JPH0693600A - 装飾用シート - Google Patents

装飾用シート

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JPH0693600A
JPH0693600A JP24072992A JP24072992A JPH0693600A JP H0693600 A JPH0693600 A JP H0693600A JP 24072992 A JP24072992 A JP 24072992A JP 24072992 A JP24072992 A JP 24072992A JP H0693600 A JPH0693600 A JP H0693600A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
decorative sheet
pulp
fluorescent
sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP24072992A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Ito
和彦 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紫外線照射下で特異な繊維状の蛍光模様を可
視化できる装飾用シートを提供する。 【構成】 蛍光性染顔料を染着又は含浸した天然或は合
成パルプが、ランダムパターンとなるように内添された
装飾用シートで、該シートに200〜380nmの波長
からなる紫外線を照射することにより、該シート中の該
パルプのパターンを模様として可視化できる装飾用シー
ト。 【効果】 紫外線照射下で初めて特異な繊維状の蛍光模
様が現れるシートであり、壁紙、化粧板用原紙の如き装
飾用シートとしてその実用的価値は極めて高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、装飾用シートに関する
ものである。更に詳しくは、特定波長の光で蛍光模様を
可視化できる装飾用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、模様紙の製造方法としては、染色
による方法、種々の型付けによる方法、特殊形状物また
は着色物質を抄き込む方法、特殊な抄紙技術を応用した
方法など多くの方法が知られている。抄き込み紙として
は、種々の染色セルロース繊維を晒パルプに配合した模
様紙、あるいはパルプ化工程からスクリーン粕を晒パル
プに混抄した模様紙が知られている。
【0003】しかしながら、この様な方法で製造されて
いる模様紙は、通常の白色光下ではその模様が見えるも
のの、ディスコ、居酒屋等のように照明を絞って内部の
雰囲気を演出しているような場所では、当然のことなが
らその模様がよく見えないという短所があり、その様な
場所に適した壁紙、化粧板用紙等の装飾用シートは無か
った。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】そこで、本発明の技術的課題は、白色光の
少ない場所でも、ある特定波長の紫外線を照射すること
で、周囲の暗い雰囲気を変えることなく、特異な蛍光模
様が現れる新規な装飾用シートを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、これらの課
題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明の装飾用シー
トを発明するに至った。即ち、本発明の装飾用シート
は、蛍光性染顔料を染着又は含浸した天然或は合成パル
プが、ランダムパターンとなるように内添された装飾用
シートであり、該シートに200〜380nmの波長か
らなる紫外線を照射することにより、該シート中の該パ
ルプのパターンを模様として可視化しできることを特徴
とするものである。
【0006】本発明に用いられる紫外線照射により蛍光
を発する物質としては、各種蛍光性染顔料が用いられ
る。例えば、蛍光染料としては、ジアミノスチルベンジ
スルホン酸誘導体、イミダゾール誘導体、クマリン誘導
体などが主要なものであるが、他にトリアゾール誘導
体、カルバゾール誘導体、ピリジン誘導体、ナフタル酸
誘導体、イミダゾロン誘導体なども用いることもでき
る。しかし、本発明ではこれらに限定されるものではな
い。
【0007】蛍光顔料としては、CaS:Bi、Sr
S:Sm:Ce、ZnS:Ag、ZnS:Cu、Zn
S:Cu:Coからなる硫化物系、Sr5(PO43
l:Eu、3(Ba,Mg)・8Al23:Eu、Zn
O:Zn、Zn2SiO4:Mn、Zn2GeO4:Mn、
YVO4:Eu、Y22S:Eu、0.5MgF2・3.
5MgO・GeO2:Mnからなる酸素酸塩系のものな
どが用いられるが、本発明は これらに限定されるもの
ではない。
【0008】上記の蛍光性染顔料を用いて、天然或は合
成パルプを常法通りに染着又は含浸処理を施すことによ
り、本発明に用いられる蛍光を発するパルプを得ること
ができる。
【0009】この様にして調整された蛍光性染顔料を染
着又は含浸した天然或は合成パルプを、支持体に内添す
る方法としては、本発明で云うところのランダムパター
ンを描くという点から、該パルプを支持体の製造中に添
加する方法が好ましく、更に、該パルプを支持体用の天
然或は合成パルプと共に混抄する方法が好ましい。
【0010】この理由としては確かではないが、抄造さ
れる過程において、支持体となるパルプ中に蛍光性染顔
料を染着又は含浸した天然又は合成パルプが、疎らに分
散された状態で原紙が形成されるためであり、元来、紙
の繊維の大きさ、剛直度、配列などが不均一になること
を利用したものである。
【0011】混抄方法の場合、該蛍光性染顔料を染着又
は含浸した天然或は合成パルプを表層に効率よく集める
ために、抄き合わせの技術を用いることもできる。この
抄き合わせ紙の製造は、円網抄紙機、長網抄紙機、ツイ
ンワイヤー抄紙機などの抄紙機を用いて行われる。
【0012】本発明の蛍光性染顔料を染着又は含浸した
天然或は合成パルプにおいて、該パルプは、一般に使用
されるNBKP、LBKP、NBSP、LBSP、G
P、TMP等の紙用パルプを主として使用されるが、ポ
リエステル系繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリアクリ
ロニトリル系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ナイ
ロン繊維、ウレタン繊維等の合成繊維、又、再生繊維、
半合成繊維、天然繊維、鉱物繊維等の不織布用途に使用
される繊維も該パルプに代えて使用することができる。
【0013】本発明の装飾用シートの用途としては、デ
ィスコ、居酒屋等のように、照明を絞って内部の雰囲気
を演出した方が望ましい場所の壁紙、化粧板等がある。
具体的利用法としては、例えば、壁や化粧板に本発明の
装飾用シートを代替化或は貼り付けて、これに照明光の
中にブラックライトの如き紫外線を混合した光を照射し
て、周囲の暗い雰囲気を変えずに、その特異な繊維状の
蛍光模様を現出させるような利用法がある。しかし、こ
れらはあくまで本発明の装飾用シートの1つの利用法で
あって、本発明の装飾用シートは、これらの利用に限定
されることはない。
【0014】蛍光性染顔料を染着又は含浸した該パルプ
の含有量に関しては、目的とする利用方法或はその模様
のデザイン性に左右されるものであり、特に規定されな
いが、本発明の装飾用シートの場合、母体となる通常の
パルプに対して0.001〜10重量%が適当であり、
更に好ましくは、0.1〜1重量%で使用すれば外観的
にも優れたものが得られる。
【0015】本発明の装飾用シートにおいて、シートを
構成する素材としては、天然或は合成パルプ、無機又は
有機の天然繊維、合成繊維、各種プラスチック等が挙げ
られ、これらと蛍光性染顔料を染着又は含浸した天然或
は合成パルプとを混合してシート状に抄造或は成形すれ
ばよい。
【0015】本発明の装飾用シートを支持体と貼り合わ
せ壁紙や化粧板等して使用する場合、支持体としては、
紙が主として用いられるが、不織布、プラスチックフイ
ルム、合成紙、金属箔、プラスチック板、合板等が用い
られるが、これらに限定されない。
【0016】本発明の装飾用シートは、紙用の各種添加
剤を配合することができる。例えば、内添サイズ剤とし
ては、酸性サイズ剤、中性サイズ剤のいずれでも使用可
能である。
【0017】また、各種合成樹脂やデンプン、変性デン
プンなどの紙力増強剤を使用することもできる。
【0018】更に、サイズプレス等で表面サイズを施す
と印刷適性の良い装飾用シートが得られるので好まし
い。
【0019】また、白土、タルク、炭酸カルシウム、シ
リカ、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、硫酸バ
リウム、酸化チタン、カオリン等の無機顔料、尿素−ホ
ルマリン樹脂、スチレン樹脂などの有機填量を加えても
よく、染料や顔料を添加すると通常の白色光下ではこれ
らの染顔料による模様を呈し、紫外線照射下においては
蛍光パルプによるランダム模様を有する様な装飾用シー
トを製造することも可能である。
【0020】
【作用】本発明の装飾用シートは、該シート中に蛍光性
染顔料を染着又は含浸した天然或は合成パルプが、ラン
ダムパターンとなるように内添されたものであり、該シ
ートに200〜380nmの波長からなる紫外線を照射
することにより、該シート中の該パルプのランダムパタ
ーンを可視化し、模様として利用しようとするものであ
る。該ランダム模様は、通常の白色光下では見えない
が、紫外線照射下で初めてその特異な模様が出現するも
のであり、これまでに無い新規な装飾用シートである。
以上の理由から、本発明の装飾用シートは、従来の技術
に見られない作用を持つものである。
【0021】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、実施例中の%は重量%を示す。
【0022】実施例1 カナディアンフリーネス350mlに叩解したN、L混
合漂白パルプ100部を2%濃度スラリーに調整した。
このスラリーを攪拌しながら、これに蛍光染料(ジアミ
ノスチルベンジスルホン酸系化合物)により染着された
針葉樹漂白パルプ1部を加え、更に攪拌を続けた。この
パルプを用いて、常法通り坪量150g/m2となるよ
うに抄紙し、105℃で乾燥して、蛍光染料で染着され
たパルプを1%含有した装飾用シートを得た。この装飾
用シートは、通常の太陽光下では該シート自体の地肌で
ある白色として認識されるだけであったが、ブラックラ
イトによる紫外線照射下では、染着された該パルプから
なるランダムパターンの蛍光模様を識別できた。
【0023】実施例2 実施例1の蛍光染料で染着されたパルプの添加量を0.
1部に代えた以外は実施例1と同様にして蛍光模様を有
するシートを得た。実施例1と同様にして、蛍光模様を
識別できることを確認した。
【0024】実施例3 実施例1の蛍光染料で染着されたパルプの添加量を0.
01部に代えた以外は実施例1と同様にして蛍光模様を
有するシートを得た。実施例1と同様にして、蛍光模様
を識別できることを確認した。
【0025】
【発明の効果】本発明の装飾用シートは、ブラックライ
トのような特定の励起波長の光を照射したとき、該シー
ト中に内添された蛍光性染顔料で染着又は含浸した天然
或は合成パルプに基づくランダムな蛍光パターンが可視
化され、その蛍光模様を装飾用として利用しようとする
ものであり、特にその利用目的から比較的暗い雰囲気の
場所において、その照明の中に紫外線を混光すること
で、暗所においても明るい蛍光色を発する模様紙の提供
が可能となり、該シートを利用する装飾、包装、印刷等
の広い分野に新素材を提供することが可能となり、その
実用的価値は極めて高いものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蛍光性染顔料を染着又は含浸した天然或は
    合成パルプが、ランダムパターンとなるように内添され
    た装飾用シートであり、該シートに200〜380nm
    の波長からなる紫外線を照射することにより、該シート
    中の該パルプのパターンを模様として可視化できること
    を特徴とする装飾用シート。
JP24072992A 1992-09-09 1992-09-09 装飾用シート Pending JPH0693600A (ja)

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JP24072992A JPH0693600A (ja) 1992-09-09 1992-09-09 装飾用シート

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JPH0693600A true JPH0693600A (ja) 1994-04-05

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JP24072992A Pending JPH0693600A (ja) 1992-09-09 1992-09-09 装飾用シート

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013534556A (ja) * 2010-06-28 2013-09-05 ケミラ ジャーマニー ゲーエムベーハー 紙を染色するための蛍光染料

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013534556A (ja) * 2010-06-28 2013-09-05 ケミラ ジャーマニー ゲーエムベーハー 紙を染色するための蛍光染料
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