JPH0694708A - 抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体の検出方法 - Google Patents

抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体の検出方法

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JPH0694708A
JPH0694708A JP26813492A JP26813492A JPH0694708A JP H0694708 A JPH0694708 A JP H0694708A JP 26813492 A JP26813492 A JP 26813492A JP 26813492 A JP26813492 A JP 26813492A JP H0694708 A JPH0694708 A JP H0694708A
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glutamate decarboxylase
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purified
insoluble carrier
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JP26813492A
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Kazuyoshi Suzuki
一好 鈴木
Takashi Suzuki
隆 鈴木
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Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体の検
出方法を提供する。 【構成】 不溶性担体に固定した精製グルタミン酸デカ
ルボキシラーゼに水性生物試料を接触させ、水性生物試
料中の抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体を精製グ
ルタミン酸デカルボキシラーゼに結合させて抗原抗体反
応複合体を生成させ、続いて抗グルタミン酸デカルボキ
シラーゼ抗体に結合することができると共に標識を有す
る抗体を加え、前記抗原抗体複合体に結合した前記のグ
ルタミン酸デカルボキシラーゼに対する抗体の前記標識
からの信号を検出する。 【効果】 I型糖尿病の診断を正確且つ高精度に行うこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗グルタミン酸デカル
ボキシラーゼ抗体の検出方法に関する。本発明方法によ
り、特には血清試料中の抗グルタミン酸デカルボキシラ
ーゼ抗体を検出することにより、I型糖尿病の診断を正
確に高精度で迅速に行うことができる。
【0002】
【従来の技術】I型糖尿病の原因は、膵臓β細胞が破壊
されることによりインスリン産生が減少することによ
る。疾患発病の機序は、膵臓β細胞に対する自己抗体が
産生され、この自己抗体が膵臓β細胞を破壊しているも
のと思われる。事実、患者血中には膵臓細胞を認識する
自己抗体が存在する。従来、この自己抗体が認識する膵
臓由来抗原として、分子量64KDの膜結合性タンパク
質の存在が示唆されてきたが、確認はされていなかっ
た。1990年にS.Baekkeskovらは、I型
糖尿病患者血清中に存在する自己抗原が、膵臓細胞に存
在するグルタミン酸デカルボキシラーゼ〔GAD:γ−
glutamic acid decarboxyla
se,分子量64KD:γ−アミノ酪酸(GABA)が
合成されるので、GABA合成酵素とも称される〕であ
ることを示し、このGADを指標にして、I型糖尿病の
診断を行った〔Nature,vol.347,p15
1−156,1990〕。
【0003】Baekkeskovらが行った前記の診
断は、ラットの膵臓細胞を35Sメチオニン存在下で培養
してラベル化64KD含有画分を調製し、この画分を患
者血清と接触させて免疫沈降反応を発生させ、得られた
沈殿物を電気泳動(SDS−PAGE)にかけ、オート
ラジオグラフィーで抗原抗体反応生成物の存在を確認す
るものであった。この方法は、それ以前の測定方法、例
えば、ICA(Islet cell cytopla
smic antibodies)法、ICSA(Is
let Cell Surface Antibodi
es)法、IAA(Insulin Autoanti
bodies)法、又は糖負荷試験などと比較して正確
で判定精度が高く、I型糖尿病発症の予測が可能になる
点でも優れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Bae
kkeskovらの方法では、生きたままの膵臓細胞を
用いるので取り扱いに注意が必要であり、更にその細胞
中へ放射性アミノ酸を導入する操作や、タンパク質分解
を阻止する条件下でGAD含有粗画分を調製するなどの
作業が必要であり、極めて煩雑であった。その上、調製
したGAD含有粗画分は弱い放射性物質35Sでラベルし
てあるため、半減期及び感度の面で測定終了までの時間
に制約があった。
【0005】従って、本発明の目的は、取扱が容易で、
常に一定の結果が得られ、測定時間にも制約のない、抗
グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体の検出方法を提供
し、これによってI型糖尿病を正確に高精度に診断する
ことができる手段を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的は、本発明の
第1の方法、すなわち、不溶性担体に固定した精製グル
タミン酸デカルボキシラーゼに水性試料を接触させ、水
性試料中の抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体を精
製グルタミン酸デカルボキシラーゼに結合させて抗原抗
体反応複合体を生成させ、続いて抗グルタミン酸デカル
ボキシラーゼ抗体に結合することができると共に標識を
有する抗体を加え、前記抗原抗体複合体に結合した前記
のグルタミン酸デカルボキシラーゼに対する抗体の前記
標識からの信号を検出することを特徴とする、水性試料
中の抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体の検出方法
(以下、固定化GADサンドイッチ法と称することがあ
る)によって達成することができる。
【0007】また、前記の目的は、本発明の第2の方
法、すなわち、不溶性担体に固定した精製グルタミン酸
デカルボキシラーゼに、標識を有する既知量の抗グルタ
ミン酸デカルボキシラーゼ抗体と水性試料とを接触さ
せ、精製グルタミン酸デカルボキシラーゼに結合した又
は結合しなかった標識を有する抗グルタミン酸デカルボ
キシラーゼ抗体の標識からの信号を検出することを特徴
とする、水性試料中の抗グルタミン酸デカルボキシラー
ゼ抗体の検出方法(以下、固定化GAD競合法と称する
ことがある)によって達成することもできる。
【0008】また、前記の目的は、本発明の第3の方
法、すなわち、標識を付した精製グルタミン酸デカルボ
キシラーゼと水性試料とを接触させ、その水性試料中の
抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体と前記の標識を
付した精製グルタミン酸デカルボキシラーゼとの抗原抗
体反応複合体を生成させ、その抗原抗体反応複合体の前
記標識からの信号を検出することを特徴とする、水性試
料中の抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体の検出方
法(以下、免疫沈降非競合法と称することがある)によ
って達成することもできる。
【0009】更に、前記の目的は、本発明の第4の方
法、すなわち、不溶性担体に固定したビオチン類に、ア
ビジン類と、ビオチン類を担持した精製グルタミン酸デ
カルボキシラーゼと、水性試料とを接触させて、前記の
不溶性担体に固定したビオチン類に、前記アビジン類及
び前記ビオチン類担持精製グルタミン酸デカルボキシラ
ーゼを介して、前記水性試料中の抗グルタミン酸デカル
ボキシラーゼ抗体を結合させ、続いて抗グルタミン酸デ
カルボキシラーゼ抗体に結合することができると共に標
識を有する抗体を加え、前記の不溶性担体に結合した前
記抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体に結合した前
記標識抗体の前記標識からの信号を検出することを特徴
とする、水性試料中の抗グルタミン酸デカルボキシラー
ゼ抗体の検出方法(以下、固定化ビオチンサンドイッチ
法と称することがある)によって達成することができ
る。
【0010】また更に、前記の目的は、本発明の第5の
方法、すなわち、不溶性担体に固定したビオチン類に、
アビジン類と、ビオチン類を担持した精製グルタミン酸
デカルボキシラーゼと、水性試料と、標識を有する既知
量の抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体とを接触さ
せ、前記の不溶性担体に固定したビオチン類に、前記ア
ビジン類及び前記ビオチン類担持精製グルタミン酸デカ
ルボキシラーゼを介して結合した又は結合しなかった、
前記の標識を有する抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ
抗体の標識からの信号を検出することを特徴とする、水
性試料中の抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体の検
出方法(以下、固定化ビオチン競合法と称することがあ
る)によって達成することもできる。
【0011】本発明方法で用いる水性試料は、抗グルタ
ミン酸デカルボキシラーゼ抗体を含有するおそれのある
試料であれば特に制限されるものではないが、一般には
生物学的試料、特には体液、例えば血清又は尿であり、
特には血清である。本発明方法では、精製酵素GADを
用いるので、水性試料のpHを適当な緩衝液によって、
中性付近に調整するのが好ましい。また試料調製は室温
でもかまわないが、保存する場合には凍結状態が好まし
い。試料は適当な緩衝液で希釈し、使用する。
【0012】本発明で用いる精製GADは、哺乳動物、
例えば、ラット、マウス又はブタの脳又は膵臓から得る
ことができる。すなわち、これらの摘出臓器を適当な緩
衝液中で破砕し、遠心分離処理して得た破砕液の上清を
数段階のカラム・クロマトグラフィーで処理して、GA
D精製品を得る。このGADの至適pHは7.0付近で
あるので、適当な緩衝液(例えば、リン酸緩衝液)を使
用し、GAD酵素活性の失われない条件下で精製を行
う。精製段階においては、タンパク質分解を避けるた
め、タンパク分解酵素阻害剤を含有する緩衝液を用い、
低温下(例えば約4℃)にて分離、精製を行う。
【0013】本発明の第1の方法(固定化GADサンド
イッチ法)及び第2の方法(固定化GAD競合法)で
は、前記の精製GADを不溶性担体に固定して用いる。
不溶性担体としては、免疫学的測定法で公知の任意の担
体(例えば、ウエル、ラテックス粒子又はビーズ)を用
いることができる。不溶性担体に精製GADを固定する
方法も特に限定されず、精製GADを直接又は適当な架
橋剤を介して担体に固定させることができる。精製GA
Dを直接担体に固定させる場合には、精製GAD溶液と
担体(ウェルラテックス粒子、ビーズ等)を適当な時間
(1〜24時間)、適当な温度(4〜40℃)でインキ
ュベートすれば良い。
【0014】前記の架橋剤としてはアビジン類とビオチ
ン類との組合せ及び/又はモノクローナル抗体を用いる
ことができる。本明細書において「アビジン類」とは、
アビジン及びその類似物質(例えば、ストレプトアビジ
ン)を意味し、「ビオチン類」とは、ビオチン、その類
似物質及びその誘導体(例えば、ビオシチン、デスチオ
ビオチン、オキシビオチン、ビスノルビオチン又はテト
ラノルビオチン)を意味する。
【0015】アビジン類とビオチン類との組合せを用い
る場合には、公知の方法により、最初にアビジン類を不
溶性担体に固定する〔例えば、日本産科婦人科学会雑誌
ACTA OBST GYNAEC JPN Vo
l.36,No.5,p763〜p770;核医学,2
7巻2号(1990)p155〜p163参照〕。一
方、別途に精製GADにビオチン類を結合させておき、
このビオチン類担持精製GADを、前記の不溶性担体固
定化アビジン類に接触させ、アビジン類とビオチン類を
結合させ、こうしてアビジン類とビオチン類とを介し
て、精製GADを不溶性担体に固定させることができ
る。なお、精製GADにビオチン類を結合させるには、
精製GADを0.1M−NaHCO3 (pH8.2〜
8.6)で透析した後、架橋剤と結合したビオチン(N
−ヒドロキシサクシニイミドビオチン;ピアス社等)と
混合反応させ、PBS等の緩衝液で透析して、ビオチン
類担持GADを得ることができる。
【0016】架橋剤として、精製酵素GADと特異的に
反応するモノクローナル抗体を用いることができる。こ
のモノクローナル抗体を、直接又はアビジン類とビオチ
ン類とを介して不溶性担体に固定する。ここで用いるモ
ノクローナル抗体は公知の方法により、精製GADを免
疫源とし、GADとの反応特異性を用いてスクリーニン
グすることによって確立したハイブリドーマから得るこ
とができる。前記モノクローナル抗体は公知の方法で前
記不溶性担体に固定することができる。アビジン類とビ
オチン類を用いる場合には、最初にアビジン類を不溶性
担体に固定し、更に別途に調製しておいたビオチン類担
持モノクローナル抗体を接触させてアビジン類とビオチ
ン類を結合させ、こうしてアビジン類とビオチン類とを
介して、モノクローナル抗体を不溶性担体に固定させる
ことができる。モノクローナル抗体にビオチン類を結合
させるには、前記のように、N−ヒドロキシサクシニイ
ミドビオチン等を用いてビオチン類担持抗体を得る。
【0017】本発明の第3の方法では、前記の精製GA
Dに標識を担持させて用いる。標識は特に制限されない
が、例えば、放射性同位体(例えば、 125I、
131I)、酵素(例えば、ペルオキシダーゼ)、蛍光物
質(例えば、フルオレセインイソチオシアネート)を挙
げることができる。これらの標識は公知の方法で精製G
ADに付すことができる。例えば、放射性同位体で標識
する場合は、クロラミンT法を使用すればよい。また、
本発明の第4及び第5の方法で用いる、ビオチン類を担
持した精製GADは、前記の方法で精製GADにビオチ
ン類を結合させて調製することができる。
【0018】本発明の第1、第2、第4及び第5の方法
では、被検水性試料中に含まれている検査対象物質・抗
グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体と競合的に精製G
ADと反応させる抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗
体(好ましくはモノクローナル抗体)、或いは、精製G
ADに特異的に結合した検査対象物質・抗グルタミン酸
デカルボキシラーゼ抗体に結合できる抗体(好ましくは
モノクローナル抗体)にも標識を付すことがある。この
場合に用いることのできる標識も特に制限されないが、
例えば、放射性同位体(例えば、 125I、 131I)、酵
素(例えば、ペルオキシダーゼ)、又は蛍光物質(例え
ば、フルオレセインイソチオシアネート)を挙げること
ができる。これらの標識は公知の方法で抗体に付すこと
ができる。また、前記の第1〜第5の方法において用い
た各標識からの信号(例えば、放射能活性、酵素活性又
は蛍光)は各々公知の方法で検知することができる。
【0019】本発明の第1の方法(固定化GADサンド
イッチ法)は、被検水性試料中に含まれている検査対象
物質・抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体を、精製
酵素GADを利用して検出又は測定するに当たり、精製
GADを固相に固定し、水性試料中の検査対象物質・抗
グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体を前記精製GAD
に結合させ、形成された抗原抗体複合体に標識抗体を結
合させるサンドイッチ法である。
【0020】この方法では、前記の種々の方法で不溶性
担体に固定した精製GADを用いることができる。次
に、必要により適当な緩衝液で希釈した水性試料を加え
ると、水性試料中に抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ
抗体が存在する場合には、その抗体が特異的に前記の固
定化GADと結合し、不溶性担体上に抗原抗体反応複合
体が形成される。複合体が形成された担体を洗浄した
後、抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体と結合する
ことができると共に標識を有する抗体を添加して前記複
合体に特異的に結合させ、前記複合体に結合しなかった
抗体を洗浄除去し、前記複合体に結合した標識化抗体の
標識からの信号を検出することにより、試料中の抗グル
タミン酸デカルボキシラーゼ抗体の存在を確認すること
ができる。添加する標識化抗体の量と、複合体結合標識
化抗体の標識からの信号とを比較して、試料中の抗グル
タミン酸デカルボキシラーゼ抗体量を定量することもで
きる。
【0021】この固定化GADサンドイッチ法は、具体
的には、例えばELISA(enzyme−linke
d immunosorbent assay)によっ
て行うのが好ましい。ELISAでは、標識として酵
素、例えば、アルカリホスファターゼ又はペルオキシダ
ーゼを用い、それらの酵素に応じた基質溶液を加えて呈
色させ、マイクロプレートリーダーなどで測定する。
【0022】本発明の第2の方法(固定化GAD競合
法)は、被検水性試料中に含まれている検査対象物質・
抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体を、精製酵素G
ADを利用して検出又は測定するに当たり、精製GAD
を固相に固定し、水性試料中の検査対象物質・抗グルタ
ミン酸デカルボキシラーゼ抗体と既知量の標識抗グルタ
ミン酸デカルボキシラーゼ抗体とを競合的に前記精製G
ADに結合させ、精製GADに結合した又は結合しなか
った標識抗体の量から検査対象物質の量を測定する競合
法である。
【0023】この方法では、前記と同様の種々の方法で
不溶性担体に固定した精製GADを用い、必要により適
当な緩衝液で希釈した水性試料と、既知量(予め正確に
測定した一定量)の標識抗グルタミン酸デカルボキシラ
ーゼ抗体(水性試料中の抗グルタミン酸デカルボキシラ
ーゼ抗体と結合部位において競合するもの)とを同時に
接触させる。一定時間攪拌すると、水性試料中に抗グル
タミン酸デカルボキシラーゼ抗体が存在する場合には、
その試料中の抗体と標識抗グルタミン酸デカルボキシラ
ーゼ抗体とが競合的に精製GADと結合するので、固定
化GADと結合した標識抗グルタミン酸デカルボキシラ
ーゼ抗体、及び固定化GADと結合しなかった標識抗グ
ルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体を、例えば洗浄など
によって分離し、それらのいずれか一方を測定すること
により、試料中の抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗
体量を定量することもできる。標識物としては、ペルオ
キシダーゼ等の酵素を用いてもよいし、放射性物質のヨ
ード等を用いても良い。
【0024】本発明の第3の方法(免疫沈降非競合法)
は、被検水性試料中に含まれている検査対象物質・抗グ
ルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体を、精製酵素GAD
を利用して検出又は測定するに当たり、標識精製GAD
に水性試料中の検査対象物質・抗グルタミン酸デカルボ
キシラーゼ抗体を結合させ、生成した抗原抗体複合体に
結合した標識抗体の量から検査対象物質の量を測定する
非競合法である。この免疫沈降非競合法では、最初に、
必要により適当な緩衝液中の標識化精製GADと、必要
により適当な緩衝液で希釈した水性試料とを接触させ
る。水性試料中に抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗
体が存在すると、その抗体が特異的に前記の標識化精製
GADと結合し、抗原抗体反応複合体が形成される。こ
うして得られた複合体を分離し、前記標識からの信号を
検出することにより、試料中の抗グルタミン酸デカルボ
キシラーゼ抗体の存在を確認することができる。添加す
る標識化精製GADの量と、抗原抗体反応複合体の標識
からの信号とを比較して、試料中の抗グルタミン酸デカ
ルボキシラーゼ抗体量を定量することもできる。
【0025】この免疫沈降非競合法は、具体的には、例
えばRIA(radioimmunoassay)によ
って行うのが好ましい。RIAでは、標識として放射性
同位体を有する精製GADの緩衝液と、緩衝液で希釈し
た水性試料とをプラスチックチューブ内で接触させる。
水性試料中に抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体が
存在すると、抗原抗体反応複合体が生成するので、これ
をプロティンG・ビーズによって吸着、沈殿させ、電気
泳動にかけ、放射性同位体を適当な感光紙に露光して現
像すると、分子量約64KDにバンドが現れ、このバン
ドから抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体の存在及
び/又は量を検出又は測定することができる。あるいは
電気泳動を実施することなく、プロテインG・ビーズに
吸着した放射能活性を測定することにより、同様の検出
又は測定が可能である。
【0026】本発明の第4の方法(固定化ビオチンサン
ドイッチ法)では、被検水性試料中に含まれている検査
対象物質・抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体を、
精製酵素GADを利用して検出又は測定するに当たり、
まず、不溶性担体に固定したビオチン類に、アビジン類
と、ビオチン類を担持した精製GADと、水性試料とを
接触させる。すると、固定化ビオチン類にアビジン類が
結合し、続いてそのアビジン類にビオチン類担持精製G
ADが結合する。水性試料中に抗グルタミン酸デカルボ
キシラーゼ抗体が存在する場合には、その試料中の抗体
が精製GADに結合するので、結局、測定対象抗体が、
ビオチン類−アビジン類−ビオチン類担持精製GADを
介して不溶性担体に固定される。測定対象抗体が固定さ
れた担体を洗浄した後、抗グルタミン酸デカルボキシラ
ーゼ抗体と結合すると共に標識を有する抗体を添加して
前記測定対象抗体に特異的に結合させ、前記測定対象抗
体に結合しなかった抗体を洗浄除去し、前記測定対象抗
体に結合した標識化抗体の標識からの信号を検出するこ
とにより、試料中の抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ
抗体の存在を確認することができる。添加する標識化抗
体の量と、複合体結合標識化抗体の標識からの信号とを
比較して、試料中の抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ
抗体量を定量することもできる。
【0027】この固定化ビオチンサンドイッチ法を実施
するには、例えば既知の方法によってビオチン類で標識
したタンパク質(例えば、ウシ血清アルブミン)を不溶
性担体に固定化した後、アビジン類を添加して洗浄し、
続いてビオチン標識精製GADを加えて洗浄する。こう
してタンパク質−ビオチン類−アビジン類を介して不溶
性担体に固定されたGADに被検水性試料を加える。
【0028】本発明の第5の方法(固定化ビオチン競合
法)では、被検水性試料中に含まれている検査対象物質
・抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体を、精製酵素
GADを利用して検出又は測定するに当たり、不溶性担
体に固定したビオチン類に、アビジン類と、ビオチン類
を担持した精製GADと、水性試料と、既知量の標識抗
グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体(水性試料中の抗
グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体と結合部位におい
て競合するもの)とに接触させる。前記の固定化ビオチ
ンサンドイッチ法と同様に、固定化ビオチン類にアビジ
ン類が結合し、続いてそのアビジン類にビオチン類担持
精製GADが結合する。水性試料中に抗グルタミン酸デ
カルボキシラーゼ抗体が存在する場合には、その試料中
の抗体が既知量の標識抗グルタミン酸デカルボキシラー
ゼ抗体と競合的に前記固定化GADに結合し、固定化G
ADに結合した又は結合しなかった標識抗体の量から検
査対象物質の量を測定することができる。
【0029】前記の固定化ビオチンサンドイッチ法又は
固定化ビオチン競合法を実施する際には、ビオチン類
を、例えば特開平4−58155号公報記載の方法によ
り、例えば、ビオチン類担持タンパク質(例えば、ビオ
チン化アルブミン)の形で不溶性担体に固定することが
できる。また、これらの方法で用いる不溶性担体も、前
記と同様に、免疫学的測定法で公知の任意の担体(例え
ば、ウエル、ラテックス又はビーズ)である。
【0030】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。参考例1:精製グルタミン酸デカルボキシラーゼの調製 (1)GADの精製 マウス脳(約30個)を、約5倍量の氷冷5mMエチレン
ジアミンテトラアセテート(EDTA)、1mMアミノエ
チルイソチオウロニウムブロミド(AET)、0.1mM
フェニルメチルスルホニルフルオリド(PMSF)及び
0.5mMピリドキサル燐酸中でホモジナイズし、得られ
た細胞破砕液を7%酢酸でpH5.4に調整した。51
℃で5分間攪拌してから遠心処理(15,000×g;
1時間)し、その上清を、5mM燐酸緩衝液(pH6.
3)で平衡化したDEAE−セルロースカラム(2×1
0cmカラム)に通した。次に、非結合タンパク質を前記
緩衝液で洗浄した後、結合タンパク質を0〜200mMの
KCl濃度勾配を用いて溶出した。各画分のグルタミン
酸デカルボキシラーゼ(GAD)活性を測定した後、G
AD活性部分を採取し、250mM−KCl含有5mM燐酸
緩衝液(pH6.3)で透析した。透析液を、前記の緩
衝液で平衡化したヒドロキシアパタイトカラム(2×1
0cmカラム)に通し、200mlの5〜300mM燐酸緩衝
液濃度勾配で結合タンパク質を溶出した。各フラクショ
ンのGAD活性を測定し、活性部分を採取した。採取し
た活性画分を150mM燐酸緩衝液(pH6.3)で透析
した後、同じ緩衝液で平衡化したフェニルセファロース
カラム(1×10cmカラム)に通し、燐酸濃度を150
mMから5mMに直線的に減少させながら、同時にTrit
on x−100の濃度を0%から1%直線的に上昇さ
せ、結合タンパク質を溶出した。GAD活性部分を集
め、5mM燐酸緩衝液で透析し、濃縮を行い、5mM燐酸緩
衝液(pH6.3)で平衡化した分子篩いカラム(東ソ
ー;S−3000 HPLCカラム)に通した。同じ緩
衝液で溶出した後、GAD活性画分を集め、この画分を
精製GADとし、以下の実施例及び比較例で使用した。
GAD活性の測定は下記のように実施した。すなわち、
GAD酵素を含む試料25μlに、20mM−L−グルタ
メート、0.1nCi放射性グルタミン酸(1−
14C)、50mM燐酸カリウム、0.2mM燐酸ピリドキサ
ール及び1mM−AETを含む溶液(pH6.8)10μ
lを加え、反応を開始した。生じた放射性CO2 を1M
のハイアミン・ハイドロオキサイドに浸した濾紙に吸着
させ、その放射能活性を測定することで、GAD活性を
測定した。
【0031】(2) 125I標識工程 前記工程(1)で得られた精製グルタミン酸デカルボキ
シラーゼ50μgを25mM燐酸ナトリウム緩衝液(pH
7.5)50μlに溶解し、更に250mM燐酸ナトリウ
ム緩衝液(pH7.5)10μlを添加した。このタン
パク質溶液に放射性ヨウ化ナトリウム(Na 125I)
2.5μl(アマーシャム社;PMS30)及びクロラ
ミンT溶液(0.5mg/ml;25mM燐酸ナトリウム含
有;pH7.5)を加え、10分間反応させた。Na2
2 5 溶液(0.5mg/ml;25mM燐酸ナトリウム含
有;pH7.5)25μlで反応を停止した後、25mM
燐酸ナトリウム緩衝液(pH7.5)150μl及びウ
シ血清アルブミン溶液(10mg/ml;25mM燐酸ナトリ
ウム含有;pH7.5)12μlを加えた。この混合液
をセファデックスG−25カラム(5ml;ファルマシア
社)でゲル濾過法により、標識タンパク質含有タンパク
質画分を未反応 125Iから分離した。こうして得られた
タンパク質画分を以下の実施例及び比較例で使用した。
【0032】参考例2:血清試料の調製 臨床所見(血糖値、多尿、口渇など)によって糖尿病
(但し、I型又はII型の判別はされていない)と診断さ
れている患者9名(A〜I)、及び健常人1名(J)か
らそれぞれ血清を採取した。この得られた10種の試料
を以下の実施例及び比較例で用いた。
【0033】実施例1:RIAによる測定 (1)前記参考例2で調製した各血清試料5μlをマイ
クロチューブ中に入れ、前記参考例1(2)で調製した
125I標識精製グルタミン酸デカルボキシラーゼ0.6
25μgを含むPBS緩衝液(pH7.1)20μlの
溶解液を前記マイクロチューブに加え、25℃にて1時
間ときどき攪拌しながらインキュベーションした。1時
間後に遠心処理(10,000rpm;2分間)して沈
殿を分離した。 (2)次に、前記(1)で得た沈殿10μlをプロット
し、電気泳動槽(第一化学社製)に入れて室温で60mA
にて50分間電気泳動を行った。分子量マーカーとして
は、カルボニックアンヒドラーゼ(29KD)、卵白ア
ルブミン(43KD)、ウシ血清アルブミン(68K
D)、ホスホリラーゼb(97KD)及びミオシン(2
00KD)を使用した。その後、濾紙上でゲルを1時間
乾燥させた後、X線フィルムに15時間感光してオート
ラジオグラフィーをとった。得られた結果を図1に示
す。なお、図1において、レーンA〜レーンIは、それ
ぞれ糖尿病患者A〜Iからの各血清試料、そしてレーン
Jは健常人Jからの血清である。図1から明らかなよう
に、レーンB、D、G及びHでは64KD付近に 125
による明瞭なバンドが観察され、血清中に抗グルタミン
酸デカルボキシラーゼ自己抗体をもつので、I型糖尿病
患者であることがわかる。
【0034】実施例2:ELISAによる測定 前記参考例1(1)で得られた精製グルタミン酸デカル
ボキシラーゼを適当量のPBS緩衝液(pH7.4)で
希釈し、0.5μg/ml濃度の分散液を、96ウエルE
LISAプレート(ヌンク,イムノモジュール)に10
0μl/ウエルの量で分注し、4℃で一晩放置して酵素
を固定させた。各ウエルを生理食塩水−0.05%Tw
een20(100μl)で洗浄した後、1%BSAを
含むPBS溶液でブロッキング処理を行い、前記参考例
2で調製した10種の血清試料をPBSで約100倍に
希釈した希釈液を100μl/ウエルの量で分注し、室
温で2時間放置した。次に、各ウエルを生理食塩水−
0.05%Tween20(100μl)で洗浄した
後、HRP標識抗ヒト抗体(フナコシ薬品)約0.1μ
g/mlを含有する二次抗体液100μlを各ウエルに加
え、室温で1時間放置した。続いて、各ウエルを生理食
塩水−0.05%Tween20(100μl)で洗浄
した後、オルトフェニレンジアミン0.25mg/mlとH
2 2 0.015%とを含む基質液100μlを各ウエ
ルに分注し、室温で30分間放置した。2N−H2 SO
4 を加えて反応を停止させ、反応液の吸光度を492n
mにて分光光度計(タイテック,マルチスキャンMCC
−340)で測定した。ΔOD値(64K値−BSA
値)の結果を表1に示す。表1において、健常人(J)
からの血清試料のΔOD値(0.151)よりもかなり
高い数値を示した血清は糖尿病患者D及びHからの血清
試料であり、これらの患者の糖尿病は、前記実施例1の
結果を併せ考慮すれば、I型糖尿病と判断することがで
きる。また、糖尿病患者B及びGからの血清試料のΔO
D値(0.236及び0.192)は、健常人(J)か
らの血清試料のΔOD値(0.151)と比較して、そ
れほど高くはないが、前記実施例1の結果を併せ考慮す
れば、I型糖尿病と判断することができる。更に、他の
糖尿病患者A、C、E、F及びIは、前記実施例1及び
2の結果からII型糖尿病であると判断することができ
る。
【0035】比較例1:ICA/IgG法 カニクイザルから膵臓組織を摘出し、約5mm立方の組織
ブロックを作成した。このブロックを包埋剤(O.C.
T.コンパウンド;マイルス)に包埋し、クライオスタ
ットで厚さ5μmの切片を作成した。その凍結切片をス
ライド・グラスに固定し、直ちに冷風(ドライヤー)で
乾燥した後、前記参考例2で調製した血清試料25〜5
0μlを組織切片上に滴下し、室温で1時間静置し、P
BSで洗浄した後、FITC標識抗ヒトイムノグロブリ
ン〔TAGO〕で染色し、再びPBSで洗浄した後、蛍
光顕微鏡(オリンパス)で観察し、ランゲルハウス氏島
に認められる特異的蛍光から判定した結果を表1に示
す。表1において、+は陽性、−は陰性、±は疑陽性、
そして空欄は未検査である。なお、このICA(Isl
et cell cytoplasmic antib
odies)法では、組織調製が煩雑で、一定した結果
を得るための切片の調製に特殊な技術が必要である。ま
た、判定はサンプル上の蛍光を顕微鏡下で肉眼で判定す
るので、観察者の主観が入り、客観性に乏しい。更に、
I型糖尿病以外の自己免疫疾患でも陽性となる場合があ
る。
【0036】比較例2:ICA/CF法(蛍光抗体補体
法) 前記比較例1と同様の方法で調製した組織切片に、血清
試料を滴下し、室温で30分間放置し、PBSで洗浄し
た後、補体源(C3 を含む)を滴下した。室温で30分
間静置してから洗浄し、FITC標識抗ヒトC3 (CA
PPEL)で染色し、再びPBSで洗浄した後、蛍光顕
微鏡(オリンパス)によって観察した。ランゲルハウス
氏島に認められる特異的蛍光から判定した結果を表1に
示す。表1において、+は陽性、±は疑陽性、そして空
欄は未検定である。なお、このICA/CF法も、前記
のICA/IgG法と同様に、煩雑で、判定に客観性に
乏しく、I型糖尿病以外の自己免疫疾患でも陽性となる
場合がある。
【0037】比較例3:ICSA法 ラットの膵臓を摘出し、コラゲナーゼ(シグマ)で処理
してランゲルハウス氏島を単離した。この膵細胞をME
M培地で1昼夜培養した後、ランゲルハウス氏島を分散
し、ランゲルハウス氏島単離細胞を得た。参考例2で調
製した血清試料と混和し、37℃で30分間静置した。
細胞を1000rpmで5分間遠心処理し、得られた細
胞をハンクス氏液で洗浄し、FITC標識抗ヒト抗体
(MBL)と37℃にて30分間反応させた。続いて、
ハンクス氏液約5mlで洗浄してから、蛍光顕微鏡(オリ
ンパス)で蛍光発色細胞を観察し、蛍光を発する細胞が
20%以上の場合を陽性とした。15%以上20%未満
の場合を疑陽性、15%未満の場合を陰性と判定した。
結果を表1に示す。表1において、−は陰性、そして空
欄は未検定である。このICSA(Islet Cel
l Surface Antibodies)法では、
生きた膵臓細胞の調製操作が煩雑で、しかも、調製細胞
の均一性が得られないので、測定結果にばらつきが生じ
る。また、細胞表面上の蛍光を顕微鏡下で肉眼で判別す
るため、判定に主観が入り、客観的評価に欠ける。更
に、I型糖尿病以外の自己免疫疾患でも、陽性となる場
合がある。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、生きた膵臓細胞の調製
や細胞培養などの煩雑な操作が不要になり、しかも安定
な酵素を用いるので、測定結果も安定したものとなる。
また、正確で高精度で迅速な測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気泳動の結果を示す図面に代わる写真であ
る。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不溶性担体に固定した精製グルタミン酸
    デカルボキシラーゼに水性試料を接触させ、水性試料中
    の抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体を精製グルタ
    ミン酸デカルボキシラーゼに結合させて抗原抗体反応複
    合体を生成させ、続いて抗グルタミン酸デカルボキシラ
    ーゼ抗体に結合することができると共に標識を有する抗
    体を加え、前記抗原抗体複合体に結合した前記のグルタ
    ミン酸デカルボキシラーゼに対する抗体の前記標識から
    の信号を検出することを特徴とする、水性試料中の抗グ
    ルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体の検出方法。
  2. 【請求項2】 精製グルタミン酸デカルボキシラーゼを
    不溶性担体に直接固定する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 不溶性担体に固定したアビジン類、及び
    そのアビジン類に結合したビオチン類を介して精製グル
    タミン酸デカルボキシラーゼを不溶性担体に固定する請
    求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 不溶性担体に固定した抗グルタミン酸デ
    カルボキシラーゼモノクローナル抗体を介して精製グル
    タミン酸デカルボキシラーゼを不溶性担体に固定する請
    求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 不溶性担体に固定したアビジン類、その
    アビジン類に結合したビオチン類、及びそのビオチン類
    に結合した抗グルタミン酸デカルボキシラーゼモノクロ
    ーナル抗体を介して精製グルタミン酸デカルボキシラー
    ゼを不溶性担体に固定する請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 不溶性担体に固定した精製グルタミン酸
    デカルボキシラーゼに、標識を有する既知量の抗グルタ
    ミン酸デカルボキシラーゼ抗体と水性試料とを接触さ
    せ、精製グルタミン酸デカルボキシラーゼに結合した又
    は結合しなかった標識を有する抗グルタミン酸デカルボ
    キシラーゼ抗体の標識からの信号を検出することを特徴
    とする、水性試料中の抗グルタミン酸デカルボキシラー
    ゼ抗体の検出方法。
  7. 【請求項7】 精製グルタミン酸デカルボキシラーゼを
    不溶性担体に直接固定する請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 不溶性担体に固定したアビジン類、及び
    そのアビジン類に結合したビオチン類を介して精製グル
    タミン酸デカルボキシラーゼを不溶性担体に固定する請
    求項6に記載の方法。
  9. 【請求項9】 不溶性担体に固定した抗グルタミン酸デ
    カルボキシラーゼモノクローナル抗体を介して精製グル
    タミン酸デカルボキシラーゼを不溶性担体に固定する請
    求項6に記載の方法。
  10. 【請求項10】 不溶性担体に固定したアビジン類、そ
    のアビジン類に結合したビオチン類、及びそのビオチン
    類に結合した抗グルタミン酸デカルボキシラーゼモノク
    ローナル抗体を介して精製グルタミン酸デカルボキシラ
    ーゼを不溶性担体に固定する請求項6に記載の方法。
  11. 【請求項11】 標識を付した精製グルタミン酸デカル
    ボキシラーゼと水性試料とを接触させ、その水性試料中
    の抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体と前記の標識
    を付した精製グルタミン酸デカルボキシラーゼとの抗原
    抗体反応複合体を生成させ、その抗原抗体反応複合体の
    前記標識からの信号を検出することを特徴とする、水性
    試料中の抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体の検出
    方法。
  12. 【請求項12】 不溶性担体に固定したビオチン類に、
    アビジン類と、ビオチン類を担持した精製グルタミン酸
    デカルボキシラーゼと、水性試料とを接触させて、前記
    の不溶性担体に固定したビオチン類に、前記アビジン類
    及び前記ビオチン類担持精製グルタミン酸デカルボキシ
    ラーゼを介して、前記水性試料中の抗グルタミン酸デカ
    ルボキシラーゼ抗体を結合させ、続いて抗グルタミン酸
    デカルボキシラーゼ抗体に結合することができると共に
    標識を有する抗体を加え、前記の不溶性担体に結合した
    前記抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体に結合した
    前記標識抗体の前記標識からの信号を検出することを特
    徴とする、水性試料中の抗グルタミン酸デカルボキシラ
    ーゼ抗体の検出方法。
  13. 【請求項13】 不溶性担体に固定したビオチン類に、
    アビジン類と、ビオチン類を担持した精製グルタミン酸
    デカルボキシラーゼと、水性試料と、標識を有する既知
    量の抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体とを接触さ
    せ、前記の不溶性担体に固定したビオチン類に、前記ア
    ビジン類及び前記ビオチン類担持精製グルタミン酸デカ
    ルボキシラーゼを介して結合した又は結合しなかった、
    前記の標識を有する抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ
    抗体の標識からの信号を検出することを特徴とする、水
    性試料中の抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体の検
    出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114460292A (zh) * 2021-12-31 2022-05-10 江苏省人民医院(南京医科大学第一附属医院) 一种检测谷氨酸脱羧酶抗体各亚型的试剂盒

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