JPH0696492B2 - 多色ステイツク状化粧料の製造方法 - Google Patents

多色ステイツク状化粧料の製造方法

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JPH0696492B2
JPH0696492B2 JP25153285A JP25153285A JPH0696492B2 JP H0696492 B2 JPH0696492 B2 JP H0696492B2 JP 25153285 A JP25153285 A JP 25153285A JP 25153285 A JP25153285 A JP 25153285A JP H0696492 B2 JPH0696492 B2 JP H0696492B2
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宏明 小西
裕之 伊藤
良和 本郷
正隆 今尾
公夫 板谷
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有限会社野々川商事
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【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は口紅、ファンデーション、チック等のスティッ
ク状化粧料の製造方法に関し、特にシリコーンゴム及び
/又はシリコーン樹脂及び/又はシリコーン樹脂コーテ
ィング材料を用いて多色スティック状化粧料を成形する
製造方法に関するものである。
〈従来の技術〉 従来口紅等に於て2色の異なる基材を対称に充填して2
色を呈するリップスティックを製造することは公知であ
る。例えば特公昭36-17099号には2色口紅の製造例が記
載されている。第1図乃至第4図は特公昭36-17099号記
載方法による製造の具体例を示す。
第1図乃至第2図に於て2個の成形型片1及び1′の側
面に凹穴2、2′を形成し、該成形型片1、1′を仕切
板3を介して凹穴2、2′が対向する様に合致せしめ
る。而して一方の凹穴2に先ず口紅原液aを注入してこ
れを凝固させた後仕切板3を抜き取り、第3図乃至第4
図の如く凹穴2、2′を合わせ、次に他方の凹穴2′に
前記口紅原液aと異色の口紅原液bを注入して凝固せし
め、口紅を得る。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかし、上記従来法によれば成形型1、1′、3は金属
を材質とすることが常であり、口紅ベースが型表面に密
着し易く、成形型3を抜き取る際にベースを充分冷却固
化させなければならない為生産性が劣るという問題があ
った。
また、完成した製品に関しても、両色のベース接合界面
部が脆弱であり、接合面と平行な向きの応力に極めて弱
く、容易に両ベース面の“ずれ”が生じ易いという欠点
があった。
本発明は上述の様な難点を解決し、生産性、安定性に優
れた多色スティック状化粧料を製造することを目的とす
るものである。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明はシリコーンゴム及び/又はシリコーン樹脂基材
の優れた離型性、操作性に着目し、多色スティック状化
粧料の成形型として用いることにより、問題点の解決を
行なった。
第5図乃至第12図は本発明による2色リップスティック
製造の実施例であるが、成形型3はシリコーンゴム及び
/又はシリコーン樹脂及び/又はシリコーン樹脂コーテ
ィング材料でできている。
本発明に使用されるシリコーンゴム及びシリコーン樹脂
及びコーティング用シリコーン樹脂の組成はポリシロキ
サンを基材とし、モノメチルポリシロキサン、ジメチル
ポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等を主
成分とする。
シリコーンゴム及び/又はシリコーン樹脂の厚みは0.1m
mから50mmであり、好ましくは1mmから20mmである。1mm
より薄いと強度的に弱く、20mmより厚いと操作性の点で
難がある。
シリコーン樹脂コーティング材料は被コーティング材料
表面にシリコーン樹脂をコートしたものである。被コー
ティング材料としては金属、樹脂、木材等シリコーン樹
脂コート可能なものであれば材質は問わない。シリコー
ン樹脂コーティング被膜の厚みは0.01μmから100μm
であり、好ましくは0.1μmから10μmである。0.1μm
より薄いと物理的衝撃に弱く、10μmより厚いとコーテ
ィングとしての意味が低減する。
〈作用〉 シリコーンゴム及び/又はシリコーン樹脂は分子鎖内に
炭化水素系の新油基とシロキサン結合等に由来する親水
部(極性部)とを持ち、化学的に中間的な親和性を示す
ことが知られており、油性基剤に対しても水性基材に対
しても良好な離型性を示すという特徴がある。
従って第5図及び第6図、第9図及び第10図に於て、本
発明による成形型3を離脱する際、ベースを充分冷却さ
せなくとも容易に離型が可能であり、2色目の化粧料原
液を流入するまでに到る時間を大幅に短縮できる。
また、離型性の優秀さと不可分に得られる物理的メリッ
トとして、本発明による成形型3の離脱過程で化粧料ベ
ース境界面の組織構造が破壊されないという性質があ
り、完成後の両ベース接合界面が構造的に強固なものと
なる。これによって、接合面と平行な向きの応力に弱
く、両ベース間の“ずれ”が生じ易いという従来品の欠
点は克服された。
実施例 以下図面に示した実施例に依って本発明を説明する。
第5図乃至第8図は本発明による2色リップスティック
製造の実施例を示す。成形型3はシリコーンゴム又はシ
リコーン樹脂又はシリコーン樹脂コーティング材料でで
きており、凹穴2に注入した口紅原液aが固化した後3
を1より離脱し、然る後2、2′を合わせて凹穴2′に
口紅原液aと異色の口紅原液bを注入成形せしめ、目的
の口紅を得る。
また、シリコーンゴム及び/又はシリコーン樹脂及び/
又はシリコーン樹脂コーティング材料はそのまま使用し
ても、他の保持具に固定した上で使用してもかまわな
い。第9図乃至第12図はシリコーンゴム又はシリコーン
樹脂又はシリコーン樹脂コーティング材料を保持具に固
定した場合の2色リップスティック製造方法を示す。成
形型3はシリコーンゴム又はシリコーン樹脂又はシリコ
ーン樹脂コーティング材料であり、保持具4に固定、一
体化してある。凹穴2に注入した口紅原液aが固化した
後、3、4を一体のまま1より離脱し、然る後2、2′
を合わせて凹穴2′に口紅原液aと異色の口紅原液bを
注入成形せしめ、目的の口紅を得る。保持具の使用目的
は通常操作性の改善であり、シリコーンゴム及び/又は
シリコーン樹脂及び/又はシリコーン樹脂コーティング
材料を適当に保持できるものであれば材質は選ばない。
第5図乃至第12図は、対称面に沿って異なる2色を配す
るリップスティックの実施例であるが、型の形状、組み
合わせを変えることによって2色以上を配することが可
能であり、配色様式は自由である。
第5図乃至第12図に於ける実施例では、本発明による成
形型を成形型3として使用しているが、同様に1及び/
又は1′を本発明による成形型としても良く、更に各型
の形状は平面状、曲面状、凹凸面状いずれも使用可能で
あり、特に規定はされない。
また、第5図乃至第12図に於ける実施例はリップスティ
ックであり、従って冷却成形を常とするが、本発明によ
る成形型の優位性は敷衍的であり、常温成形であって
も、加熱成形であっても、特に耐温度性上支障の無い限
り必ずしも成形方法を限定しない。
本発明によって製造される多色スティック状化粧料に於
て、各色のベース基材は略同一であることが好ましい
が、特に安定性上の問題が起こらない限り必ずしも同一
性を要求しない。
〈発明の効果〉 本発明は以上の様にシリコーンゴム及び/又はシリコー
ン樹脂及び/又はシリコーン樹脂コーティング材料の優
れた離型性を活用したものであり、従って多色スティッ
ク状化粧料の生産性向上、安定性改善に大きく寄与する
ことができる。
第1表に本発明による実施例(2色リップスティック)
の成形時間を示す。成形型3を離脱し得るまでに要する
時間は半分以下に短縮されており、生産性に向上は明ら
かである。
第2表に本発明による実施例(2色リップスティック)
のレオメーターによる“ずれ強度”試験結果を示す。接
合面と平行方向に接合する両色の片側のみに力を加えた
場合、実施例では従来品の約2倍の応力がかかるまで
“ずれ”は生じない。強度上の優秀性は明白である。
第1表は、2色リップスティックを実例とした成形型離
脱に要する冷却時間を示す。
5℃及び−20℃の恒温器を用い、ベースを損傷すること
なく成形型を離脱できるまでに要した時間を計測したも
のである。
第2表は、2色リップスティックを実例としたレオメー
ターによる“ずれ強度”試験結果を示す。
第13図乃至第14図に略示した方法により、リップスティ
ックベース基部を固定して一定位置に保持し、両色の接
合面と平行方向に、接合する両色の片側のみに力を加
え、接合面のずれ時応力を測定したものである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第12図は全て、対称面に沿って2色を配する
リップスティックの製造方法を示す。 第1図は、従来法によって1色目の口紅原液を注入した
製造例の斜視図。 第2図は、第1図の上面図。 第3図は、従来法によって2色目の口紅原液を注入した
製造例の斜視図。 第4図は、第3図の上面図。 第5図は、シリコーンゴム又はシリコーン樹脂又はシリ
コーン樹脂コーティング材料を使用して1色目の口紅原
液を注入した製造実施例の斜視図。 第6図は、第5図の上面図。 第7図は、第5図に於ける注入終了後、2色目の口紅原
液を注入した製造実施例の斜視図。 第8図は、第7図の上面図。 第9図は、シリコーンゴム又はシリコーン樹脂又はシリ
コーン樹脂コーティング材料を保持具に固定しつつ使用
して1色目の口紅原液を注入した製造実施例の斜視図。 第10図は、第9図の上面図。 第11図は、第9図に於ける注入終了後、2色目の口紅原
液を注入した製造実施例の斜視図。 第12図は、第11図の上面図。 第13図は、試験法を略示する正面図(両色のベース接合
面は紙面と平行)。 第14図は、試験法を略示する平面図(両色のベース接合
面は紙面と垂直)。 1:成形型1、1′:成形型1′、2:凹穴 2′:凹穴、3:成形型、4:保持具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコーンゴム及び/又はシリコーン樹脂
    及び/又はシリコーン樹脂コーティングを施した材料を
    成形型もしくは成形型の一部として使用し、成形するこ
    とを特徴とする多色スティック状化粧料の製造方法。
JP25153285A 1985-11-08 1985-11-08 多色ステイツク状化粧料の製造方法 Expired - Fee Related JPH0696492B2 (ja)

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ITMI20031317A1 (it) * 2003-06-27 2004-12-28 Gamma Croma Spa Procedimento per la produzione di rossetti e gloss colati multicolore.
ITMI20040668A1 (it) * 2004-04-02 2004-07-02 Gamma Croma Spa Procedimento per la preparazione di un cosmetico colato multicolore

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