JPH069450A - 1,1−ジクロロ−1− フルオロエタンの精製方法 - Google Patents
1,1−ジクロロ−1− フルオロエタンの精製方法Info
- Publication number
- JPH069450A JPH069450A JP5091093A JP9109393A JPH069450A JP H069450 A JPH069450 A JP H069450A JP 5091093 A JP5091093 A JP 5091093A JP 9109393 A JP9109393 A JP 9109393A JP H069450 A JPH069450 A JP H069450A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chlorine
- fluoroethane
- dichloro
- treatment
- crude
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C17/00—Preparation of halogenated hydrocarbons
- C07C17/38—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C17/00—Preparation of halogenated hydrocarbons
- C07C17/38—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
- C07C17/383—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by distillation
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C17/00—Preparation of halogenated hydrocarbons
- C07C17/38—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
- C07C17/395—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by treatment giving rise to a chemical modification of at least one compound
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C19/00—Acyclic saturated compounds containing halogen atoms
- C07C19/08—Acyclic saturated compounds containing halogen atoms containing fluorine
- C07C19/10—Acyclic saturated compounds containing halogen atoms containing fluorine and chlorine
- C07C19/12—Acyclic saturated compounds containing halogen atoms containing fluorine and chlorine having two carbon atoms
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S203/00—Distillation: processes, separatory
- Y10S203/06—Reactor-distillation
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 塩素での処理及びそれに次ぐ蒸留による粗製
1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンの精製方法であって、
該塩素での処理が有機遊離基開始剤の存在下で実施され
ることを特徴とする方法。 【効果】 塩化ビニリデンからのより良い精製を可能と
するだけでなく、他の不飽和不純物、詳細にはシス−及
びトランス−1,2 - ジクロロフルオロエチレンからの有
効で且つ迅速な分離を可能とする。
1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンの精製方法であって、
該塩素での処理が有機遊離基開始剤の存在下で実施され
ることを特徴とする方法。 【効果】 塩化ビニリデンからのより良い精製を可能と
するだけでなく、他の不飽和不純物、詳細にはシス−及
びトランス−1,2 - ジクロロフルオロエチレンからの有
効で且つ迅速な分離を可能とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩素での処理に続いて
蒸留することによる粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタ
ンの改良された精製方法に関する。
蒸留することによる粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタ
ンの改良された精製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】1,1-ジクロロ-1- フルオロエタン(HFA-
141b) は、オゾン層に対して有害な作用を有すると思わ
れているために積極的にその製造及び使用が減ぜられて
いるある種の完全にハロゲン化されたクロロフッ素化炭
化水素(CFCs)に代わる有利な代替物であると判明してい
る部分的にハロゲン化されたクロロフッ素化炭化水素で
ある。合成工程からの粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエ
タンは、一般的に合成における副産物及び望ましくない
不純物で汚染されている。これらの副産物および不純物
のある種は蒸留によって簡単に分離される。これは特
に、反応中に形成される1-クロロ-1,1- ジフルオロエタ
ン、1,1,1-トリフルオロエタンまたは1,1,1-トリクロロ
エタン、並びにより多くの炭素原子を含む重質の化合物
の場合である。しかしながら、1,1-ジクロロ-1- フルオ
ロエタンは一般的に不純物として、1,1-ジクロロ-1- フ
ルオロエタンの沸点と近接したそれらの沸点を考慮する
と、蒸留によるその分離が困難である少量の塩素化及び
/またはクロロフッ素化不飽和化合物を含む。
141b) は、オゾン層に対して有害な作用を有すると思わ
れているために積極的にその製造及び使用が減ぜられて
いるある種の完全にハロゲン化されたクロロフッ素化炭
化水素(CFCs)に代わる有利な代替物であると判明してい
る部分的にハロゲン化されたクロロフッ素化炭化水素で
ある。合成工程からの粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエ
タンは、一般的に合成における副産物及び望ましくない
不純物で汚染されている。これらの副産物および不純物
のある種は蒸留によって簡単に分離される。これは特
に、反応中に形成される1-クロロ-1,1- ジフルオロエタ
ン、1,1,1-トリフルオロエタンまたは1,1,1-トリクロロ
エタン、並びにより多くの炭素原子を含む重質の化合物
の場合である。しかしながら、1,1-ジクロロ-1- フルオ
ロエタンは一般的に不純物として、1,1-ジクロロ-1- フ
ルオロエタンの沸点と近接したそれらの沸点を考慮する
と、蒸留によるその分離が困難である少量の塩素化及び
/またはクロロフッ素化不飽和化合物を含む。
【0003】最も重要な不純物である塩化ビニリデンの
他に、精製すべき1,1-ジクロロ-1-フルオロエタン中に
存在する不飽和不純物は、主にシス−及びトランス−1,
2 -ジクロロフルオロエチレン、トランス-1,2- ジクロ
ロエチレン、ジクロロアセチレン及び1-クロロ-1- フル
オロエチレンである。アトケムノースアメリカ(Atochem
North America) の特許出願EP-A-0,401,493号は、不飽
和不純物の光化学的塩素化に続く蒸留による分離によっ
て、1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンを精製することを
記載している。この方法は作業圧力において1,1-ジクロ
ロ-1- フルオロエタンが液相であるような温度で実施さ
れる。この作業条件はまた、光エネルギー源の存在によ
って幾分制限される。
他に、精製すべき1,1-ジクロロ-1-フルオロエタン中に
存在する不飽和不純物は、主にシス−及びトランス−1,
2 -ジクロロフルオロエチレン、トランス-1,2- ジクロ
ロエチレン、ジクロロアセチレン及び1-クロロ-1- フル
オロエチレンである。アトケムノースアメリカ(Atochem
North America) の特許出願EP-A-0,401,493号は、不飽
和不純物の光化学的塩素化に続く蒸留による分離によっ
て、1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンを精製することを
記載している。この方法は作業圧力において1,1-ジクロ
ロ-1- フルオロエタンが液相であるような温度で実施さ
れる。この作業条件はまた、光エネルギー源の存在によ
って幾分制限される。
【0004】重点は本明細書中において塩化ビニリデン
からの精製に置かれるが、実施例の大部分においてこの
化合物が120ppm以下に減少することは不可能であった。
加えて、シス−及びトランス−1,2 - ジクロロフルオロ
エチレンの除去については述べられず、これらは転換が
難しいと思われるよりハロゲン化された不純物であっ
て、ある場合には、それらの濃度は最低値を通過した後
に再び増加することもある。参考として、PAFT II 仕様
書(代替フルオロカーボン毒性試験のプログラム;Prog
ram for Alternative Fluorocarbon Toxicity testing)
はクロロフッ素化不飽和不純物の全量が重量で10ppm を
越えないことを義務付けていることを指摘しておく。
からの精製に置かれるが、実施例の大部分においてこの
化合物が120ppm以下に減少することは不可能であった。
加えて、シス−及びトランス−1,2 - ジクロロフルオロ
エチレンの除去については述べられず、これらは転換が
難しいと思われるよりハロゲン化された不純物であっ
て、ある場合には、それらの濃度は最低値を通過した後
に再び増加することもある。参考として、PAFT II 仕様
書(代替フルオロカーボン毒性試験のプログラム;Prog
ram for Alternative Fluorocarbon Toxicity testing)
はクロロフッ素化不飽和不純物の全量が重量で10ppm を
越えないことを義務付けていることを指摘しておく。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は故に、塩化ビ
ニリデンからのより良い精製を可能とするだけでなく、
他の不飽和不純物、詳細にはシス−及びトランス−1,2
- ジクロロフルオロエチレンからの有効で且つ迅速な分
離を可能とする、塩素での処理に続いて蒸留することに
よる粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンの改良された
精製方法を提供することを目的とする。
ニリデンからのより良い精製を可能とするだけでなく、
他の不飽和不純物、詳細にはシス−及びトランス−1,2
- ジクロロフルオロエチレンからの有効で且つ迅速な分
離を可能とする、塩素での処理に続いて蒸留することに
よる粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンの改良された
精製方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的のため、本発明
は、塩素での処理及びそれに次ぐ蒸留による粗製1,1-ジ
クロロ-1- フルオロエタンの精製方法であって、塩素に
よる該処理が有機遊離基開始剤の存在下で実施される精
製方法に関する。本発明の方法において、粗製1,1-ジク
ロロ-1- フルオロエタンは、1,1-ジクロロ-1- フルオロ
エタン及び不純物(これにはその製造における副産物が
含まれる)を示すものと解される。粗製1,1-ジクロロ-1
- フルオロエタンと有機開始剤との混合を促進するため
に、本発明の方法は好ましくは液相で実施される。
は、塩素での処理及びそれに次ぐ蒸留による粗製1,1-ジ
クロロ-1- フルオロエタンの精製方法であって、塩素に
よる該処理が有機遊離基開始剤の存在下で実施される精
製方法に関する。本発明の方法において、粗製1,1-ジク
ロロ-1- フルオロエタンは、1,1-ジクロロ-1- フルオロ
エタン及び不純物(これにはその製造における副産物が
含まれる)を示すものと解される。粗製1,1-ジクロロ-1
- フルオロエタンと有機開始剤との混合を促進するため
に、本発明の方法は好ましくは液相で実施される。
【0007】有機遊離基開始剤は遊離基開裂によって塩
素分子を分解する機能を有する。本発明では、遊離基開
始剤は有機化合物である。該有機化合物の中でペルオキ
シド化合物またはジアゾ化合物がもっともよく使用され
る。特に、ペルオキシド化合物が使用される。これらの
中で、より詳細にはジアシルペルオキシド、ペルオキシ
ジカーボネート、アルキルペルエステル、ペルアセター
ル、ケトンペルオキシド、アルキルヒドロペルオキシド
またはジアルキルペルオキシドが選ばれる。好ましくは
ジアシルペルオキシド、ペルオキシジカーボネートが用
意される。優れた結果がジラウロイルペルオキシド、ジ
ベンゾイルペルオキシドまたはジセチルペルオキシジカ
ーボネートで得られた。有機開始剤は塩素での処理温度
において、好ましくは0.1〜3時間の半減期、たいてい
は約1時間の半減期を有する化合物から選ばれる。有機
開始剤は非常に多様な量で使用される。それは一般的に
粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンに対して少なくと
も約10重量ppm の濃度で使用される。詳しくは、少な
くとも約20重量ppm 、さらに詳細には少なくとも約3
0重量ppmの有機開始剤が使用される。多くの場合、粗
製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンに対して約10,000重
量ppm 以下の有機開始剤が使用される。好ましくは、有
機開始剤は1000重量ppm 、より好ましくは約300 重量pp
m を越えない。
素分子を分解する機能を有する。本発明では、遊離基開
始剤は有機化合物である。該有機化合物の中でペルオキ
シド化合物またはジアゾ化合物がもっともよく使用され
る。特に、ペルオキシド化合物が使用される。これらの
中で、より詳細にはジアシルペルオキシド、ペルオキシ
ジカーボネート、アルキルペルエステル、ペルアセター
ル、ケトンペルオキシド、アルキルヒドロペルオキシド
またはジアルキルペルオキシドが選ばれる。好ましくは
ジアシルペルオキシド、ペルオキシジカーボネートが用
意される。優れた結果がジラウロイルペルオキシド、ジ
ベンゾイルペルオキシドまたはジセチルペルオキシジカ
ーボネートで得られた。有機開始剤は塩素での処理温度
において、好ましくは0.1〜3時間の半減期、たいてい
は約1時間の半減期を有する化合物から選ばれる。有機
開始剤は非常に多様な量で使用される。それは一般的に
粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンに対して少なくと
も約10重量ppm の濃度で使用される。詳しくは、少な
くとも約20重量ppm 、さらに詳細には少なくとも約3
0重量ppmの有機開始剤が使用される。多くの場合、粗
製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンに対して約10,000重
量ppm 以下の有機開始剤が使用される。好ましくは、有
機開始剤は1000重量ppm 、より好ましくは約300 重量pp
m を越えない。
【0008】塩素での処理は、粗製1,1-ジクロロ-1- フ
ルオロエタンの不飽和不純物を塩素化する機能を有す
る。それは特に塩化ビニリデン、シス−及びトランス−
1,2 -ジクロロフルオロエチレン及びジクロロアセチレ
ンを転化する機能を有する。塩素は気相または液相で使
用され得る。それは、塩素化されるべき全ての不飽和不
純物に対して過剰量で粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエ
タンへ導入される。一般的に、塩素は不飽和不純物1モ
ル当たり3モルより多い比率で、好ましくは不飽和不純
物1モル当たり少なくとも約4モルの比率で使用され
る。多くの場合、不飽和不純物1モル当たり塩素が約40
モルを越えることは望ましくない。その使用される量
は、実質的に全ての塩素が反応して本精製処理から下流
で見出されないように制限されることが好ましい。好ま
しくは不飽和不純物1モル当たり約15モルの比率を越え
ず、より好ましくはこの比率は約12を越えない。
ルオロエタンの不飽和不純物を塩素化する機能を有す
る。それは特に塩化ビニリデン、シス−及びトランス−
1,2 -ジクロロフルオロエチレン及びジクロロアセチレ
ンを転化する機能を有する。塩素は気相または液相で使
用され得る。それは、塩素化されるべき全ての不飽和不
純物に対して過剰量で粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエ
タンへ導入される。一般的に、塩素は不飽和不純物1モ
ル当たり3モルより多い比率で、好ましくは不飽和不純
物1モル当たり少なくとも約4モルの比率で使用され
る。多くの場合、不飽和不純物1モル当たり塩素が約40
モルを越えることは望ましくない。その使用される量
は、実質的に全ての塩素が反応して本精製処理から下流
で見出されないように制限されることが好ましい。好ま
しくは不飽和不純物1モル当たり約15モルの比率を越え
ず、より好ましくはこの比率は約12を越えない。
【0009】塩素での処理は広範な温度で実施され得
る。特に、塩素での処理は少なくとも約40℃の温度で、
より好ましくは約60℃以上の温度で実施される。より高
い温度は、並発置換塩素化反応から生じる重質の化合物
の過度に多い形成を可能とすることなく、不飽和化合
物、より詳細には1,2-ジクロロフルオロエチレンのより
迅速な転化を可能とする。しかしながら、圧力の相関的
な増加がそこから生じ、このことを考慮に入れることが
望ましい。好ましくは、処理温度は約150 ℃を越えず、
より好ましくは約100 ℃を越えない。塩素での処理が約
60〜約100 ℃で実施される時に優れた結果が得られた。
塩素での処置は自然圧力または不活性ガスの導入によっ
て発生されるより大きい圧力で実施され得る。一般的
に、この処理は約5MPa を越えない、好ましくは約2MP
a を越えない圧力で実施される。約0.2〜約1.0MPa の
圧力が高度に適している。塩素での処理において許され
るこれらの相関のある高い圧力と温度条件は、不飽和不
純物の効率の良い且つ迅速な除去に貢献する。塩素での
処理時間は約1分から約120 分である。好ましくは、塩
素での処理時間は多くて約60分である。
る。特に、塩素での処理は少なくとも約40℃の温度で、
より好ましくは約60℃以上の温度で実施される。より高
い温度は、並発置換塩素化反応から生じる重質の化合物
の過度に多い形成を可能とすることなく、不飽和化合
物、より詳細には1,2-ジクロロフルオロエチレンのより
迅速な転化を可能とする。しかしながら、圧力の相関的
な増加がそこから生じ、このことを考慮に入れることが
望ましい。好ましくは、処理温度は約150 ℃を越えず、
より好ましくは約100 ℃を越えない。塩素での処理が約
60〜約100 ℃で実施される時に優れた結果が得られた。
塩素での処置は自然圧力または不活性ガスの導入によっ
て発生されるより大きい圧力で実施され得る。一般的
に、この処理は約5MPa を越えない、好ましくは約2MP
a を越えない圧力で実施される。約0.2〜約1.0MPa の
圧力が高度に適している。塩素での処理において許され
るこれらの相関のある高い圧力と温度条件は、不飽和不
純物の効率の良い且つ迅速な除去に貢献する。塩素での
処理時間は約1分から約120 分である。好ましくは、塩
素での処理時間は多くて約60分である。
【0010】有意に過剰な塩素の存在においては、置換
的塩素化による1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンの損失
及び1,1,2-トリクロロ-1- フルオロエタンの形成を制限
するために、処理時間は変えられる。上述の1,1,2-トリ
クロロ-1- フルオロエタンの脱塩酸によるシス−及びト
ランス−1,2 - ジクロロフルオロエチレンの再形成の源
となり得る金属イオンの存在もまた制限される。しかし
ながら、この解説は本出願人を拘束してない。塩素化反
応器及び蒸留装置は故に好ましくは、特にモネル(Mone
l) 、インコネル(Inconel) またはハステロイ(Hastello
y) タイプの合金のような耐食性材料で作られている。
塩素での処理中、塩素中の酸素含量は1000容量ppm より
少なく、好ましくはそれは50容量ppm を越えないことが
理解されている。このため、粗製1,1-ジクロロ-1- フル
オロエタンは最初に不活性ガス、例えば窒素ガスでスパ
ージングすることによって脱気される。
的塩素化による1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンの損失
及び1,1,2-トリクロロ-1- フルオロエタンの形成を制限
するために、処理時間は変えられる。上述の1,1,2-トリ
クロロ-1- フルオロエタンの脱塩酸によるシス−及びト
ランス−1,2 - ジクロロフルオロエチレンの再形成の源
となり得る金属イオンの存在もまた制限される。しかし
ながら、この解説は本出願人を拘束してない。塩素化反
応器及び蒸留装置は故に好ましくは、特にモネル(Mone
l) 、インコネル(Inconel) またはハステロイ(Hastello
y) タイプの合金のような耐食性材料で作られている。
塩素での処理中、塩素中の酸素含量は1000容量ppm より
少なく、好ましくはそれは50容量ppm を越えないことが
理解されている。このため、粗製1,1-ジクロロ-1- フル
オロエタンは最初に不活性ガス、例えば窒素ガスでスパ
ージングすることによって脱気される。
【0011】塩素での処理に続く蒸留は、不純物の塩素
化の後、1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンからその不純
物を分離する機能を有する。本発明の方法の有利な多様
な実施態様では、有機開始剤が塩素より前に粗製1,1-ジ
クロロ-1- フルオロエタンに導入される。本発明のこの
実施態様を実施する好ましい変形では、塩素は処理温度
の範囲の温度で1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンへ導入
される。本発明のこの実施態様を実施する特に好ましい
変形では、有機開始剤がまた、処理温度の範囲の温度で
1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンへ導入される。
化の後、1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンからその不純
物を分離する機能を有する。本発明の方法の有利な多様
な実施態様では、有機開始剤が塩素より前に粗製1,1-ジ
クロロ-1- フルオロエタンに導入される。本発明のこの
実施態様を実施する好ましい変形では、塩素は処理温度
の範囲の温度で1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンへ導入
される。本発明のこの実施態様を実施する特に好ましい
変形では、有機開始剤がまた、処理温度の範囲の温度で
1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンへ導入される。
【0012】本発明の方法は、任意の合成方法で製造さ
れた粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンに、前処理が
要求されることなく適用される。本発明の方法は、塩化
ビニリデン及びフッ化水素からの合成によって得られる
1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンの精製において有利な
適用を見出す。本発明の方法は、1,1-ジクロロ-1- フル
オロエタンの沸点よりも実質的に高い沸点を持つ化合物
の存在下で特に使用され得る。しかしながら、好ましく
はこれらの化合物は予め1,1-ジクロロ-1- フルオロエタ
ンから分離される。例えば具体的に1-クロロ-1,1- ジフ
ルオロエタン及び1,1,1-トリフルオロエタンのような、
1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンの沸点よりも実質的に
低い沸点を持つ化合物が予め分離されることもまた、好
ましい。これらの分離は蒸留によって慣用的に実施され
得る。実施例1〜3は非限定的に本発明を説明する。実
施例4Rは参考として挙げられる。
れた粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンに、前処理が
要求されることなく適用される。本発明の方法は、塩化
ビニリデン及びフッ化水素からの合成によって得られる
1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンの精製において有利な
適用を見出す。本発明の方法は、1,1-ジクロロ-1- フル
オロエタンの沸点よりも実質的に高い沸点を持つ化合物
の存在下で特に使用され得る。しかしながら、好ましく
はこれらの化合物は予め1,1-ジクロロ-1- フルオロエタ
ンから分離される。例えば具体的に1-クロロ-1,1- ジフ
ルオロエタン及び1,1,1-トリフルオロエタンのような、
1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンの沸点よりも実質的に
低い沸点を持つ化合物が予め分離されることもまた、好
ましい。これらの分離は蒸留によって慣用的に実施され
得る。実施例1〜3は非限定的に本発明を説明する。実
施例4Rは参考として挙げられる。
【0013】
【実施例1】110 重量ppm のジラウロイルペルオキシド
(半減期は80℃で1時間)を含む300ml の粗製1,1-ジク
ロロ-1- フルオロエタンを、攪拌機を備えていて予め0
℃に冷却され、1,500 Paの減圧下に置かれたハステロイ
合金製 0.5リットルのオートクレーブへ吸引によって導
入した。その溶液を0℃に維持して、それから繰り返し
窒素を通過させることによって脱気した。反応混合物を
その後、予め加熱してサーモスタットで調温された浴に
反応器を浸漬することによって76℃にした。この段階で
圧力は4.2 ×105Pa であった。それから、3gの塩素、
すなわち不飽和不純物1モル当たり5.2 モルの塩素を導
入した。温度は81℃まで上昇してこの温度に維持し、一
方、自然圧力は増加して23分後には5.2 ×105Pa に達し
た。試料管を使用して試験中に試料を取り出した。それ
らを、50mlの飽和炭酸ナトリウム水溶液を含む、予め氷
で冷却したフラスコ中に直接集めた。デカントしてCaCl
2 で乾燥した後、集めた有機相を気相クロマトグラフィ
ーによって分析した。表1は塩素の導入前と塩素導入23
分後の、粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタン中の不飽
和不純物の含量mg.kg -1を示す。
(半減期は80℃で1時間)を含む300ml の粗製1,1-ジク
ロロ-1- フルオロエタンを、攪拌機を備えていて予め0
℃に冷却され、1,500 Paの減圧下に置かれたハステロイ
合金製 0.5リットルのオートクレーブへ吸引によって導
入した。その溶液を0℃に維持して、それから繰り返し
窒素を通過させることによって脱気した。反応混合物を
その後、予め加熱してサーモスタットで調温された浴に
反応器を浸漬することによって76℃にした。この段階で
圧力は4.2 ×105Pa であった。それから、3gの塩素、
すなわち不飽和不純物1モル当たり5.2 モルの塩素を導
入した。温度は81℃まで上昇してこの温度に維持し、一
方、自然圧力は増加して23分後には5.2 ×105Pa に達し
た。試料管を使用して試験中に試料を取り出した。それ
らを、50mlの飽和炭酸ナトリウム水溶液を含む、予め氷
で冷却したフラスコ中に直接集めた。デカントしてCaCl
2 で乾燥した後、集めた有機相を気相クロマトグラフィ
ーによって分析した。表1は塩素の導入前と塩素導入23
分後の、粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタン中の不飽
和不純物の含量mg.kg -1を示す。
【0014】
【表1】 ─────────────────────────────────── 不飽和化合物 初期反応混合物 処理後(t=23 分) ─────────────────────────────────── 塩化ビニリデン 850 <2 ジクロロアセチレン 228 <1 トランス-1,2- ジクロロエチレン 920 <1 シス-1,2- ジクロロフルオロエチレン 79 <1 トランス-1,2- ジクロロフルオロエチレン 43 <2 1-クロロ-1- フルオロエチレン 2 <1 ───────────────────────────────────
【0015】これらの結果は、処理のわずか23分後に
は、各不飽和不純物、詳細には塩化ビニリデン及びシス
−及びトランス−1,2-ジクロロフルオロエチレンがわず
かに2重量ppm 未満残存することを例証している。よっ
て、蒸留により高純度の1,1-ジクロロ-1- フルオロエタ
ンを得ることが可能である。
は、各不飽和不純物、詳細には塩化ビニリデン及びシス
−及びトランス−1,2-ジクロロフルオロエチレンがわず
かに2重量ppm 未満残存することを例証している。よっ
て、蒸留により高純度の1,1-ジクロロ-1- フルオロエタ
ンを得ることが可能である。
【0016】
【実施例2】71重量ppm のジベンゾイルペルオキシド
(半減期は91℃で1時間)を含む300ml の粗製1,1-ジク
ロロ-1- フルオロエタンを、実施例1と同じオートクレ
ーブに同様の方法で導入した。その溶液を0℃に維持し
て、それから繰り返し窒素を通過させることによって脱
気した。反応混合物をその後、予め加熱してサーモスタ
ットで調温された浴に反応器を浸漬することによって92
℃にした。この段階で圧力は6.3 ×105Pa であった。そ
れから、4.8 gの塩素、すなわち不飽和不純物1モル当
たり8モルの塩素を導入した。温度は96℃まで上昇して
この温度に維持し、一方、自然圧力は増加して15分後に
は7×105Pa に達した。試験中に試料を取り出し、実施
例1と同様に分析した。表2は塩素の導入前と塩素導入
15分後の、粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタン中の塩
素化及びクロロフッ素化不飽和不純物の含量mg.kg -1を
示す。
(半減期は91℃で1時間)を含む300ml の粗製1,1-ジク
ロロ-1- フルオロエタンを、実施例1と同じオートクレ
ーブに同様の方法で導入した。その溶液を0℃に維持し
て、それから繰り返し窒素を通過させることによって脱
気した。反応混合物をその後、予め加熱してサーモスタ
ットで調温された浴に反応器を浸漬することによって92
℃にした。この段階で圧力は6.3 ×105Pa であった。そ
れから、4.8 gの塩素、すなわち不飽和不純物1モル当
たり8モルの塩素を導入した。温度は96℃まで上昇して
この温度に維持し、一方、自然圧力は増加して15分後に
は7×105Pa に達した。試験中に試料を取り出し、実施
例1と同様に分析した。表2は塩素の導入前と塩素導入
15分後の、粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタン中の塩
素化及びクロロフッ素化不飽和不純物の含量mg.kg -1を
示す。
【0017】
【表2】 ─────────────────────────────────── 不飽和化合物 初期反応混合物 処理後(t=15 分) ─────────────────────────────────── 塩化ビニリデン 863 <2 ジクロロアセチレン 230 <1 トランス-1,2- ジクロロエチレン 937 <1 シス-1,2- ジクロロフルオロエチレン 80 <1 トランス-1,2- ジクロロフルオロエチレン 42 <1 1-クロロ-1- フルオロエチレン 2 <1 ───────────────────────────────────
【0018】
【実施例3】156 重量ppm のジセチルペルオキシジカー
ボネート(半減期は57℃で1時間)を含む300ml の粗製
1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンを、実施例1と同じオ
ートクレーブに同様の方法で導入した。その溶液を0℃
に維持して、それから繰り返し窒素を通過させることに
よって脱気した。反応混合物をその後、予め加熱してサ
ーモスタットで調温された浴に反応器を浸漬することに
よって57℃にした。この段階で圧力は2.9 ×105Pa であ
った。それから、4.8 gの塩素、すなわち不飽和不純物
1モル当たり11モルの塩素を導入した。温度は63℃まで
上昇してこの温度に維持し、一方、圧力は増加して22分
後には3.8 ×105Pa に達した。試験中に試料を取り出
し、実施例1と同様に分析した。表3は塩素の導入前と
塩素導入22分後の、粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタ
ン中の塩素化及びクロロフッ素化不飽和不純物の含量m
g.kg -1を示す。
ボネート(半減期は57℃で1時間)を含む300ml の粗製
1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンを、実施例1と同じオ
ートクレーブに同様の方法で導入した。その溶液を0℃
に維持して、それから繰り返し窒素を通過させることに
よって脱気した。反応混合物をその後、予め加熱してサ
ーモスタットで調温された浴に反応器を浸漬することに
よって57℃にした。この段階で圧力は2.9 ×105Pa であ
った。それから、4.8 gの塩素、すなわち不飽和不純物
1モル当たり11モルの塩素を導入した。温度は63℃まで
上昇してこの温度に維持し、一方、圧力は増加して22分
後には3.8 ×105Pa に達した。試験中に試料を取り出
し、実施例1と同様に分析した。表3は塩素の導入前と
塩素導入22分後の、粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタ
ン中の塩素化及びクロロフッ素化不飽和不純物の含量m
g.kg -1を示す。
【0019】
【表3】 ─────────────────────────────────── 不飽和化合物 初期反応混合物 処理後(t=22 分) ─────────────────────────────────── 塩化ビニリデン 879 <1 ジクロロアセチレン 291 <1 トランス-1,2- ジクロロエチレン 945 3 シス-1,2- ジクロロフルオロエチレン 84 1 トランス-1,2- ジクロロフルオロエチレン 47 <1 1-クロロ-1- フルオロエチレン 1 <1 ───────────────────────────────────
【0020】
【実施例4R】(参考のため) 10gの粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンを室温で10
mlのフラスコに導入した。不飽和不純物1モル当たり3
モルに相当する量の気体状塩素を、シリンジを使用して
単一工程で、フラスコを閉鎖するテフロンストッパーを
通じて導入した。その試料をその後、閉めた容器中でフ
ィリップスHP 80 UVランプからの放射にさらした(ラン
プ/試料の距離:15cm) 。容器中に空気を循環すること
によって温度を約35℃で保持した。試料をその後、気相
クロマトグラフィーによって分析した。表4は塩素の導
入前と塩素導入2.5 時間後と8時間後の、粗製1,1-ジク
ロロ-1- フルオロエタン中の塩素化及びクロロフッ素化
不飽和不純物の含量mg.kg -1を示す。
mlのフラスコに導入した。不飽和不純物1モル当たり3
モルに相当する量の気体状塩素を、シリンジを使用して
単一工程で、フラスコを閉鎖するテフロンストッパーを
通じて導入した。その試料をその後、閉めた容器中でフ
ィリップスHP 80 UVランプからの放射にさらした(ラン
プ/試料の距離:15cm) 。容器中に空気を循環すること
によって温度を約35℃で保持した。試料をその後、気相
クロマトグラフィーによって分析した。表4は塩素の導
入前と塩素導入2.5 時間後と8時間後の、粗製1,1-ジク
ロロ-1- フルオロエタン中の塩素化及びクロロフッ素化
不飽和不純物の含量mg.kg -1を示す。
【0021】
【表4】 ─────────────────────────────────── 不飽和化合物 初期反応 処理後 混合物 t=2.5 時間 t=8時間 ─────────────────────────────────── 塩化ビニリデン 295 3 <1 ジクロロアセチレン 6 <1 <1 トランス-1,2- ジクロロエチレン 189 5 13 シス-1,2- ジクロロフルオロエチレン 110 5 7 トランス-1,2- ジクロロフルオロエチレン 114 9 10 1-クロロ-1- フルオロエチレン 12 2 3 ───────────────────────────────────
【0022】この参考例は、塩化ビニリデンの完全な塩
素化は光化学的に非常に長い処理時間を必要とするこ
と、及びこの場合でさえ、シス−及びトランス−1,2-ジ
クロロフルオロエチレン及び1-クロロ-1- フルオロエチ
レンが本発明の方法で得られる結果に対して有意な量で
残存することを例証している。
素化は光化学的に非常に長い処理時間を必要とするこ
と、及びこの場合でさえ、シス−及びトランス−1,2-ジ
クロロフルオロエチレン及び1-クロロ-1- フルオロエチ
レンが本発明の方法で得られる結果に対して有意な量で
残存することを例証している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジャン ピエール カーティナ ベルギー ベー7130 バンシュ リュー ド ラ レジスタンス 93
Claims (10)
- 【請求項1】 塩素での処理及びそれに次ぐ蒸留による
粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンの精製方法であっ
て、該塩素での処理が有機遊離基開始剤の存在下で実施
されることを特徴とする方法。 - 【請求項2】 該有機遊離基開始剤がペルオキシド化合
物またはジアゾ化合物から選ばれることを特徴とする、
請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 該有機遊離基開始剤がペルオキシド化合
物から選ばれることを特徴とする、請求項2記載の方
法。 - 【請求項4】 該ペルオキシド化合物がジアシルペルオ
キシド及びペルオキシジカーボネートから選ばれる、請
求項3記載の方法。 - 【請求項5】 該ペルオキシド化合物がジラウロイルペ
ルオキシド、ジベンゾイルペルオキシド及びジセチルペ
ルオキシジカーボネートから選ばれる、請求項4記載の
方法。 - 【請求項6】 有機開始剤が塩素での処理温度において
約1時間の半減期を示す化合物から選ばれることを特徴
とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項7】 塩素での処理が、粗製1,1-ジクロロ-1-
フルオロエタンの重量に対して少なくとも約10重量ppm
の有機開始剤の存在下で実施されることを特徴とする、
請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項8】 塩素が、粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロ
エタン中の不飽和不純物1モル当たり3モルより多く約
15モルを越えることのない比率で使用されることを特徴
とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項9】 塩素での処理が約40〜150 ℃の温度で実
施されることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1
項に記載の方法。 - 【請求項10】 塩素での処理時間が多くて約60分であ
ることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記
載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
BE9200357A BE1005731A3 (fr) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | Procede pour l'epuration de 1,1-dichloro-1-fluoroethane. |
BE09200357 | 1992-04-17 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH069450A true JPH069450A (ja) | 1994-01-18 |
JP3372287B2 JP3372287B2 (ja) | 2003-01-27 |
Family
ID=3886230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09109393A Expired - Fee Related JP3372287B2 (ja) | 1992-04-17 | 1993-04-19 | 1,1−ジクロロ−1− フルオロエタンの精製方法 |
Country Status (12)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5318673A (ja) |
EP (1) | EP0566190B1 (ja) |
JP (1) | JP3372287B2 (ja) |
KR (1) | KR100281363B1 (ja) |
AT (1) | ATE142188T1 (ja) |
AU (1) | AU663767B2 (ja) |
BE (1) | BE1005731A3 (ja) |
CA (1) | CA2094201A1 (ja) |
DE (1) | DE69304387T2 (ja) |
DK (1) | DK0566190T3 (ja) |
ES (1) | ES2093912T3 (ja) |
TW (1) | TW279156B (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010533678A (ja) * | 2007-07-20 | 2010-10-28 | ゾルファイ フルーオル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 精製ヒドロフルオロアルカンを得るための方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1401541A (en) * | 1972-03-02 | 1975-07-16 | Ici Ltd | Purification of halothane |
JPH0613578B2 (ja) * | 1988-11-08 | 1994-02-23 | 工業技術院長 | 親水性−疎水性熱可逆型高分子化合物及びその製造方法 |
US4948479A (en) * | 1989-06-07 | 1990-08-14 | Atochem North America, Inc. | Removal of unsaturated carbon compounds from 1,1-dichloro-1-fluoroethane |
FR2651775B1 (fr) * | 1989-09-12 | 1993-02-19 | Atochem | Purification du dichloro-1,1 fluoro-1 ethane. |
JPH04264039A (ja) * | 1991-02-20 | 1992-09-18 | Central Glass Co Ltd | 1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン中の1,1−ジクロロエチレンの除去方法 |
-
1992
- 1992-04-17 BE BE9200357A patent/BE1005731A3/fr not_active IP Right Cessation
-
1993
- 1993-03-30 AU AU35553/93A patent/AU663767B2/en not_active Ceased
- 1993-03-31 TW TW082102381A patent/TW279156B/zh active
- 1993-04-06 ES ES93201013T patent/ES2093912T3/es not_active Expired - Fee Related
- 1993-04-06 DE DE69304387T patent/DE69304387T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1993-04-06 EP EP93201013A patent/EP0566190B1/fr not_active Expired - Lifetime
- 1993-04-06 AT AT93201013T patent/ATE142188T1/de not_active IP Right Cessation
- 1993-04-06 US US08/043,310 patent/US5318673A/en not_active Expired - Fee Related
- 1993-04-06 DK DK93201013.5T patent/DK0566190T3/da active
- 1993-04-10 KR KR1019930006006A patent/KR100281363B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1993-04-16 CA CA002094201A patent/CA2094201A1/fr not_active Abandoned
- 1993-04-19 JP JP09109393A patent/JP3372287B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010533678A (ja) * | 2007-07-20 | 2010-10-28 | ゾルファイ フルーオル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 精製ヒドロフルオロアルカンを得るための方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
ES2093912T3 (es) | 1997-01-01 |
KR100281363B1 (ko) | 2001-02-01 |
CA2094201A1 (fr) | 1993-10-18 |
JP3372287B2 (ja) | 2003-01-27 |
ATE142188T1 (de) | 1996-09-15 |
US5318673A (en) | 1994-06-07 |
KR930021591A (ko) | 1993-11-22 |
DE69304387T2 (de) | 1997-03-27 |
BE1005731A3 (fr) | 1994-01-11 |
DE69304387D1 (de) | 1996-10-10 |
AU663767B2 (en) | 1995-10-19 |
TW279156B (ja) | 1996-06-21 |
EP0566190A1 (fr) | 1993-10-20 |
DK0566190T3 (ja) | 1997-02-24 |
AU3555393A (en) | 1993-10-21 |
EP0566190B1 (fr) | 1996-09-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7750195B2 (en) | Process for obtaining a purified hydrofluoroalkane | |
AU624480B2 (en) | Purification of saturated halocarbons | |
RU2261856C2 (ru) | Способ разделения смеси, содержащей по меньшей мере один гидрофторалкан и фтористый водород, способ получения гидрофторалкана и азеотропная композиция | |
AU2001293792A1 (en) | Process for obtaining a purified hydrofluoroalkane | |
EP0905085B1 (fr) | Procédé de séparation de fluorure d'hydrogène de ses mélanges avec un hydrofluoroalcane contenant de 3 à 6 atomes de carbone | |
EP0563292B1 (en) | Process for removing vinylidene chloride and other unsaturated compounds from 1,1-dichloro-1-fluoroethane | |
JP3372287B2 (ja) | 1,1−ジクロロ−1− フルオロエタンの精製方法 | |
JP2828775B2 (ja) | 1,1―ジクロロ―1―フルオロエタンの製造法 | |
RU2171249C2 (ru) | Способ получения 1,1-дифторэтана | |
JP3974954B2 (ja) | 2h−ヘプタフルオルプロパン(r227)からオレフィン性不純物を除去する方法 | |
US5696310A (en) | Purification of 1,1,1,3,3-pentafluoropropane | |
WO2001014295A1 (fr) | Procede de traitement de 1,1,1,3,3-pentafluoropropane | |
US5648569A (en) | Purifaction of pentafluoroethanes | |
CZ381292A3 (en) | Process of purifying fluoroethanes and chlorofluoroethanes | |
US5346594A (en) | Process for the purification of 1,1-dichloro-1-fluoroethane | |
WO2007023175A1 (en) | Process for obtaining a purified hydrofluoroalkane with 2 carbon atoms | |
FR2812872A1 (fr) | Procede d'obtention d'un hydrofluoalcane epure |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071122 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |