JPH0696519B2 - 抗腫瘍剤 - Google Patents
抗腫瘍剤Info
- Publication number
- JPH0696519B2 JPH0696519B2 JP6643985A JP6643985A JPH0696519B2 JP H0696519 B2 JPH0696519 B2 JP H0696519B2 JP 6643985 A JP6643985 A JP 6643985A JP 6643985 A JP6643985 A JP 6643985A JP H0696519 B2 JPH0696519 B2 JP H0696519B2
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- Japan
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- compound
- antitumor
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- antitumor agent
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はクアドロン類似化合物を有効成分とする抗腫瘍
剤に関する。
剤に関する。
近年、抗腫瘍剤に関する研究が盛んに行われており、ク
アドロンあるいはその類似化合物の中にも抗腫瘍作用を
示すもののあることが幾つか報告されている。
アドロンあるいはその類似化合物の中にも抗腫瘍作用を
示すもののあることが幾つか報告されている。
クアドロンは一般式〔IV〕の化合物であり、 1978年ラニエリ(Ranieri)らによって、こうじカビの
一種アスベルギルステレウス(Aspergillus terreus)
の培養液より単離され、抗腫瘍活性を有することが知ら
れている(特開昭54-49394)。また、クアドロンの誘導
体と考えられるテレサイクリック酸は一般式〔V〕の化
合物であり、抗菌作用を有することが報告されている。
〔ジャーナル オブ アンチバイオテックス(J.Antibi
otics)35巻.778ページおよび783ページ、1982年〕。
一種アスベルギルステレウス(Aspergillus terreus)
の培養液より単離され、抗腫瘍活性を有することが知ら
れている(特開昭54-49394)。また、クアドロンの誘導
体と考えられるテレサイクリック酸は一般式〔V〕の化
合物であり、抗菌作用を有することが報告されている。
〔ジャーナル オブ アンチバイオテックス(J.Antibi
otics)35巻.778ページおよび783ページ、1982年〕。
しかしながらこれらの化合物は、高収率で得られなかっ
たりあるいは製造工程も複雑であり、また、その抗腫瘍
活性においても十分に満足のいくものではなかった。
たりあるいは製造工程も複雑であり、また、その抗腫瘍
活性においても十分に満足のいくものではなかった。
本発明の目的は、従来のクアドロン類似化合物よりも高
い抗腫瘍活性を示し、かつ容易に合成できる抗腫瘍剤を
提供することにある。
い抗腫瘍活性を示し、かつ容易に合成できる抗腫瘍剤を
提供することにある。
上記目的を達成するために、多脂環構造を有する化合物
について種々検討した結果、下記の化合物が非常に高い
抗腫瘍活性を有することを見出した。
について種々検討した結果、下記の化合物が非常に高い
抗腫瘍活性を有することを見出した。
すなわち本発明は、 式〔I〕、〔II〕または〔III〕 で示される化合物を有効成分とする抗腫瘍剤に関する。
式〔I〕の化合物は2−メチレントリシクロ〔3,3,3,
0〕ウンデカン−3−オンであり、式〔II〕の化合物
は、7−メチレントリシクロ〔6.3.0.O1,5〕ウンデカン
−6−オンであり式〔III〕の化合物は、スピロ〔シク
ロプロパン−1,11′−2′−メチレントリシクロ〔4,3,
2,01′,5′〕ウンデン−3′−オンである。
0〕ウンデカン−3−オンであり、式〔II〕の化合物
は、7−メチレントリシクロ〔6.3.0.O1,5〕ウンデカン
−6−オンであり式〔III〕の化合物は、スピロ〔シク
ロプロパン−1,11′−2′−メチレントリシクロ〔4,3,
2,01′,5′〕ウンデン−3′−オンである。
これらの化合物はたとえば次の方法により製造すること
ができる。
ができる。
式〔I〕で示される化合物は〔4.3.2.〕プロペラノン
〔VI〕から下記方法で製造することができる。
〔VI〕から下記方法で製造することができる。
式〔II〕の化合物は、〔4.3.2.〕プロペレノン〔VII〕
の酸触媒転位、またはendo−トリシクロ〔6,3,0,01,6〕
ウンデカ−5−オールのトシレート〔VIII〕の加溶媒分
解を経てみちびかれた6−ケト誘導体〔VIII〕から同様
の手法で合成できる。
の酸触媒転位、またはendo−トリシクロ〔6,3,0,01,6〕
ウンデカ−5−オールのトシレート〔VIII〕の加溶媒分
解を経てみちびかれた6−ケト誘導体〔VIII〕から同様
の手法で合成できる。
また、式〔III〕の化合物は、式〔VI〕の母核化合物か
ら同様にして化学修飾することにより合成できる。
ら同様にして化学修飾することにより合成できる。
本発明の化合物は、実施例からも明らかな様に高い抗腫
瘍活性を有し、従来の抗腫瘍剤に比較してはるかに小量
で強力な抗腫瘍作用を示すことがわかる。
瘍活性を有し、従来の抗腫瘍剤に比較してはるかに小量
で強力な抗腫瘍作用を示すことがわかる。
本発明の抗腫瘍剤は常法により製剤化することができ、
必要に応じて結合剤、賦形剤、潤滑剤、崩壊剤、湿潤
剤、懸濁化剤、着色剤、香料などと適宜使用することが
できる。
必要に応じて結合剤、賦形剤、潤滑剤、崩壊剤、湿潤
剤、懸濁化剤、着色剤、香料などと適宜使用することが
できる。
本発明の抗腫瘍剤は経口投与あるいは非経口投与のいず
れの方法でも投与することが可能であり、経口投与の場
合は粉末、顆粒、錠剤、カプセル剤などの状態で使用さ
れる。一方、非経口投与の場合には注射剤、点滴剤、坐
剤などの形態で用いられる。
れの方法でも投与することが可能であり、経口投与の場
合は粉末、顆粒、錠剤、カプセル剤などの状態で使用さ
れる。一方、非経口投与の場合には注射剤、点滴剤、坐
剤などの形態で用いられる。
投与量は成人の治療に用いられる場合、1日当たり10〜
500mgの範囲が好ましいが、年令、症状、投与経路等に
より投与量が増減されることはいうまでもない。
500mgの範囲が好ましいが、年令、症状、投与経路等に
より投与量が増減されることはいうまでもない。
以下実施例を挙げて、本発明の化合物の抗腫瘍作用、毒
性を具体的に示す。
性を具体的に示す。
実施例1 (抗腫瘍作用) マウスの各種腫瘍細胞を24穴マルチウエルプレートに1
0,000個/0.9ml/IWellになるようにまきこみ、5%炭酸
ガス、95%空気、37℃下で培養する。これを0日目とす
る。
0,000個/0.9ml/IWellになるようにまきこみ、5%炭酸
ガス、95%空気、37℃下で培養する。これを0日目とす
る。
別に、各種試料をアセトンに10mg/mlとなるよう溶解
し、これをジメチルスルホキサイド(以下DMSOと略す)
で10倍に稀釈、さらに各細胞の培養に用いる培地で100
倍に稀釈し試料溶液とする。1日目に上記試料溶液を0.
1ml/Well添加し、培養をつづける。従って試料、アセト
ン、DMSOの試験系での最終濃度はそれぞれ1μg/ml、0.
01%(V/V)および0.09%(V/V)である。なお、コント
ロール(対照)にはアセトンおよびDMSOを最終濃度0.01
%および0.09%含むようにした。
し、これをジメチルスルホキサイド(以下DMSOと略す)
で10倍に稀釈、さらに各細胞の培養に用いる培地で100
倍に稀釈し試料溶液とする。1日目に上記試料溶液を0.
1ml/Well添加し、培養をつづける。従って試料、アセト
ン、DMSOの試験系での最終濃度はそれぞれ1μg/ml、0.
01%(V/V)および0.09%(V/V)である。なお、コント
ロール(対照)にはアセトンおよびDMSOを最終濃度0.01
%および0.09%含むようにした。
培養5日目にコールターカウンターで細胞数をかぞえ、
試料添加による細胞増殖阻害作用(以下抗細胞作用とい
う)を比較した。各テストは4回行い平均値±標準偏差
で示した成績は表1、対照群の細胞増殖を100%とした
時の被験群の増殖百分率は表2のようになった。
試料添加による細胞増殖阻害作用(以下抗細胞作用とい
う)を比較した。各テストは4回行い平均値±標準偏差
で示した成績は表1、対照群の細胞増殖を100%とした
時の被験群の増殖百分率は表2のようになった。
さらに、本発明の化合物デスカルボキシル−デスジメチ
ル−クアドロンについて、試料添加濃度を0.01〜1000ng
/mlの範囲で変え、その用量−増殖阻害曲線から、対照
群に比し50%細胞増殖阻害に要する試料濃度(IC50,ng/
ml)の大小関係をアクドロンと比較した。
ル−クアドロンについて、試料添加濃度を0.01〜1000ng
/mlの範囲で変え、その用量−増殖阻害曲線から、対照
群に比し50%細胞増殖阻害に要する試料濃度(IC50,ng/
ml)の大小関係をアクドロンと比較した。
結果を表3に示す。
実施例2 (毒性試験) 一般式〔I〕,〔II〕および〔III〕の化合物を、各々
生理食塩水に溶解し、マウスに腹腔内注射し急性毒性を
調べた。結果を表4に示す。
生理食塩水に溶解し、マウスに腹腔内注射し急性毒性を
調べた。結果を表4に示す。
Claims (1)
- 【請求項1】式〔I〕,〔II〕または〔III〕 で示される化合物を有効成分とする抗腫瘍剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6643985A JPH0696519B2 (ja) | 1985-04-01 | 1985-04-01 | 抗腫瘍剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6643985A JPH0696519B2 (ja) | 1985-04-01 | 1985-04-01 | 抗腫瘍剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61227522A JPS61227522A (ja) | 1986-10-09 |
JPH0696519B2 true JPH0696519B2 (ja) | 1994-11-30 |
Family
ID=13315801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6643985A Expired - Lifetime JPH0696519B2 (ja) | 1985-04-01 | 1985-04-01 | 抗腫瘍剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0696519B2 (ja) |
-
1985
- 1985-04-01 JP JP6643985A patent/JPH0696519B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61227522A (ja) | 1986-10-09 |
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