光信号を上
記第2の光伝送線路に出力する第2の電気・光変換手段
とを備え、上記従基地局は、上記第2の電気・光変換手
段から上記第2の光伝送線路を介して伝送された第2の
光信号を光・電気変換して上記局部発振信号を出力する
第1の光・電気変換手段と、上記第1の電気・光変換手
段から上記第1の光伝送線路を介して伝送された第1の
光信号に応答して、上記第1の光信号に含まれる上記変
調信号を、上記第1の光・電気変換手段から出力される
上記局部発振信号を用いて無線信号に周波数変換する周
波数変換手段と、上記周波数変換手段によって周波数変
換された無線信号を上記従基地局の端末局に無線送信す
る送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の無線リンク用光伝送システ
ムは、請求項1記載の無線リンク用光伝送システムにお
いて、上記従基地局はさらに、上記端末局から無線送信
される第2の情報信号を含む無線信号を受信する受信手
段と、上記受信手段によって受信された無線信号を電気
・光変換して第3の光信号を第3の光伝送線路に出力す
る第3の電気・光変換手段とを備え、上記主基地局はさ
らに、上記第3の電気・光変換手段から上記第3の光伝
送線路を介して伝送された上記第3の光信号を光・電気
変換して上記受信された無線信号を出力する第2の光・
電気変換手段と、上記第2の光・電気変換手段から出力
される上記受信された無線信号を復調して上記第2の情
報信号を出力する復調手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0009】本発明に係る請求項3記載の無線リンク用
光伝送システムは、主基地局と、上記主基地局から所定
の距離だけ離れて設けられた従基地局と、上記主基地局
と上記従基地局とを接続する第1と第2と第3の光伝送
線路とを備えた無線リンク用光伝送システムであって、
上記主基地局は、搬送波信号を第1の情報信号で変調し
て変調信号を出力する変調手段と、上記変調手段から出
力される変調信号を電気・光変換して上記変調信号を含
む第1の光信号を上記第1の光伝送線路に出力する第1
の電気・光変換手段と、局部発振信号を電気・光変換し
て上記局部発振信号を含む第2の光信号を上記第2の光
伝送線路に出力する第2の電気・光変換手段とを備え、
上記従基地局は、上記第2の電気・光変換手段から上記
第2の光伝送線路を介して伝送された第2の光信号を光
・電気変換して上記局部発振信号を出力する第1の光・
電気変換手段と、上記第1の電気・光変換手段から上記
第1の光伝送線路を介して伝送された第1の光信号に応
答して、上記第1の光信号に含まれる上記変調信号を、
上記第1の光・電気変換手段から出力される上記局部発
振信号を用いて無線信号に周波数変換する第1の周波数
変換手段と、上記第1の周波数変換手段によって周波数
変換された無線信号を上記従基地局の端末局に無線送信
する送信手段と、上記端末局から無線送信される第2の
情報信号を含む無線信号を受信する受信手段と、上記受
信手段によって受信された無線信号を、上記第1の光・
電気変換手段から出力される局部発振信号を用いて中間
周波信号に周波数変換する第2の周波数変換手段と、上
記第2の周波数変換手段によって周波数変換された中間
周波信号を電気・光変換して第3の光信号を上記第3の
光伝送線路に出力する第3の電気・光変換手段とを備
え、上記主基地局はさらに、上記第3の電気・光変換手
段から上記第3の光伝送線路を介して伝送された上記第
3の光信号を光・電気変換して上記中間周波信号を出力
する第2の光・電気変換手段と、上記第2の光・電気変
換手段から出力される上記中間周波信号を復調して上記
第2の情報信号を出力する復調手段とを備えたことを特
徴とする。
【0010】本発明に係る請求項4記載の無線リンク用
光伝送システムは、主基地局と、上記主基地局から所定
の距離だけ離れて設けられた従基地局と、上記主基地局
と上記従基地局とを接続する第1と第2と第3の光伝送
線路とを備えた無線リンク用光伝送システムであって、
上記主基地局は、搬送波信号を第1の情報信号で変調し
て変調信号を出力する変調手段と、上記変調手段から出
力される変調信号を電気・光変換して上記変調信号を含
む第1の光信号を上記第1の光伝送線路に出力する第1
の電気・光変換手段と、非線形の電気・光変換特性を有
し、局部発振信号を上記非線形の電気・光変換特性を用
いて上記局部発振信号の基本波成分及び少なくとも1つ
の高調波成分が生じるように電気・光変換して上記局部
発振信号の基本波成分及び少なくとも1つの高調波成分
を含む第2の光信号を上記第2の光伝送線路に出力する
第2の電気・光変換手段とを備え、上記従基地局は、上
記第2の電気・光変換手段から上記第2の光伝送線路を
介して伝送された第2の光信号を光・電気変換して上記
局部発振信号の基本波成分及び少なくとも1つの高調波
成分を出力する第1の光・電気変換手段と、上記第1の
光・電気変換手段から出力される上記局部発振信号の基
本波成分及び少なくとも1つの高調波成分のうち予め決
められた1つの高調波成分を帯域ろ波する第1のろ波手
段と、上記第1の電気・光変換手段から上記第1の光伝
送線路を介して伝送された第1の光信号に応答して、上
記第1の光信号に含まれる上記変調信号を、上記第1の
ろ波手段によって帯域ろ波された上記高調波成分を用い
て無線信号に周波数変換する第1の周波数変換手段と、
上記第1の周波数変換手段によって周波数変換された無
線信号を上記従基地局の端末局に無線送信する送信手段
と、上記第1の光・電気変換手段から出力される上記局
部発振信号の基本波成分及び少なくとも1つの高調波成
分のうち予め決められた1つの高調波成分を帯域ろ波す
る第2のろ波手段と、上記端末局から無線送信される第
2の情報信号を含む無線信号を受信する受信手段と、上
記受信手段によって受信された無線信号を、上記第2の
ろ波手段によって帯域ろ波された上記高調波成分を用い
て中間周波信号に周波数変換する第2の周波数変換手段
と、上記第2の周波数変換手段によって周波数変換され
た中間周波信号を電気・光変換して第3の光信号を上記
第3の光伝送線路に出力する第3の電気・光変換手段と
を備え、上記主基地局はさらに、上記第3の電気・光変
換手段から上記第3の光伝送線路を介して伝送された上
記第3の光信号を光・電気変換して上記中間周波信号を
出力する第2の光・電気変換手段と、上記第2の光・電
気変換手段から出力される上記中間周波信号を復調して
上記第2の情報信号を出力する復調手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0011】本発明に係る請求項5記載の無線リンク用
光伝送システムは、主基地局と、上記主基地局から所定
の距離だけ離れて設けられた従基地局と、上記主基地局
と上記従基地局とを接続する第1と第2と第3の光伝送
線路とを備えた無線リンク用光伝送システムであって、
上記主基地局は、搬送波信号を第1の情報信号で変調し
て変調信号を出力する変調手段と、上記変調手段から出
力される変調信号を電気・光変換して上記変調信号を含
む第1の光信号を上記第1の光伝送線路に出力する第1
の電気・光変換手段と、非線形の電気・光変換特性を有
し、局部発振信号を上記非線形の電気・光変換特性を用
いて上記局部発振信号の基本波成分及び少なくとも1つ
の高調波成分が生じるように電気・光変換して上記局部
発振信号の基本波成分及び少なくとも1つの高調波成分
を含む第2の光信号を上記第2の光伝送線路に出力する
第2の電気・光変換手段とを備え、上記従基地局は、上
記第1の電気・光変換手段から上記第1の光伝送線路を
介して伝送された第1の光信号を光・電気変換して上記
変調信号を出力する第1の光・電気変換手段と、上記第
2の電気・光変換手段から上記第2の光伝送線路を介し
て伝送された第2の光信号に応答して、上記第1の光・
電気変換手段から出力される上記変調信号を、上記光信
号に含まれる基本波成分及び少なくとも1つの高調波成
分のうち予め決められた高調波成分を用いて無線信号に
周波数変換する第1の周波数変換手段と、上記第1の周
波数変換手段によって周波数変換された無線信号を上記
従基地局の端末局に無線送信する送信手段と、上記第2
の電気・光変換手段から上記第2の光伝送線路を介して
伝送された第2の光信号を光・電気変換して上記局部発
振信号の基本波成分及び少なくとも1つの高調波成分を
出力する第3の光・電気変換手段と、上記第3の光・電
気変換手段から出力される上記局部発振信号の基本波成
分及び少なくとも1つの高調波成分のうち予め決められ
た1つの高調波成分を帯域ろ波するろ波手段と、上記端
末局から無線送信される第2の情報信号を含む無線信号
を受信する受信手段と、上記受信手段によって受信され
た無線信号を、上記ろ波手段によって帯域ろ波された上
記高調波成分を用いて中間周波信号に周波数変換する第
2の周波数変換手段と、上記第2の周波数変換手段によ
って周波数変換された中間周波信号を電気・光変換して
第3の光信号を上記第3の光伝送線路に出力する第3の
電気・光変換手段とを備え、上記主基地局はさらに、上
記第3の電気・光変換手段から上記第3の光伝送線路を
介して伝送された上記第3の光信号を光・電気変換して
上記中間周波信号を出力する第2の光・電気変換手段
と、上記第2の光・電気変換手段から出力される上記中
間周波信号を復調して上記第2の情報信号を出力する復
調手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】請求項6記載の無線リンク用光伝送システ
ムは、請求項1、2、3、4又は5記載の無線リンク用
光伝送システムにおいて、上記第1と第2の光信号は波
長多重されて1本の光伝送線路を介して伝送されること
を特徴とする。
【0013】請求項7記載の無線リンク用光伝送システ
ムは、請求項2、3、4又は5記載の無線リンク用光伝
送システムにおいて、上記第1と第2と第3の光信号は
波長多重されて1本の光伝送線路を介して伝送されるこ
とを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1記載の無線リンク用光伝送システムに
おいては、上記主基地局において、上記変調手段は、搬
送波信号を第1の情報信号で変調して変調信号を出力し
た後、上記第1の電気・光変換手段は、上記変調手段か
ら出力される変調信号を電気・光変換して上記変調信号
を含む第1の光信号を上記第1の光伝送線路に出力す
る。一方、上記第2の電気・光変換手段は、局部発振信
号を電気・光変換して上記局部発振信号を含む第2の光
信号を上記第2の光伝送線路に出力する。上記従基地局
において、上記第1の光・電気変換手段は、上記第2の
電気・光変換手段から上記第2の光伝送線路を介して伝
送された第2の光信号を光・電気変換して上記局部発振
信号を出力した後、上記周波数変換手段は、上記第1の
電気・光変換手段から上記第1の光伝送線路を介して伝
送された第1の光信号に応答して、上記第1の光信号に
含まれる上記変調信号を、上記第1の光・電気変換手段
から出力される上記局部発振信号を用いて無線信号に周
波数変換する。次いで、上記送信手段は、上記周波数変
換手段によって周波数変換された無線信号を上記従基地
局の端末局に無線送信する。
【0015】以上のように構成された請求項1記載の無
線リンク用光伝送システムにおいては、上記主基地局と
上記従基地局とを上記第1と第2の光伝送線路を用いて
接続しているので、当該給電系から上記従基地局と上記
端末局との間で設定される無線回線への電波干渉を無く
すことができる。上記主基地局側で上記第1の情報信号
の搬送周波数と局部発振周波数とを適当に設定すること
により、上記従基地局と上記端末局との間で設定される
無線回線における無線周波数を任意に設定することがで
きるので、例えば複数の従基地局によってそれぞれ形成
される複数のマイクロセルゾーンにおける無線周波数の
設定を容易に行なうことができるという利点がある。ま
た、上記従基地局においては、上記情報信号の信号処理
装置を備えていないので、上記従基地局の構成を小型化
かつ経済化することができ、より小さなスペースで当該
従基地局を設置することができる。従って、上記従基地
局の所定の設置スペースで各マイクロセルゾーンにおけ
る各無線チャンネルのための無線機を多数設置すること
が可能となる。さらに、上記従基地局から送信される高
周波信号の周波数の安定度は、上記周波数変換手段に入
力される光信号に含まれる変調信号の搬送波信号の周波
数の安定度と、上記局部発振信号の周波数の安定度によ
って決定されるので、上記主基地局内の搬送波信号発生
器の発振周波数の安定度と局部発振信号発生器の発振周
波数の安定度を高めることにより、容易に無線回線にお
いて送信信号として用いる高周波信号の周波数の安定度
を高めることができる。
【0016】また、請求項2記載の無線リンク用光伝送
システムにおいては、請求項1記載の無線リンク用光伝
送システムにおいて、好ましくは、上記従基地局はさら
に、上記端末局から無線送信される第2の情報信号を含
む無線信号を受信する受信手段と、上記受信手段によっ
て受信された無線信号を電気・光変換して第3の光信号
を第3の光伝送線路に出力する第3の電気・光変換手段
とを備え、上記主基地局はさらに、上記第3の電気・光
変換手段から上記第3の光伝送線路を介して伝送された
上記第3の光信号を光・電気変換して上記受信された無
線信号を出力する第2の光・電気変換手段と、上記第2
の光・電気変換手段から出力される上記受信された無線
信号を復調して上記第2の情報信号を出力する復調手段
とを備える。
【0017】さらに、請求項3記載の無線リンク用光伝
送システムにおいては、上記主基地局において、上記変
調手段は、搬送波信号を第1の情報信号で変調して変調
信号を出力した後、上記第1の電気・光変換手段は、上
記変調手段から出力される変調信号を電気・光変換して
上記変調信号を含む第1の光信号を上記第1の光伝送線
路に出力する。一方、第2の電気・光変換手段は、局部
発振信号を電気・光変換して上記局部発振信号を含む第
2の光信号を上記第2の光伝送線路に出力する。上記従
基地局において、上記第1の光・電気変換手段は、上記
第2の電気・光変換手段から上記第2の光伝送線路を介
して伝送された第2の光信号を光・電気変換して上記局
部発振信号を出力した後、上記第1の周波数変換手段
は、上記第1の電気・光変換手段から上記第1の光伝送
線路を介して伝送された第1の光信号に応答して、上記
第1の光信号に含まれる上記変調信号を、上記第1の光
・電気変換手段から出力される上記局部発振信号を用い
て無線信号に周波数変換する。次いで、上記送信手段
は、上記第1の周波数変換手段によって周波数変換され
た無線信号を上記従基地局の端末局に無線送信する。一
方、上記受信手段は、上記端末局から無線送信される第
2の情報信号を含む無線信号を受信した後、上記第2の
周波数変換手段は、上記受信手段によって受信された無
線信号を、上記第1の光・電気変換手段から出力される
局部発振信号を用いて中間周波信号に周波数変換した
後、上記第3の電気・光変換手段は、上記第2の周波数
変換手段によって周波数変換された中間周波信号を電気
・光変換して第3の光信号を上記第3の光伝送線路に出
力する。さらに、上記主基地局において、上記第2の光
・電気変換手段は、上記第3の電気・光変換手段から上
記第3の光伝送線路を介して伝送された上記第3の光信
号を光・電気変換して上記中間周波信号を出力した後、
上記復調手段は、上記第2の光・電気変換手段から出力
される上記中間周波信号を復調して上記第2の情報信号
を出力する。
【0018】ここで、上記受信された無線信号は上記第
2の周波数変換手段によって上記局部発振信号を用いて
より下の中間周波信号にダウンコンバージョンさせるこ
とができ、上記主基地局へ伝送される第3の光信号を変
調するための被変調信号として用いることができる。受
信された無線信号をより低い周波数に周波数変換するこ
とができるので、より低い最高駆動周波数を有する第3
の電気・光変換手段を用いることができる。また、受信
された無線信号の周波数変換のために、上記主基地局か
ら伝送された光信号を光・電気変換して得られた局部発
振信号を用いているので、上記従基地局において局部発
振信号を発生させる発生器を設ける場合に比較して上記
従基地局の構成を簡単化することができ、これによっ
て、上記従基地局の小型化及び経済化を図ることができ
る。
【0019】また、請求項4記載の無線リンク用光伝送
システムにおいては、上記主基地局において、上記変調
手段は、搬送波信号を第1の情報信号で変調して変調信
号を出力した後、上記第1の電気・光変換手段は、上記
変調手段から出力される変調信号を電気・光変換して上
記変調信号を含む第1の光信号を上記第1の光伝送線路
に出力する。一方、上記第2の電気・光変換手段は、非
線形の電気・光変換特性を有し、局部発振信号を上記非
線形の電気・光変換特性を用いて上記局部発振信号の基
本波成分及び少なくとも1つの高調波成分が生じるよう
に電気・光変換して上記局部発振信号の基本波成分及び
少なくとも1つの高調波成分を含む第2の光信号を上記
第2の光伝送線路に出力する。上記従基地局において
は、上記第1の光・電気変換手段は、上記第2の電気・
光変換手段から上記第2の光伝送線路を介して伝送され
た第2の光信号を光・電気変換して上記局部発振信号の
基本波成分及び少なくとも1つの高調波成分を出力した
後、上記第1のろ波手段は、上記第1の光・電気変換手
段から出力される上記局部発振信号の基本波成分及び少
なくとも1つの高調波成分のうち予め決められた1つの
高調波成分を帯域ろ波する。次いで、上記第1の周波数
変換手段は、上記第1の電気・光変換手段から上記第1
の光伝送線路を介して伝送された第1の光信号に応答し
て、上記第1の光信号に含まれる上記変調信号を、上記
第1のろ波手段によって帯域ろ波された上記高調波成分
を用いて無線信号に周波数変換した後、上記送信手段
は、上記第1の周波数変換手段によって周波数変換され
た無線信号を上記従基地局の端末局に無線送信する。一
方、上記第2のろ波手段は、上記第1の光・電気変換手
段から出力される上記局部発振信号の基本波成分及び少
なくとも1つの高調波成分のうち予め決められた1つの
高調波成分を帯域ろ波する。さらに、上記受信手段は、
上記端末局から無線送信される第2の情報信号を含む無
線信号を受信した後、上記第2の周波数変換手段は、上
記受信手段によって受信された無線信号を、上記第2の
ろ波手段によって帯域ろ波された上記高調波成分を用い
て中間周波信号に周波数変換する。次いで、上記第3の
電気・光変換手段は、上記第2の周波数変換手段によっ
て周波数変換された中間周波信号を電気・光変換して第
3の光信号を上記第3の光伝送線路に出力する。さら
に、上記主基地局においては、上記第2の光・電気変換
手段は、上記第3の電気・光変換手段から上記第3の光
伝送線路を介して伝送された上記第3の光信号を光・電
気変換して上記中間周波信号を出力した後、上記復調手
段は、上記第2の光・電気変換手段から出力される上記
中間周波信号を復調して上記第2の情報信号を出力す
る。
【0020】従って、上記従基地局の上記第1と第2の
周波数変換手段における局部発振信号として上記主基地
局で発生される局部発振信号の高調波成分を用いている
ので、上記従基地局と上記端末局との間の無線回線の送
受信周波数の設定の自由度を従来例に比較し増大させる
ことができる。
【0021】さらに、請求項5記載の無線リンク用光伝
送システムにおいては、上記主基地局において、上記変
調手段は、搬送波信号を第1の情報信号で変調して変調
信号を出力した後、上記第1の電気・光手段は、上記変
調手段から出力される変調信号を電気・光変換して上記
変調信号を含む第1の光信号を上記第1の光伝送線路に
出力する。一方、上記第2の電気・光変換手段は、非線
形の電気・光変換特性を有し、局部発振信号を上記非線
形の電気・光変換特性を用いて上記局部発振信号の基本
波成分及び少なくとも1つの高調波成分が生じるように
電気・光変換して上記局部発振信号の基本波成分及び少
なくとも1つの高調波成分を含む第2の光信号を上記第
2の光伝送線路に出力する。上記従基地局において、上
記第1の光・電気変換手段は、上記第1の電気・光変換
手段から上記第1の光伝送線路を介して伝送された第1
の光信号を光・電気変換して上記変調信号を出力する。
一方、上記第1の周波数変換手段は、上記第2の電気・
光変換手段から上記第2の光伝送線路を介して伝送され
た第2の光信号に応答して、上記第1の光・電気変換手
段から出力される上記変調信号を、上記光信号に含まれ
る基本波成分及び少なくとも1つの高調波成分のうち予
め決められた高調波成分を用いて無線信号に周波数変換
する。次いで、上記送信手段は、上記第1の周波数変換
手段によって周波数変換された無線信号を上記従基地局
の端末局に無線送信する。一方、上記第3の光・電気変
換手段は、上記第2の電気・光変換手段から上記第2の
光伝送線路を介して伝送された第2の光信号を光・電気
変換して上記局部発振信号の基本波成分及び少なくとも
1つの高調波成分を出力した後、上記ろ波手段は、上記
第3の光・電気変換手段から出力される上記局部発振信
号の基本波成分及び少なくとも1つの高調波成分のうち
予め決められた1つの高調波成分を帯域ろ波する。さら
に、上記受信手段は、上記端末局から無線送信される第
2の情報信号を含む無線信号を受信した後、上記第2の
周波数変換手段は、上記受信手段によって受信された無
線信号を、上記ろ波手段によって帯域ろ波された上記高
調波成分を用いて中間周波信号に周波数変換する。次い
で、上記第3の電気・光変換手段は、上記第2の周波数
変換手段によって周波数変換された中間周波信号を電気
・光変換して第3の光信号を上記第3の光伝送線路に出
力する。さらに、上記主基地局において、上記第2の光
・電気変換手段は、上記第3の電気・光変換手段から上
記第3の光伝送線路を介して伝送された上記第3の光信
号を光・電気変換して上記中間周波信号を出力した後、
上記復調手段は、上記第2の光・電気変換手段から出力
される上記中間周波信号を復調して上記第2の情報信号
を出力する。
【0022】従って、上記従基地局の上記第1と第2の
周波数変換手段における局部発振信号として上記主基地
局で発生される局部発振信号の高調波成分を用いている
ので、上記従基地局と上記端末局との間の無線回線の送
受信周波数の設定の自由度を従来例に比較し増大させる
ことができる。
【0023】またさらに、請求項6記載の無線リンク用
光伝送システムにおいては、請求項1、2、3、4又は
5記載の無線リンク用光伝送システムにおいて、好まし
くは、上記第1と第2の光信号は波長多重されて1本の
光伝送線路を介して伝送される。これによって、上記主
基地局と上記従基地局との間に接続される光伝送線路の
本数を減少させることができる。
【0024】またさらに、請求項7記載の無線リンク用
光伝送システムにおいては、請求項2、3、4又は5記
載の無線リンク用光伝送システムにおいて、好ましく
は、上記第1と第2と第3の光信号は波長多重されて1
本の光伝送線路を介して伝送される。これによって、上
記主基地局と上記従基地局との間に接続される光伝送線
路の本数を減少させることができる。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る実施例に
ついて説明する。
【0026】<第1の実施例>図1は、本発明に係る第
1の実施例である無線リンク用光伝送システムのブロッ
ク図である。
【0027】この第1の実施例の無線リンク用光伝送シ
ステムは、主基地局100と、主基地局100から所定
の距離だけ離れて設けられた従基地局200と、主基地
局100と従基地局200とを接続するための3本の光
ファイバケーブルFC1乃至FC3と、従基地局200
と無線回線を介して接続される移動端末局300とから
構成され、搬送波信号をベースバンド信号(以下、図面
においてBB信号と略す。)でFM変調して得られるF
M信号を光変調して第1の光信号に変換し、当該第1の
光信号を光ファイバケーブルFC1を介して従基地局2
00に伝送するとともに、局部発振信号を光変調して第
2の光信号に変換し、当該第2の光信号を光ファイバケ
ーブルFC2を介して従基地局200に伝送し、従基地
局200において、第1の光信号を増幅後に直接に混合
器41に入力し、一方、第2の光信号を光検波して局部
発振信号を復調して混合器41に入力し、上記第1の光
信号を上記局部発振信号を用いて直接に移動端末局30
0のための無線送信信号に周波数変換することを特徴と
している。
【0028】図1に示すように、主基地局100は、レ
ーザダイオード10,20と、光変調器11,21と、
ベースバンド信号発生器12と、FM変調器13と、局
部発振信号発生器22と、光検波器30と、FM復調器
31とを備える。一方、従基地局200は、光増幅器4
0と、混合器41と、光検波器42と、増幅器43と、
帯域通過フィルタ44と、送信電力増幅器45と、アン
テナ共用器46と、送受信アンテナ50と、受信増幅器
47と、レーザダイオード48と、光変調器49とを備
える。
【0029】主基地局100において、レーザダイオー
ド10で発生された光信号は光変調器11に入力され
る。一方、ベースバンド信号発生器12で発生されたベ
ースバンド信号はFM変調器13に入力され、周波数f
sの搬送波信号が上記ベースバンド信号でFM変調さ
れ、当該ベースバンドFM信号が光変調器11に入力さ
れる。光変調器11に入力された光信号は上記FM信号
で強度変調された後、光ファイバケーブルFC1を介し
て従基地局200内の光増幅器40に伝送される。
【0030】一方、レーザダイオード20で発生された
光信号は光変調器21に入力され、当該光信号が局部発
振信号発生器22から出力される周波数flの局部発振
信号で強度変調された後、光ファイバケーブルFC2を
介して従基地局200内の光検波器42に伝送される。
【0031】従基地局200において、光ファイバケー
ブルFC1を介して光増幅器40に伝送された光信号は
増幅された後混合器41の主信号入力端子に入力され
る。一方、光ファイバケーブルFC2を介して光検波器
42に伝送された光信号は光検波器42によって検波さ
れて、元の局部発振信号に光・電気変換された後、変換
後の局部発振信号は増幅器43を介して混合器41の局
部発振信号入力端子に入力される。混合器41は、入力
された光信号と局部発振信号とを混合して乗算し、乗算
結果の周波数(fs+fl),(fs−fl)などの電
気信号を、主として周波数(fs+fl)のみを通過さ
せる帯域通過フィルタ44を介して送信電力増幅器45
に出力する。送信電力増幅器45は、入力された周波数
(fs+fl)の高周波信号を電力増幅してアンテナ共
用器46を介して送受信アンテナ50に出力して、当該
高周波信号を移動端末局300の送受信アンテナ51に
向けて無線送信する。
【0032】ここで、周波数fsの搬送波信号は混合器
41において周波数flの局部発振信号を用いてより上
の高周波信号にアップコンバージョンさせることがで
き、周波数変換後の高周波信号を移動端末局300への
送信無線信号として用いることができる。すなわち、搬
送波信号の周波数fsと局部発振信号の周波数flとを
適当に設定することにより、上記送信無線信号となる高
周波信号を容易に発生することができる。混合器41
は、例えば、高速用フォトダイオード又はフォトトラン
ジスタなどで構成することができる。
【0033】移動端末局300の送受信アンテナ51か
ら従基地局200の送受信アンテナ50に向けて送信さ
れる周波数(fs+fl+fd)の無線信号は送受信ア
ンテナ50で受信された後、アンテナ共用器46及び受
信増幅器47を介して光変調器49に入力される。ここ
で、周波数fdは従基地局200と移動端末局300と
の無線回線における送受信周波数間隔である。一方、レ
ーザダイオード48で発生された光信号は光変調器49
に入力され、上記入力された受信無線信号で強度変調さ
れた後、変調された光信号が光ファイバケーブルFC3
を介して主基地局100内の光検波器30に伝送され
る。
【0034】主基地局100において、光検波器30は
伝送された光信号を検波して、すなわち光・電気変換を
行って変換後の電気信号をFM復調器31に出力する。
FM復調器31は、入力された電気信号に対してFM復
調の処理を行って、ベースバンド信号を復調し出力す
る。
【0035】図6は、第1の実施例における従基地局2
00の混合器41をフォトダイオードを用いて構成した
場合の、局部発振信号電力レベルに対する出力電力レベ
ルの特性例を示すグラフである。図6におけるパラメー
タIdは送信用レーザダイオード10のバイアス電流で
ある。この特性の測定時の各設定値は次の通りである。 入力光信号に含まれる搬送波信号の周波数fs=0.9
GHz、入力光信号に含まれる電気信号の電力レベルP
in=13dBm、局部発振信号の周波数fl=10G
Hz、受信用混合器41に用いるフォトダイオードのバ
イアス電圧Vd=−0.5V。
【0036】図6から明らかなように、増幅器43から
出力される局部発振信号の電力レベルを調整することに
より、混合器41において最適な周波数変換損失を設定
できることがわかる。
【0037】以上のように構成された無線リンク用光伝
送システムにおいては、主基地局100と従基地局20
0とを光ファイバケーブルFC1乃至FC3を用いて接
続しているので、当該給電系から従基地局200と移動
端末局300との間で設定される無線回線への電波干渉
を無くすことができる。主基地局100側で搬送周波数
fsと局部発振周波数flとを適当に設定することによ
り、従基地局200と移動端末局300との間で設定さ
れる無線回線における無線周波数を任意に設定すること
ができるので、例えば、複数の従基地局200によって
それぞれ形成される複数のマイクロセルゾーンにおける
無線周波数の設定を容易に行なうことができるという利
点がある。
【0038】また、従基地局200においては、ベース
バンド信号の信号処理装置を備えていないので、当該従
基地局200の構成を小型化かつ経済化することがで
き、より小さなスペースで当該従基地局200を設置す
ることができる。従って、従基地局200の所定の設置
スペースで各マイクロセルゾーンにおける各無線チャン
ネルのための無線機を多数設置することが可能となる。
【0039】さらに、従基地局200から送信される高
周波信号の周波数の安定度は、混合器41に入力される
光信号に含まれる搬送波信号の周波数fsの安定度と、
局部発振信号の周波数flの安定度によって決定される
ので、主基地局100におけるFM変調器13内の搬送
波信号発生器の発振周波数の安定度と局部発振信号発生
器22の発振周波数の安定度を高めることにより、容易
に無線回線において送信信号として用いる高周波信号の
周波数の安定度を高めることができる。
【0040】以上の第1の実施例において、レーザダイ
オード10又は20から出力される光信号を光変調器1
1又は21によって被変調信号で強度変調しているが、
本発明はこれに限らず、レーザダイオード10又は20
を被変調信号で直接に駆動して強度変調させてもよい。
【0041】以上の第1の実施例において、レーザダイ
オード48から出力される光信号を光変調器49によっ
て被変調信号で強度変調しているが、本発明はこれに限
らず、レーザダイオード48を被変調信号で直接に駆動
して強度変調させてもよい。
【0042】以上の第1の実施例において、1個の従基
地局200及び1個の移動端末局300のみを示してい
るが、これに限らず、それぞれ複数個の従基地局200
及び複数個の移動端末局300を設けても良い。
【0043】<第2の実施例>図2は、本発明に係る第
2の実施例である無線リンク用光伝送システムのブロッ
ク図である。
【0044】この第2の実施例の無線リンク用光伝送シ
ステムは、第1の実施例に比較し、従基地局201にお
いて、受信無線信号用の混合器60と、帯域通過フィル
タ61と、増幅器62とをさらに備えたことを特徴とし
ている。以下、第1の実施例との相違点について説明す
る。
【0045】従基地局201において、増幅器43から
出力される局部発振信号は混合器41に入力されるとと
もに、混合器60の局部発振信号入力端子に入力され
る。一方、送受信アンテナ50で受信された移動端末局
300からの周波数frの無線信号はアンテナ共用器4
6及び受信増幅器47を介して混合器60の主信号入力
端子に入力される。混合器60は、入力された受信無線
信号と局部発振信号とを混合して乗算し、乗算結果の周
波数(fr+fl),(fr−fl)などの電気信号
を、主として周波数(fr−fl)のみを通過させる帯
域通過フィルタ61及び増幅器62を介して光変調器4
9に出力する。
【0046】ここで、周波数frの受信無線信号は混合
器60において周波数flの局部発振信号を用いてより
下の高周波信号にダウンコンバージョンさせることがで
き、主基地局100へ伝送される光信号を変調するため
の被変調信号として用いることができる。受信無線信号
をより低い周波数に周波数変換することができるので、
第1の実施例に比較し低い最高駆動周波数(当該回路を
駆動可能な周波数の上限をいう、以下同様である。)を
有する光変調器49を用いることができる。また、第1
の実施例の変形例のように、レーザダイオード48を被
変調信号で直接に駆動して強度変調させる場合は、より
低い最高駆動周波数を有するレーザダイオードを用いる
ことができるという利点がある。
【0047】また、以上の第2の実施例において、受信
無線信号の周波数変換のために、主基地局100から伝
送された光信号を光・電気変換された局部発振信号を用
いているので、従基地局201において局部発振信号を
発生させる発生器を設ける場合に比較して従基地局20
1の構成を簡単化することができ、これによって、従基
地局201の小型化及び経済化を図ることができる。
【0048】<第3の実施例>図3は、本発明に係る第
3の実施例である無線リンク用光伝送システムのブロッ
ク図である。
【0049】この第3の実施例の無線リンク用光伝送シ
ステムは、第2の実施例に比較し、主基地局101にお
いて、レーザダイオード23で発生される光信号を局部
発振信号で直接にかつ複数の次数の高調波成分が生じる
ように強度変調されたこと、並びに、従基地局202に
おいて、上記高調波成分を含む光信号を光検波器70に
よって光・電気変換し、上記光・電気変換された複数の
次数の高調波成分のうち局部発振信号の第2高調波成分
を、送信用高周波信号の発生のためのアップコンバージ
ョン用局部発振信号として用い、一方、上記光・電気変
換された複数の次数の高調波成分のうち局部発振信号の
第3高調波成分を、受信無線信号をダウンコンバージョ
ンするための局部発振信号として用いたことを特徴とし
ている。以下、第2の実施例との相違点について説明す
る。
【0050】主基地局101において、局部発振信号発
生器22で発生される周波数flの局部発振信号はレー
ザダイオード23に入力され、レーザダイオード23で
発生される光信号を、レーザダイオード23の非線形の
電気・光変換特性を用いて高調波が生じるように上記入
力された局部発振信号で強度変調が行われ、レーザダイ
オード23は上記強度変調された光信号を光ファイバケ
ーブルFC2に出力し、当該光信号を従基地局202の
光検波器70に伝送させる。この光信号には、局部発振
信号の基本波のほかに、その第1高調波、その第2の高
調波、その第3高調波などの高調波成分が含まれる。
【0051】従基地局202において、光検波器70
は、光ファイバケーブルFC2を介して伝送された光信
号を、局部発振信号の基本波及び高調波成分を含む電気
信号に光・電気変換した後、増幅器71を介して帯域通
過フィルタ72及び73に出力する。帯域通過フィルタ
72は、入力された電気信号のうち主として局部発振信
号の第2高調波信号のみを帯域ろ波した後、混合器41
の局部発振信号入力端子に出力する。混合器41は、入
力された光信号と局部発振信号とを混合して乗算し、乗
算結果の周波数(fs+2fl),(fs−2fl)な
どの電気信号を、主として周波数(fs+2fl)のみ
を通過させる帯域通過フィルタ44を介して送信電力増
幅器45に出力する。送信電力増幅器45は、入力され
た周波数(fs+2fl)の高周波信号を電力増幅して
アンテナ共用器46を介して送受信アンテナ50に出力
して、当該高周波信号を移動端末局300の送受信アン
テナ51に向けて無線送信する。
【0052】帯域通過フィルタ73は、入力された電気
信号のうち主として局部発振信号の第3高調波信号のみ
を帯域ろ波した後、混合器60の局部発振信号入力端子
に出力する。混合器60は、入力された受信無線信号と
局部発振信号とを混合して乗算し、乗算結果の周波数
(fr+3fl),(fr−3fl)などの電気信号
を、主として周波数(fr−3fl)のみを通過させる
帯域通過フィルタ61及び増幅器62を介して光変調器
49に出力する。
【0053】以上の第3の実施例においては、従基地局
202の各混合器41,60における局部発振信号とし
て主基地局101で発生される局部発振信号の高調波成
分を用いているので、従基地局202と移動端末局30
0との間の無線回線の送受信周波数の設定の自由度を従
来例に比較し増大させることができる。
【0054】以上の第3の実施例において、従基地局2
02の混合器41において局部発振信号の第2高調波を
その局部発振信号として用い、混合器60において局部
発振信号の第3高調波をその局部発振信号として用いて
いるが、本発明はこれに限らず、各混合器41,60に
おける局部発振信号として上記局部発振信号の任意の次
数の高調波信号を用いてもよい。
【0055】<第4の実施例>図4は、本発明に係る第
4の実施例である無線リンク用光伝送システムのブロッ
ク図である。
【0056】この第4の実施例の無線リンク用光伝送シ
ステムは、従基地局203において、光ファイバケーブ
ルFC1を介して伝送された光信号を光検波器80で光
・電気変換してベースバンドFM信号を取り出し、当該
ベースバンドFM信号を混合器82に局部発振信号とし
て入力し、一方、光ファイバケーブルFC2を介して伝
送され局部発振信号の基本波成分及び高調波成分を含む
光信号を混合器82に主信号として入力するとともに、
上記伝送された局部発振信号の基本波成分及び高調波成
分を含む光信号を光検波器84によって光・電気変換し
て局部発振信号の基本波成分及び高調波成分を取り出
し、このうち第2高調波成分を混合器60に局部発振信
号として入力したことを特徴としている。以下、第3の
実施例との相違点について説明する。なお、主基地局1
01は第3の実施例と同様に構成される。
【0057】図4に示すように、従基地局203におい
て、主基地局101の光変調器11から光ファイバケー
ブルFC1を介して伝送された光信号は光検波器80に
入力される。光検波器80は、伝送された光信号を光・
電気変換してベースバンドFM信号を取り出し、当該ベ
ースバンドFM信号を増幅器81を介して混合器82に
局部発振信号として入力する。
【0058】一方、主基地局101のレーザダイオード
23から光ファイバケーブルFC2を介して伝送され局
部発振信号の基本波成分及び高調波成分を含む光信号は
光増幅器83に入力されて増幅された後、混合器82に
主信号として入力されるとともに、光検波器84に入力
される。混合器82は、入力された光信号と光・電気変
換されたベースバンドFM信号信号とを混合して乗算
し、乗算結果の周波数(fs+fl),(fs+2f
l),(fs+3fl),(fs−fl),(fs−2
fl),(fs−3fl)などの電気信号を、主として
周波数(fs+2fl)のみを通過させる帯域通過フィ
ルタ44を介して送信電力増幅器45に出力する。混合
器82は、フォトダイオード、フォトトランジスタなど
で構成することができる。送信電力増幅器45は、入力
された周波数(fs+2fl)の高周波信号を電力増幅
してアンテナ共用器46を介して送受信アンテナ50に
出力して、当該高周波信号を移動端末局300の送受信
アンテナ51に向けて無線送信する。
【0059】また、光検波器84は入力された光信号を
光・電気変換して、上記局部発振信号の基本波成分及び
高調波成分を取り出し、帯域通過フィルタ85に出力す
る。帯域通過フィルタ85は入力された電気信号のうち
主として局部発振信号の第3高調波成分のみを帯域ろ波
して、混合器60に局部発振信号として入力する。混合
器60は、入力された受信無線信号と局部発振信号とを
混合して乗算し、乗算結果の周波数(fr+3fl),
(fr−3fl)などの電気信号を、主として周波数
(fr−3fl)のみを通過させる帯域通過フィルタ6
1及び増幅器62を介して光変調器49に出力する。
【0060】図7は、第4の実施例における従基地局2
03の混合器82をフォトダイオードを用いて構成した
場合の、入力光信号に含まれる電気信号の電力レベルに
対する出力電力レベルの特性例を示すグラフである。図
7におけるパラメータは混合器82から出力される各周
波数成分である。この特性の測定時の各設定値は次の通
りである。
【0061】入力光信号に含まれる局部発振信号の基本
波成分の周波数fl=4GHz、局部発振信号発生器2
2から送信用レーザダイオード23に入力される局部発
振信号の電力レベルPl=10dBm、送信用レーザダ
イオード23のバイアス電流Id=25mA、搬送波信
号の周波数fs=0.9GHz、受信用混合器82に用
いるフォトダイオードのバイアス電圧Vd=−1.0
V。
【0062】図7から明らかなように、増幅器83から
出力される主信号の光信号の電力レベルを調整すること
により、混合器82において最適な周波数変換損失を設
定できることがわかる。
【0063】以上の第4の実施例において、従基地局2
03の帯域通過フィルタ44において(fs+2fl)
の高周波信号を帯域ろ波しているが、本発明はこれに限
らず、ベースバンドFM信号を搬送する搬送波信号と上
記局部発振信号の任意の次数の1つの高調波成分との混
合結果の高周波信号を帯域ろ波して無線送信するように
構成してもよい。
【0064】以上の第4の実施例において、従基地局2
03の帯域通過フィルタ85において周波数3flの第
3高調波信号を帯域ろ波しているが、本発明はこれに限
らず、上記局部発振信号の任意の次数の1つの高調波成
分を帯域ろ波して混合器60に出力するように構成して
もよい。
【0065】<第5の実施例>図5は、本発明に係る第
5の実施例である無線リンク用光伝送システムのブロッ
ク図である。
【0066】この第5の実施例の無線リンク用光伝送シ
ステムは、主基地局102と、主基地局102からそれ
ぞれ所定の距離だけ離れて設けられた3個の従基地局2
00a,200b,200cと、主基地局102と各従
基地局200a,200b,200cとを接続するため
の9本の光ファイバケーブルFC1乃至FC9と、従基
地局200aと無線回線を介して接続される移動端末局
300aと、従基地局200bと無線回線を介して接続
される移動端末局300bと、従基地局200cと無線
回線を介して接続される移動端末局300cとから構成
される。
【0067】主基地局102において、各レーザダイオ
ード10a,10b,10cは互いに異なる第1乃至第
3の波長を有する各光信号を発生し、それぞれ光変調器
11a,11b,11cに出力する。一方、所定の搬送
波信号を互いに異なる各ベースバンド信号でFM変調さ
れた各ベースバンドFM信号はそれぞれ光変調器11
a,11b,11cに入力される。光変調器11aに入
力された光信号は上記入力されたベースバンドFM信号
で強度変調された後光合成器90に出力され、光変調器
11bに入力された光信号は上記入力されたベースバン
ドFM信号で強度変調された後光合成器90に出力さ
れ、光変調器11cに入力された光信号は上記入力され
たベースバンドFM信号で強度変調された後光合成器9
0に出力される。次いで、光合成器90は入力された3
個の光信号を波長多重合成した後、多重光信号を光ファ
イバケーブルFC1を介して従基地局200aに設けら
れる光分岐回路93aに伝送する。
【0068】また、各レーザダイオード20a,20
b,20cは互いに異なる第4乃至第6の波長を有する
各光信号を発生し、それぞれ光変調器21a,21b,
21cに出力する。一方、各局部発振信号発生器22
a,22b,22cはそれぞれ各局部発振信号を発生し
て光変調器21a,21b,21cに出力する。光変調
器21aに入力された光信号は上記入力された局部発振
信号で強度変調された後光合成器91に出力され、光変
調器21bに入力された光信号は上記入力された局部発
振信号で強度変調された後光合成器91に出力され、光
変調器21cに入力された光信号は上記入力された局部
発振信号で強度変調された後光合成器91に出力され
る。次いで、光合成器91は入力された3個の光信号を
波長多重合成した後、多重光信号を光ファイバケーブル
FC2を介して従基地局200aに設けられる光分岐回
路94aに伝送する。
【0069】従基地局200aにおいて、光分岐回路9
3aは入力された多重光信号のうち第1の波長を有する
光信号を選択ろ波して従基地局200aに出力するとと
もに、第2及び第3の波長を有する各光信号を光ファイ
バケーブルFC4を介して従基地局200bに設けられ
る光分岐回路93bに伝送する。また、光分岐回路94
aは入力された多重光信号のうち第4の波長を有する光
信号を選択ろ波して従基地局200aに出力するととも
に、第5及び第6の波長を有する各光信号を光ファイバ
ケーブルFC5を介して従基地局200bに設けられる
光分岐回路94bに伝送する。従基地局200aは、入
力された各光信号について第1の実施例の従基地局20
0と同様の処理を行なう。ここで、従基地局200aの
送受信アンテナ50aと、移動端末局300aの送受信
アンテナ51aとの間で第1の実施例と同様に無線回線
が設定される。従基地局200aで受信された無線信号
の情報を含む光信号は光合成器95aに出力される。光
合成器95aは、詳細後述するように光合成器95bか
ら光ファイバケーブルFC6を介して伝送される光信号
と従基地局200aから出力される光信号とを波長多重
して合成し、合成された多重光信号を光ファイバケーブ
ルFC3を介して主基地局102の光分配器92に伝送
する。
【0070】従基地局200bにおいて、光分岐回路9
3bは入力された多重光信号のうち第2の波長を有する
光信号を選択ろ波して従基地局200bに出力するとと
もに、第3の波長を有する光信号を光ファイバケーブル
FC7を介して従基地局200cに伝送する。また、光
分岐回路94bは入力された多重光信号のうち第5の波
長を有する光信号を選択ろ波して従基地局200bに出
力するとともに、第6の波長を有する光信号を光ファイ
バケーブルFC8を介して従基地局200cに伝送す
る。従基地局200bは、入力された各光信号について
第1の実施例の従基地局200と同様の処理を行なう。
ここで、従基地局200bの送受信アンテナ50bと、
移動端末局300bの送受信アンテナ51bとの間で第
1の実施例と同様に無線回線が設定される。従基地局2
00bで受信された無線信号の情報を含む光信号は光合
成器95bに出力される。光合成器95bは、詳細後述
するように従基地局200cから光ファイバケーブルF
C9を介して伝送される光信号と従基地局200bから
出力される光信号とを波長多重して合成し、合成された
多重光信号を光ファイバケーブルFC6を介して光合成
器95aに伝送する。
【0071】従基地局200cは、伝送された各光信号
について第1の実施例の従基地局200と同様の処理を
行なう。ここで、従基地局200cの送受信アンテナ5
0cと、移動端末局300cの送受信アンテナ51cと
の間で第1の実施例と同様に無線回線が設定される。従
基地局200cで受信された無線信号の情報を含む光信
号は光ファイバケーブルFC9を介して光合成器95b
に伝送される。
【0072】主基地局100において、光分配器92は
伝送された各光信号を波長別に分配して各光検波器30
a,30b,30cに出力する。ここで、従基地局20
0aから出力されて伝送されてきた光信号は光検波器3
0aに出力され、従基地局200bから出力されて伝送
されてきた光信号は光検波器30bに出力され、従基地
局200cから出力されて伝送されてきた光信号は光検
波器30cに出力される。光検波器30aは入力された
光信号を検波して、すなわち光・電気変換を行って変換
後の電気信号をFM復調器31aに出力する。次いで、
FM復調器31aは、入力された電気信号に対してFM
復調の処理を行って、ベースバンド信号を復調し出力す
る。また、光検波器30bは入力された光信号を検波し
て、すなわち光・電気変換を行って変換後の電気信号を
FM復調器31bに出力する。次いで、FM復調器31
bは、入力された電気信号に対してFM復調の処理を行
って、ベースバンド信号を復調し出力する。さらに、光
検波器30cは入力された光信号を検波して、すなわち
光・電気変換を行って変換後の電気信号をFM復調器3
1cに出力する。次いで、FM復調器31cは、入力さ
れた電気信号に対してFM復調の処理を行って、ベース
バンド信号を復調し出力する。
【0073】以上の第5の実施例において、各従基地局
200a,200b,200cにおいてそれぞれ1組の
送受信周波数を用いる場合は、伝送されるベースバンド
FM信号は複数のベースバンド信号が時分割多重された
信号であってもよい。また、各従基地局200a,20
0b,200cにおいてそれぞれ複数組の送受信周波数
を用いる場合は、伝送されるベースバンドFM信号は複
数のベースバンド信号が周波数多重された信号であって
もよい。
【0074】以上の第5の実施例において、従基地局2
00a,200b,200cは、第1の実施例の従基地
局200と同様の構成を有しているが、本発明はこれに
限らず、第2、第3又は第4の実施例の従基地局20
1,202又は203と同様の構成を有するように構成
してもよい。
【0075】以上の第5の実施例において、各レーザダ
イオード10a,10b,10cで発生された各光信号
を各光変調器11a,11b,11cにおいて各局部発
振信号で強度変調しているが、本発明はこれに限らず、
各局部発振信号をレーザダイオード10a,10b,1
0cに入力して直接に強度変調を行なうようにしてもよ
い。以上の第5の実施例において、各レーザダイオード
20a,20b,20cで発生された各光信号を各光変
調器21a,21b,21cにおいて各局部発振信号で
強度変調しているが、本発明はこれに限らず、各局部発
振信号をレーザダイオード20a,20b,20cに入
力して直接に強度変調を行なうようにしてもよい。
【0076】<他の実施例>以上の第1乃至第4の実施
例において、FM変調器13を用いているが、本発明は
これに限らず、FSK変調器などの他の変調方式の変調
器を用いてもよい。
【0077】以上の第1乃至第4の実施例において、光
ファイバケーブルFC1,FC2をそれぞれ伝送する各
光信号を波長多重して1本の光ファイバケーブルを用い
て伝送してもよい。また、光ファイバケーブルFC1,
FC2,FC3をそれぞれ伝送する各光信号を波長多重
して1本の光ファイバケーブルを用いて伝送してもよ
い。
【0078】以上の第1乃至第4の実施例において、主
基地局においてベースバンド信号をベースバンド信号発
生器12で発生させてFM変調器13に入力させている
が、本発明はこれに限らず、外部装置で発生されたベー
スバンド信号を直接にFM変調器13に入力させてもよ
い。
【0079】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る無線リ
ンク用光伝送システムによれば、主基地局と、上記主基
地局から所定の距離だけ離れて設けられた従基地局と、
上記主基地局と上記従基地局とを接続する第1と第2の
光伝送線路とを備えた無線リンク用光伝送システムであ
って、上記主基地局は、搬送波信号を第1の情報信号で
変調して変調信号を出力する変調手段と、上記変調手段
から出力される変調信号を電気・光変換して上記変調信
号を含む第1の光信号を上記第1の光伝送線路に出力す
る第1の電気・光変換手段と、局部発振信号を電気・光
変換して上記局部発振信号を含む第2の光信号を上記第
2の光伝送線路に出力する第2の電気・光変換手段とを
備え、上記従基地局は、上記第2の電気・光変換手段か
ら上記第2の光伝送線路を介して伝送された第2の光信
号を光・電気変換して上記局部発振信号を出力する第1
の光・電気変換手段と、上記第1の電気・光変換手段か
ら上記第1の光伝送線路を介して伝送された第1の光信
号に応答して、上記第1の光信号に含まれる上記変調信
号を、上記第1の光・電気変換手段から出力される上記
局部発振信号を用いて無線信号に周波数変換する周波数
変換手段と、上記周波数変換手段によって周波数変換さ
れた無線信号を上記従基地局の端末局に無線送信する送
信手段とを備える。
【0080】従って、上記主基地局と上記従基地局とを
上記第1と第2の光伝送線路を用いて接続しているの
で、当該給電系から上記従基地局と上記端末局との間で
設定される無線回線への電波干渉を無くすことができ
る。上記主基地局側で上記第1の情報信号の搬送周波数
と局部発振周波数とを適当に設定することにより、上記
従基地局と上記端末局との間で設定される無線回線にお
ける無線周波数を任意に設定することができるので、例
えば複数の従基地局によってそれぞれ形成される複数の
マイクロセルゾーンにおける無線周波数の設定を容易に
行なうことができるという利点がある。
【0081】また、上記従基地局においては、上記情報
信号の信号処理装置を備えていないので、上記従基地局
の構成を小型化かつ経済化することができ、より小さな
スペースで当該従基地局を設置することができる。従っ
て、上記従基地局の所定の設置スペースで各マイクロセ
ルゾーンにおける各無線チャンネルのための無線機を多
数設置することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1の実施例である無線リンク
用光伝送システムのブロック図である。
【図2】 本発明に係る第2の実施例である無線リンク
用光伝送システムのブロック図である。
【図3】 本発明に係る第3の実施例である無線リンク
用光伝送システムのブロック図である。
【図4】 本発明に係る第4の実施例である無線リンク
用光伝送システムのブロック図である。
【図5】 本発明に係る第5の実施例である無線リンク
用光伝送システムのブロック図である。
【図6】 第1の実施例における従基地局の混合器をフ
ォトダイオードを用いて構成した場合の、局部発振信号
電力レベルに対する出力電力レベルの特性例を示すグラ
フである。
【図7】 第4の実施例における従基地局の混合器をフ
ォトダイオードを用いて構成した場合の、入力光信号に
含まれる電気信号の電力レベルに対する出力電力レベル
の特性例を示すグラフである。
【符号の説明】
10,20,23,48…レーザダイオード、 11,21,49…光変調器、 12…ベースバンド信号発生器、 13…FM変調器、 22…局部発振信号発生器、 30,42,70,84…光検波器、 31…FM復調器、 41,60…混合器、 44,61,72,73,85…帯域通過フィルタ、 45…送信電力増幅器、 47…受信増幅器、 50,51…送受信アンテナ、 100,101,102…主基地局、 200,201,202,203…従基地局、 300…移動端末局、 FC1乃至FC3…光ファイバケーブル。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主基地局と、上記主基地局から所定の距
    離だけ離れて設けられた従基地局と、上記主基地局と上
    記従基地局とを接続する第1と第2の光伝送線路とを備
    えた無線リンク用光伝送システムであって、 上記主基地局は、 搬送波信号を第1の情報信号で変調して変調信号を出力
    する変調手段と、 上記変調手段から出力される変調信号を電気・光変換し
    て上記変調信号を含む第1の光信号を上記第1の光伝送
    線路に出力する第1の電気・光変換手段と、 局部発振信号を電気・光変換して上記局部発振信号を含
    む第2の光信号を上記第2の光伝送線路に出力する第2
    の電気・光変換手段とを備え、 上記従基地局は、 上記第2の電気・光変換手段から上記第2の光伝送線路
    を介して伝送された第2の光信号を光・電気変換して上
    記局部発振信号を出力する第1の光・電気変換手段と、 上記第1の電気・光変換手段から上記第1の光伝送線路
    を介して伝送された第1の光信号に応答して、上記第1
    の光信号に含まれる上記変調信号を、上記第1の光・電
    気変換手段から出力される上記局部発振信号を用いて無
    線信号に周波数変換する周波数変換手段と、 上記周波数変換手段によって周波数変換された無線信号
    を上記従基地局の端末局に無線送信する送信手段とを備
    えたことを特徴とする無線リンク用光伝送システム。
  2. 【請求項2】 上記従基地局はさらに、 上記端末局から無線送信される第2の情報信号を含む無
    線信号を受信する受信手段と、 上記受信手段によって受信された無線信号を電気・光変
    換して第3の光信号を第3の光伝送線路に出力する第3
    の電気・光変換手段とを備え、 上記主基地局はさらに、 上記第3の電気・光変換手段から上記第3の光伝送線路
    を介して伝送された上記第3の光信号を光・電気変換し
    て上記受信された無線信号を出力する第2の光・電気変
    換手段と、 上記第2の光・電気変換手段から出力される上記受信さ
    れた無線信号を復調して上記第2の情報信号を出力する
    復調手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の無
    線リンク用光伝送システム。
  3. 【請求項3】 主基地局と、上記主基地局から所定の距
    離だけ離れて設けられた従基地局と、上記主基地局と上
    記従基地局とを接続する第1と第2と第3の光伝送線路
    とを備えた無線リンク用光伝送システムであって、 上記主基地局は、 搬送波信号を第1の情報信号で変調して変調信号を出力
    する変調手段と、 上記変調手段から出力される変調信号を電気・光変換し
    て上記変調信号を含む第1の光信号を上記第1の光伝送
    線路に出力する第1の電気・光変換手段と、 局部発振信号を電気・光変換して上記局部発振信号を含
    む第2の光信号を上記第2の光伝送線路に出力する第2
    の電気・光変換手段とを備え、 上記従基地局は、 上記第2の電気・光変換手段から上記第2の光伝送線路
    を介して伝送された第2の光信号を光・電気変換して上
    記局部発振信号を出力する第1の光・電気変換手段と、 上記第1の電気・光変換手段から上記第1の光伝送線路
    を介して伝送された第1の光信号に応答して、上記第1
    の光信号に含まれる上記変調信号を、上記第1の光・電
    気変換手段から出力される上記局部発振信号を用いて無
    線信号に周波数変換する第1の周波数変換手段と、 上記第1の周波数変換手段によって周波数変換された無
    線信号を上記従基地局の端末局に無線送信する送信手段
    と、 上記端末局から無線送信される第2の情報信号を含む無
    線信号を受信する受信手段と、 上記受信手段によって受信された無線信号を、上記第1
    の光・電気変換手段から出力される局部発振信号を用い
    て中間周波信号に周波数変換する第2の周波数変換手段
    と、 上記第2の周波数変換手段によって周波数変換された中
    間周波信号を電気・光変換して第3の光信号を上記第3
    の光伝送線路に出力する第3の電気・光変換手段とを備
    え、 上記主基地局はさらに、 上記第3の電気・光変換手段から上記第3の光伝送線路
    を介して伝送された上記第3の光信号を光・電気変換し
    て上記中間周波信号を出力する第2の光・電気変換手段
    と、 上記第2の光・電気変換手段から出力される上記中間周
    波信号を復調して上記第2の情報信号を出力する復調手
    段とを備えたことを特徴とする無線リンク用光伝送シス
    テム。
  4. 【請求項4】 主基地局と、上記主基地局から所定の距
    離だけ離れて設けられた従基地局と、上記主基地局と上
    記従基地局とを接続する第1と第2と第3の光伝送線路
    とを備えた無線リンク用光伝送システムであって、 上記主基地局は、 搬送波信号を第1の情報信号で変調して変調信号を出力
    する変調手段と、 上記変調手段から出力される変調信号を電気・光変換し
    て上記変調信号を含む第1の光信号を上記第1の光伝送
    線路に出力する第1の電気・光変換手段と、 非線形の電気・光変換特性を有し、局部発振信号を上記
    非線形の電気・光変換特性を用いて上記局部発振信号の
    基本波成分及び少なくとも1つの高調波成分が生じるよ
    うに電気・光変換して上記局部発振信号の基本波成分及
    び少なくとも1つの高調波成分を含む第2の光信号を上
    記第2の光伝送線路に出力する第2の電気・光変換手段
    とを備え、 上記従基地局は、 上記第2の電気・光変換手段から上記第2の光伝送線路
    を介して伝送された第2の光信号を光・電気変換して上
    記局部発振信号の基本波成分及び少なくとも1つの高調
    波成分を出力する第1の光・電気変換手段と、 上記第1の光・電気変換手段から出力される上記局部発
    振信号の基本波成分及び少なくとも1つの高調波成分の
    うち予め決められた1つの高調波成分を帯域ろ波する第
    1のろ波手段と、 上記第1の電気・光変換手段から上記第1の光伝送線路
    を介して伝送された第1の光信号に応答して、上記第1
    の光信号に含まれる上記変調信号を、上記第1のろ波手
    段によって帯域ろ波された上記高調波成分を用いて無線
    信号に周波数変換する第1の周波数変換手段と、 上記第1の周波数変換手段によって周波数変換された無
    線信号を上記従基地局の端末局に無線送信する送信手段
    と、 上記第1の光・電気変換手段から出力される上記局部発
    振信号の基本波成分及び少なくとも1つの高調波成分の
    うち予め決められた1つの高調波成分を帯域ろ波する第
    2のろ波手段と、 上記端末局から無線送信される第2の情報信号を含む無
    線信号を受信する受信手段と、 上記受信手段によって受信された無線信号を、上記第2
    のろ波手段によって帯域ろ波された上記高調波成分を用
    いて中間周波信号に周波数変換する第2の周波数変換手
    段と、 上記第2の周波数変換手段によって周波数変換された中
    間周波信号を電気・光変換して第3の光信号を上記第3
    の光伝送線路に出力する第3の電気・光変換手段とを備
    え、 上記主基地局はさらに、 上記第3の電気・光変換手段から上記第3の光伝送線路
    を介して伝送された上記第3の光信号を光・電気変換し
    て上記中間周波信号を出力する第2の光・電気変換手段
    と、 上記第2の光・電気変換手段から出力される上記中間周
    波信号を復調して上記第2の情報信号を出力する復調手
    段とを備えたことを特徴とする無線リンク用光伝送シス
    テム。
  5. 【請求項5】 主基地局と、上記主基地局から所定の距
    離だけ離れて設けられた従基地局と、上記主基地局と上
    記従基地局とを接続する第1と第2と第3の光伝送線路
    とを備えた無線リンク用光伝送システムであって、 上記主基地局は、 搬送波信号を第1の情報信号で変調して変調信号を出力
    する変調手段と、 上記変調手段から出力される変調信号を電気・光変換し
    て上記変調信号を含む第1の光信号を上記第1の光伝送
    線路に出力する第1の電気・光変換手段と、 非線形の電気・光変換特性を有し、局部発振信号を上記
    非線形の電気・光変換特性を用いて上記局部発振信号の
    基本波成分及び少なくとも1つの高調波成分が生じるよ
    うに電気・光変換して上記局部発振信号の基本波成分及
    び少なくとも1つの高調波成分を含む第2の光信号を上
    記第2の光伝送線路に出力する第2の電気・光変換手段
    とを備え、 上記従基地局は、 上記第1の電気・光変換手段から上記第1の光伝送線路
    を介して伝送された第1の光信号を光・電気変換して上
    記変調信号を出力する第1の光・電気変換手段と、 上記第2の電気・光変換手段から上記第2の光伝送線路
    を介して伝送された第2の光信号に応答して、上記第1
    の光・電気変換手段から出力される上記変調信号を、上
    記光信号に含まれる基本波成分及び少なくとも1つの高
    調波成分のうち予め決められた高調波成分を用いて無線
    信号に周波数変換する第1の周波数変換手段と、 上記第1の周波数変換手段によって周波数変換された無
    線信号を上記従基地局の端末局に無線送信する送信手段
    と、 上記第2の電気・光変換手段から上記第2の光伝送線路
    を介して伝送された第2の光信号を光・電気変換して上
    記局部発振信号の基本波成分及び少なくとも1つの高調
    波成分を出力する第3の光・電気変換手段と、 上記第3の光・電気変換手段から出力される上記局部発
    振信号の基本波成分及び少なくとも1つの高調波成分の
    うち予め決められた1つの高調波成分を帯域ろ波するろ
    波手段と、 上記端末局から無線送信される第2の情報信号を含む無
    線信号を受信する受信手段と、 上記受信手段によって受信された無線信号を、上記ろ波
    手段によって帯域ろ波された上記高調波成分を用いて中
    間周波信号に周波数変換する第2の周波数変換手段と、 上記第2の周波数変換手段によって周波数変換された中
    間周波信号を電気・光変換して第3の光信号を上記第3
    の光伝送線路に出力する第3の電気・光変換手段とを備
    え、 上記主基地局はさらに、 上記第3の電気・光変換手段から上記第3の光伝送線路
    を介して伝送された上記第3の光信号を光・電気変換し
    て上記中間周波信号を出力する第2の光・電気変換手段
    と、 上記第2の光・電気変換手段から出力される上記中間周
    波信号を復調して上記第2の情報信号を出力する復調手
    段とを備えたことを特徴とする無線リンク用光伝送シス
    テム。
  6. 【請求項6】 上記第1と第2の光信号は波長多重され
    て1本の光伝送線路を介して伝送されることを特徴とす
    る請求項1、2、3、4又は5記載の無線リンク用光伝
    送システム。
  7. 【請求項7】 上記第1と第2と第3の光信号は波長多
    重されて1本の光伝送線路を介して伝送されることを特
    徴とする請求項2、3、4又は5記載の無線リンク用光
    伝送システム。
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