JPH0695135A - 薄膜のドライエッチング方法 - Google Patents

薄膜のドライエッチング方法

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Publication number
JPH0695135A
JPH0695135A JP24818092A JP24818092A JPH0695135A JP H0695135 A JPH0695135 A JP H0695135A JP 24818092 A JP24818092 A JP 24818092A JP 24818092 A JP24818092 A JP 24818092A JP H0695135 A JPH0695135 A JP H0695135A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
film
dry etching
transparent conductive
etching method
Prior art date
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Pending
Application number
JP24818092A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Oike
一夫 大池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、段差上に成膜された透明導電薄膜
を所定形状にパターニングする際にドライエッチング法
を用いるとともに、予め前記透明導電薄膜下層のパター
ンエッジをテーパー状に形成するかあるいは、下地絶縁
膜を平坦化することにより段差部最大テーパー角を80
度以下に形成してからRIEモードでエッチングするこ
とで、透明導電薄膜の膜質によらず高速にエッチングが
可能であり、量産性を損なうことなく透明導電薄膜の膜
質を最適にすることができる。 【効果】 この結果、下地に段差があっても下地膜を冒
すことなく透明導電薄膜のパターン分離ができる。ま
た、マスクに忠実なパターニングが可能となり微細化に
も容易に対応できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁性透明基板のよう
な絶縁膜上に成膜され表示パネル等の透明電極として機
能する透明導電薄膜のドライエッチング方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】透明導電薄膜の材料としてはITO(I
ndium Tin Oxide)が一般的である。そ
してこのエッチング方法としてはエッチングレートが速
く、大面積化が容易で、管理も比較的簡便であり量産性
が高いことからウェットエッチング法が従来より用いら
れている。また、透明導電薄膜の成膜方法としては、I
TO金属酸化物をターゲットとして極少量の酸素を含ん
だアルゴン等の不活性ガス雰囲気中でスパッタリンクす
る方法が一般的である。この成膜の際に薄膜中に取り込
まれるスパッタガス中の酸素量と結晶状態とが膜質に大
きく影響する。これらは成膜時の温度、酸素/アルゴン
流量比、電極印加電力に左右される。例えば、温度は高
い方が酸化反応が進み易く膜の透明性は上がるとともに
結晶粒も大きく成長するため比抵抗は低くなるというメ
リットがある反面、エッチングレートが低下しパターニ
ング性が悪くなるというデメリットがある。加えて、同
一成膜条件でスパッタしてもターゲット表面の組成が経
時変化するため、透明導電薄膜の膜質は非常に不安定で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、透明導電薄膜
の膜特性が不安定ながらも透明性や比抵抗が重視される
ため、エッチング性をある程度犠牲にした成膜条件が採
られていた。このため、ウェットエッチングでは終点が
時間管理されるため、エッチング残りやオーバーエッチ
の不良が頻発していた。
【0004】この解決策として、ITOのパターニング
に際してフォトリソグラフィ、ウェットエッチング工程
を繰り返し2回行う方法が採られていた。しかし、この
方法においては工数が2倍になるため、ウェットエッチ
ングの最大のメリットである量産性が損なわれるという
欠点があった。
【0005】また、別の問題としてITO薄膜のウェッ
トエッチング液は塩酸系エッチャントが用いられるた
め、下地膜が酸に冒されるアルミニウム等の金属薄膜の
場合にはITO薄膜との間に絶縁膜等を介在させる必要
があった。その際にもITO薄膜と金属薄膜との間に介
在させた膜のピンホールからエッチング液が染み込むた
め、根本的な対策とはならなかった。
【0006】この対策として、ドライエッチング法の検
討を行った。ITO膜のドライエッチングではエッチン
グガスとして、メタン(CH4)やメタノール(CH3
H)等が使用される。エッチング方法はPE(プラズマ
エッチング)モードでは反応速度が100Å/分以下と
極めて遅いため、通常RIE(反応性イオンエッチンン
グ)モードで行われる。ところが、RIEモードでは異
方性が高いため段差上に成膜された薄膜をエッチングす
る場合には、その側壁部に沿ってエッチング残りが発生
しパターン分離ができないという問題が発生した。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜のドライエ
ッチング方法は、所定形状にパターニングされた少なく
とも一層の薄膜上に直接あるいは絶縁膜を介して透明導
電薄膜を成膜後、所定形状にパターニングする際にドラ
イエッチング法を用いるとともに、予め前記透明導電薄
膜下層のパターンエッジをテーパー状に形成するかある
いは、下地絶縁膜を平坦化することにより段差部最大テ
ーパー角を80度以下に形成してからエッチングするこ
とを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明によれば、段差上に成膜された透明導電
薄膜を所定形状にパターニングする際にドライエッチン
グ法を用いるとともに、予め前記透明導電薄膜下層のパ
ターンエッジをテーパー状に形成するかあるいは、下地
絶縁膜を平坦化することにより段差部最大テーパー角を
80度以下に形成してからRIEモードでエッチングす
ることで、透明導電薄膜の膜質によらず高速にエッチン
グが可能であり、量産性を損なうことなく透明導電薄膜
の膜質を最適にすることができる。この結果、下地に段
差があっても下地膜を冒すことなく透明導電薄膜のパタ
ーン分離ができる。また、マスクに忠実なパターニング
が可能となり微細化にも容易に対応できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳
細に説明する。
【0010】図1に本発明のドライエッチング装置を示
す。真空容器1に絶縁物8を介してカソード電極2が取
り付けられている。このカソード電極2上に基板5を支
持する基板ホルダー4が取り付けてある。そしてカソー
ド電極2には高周波電源7が接続されている。前記基板
ホルダー4と平行してアノード電極3が絶縁物9を介し
て真空容器1に取り付けてある。このアノード電極3に
はガス吹き出し用のシャワーパネル6が取り付けられて
いる。さらに、真空容器1には真空排気用の排気口10
が設けてある。
【0011】処理方法は、まず排気口10より真空容器
1内を真空排気する。所定の圧力に達したら、シャワー
パネル6よりメタンガスを導入し、所定の圧力になるよ
うに図示しない排気制御を行う。この状態を保ちつつ高
周波電源7により高周波電力をカソード電極2に印加す
る。
【0012】次に表示パネル用の表示素子の形成方法に
ついて説明する。
【0013】まず図2におけるガラス基板21上にCV
D法により多結晶シリコン薄膜22を約1000Åの厚
さに堆積させ、フォトリソグラフィにより所定の形状に
形成する。続いて、酸素雰囲気中で熱処理して多結晶シ
リコン薄膜22の一部を酸化して約1000Åの酸化膜
23を形成する。その上に燐をドープした多結晶シリコ
ン薄膜24をCVD法により約3000Å堆積し、フォ
トリソグラフィにより所定のゲート電極形状に形成す
る。次いで、多結晶シリコン薄膜22に多結晶シリコン
24をマスクにして燐を2×1015/cm2 ドープし、
ソース及びドレイン領域を形成する。その上に、層間絶
縁膜25としてSiO2 膜をCVD法により約5000
Å堆積させる。次に、ソース領域にフォトリソグラフィ
によりコンタクトホール26を開けた後、スパッタリン
グ法によりAl膜を約6000Å堆積させ、フォトリソ
グラフィにより所定形状の配線27を形成しコンタクト
ホール26で接続する。再び、CVD法により層間絶縁
膜28としてSiO2を約5000Å堆積させる。この
際、デポガスにO3-TEOSガスを用いると図3(a)
に示すような平坦化が可能となる。次に、ドレイン領域
にフォトリソグラフィによりコンタクトホール29を開
けた後、スパッタリング法によりITO膜を約1500
Å堆積させ、フォトリソグラフィにより所定形状の透明
電極30を形成し、コンタクトホール29でスイッチン
グ素子と接続する。
【0014】このようにして形成した表示素子における
透明電極のドライエッチング条件を以下に詳しく述べ
る。透明導電薄膜のエッチングは上記の装置を使用して
行った。処理条件としてはエッチングガスとしてメタン
(CH4) を用い、ガス圧は50mTorr、電極には
0.5W/cm2 の電力を印加した。エッチング時間は
7分とした。尚、エッチングガスとしてメタンの代わり
にメタノール(CH3OH)、エタノール(C25
H)、エタン(C26) 等を用いたり、アルゴン(Ar
)、水素(H2 )を添加しても良い。
【0015】上記のようにドライエッチングした際の下
地段差側壁部のITO膜残りは図3(a)に示すように
発生しなかった。また別の方法として、Al配線のエッ
チングをレジスト後退法によるドライエッチングにより
テーパー状にし、層間絶縁膜28をプラズマCVDによ
り堆積した場合も図3(b)に示すようにITO膜残り
は発生しなかった。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、段差
上に成膜された透明導電薄膜を所定形状にパターニング
する際にドライエッチング法を用いるとともに、予め前
記透明導電薄膜下層のパターンエッジをテーパー状に形
成するかあるいは、下地絶縁膜を平坦化することにより
段差部最大テーパー角を80度以下に形成してからRI
Eモードでエッチングすることで、透明導電薄膜の膜質
によらず高速にエッチングが可能であり、量産性を損な
うことなく透明導電薄膜の膜質を最適にすることができ
るという効果を有する。この結果、下地に段差があって
も下地膜を冒すことなく透明導電薄膜のパターン分離が
できる。また、マスクに忠実なパターニングが可能とな
り微細化にも容易に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のドライエッチング装置を示した説明
図。
【図2】 本発明の表示素子の断面構造を示した説明
図。
【図3】 本発明の透明電極下地段差部断面構造を示し
た説明図。
【図4】 従来の透明電極下地段差部断面構造を示した
説明図。
【符号の説明】
1 真空容器 2 カソード電極 3 アノード電極 4 基板ホルダー 5 基板 6 シャワーパネル 7 高周波電源 8 絶縁物 9 絶縁物 10 排気口 21 ガラス基板 22 シリコン薄膜 23 ゲート酸化膜 24 ゲート電極 25 層間絶縁膜 26 コンタクトホール 27 配線 28 層間絶縁膜 29 コンタクトホール 30 透明電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明絶縁性基板上に所定形状にパターニ
    ングされた少なくとも一層の薄膜上に直接あるいは絶縁
    膜を介して透明導電薄膜を成膜後、所定形状にパターニ
    ングする際にドライエッチング法を用いるとともに、予
    め前記透明導電薄膜の下地段差部最大テーパー角を80
    度以下に形成することを特徴とする薄膜のドライエッチ
    ング方法。
  2. 【請求項2】 透明導電薄膜下層のパターニングされた
    薄膜の端面をテーパー状に形成することを特徴とする請
    求項1記載の薄膜のドライエッチング方法。
  3. 【請求項3】 透明導電薄膜下地の絶縁膜を平坦化して
    段差部をテーパー状に形成することを特徴とする請求項
    1記載の薄膜のドライエッチング方法。
JP24818092A 1992-09-17 1992-09-17 薄膜のドライエッチング方法 Pending JPH0695135A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6356328B1 (en) 1997-12-03 2002-03-12 Hyundai Electronics Industries Co., Ltd. Liquid crystal display

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6356328B1 (en) 1997-12-03 2002-03-12 Hyundai Electronics Industries Co., Ltd. Liquid crystal display

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