JPH0695970B2 - 椅子における座席用芯体の製造方法 - Google Patents

椅子における座席用芯体の製造方法

Info

Publication number
JPH0695970B2
JPH0695970B2 JP1048978A JP4897889A JPH0695970B2 JP H0695970 B2 JPH0695970 B2 JP H0695970B2 JP 1048978 A JP1048978 A JP 1048978A JP 4897889 A JP4897889 A JP 4897889A JP H0695970 B2 JPH0695970 B2 JP H0695970B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
seat
chair
human body
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1048978A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02224707A (ja
Inventor
憲治 野瀬
宗一郎 永島
Original Assignee
株式会社イトーキクレビオ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社イトーキクレビオ filed Critical 株式会社イトーキクレビオ
Priority to JP1048978A priority Critical patent/JPH0695970B2/ja
Publication of JPH02224707A publication Critical patent/JPH02224707A/ja
Publication of JPH0695970B2 publication Critical patent/JPH0695970B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、椅子における座部又は/及び背凭部のいわゆ
る座席部の形状を、座る人又は人体模型等の形状に合わ
せて形成できるようにする座席用芯体の製造方法に関す
るものである。
〔従来の技術と発明が解決しようとする課題〕
従来、椅子における座席体のクッションは、軟質発泡樹
脂材料か綿状の繊維材料が主であり、これらの材料を可
撓性のカバー内に収容して偏平状に形成したものであ
り、これを硬いシェル状の支持体表面側に張設してい
た。
従って、椅子における座部に座る人臀部等の形状に合わ
せたり、背凭部に当たる人の背中面の形状に合せるよう
に前記クッション部材の表面形状やカバー内の詰め物の
量(厚さ)を変えることはある程度可能であったが、人
の体型や体重は千差万別であって、すべての人の座り心
地を満足させることはできないという欠点があった。
そこで、先願の実願昭63-15494号(実開平1-119554号公
報参照)では、合成繊維などの不織布または織布の繊維
質材料からなる発泡体担持体を入れた型取り袋内に、液
状のウレタン樹脂発泡材または液状のシリコン樹脂発泡
材と硬化剤または硬化促進剤とを注入した後、適用する
身体部分を前記型取り袋の外側から押し当てて、座布団
を所定の表面湾曲形状に形成することを提案している。
しかしながら、この方法によれば、発泡材と硬化剤とを
均一に且つ所定の割合で混合して注入しなければなら
ず、製造方法が難しいという問題があった。
そこで本発明では、椅子に座る個人ごとの体型に合わせ
て座席用芯体の表面湾曲形状を簡単に設定できる方法を
提供することを目的するものである。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため、椅子における座席用芯体の製
造方法の発明として、 請求項1記載の発明は、椅子における座部又は/及び背
凭部の支持体表面側に配設した可撓性材料から成る中空
状の袋体内に、空気の存在で硬化反応する流動性合成樹
脂材を予め真空充填密封し、前記袋体に人体の荷重また
は人体模型の荷重を加えた状態にて前記空気を導入し、
当該袋体の形状を変形固定化することを特徴とする製造
方法であり、 請求項2記載の発明は、軟化点以上に加熱した熱可塑性
合成樹脂製板体を座部又は/及び背凭部の支持体表面側
に配置した後、前記軟化点以上の温度にて前記板体に人
体の荷重または人体模型の荷重を加えて変形後室温まで
冷却することを特徴とする製造方法である。
〔実施例〕
次にその実施例について説明すると、第1図に示す符号
1は椅子における座部又は/及び背凭部の支持体で、該
支持体はABS樹脂等の硬い材料でシエル状に一体的に成
形したものであり、符号2は前記支持体1の下面を支持
する脚支柱、符号3は座る人の臀部及び背中部に当たる
表面クッションであり、この表面クッション3は、可撓
性のあるカバー内に通常のスポンジ状の軟質発泡樹脂材
や綿材、フエルト材等の可圧縮性の弾性部材を詰め込ん
だものである。
そして、以下に述べるような製造方法にて固形化するよ
うに成形した座席用芯体4を、支持体1と表面クッショ
ン3の間に介挿するものである。なお、場合によって
は、表面クッション3を使用せずに座席用芯体4上に直
接人が座り、もたれ掛かるようにしても良いのである。
第2図及び第3図は座席用芯体4の第1実施例で、符号
5aは座部袋体、5b,5c,5dは背凭部袋体で、支持体1の上
下方向に複数個数に分割され、これらの各袋体(符号5
で代表する)はポリエチレン等の軟質合成樹脂製のフイ
ルム材等の可撓性材料から成る中空状で、各袋体5の側
縁等の箇所には注入口6を各々設け、各注入口6は第4
図に示すような螺合式等の密閉用の蓋体7を着脱自在に
設ける。
符号8,8は背凭部袋体5b,5c,5d及び座部袋体5aの裏面間
を連結し互いの位置関係がずれないようにするための連
結帯で、該連結帯8は可撓性を有し、その任意の箇所を
支持体1表面に着脱自在に固定できるフアスナー9を設
けるのが好ましい。なお、連結帯8は背凭部袋体部分の
みに設けても良い。
前記座席用芯体4の第1の製造方法は、椅子における座
部又は/及び背凭部の支持体1表面側に配設した可撓性
材料から成る中空状の袋体5内に、空気の存在で硬化反
応する流動性合成樹脂材10を予め真空充填密封し、前記
袋体5の密封された注入口6等を開けて空気を導入し再
度蓋体7にて封緘した後、注文主である座るべき人が直
接袋体5上に座るか、または予め多種類用意しておいた
人体模型12からその人の体型に極めて良く似たものを選
択して、該人体模型12を前記袋体5の表面側に載置し、
その人の荷重と略見合う荷重を付与するように押し付け
て所定時間保持する(第5図参照)。
そして、各袋体5内の流動性合成樹脂材10が硬化すれ
ば、人が離れるかまたは人体模型12を取り除く。
このようにすれば、各袋体5の表面湾曲形状は、座る人
の臀部及び背中の湾曲綿に酷似した表面形状にて変形し
た状態で固定でき、座席用芯体4が仕上がる。この座席
用芯体4の表面側に表面クッション3を張設して座席体
の製造が完了するのである(第6図参照)。
この種の流動性合成樹脂材10としては、液状(エマルジ
ョン)のアルキド樹脂、イソシアネート、ウレタンプレ
ポリマー等が代表例であり、これらの材料は空気に触れ
ると、短時間で硬化反応するものである。
前記袋体5内に予め充填した流動性合成樹脂材10に対し
て空気を効率良く混入させる手段としては、第7図及び
第8図に示すように、袋体5内の片面に軟質合成樹脂製
のチューブ17を蛇行させる等して固着し、該チューブ17
の長手方向には適宜間隔で弱化線からなる通孔部(図示
せず)を形成し、該チューブ17の一端は封鎖する一方、
他端を注入口6に連通するように連結する。
そして、袋体5内に空気を導入するに際して大気圧より
高い圧縮空気をノズル11から前記注入口6に押し込め
ば、チューブ17の膨脹時に空気圧にて弱化線から裂けて
前記各通孔部が開口し、各通孔から噴出する空気は袋体
5内に予め充填した流動性合成樹脂材10に勢い良く混入
させることができるので、袋体5の長さ寸法が大きくて
もその内部の隅々まで空気を導入させることができるの
である。
座席用芯体4の第2の製造方法は、第9図及び第10図に
示すように、座部用及び背凭部用の熱可塑性合成樹脂製
板体18,19を、軟化点以上に加熱した後、座部又は/及
び背凭部の支持体1表面側に配置し、前記軟化点以上の
温度にて前記体板18,19に前記第1実施例と略同様にし
て人体の荷重または人体模型12の荷重を加えて変形後室
温まで冷却する方法である。
この種の熱可塑性合成樹脂材料としては、軟化点38℃の
ポリ酢酸ビニル、軟化点50℃のポリ塩化ビニリデン、軟
化点65〜80℃のポリ塩化ビニル、軟化点80〜90℃のポリ
メチルメタクリレート等がある。
前記各板体18,19の裏面には、支持体1の表面に対して
取付けするときずれ動かないように連結するためのフア
スナー等の係合手段20,21を設けている(第10図参
照)。
また、支持体1の表面側に張設した裏クッション22と表
面クッション3との間に前記各板体18,19を挟んで配設
することにより(第11図参照)、当該各板体を加圧する
ときの変形作業を容易に実行することができるし、表面
クッション3上に乗り、且つもたれ掛かる座り姿勢の人
体の形状とのずれも少なくなる。
この熱可塑性合成樹脂製板体18,19を軟化点以上に加熱
する手段としては、湯槽に適宜時間浸けるか、温風ブロ
ワーにて高い温度の空気に予め曝す等の方法がある。
前記軟化点以上に加熱された熱可塑性合成樹脂製板体1
8,19を支持体1の表面側に並べ配設し、熱可塑性合成樹
脂製板体18,19が冷えて硬化完了する前に、注文主であ
る座るべき人が直接前記板体18,19上に座るか、または
その人の体型に極めて良く似た人体模型12を前記前記板
体18,19の表面側に載置し、その人の荷重と略見合う荷
重を付与するように押し付けて所定時間保持する。
そして、各熱可塑性合成樹脂製板体18,19が硬化すれ
ば、人が離れるかまたは人体模型12を取り除けば良いの
である。
このようして出来上った座席用芯体4の表面湾曲形状
は、座る人の臀部及び背中の湾曲面に酷似した表面形状
にて変形した状態で固定できる。
前記の各製造方法において、袋体や板体は座部のみ、ま
たは背凭部の一部分に対して適用しても良いことはいう
までもない。
また、前記各製造方法においては、座る人が変わるとき
には、再度その人に合わせて湾曲面に変形し、その形状
に固定した新な座席用芯体4と前の古い座席用芯体4と
を交換するだけで済むので経済的である。
〔発明の効果〕
請求項1または請求項2に記載のの発明の製造方法に従
うと、使用する人の体型に合わせた湾曲面を有する座席
用芯体を至極簡単に製造することができ、座り心地が格
段に良い椅子の座席体を安価に提供することができる。
そして、請求項1に記載の発明の製造方法に従えば、袋
体内に、空気の存在で硬化反応する流動性合成樹脂材を
予め真空充填密封し、前記袋体に人体の荷重または人体
模型の荷重を加えた状態にて前記空気を導入するだけで
あるから、変形固定の作業現場における空気導入作業及
びそのための設備が簡単で且つ汚れる等のおそれも少な
くなるという効果も奏する。
第2請求項に記載の発明の製造方法に従えば、軟化点以
上に加熱した熱可塑性合成樹脂製板体を座部又は/及び
背凭部の支持体表面側に配置した後、前記軟化点以上の
温度にて前記板体に人体の荷重または人体模型の荷重を
加えて変形後室温まで冷却するという簡単な作業だれで
あり、且つ板体が固体であるから、保存や取扱いが至極
便利であるという効果も奏するのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は椅子の斜視図、第2図は第1の製造方法におけ
る支持体表面側に袋体を配設した断面図、第3図は袋体
の斜視図、第4図は袋体要部の断面図、第5図は加圧状
態を示す断面図、第6図は仕上がり状態の断面図、第7
図は第1の製造方法における袋体内にチューブを配設し
た平面図、第8図は第7図のVIII-VIII線矢視拡大断面
図、第9図は第2の製造方法の断面図、第10図は熱可塑
性合成樹脂製板体の斜視図、第11図は加圧状態を示す断
面図である。 1……支持体、3……表面クッション、4……座席用芯
体、5……袋体、6……注入口、7……蓋体、8……連
結帯、9……フアスナー、10……流動性合成樹脂材、12
……人体模型、17……チューブ、18,19……熱可塑性合
成樹脂製板体、20,21……係合手段、22……裏クッショ
ン。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】椅子における座部又は/及び背凭部の支持
    体表面側に配設した可撓性材料から成る中空状の袋体内
    に、空気の存在で硬化反応する流動性合成樹脂材を予め
    真空充填密封し、前記袋体に人体の荷重または人体模型
    の荷重を加えた状態にて前記空気を導入し、当該袋体の
    形状を変形固定化することを特徴とする椅子における座
    席用芯体の製造方法。
  2. 【請求項2】軟化点以上に加熱した熱可塑性合成樹脂製
    板体を座部又は/及び背凭部の支持体表面側に配置した
    後、前記軟化点以上の温度にて前記板体に人体の荷重ま
    たは人体模型の荷重を加えて変形後室温まで冷却するこ
    とを特徴とする椅子における座席用芯体の製造方法。
JP1048978A 1989-02-28 1989-02-28 椅子における座席用芯体の製造方法 Expired - Lifetime JPH0695970B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1048978A JPH0695970B2 (ja) 1989-02-28 1989-02-28 椅子における座席用芯体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1048978A JPH0695970B2 (ja) 1989-02-28 1989-02-28 椅子における座席用芯体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02224707A JPH02224707A (ja) 1990-09-06
JPH0695970B2 true JPH0695970B2 (ja) 1994-11-30

Family

ID=12818343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1048978A Expired - Lifetime JPH0695970B2 (ja) 1989-02-28 1989-02-28 椅子における座席用芯体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0695970B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11180198A (ja) * 1997-12-17 1999-07-06 Honda Access Corp シートカバー並びにシートサポート用キット並びにシートサポートの製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0428434Y2 (ja) * 1988-02-08 1992-07-09

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11180198A (ja) * 1997-12-17 1999-07-06 Honda Access Corp シートカバー並びにシートサポート用キット並びにシートサポートの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02224707A (ja) 1990-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3534129A (en) Seat construction and the like
US5499413A (en) Composite foam chair cushion and method
US4388358A (en) Adaptive support system
US20100227091A1 (en) Cushions comprising deformable members and related methods
DE68902955D1 (de) Fahrzeugsitz mit hintergeschaeumtem formkoerper.
US5468433A (en) Process for manufacturing a padded element using a cover preforming mandrel
HUT64717A (en) Method and device for manufacturing upholstered element
US5932046A (en) Cushion manufacturing method
GB2224201A (en) Skin covered foamed plastic seat with indentations
JPH0571014B2 (ja)
EP0227489A2 (en) Production of laminated resin foam
KR100750299B1 (ko) 체형 복제 방식의 등판과 좌판을 구비한 맞춤형 휠체어 및 그 제작 방법.
KR100824076B1 (ko) 신체 지지구
JPH0695970B2 (ja) 椅子における座席用芯体の製造方法
US3556595A (en) Seat construction and the like
JPH0538899Y2 (ja)
JPH11113687A (ja) シートサポート、シートサポート用キット及びシートサポートの製造方法
JPH0428434Y2 (ja)
JPH0418474Y2 (ja)
JPS609467B2 (ja) クッションの製造方法
JPH0353858Y2 (ja)
JPH0349555Y2 (ja)
JPS6341963Y2 (ja)
JPH0337520Y2 (ja)
JPH01299508A (ja) いすの個人専用補助クッション製造方法およびその製造に使用するクッション皮