JPH069825A - ゴム変性スチレン系樹脂組成物、およびその製造方法 - Google Patents

ゴム変性スチレン系樹脂組成物、およびその製造方法

Info

Publication number
JPH069825A
JPH069825A JP5064349A JP6434993A JPH069825A JP H069825 A JPH069825 A JP H069825A JP 5064349 A JP5064349 A JP 5064349A JP 6434993 A JP6434993 A JP 6434993A JP H069825 A JPH069825 A JP H069825A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
styrene
rubber
weight
particles
polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5064349A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Ando
敏彦 安藤
So Iwamoto
宗 岩本
Masahiro Kaneko
昌弘 金子
Kozo Ichikawa
功三 市川
Akihiko Nakajima
明彦 中島
Masato Takaku
真人 高久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority to JP5064349A priority Critical patent/JPH069825A/ja
Publication of JPH069825A publication Critical patent/JPH069825A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形物外観、特に光沢が格段に向上し、しか
も衝撃強度も優れたゴム変性スチレン系樹脂組成物を提
供する。 【構成】 ゴム変性スチレン系樹脂組成物の分散ゴム粒
子において、サラミ構造を有する粒子を小粒径化し、単
一オクルージョン構造を有する粒子を混合し粒径分布を
一山にして、平均粒径を0.2〜0.8μmの範囲とす
る。さらに粒径分布を従来より広くし、ゴム状重合体粒
子の体積基準の粒径の累積分布の5%値と95%値の比
の値を3〜45とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形物の外観と、耐衝
撃性とのバランスに優れた、高光沢を有するゴム変性ス
チレン系樹脂組成物、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ABS樹脂は成形物とした場合、成形物
の外観と、衝撃強度とのバランスの良い樹脂であり、家
庭電気製品、電子機器等に広く用いられている。最近、
これらの製品のコストダウン指向が高まり、ABS樹脂
に代えてゴム変性スチレン系樹脂の使用が多くなった。
【0003】また大型でより複雑な形状を有し、しかも
肉厚が薄い成形物にも用いられるようになった。このよ
うな状況から、光沢がよく、成形加工性に優れ、しかも
高い衝撃強度を有するゴム変性スチレン系樹脂が求めら
れるようになった。
【0004】ゴム変性スチレン系樹脂は、ゴム粒子をス
チレン系樹脂に分散させたものであるが、その分散ゴム
粒子の粒子径が、製品性能に重要な影響を及ぼす。分散
ゴム粒子の粒子径が小さい程、成形物の光沢が向上す
る。通常ゴム変性スチレン系樹脂中のゴム粒子径(平均
粒子径、以下同様)は1.0〜5.0μm程度である。
最近では成形物の光沢を向上させるため、1.0μm以
下のゴム粒子を分散させた樹脂も開発されている。ゴム
変性スチレン系樹脂において、そのゴム粒子径が1.0
μm以下の場合には、通常衝撃強度の低下が著しい。従
って成形物の衝撃強度を保ちながら光沢を向上させるこ
とには限界があった。これらの問題を改良する為、1.
0μm以下のゴム粒子を分散させたゴム変性スチレン系
樹脂と、1.0μm以上の粒子を分散させたゴム変性ス
チレン系樹脂とをブレンドする方法が、特公昭46−4
1467、特開昭59−1519、特開昭63−241
053、米国特許4,146,589等で提案されてい
る。しかし、これらの方法においては、光沢がまだ充分
でない、また衝撃強度と光沢バランスがよくない等の問
題があった。
【0005】一方、ゴム成分としてスチレン含有量の多
いスチレン−ブタジエンブロック共重合体を溶解したス
チレン−モノマーを用いて、スチレンモノマーの重合を
行うと、単一オクルージョン構造を有する0.5μm以
下のゴム粒子がポリスチレン中に分散された状態のポリ
マーが得られることは良く知られている。(例 Ang
ew.Makromol.Chem.58/59P17
5−198(1977))。この方法を利用して、成形
物の光沢、透明性の非常に優れたゴム変性スチレン系樹
脂を製造する方法が、特公昭48−18594、特開昭
61−500497、特開昭63−48317、特開昭
64−74209等に提案されている。これらの方法に
よれば、確かに成形物の表面光沢、透明性は今までのゴ
ム変性スチレン系樹脂に比べて格段に改良されている。
しかし、衝撃強度については改良は試みられているもの
の、まだ充分ではなかった。
【0006】また、上記スチレン−ブタジエン共重合体
ゴムを用いて形成された単一オクルージョン構造のゴム
粒子を分散させたゴム変性スチレン系樹脂と、少量のサ
ラミ構造のゴム粒子を分散させた通常のゴム変性スチレ
ン系樹脂をブレンドし、分散ゴム粒子の粒径分布曲線を
二山形状(2つの極大値を有する分布曲線)とすること
で、成形物の光沢を高いレベルに保ちながら、耐衝撃性
を改良しようという試みが、米国特許4,493,92
2、特開昭63−112646等にみられる。これらの
方法においては、確かに衝撃強度は向上するものの、ま
だ光沢が不充分であったり、また衝撃強度が不充分なた
め、樹脂中にポリジメチルシロキサン等を添加する必要
がある等の問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記目
的の重要性に鑑み、鋭意検討した結果、ゴム変性スチレ
ン系樹脂組成物において、(1)サラミ構造を有するゴ
ム粒子を小粒径化し、(2)単一オクルージョン構造を
有するゴム粒子を分散状態とし、ゴム粒子の粒径分布を
一山形状にし、またゴム粒子の体積平均径を0.2〜
0.8μmの範囲とし、更に(3)粒径分布を従来より
広いものとすると共に、従来の知見と全く異なる新し
い、ゴム状重合体粒子の体積基準の粒径の累積分布の5
%値と95%値の比の値という特別な指標を見出し、こ
れをコントロールした。これにより、このゴム変性スチ
レン系樹脂を成形物に用いた場合、成形物の外観、特に
光沢が格段に向上し、衝撃強度も優れたものとなること
を見出し、本発明を完成した。
【0008】従って、本発明の目的は、従来のゴム変性
スチレン系樹脂に比べて、成形物外観が格段に向上し、
しかも衝撃強度も優れたゴム変性スチレン系樹脂、及び
その製造方法を提供することにある。
【0009】本発明の今一つの目的は、例えば射出成形
法で成形される大型で薄肉で複雑な形状を有する成形物
用の樹脂材料として適当な、ゴム変性スチレン系樹脂、
及びその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、スチレン系単量体の単独重合体または共重
合体にゴム状重合体粒子を分散させてなるゴム変性スチ
レン系樹脂組成物を、 (a)ゴム状重合体粒子の体積平均径が0.2〜0.8
μmの範囲であり、 (b)ゴム状重合体粒子の体積基準の粒径分布曲線の形
状が一つの山からなり、 (c)ゴム状重合体粒子の体積基準の粒径の累積分布の
5%値と95%値の比の値が3〜45の範囲であり、 (d)ゴム状重合体粒子の形成原料であるゴム状重合体
が、 (i)5重量%スチレン溶液粘度が20〜50センチポ
イズである、スチレン含有量25〜50重量%のスチレ
ン−ブタジエンブロック共重合体(I)と、 (ii) (1) 5重量%スチレン溶液粘度が20〜50セン
チポイズである、スチレン含有量5〜20重量%のスチ
レン−ブタジエンブロック共重合体(II)(但し、(I)
のスチレン−ブタジエンブロック共重合体と(II)のスチ
レン−ブタジエンブロック共重合体との重量比が、95
/5〜40/60である)、(2) 5重量%スチレン溶液
粘度が20〜100センチポイズであるポリブタジエン
(III) (但し、(I)のスチレン−ブタジエンブロック
共重合体と(III) のポリブタジエンとの重量比が、95
/5〜40/60である)又は、(3) 5重量%スチレン
溶液粘度が20〜50センチポイズである、スチレン含
有量5〜20重量%のスチレン−ブタジエンブロック共
重合体(IV)並びに5重量%スチレン溶液粘度が30〜9
0センチポイズのポリブタジエン(V)(但し、(I)
と(IV)の重量比が(I)/(IV)=95/5〜40/60
であり、(I)と(IV)の和と(V)との重量比が
((I)+(IV))/(V)=99/1〜70/30であ
る)、とからなるように構成するもので、特に前記ゴム
状重合体粒子の形成原料であるゴム状重合体が、(i)
5重量%スチレン溶液粘度が20〜50センチポイズで
ある、スチレン含有量25〜50重量%のスチレン−ブ
タジエンブロック共重合体(I)と、(ii) 5重量%ス
チレン溶液粘度が20〜50センチポイズである、スチ
レン含有量5〜20重量%のスチレン−ブタジエンブロ
ック共重合体(II) (但し、(I)のスチレン−ブタジエンブロック共重合
体と(II)のスチレン−ブタジエンブロック共重合体との
重量比が、95/5〜40/60である)とからなるゴ
ム変性スチレン系樹脂組成物であること、ゴム状重合体
粒子の形成原料であるゴム状重合体が、(i)5重量%
スチレン溶液粘度が20〜50センチポイズである、ス
チレン含有量25〜50重量%のスチレン−ブタジエン
ブロック共重合体(I)と、(ii) 5重量%スチレン溶
液粘度が20〜100センチポイズであるポリブタジエ
ン(III)(但し、(I)のスチレン−ブタジエンブロッ
ク共重合体と(III) のポリブタジエンとの重量比が、9
5/5〜40/60である)とからなるゴム変性スチレ
ン系樹脂組成物であること、ゴム状重合体粒子の形成原
料であるゴム状重合体が、(i)5重量%スチレン溶液
粘度が20〜50センチポイズである、スチレン含有量
25〜50重量%のスチレン−ブタジエンブロック共重
合体(I)と、(ii) 5重量%スチレン溶液粘度が20
〜50センチポイズである、スチレン含有量5〜20重
量%のスチレン−ブタジエンブロック共重合体(IV)並び
に5重量%スチレン溶液粘度が30〜90センチポイズ
のポリブタジエン(V) (但し、(I)と(IV)の重量比が(I)/(IV)=95/
5〜40/60であり、(I)と(IV)の和と(V)との
重量比が((I)+(IV))/(V)=99/1〜70/
30である)とからなるゴム変性スチレン系樹脂組成物
であること、スチレン系単量体が、スチレン、α−メチ
ルスチレン、p−メチルスチレン又はこれらの混合物で
あるゴム変性スチレン系樹脂組成物であること、ゴム状
重合体粒子が、サラミ構造及び単一オクルージョン構造
を有する粒子を含み、サラミ構造を有する粒子の体積平
均径が0.3〜2.0μmであり、単一オクルージョン
構造を有する粒子の体積平均径が0.1〜1.0μmで
あって、かつ単一オクルージョン構造を有する粒子の数
の全粒子数に対する割合が30〜99%で、サラミ構造
を有する粒子の数の割合が70〜1%であるゴム変性ス
チレン系樹脂組成物であることを含む。
【0011】また本発明は上記のゴム状重合体(i)及
び(ii)をスチレン系単量体又はこれら単量体の混合物に
溶解し、この溶液を重合させるゴム変性スチレン系樹脂
組成物の製造方法であって、ゴム状重合体を粒子化する
反応槽でのスチレン系単量体又はこれら単量体の混合物
の転化率をC%、仕込み原料に対する仕込みのスチレン
系単量体又はこれらの単量体の混合物の濃度をS重量
%、反応液に対するスチレン系重合体の割合をX重量
%、反応液に対するゴム状重合体の総量の割合をY重量
%、ゴム状重合体(i)中のスチレン含有量をZ重量%
としたとき、下記の式(VI) A=X+2.33×Y+(Z−40)・・・・・・・(VI) 但し、X=C×S÷100 で定義されるAの値を 42≦A≦52 を満足させるようにスチレン系単量体又はこれら単量体
の混合物の転化率Cを制御し、かつ該反応槽における攪
拌翼の直径をd(m)、攪拌回転数をn(1/s)、重
力の加速度をgc (m/s2 )としたとき、下記の式(V
II)
【0012】
【数2】 で定義されるフルード数Frの値が0.07〜1.5に
なるように、該反応槽における反応液を攪拌するゴム変
性スチレン系樹脂組成物の製造方法で、更にゴム状重合
体を粒子化する際に、ゴム状重合体が溶解した溶液10
0重量部に対し、有機過酸化物を0.0005〜0.0
07重量部添加する上記のゴム変性スチレン系樹脂組成
物の製造方法である。
【0013】以下、本発明を詳細に説明する。
【0014】本発明でいうスチレン系単量体とは、スチ
レン、α−メチルスチレン、α−エチルスチレンのよう
な側鎖アルキル置換スチレン、ビニルトルエン、ビニル
キシレン、o−t−ブチルスチレン、p−t−ブチルス
チレン、p−メチルスチレンのような核アルキル置換ス
チレン、モノクロルスチレン、ジクロルスチレン、トリ
ブロモスチレン、テトラヒドロスチレン等のハロゲン化
スチレン及びp−ヒドロキシスチレン、o−メトキシス
チレン等が挙げられる。特に好ましくは、スチレン、α
−メチルスチレン、及びp−メチルスチレンである、ス
チレン系単量体はこれらのうちの一種又は二種以上を混
合して用いることができる。
【0015】ゴム状重合体粒子は、後述するゴム状重合
体、即ちスチレン−ブタジエンブロック共重合体
(I),(II),(IV)及びポリブタジエン(III) ,(V)
の所定量を添加した上記スチレン系単量体又は同単量体
の混合物を重合させることにより、スチレン系重合体中
に上記スチレン−ブタジエンブロック共重合体、ポリブ
タジエンを分散状態で形成させるものである。
【0016】ここで、スチレン−ブタジエンブロック共
重合体(I)はスチレン含有量が25〜50重量%で、
その5重量%スチレン溶液粘度が20〜50センチポイ
ズのものである。又、スチレン−ブタジエンブロック共
重合体(II)はスチレン含有率が5〜20重量%で、その
5重量%スチレン溶液粘度が20〜50センチポイズの
ものである。
【0017】ポリブタジエン(III) は5重量%スチレン
溶液粘度が20−100センチポイズのものである。
【0018】また、スチレン−ブタジエンブロック共重
合体(IV)はスチレン含有量が5〜20重量%で、その5
重量%スチレン溶液粘度が20〜50センチポイズのも
のである。またポリブタジエン(V)はその5重量%ス
チレン溶液粘度が30〜90センチポイズのものであ
る。
【0019】本発明においては、上記のようにして形成
するゴム状重合体粒子の体積平均粒子径は0.2〜0.
8μmにする必要がある。ここでいう体積平均粒子径
は、次のようにして測定する。すなわち、樹脂を超薄切
片法によって超薄切片試料とし、その電子顕微鏡写真を
撮影する。写真中のゴム粒子500〜700個の粒子の
短径及び長径を測定してその平均を粒子径とし、次式に
より体積平均粒子径を算出するものである。
【0020】体積平均粒子径ΣnD4 /ΣnD3 (但し、nは粒子径Dμmのゴム粒子の個数である。) この体積平均粒子径が0.2μm未満の場合には、得ら
れたゴム変性スチレン系樹脂の衝撃強度が低く、又0.
8μmを超える場合は成形物の外観、特に表面光沢が低
下し、好ましくない。
【0021】体積平均粒子は、ゴム状重合体を粒子化す
る反応槽における、攪拌機(フルード数Fr=n2 d/
c で定義される)の攪拌強度、反応温度、有機過酸化
物の量によって調整され、フルード数を大とすれば粒子
径は小となり、反応温度を高くすれば粒子径は大とな
り、有機過酸化物を増加させれば粒子径は小となるの
で、これらを調節することにより制御することができ
る。
【0022】本発明においては、ゴム状重合体粒子の分
布曲線の形状は一山にする必要がある。
【0023】ゴム状重合体粒子の分布曲線の形状が一つ
の山からなるという意味は、横軸に0.1μm単位で体
積平均基準の粒径、縦軸に頻度をプロットした場合、モ
ード径(最大頻度径)までは単調増加し、かつ分布曲線
の変曲点が1点以下であり、モード径以上では単調減少
し、かつ分布曲線の変曲点が1点以下である分布のこと
である。
【0024】分布曲線の形状が二山の場合には衝撃強度
の向上効果はあるが、成形物の外観が劣り、特に光沢勾
配が大きくなる。重合体粒子の分布曲線の形状は使用す
るゴム状重合体の分子量分布、混合するゴム状重合体の
量比等によって調整される。本発明において光沢勾配と
は、射出成形の成形物におけるゲートからの距離の差に
よる光沢の差、成形物の肉厚の変化する部位又は角の形
状の部位等射出成形時に流動状態が大きく変化する部位
と標準的な部位との光沢の差のことを示す。
【0025】ゴム状重合体粒子の分布曲線の形状の制御
に関しては、ゴム状重合体の混合比(I)/(II)、
(I)/(III) 又は(I)/(IV)を95/5〜40/6
0にすることにより、ゴム状重合体粒子の分布曲線の形
状を一山とすることができる。
【0026】また、ゴム状重合体の分子量分布は一山で
あることが好ましい。
【0027】本発明においては、ゴム状重合体粒子の体
積基準の粒径を大きい方の粒子からその個数を累積して
カウントし、その累積分布が5%となる粒径D1と95
%となる粒径D2の比の値D1/D2(以下、分布係数
という)を3〜45の範囲にする必要がある。好ましく
は3.5〜40の範囲に、更に好ましくは4〜35の範
囲にする必要がある。3未満では衝撃強度の向上効果が
低く、45を超えた場合は成形物の外観が劣り、特に光
沢勾配が大きくなる。分布係数はゴム状重合体の分子量
分布、ゴム状重合体の混合比、重合時の攪拌強度及び滞
留時間等によって調整される。
【0028】分子量分布の広いゴム状重合体を用いれば
分布係数は大となり、ゴム状重合体の混合比(I)/(I
I)、(I)/(III) 又は(I)/(IV)を小さくすれば分
布係数は小となる。また、攪拌強度を大とすれば分布係
数は小となり、滞留時間を長くすれば分布係数は小とな
るので、これらを調節することにより分布係数を制御す
ることができる。
【0029】本発明においては、前記ゴム状重合体
(I)とゴム状重合体(II)との重量比は、(I)/(II)
=95/5〜40/60の範囲にすることが好ましい。
95/5を超えると衝撃強度が低くなり、又40/60
未満では光沢が低下する。
【0030】ゴム状重合体(I)とゴム状重合体(III)
との重量比は、(I)/(III) =95/5〜40/60
の範囲にすることが好ましい。
【0031】95/5を越えると衝撃強度が低くなり、
また40/60未満の場合には光沢が低下する。
【0032】また、前記ゴム状重合体(I)とゴム状重
合体(IV)の重量比は(I)/(IV)=95/5〜40/6
0の範囲にすることが好ましい。95/5を越えると衝
撃強度が低くなり、又40/60未満では光沢が低下す
る。更に、ゴム状重合体(I)と(IV)の和とゴム状重合
体(V)との重量比は((I)+(IV))/(V)=99
/1〜70/30の範囲にすることが好ましい。70/
30未満では光沢が低下し、99/1を越えると衝撃強
度が低下する。
【0033】ゴム状重合体(I)及び(II)を分散させ
た、本発明に係るゴム変性スチレン系樹脂組成物は、例
えばゴム状重合体(I)を含有するゴム変性スチレン系
樹脂組成物とゴム状重合体(II)を含有するゴム変性スチ
レン系樹脂組成物とを別々に製造し、押出機等で両者を
ブレンドする方法、予め重合反応槽内でゴム状重合体
(I)と(II)とを混合しておき、スチレン系単量体と重
合する方法等によって得られるが、ゴム状重合体(I)
と(II)を重合反応槽にて混合する方法が好ましい。
【0034】他のゴム状重合体(III) ,(IV),(V)も
上記と同様にして混合できる。
【0035】本発明においては、ゴム状重合体粒子がサ
ラミ構造、及び単一オクルージョン構造を有する粒子で
ある場合を含むものである。
【0036】本発明でいうサラミ構造とは、樹脂を超薄
切片法によって処理し、電子顕微鏡写真を撮影して観察
したとき、一つのゴム粒子内に複数のオクルージョンを
有する粒子の構造のことを示す。又単一オクルージョン
構造とは、一つのゴム粒子内にただ一つのオクルージョ
ンを有する粒子の構造のことを示す。
【0037】本発明においては、ゴム状重合体粒子のう
ちサラミ構造を有する粒子の体積平均径を0.3〜2.
0μmの範囲に、単一オクルージョン構造を有する粒子
の体積平均径を0.1〜1.0μmの範囲にし、かつ単
一オクルージョン構造を有する粒子の全粒子数に対する
割合を30〜99%の範囲にし、サラミ構造を有する粒
子の数の割合を70〜1%の範囲にすることが好まし
い。この場合、ゴム状重合体粒子の体積平均径が0.2
〜0.8μmの範囲にあるように注意する必要がある。
【0038】フルード数を大とすればサラミ構造の粒子
の数は少なくなり、反応温度を高くすればサラミ構造の
粒子の数は多くなり、有機過酸化物を増加させればサラ
ミ構造の粒子の数は少なくなるので、これらを調節する
ことによりサラミ構造の粒子の数を制御することができ
る。
【0039】サラミ構造を有する粒子の体積平均径が
2.0μmより大きいと成形物の外観が劣り、特に光沢
勾配が大きくなり、0.3μm未満では衝撃強度が低く
なる。一方、単一オクルージョン構造を有する粒子の体
積平均径が1.0μmより大きいと光沢が低くなり、
0.1μm未満では衝撃強度が低くなる。又、単一オク
ルージョン構造を有する粒子の数が30%未満の場合、
光沢が低下したり光沢勾配が大きくなる。99%より多
いと衝撃強度が低下する。
【0040】上記条件を満たす本発明に係るゴム変性ス
チレン系樹脂組成物中のゴム状重合体とスチレン系重合
体の重量割合は、3/97から25/75の範囲が好ま
しい。3/97未満の場合は、成形物の光沢は優れるも
のの衝撃強度が低くなる。25/75を超える場合は、
衝撃強度は向上するが光沢が低下したり光沢勾配が大き
くなる。
【0041】本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物を
製造する方法としては、(1)ゴム状重合体(I)及び
(II)、(2)ゴム状重合体(I)及び(III) 又は、
(3)ゴム状重合体(I)、(IV)、及び(V)のいずれ
かをスチレン系単量体に溶解した溶液を塊状重合又は塊
状−懸濁二段重合法にて重合すること等により得られ
る。いずれの場合もゴム状重合体を粒子化する反応槽で
のスチレン系単量体又はこれら単量体の混合物の転化率
をCwt%、仕込み原料に対する仕込みのスチレン系単
合体又はこれら単量体の混合物の濃度をS重量%、スチ
レン系重合体の反応液に対する割合をX重量%、ゴム状
重合体の総量の反応液に対する割合をY重量%、ゴム状
重合体(I)中のスチレン含有量をZ重量%としたと
き、下記の式(VI) A=X+2.33×Y+(Z−40)・・・・・・・(VI) 但し、X=C×S÷100 で定義されるAの値を 42≦A≦52 を満足させるようにスチレン系単量体又はこれら単量体
の混合物の転化率Cを制御し、かつ該反応槽における攪
拌翼の直径をd(m)、攪拌回転数をn(1/s)、重
力の加速度をgc (m/s2 )としたとき、下記の式(V
II)
【0042】
【数3】 で定義されるフルード数Frの値が0.07〜1.5に
なるように、該反応槽における反応液を攪拌するもので
ある。
【0043】この範囲以外でも粒子形成は可能である
が、その場合異常粒子が発生する。Aが42未満では得
られた製品の電子顕微鏡写真観察によれば、棒状に見え
るゴム粒子が生成しており、製品の光沢、衝撃強度は低
い。又52を越えた場合は巨大粒子が生成し、光沢が低
下する。上記(VI)式を上記の値の範囲内にするというこ
とは、反応槽内のゴム状重合体の量が多い場合、又はゴ
ム状重合体(I)のスチレン含有量が多い場合は、ゴム
状重合体を粒子化する反応槽でのスチレン系重合体の量
が多くなるようにスチレン系単量体の転化率を調整する
ことを意味する。逆の場合は、ゴム状重合体を粒子化す
る反応槽でのスチレン系重合体の量が少なくなるように
スチレン系単量体の転化率を調整することを意味する。
【0044】例えば、ゴム状重合体(I)中のスチレン
含有量Zが多い場合は、スチレン系重合体の割合Xが多
くなるように重合温度を高くし、または滞留時間を長く
することにより、Aを制御することができる。
【0045】本発明においては、スチレン系単量体の転
化率は公知の方法、例えば重合温度、使用する重合開始
剤の種類、濃度、重合時間、連続重合法の場合には滞留
時間等によって調節される。
【0046】重合温度を高くすれば転化率は高くなり、
有機過酸化物濃度を高くすれば転化率は高くなり、重合
時間を長く刷れば転化率は高くなったり、滞留時間を長
くすれば転化率は高くなるので、これらを調節すること
により転化率を制御することができる。
【0047】本発明においては、ゴム状重合体を粒子化
する際に重合開始剤を使用しなくてもよいが、使用する
ことが好ましい。重合開始剤を使用する場合には有機過
酸化物をゴム状重合体を溶解した溶液100重量部に対
し、0.0005〜0.007重量部使用することが好
ましい。0.007重量部より多く使用すると巨大粒子
が一部生成し、光沢が低下することがある。本発明のゴ
ム変性スチレン系樹脂組成物には必要に応じてヒンダー
ドフェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ
系酸化防止剤等の酸化防止剤、ミネラル油等の流動性改
良剤、ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、有機ポリシロ
キサン等の離型剤を原料溶液或いは重合の途中もしくは
重合の終了した時点で添加してもよい。
【0048】
【実施例】以下実施例を示して本発明を具体的に説明す
るが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
【0049】物性の評価 (1)アイゾット衝撃強度:JISK−6871に準じ
て測定 (2)実用衝撃強度の評価:射出成形により図1
(a)、図1(b)で示される形状の成形物1の3ケ所
の部位、即ち部位(1)、部位(2)、部位(3)につ
いて、落錘衝撃強度試験を行った。落錘の先端部R=
6.4m/m、荷台の内径25m/mとした。部位
(1)は厚みの変化する部位であり、部位(2)は角の
近辺の部位、部位(3)は標準的な部位である。 (3)光沢:JIS8741(入射角60°)に準じて
図1(a)、図1(b)で示される形状の成形物の3ケ
所の部位(部位(1)、部位(2)、部位(3))につ
いて測定した。
【0050】実施例1 3基の直列の攪拌機付き反応器の出口に予熱器、ついで
真空槽を連結した連続塊状重合装置を用いてゴム変性ス
チレン系樹脂を製造した。第1基目の攪拌機付き反応槽
にゴム状重合体(I)としてスチレン含有量42wt
%、5wt%スチレン溶液粘度32センチポイズのスチ
レン−ブタジエンブロック共重合体4.2重量部、ゴム
状重合体(II)として、スチレン含有量15wt%、5w
t%スチレン溶液粘度30センチポイズのスチレン−ブ
タジエンブロック共重合体1.8重量部、エチルベンゼ
ン15重量部、スチレン79重量部、有機過酸化物とし
て1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−
トリメチルシクロヘキサン0.005重量部よりなる原
料液を連続的に供給した。第1基目の攪拌機の攪拌は3
00rpm(Fr=0.459)、反応温度は142
℃、滞留時間を1.5時間とした。第2基目は反応温度
を145℃、滞留時間を2時間とし、第3基目は反応温
度を145℃、滞留時間を2.5時間とした。予熱器の
温度は、210〜240℃に保持し、真空槽の真空度は
40Torrとした。結果表1、表2に示す。
【0051】実施例2 第1基目の攪拌を200rpm(Fr=0.204)と
した以外は実施例1と同様の条件で行った。
【0052】実施例3 第1基目の攪拌を400rpm(Fr=0.816)と
した以外は実施例1と同様の条件で行った。
【0053】比較例1 第1基目の攪拌を100rpm(Fr=0.051)と
した以外は実施例1と同様の条件で行った。得られた製
品中のゴム状重合体粒子の平均粒径は0.95μmと大
きく、光沢が低かった。
【0054】比較例2 第1基目の攪拌を550rpm(Fr=1.543)と
した以外は実施例1と同様の条件で行った。得られた製
品中のゴム状重合体粒子の平均粒径は0.15μmと小
さく、衝撃強度が低かった。
【0055】比較例3 実施例1においてゴム状重合体(I)を6重量部とし、
ゴム状重合体(II)は使用しなかった以外は実施例1と同
様の条件でゴム状重合体粒子の平均粒子径0.35μm
の単一オクルージョン構造を有する小粒径のゴム変性ス
チレン系樹脂(A)を製造した。別途実施例1において
ゴム状重合体(I)及び(II)の代わりに5%スチレン溶
液粘度50センチポイズのポリブタジエン6重量部を使
用した以外は実施例1と同様の条件でゴム状重合体粒子
の平均粒子径1.15μmのサラミ構造を有する大粒径
のゴム変性スチレン系樹脂(B)を製造した。ゴム変性
スチレン系樹脂(A)と(B)を85/15の重量比で
混合し、押出機にて溶融混練し製品を得た。ゴム状重合
体の粒径分布は二山であり、成形物の光沢勾配が大きか
った。
【0056】比較例4 実施例1において第1番目の渋滞時間45分とした以外
は実施例1と同様の条件で行った。得られた製品は、分
布係数が49と大きく成形物の光沢勾配が大きくなっ
た。
【0057】比較例5 実施例1において第1基目の滞留時間を3時間とした以
外は実施例1と同様の条件で行った。得られた製品は、
分布係数が2.5と小さく衝撃強度が低かった。
【0058】実施例4 実施例1においてゴム状重合体(I)を5.4重量部、
(II)を0.6重量部とした以外は実施例1と同様の条件
で行った。
【0059】実施例5 実施例1においてゴム状重合体(I)を2.7重量部、
(II)を3.3重量部とした以外は実施例1と同様の条件
で行った。
【0060】比較例6 比較例3で製造したゴム変性スチレン系樹脂(A)をそ
のまま成形し物性評価した。光沢は高いが、衝撃強度が
低かった。
【0061】比較例7 実施例1においてゴム状重合体(I)を1.8重量部、
(II)を4.2重量部とした以外は実施例1と同様の条件
で行った。光沢が低かった。
【0062】実施例6 実施例1において反応温度を138℃とした以外は実施
例1と同様の条件で行った。第1基目のスチレンモノマ
ーの転化率は34%であった。
【0063】実施例7 実施例1において反応温度を148℃とした以外は実施
例1と同様の条件で行った。第1基目のスチレンモノマ
ーの転化率は43%であった。
【0064】実施例8 実施例1において反応温度を144℃とし、有機過酸化
物を使用しなかった以外は実施例1と同様の条件で行っ
た。
【0065】比較例8 実施例1において反応温度を134℃とした以外は実施
例1と同様の条件で行った。第1基目のスチレンモノマ
ーの転化率は30%であった。製品の電子顕微鏡写真観
察を行うと棒状の粒子が見られ、光沢、衝撃強度が低か
った。
【0066】比較例9 実施例1において反応温度を152℃とした以外は実施
例1と同様の条件で行った。第1基目のスチレンモノマ
ーの転化率は48%であった。製品の電子顕微鏡写真観
察を行うと巨大粒子が存在しており、光沢が低かった。
【0067】比較例10 実施例1において反応温度を139℃、有機過酸化物を
0.01重量部使用した以外は実施例1と同様条件で行
った。第1基目のスチレンモノマーの転化率は40%で
あった。製品の電子顕微鏡写真観察を行うと巨大粒子が
存在しており、光沢が低かった。
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】 以下の各実施例及び比較例によって製造したゴム変性ス
チレン系樹脂組成物について物性評価の結果を表3及び
表4に示した。
【0070】実施例9 3基の直列の攪拌機付き反応機の出口に予熱器、ついで
真空槽を連結した連続塊状重合装置を用いてゴム変性ス
チレン系樹脂組成物を製造した。第1基目の攪拌機付き
反応槽にゴム状重合体(I)としてスチレン含有量45
wt%、5wt%スチレン溶液粘度35センチポイズの
スチレン−ブタジエンブロック共重合体4.2重量部、
ゴム状重合体(III) として、5wt%スチレン溶液粘度
30センチポイズのポリブタジエン1.8重量部、エチ
ルベンゼン15重量部、スチレン79重量部、有機過酸
化物として1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン0.005重量部よ
りなる原料液を連続的に供給した。第1基目の攪拌機の
攪拌速度は300rpm(Fr=0.459)、反応温
度は142℃、滞留時間を1.5時間とした。第2基目
は反応温度を145℃、滞留時間を2時間とし、第3基
目は反応温度を145℃、滞留時間を2.5時間とし
た。予熱器の温度は210〜240℃に保持し、真空槽
の真空度は40Torrとした。
【0071】実施例10 第1基目の攪拌速度を200rpm(Fr=0.20
4)とした以外は実施例9と同様の条件でゴム変性スチ
レン系樹脂組成物を製造した。
【0072】実施例11 第1基目の攪拌速度を400rpm(Fr=0.81
6)とした以外は実施例9と同様の条件でゴム変性スチ
レン系樹脂組成物を製造した。
【0073】比較例11 第1基目の攪拌速度を100rpm(Fr=0.05
1)とした以外は実施例9と同様の条件でゴム変性スチ
レン系樹脂組成物を製造した。得られた製品中のゴム状
重合体粒子の体積平均径は0.98μmと大きく、光沢
が低かった。
【0074】比較例12 第1基目の攪拌速度を550rpm(Fr=1.54
3)とした以外は実施例9と同様の条件でゴム変性スチ
レン系樹脂組成物を製造した。得られた製品中のゴム状
粒子の平均粒径は0.13μmと小さく、衝撃強度が低
かった。
【0075】比較例13 ゴム状重合体(I)としてスチレン−ブタジエンブロッ
ク共重合体を6重量部使用し、ゴム状重合体(III) を使
用しなかった以外は実施例9と同様の条件で、ゴム粒子
が単一オクルージョン構造を有し、体積平均径が0.3
5μmの小粒径であるゴム変性スチレン系樹脂組成物C
を製造した。別途、ゴム状重合体(I)を使用せず、ゴ
ム状重合体(III) として5wt%スチレン溶液粘度50
センチポイズのポリブタジエン6重量部を使用した以外
は実施例9と同様の条件で、ゴム粒子がサラミ構造で、
体積平均径1.15μmの大粒径であるゴム変性スチレ
ン系樹脂組成物Dを製造した。前記ゴム変性スチレン系
樹脂組成物C及びDを85/15の重量割合で混合し、
押出機にて溶融混練し製品を得た。該樹脂組成物中に分
散しているゴム粒子の粒径分布は2山であり、成形物の
光沢勾配が大きかった。
【0076】比較例14 第1基目の滞留時間を45分とした以外は実施例9と同
様の条件でゴム変性スチレン系樹脂組成物を製造した。
得られた製品は、累積粒径分布の分布係数が49.5と
大きく成形物の光沢勾配が大きかった。
【0077】比較例15 第1基目の滞留時間を3時間とした以外は実施例9と同
様の条件でゴム変性スチレン系樹脂組成物を製造した。
得られた製品は累積粒径分布の分布係数が2.3と小さ
く衝撃強度が低かった。
【0078】実施例12 ゴム状重合体(I)を5.4重量部、ゴム状重合体(II
I) を0.6重量部とした以外は実施例9と同様にゴム
変性スチレン系樹脂組成物を製造した。
【0079】実施例13 ゴム状重合体(I)を2.7重量部、ゴム状重合体(II
I) を3.3重量部とした以外は実施例9と同様にゴム
変性スチレン系樹脂組成物を製造した。
【0080】比較例16 比較例13で製造したゴム変性スチレン系樹脂組成物C
をそのまま成形し物性評価した。光沢は高いが、衝撃強
度が低かった。
【0081】比較例17 ゴム状重合体(I)を1.8重量部、ゴム状重合体(II
I) を4.2重量部とした以外は実施例9と同様の条件
でゴム変性スチレン系樹脂組成物を製造した。光沢が低
かった。
【0082】実施例14 反応温度を138℃とした以外は実施例9と同様の条件
でゴム変性スチレン系樹脂組成物を製造した。第1基目
のスチレンモノマーの転化率は30.5%であった。
【0083】実施例15 反応温度を148℃とした以外は実施例9と同様の条件
でゴム変性スチレン系樹脂組成物を製造した。第1基目
のスチレンモノマーの転化率は39.5%であった。
【0084】実施例16 反応温度を144℃とし、有機過酸化物を使用しなかっ
た以外は実施例9と同様の条件でゴム変性スチレン系樹
脂組成物を製造した。
【0085】比較例18 反応温度を134℃とした以外は実施例9と同様の条件
でゴム変性スチレン系樹脂組成物を製造した。製品の電
子顕微鏡写真観察を行うと棒状のゴム粒子がみられ、光
沢、衝撃強度が低かった。
【0086】比較例19 反応温度を152℃とした以外は実施例9と同様の条件
でゴム変性スチレン系樹脂組成物を製造した。第1基目
のスチレンモノマーの転化率は44.5%であった。製
品の電子顕微鏡写真観察を行うと巨大粒子が存在してお
り、光沢が低かった。
【0087】比較例20 反応温度を139℃、有機過酸化物を0.01重量部使
用した以外は実施例9と同様の条件で行った。第1基目
のスチレンモノマーの転化率は36%であった。製品の
電子顕微鏡写真観察を行うと巨大粒子が存在しており、
光沢が低かった。
【0088】比較例21 ゴム状重合体(I)として実施例9で用いたスチレン−
ブタジエンブロック共重合体を6重量部使用し、ゴム状
重合体(III) を使用しなかった以外は実施例9と同様の
条件で、ゴム粒子が単一オクルージョン構造を有し、体
積平均粒径が0.4μmの小粒径であるゴム変性スチレ
ン系樹脂組成物Eを製造した。
【0089】別途、ゴム状重合体(I)を使用せず、ゴ
ム状重合体(III) として5wt%スチレン溶液粘度15
0センチポイズのポリブタジエン6重量部を使用し、第
1基目の攪拌速度を200rpm、Fr=0.204と
した以外は実施例9と同様の条件で、ゴム粒子がサラミ
構造で、体積平均粒径5.0μmの大粒径であるゴム変
性スチレン系樹脂組成物Fを製造した。
【0090】前記ゴム変性スチレン系樹脂組成物E及び
Fを90/10の割合で混合し、押出機にて溶融混練
し、製品を得た。該樹脂組成物に分散しているゴム粒子
の粒径分布は2山であり、成形物の光沢勾配が大きかっ
た。
【0091】
【表3】
【0092】
【表4】 実施例17 3基の直列の攪拌機付き反応器の出口に予熱器、ついで
真空槽を連結した連続塊状重合装置を用いてゴム変性ス
チレン系樹脂を製造した。第1基目の攪拌機付き反応槽
にゴム状重合体(I)としてスチレン含有量42wt
%、5wt%スチレン溶液粘度32センチポイズのスチ
レン−ブタジエンブロック共重合体4.0重量部、ゴム
状重合体(IV)として、スチレン含有量15wt%、5w
t%スチレン溶液粘度30センチポイズのスチレン−ブ
タジエンブロック共重合体1.7重量部、ゴム状重合体
(V)として、5wt%スチレン溶液粘度45センチポ
イズのポリブタジエン0.3重量部、エチルベンゼン1
5重量部、スチレン79重量部、有機過酸化物として
1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−ト
リメチルシクロヘキサン0.005重量部よりなる原料
液を連続的に供給した。第1基目の攪拌機は300rp
m(Fr=0.459)、反応温度は142℃、滞留時
間を1.5時間とした。第2基目は反応温度145℃、
滞留時間を2時間とし、第3基目は反応温度を145
℃、滞留時間を2.5時間とした。予熱器の温度は、2
10〜240℃に保持し、真空槽の真空度は40Tor
rとした。結果を表5,表6に示す。
【0093】実施例18 第1基目の攪拌を200rpm(Fr=0.204)と
した以外は実施例17と同様の条件で行った。
【0094】実施例19 第1基目の攪拌を400rpm(Fr=0.816)と
した以外は実施例17と同様の条件で行った。
【0095】比較例22 第1基目の攪拌を100rpm(Fr=0.051)と
した以外は実施例17と同様の条件で行った。得られた
製品中のゴム状重合体粒子の平均粒径は1.05μmと
大きく、光沢が低かった。
【0096】比較例23 第1基目の攪拌を550rpm(Fr=1.543)と
した以外は実施例17と同様の条件で行った。得られた
製品中のゴム状重合体粒子の平均粒径は0.16μmと
小さく、衝撃強度が低かった。
【0097】比較例24 実施例17においてゴム状重合体(I)を6重量部と
し、ゴム状重合体(IV)及び(V)を使用しなかった以外
は実施例17と同様の条件でゴム状重合体粒子の平均粒
子径0.35μmの単一オクルージョン構造を有する小
粒径のゴム変性スチレン系樹脂Gを製造した。別途実施
例17においてゴム状重合体(I)及び(IV)を使用せ
ず、ゴム状重合体(V)として5wt%スチレン溶液粘
度50センチポイズのポリブタジエン6重量部を使用し
た以外は実施例17と同様の条件でゴム状重合体粒子
1.15μmのサラミ構造を有する大粒径のゴム変性ス
チレン系樹脂組成物(H)を製造した。ゴム変性スチレ
ン系樹脂(G)と(H)を85/15の重量比で混合
し、押出機にて溶融混練し製品を得た。ゴム状重合体の
粒径分布は二山であり、成形物の光沢勾配は大きかっ
た。
【0098】比較例25 実施例17において第1基目の滞留時間を45分とした
以外は実施例17と同様の条件で行った。得られた製品
は、分布係数が51と大きく、成形物の光沢勾配が大き
くなった。
【0099】比較例26 実施例17において第1基目の滞留時間を3時間とした
以外は実施例17と同様の条件で行った。得られた製品
は分布係数が2.6と小さく衝撃強度が低かった。得ら
れた製品は分布係数が2.6と小さく衝撃強度が低かっ
た。
【0100】実施例20 実施例17においてゴム状重合体(I)を4.05重量
部、(IV)を0.45重量部、(V)を1.5重量%とし
た以外は実施例17と同様の条件で行った。
【0101】実施例21 実施例17においてゴム状重合体(I)を2.65重量
部、(IV)を3.23重量部、(V)を0.12重量%と
した以外は実施例17と同様の条件で行った。
【0102】比較例27 比較例24で製造したゴム変性スチレン系樹脂(G)を
そのまま成形し、物性評価した。光沢は高いが、衝撃強
度が低かった。
【0103】比較例28 実施例17においてゴム状重合体(I)を1.78重量
部、(IV)を4.16重量部、(V)を0.06重量部と
した以外は実施例17と同様の条件で行った。光沢が低
かった。
【0104】実施例22 実施例17において反応温度を138℃とした以外は実
施例17と同様の条件で行った。第1基目のスチレンモ
ノマーの転化率は34%であった。 実施例23 実施例17において反応温度を148℃とした以外は実
施例17と同様の条件で行った。第1基目のスチレンモ
ノマーの転化率は43%であった。
【0105】実施例24 実施例17において反応温度を144℃とし、有機過酸
化物を使用しなかった以外は実施例17と同様の条件で
行った。
【0106】比較例29 実施例17において反応温度を134℃とした以外は実
施例17と同様の条件で行った。第1基目のスチレンモ
ノマーの転化率は30%であった。製品の電子顕微鏡写
真観察を行うと棒状の粒子が見られ、光沢、衝撃強度が
低かった。
【0107】比較例30 実施例17において反応温度を152℃とした以外は実
施例17と同様の条件で行った。第1基目のスチレンモ
ノマーの転化率は48%であった。製品の電子顕微鏡写
真観察を行うと巨大粒子が存在しており、光沢が低かっ
た。
【0108】比較例31 実施例17において反応温度を139℃、有機過酸化物
を0.01重量部使用した以外は実施例17と同様の条
件で行った。第1基目のスチレンモノマーの転化率は4
0%であった。製品の電子顕微鏡写真観察を行うと巨大
粒子が存在しており、光沢が低かった。
【0109】
【表5】
【0110】
【表6】
【0111】
【発明の効果】本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物
は、衝撃強度、及び外観、特に光沢とのバランスが優れ
ており、家庭電気製品、電子機器等の部品材料の用途に
おいて産業上の利用価値は大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実用衝撃強度及び光沢の評価に用いた
射出成形試験片の平面図、(b)は同断面図である。
【符号の説明】
1 成形物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川 功三 大阪府高石市高砂1丁目6番地 三井東圧 化学株式会社内 (72)発明者 中島 明彦 大阪府高石市高砂1丁目6番地 三井東圧 化学株式会社内 (72)発明者 高久 真人 大阪府高石市高砂1丁目6番地 三井東圧 化学株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン系単量体の単独重合体または共
    重合体にゴム状重合体粒子を分散させてなるゴム変性ス
    チレン系樹脂組成物であって、(a)ゴム状重合体粒子
    の体積平均径が0.2〜0.8μmの範囲であり、
    (b)ゴム状重合体粒子の体積基準の粒径分布曲線の形
    状が一つの山からなり、(c)ゴム状重合体粒子の体積
    基準の粒径の累積分布の5%値と95%値の比の値が3
    〜45の範囲であり、(d)ゴム状重合体粒子の形成原
    料であるゴム状重合体が、 (i)5重量%スチレン溶液粘度が20〜50センチポ
    イズである、スチレン含有量25〜50重量%のスチレ
    ン−ブタジエンブロック共重合体(I)と、 (ii) (1) 5重量%スチレン溶液粘度が20〜50セン
    チポイズである、スチレン含有量5〜20重量%のスチ
    レン−ブタジエンブロック共重合体(II)(但し、(I)
    のスチレン−ブタジエンブロック共重合体と(II)のスチ
    レン−ブタジエンブロック共重合体との重量比が、95
    /5〜40/60である)、 (2) 5重量%スチレン溶液粘度が20〜100センチポ
    イズであるポリブタジエン(III) (但し、(I)のスチ
    レン−ブタジエンブロック共重合体と(III) のポリブタ
    ジエンとの重量比が、95/5〜40/60である)又
    は、 (3) 5重量%スチレン溶液粘度が20〜50センチポイ
    ズである、スチレン含有量5〜20重量%のスチレン−
    ブタジエンブロック共重合体(IV)並びに5重量%スチレ
    ン溶液粘度が30〜90センチポイズのポリブタジエン
    (V)(但し、(I)と(IV)の重量比が(I)/(IV)=
    95/5〜40/60であり、(I)と(IV)との和と
    (V)の重量比が((I)+(IV))/(V)=99/1
    〜70/30である)、とからなるゴム変性スチレン系
    樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ゴム状重合体粒子の形成原料であるゴム
    状重合体が、 (i)5重量%スチレン溶液粘度が20〜50センチポ
    イズである、スチレン含有量25〜50重量%のスチレ
    ン−ブタジエンブロック共重合体(I)と、 (ii) 5重量%スチレン溶液粘度が20〜50センチポ
    イズである、スチレン含有量5〜20重量%のスチレン
    −ブタジエンブロック共重合体(II)(但し、(I)のス
    チレン−ブタジエンブロック共重合体と(II)のスチレン
    −ブタジエンブロック共重合体との重量比が、95/5
    〜40/60である)とからなる請求項1記載のゴム変
    性スチレン系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 ゴム状重合体粒子の形成原料であるゴム
    状重合体が、 (i)5重量%スチレン溶液粘度が20〜50センチポ
    イズである、スチレン含有量25〜50重量%のスチレ
    ン−ブタジエンブロック共重合体(I)と、(ii) 5重
    量%スチレン溶液粘度が20〜100センチポイズであ
    るポリブタジエン(III) (但し、(I)のスチレン−ブタジエンブロック共重合
    体と(III) のポリブタジエンとの重量比が、95/5〜
    40/60である)とからなる請求項1記載のゴム変性
    スチレン系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 ゴム状重合体粒子の形成原料であるゴム
    状重合体が、 (i)5重量%スチレン溶液粘度が20〜50センチポ
    イズである、スチレン含有量25〜50重量%のスチレ
    ン−ブタジエンブロック共重合体(I)と、 (ii) 5重量%スチレン溶液粘度が20〜50センチポ
    イズである、スチレン含有量5〜20重量%のスチレン
    −ブタジエンブロック共重合体(IV)並びに5重量%スチ
    レン溶液粘度が30〜90センチポイズのポリブタジエ
    ン(V) (但し、(I)と(IV)の重量比が(I)/(IV)=95/
    5〜40/60であり、(I)と(IV)の和と(V)との
    重量比が((I)+(IV))/(V)=99/1〜70/
    30である)とからなる請求項1記載のゴム変性スチレ
    ン系樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 スチレン系単量体が、スチレン、α−メ
    チルスチレン、p−メチルスチレン又はこれらの混合物
    である請求項1記載のゴム変性スチレン系樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 ゴム状重合体粒子が、サラミ構造及び単
    一オクルージョン構造を有する粒子を含み、サラミ構造
    を有する粒子の体積平均径が0.3〜2.0μmであ
    り、単一オクルージョン構造を有する粒子の体積平均径
    が0.1〜1.0μmであって、かつ単一オクルージョ
    ン構造を有する粒子の数の全粒子数に対する割合が30
    〜99%で、サラミ構造を有する粒子の数の割合が70
    〜1%である請求項1記載のゴム変性スチレン系樹脂組
    成物。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のゴム状重合体(i)及
    び(ii)をスチレン系単量体又はこれら単量体の混合物に
    溶解し、この溶液を重合させるゴム変性スチレン系樹脂
    組成物の製造方法であって、ゴム状重合体を粒子化する
    反応槽でのスチレン系単量体又はこれら単量体の混合物
    の転化率をC%、仕込み原料に対する仕込みのスチレン
    系単量体又はこれらの単量体の混合物の濃度をS重量
    %、反応液に対するスチレン系重合体の割合をX重量
    %、反応液に対するゴム状重合体の総量の割合をY重量
    %、ゴム状重合体(i)中のスチレン含有量をZ重量%
    としたとき、下記の式(VI) A=X+2.33×Y+(Z−40)・・・・・・・(VI) 但し、X=C×S÷100 で定義されるAの値を 42≦A≦52 を満足させるようにスチレン系単量体又はこれら単量体
    の混合物の転化率Cを制御し、かつ該反応槽における攪
    拌翼の直径をd(m)、攪拌回転数をn(1/s)、重
    力の加速度をgc (m/s2 )としたとき、下記の式(V
    II) 【数1】 で定義されるフルード数Frの値が0.07〜1.5に
    なるように、該反応槽における反応液を攪拌するゴム変
    性スチレン系樹脂組成物の製造方法。
  8. 【請求項8】 ゴム状重合体を粒子化する際に、ゴム状
    重合体が溶解した溶液100重量部に対し、有機過酸化
    物を0.0005〜0.007重量部添加する請求項7
    記載のゴム変性スチレン系樹脂組成物の製造方法。
JP5064349A 1992-03-23 1993-03-23 ゴム変性スチレン系樹脂組成物、およびその製造方法 Pending JPH069825A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5064349A JPH069825A (ja) 1992-03-23 1993-03-23 ゴム変性スチレン系樹脂組成物、およびその製造方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6505192 1992-03-23
JP4-65051 1992-04-01
JP7971292 1992-04-01
JP4-79712 1992-04-01
JP5064349A JPH069825A (ja) 1992-03-23 1993-03-23 ゴム変性スチレン系樹脂組成物、およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH069825A true JPH069825A (ja) 1994-01-18

Family

ID=27298449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5064349A Pending JPH069825A (ja) 1992-03-23 1993-03-23 ゴム変性スチレン系樹脂組成物、およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH069825A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996006127A1 (fr) * 1994-08-19 1996-02-29 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Feuille en resine de styrene et moulage de cette feuille
JP2006204876A (ja) * 2004-12-27 2006-08-10 Toyobo Co Ltd ポリスルホン系中空糸膜の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996006127A1 (fr) * 1994-08-19 1996-02-29 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Feuille en resine de styrene et moulage de cette feuille
JP2006204876A (ja) * 2004-12-27 2006-08-10 Toyobo Co Ltd ポリスルホン系中空糸膜の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3363833B1 (en) Thermoplastic resin and thermoplastic resin composition
JP2002509576A (ja) 高光沢及び高衝撃モノビニリデン芳香族ポリマー
JP7280240B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物及びこれから製造された成形品
CA2456136A1 (en) Monovinylidene aromatic polymers based on highly linear high molecular weight polybutadiene rubbers and a process for their preparation
WO1990001047A1 (en) Rubber-modified styrene resin composition
JPS6351459B2 (ja)
EP0355665B1 (en) Block-copolymerized-rubber-modified styrene copolymers
EP3686244B1 (en) Heat-resistant resin composition
JP3686681B2 (ja) ゴム変性スチレン系樹脂組成物
JPS6356895B2 (ja)
EP0562804B1 (en) Rubber modified styrenic resin compositions and method of making them
JPH069825A (ja) ゴム変性スチレン系樹脂組成物、およびその製造方法
JP3274492B2 (ja) 物性バランスの優れたゴム変性スチレン系樹脂組成物、及びその製造方法
JP3274491B2 (ja) 高光沢ゴム変性スチレン系樹脂組成物、及びその製造方法
JP3160352B2 (ja) 超高光沢ゴム変性スチレン系樹脂組成物及びその製造方法
JPH03199212A (ja) 耐衝撃性スチレン系樹脂の連続的製造方法
EP0301780B1 (en) Rubber-modified styrene resin composition
JPH05271360A (ja) 超高光沢高衝撃ゴム変性スチレン系樹脂組成物及びその製造方法
EP4006062A1 (en) Acrylic copolymer coagulant and method for preparing graft copolymer using same
JPH05132605A (ja) ゴム変成ポリスチレン組成物
JPH05194676A (ja) ゴム変性芳香族ビニル系共重合体樹脂及びその製造方法
JPS59193950A (ja) 艶消しされたポリカ−ボネ−ト系樹脂組成物
JPH0216139A (ja) アニオン重合ゴム変性スチレン系共重合体
JPS59187052A (ja) ポリカーボネート系樹脂組成物の製造方法
JP3382967B2 (ja) ゴム変性ポリスチレン系樹脂組成物