JPH0696158B2 - 濾過濃縮装置 - Google Patents

濾過濃縮装置

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JPH0696158B2
JPH0696158B2 JP2236818A JP23681890A JPH0696158B2 JP H0696158 B2 JPH0696158 B2 JP H0696158B2 JP 2236818 A JP2236818 A JP 2236818A JP 23681890 A JP23681890 A JP 23681890A JP H0696158 B2 JPH0696158 B2 JP H0696158B2
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晴夫 浜崎
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株式会社栗田機械製作所
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、原液を所定濃度まで濃縮する濃縮部と、該濃
縮部で濃縮された原液を濾過する濾過部とを区分して備
える濾過濃縮部材を有する濾過濃縮装置に関する。
従来の技術 従来、濾過濃縮装置は種々の構造のものが知られてい
る。例えば、流路を通過中に該流路を覆う濾材により原
液の一部が濾過され、濾過された濾液は濾液流出路を経
て排出される一方、上記流路を通過する原液は次第に濃
縮化されて流路の終端から濃縮原液として排出されるも
のが知られている(特公昭40−7433号公報)。
上記濃縮装置で濃縮された濃縮原液は、さらに、上記濃
縮装置とは別個に設けられたフィルタプレスなどの濾過
装置に供給されて、脱水させ、固形分と液体分とに分離
させる。最初の原液中の固形分濃度が例えば1%以下で
あって、このままでは濾過装置へ供給しても濾過装置の
効率上好ましくない場合には、このような薄い濃度の原
液は一旦濃縮装置を通して適当な濃度に濃縮してから濾
過装置へ供給するようにしている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記構造のものでは、濃縮装置と濾過装
置とは別個に設けられているため、設置場所が別々に必
要となり、かつ、配管も別に必要となる。従って、装置
の動力源も別々であり、運転操作も別系統となり、か
つ、同一の源液を2つの装置で別々に処理するため不経
済となるといった問題があった。
従って、本発明の目的は、上記問題を解決することにあ
って、濃縮装置と濾過装置とを1つの装置で兼用するこ
とができ、設置場所、配管、動力源を少なくすることが
できてコンパクトなものとなるとともに、運転操作も1
つの系統にまとめることができ、経済性に優れた濾過濃
縮装置を提供することにある。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明は、原液を濃縮する
濃縮部と該濃縮部で濃縮された原液を濾過する濾過部と
を有する濾過濃縮部材を有するように構成する。すなわ
ち、前後スタンド間に互いに重ね合せるように並べて配
置され、かつ、各濃縮部用凹部の濃縮床に少なくとも原
液供給用貫通口と原液排出用貫通口とを有する原液農縮
部と、濾過部用凹部の濾過床に濃縮原液供給用貫通口を
有する原液農縮部とを有するとともに、上記原液排出用
貫通口が濃縮原液供給用貫通口に連通されて上記原液農
縮部で濃縮された原液が原液濾過部に供給されて濾過さ
れる複数の濾過濃縮部材と、上記濾過濃縮部材をいずれ
か一方のスタンドに対して締め付ける締付部材と、隣接
する濾過濃縮部材間に配置されかつ上記各濾過濃縮部材
の各貫通口に連通する貫通口をそれぞれ有する一対の濾
布と、上記締付部材により上記濾過濃縮部材が一方のス
タンドに対して締め付けられた状態で各濾過濃縮部材の
濃縮部に原液を供給する原液供給ポンプと、上記ポンプ
と各濾過濃縮部材の濃縮部とを連結する原液濃縮ライン
と、上記濾過濃縮部材の濃縮部で濃縮された原液を各濾
過濃縮部材の濾過部に供給する原液濾過ラインとを備え
るように構成する。
上記構成においては、上記原液濾過ラインには、濃縮さ
れた原液を各濾過濃縮部材に供給する濃縮原液供給ポン
プを備えるように構成することもできる。
上記構成においては、上記各濾過濃縮部材の濾過部は、
枠部と該枠部内に取り外し可能に配置された濾過床とを
有するように構成することもできる。
上記構成においては、上記各濾過濃縮部材の濃縮部は、
額縁により囲まれた中空に形成されるように構成するこ
ともできる。
上記構成においては、上記濾布は、上記濾過濃縮部材の
濃縮部に対向する部分が他の部分より粗い目に形成され
ているように構成することもできる。
上記構成においては、隣接する濾過濃縮部材間に圧搾濾
板を配置し、該圧搾濾板と上記濾過濃縮部材間に上記濾
布を配置するように構成することもできる。
発明の作用 上記構成においては、上記両スタンド間で一方のスタン
ド側に濾過濃縮部材を締付部材で締め付けたのち、原液
供給ポンプで原液を原液濃縮ラインを通して各濾過濃縮
部材の濃縮部に供給して濃縮処理を行う。その後、濃縮
された原液を原液濾過ラインを通して各濾過濃縮部材の
濾過部に供給して濾過処理を行う。濾過処理が終了する
と、締付部材による締め付けを解除して、各濾過濃縮部
材間を開き、一対の濾布間に保持されたケーキを排出
し、次の濃縮・濾過処理に備える。
発明の効果 上記構成によれば、従来の濾過装置では処理することが
困難であった例えば1%以下の低濃度の原液でも上記濾
過濃縮部材の濃縮部で所望の固形分含有率まで濃縮した
のち、該濃縮された原液を濾過部で濾過することができ
るので、容易にかつ効率良く濾過処理を行うことができ
る。また、濃縮部と濾過部とを1つの濾過濃縮装置内に
組み込むことができ、濃縮装置と濾過装置とを1つの装
置で兼用することができ、設置場所、配管、動力源を少
なくすることができてコンパクトなものとなるととも
に、運転操作も1つの系統にまとめることができ、経済
性に優れたものとなる。さらに、各濾過濃縮部材は原液
農縮部と原液濾過部とを有するため、1つの濾過濃縮部
材において、上記原液農縮部で濃縮された原液を原液濾
過部に供給して濾過させることができ、かつ、1つの濾
布を濃縮部と濾過部とで使用することができ、簡単な構
造でもって装置全体の小型化を図ることができるととも
に、通常のフイルタプレスの濾板と濾布を取り扱うのと
同様な操作でもって本願発明にかかる装置の濃縮濾過動
作を行わせることができる。
実施例 以下に、本発明にかかる実施例を第1〜第12図に基づい
て詳細に説明する。
本実施例にかかる濾過濃縮装置は、第1,2図に示よう
に、図示しない前後スタンド間において一方のスタンド
側の固定板1と他方のスタンド側の締付板2との間に濾
板3と圧搾濾板4とを交互に重ね合わせるように並べて
配置するとともに、隣接する濾板3と圧搾濾板4との間
に一対の濾布24,24を配置し、締付板2を移動させて濾
板3と圧搾濾板4とを固定板側に移動させつつ締付板2
で締め付けたのち、濾板3の濃縮部61に原液を供給して
濃縮化し、濃縮化された原液を濾板3の濾過部60に供給
して濾過を行うようにする一方、濾過終了後、締付板2
を移動させて濾板3と圧搾濾板4とを開枠して、一対の
濾布24,24間に保持されたケーキを排出するように構成
している。
上記濾板3は、第3,4図に示すように、周囲に四角形枠
状額縁3bを有する四角形板状部材よりなり、その中央部
から下方にかけての前後面に濾過部60を形成する。この
濾過部60は、額縁3bよりくぼみかつ多数の上下方向の濾
液排出溝を形成するリブ3f,…,3fを備えた濾過床3aと、
該濾過床3aの中央部に貫通して形成された濃縮原液供給
口10とを備える。各濾板3の両側には夫々把手3d,3dが
突出して形成されているとともに、該把手3dの上部に濾
液排出用貫通口11と圧搾流体供給用貫通口13を形成し、
濾板3の下方の各部より突出しかつ濾液排出用貫通口1
2,14を有する耳部を形成する。一方の把手3dの上部の濾
液排出用貫通口11は、把手3d及び濾板内に形成された連
通路19,…,19により上記濾過床3aの小さな4個の開口1
8,…,18に夫々連通し、濾過床3aより瀘液を上記開口1
8、連通路19を介して濾液排出用貫通口11に回収する。
他方の把手3dの上部の圧搾流体供給用貫通口13は圧搾濾
板4の圧搾流体を供給するための通路として使用する。
また、濾板下方の一方の濾液排出用貫通口12は、濾板内
に形成された連通路21,…,21により上記濾過床3aの小さ
な4個の開口20,…,20に夫々連通し、濾過床3aより瀘液
を上記開口20、連通路21を介して濾液排出用貫通口12に
回収する。濾板下方の他方の濾液排出用貫通口14は、圧
搾濾板内に形成された連通路(図示せず)により圧搾膜
26の小さな開口(図示せず)に夫々連通し、圧搾膜26よ
り濾液を上記開口、連通路を介して濾液排出用貫通口14
に回収する。
上記濾板3の上部には上記濾過部60と額縁3cで区分され
た濃縮部61が配置されている。この濃縮部61は、大略横
長の長方形状に凹みかつ多数の上下方向沿いの濾液排出
溝を形成するリブ3g,…,3gを備えた濃縮床3eを備えると
ともに、該濃縮床3eの横方向の一方の端部に原液供給口
8が貫通して形成され他方の端部に原液排出口9が貫通
して形成される。この濃縮床3eには、4個の小さな開口
15,…,15が形成され、濾過床3aにも4個の小さな開口1
7,…,17が形成され、各開口15,17を夫々連通路16により
連通させて、濃縮床3eに溜まった濾液が上記開口15から
連通路16を通って開口17より濾過床3a内に入り、濾過床
3aの濾液排出用の開口18,20、連通路19,21から濾液排出
用貫通口11,12内に回収される。なお、この実施例で
は、上記したように濃縮床3eの濾液排出経路を濾過床3a
の濾液排出経路を利用するようにしているが、濃縮床3e
から直接的に濾液排出用貫通口11などに連通路により濾
液を排出する濃縮床専用の排出経路を形成するようにし
てもよい。
また、上記圧搾濾板4は、大略上記濾板3と同一形状を
なし、その濾過床部分にリブを形成することなく、前後
両面に圧搾膜24を被せてピン27,…,27により固定してな
る。圧搾流体が供給されると、圧搾膜26は濾過部60に対
向する部分が膨張して、圧搾濾板4と濾板3との間の一
対の濾布24,24間に保持された原液が圧搾されるように
している。
各濾布24は、隣接する濾板3と圧搾濾板4との間に配置
される。濾布の目は、原液の性状等に応じて、上記濃縮
部61に対向する部分が濾過部60に対向する部分より粗く
したり、又は、全面同一粗さの目の濾布としてもよい。
各濾布24は、上記濾過部60に対向する部分において上記
濾板3及び圧搾濾板4の濃縮原液供給口10,28に連通す
る貫通口24aが形成されるとともに、上記濃縮部に対向
する部分において上記濾板3と圧搾濾板4の原液供給口
8と原液排出口9とに夫々連通する貫通口24b,24cが形
成される。
上記原液供給口8と原液排出口9とに連通する貫通口24
b,24cには、第5,6図に示すように、濾板3または圧搾濾
板4側に裏板25を配置し、該裏板25と濾布24を介して対
向するように表面板22を配置して、ボルト23,…,23によ
り両板25,22を濾布24に固定して両板22,25により口縁部
材を構成する。上記表面板22は、正方形状板の一端が湾
曲した板材よりなり、中央に原液供給口8または原液排
出口9に連通する開口22aを有するとともに、上記湾曲
した側とは反対側に凹部22bを形成して、濾板3または
圧搾濾板4の原液供給口8より濾布24の貫通口24bを経
て上記表面板22の開口22aに供給される原液を上記凹部2
2bを介して濃縮床3eに供給する。濃縮された濃縮原液
は、他方の原液排出口側に配置された表面板22の上記凹
部22bを介して開口22aから濾布24の貫通口24cを介して
原液排出口9に排出される。上記濾板3の濃縮床3e及び
圧搾濾板4の裏板25に対向する部分には、凹所3mを夫々
形成して、濾板3及び圧搾濾板4が締付板2で締め付け
られるとき、濾布24に取り付けられた裏面25が上記凹所
3m内に嵌合するようにしている。
次に、上記濾板3に原液及び濃縮原液を供給するポンプ
及びラインについて説明する。
第1,2図において、固定板1には、各濾板3の濃縮部61
の原液供給口8と各圧搾濾板4の原液供給口8とに夫々
連通する原液供給管5と、各濾板3の濃縮部61の原液排
出口9と圧搾濾板4の原液排出口9とに連通する原液排
出管6と、各濾板3の濃縮原液供給口10と各圧搾濾板4
の濃縮原液供給口28とに連通する濃縮原液管7とが配置
されている。
上記原液供給管5は、原液供給ポンプP1と制御弁V1とを
介して、原液供給ラインL1により原液タンクT1と接続さ
れている。上記原液供給ラインL1の上記制御弁V1と原液
供給管5との間には制御弁V6を介して空気供給ラインL6
を設け、空気を上記原液供給管5に供給して原液供給口
8などに溜まった原液を吹き飛ばすようにしてもよい。
上記原液排出管6は、濁度計Dと制御弁V2とを介して、
原液回収ラインL2により原液回収タンクT2と接続されて
いる。上記原液供給ラインL2の濁度計Dと制御弁V2との
間には、制御弁V3を介して上記原液タンクT1に戻す繰返
ラインL3を設け、濃縮部61で濃縮された濃縮原液を再び
濃縮部61に供給してさらに濃縮できるようにしている。
上記濁度計Dは制御弁V3と制御弁V2とに対して夫々流路
制御部C1とC2とが接続されており、上記濁度計Dで原液
が所望の濃度まで濃縮されたか否かを判別する。よっ
て、原液が所望値より低い場合には、上記流量制御部C1
とC2とにより上記制御弁V2を閉じて制御弁V3を開けて上
記繰返ラインL3により濃縮部61を一旦通過した原液を再
び原液タンクT1に戻して原液供給管5より濾板3の濃縮
部61に再び供給して濃縮化を行うようにしている。一
方、濃縮された原液が所望値であるかそれ以上である場
合には、上記流量制御部C1とC2により制御弁V2を開ける
とともに制御弁V3を閉じて濃縮された原液を原液回収タ
ンクT2内に回収する。なお、上記制御弁V2とV3は手動で
切り換えることができるようにするのが望ましい。原液
回収タンクT2は、濃縮原液供給ポンプP2と制御弁V4とを
介して濃縮原液供給ラインL4により濃縮原液供給管7に
接続されている。
一方、上記各濾板3及び各圧搾濾板4の各濾液排出用貫
通口11,12,14は瀘液排出ラインL5により制御弁V5を介し
て瀘液タンクT3に接続されている。
また、各濾板3及び各圧搾濾板4の各圧搾流体供給口13
は接続弁V7を有する圧搾流体供給排出用ラインL7が接続
されている。
上記構成によれば、本実施例にかかる濾過濃縮装置は以
下のように作動する。なお、原液の例としては、フロ
水、工場雑排水、生活雑排水、あるいは化学薬品工場の
薬品回収工程の液成分などがある。
まず、原液タンクT1から原液供給ポンプP1により原液供
給ラインL1と制御弁V1を通して原液供給管5から各圧搾
濾板4と各濾板3の各原液供給口8を通して各濾板3の
濃縮部61へ原液を供給する。この各濾板3の濃縮部61に
おいては、該濾板3と上記濃縮部61に対向する圧搾濾板
4との間の一対の濾布24,24間に囲まれた濃縮室内に濃
縮部61の一端側の原液供給口8から原液が供給され、濾
液が濾布24と濾板3又は圧搾濾板4との間から排出され
るとともに原液が濾布24,24間を濃縮室の他端側に移動
して濃縮され、この濃縮された原液が他端の原液排出口
9から濃縮部外へ排出される。上記濃縮部61から排出さ
れた濃縮原液は原液回収ラインL2と濁度計Dと制御弁V2
とを通って原液回収タンクT2へ集められる。また、上記
濃縮床3eで濾過された濾液分は、濃縮床3eにある濾液排
出用開口15,…,15から濾過部60の濾過床3aに開口する連
通路16,…,16を通って濾過床3a上へ抜け、さらに濾過床
3aの上部及び下部にある濾液排出用開口18,…,18;20,
…,20から連通路19,…,19;21,…,21を通って濾液排出用
貫通口11,12に集められて、濾液排出ラインL5を通って
濾液タンクT3に回収される。また、上記濃縮原液は、原
液排出管6を出たところの濃縮液回収ラインL2上にある
濁時計Dを通過中に、所望の濃度に濃化されているかど
うかが判別される。もし、濃縮原液の濃度がまだ所望値
より低い場合には、該濃縮原液は制御弁V2が閉じられ制
御弁V3が開けられることにより、繰返ラインL3を通って
元の原液タンクT1へ導かれ、再び濃縮部61に供給されて
濃縮化が行なわれる。また、濃縮原液の濃度が所望値ま
で高められている場合には、該濃縮原液は制御V2が開か
れ、制御弁V3が閉じられることにより繰返ラインL3を通
らず原液回収ラインL2により原液回収タンクT2内に回収
される。
原液回収タンクT2に集められた所望の濃度の濃縮原液は
濃縮原液供給ポンプP2で濃縮原液供給ラインL4と制御弁
V4とを通して濃縮原液供給管7から各濾板3の濾過部60
へ供給される。上記濾過部60においては、この濾板3と
圧搾濾板4との間の一対の濾布24,24間に形成された濾
室内に濃縮原液供給口10から濃縮原液が供給され、公知
の濾過又は圧搾濾過が行なわれる。濾液分は濾液排出ラ
インL5から濾液タンクT3へ回収される。この濾液タンク
T3は、上記濃縮部61から回収した濾液を収容するタンク
としても使用しているが、これに限らず、濃縮部用の濾
液タンクを別に設けることもできる。濾板3の濾過床3a
と対向する圧搾濾板4との間の濾布24,24間に生成した
ケーキは、締付板2による締め付けを解除したのち濾板
3と圧搾濾板4とを開板して排出する。また、開板して
濾布24,24を開放すると、濾板3の濃縮部61を覆う濾布2
4と濾過部60を覆う濾布24は一つづきであるから、濾布2
4の洗浄は濃縮部61と濾過部60とを一度に行うことがで
き、両方を一行程で洗浄できる。
上記実施例によれば、従来の濾過装置では処理すること
が困難であった例えば1%以下の低濃度の原液でも濾過
濃縮部材としての濾板3の濃縮部61で所望の固形分含有
率まで濃縮したのち、該濃縮された原液を濾過部60で濾
過することができるので、容易にかつ効率良く濾過処理
を行うことができる。また、濃縮部61と濾過部60とを1
つの濾過濃縮装置内に組み込むことができ、濃縮装置と
濾過装置とを1つの装置で兼用することができ、設置場
所、配管、動力源及び制御部を少なくすることができて
コンパクトなものとなるとともに、運転操作も1つの系
統にまとめることができ、経済性に優れたものとなる。
さらに、各濾過濃縮部材は原液農縮部61と原液濾過部60
とを有するため、1つの濾過濃縮部材において、上記原
液農縮部61で濃縮された原液を原液濾過部60に供給して
濾過させることができ、かつ、1つの濾布を濃縮部と濾
過部とで使用することができ、簡単な構造でもって装置
全体の小型化を図ることができるとともに、通常のフィ
ルタプレスの濾板と濾布を取り扱うのと同様な操作でも
って本願発明にかかる装置の濃縮濾過動作を行わせるこ
とができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
その他種々の態様で実施できる。例えば、第3図に示す
ように濃縮部61を濾過部60と一体成形にする濾板3に限
らず、第7,8図に示すように、濾過部60のみを有する第
1濾板32の上部に濃縮部61を有する第2濾板31をボルト
30,…,30などで着脱式にして合体させることもできる。
この場合、圧搾濾板4も同様に、濾過部60に対向する第
1濾板本体4aと、濃縮部61に対向する第2濾板本体4bと
に分けて両部材4a,4bをボルトなどで着脱可能に連結す
ることが好ましい。よって、この例では、濃縮部61が不
要な場合には上記第2濾板31や第2濾板本体4bを夫々取
り外すことにより通常の濾過装置として使用することが
できる。
また、濃縮部61は濾過部60の上側に配置されるものに限
らず、第9,10図に示すように、濾過部60の下側に濃縮部
61を設けることができる。このとき、上記口縁部材の表
面板は円環板52であり、該円環板52と図示しない円環状
裏板とはボルト53,…,53により濾布24に固定されてい
る。この例では、濃縮部61の濃縮床3eに小さな4個の濾
液排出用開口54,…,54を形成し、該開口54が連通路55を
介して濾液排出用貫通口14に連通している。
また、上記濃縮部61が濾過部60の側部に位置してもよ
い。濾板3や濃縮部61や濾過部60の形状は角形の他、丸
形など任意の形状でよい。
また、濾板3と圧搾濾板4とを交互に配列したものに限
らず、濾板3のみからなる非圧搾式の濾過濃縮装置とし
て構成することもできる。
また、第11,12図に示すように、濾板33の濾過部60を枠
部材34と、該枠部材34内に係合される濾過床部材35とか
ら構成することもできる。この場合、四角形板状上記濾
過床部材35の周囲には前後に互い違いに突出した取付片
35b,…,35bを形成し、該取付片35b,…,35bを上記枠部材
34の額縁3i内の四角形開口36の縁部に取り外し可能に取
り付ける。上記濾過床部材35としてはポリプロピレン、
塩ビ、木、又は金属などの平板状、多孔板状、又は凹凸
板状のものに限らず、綱状のものでもよい。また、濾過
床部材35の表面には多数の突起35aを形成するか、又は
多数の透孔を形成して、濾液を円滑に排出できるように
する。さらに、上記濾板33の濃縮部61は額縁3jにより囲
まれた中空に形成してもよい。
また、原液排出管6から排出された濃縮原液の圧力が十
分に高い場合には濃縮原液供給ポンプP2を無くすことも
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例にかかる濾過濃縮装置を示す
概略説明図、第2図は上記装置の濾板と濾液排出ライン
との関係を示す説明図、第3図は上記濾板の正面図、第
4図は第3図のA−A線断面図、第5図は第3図の濾板
の縦断面図、第6図は第3図のB−B線断面図、第7,8
図は夫々他の実施例にかかる濾過濃縮装置の濾板の正面
図及び縦断面図、第9,10図は夫々さりに他の実施例にか
かる濾過濃縮装置の濾板の下部の正面図及び横断面図、
第11,12図は夫々さらに他の実施例にかかる濾過濃縮部
材の正面図及び断面側面図である。 1……固定板、2……締め付け板、3……濾板、3a……
濾過床、3b,3c……額縁、3d……把手、3e……濃縮床、3
f,3g……リブ、4……圧搾濾板、4a……第1濾板本体、
4b……第2濾板本体、5……原液供給管、6……原液排
出管、7……濃縮原液供給管、8……原液供給口、9…
…原液排出口、10……濃縮原液供給口、11,12,14……濾
液排出用貫通口、13……圧搾流体供給用貫通口、15,17,
18,20,54……開口、16,19,21,55……連通路、22,53……
表面板、23,53……ボルト、24……濾布、25……裏板、2
6……圧搾膜、27……ピン、30……ボルト、31……第2
濾板、32……第1濾板、33……濾過濃縮部材、34……枠
部材、35……濾過床部材、60……濾過部、61……濃縮
部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前後スタンド間に互いに重ね合わせるよう
    に並べて配置され、かつ、各濃縮部用凹部の濃縮床(3
    e)に少なくとも原液供給用貫通口(8)と原液排出用
    貫通口(9)とを有する原液濃縮部(61)と、濾過部用
    凹部の濾過床(3a,35)に濃縮原液供給用貫通口(10)
    を有する原液濾過部(60)とを有するとともに、上記原
    液排出用貫通口が濃縮原液供給用貫通口に連通されて上
    記原液濃縮部で濃縮された原液が原液農縮部に供給され
    て濾過される複数の濾過濃縮部材(3,32,33)と、 上記濾過濃縮部材をいずれか一方のスタンドに対して締
    め付ける締付部材(2)と、 隣接する濾過濃縮部材(3,32,33)間に配置されかつ上
    記各濾過濃縮部材(3,32,33)の各貫通口(8,9,10)に
    連通する貫通口をそれぞれ有する一対の濾布(24)と、 上記締付部材(2)により上記濾過濃縮部材(3,32,3
    3)が一方のスタンドに対して締め付けられた状態で各
    濾過濃縮部材(3,32,33)の濃縮部(61)に原液を供給
    する原液供給ポンプ(P1)と、 上記ポンプ(P1)と各濾過濃縮部材(3,32,33)の濃縮
    部(61)とを連結する原液濃縮ライン(L1)と、 上記濾過濃縮部材(3,32,33)の濃縮部(61)で濃縮さ
    れた原液を各濾過濃縮部材(3,32,33)の濾過部(60)
    に供給する原液濾過ライン(L2,L4)とを備えるように
    したことを特徴とする濾過濃縮装置。
  2. 【請求項2】上記原液濾過ライン(L2,L4)には、濃縮
    された原液を各濾過濃縮部材(3,32,33)に供給する濃
    縮原液供給ポンプ(P2)を備えるようにした請求項1に
    記載の濾過濃縮装置。
  3. 【請求項3】上記各濾過濃縮部材(33)の濾過部(60)
    は、枠部(34)と該枠部(34)内に取り外し可能に配置
    された濾過床(35)とを有する請求項1又は2に記載の
    濾過濃縮装置。
  4. 【請求項4】上記各濾過濃縮部材(3,32,33)の濃縮部
    (61)は、額縁(3j)により囲まれた中空に形成された
    請求項1〜3のいずれかに記載の濾過濃縮装置。
  5. 【請求項5】上記濾布(24)は、上記濾過濃縮部材
    (3)の濃縮部(61)に対向する部分が他の部分より粗
    い目に形成されている請求項1〜4のいずれかに記載の
    濾過濃縮装置。
  6. 【請求項6】上記隣接する濾過濃縮部材(3,32,33)間
    に圧搾濾板(4)を配置し、該圧搾濾板(4)と上記濾
    過濃縮部材(3,32,33)間に上記濾布(24)を配置する
    ようにした請求項1〜5のいずれかに記載の濾過濃縮装
    置。
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