JPH0697938B2 - 漬物用調味組成物 - Google Patents

漬物用調味組成物

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JPH0697938B2
JPH0697938B2 JP25457385A JP25457385A JPH0697938B2 JP H0697938 B2 JPH0697938 B2 JP H0697938B2 JP 25457385 A JP25457385 A JP 25457385A JP 25457385 A JP25457385 A JP 25457385A JP H0697938 B2 JPH0697938 B2 JP H0697938B2
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    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
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    • A23L19/00Products from fruits or vegetables; Preparation or treatment thereof
    • A23L19/20Products from fruits or vegetables; Preparation or treatment thereof by pickling, e.g. sauerkraut or pickles

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は5′−リボヌクレオタイド類、重合リン酸塩お
よび可食性有機酸類を含有してなる漬物用調味組成物に
関する。
従来の技術 漬物の製造に際し、5′−リボヌクレオタイド類を単に
他の調味料と同様の方法で添加すると、漬物原料(例、
野菜)あるいは微生物に由来するフオスファターゼによ
って5′−リボヌクレオタイドは分解され、呈味性向上
の目的を達することができない。
5′−リボヌクレオタイド類をフオスフアターゼによる
分解から防ぐ方法としてはエチレンジアミン四酢酸また
は高分子リン酸塩で処理する方法(特公昭45−8619
号),塩蔵漬物原料をカルシウム塩,またはマグネシウ
ム塩を含むpH1.5以下の酸性溶液に浸漬する方法(特公
昭45−11549号)等が知られている。
発明が解決しようとする問題点 上記のように、漬物製造において5′−リボヌクレオタ
イド類をフオスフアターゼによる分解から防ぐ試みがな
されているものの、処理法が複雑であり実用的に十分満
足すべき方法とはいえない。
最近、漬物を密封包装後、加熱殺菌する製品が多くな
り、この場合には加熱処理によつてフオスフアターゼを
ほぼ不活性化しうるが、製造工程で添加された5′−リ
ボヌクレオタイド類はこの加熱を施すまでにあるいは加
熱中にフオスフアターゼによる分解を受けることが多
い。従つて、このような製造工程における5′−ヌクレ
オタイド類の分解をできるだけ抑制もしくは遅延化でき
れば製品中の残存率も高くなるが、現在のところ適切な
方法がみつかつていない。
一方、別の問題点として5′−リボヌクレオタイド類の
うち呈味性物質として重要な5′−グアニル酸はpH1.5
〜4のような酸性域では溶解性が低下して、ゲル化をお
こし、このために漬物製造において単に漬込用調味液に
添加したとしても均一に溶解しがたいという欠点があ
る。
問題点を解決するための手段 上記のような状況に鑑み、本発明者らは種々検討した結
果、5′−リボヌクレオタイド類を重合リン酸塩および
可食性有機酸類と混和した状態で漬物製造の際に添加す
ることにより、前述の問題点解決に効果があることを知
り、さらに種々検討して本発明を完成した。
すなわち、本発明は(1)5′−リボヌクレオタイド
類、(2)重合リン酸塩、および(3)クエン酸ナトリ
ウム、コハク酸ナトリウムおよび酢酸ナトリウムから選
ばれる少なくとも2種を含有してなる易溶解性漬物用調
味組成物である。
本発明でいう5′−リボヌクレオタイド類としては5′
−イノシン酸,5′−グアニル酸あるいはこれらの可食性
塩(例、ナトリウム塩,カリウム塩,カルシウム塩,ア
ンモニウム塩,アルミニウム塩,リジン塩,ヒスチジン
塩,アルギニン塩など)、またはこれらの混合物〔例、
5′−リボヌクレオタイドナトリウム(5′−イノシン
酸ナトリウムと5′−グアニル酸ナトリウムとの混合
物)〕があげられる。これらの呈味性5′−リボヌクレ
オタイド類に加えて5′−アデニル酸,5′−ウリジル酸
あるいは5′−シチジル酸もしくはこれらの可食性塩を
含有せしめてもよい。5′−リボヌクレオタイド類は粉
末,結晶,顆粒などいずれであつてもよい。
次に、重合リン酸塩としてはトリポリリン酸,テトラポ
リリン酸,ヘキサポリリン酸,ピロリン酸,酸性ピロリ
ン酸,メタリン酸,酸性メタリン酸の可食性塩類(例、
カリウム塩,ナトリウム塩)があげられる。重合リン酸
塩は一種で用いても十分にその効果を発揮するが、二種
以上の混合物で使用した方が効果的でしかも使いやすい
面がある。
本発明の調味組成物における5′−リボヌクレオタイド
類,重合リン酸塩およびクエン酸ナトリウム、コハク酸
ナトリウムおよび酢酸ナトリウムから選ばれる少なくと
も2種の量比は、通常5′−リボヌクレオタイド類100
重量部に対して、重合リン酸塩を約10〜800重量部、好
ましくは約10〜200重量部、およびクエン酸ナトリウ
ム、コハク酸ナトリウムおよび酢酸ナトリウムから選ば
れる少なくとも2種を約10〜800重量部、好ましくは約1
0〜200重量部、の割合である。
本発明の調味組成物は、5′−リボヌクレオタイド類,
重合リン酸塩およびクエン酸ナトリウム、コハク酸ナト
リウムおよび酢酸ナトリウムから選ばれる少なくとも2
種をたとえば上記のような割合で混合することによつて
得られる。本発明組成物には、漬物の種類に応じて、上
記成分以外に、グルタミン酸ナトリウム(化学調味
料),食塩,糖類,糊料,天然調味料,着香料,着色料
等を含有せしめてもよい。
本発明の漬物調味組成物は、種々の製造において呈味付
与等の目的で利用し得る。漬物の種類は特に限定されな
いが、漬物原料あるいは微生物に由来するフオスフアタ
ーゼを有する漬物、たとえば野菜漬物の製造において好
ましく用いることができる。野菜漬物としては、蔬菜あ
るいは果実を用い常法により製造するものがあげられ、
このような原料野菜としては、キュウリ,ウリ,ナス,
ショウガ,ミョウガ,シソ,ピーマン,大根,ラッキョ
ウ,梅,高菜,白菜などがあげられる。またこれらを原
料とする漬物としては福神漬,らっきょう甘酢漬,しょ
うがの酢漬,つぼ漬,はりはり漬,しば漬,古漬たくあ
ん,新漬たくあん,べったら漬,青じその実漬,梅漬,
各種野菜のしょうゆ漬,浅漬,スイートピックルス,朝
鮮漬,搾菜,山菜漬などがあげられる。
本発明の漬物用調味組成物は、最終製品当り約0.02〜0.
2重量%となるように添加される。添加時期は、通常、
常法により漬物原料を下漬,中漬を行なったのち、その
漬込品を密封包装する際に仕上げ調味液中に溶解し、さ
し液として同時に封入するのが好ましい。
梅漬の場合は、常法により中漬を行なう際にその調味液
中に、本発明調味組成物を溶解して添加する方法を採用
することもできる。
密封包装後は、漬物の種類によって加熱殺菌を施しても
よく、その加熱条件は通常、約70〜95℃で、約10〜30分
間で目的を達することが多い。本調味料組成物を封入
後、加熱殺菌に供するまでの時間は、通常は約6時間以
内に加熱するのが好ましい。
実施例 以下に実験例,実施例を挙げて、本発明のさらに具体的
に説明する。
実験例1. 第1表に示すような割合で5′−リボヌクレオタイドナ
トリウム,ポリリン酸ナトリウム,可食性有機酸塩(ク
エン酸ナトリウム,コハク酸−ナトリウムおよび無水酢
酸ナトリウムの等量混合物)をV型混合機を用いて混合
し、(A)〜(C)の各組成物を調製した。(D)とし
て5′−リボヌクレオタイドナトリウムのみを用いた。
上記の組成物(A)〜(D)を、濃厚調味液NZ(武田薬
品(株)製)10ml,L−グルタミン酸ナトリウム0.6g,食
塩3gおよび水36.4mlを含む液に溶解した。ここで、組成
物(A)は100mg,(B)は80mg,(C)は70mg,(D)は
50mgをそれぞれ溶解し、合計4種の調味液(以下、調味
液(A),(B),(C)および(D)という)を調製
した。
このときに、組成物(A)〜(D)が溶けるまでの時間
を肉眼的に観察して求めた。その結果を第2表に示す。
一方、約3ケ月間塩蔵したきゅうりを厚さ5mmに切断
し、流水中で半日脱塩したのち油圧脱水機で脱水した。
この脱塩,脱水したきゅうり50gと上記の組成物(A)
〜(D)入り調味液50mlとをプラスチックフイルム製
(ポリセロ)の小袋に入れて密封したのち、第2表に示
した各時間15℃で放置したのち、85℃で15分間加熱を行
ない、残存する5′−リボヌクレオタイドナトリウムを
測定した。
この測定法は、高速液体クロマトグラフィー(カラム:
日立ゲルNo.3013N,4mm×15cm,溶離液;0.06MNH4Cl,0.01M
KH2PO4,0.01MK2HPO4,4%CH3CN,流速;1.0ml/min室温)で
5′−グアニル酸ナトリウムと5′−イノシン酸ナトリ
ウムとして定量し、両者の合計を5′−リボヌクレオタ
イドナトリウムとしてあらわした。
第2表の結果から明らかなように、本発明の組成物
(A)を含有する調味液(A)を添加したものは、加熱
までに6時間放置しても5′−リボヌクレオタイドナト
リウムの残存率は高く、5′−リボヌクレオタイドナト
リウムを単独(D)、またはポリリン酸ナトリウムとの
併用(B)あるいは可食性有機酸類との併用(C)のい
ずれよりも5′−リボヌクレオタイドナトリウムの分解
を遅くできることが認められた。
また、組成物(A)は速やかに溶解しうることが第2表
の最右欄に示す溶解時間の測定データから明らかであ
る。
実験例2. キュウリ,大根,ナス,ショウガ,ピーマン,ウリの塩
蔵品を実験例1と同様に調製した調味液(A)〜(D)
を用いて同様の処理を行ない。15℃で120分放置後、加
熱処理(85℃,15分間)を行ない5′−リボヌクレオタ
イドナトリウムの残存率を測定した。
第3表の結果より明らかなように、本発明の組成物
(A)を用いると、(B),(C)および(D)に比較
し、いずれの野菜の場合も5′−リボヌクレオタイドナ
トリウムの分解の程度は少ない。
実験例3. 醤油漬調味液100ml(淡口醤油30ml,アミノ酸液40ml,グ
ルタミン酸ナトリウム0.6g,コハク酸ナトリウム0.04g,
ソルビン酸カリウム0.13gおよびサッカリン酸ナトリウ
ム0.015gに水を加えて100mlに調整)を200ml容ビーカー
にとり、実験例1で得た組成物(A)100mg,組成物
(B)80mg,組成物(C)70mg,(D)50mgをそれぞれ添
加し、肉眼的に完全に溶解するまでの各時間を測定し
た。ここで、醤油漬調味液(pH4.5)の温度は、15℃に
調整し、溶解はマグネチックスターラーで撹拌(回転数
は60回転/分)して行なった。溶解速度の測定結果を第
4表に示す。
第4表から明らかなように、組成物(A)は水ぬれもよ
く溶解性もすぐれている。
一方、組成物(B)は(A)よりも溶解性が劣り、また
組成物(C)および(D)はややゲル化現像が認められ
水ぬれが悪いものであった。
実施例1. 約3ケ月間下漬塩蔵したショウガ20Kgを切断機にかけて
厚さ1mm,幅2mmに切断しこれを流水で約3時間塩抜きし
たのちザルで水切りを行なった。このようにして得られ
た塩抜きショウガ各100gを次に示す調味液AおよびBの
各70mlと共にプラスチックフイルム製の袋に入れ、それ
ぞれ製品とした。
調味液A:クエン酸40g,リンゴ酸20g,氷酸酸20ml,飲料乳
酸(武田薬品(株)製)40g,グルタミン酸ナトリウム50
g,プレックスD−7(武田薬品(株)製)30g,精製塩15
0g;ソルビン酸カリ5g,赤色102号適量,ステビア(リケ
シンGP−36(武田薬品(株)製))1.5g,実験例1で得
た組成物(A)1.7gを水に溶解し、全量を7とした。
調味液B:調味液Aにおいて組成物(A)の代りに、5′
−リボヌクレオタイド類としてリボタイド(武田薬品
(株)製)8.5gを用い、その他は同様の成分とした。
両製品を15℃で1週間および4週間保存後に、20名のパ
ネルを用いて2点比較法により旨味の官能検査を実施
し、さらに5′−リボヌクレオタイドナトリウムの残存
率を測定した。これらの結果を第5表に示す。
第5表の結果から明らかなように、本発明の調味用組成
物を含む調味液Aを添加した製品は、5′−リボヌクレ
オタイドナトリウムを単独で溶解した調味液Bを添加し
た製品に比較し、保存後も旨味の強さが大であり、5′
−リボヌクレオタイドナトリウムの残存率が高いことが
認められた。
なお、両製品は歯ざわり、外観には差が認められなかっ
た。
実施例2 実験例1と同様の方法により、5′−リボヌクレオタイ
ドナトリウム300g、ポリリン酸ナトリウム500gおよび可
食性有機酸類(クエン酸ナトリウム、コハク酸−ナトリ
ウムおよび無水酢酸ナトリウムの等量混合物)200gを混
合して漬物用調味組成物を製造した。
宮崎八州大根を荒漬2日〔大根に対し、食塩8%,水40
%,シーリッチ CT−15(武田薬品(株)製)0.1%,
次亜硫酸ナトリウム0.01%を加えて漬込み〕、中漬2日
(下漬大根に対し食塩1%,水75%,シーリッチCT−15
0.1%を加えて漬込み)したのち、別に調製した調味
液で6日間本漬とした。このときの調味液組成は水1
,「オルノーTB−1」(武田薬品(株)製)23g,食塩
80g,ソルビット222g,サッカリンナトリウム4.5g,グリチ
ミン11g,グルタミン酸ナトリウム11g,「プレックスD−
7」(武田薬品(株)製)6.7g,「味しるべB」(武田
薬品(株)製)160ml,飲料乳酸(50%乳酸)7.8ml,ポリ
リン酸「タケダ」1−G(武田薬品(株)製)11g,ソル
ビン酸カリ4.5gであり、中漬大根1000に対し調味液50の
重量割合で漬込みを行なった。
次に、上記の本発明の漬物用調味組成物10gを上記の本
漬用調味液1に溶解してさし液とした。上記で得られ
た漬込み大根250gとさし液60mlをプラスチックフイルム
製の袋に入れて真空包装し、直ちに85℃で20分間の加熱
処理を行ない、次いで20分間冷却した。この結果、5′
−リボヌクレオタイドナトリウムは安定化され、呈味性
が良く、かつ歯ぎれのよいテクスチヤを有する早漬たく
あんが得られた。
実施例3 約3ケ月下漬塩蔵したキュウリ10kg,ナス10kg,ウリ2kg
を幅0.6cmに切断し、またショウガ3kgを幅1cmに切断し
てそれぞれを容器に入れて流水中で約5時間脱塩した。
次いでこれを油圧脱水機にて100kg/cm2で加圧し脱水
し、キュウリ4kg,ナス2.5kg,ウリ1kg,ショウが2kgのそ
れぞれ脱塩圧搾品を得た。このようにして得られた圧搾
キュウリ4kgに調味液8,圧搾ナス2.5kgに調味液10
,圧搾ウリ1kgに調味液2を添加し2日間漬込ん
だ。このときもちいた調味液の配合比はアミノ酸液5
,砂糖1.5kg,ダルタミン酸ソーダ0.4kg,「プレックス
C−T」(武田薬品(株)製)0.2kg,「ウマミックスMS
−A」(武田薬品(株)製)50g,グリシン50g,「SAS」
(武田薬品(株)製)70g,クエン酸(結晶)80g,酢酸20
g,グリチミン15g,ソルビン酸カリウム15gを水で全量20
にしたものである。
調味液漬した、キュウリ50g,ナス50g,ウリ10g,脱塩圧搾
ショウガ10gをプラスチックフイルム製の袋に入れ別に
調製した実験例1で得た組成物(A)を1%含有する5
%食塩水10mlを同時に注入し15℃で2時間放置後85℃で
15分間加熱した(本発明区)。一方、5′−リボヌクレ
オタイド類としてリボタイド(武田薬品(株)製)を0.
5%含有する5%食塩水10mlを同時に注入し、15℃で2
時間、放置後85℃で15分間加熱した(対照区)。
両製品を15℃で2週間保存後、約20名のパネルを用いて
3点識別法で官能検査を行なったところ、味覚を識別で
きた者17名識別できないもの3名であり識別できた者全
員が本発明区製品を好む結果を得た。次に両製品につい
て5′−リボヌクレオタイドナトリウムの残存率を測定
したところ、第6表の結果を得、本発明組成物(A)に
より本呈味物質がナスのような強いフオスファターゼ活
性をもった野菜に対しても分解の遅延化の効果が認めら
れた。
実施例4 実施例3と同様の漬物の製造において、組成物(A)の
他に第7表に示す組成物(E)〜(L)も組成物(A)
と同様に5′−リボヌクレオタイドナトリウムの分解遅
延効果が認められた。
実施例5 5′−リボヌクレオタイドナトリウム(武田薬品(株)
製リボタイト )600g,ポリリン酸ナトリウム50g,メタ
リン酸ナトリウム50g,クエン酸ナトリウム50g,酢酸ナト
リウム(無水)50g,タンパク加水分解物50g,精製塩150g
をV型ミキサーで混ぜ調味組成物を調製した。以下この
調味組成物を調味組成物(M)と称する。精製塩500gを
10kgのキュウリにふりかけ、2日後、塩蔵キュウリ6kg
を得た。この塩蔵キュウリ6kgを水5,クエン酸25g,
氷酢酸40ml,精製塩15gで調製した調味液につけ込んだ。
漬け上ったキュウリ300gをプラスチックフイルム製(ポ
リセロ)に入れ、新たに調製した調味液を300ml添加し
た。この調味液(pH3.3)は、ワイン酢1.5,砂糖1kg,
スパイスミックス10g,クローブ3g,月桂樹の葉3g,こしょ
う3g,L−グルタミン酸ナトリウム25gおよび調味組成物
(M)5gを用いて調製した。本調味液添加後、1時間室
温で放置後80℃で10分加熱し、20分間冷水で冷却した。
これにより5′−リボヌクレオタイドナトリウムが安定
され、美味しいキュウリのピクルスが得られた。
実施例6 10kgのキュウリを小さく切り、精製塩500gをふりかけ2
日間重石をかけ5kgの塩蔵キュウリを得た。次いで大根5
kgとセリ2kgを細断し(巾1〜2mm,長さ2〜3cm)よく混
ぜたのち精製塩350gをふりかけ2日間重石をかけ、3kg
の塩蔵大根とセリを得た。塩蔵キュウリ,大根,セリを
混合し、それにネギ200g,とうがらし50g,ショウガ100g,
ニンニク100g,オキアミ300gをいずれもみじん切りに
し、混和後調味液を加えて2日間漬け込んだ。このとき
の調味液は精製塩40g,プレックス C−T30g(武田薬品
工業(株)製),味しるべB50ml,L−グルタミン酸ナト
リウム10g,SSA10g,水1で調製した。こうして漬け上
がった漬物300gをしぼらないでプラスチック製フイルム
に入れ、次いで調味組成物(M)の溶液(10%w/v)3ml
を添加し、真空下で包装後、2時間室温で放置後83℃で
25分間加熱し、その後20分間冷却した。これにより5′
−リボヌクレオタイドナトリウムが安定化され、美味し
い朝鮮漬が得られた。
実施例7 塩蔵した搾菜を流水下脱塩し、予め加熱処理した醤油1
,L−グルタミン酸ナトリウム100g,SSA5g,とうがらし
粉30g,精製塩300gを加え5日間漬け込んだ。このように
漬け込んだ搾菜に調味組成物(M)10gを水100mlにとか
した液とごま油200mlの混合液をふりかけた。次いで調
味した搾菜200gをプラスチックフイルム製に入れ、真空
下で包装し、3時間室温で放置後80℃で25分間加熱処理
した後、20分間冷却した。このようにして5′−リボヌ
クレオタイドナトリウムが安定化され、美味しい搾菜が
得られた。
実施例8 塩蔵梅10kgを流水中で食塩含量が13〜14%になるまで脱
塩し、この脱塩梅を調味液10に約1週間漬け込んだ。
この調味液は精製塩500g,L−グルタミン酸ナトリウム10
0g,調味組成物(M)10g,赤色102号を適量水に溶解し、
全量に10に仕上げたものである。約1週間漬け込み
後、5′−リボヌクレオタイドナトリウムの旨味がよく
浸透した美味しい調味梅が得られた。
発明の効果 本発明の漬物用調味組成物は、漬物の製造時に調味液に
添加しても短時間に均一に溶解し従来の5′−リボヌク
レオタイドのもつゲル化やとけにくさが解消され、かつ
製品中の5′−リボヌクレオタイド類を長期にわたって
安定に保持することができ、きわめて呈味性の良い製品
が得られる。また漬物に特有のテクスチュアあるいは色
つや等の外観も従来法の製品とほとんど同等である。
さらに、密封包装漬物の製造において、本調味用組成物
は調味液として封入後、加熱殺菌するまでの時間に、
5′−リボヌクレオタイド類が分解されるのを遅延化す
ることができ作業性の面からも有利である。また、加熱
殺菌工程における5′−リボヌクレオタイド類の分解を
減少させることにも効果がある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)5′−リボヌクレオタイド類、
    (2)重合リン酸塩、および(3)クエン酸ナトリウ
    ム、コハク酸ナトリウムおよび酢酸ナトリウムから選ば
    れる少なくとも2種を含有してなる易溶解性漬物用調味
    組成物
JP25457385A 1984-11-19 1985-11-13 漬物用調味組成物 Expired - Lifetime JPH0697938B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24536484 1984-11-19
JP59-245364 1984-11-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61268129A JPS61268129A (ja) 1986-11-27
JPH0697938B2 true JPH0697938B2 (ja) 1994-12-07

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ID=17132562

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25457385A Expired - Lifetime JPH0697938B2 (ja) 1984-11-19 1985-11-13 漬物用調味組成物

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KR (1) KR860003786A (ja)
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