JPH0693063B2 - 磁場感応性液晶 - Google Patents

磁場感応性液晶

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JPH0693063B2
JPH0693063B2 JP61097382A JP9738286A JPH0693063B2 JP H0693063 B2 JPH0693063 B2 JP H0693063B2 JP 61097382 A JP61097382 A JP 61097382A JP 9738286 A JP9738286 A JP 9738286A JP H0693063 B2 JPH0693063 B2 JP H0693063B2
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magnetic
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crystal molecules
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駿介 小林
芳彦 松山
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I Pex Inc
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Dai Ichi Seiko Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はマイクロカプセル群からなる液晶、特に針状磁
性体小片が分散せしめられた液晶材を封じ込めたマイク
ロカプセル群からなる磁場感応性液晶に関する。
〔従来の技術〕
従来の液晶は、たとえば表示装置として使用する場合に
は、ガラス等の透明体でサンドイッチ状にして封じ込
め、該ガラス面に沿って配設した透明電極に対する電気
信号によって、その分子配向を変えて光の反射度乃至は
透過度を変化させ、表示を行わせるのが一般的である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従って、液晶セルとしてはその構造が複雑となり、封止
用のガラスによって形状が特定されてしまうなど、応用
面、取り扱い上において、その形態が制限されてしまう
等の欠点があった。
また従来の電界効果型液晶は電気的な表示装置に限ら
れ、磁気的な表示装置或いは入力装置としては使用でき
なかった。
本発明は、従来の液晶の如く、セルにする場合にもガラ
ス等で封じ込めるという必要がなく、直接に所要の部分
に塗布する等のことが可能で、使用状態において湾曲す
ることも可能であると共に、磁気変化に対応して分子配
向が変わるようにして、磁気的にも表示が変えられるよ
うにし、また磁石等によって信号を入力することが可能
な磁場感応性液晶を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明はシランカップリング剤よりなる界面活性剤2を
被覆したことにより液晶分子4を配向させる機能を有す
る多数の針状磁性体小片3が分散されて混入されている
液晶材1をマイクロカプセル5化し、該マイクロカプセ
ル5群を結合させて、タッチエントリパネルの信号検出
部に用いたことを特徴とするものである。
〔作用〕
本発明の液晶はセルとして使用する場合でも、単に使用
場所に塗布するだけですみ、使用時に該セル部分を湾曲
することも可能である。
又、磁場感応性であるので、永久磁石を近づけることに
より、針状磁性体小片3の向きが変化して透磁率が変化
するのでタッチエントリ式磁気表示装置、磁気センサ等
の入力装置として使用できる。
〔実施例〕
第1図は本考案の一実施例を示すもので、液晶材1とし
て電界効果型ネマチック液晶を用いた場合を示す。シラ
ンカップリング剤よりなる界面活性剤2により被覆され
た針状磁性体小片3を液晶分子4中に分散せしめ、該液
晶材1を大きさ数μ〜20μm程度のマイクロカプセル5
内に封じ込め、該マイクロカプセル群を結合したものか
らなる液晶としたものである。これらのマイクロカプセ
ル5,5……は塗布等により一対の透明電極(図示せず)
と偏光板(図示せず)間に配置する。
第1図(イ)は界面活性剤2に縦配向剤を用いた場合の
磁性体小片3と液晶分子4との関係を示すもので液晶分
子4は電界を加えた場合に印加方向に配向するネマチッ
ク型結晶(優電率異方性Δε>0)である。この場合磁
性体小片3に対し液晶分子4は互いに垂直方向に配列す
る。電界E=0の時第1図(ロ)A図示のように磁性体
小片3及び液晶分子4はカプセル5内においてランダム
に存在する。而して磁界Hを加えると第1図(ロ)B図
のように磁性体小片3が磁界方向に配列する。この時液
晶分子4の配向が磁性体小片3につられて変わるのでキ
ャパシタンスが変化する。このキャパシタンス変化を信
号としてとらえ、液晶分子4に電界Eを与えるようにす
れば、この時液晶分子4は電界Eの方向に配向するの
で、第1図(ロ)C図のように変化し、光学的に反転表
示としてとらえることができ、磁気を検知するパターン
表示に応用できるものである。
第1図(ハ)A図示のように始めに電界Eを印加すると
液晶分子4,4……は配向し、この状態で磁界Hを作用さ
せると第1図(ハ)B図のように磁性体小片3が磁界方
向に配向し、そのキャパシタンス変化にり電界Eを0に
すると液晶分子4,4……は第1図(ハ)C図のようにラ
ンダムとなり、光学的に反転表示としてとらえることが
でき、同様に磁気を検知するパターン表示として使用で
きる。
第2図はシランカップリング剤よりなる界面活性剤2aに
横配向剤を用いた場合の磁性体小片3と液晶分子4との
関係を示す説明図で液晶分子4は電圧を加えたとき電界
と垂直に配向するネマチック型液晶である(Δε<
0)。
第2図(ロ)(ハ)は夫々第1図(ロ)(ハ)と同じ条
件で初期電界Eと磁界Hを与えた場合の作動原理図で何
れの場合も光学的に反転表示し、磁気を検知するパター
ン表示に応用できる。
第3図はコレステリック型液晶分子4aに界面活性剤で被
覆処理した磁粉3aを分散せしめたものに、磁界を与えた
場合の作動原理説明図を示す。常態で液晶分子4aは第3
図(イ)図のように螺旋状に配向しているものであるが
磁界Hを加えると第3図(ロ)図のように磁粉3aが磁界
方向に配向し、この時発色する。この発色を表示変化と
してとらえ、磁気を検出するパターン表示に応用するこ
とができる。
以上のように本発明においては、液晶分子4,4a中に界面
活性剤2,2aを被覆した針状磁性体小片3,3a(磁粉)を分
散させた液晶材1をマイクロカプセル5化するもので、
表示用セル、コンピュータ等の入力装置として使用され
るタッチエントリパネル等に応用することができる。
液晶分子4,4aとしては粘性の小さいネマチック型コレス
テリック型等の液晶を用いる。
分散する磁性体小片3は、たとえばアスペクトレシオが
1:7程度の長さ0.1μm以下のFe2O3から成る針状磁性体
小片を用いる。被覆する界面活性剤2,2aとしては、たと
えば縦配向剤の場合(第1図(イ)の場合)、オクタデ
シルトリエトキシシラン(Octa decyl triethoxy silan
e)、横配向剤2aの場合(第2図(イ)の場合)、N−
メチルアミノプロピルトリメトキシシラン(N−methyl
amino propyl trimethoxy silane)等が用いられる。
マイクロカプセル化は、たとえば上記の如く界面活性剤
2,2aで被覆した針状磁性体小片3を分散させた液晶材1
を水性または有機性溶剤からなるポリマーのエマルジョ
ン中に分散させ、その後上記溶剤等を揮発せしめて取り
除くことによって形成する。従って、ポリマーによって
マイクロカプセル状に封じ込められた磁粉入液液晶は粘
性状態をなし、所要の部分、形状に塗布することがで
き、種々の形態で使用することが可能である。又、塗布
部分等はマイクロカプセル相互がポリマーによって結合
されているので、柔軟性があり、必要により湾曲させる
ことも可能である。
本発明の液晶は予め上記液晶材を別個のマイクロカプセ
ルとしてそれぞれ形成しておき、それらを透明接着剤等
で結合一体化するようにしてもよい。
又、染料を混入しておくことによりゲストホスト型の液
晶とすることも可能である。
上記マイクロカプセル液晶によれば、第1図〜第3図示
で説明のとおり、磁界をかけることによって液晶分子の
配向が変化するので、その時の容量変化を信号として取
り出し、その信号によって電界の状態を反転せしめるよ
うにすれば、予め反転部を表示機能としておくことによ
り各種の表示装置に応用可能となる。
第4図はその一応用例の説明図で、本発明による磁場感
応性マイクロカプセル液晶層21に対し、永久磁石22を有
する磁気ペン23をもって所要の部分に当接すれば、その
部分の液晶層21の磁粉が整列し、それに伴う液晶分子の
配向が変わるのでその部分の静電容量がたとえば20乃至
30%変化する。予め各部の容量変化を検出し、その信号
でその部分の透明電極24の通電状態を反転させるように
操作回路25により作動されるようにしておけば、その部
分の液晶の配向状態が変化し、表示機能が発揮されるこ
とになる。なお図中26は透明保護層である。
このようなタッチエントリパネルは、コンピュータの入
力端装置として用いれば、それによりたとえばCRTの表
示面に文字,図形として表示を行わせることもできる。
〔発明の効果〕
本発明の磁場感応性液晶によれば、構造的に液晶がマイ
クロカプセル群の結合したものとして形成されているの
で、その針状磁性体の移動がある程度規制されるため、
濃度バランスが大きく崩れることはなく、取り扱い上極
めて有利であり、単に塗布するだけでも使用でき、セル
として構成する場合にもその構造が簡素化でき、取り扱
い上湾曲させることもできる。機能的には、磁場感応性
液晶なので電気的のみならず磁気的にも表示でき、また
磁気的な入力装置としても使用でき、上記簡易構造と相
俟って磁気ペン等によるタッチエントリパネル等として
適用可能で、広用範囲の広い液晶として実用上極めて有
効なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例の液晶の構成及び作動原理
を示すもので、(イ)は界面活性剤に縦配向剤を用いた
場合の磁粉と液晶分子の関係を示す説明図(ネマチッ
ク:Δε>0)、(ロ)A,B,Cは(イ)の液晶材を用い
た場合で、初期:E=0の時磁界を与えた場合の作動原理
説明図、(ハ)A,B,Cは(イ)の液晶材を用いた場合
で、初期:E=Eの時磁界を与えた場合の作動原理説明図
である。 第2図は本発明の第2実施例の液晶の構成及び作動原理
を示すもので、(イ)は界面活性剤に横配向剤を用いた
場合の磁粉と液晶分子の関係を示す説明図(ネマチッ
ク:Δε<0)、(ロ)A,B,Cは(イ)の第1図(ロ)
に相当する作動原理説明図、(ハ)A,B,Cは(イ)の第
1図(ハ)に相当する作動原理説明図、第3図(イ)
(ロ)は本発明の第3実施例を示すものでコレステリッ
ク型液晶に界面活性剤で被覆処理した磁粉を分散せしめ
た場合に、磁界を与えた場合の作動原理説明図、第4図
は本発明の第4実施例の液晶セルの断面図である。 2……シランカップリング剤よりなる界面活性剤、3…
…針状磁性体小片、1……液晶材、5……マイクロカプ
セル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シランカップリング剤よりなる界面活性剤
    を被覆したことにより液晶分子を配向させる機能を有す
    る多数の針状磁性体小片が分散されて混入されている液
    晶材をマイクロカプセル化し、該マイクロカプセル群を
    結合させて、タッチエントリパネルの信号検出部に用い
    たことを特徴とする磁場感応性液晶。
JP61097382A 1985-12-02 1986-04-25 磁場感応性液晶 Expired - Lifetime JPH0693063B2 (ja)

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JP61097382A JPH0693063B2 (ja) 1986-04-25 1986-04-25 磁場感応性液晶
US06/936,180 US4701024A (en) 1985-12-02 1986-12-01 Liquid crystal material including magnetic particles and method of producing the same

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JP61097382A JPH0693063B2 (ja) 1986-04-25 1986-04-25 磁場感応性液晶

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JPS62253127A JPS62253127A (ja) 1987-11-04
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