JPH069450A - 1,1−ジクロロ−1− フルオロエタンの精製方法 - Google Patents

1,1−ジクロロ−1− フルオロエタンの精製方法

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JPH069450A JP5091093A JP9109393A JPH069450A JP H069450 A JPH069450 A JP H069450A JP 5091093 A JP5091093 A JP 5091093A JP 9109393 A JP9109393 A JP 9109393A JP H069450 A JPH069450 A JP H069450A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 塩素での処理及びそれに次ぐ蒸留による粗製
1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンの精製方法であって、
該塩素での処理が有機遊離基開始剤の存在下で実施され
ることを特徴とする方法。 【効果】 塩化ビニリデンからのより良い精製を可能と
するだけでなく、他の不飽和不純物、詳細にはシス−及
びトランス−1,2 - ジクロロフルオロエチレンからの有
効で且つ迅速な分離を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩素での処理に続いて
蒸留することによる粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタ
ンの改良された精製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】1,1-ジクロロ-1- フルオロエタン(HFA-
141b) は、オゾン層に対して有害な作用を有すると思わ
れているために積極的にその製造及び使用が減ぜられて
いるある種の完全にハロゲン化されたクロロフッ素化炭
化水素(CFCs)に代わる有利な代替物であると判明してい
る部分的にハロゲン化されたクロロフッ素化炭化水素で
ある。合成工程からの粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエ
タンは、一般的に合成における副産物及び望ましくない
不純物で汚染されている。これらの副産物および不純物
のある種は蒸留によって簡単に分離される。これは特
に、反応中に形成される1-クロロ-1,1- ジフルオロエタ
ン、1,1,1-トリフルオロエタンまたは1,1,1-トリクロロ
エタン、並びにより多くの炭素原子を含む重質の化合物
の場合である。しかしながら、1,1-ジクロロ-1- フルオ
ロエタンは一般的に不純物として、1,1-ジクロロ-1- フ
ルオロエタンの沸点と近接したそれらの沸点を考慮する
と、蒸留によるその分離が困難である少量の塩素化及び
/またはクロロフッ素化不飽和化合物を含む。
【0003】最も重要な不純物である塩化ビニリデンの
他に、精製すべき1,1-ジクロロ-1-フルオロエタン中に
存在する不飽和不純物は、主にシス−及びトランス−1,
2 -ジクロロフルオロエチレン、トランス-1,2- ジクロ
ロエチレン、ジクロロアセチレン及び1-クロロ-1- フル
オロエチレンである。アトケムノースアメリカ(Atochem
North America) の特許出願EP-A-0,401,493号は、不飽
和不純物の光化学的塩素化に続く蒸留による分離によっ
て、1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンを精製することを
記載している。この方法は作業圧力において1,1-ジクロ
ロ-1- フルオロエタンが液相であるような温度で実施さ
れる。この作業条件はまた、光エネルギー源の存在によ
って幾分制限される。
【0004】重点は本明細書中において塩化ビニリデン
からの精製に置かれるが、実施例の大部分においてこの
化合物が120ppm以下に減少することは不可能であった。
加えて、シス−及びトランス−1,2 - ジクロロフルオロ
エチレンの除去については述べられず、これらは転換が
難しいと思われるよりハロゲン化された不純物であっ
て、ある場合には、それらの濃度は最低値を通過した後
に再び増加することもある。参考として、PAFT II 仕様
書(代替フルオロカーボン毒性試験のプログラム;Prog
ram for Alternative Fluorocarbon Toxicity testing)
はクロロフッ素化不飽和不純物の全量が重量で10ppm を
越えないことを義務付けていることを指摘しておく。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は故に、塩化ビ
ニリデンからのより良い精製を可能とするだけでなく、
他の不飽和不純物、詳細にはシス−及びトランス−1,2
- ジクロロフルオロエチレンからの有効で且つ迅速な分
離を可能とする、塩素での処理に続いて蒸留することに
よる粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンの改良された
精製方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的のため、本発明
は、塩素での処理及びそれに次ぐ蒸留による粗製1,1-ジ
クロロ-1- フルオロエタンの精製方法であって、塩素に
よる該処理が有機遊離基開始剤の存在下で実施される精
製方法に関する。本発明の方法において、粗製1,1-ジク
ロロ-1- フルオロエタンは、1,1-ジクロロ-1- フルオロ
エタン及び不純物(これにはその製造における副産物が
含まれる)を示すものと解される。粗製1,1-ジクロロ-1
- フルオロエタンと有機開始剤との混合を促進するため
に、本発明の方法は好ましくは液相で実施される。
【0007】有機遊離基開始剤は遊離基開裂によって塩
素分子を分解する機能を有する。本発明では、遊離基開
始剤は有機化合物である。該有機化合物の中でペルオキ
シド化合物またはジアゾ化合物がもっともよく使用され
る。特に、ペルオキシド化合物が使用される。これらの
中で、より詳細にはジアシルペルオキシド、ペルオキシ
ジカーボネート、アルキルペルエステル、ペルアセター
ル、ケトンペルオキシド、アルキルヒドロペルオキシド
またはジアルキルペルオキシドが選ばれる。好ましくは
ジアシルペルオキシド、ペルオキシジカーボネートが用
意される。優れた結果がジラウロイルペルオキシド、ジ
ベンゾイルペルオキシドまたはジセチルペルオキシジカ
ーボネートで得られた。有機開始剤は塩素での処理温度
において、好ましくは0.1〜3時間の半減期、たいてい
は約1時間の半減期を有する化合物から選ばれる。有機
開始剤は非常に多様な量で使用される。それは一般的に
粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンに対して少なくと
も約10重量ppm の濃度で使用される。詳しくは、少な
くとも約20重量ppm 、さらに詳細には少なくとも約3
0重量ppmの有機開始剤が使用される。多くの場合、粗
製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンに対して約10,000重
量ppm 以下の有機開始剤が使用される。好ましくは、有
機開始剤は1000重量ppm 、より好ましくは約300 重量pp
m を越えない。
【0008】塩素での処理は、粗製1,1-ジクロロ-1- フ
ルオロエタンの不飽和不純物を塩素化する機能を有す
る。それは特に塩化ビニリデン、シス−及びトランス−
1,2 -ジクロロフルオロエチレン及びジクロロアセチレ
ンを転化する機能を有する。塩素は気相または液相で使
用され得る。それは、塩素化されるべき全ての不飽和不
純物に対して過剰量で粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエ
タンへ導入される。一般的に、塩素は不飽和不純物1モ
ル当たり3モルより多い比率で、好ましくは不飽和不純
物1モル当たり少なくとも約4モルの比率で使用され
る。多くの場合、不飽和不純物1モル当たり塩素が約40
モルを越えることは望ましくない。その使用される量
は、実質的に全ての塩素が反応して本精製処理から下流
で見出されないように制限されることが好ましい。好ま
しくは不飽和不純物1モル当たり約15モルの比率を越え
ず、より好ましくはこの比率は約12を越えない。
【0009】塩素での処理は広範な温度で実施され得
る。特に、塩素での処理は少なくとも約40℃の温度で、
より好ましくは約60℃以上の温度で実施される。より高
い温度は、並発置換塩素化反応から生じる重質の化合物
の過度に多い形成を可能とすることなく、不飽和化合
物、より詳細には1,2-ジクロロフルオロエチレンのより
迅速な転化を可能とする。しかしながら、圧力の相関的
な増加がそこから生じ、このことを考慮に入れることが
望ましい。好ましくは、処理温度は約150 ℃を越えず、
より好ましくは約100 ℃を越えない。塩素での処理が約
60〜約100 ℃で実施される時に優れた結果が得られた。
塩素での処置は自然圧力または不活性ガスの導入によっ
て発生されるより大きい圧力で実施され得る。一般的
に、この処理は約5MPa を越えない、好ましくは約2MP
a を越えない圧力で実施される。約0.2〜約1.0MPa の
圧力が高度に適している。塩素での処理において許され
るこれらの相関のある高い圧力と温度条件は、不飽和不
純物の効率の良い且つ迅速な除去に貢献する。塩素での
処理時間は約1分から約120 分である。好ましくは、塩
素での処理時間は多くて約60分である。
【0010】有意に過剰な塩素の存在においては、置換
的塩素化による1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンの損失
及び1,1,2-トリクロロ-1- フルオロエタンの形成を制限
するために、処理時間は変えられる。上述の1,1,2-トリ
クロロ-1- フルオロエタンの脱塩酸によるシス−及びト
ランス−1,2 - ジクロロフルオロエチレンの再形成の源
となり得る金属イオンの存在もまた制限される。しかし
ながら、この解説は本出願人を拘束してない。塩素化反
応器及び蒸留装置は故に好ましくは、特にモネル(Mone
l) 、インコネル(Inconel) またはハステロイ(Hastello
y) タイプの合金のような耐食性材料で作られている。
塩素での処理中、塩素中の酸素含量は1000容量ppm より
少なく、好ましくはそれは50容量ppm を越えないことが
理解されている。このため、粗製1,1-ジクロロ-1- フル
オロエタンは最初に不活性ガス、例えば窒素ガスでスパ
ージングすることによって脱気される。
【0011】塩素での処理に続く蒸留は、不純物の塩素
化の後、1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンからその不純
物を分離する機能を有する。本発明の方法の有利な多様
な実施態様では、有機開始剤が塩素より前に粗製1,1-ジ
クロロ-1- フルオロエタンに導入される。本発明のこの
実施態様を実施する好ましい変形では、塩素は処理温度
の範囲の温度で1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンへ導入
される。本発明のこの実施態様を実施する特に好ましい
変形では、有機開始剤がまた、処理温度の範囲の温度で
1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンへ導入される。
【0012】本発明の方法は、任意の合成方法で製造さ
れた粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンに、前処理が
要求されることなく適用される。本発明の方法は、塩化
ビニリデン及びフッ化水素からの合成によって得られる
1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンの精製において有利な
適用を見出す。本発明の方法は、1,1-ジクロロ-1- フル
オロエタンの沸点よりも実質的に高い沸点を持つ化合物
の存在下で特に使用され得る。しかしながら、好ましく
はこれらの化合物は予め1,1-ジクロロ-1- フルオロエタ
ンから分離される。例えば具体的に1-クロロ-1,1- ジフ
ルオロエタン及び1,1,1-トリフルオロエタンのような、
1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンの沸点よりも実質的に
低い沸点を持つ化合物が予め分離されることもまた、好
ましい。これらの分離は蒸留によって慣用的に実施され
得る。実施例1〜3は非限定的に本発明を説明する。実
施例4Rは参考として挙げられる。
【0013】
【実施例】
【実施例1】110 重量ppm のジラウロイルペルオキシド
(半減期は80℃で1時間)を含む300ml の粗製1,1-ジク
ロロ-1- フルオロエタンを、攪拌機を備えていて予め0
℃に冷却され、1,500 Paの減圧下に置かれたハステロイ
合金製 0.5リットルのオートクレーブへ吸引によって導
入した。その溶液を0℃に維持して、それから繰り返し
窒素を通過させることによって脱気した。反応混合物を
その後、予め加熱してサーモスタットで調温された浴に
反応器を浸漬することによって76℃にした。この段階で
圧力は4.2 ×105Pa であった。それから、3gの塩素、
すなわち不飽和不純物1モル当たり5.2 モルの塩素を導
入した。温度は81℃まで上昇してこの温度に維持し、一
方、自然圧力は増加して23分後には5.2 ×105Pa に達し
た。試料管を使用して試験中に試料を取り出した。それ
らを、50mlの飽和炭酸ナトリウム水溶液を含む、予め氷
で冷却したフラスコ中に直接集めた。デカントしてCaCl
2 で乾燥した後、集めた有機相を気相クロマトグラフィ
ーによって分析した。表1は塩素の導入前と塩素導入23
分後の、粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタン中の不飽
和不純物の含量mg.kg -1を示す。
【0014】
【表1】 ─────────────────────────────────── 不飽和化合物 初期反応混合物 処理後(t=23 分) ─────────────────────────────────── 塩化ビニリデン 850 <2 ジクロロアセチレン 228 <1 トランス-1,2- ジクロロエチレン 920 <1 シス-1,2- ジクロロフルオロエチレン 79 <1 トランス-1,2- ジクロロフルオロエチレン 43 <2 1-クロロ-1- フルオロエチレン 2 <1 ───────────────────────────────────
【0015】これらの結果は、処理のわずか23分後に
は、各不飽和不純物、詳細には塩化ビニリデン及びシス
−及びトランス−1,2-ジクロロフルオロエチレンがわず
かに2重量ppm 未満残存することを例証している。よっ
て、蒸留により高純度の1,1-ジクロロ-1- フルオロエタ
ンを得ることが可能である。
【0016】
【実施例2】71重量ppm のジベンゾイルペルオキシド
(半減期は91℃で1時間)を含む300ml の粗製1,1-ジク
ロロ-1- フルオロエタンを、実施例1と同じオートクレ
ーブに同様の方法で導入した。その溶液を0℃に維持し
て、それから繰り返し窒素を通過させることによって脱
気した。反応混合物をその後、予め加熱してサーモスタ
ットで調温された浴に反応器を浸漬することによって92
℃にした。この段階で圧力は6.3 ×105Pa であった。そ
れから、4.8 gの塩素、すなわち不飽和不純物1モル当
たり8モルの塩素を導入した。温度は96℃まで上昇して
この温度に維持し、一方、自然圧力は増加して15分後に
は7×105Pa に達した。試験中に試料を取り出し、実施
例1と同様に分析した。表2は塩素の導入前と塩素導入
15分後の、粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタン中の塩
素化及びクロロフッ素化不飽和不純物の含量mg.kg -1
示す。
【0017】
【表2】 ─────────────────────────────────── 不飽和化合物 初期反応混合物 処理後(t=15 分) ─────────────────────────────────── 塩化ビニリデン 863 <2 ジクロロアセチレン 230 <1 トランス-1,2- ジクロロエチレン 937 <1 シス-1,2- ジクロロフルオロエチレン 80 <1 トランス-1,2- ジクロロフルオロエチレン 42 <1 1-クロロ-1- フルオロエチレン 2 <1 ───────────────────────────────────
【0018】
【実施例3】156 重量ppm のジセチルペルオキシジカー
ボネート(半減期は57℃で1時間)を含む300ml の粗製
1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンを、実施例1と同じオ
ートクレーブに同様の方法で導入した。その溶液を0℃
に維持して、それから繰り返し窒素を通過させることに
よって脱気した。反応混合物をその後、予め加熱してサ
ーモスタットで調温された浴に反応器を浸漬することに
よって57℃にした。この段階で圧力は2.9 ×105Pa であ
った。それから、4.8 gの塩素、すなわち不飽和不純物
1モル当たり11モルの塩素を導入した。温度は63℃まで
上昇してこの温度に維持し、一方、圧力は増加して22分
後には3.8 ×105Pa に達した。試験中に試料を取り出
し、実施例1と同様に分析した。表3は塩素の導入前と
塩素導入22分後の、粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタ
ン中の塩素化及びクロロフッ素化不飽和不純物の含量m
g.kg -1を示す。
【0019】
【表3】 ─────────────────────────────────── 不飽和化合物 初期反応混合物 処理後(t=22 分) ─────────────────────────────────── 塩化ビニリデン 879 <1 ジクロロアセチレン 291 <1 トランス-1,2- ジクロロエチレン 945 3 シス-1,2- ジクロロフルオロエチレン 84 1 トランス-1,2- ジクロロフルオロエチレン 47 <1 1-クロロ-1- フルオロエチレン 1 <1 ───────────────────────────────────
【0020】
【実施例4R】(参考のため) 10gの粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンを室温で10
mlのフラスコに導入した。不飽和不純物1モル当たり3
モルに相当する量の気体状塩素を、シリンジを使用して
単一工程で、フラスコを閉鎖するテフロンストッパーを
通じて導入した。その試料をその後、閉めた容器中でフ
ィリップスHP 80 UVランプからの放射にさらした(ラン
プ/試料の距離:15cm) 。容器中に空気を循環すること
によって温度を約35℃で保持した。試料をその後、気相
クロマトグラフィーによって分析した。表4は塩素の導
入前と塩素導入2.5 時間後と8時間後の、粗製1,1-ジク
ロロ-1- フルオロエタン中の塩素化及びクロロフッ素化
不飽和不純物の含量mg.kg -1を示す。
【0021】
【表4】 ─────────────────────────────────── 不飽和化合物 初期反応 処理後 混合物 t=2.5 時間 t=8時間 ─────────────────────────────────── 塩化ビニリデン 295 3 <1 ジクロロアセチレン 6 <1 <1 トランス-1,2- ジクロロエチレン 189 5 13 シス-1,2- ジクロロフルオロエチレン 110 5 7 トランス-1,2- ジクロロフルオロエチレン 114 9 10 1-クロロ-1- フルオロエチレン 12 2 3 ───────────────────────────────────
【0022】この参考例は、塩化ビニリデンの完全な塩
素化は光化学的に非常に長い処理時間を必要とするこ
と、及びこの場合でさえ、シス−及びトランス−1,2-ジ
クロロフルオロエチレン及び1-クロロ-1- フルオロエチ
レンが本発明の方法で得られる結果に対して有意な量で
残存することを例証している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジャン ピエール カーティナ ベルギー ベー7130 バンシュ リュー ド ラ レジスタンス 93

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩素での処理及びそれに次ぐ蒸留による
    粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロエタンの精製方法であっ
    て、該塩素での処理が有機遊離基開始剤の存在下で実施
    されることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 該有機遊離基開始剤がペルオキシド化合
    物またはジアゾ化合物から選ばれることを特徴とする、
    請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 該有機遊離基開始剤がペルオキシド化合
    物から選ばれることを特徴とする、請求項2記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 該ペルオキシド化合物がジアシルペルオ
    キシド及びペルオキシジカーボネートから選ばれる、請
    求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 該ペルオキシド化合物がジラウロイルペ
    ルオキシド、ジベンゾイルペルオキシド及びジセチルペ
    ルオキシジカーボネートから選ばれる、請求項4記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 有機開始剤が塩素での処理温度において
    約1時間の半減期を示す化合物から選ばれることを特徴
    とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 塩素での処理が、粗製1,1-ジクロロ-1-
    フルオロエタンの重量に対して少なくとも約10重量ppm
    の有機開始剤の存在下で実施されることを特徴とする、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 塩素が、粗製1,1-ジクロロ-1- フルオロ
    エタン中の不飽和不純物1モル当たり3モルより多く約
    15モルを越えることのない比率で使用されることを特徴
    とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 塩素での処理が約40〜150 ℃の温度で実
    施されることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1
    項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 塩素での処理時間が多くて約60分であ
    ることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記
    載の方法。
JP09109393A 1992-04-17 1993-04-19 1,1−ジクロロ−1− フルオロエタンの精製方法 Expired - Fee Related JP3372287B2 (ja)

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