JPH0694527A - 分光光学系 - Google Patents

分光光学系

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JPH0694527A
JPH0694527A JP4242388A JP24238892A JPH0694527A JP H0694527 A JPH0694527 A JP H0694527A JP 4242388 A JP4242388 A JP 4242388A JP 24238892 A JP24238892 A JP 24238892A JP H0694527 A JPH0694527 A JP H0694527A
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path difference
diffraction gratings
optical system
small light
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Atsushi Katsunuma
淳 勝沼
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数枚の回折格子を1枚の回折格子を形成す
るように配列する分光光学系において、得られる合成回
折像の強度プロファイルの崩れを解消する。 【構成】 プリズム11で光束を2分割し、凹面鏡1
2,14及びフィールド鏡13,15により光路差が可
干渉距離より大きい2つの光束IL1及びIL2を得
て、光束IL1及びIL2を回折格子20A及び20B
に入射させ、回折格子20A及び20Bからの回折光を
凹面鏡21で観察面22上に集束する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば複数枚の回折格
子を1枚の回折格子として用いる分光器に適用して好適
な分光光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば天体観測用の分光器として、回折
格子(グレーティング)を使用した分光器が使用されて
いる。一般に、波長分解能を維持しつつ、分光器への入
射光量を増大させるためには、回折格子の表面積を大き
くすることが必要条件である。しかし、一枚の回折格子
の大きさには製造上の限界があるため、これを超える大
型の回折格子が必要な場合には、複数枚の回折格子をモ
ザイク状に並べて、あたかも一枚の回折格子のようにし
て使用している。
【0003】図4は従来の複数枚の回折格子をモザイク
状に並べた分光器を示し、この図4において、1はスリ
ット板であり、図示省略した集光光学系から供給された
分光対象とする光束ILがスリット板1に入射してい
る。スリット板1のスリットから射出された発散光束
は、凹面鏡2によって反射されてコリメートされた後
に、モザイク状に並べられた2枚の反射型の回折格子3
A及び3Bに入射する。回折格子3A及び3Bにはそれ
ぞれ図4の紙面に平行なX方向に所定ピッチで溝(格
子)が形成されている。但し、回折格子3A及び3Bが
それぞれ凹面回折格子である場合には、X方向とは或る
半径の円周の円周方向を意味する。
【0004】これら回折格子3A及び3Bによって回折
された光束は、凹面鏡4によって観察面5上に集束され
る。スリット板1と観察面5とは共役である。観察面5
上に配置される写真乾板又はイメージセンサ等により、
分光対象とする光束ILのスペクトルが観察される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の技術
においては、各回折格子3A,3Bについて回折格子面
の法線の方向と、回折格子の溝の方向とを、あたかも一
枚の回折格子の一部であるかのように配列することによ
り、各回折格子3A,3Bからの回折光の波面を最終的
に観察面5上の一点に収斂させることは可能である。し
かしながら、各回折光の波面を同位相にすることは、単
一波長に関しては比較的容易であるが、全ての波長につ
いて位相を揃えるのは非常に難しい。
【0006】なぜならば、波面の位相は、各回折格子面
間のX方向にほぼ垂直なY方向の段差と各回折格子の溝
幅方向(X方向)とのずれの2つの要素に対して不可分
に依存していて、これらを両方共にほぼ0にしたときに
初めて全ての波長の回折波面の位相を揃えることができ
る。しかし、それらのずれ量の許容量は波長の数十分の
一程度であり、それらのずれ量を許容値以下にするに
は、極めて厳しいずれ量検出精度とアライメント精度と
が要求されるからである。
【0007】例えば、図4の2枚の回折格子3A及び3
Bを合わせた大きさの1枚の回折格子を用いて単色光を
分光した場合に観察面5で観察される回折像の強度プロ
ファイル(スペクトル)は、光学系の収差を無視すると
図5(e)に示すような単一のピークを有する波形にな
る。ところが、図4の2枚の回折格子3A及び3Bを用
いてその単色光を分光する場合、仮に各回折格子の大き
さが同じで、各回折光の波面の方向がほぼ完全に揃って
はいるが、位相がずれているものとすると、観察面5上
の合成回折像の強度プロファイルは、図5(a)〜
(d)に示すように複雑に崩れてしまうことになる。但
し、偶然に図5(e)のような強度プロファイルが得ら
れる場合も有り得る。
【0008】因に、その単色光の波長をλとすると、図
5(a)は位相がλ/2ずれているとき、図5(b)は
位相が3λ/8ずれているとき、図5(c)は位相がλ
/4ずれているとき、図5(d)は位相がλ/8ずれて
いるとき、図5(e)は位相のずれが無いときの波形図
である。しかも、各回折光の波面の位相差はほぼ固定さ
れているため、像が崩れているときにはその崩れも固定
的である。このままで分光計測を行った場合は、例えば
輝線の微細構造を誤って測定する虞があるという不都合
がある。
【0009】本発明は斯かる点に鑑み、複数枚の回折格
子を全体で1枚の回折格子を形成するようにモザイク状
に配列して使用する分光光学系において、得られる合成
回折像の強度プロファイルの崩れを解消することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による分光光学系
は、例えば図1に示す如く、分光対象とする光束の断面
を複数に分割して複数の小光束(IL1,IL2)を形
成し、これら複数の小光束の各小光束同士にそれぞれ所
定の光路差を与える光路差発生手段(11〜15)と、
この光路差発生手段から射出されたそれら複数の小光束
のそれぞれを分光すると共に、全体で1枚の回折格子を
形成するようにモザイク状に配列された複数の回折格子
(20A,20B)と、これら複数の回折格子からの回
折光を集光する集光手段(21)とを有し、分光対象と
する光束の基準波長(中心波長)をλ0 、分光対象とす
る光束の波長幅をΔλ、その光路長発生手段によりそれ
ら複数の小光束の間にそれぞれ与えるその所定の光路差
をLとしたとき、次の関係が成立するようにしたもので
ある。
【数1】L>λ0 2 /Δλ
【0011】但し、その所定の光路差Lは次の関係を充
足することが望ましい。
【数2】L≫λ0 2 /Δλ
【0012】この場合、その光路差発生手段は、一例と
して、それら小光束を形成するために、その分光対象と
しての光束の断面の異なる部分の光束をそれぞれ異なる
方向へ反射させる複数の反射面(11a,11c)を持
つ入射側反射部材と、この入射側反射部材により反射さ
れたそれら複数の小光束の各小光束同士に所定の光路差
を生成させる光路差生成光学系(12〜15)と、この
光路差生成光学系を介した複数の小光束を同一方向へ反
射させるための複数の反射面(11b,11d)を持つ
射出側反射部材とを有し、その入射側反射部材の複数の
反射面とその射出側反射部材の複数の反射面とのそれぞ
れを光学的に共役に構成したものである。
【0013】更に、その射出側反射部材と複数の回折格
子(20A,20B)との間に、その射出側反射部材の
複数の反射面(11b,11d)と複数の回折格子(2
0A,20B)とのそれぞれを光学的に共役にするリレ
ー光学系(16〜19)を配置するようにしてもよい。
【0014】
【作用】斯かる本発明によれば、光路差発生手段(11
〜15)によって、異なる回折格子(20A,20B)
へ入射する光束の波面間に、一波束長(可干渉距離)よ
り大きい光路差を発生させている。即ち、例えば図6に
示される中心波長がλ0で、波長幅がΔλの波束の波束
長Lwは、次式で与えられる。
【数3】Lw≒λ0 2 /Δλ
【0015】従って、その光路差発生手段によって発生
させる各光束間の光路差Lを(数3)で表される波束長
Lwより十分大きくすれば、各回折格子(20A,20
B)へ同時刻に入射する波束長Lwの波束はそれぞれ無
関係なものになる。即ち、互いの位相のずれ量は、時間
と共に無秩序に変化する。例えば図1に示すように2枚
の回折格子20A,20Bからなる系を考えると、光学
系が無収差のとき、観測面22上での合成像の強度分布
として2光束間の相対位相差に応じて図5(a)〜
(e)に示すような強度プロファイルが、瞬間的に形成
される。2光束間の位相は無秩序に変化するため、図5
(a)〜(e)の状態もランダムに入れ替わる。
【0016】従って時間平均をとれば、観測面22上の
強度プロファイルは、2つの回折格子20A,20Bか
らの回折光による像の強度プロファイルの和となり、図
5(e)に示したプロファイルを、強度のピークを1/
2、像幅を2倍にした形状となる。その図5(a)の強
度プロファイルを図3(a)に示し、図3(b)に本発
明を適用した場合に得られる2枚の回折格子20A,2
0Bからの回折光の合成像の強度プロファイルを示す。
また、例えば1枚の回折格子20Aだけを用いた場合に
は、図3(a)の強度のピークを1/4、像幅を2倍に
した図3(c)に示す強度プロファイルが得られる。即
ち本発明で2枚の回折格子20A,20Bを使用すれ
ば、1枚の回折格子20Aだけを使用した場合と同じ像
幅で、強度が2倍の安定なプロファイルが得られる。
【0017】それを一般化して、同一形状の回折格子が
n個ある場合に本発明を適用すると、強度プロファイル
は1枚の回折格子だけを使用する場合に対して、強度が
n倍で且つ像幅が同じものになり、強度プロファイルの
複雑な分裂は解消される。仮に、(数1)で定まる光路
差Lより波束長が長い波束が入射した場合には、像の強
度プロファイルは分裂するがそのような波束の波長幅
は、分光器の限界波長分解幅を超えているので、元々測
定できない。また、像の分裂のプロファイルパターンが
分光器の理想的像幅よりも細かくなり、明らかに、分光
器の測定能力を超えた波長幅の光が入射したことが分か
るので、見誤ることはない。
【0018】次に、その光路差発生手段が、それら小光
束を形成するために、その分光対象としての光束の断面
の異なる部分の光束をそれぞれ異なる方向へ反射させる
複数の反射面(11a,11c)を持つ入射側反射部材
と、この入射側反射部材により反射されたそれら複数の
小光束の各小光束同士に所定の光路差を生成させる光路
差生成光学系(12〜15)と、この光路差生成光学系
を介した複数の小光束を同一方向へ反射させるための複
数の反射面(11b,11d)を持つ射出側反射部材と
を有し、その入射側反射部材の複数の反射面とその射出
側反射部材の複数の反射面とのそれぞれを光学的に共役
に構成した場合には、比較的簡単な構成で容易に各小光
束同士に所定の光路差を生成させることができる。
【0019】また、その射出側反射部材と複数の回折格
子(20A,20B)との間に、その射出側反射部材の
複数の反射面(11b,11d)と複数の回折格子(2
0A,20B)とのそれぞれを光学的に共役にするリレ
ー光学系(16〜19)を配置した場合、仮にリレー光
学系中にスリット板(18)を設けて光束の入射側にそ
のスリット板(18)と共役なスリット板(9)を設け
ると、それらスリット板(18)及び(9)のそれぞれ
の全長に亘って、入射する光束にけられを生ずるのを防
止することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明による分光光学系の一実施例に
つき図1〜図3を参照して説明する。図1は、本実施例
の分光器を示し、この図1において、光軸上に貫通孔6
aが形成された凹面鏡6と凸面鏡7とより望遠鏡系(対
物光学系)が構成されている。分光対象とする光束IL
は凹面鏡6で反射された後に凸面鏡7で反射されて集光
され、この集光された光束が凹面鏡6の貫通孔6aを経
て平面鏡8に向かい、平面鏡8で反射された光束がスリ
ット板9に入射する。
【0021】次に、スリット板9のスリットから射出さ
れた光束は、凹面鏡10によってコリメートされて4角
柱状のプリズム11の直交する2つの反射面11a及び
11cに入射する。即ち、2つの反射面11a及び11
cにより分光対象とする光束は2つの光束1L1及びI
L2に分割される。一方の反射面11aで反射された光
束IL1は、凹面鏡12に反射されて凸面鏡よりなるフ
ィールド鏡13上に一度中間結像する。その後、フィー
ルド鏡13で反射された光束IL1は再び凹面鏡12に
よってコリメートされてプリズム11の反対側の反射面
11bに入射する。同様に、他方の反射面11cで反射
された光束IL2は、凹面鏡14に反射されて凸面鏡よ
りなるフィールド鏡15上に中間結像し、再び凹面鏡1
4でコリメートされてプリズム11の反対側の反射面1
1dに入射する。
【0022】この場合、本例で分光対象とする光束の中
心波長をλ0 、分光対象とする光束の波長幅をΔλとす
ると、分割された2つの光束IL1及びIL2がそれぞ
れ反射面11b及び11dに入射するまでに、それら2
つの光束IL1及びIL2には次式を充足する光路差L
1を与える。そのためには、一方の凹面鏡12及びフィ
ールド鏡13からプリズム11までの平均的な距離と、
他方の凹面鏡14及びフィールド鏡15からプリズム1
1までの平均的な距離との間にその光路差L1を与えれ
ばよい。
【数4】L1>λ0 2 /Δλ
【0023】これは光路差L1を可干渉距離より大きく
することを意味する。具体的に、例えば中心波長λ0
1000nm、波長幅Δλが4×10-3nmの場合に
は、λ 0 2 /Δλ=250[mm]であり、光路差L1
は250mmより大きく、望ましくは充分に大きく設定
する。また、例えば中心波長λ0 が3μm、波長幅Δλ
が0.01nmの場合には、λ0 2 /Δλ=900[m
m]であり、光路差L1は900mmより大きく、望ま
しくは充分に大きく設定する。
【0024】反射面11b及び11dで反射された2つ
の光束は、再び同一方向に沿って進み凹面鏡16に入射
し、凹面鏡16での反射によって集光された2つの光束
は、平面鏡17で反射されてスリット板18上のスリッ
ト上に集光される。スリット板18のスリット上にスリ
ット板9のスリットの像が結像される。スリット板18
の開口から射出された2つの光束IL1及びIL2は、
凹面鏡19によってコリメートされた後に、それぞれモ
ザイク状に配列された反射型の回折格子20A及び20
Bに入射する。そして、回折格子20A及び20Bによ
り同一方向に回折された光束が、それぞれ凹面鏡21に
より観察面22上の同一点に集束される。観察面22と
スリット板18とは共役であり、観察面22上に例えば
撮像用のカメラを配置することによって、合成された回
折像の強度プロファイルを観察することができる。
【0025】この場合、本例では2枚の回折格子20A
及び20Bに入射する光束同士の間には(数4)で示さ
れる光路差L1がある。従って、回折格子20A及び2
0Bからの回折光の間の位相差は、時間的に無秩序に変
化するため、観察面22上でそれら2つの回折格子から
の回折光を加算して時間平均することにより、単に強度
が加算された合成像の強度プロファイルが観察される。
例えば1枚の回折格子20Aのみを使用した場合に得ら
れる強度プロファイルが図3(c)に示すものとする
と、本例の観察面22上では、図3(b)に示すよう
に、図3(c)と像幅が同じで且つ強度のピークが2倍
の強度プロファイルが得られる。従って、従来例のよう
に強度プロファイルが複雑に分裂することがなく、輝線
スペクトル等を正確に高い分解能で分光することができ
る。
【0026】なお、図1の分光光学系において、分光対
象とする光束の波長幅Δλを制限するには、望遠鏡系の
直後のスリット板9のスリット幅を調整するか、又は回
折格子20A,20Bの前の凹面鏡19の直前のスリッ
ト板18のスリット幅を調整するかのどちらでもよい。
しかし、前者のスリット板9によって波長幅Δλを制限
して、後者のスリット板18によって光学系中で発生す
る迷光を遮断する方が、光学系のアライメントが容易で
ある。
【0027】また、図2は図1の分光光学系の共役関係
を示し、この図2に示すように、望遠鏡系(6,7)の
開口絞りに相当する凸面鏡7と、プリズム11の反射面
11a及び11cとは共役である。また、反射面11a
及び11cに対してそれぞれプリズム11の反射面11
b及び11dが共役であり、これら反射面11b及び1
1dとモザイク状に配列された回折格子20A及び20
Bとがそれぞれ共役である。従って、スリット板9のス
リット長及びスリット板18のスリット長をどのように
設定しても、光学素子による光束のけられは回避され
る。従って、本例の分光器によれば、例えば広がりのあ
る光源からの光束の分光特性を一度に測定することがで
きる。
【0028】なお、上述実施例では、光学素子は全て反
射型を使用しているが、透過型の光学レンズ及び透過型
の回折格子等を使用して分光光学系(分光器)を構成し
てもよいことは明かである。また、2枚の回折格子20
A及び20Bを配列するのではなく、3枚以上の回折格
子をモザイク状に配列して、各回折格子に入射する光束
の間にそれぞれ可干渉距離より大きい(望ましくは充分
に大きい)光路差を与えるようにしてもよい。このよう
に、本発明は上述実施例に限定されず本発明の要旨を逸
脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、光路差発生手段により
複数の回折格子からの回折光の間に可干渉性がほとんど
無くなるので、得られる合成回折像の強度プロファイル
の崩れを解消することができ、波長分解能を向上できる
利点がある。従って、例えば天体観測等のように非常に
微弱な光源からの光束の分光測定を行う場合に非常に有
効である。
【0030】また、光路差発生手段を複数の反射面を持
つ入射側反射部材と、この入射側反射部材により反射さ
れた複数の小光束の各小光束同士に所定の光路差を生成
させる光路差生成光学系と、この光路差生成光学系を介
した複数の小光束を同一方向へ反射させるための複数の
反射面を持つ射出側反射部材とより構成し、その入射側
反射部材の複数の反射面とその射出側反射部材の複数の
反射面とのそれぞれを光学的に共役に構成した場合に
は、簡単な構成で容易にその所定の光路差を発生するこ
とができる。更に、その射出側反射部材とそれら複数の
回折格子との間に、その射出側反射部材の複数の反射面
とそれら複数の回折格子とのそれぞれを光学的に共役に
するリレー光学系を配置した場合には、光学系中に配置
したスリット板のスリット全長に亘って、光束のけられ
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による分光光学系の一実施例を示す光学
配置図である。
【図2】図1の光学系の像及び瞳の共役関係を示す光路
図である。
【図3】本発明により得られる分光像の強度プロファイ
ルの説明に供する波形図である。
【図4】従来の分光器を示す光学配置図である。
【図5】従来の分光器において、同一の2枚の回折格子
からの一様で且つ同一振幅をもつ単一の回折波が、同一
の結像点で結像するときの強度プロファイルの種々の例
を示す波形図である。
【図6】波束長Lwの波束を示す模式図である。
【符号の説明】
6 凹面鏡 7 凸面鏡 8 平面鏡 9 スリット板 10 凹面鏡 11 プリズム 11a,11b,11c,11d 反射面 12,14 凹面鏡 13,15 フィールド鏡 16 凹面鏡 17 平面鏡 18 スリット板 19 凹面鏡 20A,20B 回折格子 21 凹面鏡 22 観察面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分光対象とする光束の断面を複数に分割
    して複数の小光束を形成し、該複数の小光束の各小光束
    同士にそれぞれ所定の光路差を与える光路差発生手段
    と、 該光路差発生手段から射出された前記複数の小光束のそ
    れぞれを分光すると共に、全体で1枚の回折格子を形成
    するようにモザイク状に配列された複数の回折格子と、 該複数の回折格子からの回折光を集光する集光手段とを
    有し、 分光対象とする光束の基準波長をλ0 、分光対象とする
    光束の波長幅をΔλ、前記光路長発生手段により前記複
    数の小光束の間にそれぞれ与える前記所定の光路差をL
    としたとき、 L>λ0 2 /Δλ の関係が成立するようにした事を特徴とする分光光学
    系。
  2. 【請求項2】 前記光路差発生手段は、前記小光束を形
    成するために、前記分光対象としての光束の断面の異な
    る部分の光束をそれぞれ異なる方向へ反射させる複数の
    反射面を持つ入射側反射部材と、該入射側反射部材によ
    り反射された前記複数の小光束の各小光束同士に所定の
    光路差を生成させる光路差生成光学系と、該光路差生成
    光学系を介した複数の小光束を同一方向へ反射させるた
    めの複数の反射面を持つ射出側反射部材とを有し、 前記入射側反射部材の複数の反射面と前記射出側反射部
    材の複数の反射面とのそれぞれを光学的に共役に構成し
    た事を特徴とする請求項1記載の分光光学系。
  3. 【請求項3】 前記射出側反射部材と前記複数の回折格
    子との間に、前記射出側反射部材の複数の反射面と前記
    複数の回折格子とのそれぞれを光学的に共役にするリレ
    ー光学系を配置した事を特徴とする請求項2記載の分光
    光学系。
JP4242388A 1992-09-10 1992-09-10 分光光学系 Withdrawn JPH0694527A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020009061A1 (ja) 2018-07-02 2020-01-09 京セラ株式会社 分光器、天体望遠鏡および分光器の製造方法

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WO2020009061A1 (ja) 2018-07-02 2020-01-09 京セラ株式会社 分光器、天体望遠鏡および分光器の製造方法
KR20210013139A (ko) 2018-07-02 2021-02-03 교세라 가부시키가이샤 분광기, 천체망원경 및 분광기의 제조 방법

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