JPH06132531A - 薄膜トランジスタマトリックスの製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタマトリックスの製造方法

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JPH06132531A
JPH06132531A JP28117992A JP28117992A JPH06132531A JP H06132531 A JPH06132531 A JP H06132531A JP 28117992 A JP28117992 A JP 28117992A JP 28117992 A JP28117992 A JP 28117992A JP H06132531 A JPH06132531 A JP H06132531A
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JP
Japan
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gate
film
thin film
film transistor
bus line
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JP28117992A
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English (en)
Inventor
Junichi Watabe
純一 渡部
Yasuhiro Nasu
安宏 那須
Kiyohisa Kosugi
清久 小杉
Teruhiko Ichimura
照彦 市村
Ikuo Shiroki
育夫 代木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄膜トランジスタマトリックスの製造方法に
関し,緻密な絶縁膜を形成して絶縁破壊や短絡を防止す
る。 【構成】 基板1上にゲート電極2,ゲート絶縁膜3a,
3b, 動作半導体膜4, ソース・ドレイン電極7, 8が順
に積層された薄膜トランジスタがマトリックス状に配置
された薄膜トランジスタの製造において,基板1に金属
膜を成膜した後それをパターニングしてゲート電極2を
形成する工程と,基板1を液体酸化剤に浸漬してゲート
電極2表面に第1の酸化膜24を形成した後, 基板1を水
蒸気雰囲気と不活性ガス雰囲気に同時に又は交互に繰り
返し曝すことにより第2の酸化膜25を形成し,その後基
板1を金属原子を含む雰囲気と水蒸気を含む雰囲気に交
互に繰り返し曝すことによりゲート絶縁膜3aを形成する
工程とを有する。また,基板1を金属原子を含む雰囲気
と酸化性プラズマ雰囲気に交互に繰り返し曝すことによ
り絶縁膜を形成する工程を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜トランジスタ(以
下,TFTと称する)マトリックスの製造方法に関す
る。
【0002】近年,ラップトップパーソナルコンピュー
タや壁掛けテレビにTFTマトリックス駆動型の液晶表
示パネルが使用されるようになってきた。TFTマトリ
ックスはその表示品質がCRTの代替としての性能を確
保できることが認知されつつあるが,断線や短絡,TF
T特性分布の広がりなど,その製造工程中の歩留りが産
業上大きな問題となっている。
【0003】液晶表示パネルの絶縁膜は高耐圧,無欠
陥,長寿命が要求され,薄膜中に不純物,膜欠陥等を含
まない高品質の膜質を実現する必要がある。ゲート絶縁
膜は絶縁耐圧が高く,緻密性の高いものが望まれ,ゲー
ト絶縁膜,ゲートバスラインはゲート絶縁膜との密着性
の高いことが必要である。
【0004】薄膜形成技術の一つとして原子層デポジッ
ション法がある。この方法は,薄膜を形成する際,原料
となる複数のガスを交互に切り換えて薄膜形成領域に導
入し,1層づつ形成して行く方法であり,高品質の薄膜
を形成することができる。しかし,薄膜形成のスループ
ットを上げるためには,さらに改良の必要がある。
【0005】また,画素の細密化に伴い,ドレインバス
ラインと画素電極の短絡の問題もあり,それを防ぐ技術
の開発が望まれる。
【0006】
【従来の技術】図9(a) 〜(c) は薄膜トランジスタマト
リックスの従来例を示す平面図と断面図で,(a) は平面
図, (b) はA−Aに沿う断面図,(c) はB−Bに沿う断
面図である。図中,1はガラス基板,2はゲート電極,
3はゲート絶縁膜,4はa−Si膜,5はチャネル保護
膜,6はn+ 型a−Si膜,7はソース電極,8はドレ
イン電極,9はドレインバスライン,10は画素電極,11
a, 11bはゲートバスラインを表す。
【0007】製造工程の概略は次の如くである。ガラス
基板1に例えばアルミニウム膜を成膜し,それをパター
ニングしてゲートバスライン11a を形成する。次に,例
えばチタン膜を成膜し,それをパターニングしてゲート
バスライン11a を覆うゲートバスライン11b とそれに接
続するゲート電極2を形成する。
【0008】次に全面にプラズマCVD法により窒化シ
リコンのゲート絶縁膜3,a−Siの動作半導体膜4,
窒化シリコンのチャネル保護膜5を順に成膜する。レジ
ストを全面に塗布した後,ガラス基板1裏面より紫外線
を照射し,次に正面からバスライン上だけに紫外線を照
射して,ゲート電極2上のみにレジストを残す。次に,
レジストで覆われていない部分の窒化シリコン膜をエッ
チングして除去し,レジストを剥離する。
【0009】次に,コンタクト層6となるn+ 型a−S
i膜,ソース・ドレイン電極7, 8となるチタン(Ti)
を順に成膜し,ソース・ドレイン電極形成用のレジスト
を形成した後,ドライエッチングにより,Ti膜,n+
型a−Si膜,a−Si膜をエッチングし,素子分離を
行い,ソース電極7,ドレイン電極8を形成する。
【0010】次に,ドレインバスライン形成用のモリブ
デン(Mo)をスパッタ成膜し,レジストパターンを形
成してエッチングを行い,ドレイン電極8に接続するド
レインバスライン9を形成する。次に,画素電極材とな
るITO膜を成膜し,画素電極形成用のレジストパター
ンを形成してエッチングし画素電極10を形成する。
【0011】このようにしてTFTマトリックスが完成
するが,この従来例では次のような問題点が存在する。 ゲート電極と接続するゲートバスラインは抵抗の低い
ことが要求される。そこで,Al膜のゲートバスライン
を11a を形成し,これを完全に覆うパターンで高融点金
属膜(Ti膜)を成膜した後ゲートバスラインを11b と
それに接続するゲート電極2を形成している。そのた
め,2回のパターニング工程を必要とするが,これを一
回のパターニングで行いたい。
【0012】一方,Al膜とTi膜を連続で成膜し,一
度のフォトリソグラフィー工程で一括エッチングを行う
と,工程数は減少するがパターンの端に露出するAlが
ゲート絶縁膜の成膜工程でウィスカーやヒロックを発生
し,絶縁耐圧が悪くなる。
【0013】ゲート絶縁膜3として使用する窒化シリ
コン膜は,TFT基板に何らかの原因で高電圧が印加さ
れた時,その電圧に耐えきれず,絶縁破壊を引き起こす
という問題がある。絶縁破壊により短絡すると,その表
示セルの動作不良による点画素欠陥となるだけでなく,
配線ライン間の干渉により,表示上致命的なライン欠陥
が生じる。また,短絡に至らなくても低抵抗の欠陥とな
った場合には,液晶セルに蓄積された電荷のリークによ
り点欠陥が生じる。
【0014】そこで,ゲート絶縁膜として窒化シリコン
膜に替えて原子層デポジッション法(ALD法)による
酸化アルミニウム(Al2 3 )膜を使用する方法が用
いられるようになっている。このAl2 3 膜は緻密で
はあるが,それでも密着性,ステップカバレッジを十分
にするにはなお工夫が必要である。
【0015】その対策として,Alのゲート電極の表面
を水蒸気酸化してからALD法によるAl2 3 膜の形
成が試みられているが,絶縁耐圧は必ずしも十分ではな
く,なお改良の余地がある。
【0016】従来のALD法では,時間的に原料ガス
を切り換える場合,切り換えに時間を要するので,多数
回の切り換えには長時間を必要とし,生産性が低かっ
た。しかし,原料ガス同士の混合が少なく,高真空で成
膜可能であり,膜質のよい成膜が可能であるという利点
があった。
【0017】一方,不活性ガスのバリアガスにより空間
的に原料ガスを遮蔽する場合,ガス切り換えに時間を要
しないため,1サイクルの時間が短く生産性が高い。し
かし,生産性をさらに上げるための改良は必要である。
【0018】従来の高精細のTFTマトリックスの画
素電極10とドレインバスライン9とのギャップは10μ
m以下のため,どちらかのパターンを形成する際のごみ
等の影響によりパターンの太りが生じると,画素電極10
とドレインバスライン9が短絡し,これが点欠陥となっ
て表示品質が低下し,この点欠陥が多数の場合は製品不
良となり,歩留りが低下する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の種々の
問題に鑑み,それを解決する方法を提供するものであ
り,ゲート電極及びゲートバスライン形成の工程数を少
なくし,かつゲート絶縁膜の絶縁耐圧を上げる方法を提
供する。
【0020】また,ゲート電極と密着性がよく,ステッ
プカバレッジのよい原子層デポジッションによるゲート
絶縁膜の形成方法を提供する。また,生産性の高い原子
層デポジッション法を提供する。
【0021】また,ドレインバスラインと画素電極に短
絡が生じない方法を提供する。
【0022】
【問題を解決するための手段】図1(a) 〜(h) は第1の
実施例を示す工程順断面図と平面図,図4(a) 〜(d)は
第2の実施例を示す工程順断面図と平面図,図5は本発
明による原子層デポジッション装置の平面図,図6(a)
〜(d) は第3の実施例を示す工程順断面図と平面図,図
7(a) 〜(e) は第4の実施例を示す工程順断面図と平面
図,図8(a) 〜(e) は第5の実施例を示す工程順断面図
と平面図を示す。
【0023】上記課題は,透明絶縁性基板1上に形成さ
れ,マトリックス状に配置された薄膜トランジスタと,
該薄膜トランジスタのゲート電極2a, 2bに接続するゲー
トバスライン11a, 11bと, ドレイン電極8に接続するド
レインバスライン9と,ソース電極7に接続する画素電
極10とを有し, 該薄膜トランジスタは透明絶縁性基板1
上にゲート電極2a, 2b,ゲート絶縁膜3, 動作半導体膜
4, ソース・ドレイン電極7, 8が順に積層され,該ゲ
ートバスライン11a, 11bと該ドレインバスライン9は絶
縁膜3を介して交差する薄膜トランジスタマトリックス
の製造において,透明絶縁性基板1上にアルミニウム膜
21と高融点金属膜22を順次成膜する工程と,該アルミニ
ウム膜21と該高融点金属膜22を一度にパターニングして
ゲート電極2a, 2b及びそれに接続するゲートバスライン
11a, 11bを形成する工程と,該ゲート電極2a, 2b側面及
び該ゲートバスライン11a, 11b側面に露出するアルミニ
ウム膜表面を酸化して酸化膜21a を形成する酸化処理の
後,該透明絶縁性基板1全面にゲート絶縁膜3を成膜す
る工程とを有する薄膜トランジスタマトリックスの製造
方法によって解決される。
【0024】また,前記酸化処理は該透明絶縁性基板1
を水蒸気雰囲気と不活性ガス雰囲気に同時に又は交互に
繰り返し曝す処理である前記の薄膜トランジスタマトリ
ックスの製造方法によって解決される。
【0025】また,前記ゲート絶縁膜3がプラズマCV
D法による窒化シリコン膜の成膜を含む前記の薄膜トラ
ンジスタマトリックスの製造方法によって解決される。
また,透明絶縁性基板1上に形成され,マトリックス状
に配置された薄膜トランジスタと,該薄膜トランジスタ
のゲート電極2に接続するゲートバスライン11と, ドレ
イン電極8に接続するドレインバスライン9と,ソース
電極7に接続する画素電極10とを有し, 該薄膜トランジ
スタは透明絶縁性基板1上にゲート電極2,ゲート絶縁
膜3a, 3b, 動作半導体膜4, ソース・ドレイン電極7,
8が順に積層され,該ゲートバスライン11と該ドレイン
バスライン9は絶縁膜3a, 3bを介して交差する薄膜トラ
ンジスタマトリックスの製造において,透明絶縁性基板
1に金属膜を成膜した後それをパターニングしてゲート
電極2及びそれに接続するゲートバスライン11を形成す
る工程と,該透明絶縁性基板1を液体酸化剤に浸漬して
該ゲート電極2表面に第1の酸化膜24を形成した後, 該
透明絶縁性基板1を水蒸気雰囲気と不活性ガス雰囲気に
同時に又は交互に繰り返し曝すことにより第2の酸化膜
25を形成し,その後該透明絶縁性基板1を金属原子を含
む雰囲気と水蒸気含む雰囲気に交互に繰り返し曝すこと
によりゲート絶縁膜3aを形成する工程とを有する薄膜ト
ランジスタマトリックスの製造方法によって解決され
る。
【0026】また,前記液体酸化剤は過酸化水素を含む
溶液である前記の薄膜トランジスタマトリックスの製造
方法。また,前記液体酸化剤は強酸の水溶液である前記
の薄膜トランジスタマトリックスの製造方法によって解
決される。
【0027】また,前記液体酸化剤は無機過酸化物の塩
を含む水溶液である前記の薄膜トランジスタマトリック
スの製造方法によって解決される。また,透明絶縁性基
板1上に形成され,マトリックス状に配置された薄膜ト
ランジスタと,該薄膜トランジスタのゲート電極2に接
続するゲートバスライン11と, ドレイン電極8に接続す
るドレインバスライン9と,ソース電極7に接続する画
素電極10とを有し, 該薄膜トランジスタは透明絶縁性基
板1上にゲート電極2,ゲート絶縁膜3a, 3b, 動作半導
体膜4, ソース・ドレイン電極7, 8が順に積層され,
該ゲートバスライン11と該ドレインバスライン9は絶縁
膜3a, 3bを介して交差する薄膜トランジスタマトリック
スの製造において,透明絶縁性基板1に金属膜を成膜し
た後それをパターニングしてゲート電極2及びそれに接
続するゲートバスライン11を形成する工程と,該透明絶
縁性基板1を酸化性プラズマ雰囲気に曝して該ゲート電
極2及びそれに接続するゲートバスライン11表面に酸化
膜25を形成した後,該透明絶縁性基板1を金属原子を含
む雰囲気と水蒸気含む雰囲気に交互に繰り返し曝すこと
によりゲート絶縁膜3aを形成する工程とを有する薄膜ト
ランジスタマトリックスの製造方法によって解決され
る。
【0028】また,前記水蒸気含む雰囲気は酸化性プラ
ズマ雰囲気である前記の薄膜トランジスタマトリックス
の製造方法によって解決される。また,前記酸化性プラ
ズマ雰囲気は,水蒸気,酸素,オゾン,亜酸化窒素の少
なくとも一つと,不活性ガスの混合雰囲気に高周波電力
を印加して生じる酸化性プラズマ雰囲気である前記の薄
膜トランジスタマトリックスの製造方法によって解決さ
れる。
【0029】また,透明絶縁性基板1上に形成され,マ
トリックス状に配置された薄膜トランジスタと,該薄膜
トランジスタのゲート電極2に接続するゲートバスライ
ン11a, 11bと, ドレイン電極8に接続するドレインバス
ライン9と,ソース電極7に接続する画素電極10とを有
し, 該薄膜トランジスタは透明絶縁性基板1上にゲート
電極2,ゲート絶縁膜3, 動作半導体膜4, ソース・ド
レイン電極7, 8が順に積層され,該ゲートバスライン
11a, 11bと該ドレインバスライン9は絶縁膜3を介して
交差する薄膜トランジスタマトリックスの製造におい
て,ドレインバスライン9表面を酸化して絶縁性酸化膜
9aを形成した後,画素電極10を形成する工程を有する薄
膜トランジスタマトリックスの製造方法によって解決さ
れる。
【0030】また,前記絶縁性酸化膜9aの形成は,該透
明絶縁性基板1を水蒸気を含む雰囲気と不活性ガスを含
む雰囲気に同時に又は交互に繰り返し曝すことによる前
記の薄膜トランジスタマトリックスの製造方法によって
解決される。
【0031】
【作用】本発明によれば,透明絶縁性基板1上に形成し
たアルミニウム膜21と高融点金属膜22を一度にパターニ
ングしてゲート電極2a, 2b及びそれに接続するゲートバ
スライン11a, 11bを形成するから,ゲート電極及びゲー
トバスラインの形成に要するパターニング回数を1回に
することができる。また,従来必要とされたゲートバス
ライン11a, 11bでの位置合わせ精度を考慮する必要がな
くなるから,画素ピッチを小さくかつ画素数の多い高精
細パネルに適用することができる。
【0032】また,アルミニウム膜表面を酸化して酸化
膜21a を形成する酸化処理の後,透明絶縁性基板1全面
にゲート絶縁膜3を成膜するのであるから,ゲート電極
2a,2b側面及びゲートバスライン11a, 11b側面からアル
ミニウムのヒロック等の生じることが防止される。
【0033】また,酸化処理は透明絶縁性基板1を水蒸
気雰囲気と不活性ガス雰囲気に同時に又は交互に繰り返
し曝すことにより,緻密な酸化膜を形成することができ
る。また,ゲート絶縁膜3の成膜はプラズマCVD法に
よる窒化シリコン膜の成膜を含むようにすれば,その上
に連続して動作特性のよい動作半導体膜を成膜できる。
【0034】また,透明絶縁性基板1に金属膜を成膜し
た後それをパターニングしてゲート電極2及びそれに接
続するゲートバスライン11を形成し,透明絶縁性基板1
を液体酸化剤に浸漬してゲート電極2表面に第1の酸化
膜24を形成した後, 透明絶縁性基板1を水蒸気雰囲気と
不活性ガス雰囲気に同時に又は交互に繰り返し曝すこと
により第2の酸化膜25を形成し,その後透明絶縁性基板
1を金属原子を含む雰囲気と水蒸気含む雰囲気に交互に
繰り返し曝すことによりゲート絶縁膜3aを形成するよう
にすれば,緻密で絶縁耐圧の高いステップカバレッジの
よいゲート絶縁膜が形成できる。
【0035】また,前記液体酸化剤としては,過酸化水
素を含む溶液,強酸の水溶液,無機過酸化物の塩を含む
水溶液が効果的である。また,透明絶縁性基板1に金属
膜を成膜した後それをパターニングしてゲート電極2及
びそれに接続するゲートバスライン11を形成する工程
と,透明絶縁性基板1を酸化性プラズマ雰囲気に曝して
ゲート電極2及びそれに接続するゲートバスライン11表
面に酸化膜25を形成した後,該透明絶縁性基板1を金属
原子を含む雰囲気と水蒸気含む雰囲気に,又は金属原子
を含む雰囲気と酸化性プラズマ雰囲気に交互に繰り返し
曝すことによりゲート絶縁膜3aを形成すれば,酸化膜の
堆積が速く,高いスループットで良質の酸化膜を得るこ
とができる。
【0036】また,前記酸化性プラズマ雰囲気は,水蒸
気,酸素,オゾン,亜酸化窒素の少なくとも一つと,不
活性ガスの混合雰囲気に高周波電力を印加して生じる酸
化性プラズマ雰囲気により達成することができる。
【0037】また,ドレインバスライン9表面を酸化し
て絶縁性酸化膜9aを形成した後,画素電極10を形成する
ようにすれば,ドレインバスライン9に突起などが形成
されて画素電極がそれに重なったとしても,絶縁性酸化
膜9aがあるから短絡することはない。
【0038】また,前記絶縁性酸化膜9aの形成は,透明
絶縁性基板1を水蒸気を含む雰囲気と不活性ガスを含む
雰囲気に同時に又は交互に繰り返し曝すことにより緻密
な絶縁性の高い酸化膜を形成することができる。
【0039】
【実施例】図1(a) 〜(h) は第1の実施例を示す工程順
断面図と平面図で,(a) ,(b) は断面図,(c) は平面
図, (d), (e)は, それぞれ, (c) のA−A,B−Bに沿
う断面図,(f) は平面図, (g), (h)は, それぞれ, (f)
のA−A,B−Bに沿う断面図である。以下,これらの
図を参照しながら第1の実施例について説明する。
【0040】図1(a) 参照 ガラス基板1に厚さ 500ÅのAl膜21と厚さ 800ÅのT
i膜22とをスパッタ法により連続成膜する。
【0041】図1(b), (c)参照 全面にフォトレジストを塗布し,それを露光・現像した
レジストマスク23を形成する。レジストマスク23をマス
クにしてAl膜21とTi膜22を同一形状にエッチングし
て,ゲート電極2a, 2b及びゲートバスライン11a, 11bを
形成する。エッチングはウエットエッチングを用いても
よいが, Al,Tiそれぞれに選択性のあるエッチャン
トを用いる。下地(Al)のエッチング時にTiの下ま
でエッチングされる,いわゆるアンダーカットに注意す
る必要がある。また,ドライエッチングする場合は,B
Cl3 +Cl2 系のエッチャントを用いることによりテ
ーパー状にエッチングが可能であるが,塩素の残留によ
るAlの浸食(アフターコロージョン)の生じないよう
に真空ブレーク前のアッシングや真空ブレーク直後のア
ニール,水洗などの対策を施す必要がある。
【0042】図1(c) 〜(e) 参照 レジストマスク23を剥離した後,Alパターン2a, 21側
面のAl露出部を酸化処理し,酸化膜21a を形成する。
この時,図2に示すような原子層デポジッション装置を
使用し,水蒸気酸化法により厚さ約1000Åの酸化膜21a
を形成する。
【0043】図2は原子層デポジッション装置の模式図
である。この原子層デポジッション装置では,真空チャ
ンバ(反応室)31の中央部に不活性ガスのノズル32c が
配置されている。不活性ガスは例えばアルゴンで,反応
室31の中央部にアルゴンのバリアが形成される。
【0044】反応室31の中心から対称な左右の位置に原
料ガスのノズル32a, 32bが配置されている。ノズル32a,
32b,32c に供給されるガスは, それぞれ, コントロー
ルバルブ35a, 35b, 35c によりその流量が制御される。
36a 〜36c は流量計である。反応室31の底部に吸気口を
設けターボ分子ポンプにより排気する。排気量はオリフ
ィス弁34により制御される。ガラス基板1,1aは反応室
31の中央部に配置された基板支持台33に固定され,裏面
から加熱される。基板支持台33は反応室31の中心軸の周
りに回転する。
【0045】図3は基板の加熱時間と温度の関係を示す
図である。水蒸気(H2 O)をノズル32a から,Arを
ノズル32b から反応室31内部に導入する。ノズル32c か
らの不活性ガスの供給は止めておく。ノズル32a から供
給する水蒸気に不活性ガスを混入させてもよい。
【0046】ガラス基板1,1aを加熱し,5rpmで回
転しながら 200℃を超えた時点(a点)から 200sccmの
2 Oを導入し,450 ℃まで加熱昇温する(b点)。12
0sccmのArガスを常時導入しておく。ガス圧は約 100P
aを維持するようにオリフィス弁34を制御する。このよ
うにして,約15分の酸化処理により,Alパターン2a,
21側面に厚さ約 100Åの酸化膜21a を形成した。
【0047】図1(f) 〜(h) 参照 プラズマCVD法により,ゲート絶縁膜3として厚さ40
00Åの窒化シリコン膜,動作半導体膜4として厚さ 150
Åのa−Si膜,チャネル保護膜5として厚さ1200Åの
窒化シリコン膜を連続成膜する。チャネル保護膜5をゲ
ート電極2a, 2b上に島状に残し,全面にコンタクト層6
として厚さ 500Åのn+ 型a−Si膜,ソース・ドレイ
ン電極7,8の材料となる厚さ2000ÅのCr膜を順次成
膜する。Cr膜,n+ 型a−Si膜,a−Si膜をソー
ス電極7,ドレイン電極8,ドレインバスライン9の形
状に一括エッチングする。Cr膜はウエットエッチング
を行い,n+ 型a−Si膜,a−Si膜はBCl3 +C
2 系のエッチャントを用いるドライエッチング(RI
E)によりエッチングを行う。
【0048】次いで,全面に画素電極の材料となるIT
Oを成膜し,それをエッチングしてソース電極7に接続
する画素電極10を形成する。以上でTFTマトリックス
の形成は完了する。
【0049】図1(d), (e)に示すように, ゲート電極2a
及びゲートバスライン11a となるAl膜側面は,酸化処
理により酸化膜21a が形成されており, ゲート絶縁膜3
の形成時にAlのウイスカやヒロックの生成による絶縁
耐圧の劣化は見られなかった。
【0050】上記第1の実施例ではゲート絶縁膜3はS
iNの単層膜で構成されているが,SiO2 ,Al2
3 等の膜との多層膜の場合も,ゲート絶縁膜の形成時に
Alのウイスカやヒロックの生成が妨げられることは勿
論である。図2に示した原子層デポジッション装置を用
いて,ゲート絶縁膜となるAl2 3 膜を成膜すること
もできる。この場合はノズル32b から導入するガスをT
MA(トリメチルアルミニウム)に替え,TMAガス領
域とH2 Oガス領域の分離を効果的に行うためにノズル
32c からバリアガスとしてArを流すと,水蒸気酸化に
引き続き原子層デポジッション法によりAl2 3 の成
膜が可能となる。
【0051】なお,動作半導体膜4としてa−Si膜を
用いる場合は,a−Si膜との界面のゲート絶縁膜とし
てSiN膜を配置する構成が,TFT特性を良好に保つ
ためには好ましい。
【0052】図4(a) 〜(d) は第2の実施例を示す工程
順断面図と平面図で,(a), (b)は断面図,(c) は平面
図, (d) は(c) のA−Aに沿う断面図である。以下,こ
れらの図を参照しながら第2の実施例について説明す
る。
【0053】図4(a) 参照 ガラス基板1に厚さ1000ÅのAl膜2をスパッタ法によ
り成膜した後,レジストマスク(図示せず)をマスクに
してAl膜2をエッチングして,ゲート電極2及びそれ
に接続するゲートバスラインを形成する。次いで,液温
30℃の20%過酸化水素水溶液に浸漬して10分間の
酸化処理を施し,Al2 3 膜24を形成した。
【0054】図4(b) 参照 次に,図2に示した原子層デポジッション装置を用いる
水蒸気酸化処理によりAl2 3 膜25を形成した。基板
支持台33にガラス基板1,1aを配置し,ターボ分子ポン
プにより反応室31内を5×10-7Torrまで排気する。そ
の後,ガラス基板1,1aを加熱し,60rpmで回転し
ながら 200℃を超えたところからノズル32a から 200sc
cmのH2 Oを導入し,500 ℃まで加熱昇温して酸化処理
を行う。この時,H2 Oに例えばN2 のような不活性ガ
スを混入してもよい。 120sccmのArガスをノズル32b
から常時導入しておく。ガス圧は約1Torrを維持するよ
うにオリフィス弁34を制御する。このようにして,溶液
酸化を施したゲート電極2上に均一な酸化膜25を形成し
た。
【0055】引き続いて,同じ原子層デポジッション装
置を用いて,ゲート絶縁膜3aとなるAl2 3 膜を成膜
した。ノズル32c からArの定常流を流し,アルゴンガ
スバリアを形成する。次いでノズル32b から40sccmの
TMA(トリメチルアルミニウム)を供給する。TMA
はTMA容器を30℃に加熱することによりTMA蒸気
を発生させ,それをコントローラバルブ35b,ノズル32b
を通して反応管31内に導入する。水蒸気は水容器を20
℃に保温し,100sccm の水蒸気をコントローラバルブ35
a,ノズル32a を通して反応室31内に導入する。
【0056】Arの定常流の作るアルゴンガスバリアに
より,原料ガスのTMA蒸気と水蒸気とは混合しない。
この時の反応室31の真空度は0.01Torrに維持されてい
る。Arの定常流を乱さないような,例えば1回転1秒
の周期でガラス基板1を回転させ,TMA蒸気と水蒸気
に交互に5000周期繰り返し曝すことにより,ゲート絶縁
膜となる厚さ約4000ÅのAl2 3 膜3aを成膜した。
【0057】次に,プラズマCVD法により,ゲート絶
縁膜3bとして厚さ1000Åの窒化シリコン膜,動作半導体
膜4として厚さ 150Åのa−Si膜,チャネル保護膜5
として厚さ1200Åの窒化シリコン膜を連続成膜する。
【0058】図4(c), (d)参照 チャネル保護膜5をゲート電極2上に島状に残し,全面
にコンタクト層6として厚さ 500Åのn+ 型a−Si
膜,ソース・ドレイン電極7,8の材料となる厚さ
ÅのTi膜を順次成膜する。Ti膜,n+ 型a−Si
膜,a−Si膜をソース・ドレイン電極の形状に一括エ
ッチングする。
【0059】次いで,全面にAl膜を成膜し,それをエ
ッチングしてドレイン電極8に接続するドレインバスラ
イン9を形成する。次いで,全面に画素電極の材料とな
るITOを成膜し,それをエッチングしてソース電極7
に接続する画素電極10を形成する。以上でTFTマトリ
ックスの形成は完了する。
【0060】Alのゲート電極2とAl2 3 のゲート
絶縁膜3aの密着性は良好で, ステップカバレッジも良好
であった。Al2 3 のゲート絶縁膜3aは緻密で,絶縁
耐圧も高く,その後の製造工程における高電圧印加時の
絶縁破壊は生じなかった。
【0061】第2の実施例では原子層デポジッション法
による酸化膜の形成の前処理として20%過酸化水素水
溶液に浸漬して酸化処理を施したが,前処理の薬剤は過
酸化水素水溶液に限らず,その他の液体酸化剤を使用す
ることもできる。例えば,硫酸,硝酸のような強酸を,
Alの表面が酸化されて不動体となる程度の濃度に調整
して使用することができる。また,例えば重クロム酸カ
リウム,過マンガン酸カリウムのような無機過酸化物の
塩を,Alの表面が酸化されて不動体となる程度の濃度
に調整して使用することができる。
【0062】次に,本発明による原子層デポジッション
装置について説明する。図5は本発明による原子層デポ
ジッション装置の平面図であり,41は真空チャンバ(反
応室),42a 〜42d は原料ガスノズル, 43は基板ホル
ダ, 44a 〜44l はバリアガスノズル, 45a 〜45d はコン
トローラバルブ, 46a , 46b はRF電極,47a 〜47h は
ヒータ,48a 〜48d は真空排気口を表す。
【0063】基板ホルダ43は反応室41の中心軸の周りに
回転する。ガラス基板1は基板ホルダ43に合計12枚取
り付けられ,ヒータ47a 〜47h により加熱されながら回
転する。回転速度は例えば60rpmである。反応室41
の外側の壁の内面に配置された原料ガスノズル42a, 42b
から水蒸気(H2 O)が反応室41内に供給され,原料ガ
スノズル42a, 42bの傍にRF電極46a, 46bが配置され
る。原料ガスノズル42aと原料ガスノズル42b を結ぶ線
に直交して配置された原料ガスノズル42c, 42dから原料
ガスとして,例えばTMAが反応室41内に供給される。
【0064】4つの原料ガスノズル42a, 42b, 42c, 42d
の隣接する原料ガスノズルの間には,各々バリアガスノ
ズルが3箇配置されている。バリアガスは,例えばAr
である。基板加熱用のヒータ47a 〜47h は,回転する基
板を裏面から加熱するように8箇所に設けられ,固定さ
れている。真空排気口48a 〜48d が各原料ガスノズルの
反応室41の底部に設けられ,排気用ターボ分子ポンプが
各真空排気口にそれぞれ接続されている(図示せず)。
各真空排気口と各排気用ターボ分子ポンプの間にはオリ
フィス弁が介在している(図示せず)。
【0065】この原子層デポジッション装置を使用し
て,酸化膜を形成する工程を含む第3の実施例について
説明する。図6(a) 〜(d) は第3の実施例を示す工程順
断面図と平面図で,(a), (b)は断面図, (c) は平面図,
(d) は(c) のA−Aに沿う断面図である。以下,これら
の図を参照しながら第3の実施例について説明する。
【0066】図6(a) 参照 ガラス基板1に厚さ1000ÅのAl膜2をスパッタ法によ
り成膜した後,レジストマスク(図示せず)をマスクに
してAl膜2をエッチングして,ゲート電極2及びそれ
に接続するゲートバスラインを形成する。
【0067】次いで,ガラス基板1を図5に示した原子
層デポジッション装置の基板ホルダ43に配置する。基板
ホルダ43はガラス基板を12枚まで配置することができ
る。基板ホルダ43を回転速度60rpmで回転し,ヒー
タ47a 〜47h により 400℃に加熱し,反応室41内を4箇
のターボ分子ポンプにより5×10-7Torrまで排気す
る。
【0068】2つの原料ガスノズル42a, 42bから各50
sccmの水蒸気(H2 O)を,また近接する4つのバリア
ガスノズルから各50sccmのArガスを供給し,反応室
41の圧力を15mTorr となるように調整する。RF電極
46a, 46bに 200WのRF電力を2分間印加する。この処
理により,Al電極2の表面が酸化され,Al2 3膜2
5が形成される。引き続き,いったん,H2 OとArの
供給を止め,4箇のターボ分子ポンプにより反応室41内
を5×10-7Torrまで排気する。次いで,4つの原料ガ
スノズル42a 〜42d に隣接する8つのバリアガスノズル
からArガスを各 100sccm流し,反応室41内の圧力を 10
0mTorr となるようにオリフィス弁を調整する。
【0069】次いで,原料ガスノズル42a, 42bから各5
0sccmの水蒸気(H2 O)を供給しRF電極46a, 46bに
200WのRF電力を印加する。また,原料ガスノズル42
c,42dから各50sccmのTMAを反応室41内に供給す
る。Arガスの定常流によって作られたArガスバリア
によって,H2 OとTMAは混合しない。ガラス基板1
はH2 O雰囲気とTMA雰囲気に交互に繰り返し曝さ
れ,2500回転することにより,厚さ4000ÅのAl2 3
膜3aが形成された。Al2 3 膜3aはゲート絶縁膜とな
る。
【0070】図6(b) 参照 次に,プラズマCVD法により,ゲート絶縁膜3bとして
厚さ1000Åの窒化シリコン膜,動作半導体膜4として厚
さ 150Åのa−Si膜,チャネル保護膜5として厚さ12
00Åの窒化シリコン膜を連続成膜する。
【0071】図6(c), (d)参照 チャネル保護膜5をゲート電極2上に島状に残し,全面
にコンタクト層6として厚さ 500Åのn+ 型a−Si
膜,ソース・ドレイン電極7,8の材料となる厚さ 800
ÅのTi膜を順次成膜する。Ti膜,n+ 型a−Si
膜,a−Si膜をソース・ドレイン電極の形状に一括エ
ッチングする。
【0072】次いで,全面にAl膜を成膜し,それをエ
ッチングしてドレイン電極8に接続するドレインバスラ
イン9を形成する。次いで,全面に画素電極の材料とな
るITOを成膜し,それをエッチングしてソース電極7
に接続する画素電極10を形成する。以上でTFTマトリ
ックスの形成は完了する。
【0073】図5に示した本発明による原子層デポジッ
ション装置は,H2 Oを供給する原料ガスノズルの側に
RF電極が設けてプラズマを発生させることに特徴があ
り,RF電極が設けられていない従来の装置に比較して
はるかに短時間で膜質のよいAl2 3 膜を形成でき
る。Alのゲート電極2とAl2 3 のゲート絶縁膜3a
の密着性は良好で, ステップカバレッジも良好であっ
た。Al2 3 のゲート絶縁膜3aは緻密で,絶縁耐圧も
高く,その後の製造工程における高電圧印加時の絶縁破
壊は生じなかった。
【0074】図7(a) 〜(e) は第4の実施例を示す工程
順断面図と平面図で,(a), (d),(e) は平面図, (b),
(c), (e) はA−A断面図である。以下,これらの図を
参照しながら,第4の実施例について説明する。
【0075】図7(a), (b)参照 ガラス基板1に例えば厚さ 500ÅのAl膜を成膜し,そ
れをパターニングしてゲートバスライン11a を形成す
る。次に,例えば厚さ 800ÅのTi膜を成膜し,それを
パターニングしてゲートバスライン11a を覆うゲートバ
スライン11b とそれに接続するゲート電極2を形成す
る。
【0076】次に,全面にプラズマCVD法により例え
ば厚さ1000Åの窒化シリコンのゲート絶縁膜3,例えば
厚さ 150Åのa−Siの動作半導体膜4,例えば厚さ12
00Åの窒化シリコンのチャネル保護膜5を順に成膜す
る。レジストを全面に塗布した後,ガラス基板1裏面よ
り紫外線を照射して,ゲート電極2上のみにレジストを
残す。次に,レジストで覆われていない部分の窒化シリ
コン膜をエッチングして除去し,レジストを剥離する。
【0077】次に,コンタクト層6となる例えば厚さ15
00Åのn+ 型a−Si膜,ソース・ドレイン電極7, 8と
なる例えば厚さ1000ÅのTi膜を順に成膜し,ソース・
ドレイン電極形成用のレジストを形成した後,ドライエ
ッチングにより,Ti膜,n+ 型a−Si膜,a−Si
膜をエッチングし,素子分離を行い,ソース電極7,ド
レイン電極8を形成する。ここまでの工程は従来例と同
一である。
【0078】次に,ドレインバスライン形成用のAl膜
をスパッタ成膜し,レジストパターンを形成しそれをマ
スクにしてエッチングを行い,ドレインバスライン9を
形成する。
【0079】図7(c) 参照 次に,ドレインバスライン9表面を水蒸気により酸化し
て,厚さ約 200Åのアルミナ(Al2 3 )膜9aを形成
する。水蒸気酸化方法としては,図2あるいは図5に示
した原子層デポジッション装置を使用して酸化を行い,
第2又は第3の実施例に準じてAl2 3 膜9aを形成す
る。この時,ソース電極7及びドレイン電極8表面にも
Tiの酸化膜7a, 8aが生じる。Al2 3 膜9aは絶縁性
であるが,Tiの酸化膜は導電性である。
【0080】図7(d), (e)参照 全面に画素電極となるITO膜を成膜し,レジストパタ
ーンをマスクにしてそれを塩酸系水溶液によりエッチン
グし,ソース電極7にTiの酸化膜7aを介して接続する
画素電極10を形成する。
【0081】ドレインバスライン9と画素電極10の間隔
は10μm以下で非常に狭く,例えばごみ等のためにド
レインバスライン9と画素電極10のどちらかにエッチン
グ残りが生じてドレインバスライン9と画素電極10が重
なることがある。しかし,上記のようにドレインバスラ
イン9表面にAl2 3 膜9aを形成するとそれは絶縁性
であるから,ドレインバスライン9と画素電極10が重な
ったとしても電気的に短絡することがない。
【0082】一方,ソース電極7と画素電極10の間には
Tiの酸化膜7aが介在するが,Tiの酸化膜7aは導電性
であるから,電気的接触は保たれる。図8(a) 〜(e) は
第5の実施例を示す工程順断面図と平面図で,(a) は断
面図, (b) は平面図, (c) は(b) のA−Aに沿う断面
図,(d) は平面図, (e) は(d)のA−Aに沿う断面図で
ある。以下,これらの図を参照しながら,第5の実施例
について説明する。
【0083】第5の実施例は第4の実施例の別法であ
る。 図8(a) 参照 ガラス基板1に例えば厚さ 500ÅのAl膜を成膜し,そ
れをパターニングしてゲートバスライン11a を形成す
る。次に,例えば厚さ 800ÅのTi膜を成膜し,それを
パターニングしてゲートバスライン11a を覆うゲートバ
スライン11b とそれに接続するゲート電極2を形成す
る。
【0084】次に全面にプラズマCVD法により例えば
厚さ1000Åの窒化シリコンのゲート絶縁膜3,例えば厚
さ 150Åのa−Siの動作半導体膜4,例えば厚さ1200
Åの窒化シリコンのチャネル保護膜5を順に成膜する。
レジストを全面に塗布した後,ガラス基板1裏面より紫
外線を照射して,ゲート電極2上のみにレジストを残
す。次に,レジストで覆われていない部分の窒化シリコ
ン膜をエッチングして除去し,レジストを剥離する。
【0085】次に,コンタクト層6となる例えば厚さ15
00Åのn+ 型a−Si膜,ソース・ドレイン電極7, 8と
なる例えば厚さ1000ÅのTi膜,ドレインバスラインと
なる例えば厚さ2000ÅのAl膜を順に成膜し,ソース・
ドレイン電極形成用のレジストパターン52を形成し,そ
れをマスクにしてエッチングを行う。まず,燐酸系水溶
液によりAl膜をレジストパターン52の内側に入り込む
ようにオーバーエッチングを行ってソース・ドレイン電
極51及びドレイン電極に接続するドレインバスラインを
形成する。次に, Ti膜,n+ 型a−Si膜,a−Si
膜をCl系の異方性ガスプラズマエッチングにより除去
し,素子分離を行い,ソース電極7,ドレイン電極8を
形成する。
【0086】図8(b), (c)参照 レジストパターン52を剥離した後,Al膜51表面及びT
i膜7, 8表面を水蒸気酸化してAl膜51表面にAl2
3 膜51a ,ソース電極7表面にTi酸化膜7a,ドレイン
電極8表面にTi酸化膜8aを形成する。水蒸気酸化方法
としては,図2あるいは図5に示した原子層デポジッシ
ョン装置を使用して酸化を行い,第2,第3の実施例に
準じてAl2 3 膜51a を形成する。この時,露出して
いるTi膜7,8の表面にもTiの酸化膜7a, 8aが生じ
る。
【0087】図8(d), (e)参照 次に,全面に画素電極となるITO膜を成膜し,レジス
トパターンをマスクにしてそれを塩酸系水溶液によりエ
ッチングし,ソース電極7に酸化膜7aを介して接続する
画素電極10を形成する。
【0088】ごみ等のためにドレインバスライン9と画
素電極10のどちらかにエッチング残りが生じてドレイン
バスライン9と画素電極10が重なりTi酸化膜を通して
電気的に接触したとしても,駆動時に点欠陥となるほど
のことはない。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
ゲート電極及びゲートバスラインとなるAl膜側面を,
酸化処理により酸化膜21a を形成することにより, ゲー
ト絶縁膜3の形成時にAlのウイスカやヒロックの生成
による絶縁耐圧の劣化を防ぐことができる。
【0090】また,Alのゲート電極2表面を液体酸化
剤による酸化処理し,続いて水蒸気酸化による酸化膜を
形成することにより,Alのゲート電極2とAl2 3
のゲート絶縁膜3aの密着性は良好となり, ステップカバ
レッジも良好となる。
【0091】Al2 3 のゲート絶縁膜3aは緻密で,絶
縁耐圧も高く,その後の製造工程における高電圧印加時
に絶縁破壊の生じることがない。また,本発明による原
子層デポジッション装置では,H2 Oを供給する原料ガ
スノズルの傍にRF電極を設けてプラズマを発生させる
ことにより,短時間で膜質のよいAl2 3 膜を形成で
きる。Alのゲート電極2とAl2 3 のゲート絶縁膜
3aの密着性は良好で, ステップカバレッジも良好とな
り,その後の製造工程における高電圧印加時に絶縁破壊
の生じることもない。
【0092】また,ドレインバスライン9と画素電極10
のギャップにパターン残りが生じるようなことがあって
も,ドレインバスライン9表面に絶縁性のAl2 3
9aを形成しているので,ドレインバスライン9と画素電
極10は電気的に短絡することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 〜(h) は第1の実施例を示す工程順断面図
と平面図である。
【図2】原子層デポジッション装置の斜視図である。
【図3】基板の加熱時間と温度の関係を示す図である。
【図4】(a) 〜(d) は第2の実施例を示す工程順断面図
と平面図である。
【図5】本発明による原子層デポジッション装置の平面
図である。
【図6】(a) 〜(d) は第3の実施例を示す工程順断面図
と平面図である。
【図7】(a) 〜(e) は第4の実施例を示す工程順断面図
と平面図である。
【図8】(a) 〜(e) は第5の実施例を示す工程順断面図
と平面図である。
【図9】(a) 〜(c) はTFTマトリックスの従来例を示
す平面図と断面図である。
【符号の説明】
1,1aは透明絶縁性基板であってガラス基板 2,2a, 2bはゲート電極 3はゲート絶縁膜であってSiN膜 3aはゲート絶縁膜であってAl2 3 膜 3bはゲート絶縁膜であってSiN膜 4は動作半導体膜であってa−Si膜 5はチャネル保護膜であってSiN膜 6はコンタクト層であってn+ 型a−Si膜 7はソース電極 7a, 8aは酸化膜であってTi酸化膜 8はドレイン電極 9はドレインバスライン 9aは酸化膜であってAl2 3 膜 10は画素電極 11, 11a, 11bはゲートバスライン 21はAl膜 21a は酸化膜 22は高融点金属膜であってTi膜 23はマスクであってレジストマスク 24は酸化膜であって液体酸化剤による酸化膜 25は酸化膜であってALDによる酸化膜 31は真空チャンバであって反応室 32a 〜32c はノズル 33は基板支持台 34はオリフィス弁 35a, 35bはコントロールバルブ 36a 〜36c は流量計 41は真空チャンバであって反応室 42a 〜42d は原料ガスノズル 43は基板ホルダ 44a 〜44l はバリアガスノズル 45a 〜45d はコントロールバルブ 46a, 46bはRF電極 47a 〜47h はヒータ 48a 〜48d は真空排気口 51はソース・ドレイン電極であってAl膜 51a は絶縁性酸化膜であってAl2 3 膜 52はマスクであってレジストマスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市村 照彦 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 代木 育夫 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明絶縁性基板(1) 上に形成され,マト
    リックス状に配置された薄膜トランジスタと,該薄膜ト
    ランジスタのゲート電極(2a, 2b)に接続するゲートバス
    ライン(11a, 11b)と, ドレイン電極(8) に接続するドレ
    インバスライン(9) と,ソース電極(7) に接続する画素
    電極(10)とを有し, 該薄膜トランジスタは透明絶縁性基
    板(1) 上にゲート電極(2a, 2b),ゲート絶縁膜(3) , 動
    作半導体膜(4) , ソース・ドレイン電極(7, 8)が順に積
    層され,該ゲートバスライン(11a, 11b)と該ドレインバ
    スライン(9) は絶縁膜(3) を介して交差する薄膜トラン
    ジスタマトリックスの製造において, 透明絶縁性基板(1) 上にアルミニウム膜(21)と高融点金
    属膜(22)を順次成膜する工程と, 該アルミニウム膜(21)と該高融点金属膜(22)を一度にパ
    ターニングしてゲート電極(2a, 2b)及びそれに接続する
    ゲートバスライン(11a, 11b)を形成する工程と,該ゲー
    ト電極(2a, 2b)側面及び該ゲートバスライン(11a, 11b)
    側面に露出するアルミニウム膜表面を酸化して酸化膜(2
    1a) を形成する酸化処理の後,該透明絶縁性基板(1) 全
    面にゲート絶縁膜(3) を成膜する工程とを有することを
    特徴とする薄膜トランジスタマトリックスの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記酸化処理は該透明絶縁性基板(1) を
    水蒸気雰囲気と不活性ガス雰囲気に同時に又は交互に繰
    り返し曝す処理であることを特徴とする請求項1記載の
    薄膜トランジスタマトリックスの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ゲート絶縁膜(3) がプラズマCVD
    法による窒化シリコン膜の成膜を含むことを特徴とする
    請求項1記載の薄膜トランジスタマトリックスの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 透明絶縁性基板(1) 上に形成され,マト
    リックス状に配置された薄膜トランジスタと,該薄膜ト
    ランジスタのゲート電極(2) に接続するゲートバスライ
    ン(11)と, ドレイン電極(8) に接続するドレインバスラ
    イン(9) と,ソース電極(7) に接続する画素電極(10)と
    を有し, 該薄膜トランジスタは透明絶縁性基板(1) 上に
    ゲート電極(2) ,ゲート絶縁膜(3a, 3b), 動作半導体膜
    (4) ,ソース・ドレイン電極(7, 8)が順に積層され,該
    ゲートバスライン(11)と該ドレインバスライン(9) は絶
    縁膜(3a, 3b)を介して交差する薄膜トランジスタマトリ
    ックスの製造において, 透明絶縁性基板(1) に金属膜を成膜した後それをパター
    ニングしてゲート電極(2) 及びそれに接続するゲートバ
    スライン(11)を形成する工程と, 該透明絶縁性基板(1) を液体酸化剤に浸漬して該ゲート
    電極(2) 表面に第1の酸化膜(24)を形成した後, 該透明
    絶縁性基板(1) を水蒸気雰囲気と不活性ガス雰囲気に同
    時に又は交互に繰り返し曝すことにより第2の酸化膜(2
    5)を形成し,その後該透明絶縁性基板(1) を金属原子を
    含む雰囲気と水蒸気を含む雰囲気に交互に繰り返し曝す
    ことによりゲート絶縁膜(3a)を形成する工程とを有する
    ことを特徴とする薄膜トランジスタマトリックスの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 前記液体酸化剤は過酸化水素を含む溶液
    であることを特徴とする請求項4記載の薄膜トランジス
    タマトリックスの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記液体酸化剤は強酸の水溶液であるこ
    とを特徴とする請求項4記載の薄膜トランジスタマトリ
    ックスの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記液体酸化剤は無機過酸化物の塩を含
    む水溶液であることを特徴とする請求項4記載の薄膜ト
    ランジスタマトリックスの製造方法。
  8. 【請求項8】 透明絶縁性基板(1) 上に形成され,マト
    リックス状に配置された薄膜トランジスタと,該薄膜ト
    ランジスタのゲート電極(2) に接続するゲートバスライ
    ン(11)と, ドレイン電極(8) に接続するドレインバスラ
    イン(9) と,ソース電極(7) に接続する画素電極(10)と
    を有し, 該薄膜トランジスタは透明絶縁性基板(1) 上に
    ゲート電極(2) ,ゲート絶縁膜(3a, 3b), 動作半導体膜
    (4) ,ソース・ドレイン電極(7, 8)が順に積層され,該
    ゲートバスライン(11)と該ドレインバスライン(9) は絶
    縁膜(3a, 3b)を介して交差する薄膜トランジスタマトリ
    ックスの製造において, 透明絶縁性基板(1) に金属膜を成膜した後それをパター
    ニングしてゲート電極(2) 及びそれに接続するゲートバ
    スライン(11)を形成する工程と, 該透明絶縁性基板(1) を酸化性プラズマ雰囲気に曝して
    該ゲート電極(2) 及びそれに接続するゲートバスライン
    (11)表面に酸化膜(25)を形成した後,該透明絶縁性基板
    (1) を金属原子を含む雰囲気と水蒸気含む雰囲気に交互
    に繰り返し曝すことによりゲート絶縁膜(3a)を形成する
    工程とを有することを特徴とする薄膜トランジスタマト
    リックスの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記水蒸気を含む雰囲気が酸化性プラズ
    マ雰囲気であることを特徴とする請求項8記載の薄膜ト
    ランジスタマトリックスの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記酸化性プラズマ雰囲気は,水蒸気,
    酸素,オゾン,亜酸化窒素の少なくとも一つと,不活性
    ガスの混合雰囲気に高周波電力を印加して生じる酸化性
    プラズマ雰囲気であることを特徴とする請求項8又は9
    記載の薄膜トランジスタマトリックスの製造方法。
  11. 【請求項11】 透明絶縁性基板(1) 上に形成され,マト
    リックス状に配置された薄膜トランジスタと,該薄膜ト
    ランジスタのゲート電極(2) に接続するゲートバスライ
    ン(11a, 11b)と, ドレイン電極(8) に接続するドレイン
    バスライン(9) と,ソース電極(7) に接続する画素電極
    (10)とを有し, 該薄膜トランジスタは透明絶縁性基板
    (1) 上にゲート電極(2) ,ゲート絶縁膜(3) , 動作半導
    体膜(4) , ソース・ドレイン電極(7, 8)が順に積層さ
    れ,該ゲートバスライン(11a,11b)と該ドレインバスラ
    イン(9) は絶縁膜(3) を介して交差する薄膜トランジス
    タマトリックスの製造において, ドレインバスライン(9) 表面を酸化して絶縁性酸化膜(9
    a)を形成した後,画素電極(10)を形成する工程を有する
    ことを特徴とする薄膜トランジスタマトリックスの製造
    方法。
  12. 【請求項12】 前記絶縁性酸化膜(9a)の形成は,該透明
    絶縁性基板(1) を水蒸気を含む雰囲気と不活性ガスを含
    む雰囲気に同時に又は交互に繰り返し曝すことによるこ
    とを特徴とする請求項10記載の薄膜トランジスタマトリ
    ックスの製造方法。
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