JPH0696750A - 非水電池 - Google Patents

非水電池

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JPH0696750A
JPH0696750A JP4011211A JP1121192A JPH0696750A JP H0696750 A JPH0696750 A JP H0696750A JP 4011211 A JP4011211 A JP 4011211A JP 1121192 A JP1121192 A JP 1121192A JP H0696750 A JPH0696750 A JP H0696750A
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JP
Japan
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rubber
battery
pitch
asphalt
sealant
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JP4011211A
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English (en)
Inventor
Mitsutoshi Tanaka
光利 田中
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【目的】低温に強い非水電池を提供する。 【構成】正極、軽金属またはその合金の負極活物質、及
び非水電解液からなる非水電池において、ピッチと、非
シリコン系ゴムの溶解混合物を含むシーラントで密封さ
れたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽金属を負極活物質と
する非水電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】負極の活物質に軽金属を用いる非水電池
では、軽金属が水と非常に反応しやすいため、電池容器
に完全密閉構造が要求される。電池容器は、缶又は金属
部品と、絶縁性封口体(ガスケットとも言う)とにより
構成されるが、密閉を完全にするため、缶又は金属部品
と絶縁性封口体との間には、シーラント(封止剤とも言
う)が介在されている。このシーラントとしては、従来
様々なものが提案されてきた。中でも、最も広く用いら
れているのは、アスファルト、コールタール等のピッチ
(瀝青物)である。特開昭56−32671、特開昭5
7−194453、特開昭58−10365、特開昭5
9−859は、ピッチを単独で、シーラントとして用い
たもので、それぞれ、適切な物性値の銘柄を選ぶ事で、
高温(例えば摂氏60度)保存時の耐漏液性が向上する
としている。しかし、これらは高温保存時の耐漏液性が
完全でなく、以下のようなピッチとの混合物が提案され
た。その一つは特公昭61−36344に提案の方法
で、ピッチに鉱物油を混ぜることで、高温(例えば摂氏
60度100日、あるいは摂氏60度−摂氏マイナス1
0度ヒートサイクル)保存時の耐漏液性が一層向上する
としている。また、別の一つは実開昭57−19425
4、特開昭58−112246、特開昭59−7844
3、特開昭63−80471に提案の方法で、ピッチに
シリコンゴムを混ぜる事で、高温(例えば摂氏60度1
00日、あるいは摂氏60度−摂氏マイナス10度ヒー
トサイクル)保存時の耐漏液性が向上するとしている。
また、ピッチに熱可塑性または熱硬化性樹脂を混合する
方法は特開昭59−91660、特開昭63−2028
45に提案されている。これらは、樹脂として、酢酸ビ
ニル、あるいは、アタクチックポリプロピレンを混合す
ることで、高温(例えば摂氏60度、摂氏70度、ある
いは摂氏60度−摂氏マイナス10度ヒートサイクル)
保存時の耐漏液性が向上するとしている。さらに、特公
昭63−1706に提案の方法では、ピッチ(アスファ
ルト)とゴムラテックス(スチレンブタジエンゴム、ブ
タジエンゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレン
ゴム)のいずれかあるいはこれらの混合物を、カチオン
界面活性剤とともに水に分散懸濁させたカチオン性の水
性ディスパージョンをシーラントとして用い、高温(例
えば、摂氏45度相対湿度90%1か月から12か月)
保存時の耐漏液性が向上するとしている。これらの改善
工夫された従来技術によれば、確かに高温保存時の耐漏
液性が向上できるが、このような方法によってしても、
低温に保存されたときは必ずしも満足な耐漏液性とは言
えなかった。
【0003】電池の使用環境は近年厳しさを増しつつあ
る。とくに非水電池は発電要素に水を使わず低温で凍る
事なく使用できることから極寒の地で用いられる可能性
が高く、低温に強くなければならない。このような過酷
な要求にたいして、従来のピッチ系シーラントは満足な
ものではなかった。即ち、従来のピッチ系シーラントで
密封された電池では、低温に保存された時、特に低温ヒ
ートサイクル(例えば摂氏マイナス30度、あるいは摂
氏マイナス60度と摂氏0度を折り返す低温のみのヒー
トサイクル)でわずかながら、ものによっては容易に、
液漏れを生じるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術の欠点を鑑み、低温に強い非水電池を提供し
ようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明が解決しようとす
る課題は次の手段で解決する事ができた。 (1) 正極活物質、軽金属またはその合金の負極活物
質、及び非水電解液からなる非水電池において、該非水
電池が、ピッチと、非シリコン系ゴムの溶解混合物を含
むシーラントで密封されたことを特徴とする非水電池。 (2) 正極活物質、軽金属またはその合金の負極活物
質、及び非水電解液からなる非水電池において、該非水
電池が、ピッチと、主鎖がエチレン単位、プロピレン単
位及びジエン単位の三元共重合体である(1)に記載の
ゴムの溶解混合物を含むシーラントで密封されたことを
特徴とする非水電池。
【0006】本発明のピッチ(瀝青物)とは、石炭、木
炭、石油などの乾留によって得られるタールを蒸留した
ときの釜残油またはこれに類似した天然産油の総称で、
コールタール(石炭の熱処理で得られるタール分)、木
タール(石炭の熱処理で得られるタール分)、石油アス
ファルト(石油を精製したときに得られる釜残油、石油
ピッチとも言う)、及び天然アスファルト(天然に湖底
や岩石中から産する)に分類される。このうちコールタ
ール、木タールはその中に強い発ガン性物質を多く含み
有害物質に指定されている事から、アスファルトが好ま
しい。アスファルトのうち、針入度、軟化点、伸度など
の物性のコントロールが容易な点で石油アスファルトが
より好ましい。石油アスファルトの成分は油状成分(飽
和炭化水素、芳香族炭化水素の混合物とされ、メジウ
ム、ペトローレン、マルテンなどど呼ばれる)、樹脂状
成分(アスファルト樹脂、アスファルト酸などを含むと
される)、微粒子状炭素成分(アスファルテン、カーベ
ン、ピロビチューメンに分類される)からなるとされ成
分による明確な区別が難しいが、JIS−K2207で
は生産工程の違い(ブローイングの有無)と出来上がり
の物性の違いによってストレートアスファルト(10
種)とブロンアスファルト(5種)に分類しているる。
このうち、軟化点が高く弾力性に富み感温性が小さい点
でブロンアスファルトが最も好ましい。ブロンアスファ
ルトの中では、JIS−K2207で定義される針入度
(摂氏25度)の範囲が、好ましくは0から40、より
好ましくは5から30、最も好ましくは10から20の
もの、JIS−K2207で定義される軟化点の範囲
が、好ましくは摂氏60度以上、より好ましくは80度
以上、最も好ましくは90度以上、両者の最も好ましい
具体的組み合わせ例は、針入度10−20かつ軟化点9
0度から100度のもの、あるいは針入度10−20か
つ軟化点135度から155度のものである。
【0007】本発明のゴムとは常温付近でゴム状弾性を
有する高分子化合物(総称はエラストマーと言う)の一
種である。高分子化合物にはエラストマーの他、プラス
トマーがある。プラストマーとは熱可塑性、熱硬化性の
高分子化合物の総称であるが(例えばポリ酢酸ビニル、
アタクチックポリプロピレン、ポリスチレンなど)、こ
れらは本発明に用いようとすると十分な効果を発揮でき
ない。ゴムには多くの種類があるがこれらの中で、非シ
リコン系ゴムが良く、さらに、主鎖または側鎖に二重結
合を有すゴムか又は主鎖が少なくとも2種類の重合性モ
ノマーの共重合体である非シリコン系ゴムが好ましい。
【0008】本発明では以下に例として挙げたように多
種類の非シリコン系ゴムが使用される。これらは単一種
でピッチと混合されてもよいし、必要に応じて複数種で
ピッチと混合されてもよい。本発明に用いられる非シリ
コン系ゴムの好ましい例は、次のとうりである(()内
はASTM略語。以下この略語で表現する)。天然ゴム
(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム
(BR)、1,2−ポリブタジエン(1,2−BR)、
スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴ
ム(CR)、ニトリルゴム(NBR)、ブチルゴム(I
IR)、エチレン−プロピレンゴム(EPM、EPD
M)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、アク
リルゴム(ACM、ANM)。これらのうち、スチレン
−ブタジエンゴム(SBR)、ニトリルゴム(NB
R)、エチレン−プロピレンゴム(EPM)、エチレン
−プロピレン−ジエンモノマーゴム(EPDM)がより
好ましい。中でも主鎖がエチレン単位、プロピレン単位
及びジエン単位の三元共重合体のゴムであるEPDMが
最も好ましい。
【0009】本発明に用いられるEPDMはムーニー粘
度(摂氏100度での値。この値が高いほど分子量が高
い)20から200が好ましく、中でも30から150
がより好ましく、さらに40から80が最も好ましい。
本発明に用いられるEPDMはジエン単位として様々な
ものが考えられるが、中でも、ジシクロペンタジエン、
エチリデンノルボーネンが好ましく、さらにエチリデン
ノルボーネンがより好ましい。本発明に用いられるEP
DMは広い範囲のエチレン/プロピレン比率(重量比)
をとることができる。その範囲は50/50から70/
30が好ましい。本発明に用いられるシーラントはピッ
チ/EPDM混合比率(重量比)を任意に取ることがで
きる。その範囲は、ピッチ/EPDM混合比率(重量
比)が99/1から30/70が好ましく、中でも98
/2から80/20がより好ましい。
【0010】本発明に用いられるEPMはムーニー粘度
20から200が好ましく、中でも30から120がよ
り好ましい。本発明に用いられるEPMは広い範囲のエ
チレン/プロピレン比率(重量比)をとることができ
る。その範囲は50/50から70/30が好ましい。
本発明に用いられるシーラントはピッチ/EPM混合比
率(重量比)を任意に取ることができる。その範囲は、
ピッチ/EPM混合比率(重量比)が99/1から30
/70が好ましく、中でも98/2から80/20がよ
り好ましい。
【0011】本発明に用いられるSBRはムーニー粘度
20から200が好ましく、中でも30から80がより
好ましい。本発明に用いられるSBRは広い範囲のスチ
レン/ブタジエン比率(重量比)をとることができる。
その範囲は15/85から30/70が好ましい。本発
明に用いられるシーラントはピッチ/SBR混合比率
(重量比)を任意に取ることができる。その範囲は、ピ
ッチ/SBR混合比率(重量比)が60/40から30
/70が好ましい。
【0012】本発明に用いられるNBRはムーニー粘度
20から200が好ましく、中でも30から80がより
好ましい。本発明に用いられるNBRは広い範囲のアク
リロニトリル/ブタジエン比率(重量比)をとることが
できる。その範囲は15/85から30/70が好まし
く、中でも15/85から25/75がより好ましい。
本発明に用いられるシーラントはピッチ/NBR混合比
率(重量比)を任意に取ることができる。その範囲は、
ピッチ/NBR混合比率(重量比)が70/30から3
0/70が好ましい。
【0013】また、ゴムとピッチの組み合わせの具体例
は、好ましくはNRと石油アスファルト、IRと石油ア
スファルト、BRと石油アスファルト、1,2−BRと
石油アスファルト、SBRと石油アスファルト、CRと
石油アスファルト、NBRと石油アスファルト、IIR
と石油アスファルト、EPMと石油アスファルト、EP
DMと石油アスファルト、CSMと石油アスファルト、
ACMと石油アスファルト、ANMと石油アスファルト
である。より好ましくは、SBRとブロンアスファル
ト、NBRとブロンアスファルト、EPMとブロンアス
ファルト、EPDMとブロンアスファルトである。さら
に最も好ましいものは、ゴムとしてEPDM、ピッチと
してブロンアスファルトを用い、ピッチ/EPDM混合
比率(重量比)が97/3から85/15のものであ
る。この組成のシーラントを用いた非水電池は低温に強
く南極や北極の気温に相当す摂氏マイナス60度におか
れても漏液しない。そればかりか摂氏マイナス80度付
近まで耐漏液性を示す。他のゴムを用いた非水電池は、
EPDMよりは劣るものの、ピッチ(ブロンアスファル
ト)/SBR(スチレン量24重量%)混合比率(重量
比)が40/60で摂氏マイナス40度、ピッチ(ブロ
ンアスファルト)/NBR(アクリロニトリル量22重
量%)混合比率(重量比)が50/50で摂氏マイナス
30度まで漏液しない(ピッチ(ブロンアスファルト)
単独では摂氏マイナス10度で漏液する)。
【0014】本発明において、ピッチと、非シリコン系
ゴムの溶解混合物を含むシーラントで密封させる具体的
な方法は、ピッチ及び非シリコン系ゴムを別々にまたは
同時に非極性有機溶媒に溶解し混合し、もし必要ならば
特開昭54−162138記載のようにシーラント中に
含まれる砂・鉄・マンガン・不溶解物等をろ過・沈降等
で除去し、適切な粘度に調製した後、正、負極の端子を
兼ねた金属製電池ケースの絶縁性封口体と接する部分か
その近傍、あるいは、絶縁性封口体の金属製電池ケース
と接する部分かその近傍のいずれか又は両方に塗布し、
該有機溶媒を蒸発させてシーラント塗布膜を形成する方
法である。該有機溶媒としては具体的にはトルエン、キ
シレン、シクロヘキサン、ヘキサン、クロロホルム、ジ
クロロエタン、ジクロロメタン、等、又は、これらの混
合物である。また、加熱により実質的に変成しないゴム
の場合、ピッチと、非シリコン系ゴムの溶解混合の方法
は、加熱によっても良い。これらの方法で作成されたシ
ーラント液は水を含まないため、電池組み立ての最終工
程近く、すなわち、発電要素を組み込んだのちに塗布こ
とも可能で、使用できる工程が限られず好ましい。一
方、ピッチと、非シリコン系ゴムを混合する方法とし
て、ピッチを適当な界面活性剤とともに水に分散懸濁
し、乳化重合したゴムラテックスと混合し水性ディスパ
ージョンとする方法がある。この方法は、充分な低温で
の強さを与えない。
【0015】本発明で使用できる活物質は、非水電池用
電極材料であれば良いが、特に、リチウム電池用とし
て、無機化合物正極活物質のうち、Co酸化物(特開昭
52−12,424、DE−2,606,915な
ど)、Li−Co酸化物(US−3,945,848、
US−4,340,652など)、Li−Ni−Co酸
化物(EP−243,926A、特開昭63−114,
063、特開昭63−211,565、特開昭63−2
99,056、特開平1−120,765など)、V酸
化物(FR 21,611,796、特開昭55−5
3,077、特開昭62−140,362、特開昭62
−227,358など)、Li−V酸化物(電気化学4
8巻432(1980)、ジャーナル オブ エレクト
ロケミカル ソサエティー 130巻1225(198
3)、特開平2−12,769など)、Mn酸化物(E
P 269,855、特開昭63−58,761、な
ど)、Li−Mn酸化物(特開昭56−136,46
4、特開昭56−114,064、特開昭56−11
4,065、特開昭56−148,550、特開昭56
−221,559、特開平1−5,459、特開平1−
109,662、特開平1−128,371、特開平1
−209,663、特開平2−27,660)、Li−
Ni−Mn酸化物(特開昭63−210,028など)
などがあげられる。
【0016】また、有機高分子正極活物質のうち、ポリ
アニリン誘導体(モレキュラー クリスタル アンド
リキッド クリスタル121巻 173(1985)、
特開昭60−197,728、特開昭63−46,22
3、特開昭63−243,131、特開平2−219,
823など)、ピロール誘導体(ジャーナル オブケミ
カル ソサエティー ケミカル コミュニケーション
854 (1979)、DE 3,223,544A3
A、DE 307,954A、特開昭62−225,5
17、特開昭63−69,824、特開平1−170,
615など)、ポリチオフェン誘導体(特開昭58−1
87,432、特開平1−12,775など)、ポリア
セン誘導体(特開昭58−209,864など)、ポリ
パラフェニレン誘導体などがあげられる。各誘導体は共
重合体も含まれる。この有機高分子化合物については、
「導電性高分子」緒方直哉編 講談社サイエンティフィ
ック刊(1990)に詳細に記載されている。
【0017】本発明で言う軽金属またはその合金の負極
活物質とは、リチウム金属、リチウム合金(Al、Al
−Mn(US 4,820,599)、Al−Mg(特
開昭57−98,977)、Al−Sn(として63−
6,742)、Al−In、Al−Cd(特開平1−1
44,573))などである。これらは、1次電池とし
ても、2次電池としても用いることができる。
【0018】また本発明で言う軽金属またはその合金の
負極活物質とは、リチウム二次電池では、リチウムイオ
ンまたはリチウム金属を吸蔵できる焼成炭素質化合物
(特開昭58−209,864、特開昭61−214,
417、特開昭62−88,269、特開昭62−21
6,170、特開昭63−13,282、特開昭63−
24,555、特開昭63−121,247、特開昭6
3−121,257、特開昭63−155,568、特
開昭63−276,873、特開昭63−314,82
1、特開平1−204,361、特開平1−221,8
59、特開平1−274,360など)なども言う。
【0019】電極合剤には、通常、カーボン、銀(特開
昭63−148,554)あるいは、ポリフェニレン誘
導体(特開昭59−20,971)などの導電性材料を
含ませることができる。
【0020】電解質としては、プロピオンカーボネー
ト、エチレンカーボネート、ガンマ−ブチルラクトン、
1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−
メチルテトラヒドロフラン、ジメチルスルフォキシド、
1,3−ジオキソラン、ホルムアミド、ジメチルホルム
アミド、ジオキソラン、アセトニトリル、ニトロメタ
ン、リン酸トリエステル(特開昭60−23,97
3)、トリメトキシメタン(特開昭61−4,17
0)、ジオキソラン誘導体(特開昭62−15,77
1、特開昭62−22,372、特開昭62−108,
474)、スルホラン(特開昭62−31,959)、
3−メチル−2−オキサゾリジノン(特開昭62−4
4,961)、プロピオンカーボネート誘導体(特開昭
62−290,069、特開昭62−290,07
1)、テトラヒドロフラン誘導体(特開昭63−32,
872)、エチルエーテル(特開昭63−62,16
6)、1,3−プロパンスルトン(特開昭63−10
2,173)などの非プロトン性有機溶媒の少なくとも
1種以上を混合した溶媒とその溶媒に溶けるリチウム
塩、例えば、ClO4-、BF4-、PF6-、CF3SO
3-、CF3CO2-、AsF6-、SbF6-、B10Cl
10(特開昭57−74,974)、(1,2−ジメトキ
シエタン)2ClO4-(特開昭57−74,977)、
低級脂肪族カルボン酸塩(特開昭60−41,77
3)、AlCl4-、Cl-、Br-、I-(特開昭60−
247,265)、クロロボラン化合物(特開昭61−
165,957)、四フェニルホウ酸(特開昭61−2
14,376)などの一種以上から構成されている。な
かでも、プロピオンカーボネートと1,2−ジメトキシ
エタンの混合液にLiClO4あるいはLiBF4を含む
電解液が代表的である。
【0021】また、電解液の他に次のような固体電解質
も用いることができる。(本発明で言う非水電解液とは
以下のような固体電解質を含む。その場合、固体電解質
の種類によっては漏液しないが、液体電解質をもつ電池
が漏液する状況下で、該固体電解質電池は密閉性が失わ
れ保存性が悪くなるので、本発明は液体電解質電池のみ
ならず固体電解質電池にも適用される)固体電解質は、
無機固体電解質と有機固体電解質に分けられる。無機固
体電解質には、Liの窒化物、ハロゲン化物、酸素酸塩
などが良く知られている。中でも、Li3N、LiI、
Li5 12、Li3N−LiI−LiOH、LiSi
4、LiSiO4−LiI−LiOH(特開昭49−8
1,899)、xLi3PO4−(1−x)Li4SiO4
(特開昭59−60,866)、Li2SiS3(特開昭
60−501,731)、硫化リン化合物(特開昭62
−82,665)などが有効である。有機固体電解質で
は、ポリエチレンオキサイド誘導体か該誘導体を含むポ
リマー(特開昭63−135,447)、ポリプロピレ
ンオキサイド誘導体か該誘導体を含むポリマー、イオン
解離基を含むポリマー(特開昭62−254,302、
特開昭62−254,303、特開昭63−193,9
54)、イオン解離基を含むポリマーと上記非プロトン
性電解液の混合物(US 4,792,504、US
4,830,939、特開昭62−22,375、特開
昭62−22,376、特開昭63−22,375、特
開昭63−22,776、特開平1−95,117)、
リン酸エステルポリマー(特開昭61−256,57
3)が有効である。さらに、ポリアクリロニトリルを電
解液に添加する方法もある(特開昭62−278,77
4)。また、無機と有機固体電解質を併用する方法(特
開昭60−1,768)も知られている。
【0022】セパレーターは、イオン透過度が大きく、
所定の機械的強度を持つ、絶縁性の薄膜である。耐有機
溶剤性と疎水性からポリプロピレンなどのオレフィン系
の不織布やガラス繊維などがもちいられている。
【0023】電極活物質の担体として、正極には、通常
のステンレス鋼、ニッケル、アルミニウムの他に、導電
性高分子用には多孔質の発泡金属(特開昭59−18,
578)、チタン(特開昭59−68,169)、エキ
スパンデットメタル(特開昭61−264,686)、
パンチドメタル、負極には、通常のステンレス鋼、ニッ
ケル、チタン、アルミニウムの他に、多孔質ニッケル
(特開昭58−18,883)、多孔質アルミニウム
(特開昭58−38,466)、アルミニウム焼結体
(特開昭59−130,074)、アルミニウム繊維群
の成形体(特開昭59−148,277)、ステンレス
鋼の表面を銀メッキ(特開昭60−41,761)、フ
ェノール樹脂焼成体などの焼成炭素質材料(特開昭60
−112,264)、Al−Cd合金(特開昭60−2
11,779)、多孔質の発泡金属(特開昭61−7
4,268)などが用いられる。
【0024】集電体としては、構成された電池において
化学変化を起こさない電子伝導体であれば良い。例え
ば、通常用いられるステンレス鋼、チタンやニッケルの
他に、銅のニッケルメッキ体(特開昭48−36,62
7)、銅のチタンメッキ体、硫化物の正極活物質にはス
テンレス鋼の上に銅処理する(特開昭60−175,3
73)などが用いられる。
【0025】電池の封口の方法には幾つか種類がある。
その一つは、一方の端子を兼ねる金属缶と他方の端子を
兼ねる金属フタまたは金属ピンとの間に絶縁性封口体を
配置するもので、この方法では、通常、金属缶、絶縁性
封口体、フタまたはピンを重ねたのち、金属缶開口部
(あるいはピンの一方)に力を加えて絶縁性封口体を押
圧する側への塑性変形を施す事(クリンプ封口、カシメ
封口と呼ばれる)で封口される。このような例において
は、絶縁性封口体と金属缶の接する面、絶縁性封口体と
フタまたはピンの接する面に本発明のシーラントが適用
される。封口方法の別の一つは、絶縁を取るためにハー
メチックシールを用いる方法である。この方法では、通
常フタにハーメチックシールが組み込まれるため、フタ
の中心と外側で絶縁が取られており、フタの周辺と金属
缶とし接合には必ずしも絶縁性封口体を必要としない。
これをクリンプ封口で封口する場合は、フタの周辺の金
属部分と金属缶との間に本発明のシーラントを介在させ
るとよい。もちろんハーメチックシールをもち、かつ、
フタ周辺に絶縁性封口体があり、かつ、クリンプ封口す
る場合は、絶縁性封口体とフタ、缶との接する部分に本
発明のシーラントを介在できる。このほか、電池の形態
を問わず、金属と金属、金属と樹脂との押圧によって密
閉を保とうとする部位に、本発明のシーラントは広く用
いることができる。
【0026】電池の形状はコイン、ボタン、シリンダー
などに適用できる。
【0027】本発明の好ましい実施態様は次のとうりで
ある。 (1) 正極活物質、軽金属またはその合金の負極活物
質、及び非水電解液からなる非水電池において、該非水
電池が、ピッチと、主鎖が炭素からなり主鎖または側鎖
に二重結合を有するゴムの溶解混合物を含むシーラント
で密封されたことを特徴とする非水電池。 (2) 正極活物質、軽金属またはその合金の負極活物
質、及び非水電解液からなる非水電池において、該非水
電池が、ピッチと、主鎖が炭素からなり少なくとも2種
類の重合性モノマーの共重合体であるゴムの溶解混合物
を含むシーラントで密封されたことを特徴とする非水電
池。 (3) 正極活物質、軽金属またはその合金の負極活物
質、及び非水電解液からなる非水電池において、該非水
電池が、ピッチと、主鎖がエチレン単位、プロピレン単
位及びジエン単位の三元共重合体のゴムの溶解混合物を
含むシーラントで密封されたことを特徴とする非水電
池。 (4) 正極活物質、軽金属またはその合金の負極活物
質、及び非水電解液からなる非水電池において、該非水
電池が、ピッチと、主鎖がエチレン単位、プロピレン単
位の二元共重合体のゴムの溶解混合物を含むシーラント
で密封されたことを特徴とする非水電池。 (5) 正極活物質、軽金属またはその合金の負極活物
質、及び非水電解液からなる非水電池において、該非水
電池が、ピッチと、主鎖がスチレン単位、ブタジエン単
位の二元共重合体のゴムの溶解混合物を含むシーラント
で密封されたことを特徴とする非水電池。 (6) 正極活物質、軽金属またはその合金の負極活物
質、及び非水電解液からなる非水電池において、該非水
電池が、ピッチと、主鎖がアクリロニトリル単位、ブタ
ジエン単位の二元共重合体のゴムの溶解混合物を含むシ
ーラントで密封されたことを特徴とする非水電池。 (7)前記ピッチが石油アスフアルトである(1)又は
(2)又は(3)又は(4)又は(5)又は(6)記載
の非水電池。 (8)前記ピッチがブロンアスフアルトである(1)又
は(2)又は(3)又は(4)又は(5)又は(6)記
載の非水電池。 (9)前記ピッチが針入度(摂氏25度)10から20
のブロンアスフアルトである(1)又は(2)又は
(3)又は(4)又は(5)又は(6)記載の非水電
池。 (10) 正極活物質、軽金属またはその合金の負極活
物質、及び非水電解液からなる非水電池において、該非
水電池が、針入度(摂氏25度)10から20のブロン
アスフアルトと、主鎖がエチレン単位、プロピレン単位
及びジエン単位の三元共重合体のゴムの溶解混合物であ
って混合比(ブロンアスファルト/ゴム、重量比)が9
8/2から80/20である混合物を含むシーラントで
密封されたことを特徴とする非水電池。 (11) 正極活物質、軽金属またはその合金の負極活
物質、及び非水電解液からなる非水電池において、該非
水電池が、針入度(摂氏25度)10から20のブロン
アスフアルトと、主鎖がエチレン単位、プロピレン単位
及びジエン単位の三元共重合体のゴムの溶解混合物であ
って混合比(ブロンアスファルト/ゴム、重量比)が9
7/3から85/15である混合物を含むシーラントで
密封されたことを特徴とする非水電池。 (12) 正極活物質、軽金属またはその合金の負極活
物質、及び非水電解液からなる非水電池において、該非
水電池が、針入度(摂氏25度)10から20のブロン
アスフアルトと、主鎖がスチレン単位、ブタジエン単位
の二元共重合体のゴムの溶解混合物であって混合比(ブ
ロンアスファルト/ゴム、重量比)が60/40から3
0/70である混合物を含むシーラントで密封されたこ
とを特徴とする非水電池。 (13) 正極活物質、軽金属またはその合金の負極活
物質、及び非水電解液からなる非水電池において、該非
水電池が、針入度(摂氏25度)10から20のブロン
アスフアルトと、主鎖がアクリロニトリル単位、ブタジ
エン単位の二元共重合体のゴムの溶解混合物であって混
合比(ブロンアスファルト/ゴム、重量比)が70/3
0から30/70である混合物を含むシーラントで密封
されたことを特徴とする非水電池。 (14) バナジウム化合物の正極活物質、軽金属また
はその合金の負極活物質、及び非水電解液からなる非水
電池において、該非水電池が、針入度(摂氏25度)1
0から20のブロンアスフアルトと、主鎖がエチレン単
位、プロピレン単位及びジエン単位の三元共重合体のゴ
ムの溶解混合物であって混合比(ブロンアスファルト/
ゴム、重量比)が97/3から85/15である混合物
を含むシーラントで密封されたことを特徴とする非水電
池。
【0028】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をさらに詳し
く説明するが、本発明の趣旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。 実施例1.EPDMを用いた例 正極活物質としてV6O13を用いた正極(図1の6)、
Li−Al負極(Alが20重量%、図1の3)、1m
ol/リットル LiBF4(プロピレンカーボネート
と1,2−ジメトキシエタンの等容量混合液)の電解
液、及び多孔質のポリプピレン膜のセパレーター(図1
の4)を発電要素として用い、ステンレス鋼製の正極端
子を兼ねる正極缶(図1の7)、ステンレス鋼製の負極
端子を兼ねる負極缶(図1の2)、及び合成樹脂(ポリ
プピレン)製の絶縁封口体(ガスケットとも言う)なる
部材により、図1に示すようなコイン型リチウム電池を
作成した。この際、正、負極の金属端子である正、負極
缶と、絶縁封口体との間に、表1のa、b、c、d、
e、f、g、hに示す組成のシーラントを塗布・乾燥
し、厚さ約10ミクロン(乾燥風によりトルエンを除い
た後の厚さの平均)となるよう設け(図2の15、1
6、17が該シーラント層)。ここで用いたシーラント
の材料は、ピッチとして石油アスファルトの一種である
ブロンアスファルト10−20(摂氏25度における針
入度が10から20の間にあるもの)、ゴムとしてエチ
レン単位、プロピレン単位、及びジエン単位の三元共重
合体であるEPDM(エチレン/プロピレン比率(重量
比)=50/50、ムーニー粘度(摂氏100度)=4
5、ジエンとしてエチリデンノルボーネン)であった。
【0029】
【表1】
【0030】比較例1.ブロンアスファルトとシリコン
ゴムを用いた例 シーラントとして次の組成のものを用いた他は、実施例
1と同様に電池を作成した。 組成:ブロンアスファルト10−20 50 グラム シリコンゴム 50 グラム トルエン 900グラム
【0031】比較例2.アスファルトとSBRの水性デ
ィスパージョン混合物を用いた例 シーラントとして次のものを用いた他は、実施例1と同
様に電池を作成した。アスファルトをトルエンに溶解し
カチオン系界面活性剤とともに水に投入しかくはん分散
させたアスファルトディスパージョン、及び、乳化重合
したスチレン−ブタジエンゴムを水に分散懸濁したゴム
ラテックスを、重量比で1:1に混合したもの。
【0032】比較例3.ブロンアスファルトとプラスト
マーを用いた例 シーラントとして次の組成のものを用いた他は、実施例
1と同様に電池を作成した。 組成:ブロンアスファルト10−20 60 グラム ポリスチレン 40 グラム トルエン 900グラム
【0033】比較例4.ブロンアスファルトと鉱物油を
用いた例 シーラントとして次の組成のものを用いた他は、実施例
1と同様に電池を作成した。 組成:ブロンアスファルト10−20 90 グラム 鉱物油 10 グラム トルエン 900グラム
【0034】比較例5.ブロンアスファルトのみを用い
た例 組成:ブロンアスファルト10−20 100グラム トルエン 900グラム
【0035】実施例2.SBRを用いた例 シーラントとして表3のi、j、k、l、mの組成のも
のを用いた他は、実施例1と同様に電池を作成した。こ
こで用いたシーラントの材料は、ピッチとしてブロンア
スファルト10−20、ゴムとしてスチレン単位、及び
ブタジエン単位の二元共重合体であるSBR(スチレン
/ブタジエン比率(重量比)=23.5/76.5、ム
ーニー粘度=50)であった。
【0036】
【表2】
【0037】実施例3.NBRを用いた例 シーラントとして表5の3a、3b、3c、3d、3
e、3fの組成のものを用いた他は、実施例1と同様に
電池を作成した。ここで用いたシーラントの材料は、ピ
ッチとしてブロンアスファルト10−20、ゴムとして
アクリロニトリル単位、及びブタジエン単位の二元共重
合体であるNBR(アクリロニトリル/ブタジエン比率
(重量比)=45/55、ムーニー粘度=43)であっ
た。
【0038】
【表3】
【0039】実施例4.EPDMを用いたシリンダー形
の例 正極活物質としてV6O13をアルミニウム集電体に塗布
したシート状正極(図3の25)、Li−Al負極(A
lが20重量%、図3の26)、1mol/リットル
LiBF4(プロピレンカーボネートと1,2−ジメト
キシエタンの等容量混合液)の電解液、及び多孔質のポ
リプピレン膜のセパレーター(図3の27)を発電要素
として用い、アルミニウム製の正極端子を兼ねる正極ピ
ン・正極キャップ(図3の20、21)、ニッケルメッ
キ鉄板製の負極端子を兼ねる負極缶(図3の24)、及
び合成樹脂(ポリプピレン)製の絶縁封口体(ガスケッ
トとも言う、図3の23)なる部材により、図3に示す
ようなシリンダー型リチウム電池を作成した。この際、
正、負極の金属端子である正極ピン、負極缶と、絶縁封
口体との間に、表7のv、wに示す組成のシーラントを
塗布・乾燥し、厚さ約10ミクロン(乾燥風によりトル
エンを除いた後の厚さの平均)となるよう設けた(図3
の22が該シーラント層)。ここで用いたシーラントの
材料は、ピッチとして石油アスファルトの一種であるブ
ロンアスファルト10−20(摂氏25度における針入
度が10から20の間にあるもの)、ゴムとしてエチレ
ン単位、プロピレン単位、及びジエン単位の三元共重合
体であるEPDM(エチレン/プロピレン比率(重量
比)=50/50、ムーニー粘度(摂氏100度)=4
5、ジエンとしてエチリデンノルボーネン)であった。
【0040】
【表4】
【0041】比較例6.シリコンゴムを用いたシリンダ
ー型の例 シーラントとして次の組成のものを用いた他は、実施例
4と同様に電池を作成した。 組成:ブロンアスファルト10−20 50 グラム シリコンゴム 50 グラム トルエン 900グラム
【0042】(1)実施例および比較例の電池の漏液試
験 上記27種の電池をそれぞれ複数作成し、次の方法によ
り漏液試験を行った。 (ア)漏液試験の方法(低温ヒートサイクル試験の例) エチルアルコールを熱媒体とし、摂氏0度と、摂氏マイ
ナス30度または摂氏マイナス60度または摂氏マイナ
ス80度に温度調節した浴槽を作成し、この熱媒体のな
かに上記電池を10分間隔で交互に30回浸漬して試験
した(図4)。測定は1温度水準・1電池種につき10
個で行い、その中で何個漏液したかカウントした。以下
の表で「0、3、・・・」とあるのは「漏液個数が10
個のうち0個、3個・・・だった」を意味する。なお、
ここに示した温度は熱媒体の温度である。
【0043】(イ)漏液試験結果 結果を表5、表6、表7、表8に示した。
【0044】
【表5】
【0045】
【表6】
【0046】
【表7】
【0047】
【表8】
【0048】これらの結果からわかるように明らかに、
実施例1、実施例2、実施例3、実施例4に示した本発
明の電池は、比較例に示した従来の電池に比べ、低温ヒ
ートサイクルに強い。その強さは使用するゴムの種類・
混合比によって異なる。これらは電池の実際に使用され
得る最低温度を加味して適宜選択すればよい。これらの
中でもっとも低温に強いのは実施例1におけるb、c、
d、e実施例4における、v、wであった。
【0049】
【発明の効果】本発明は、実施例のように、従来技術で
は満足できなかった低温ヒートサイクルで漏液しない非
水電池、すなわち低温に強い非水電池を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコイン形電池による実施形態例であ
る。
【図2】図1のAで示した部分の拡大図である。この図
ではシーラントを示す部分を説明のため強調して(厚み
を厚く)かいてある。
【図3】本発明のシリンダー形電池による実施形態例で
ある。この図ではシーラントを示す部分を説明のため強
調して(厚みを厚く)かいてある。
【図4】本発明実施例中のヒートサイクル試験の温度パ
ターンを示す図である。本図は一例として摂氏マイナス
80度と摂氏0度との交互浸漬の場合を示した。図の横
軸は試験開始からの経過時間(分)を示し、縦軸は被検
電池と同時に交互に浸漬して測定した熱媒体の温度(摂
氏)を示す。
【符号の説明】
1 合成樹脂(ポリプロピレン)製絶縁封口体 2 負極端子を兼ねる負極缶 3 負極 4 セパレータ 5 合成樹脂(ポリプロピレン)製絶縁封口体 6 正極 7 正極端子を兼ねる正極缶 8 負極 9 負極端子を兼ねる負極缶 10 セパレータ 11 電解液 12 合成樹脂(ポリプロピレン)製絶縁封口体 13 合成樹脂(ポリプロピレン)製絶縁封口体 14 正極端子を兼ねる正極缶 15 シーラント 16 シーラント 17 シーラント 18 合成樹脂(ポリプロピレン)製絶縁封口体 19 正極 20 正極端子を兼ねる正極ピン 21 正極端子を兼ねる正極キャップ 22 シーラント 23 合成樹脂(ポリプロピレン)製絶縁封口体 24 負極端子を兼ねる負極缶 25 正極 26 負極 27 セパレータ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】
【発明の効果】本発明は、実施例のように、従来技術で
は満足できなかった低温ヒートサイクルで漏液しない非
水電池、すなわち低温に強い非水電池を提供できる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコイン形電池による実施形態例であ
る。
【図2】図1のAで示した部分の拡大図である。この図
ではシーラントを示す部分を説明のため強調して(厚み
を厚く)かいてある。
【図3】本発明のシリンダー形電池による実施形態例で
ある。この図ではシーラントを示す部分を説明のため強
調して(厚みを厚く)かいてある。
【図4】本発明実施例中のヒートサイクル試験の温度パ
ターンを示す図である。本図は一例として摂氏マイナス
80度と摂氏0度との交互浸漬の場合を示した。図の横
軸は試験開始からの経過時間(分)を示し、縦軸は被検
電池と同時に交互に浸漬して測定した熱媒体の温度(摂
氏)を示す。
【符号の説明】 1 合成樹脂(ポリプロピレン)製絶縁封口体 2 負極端子を兼ねる負極缶 3 負極 4 セパレータ 5 合成樹脂(ポリプロピレン)製絶縁封口体 6 正極 7 正極端子を兼ねる正極缶 8 負極 9 負極端子を兼ねる負極缶 10 セパレータ 11 電解液 12 合成樹脂(ポリプロピレン)製絶縁封口体 13 合成樹脂(ポリプロピレン)製絶縁封口体 14 正極端子を兼ねる正極缶 15 シーラント 16 シーラント 17 シーラント 18 合成樹脂(ポリプロピレン)製絶縁封口体 19 正極 20 正極端子を兼ねる正極ピン 21 正極端子を兼ねる正極キャップ 22 シーラント 23 合成樹脂(ポリプロピレン)製絶縁封口体 24 負極端子を兼ねる負極缶 25 正極 26 負極 27 セパレータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極活物質、軽金属またはその合金の負
    極活物質、及び非水電解液からなる非水電池において、
    該非水電池が、ピッチと、非シリコン系ゴムの溶解混合
    物を含むシーラントで密封されたことを特徴とする非水
    電池。
  2. 【請求項2】 正極活物質、軽金属またはその合金の負
    極活物質、及び非水電解液からなる非水電池において、
    該非水電池が、ピッチと、主鎖がエチレン単位、プロピ
    レン単位及びジエン単位の三元共重合体である請求項1
    に記載のゴムの溶解混合物を含むシーラントで密封され
    たことを特徴とする非水電池。
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