JPH069297Y2 - 測量機における望遠鏡の焦点鏡 - Google Patents

測量機における望遠鏡の焦点鏡

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JPH069297Y2
JPH069297Y2 JP12961288U JP12961288U JPH069297Y2 JP H069297 Y2 JPH069297 Y2 JP H069297Y2 JP 12961288 U JP12961288 U JP 12961288U JP 12961288 U JP12961288 U JP 12961288U JP H069297 Y2 JPH069297 Y2 JP H069297Y2
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裕幸 土金
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株式会社ソキア
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はトランシット等の測量機の視準用望遠鏡内に組
み込まれている焦点鏡(焦点板ともいう)に係り、特に
望遠鏡が測量機本体に対し粗動および微動の2つの異な
る速度、いわゆる2スピードで水平軸または/および鉛
直軸周りに回動できるように支持されている測量機の場
合における望遠鏡の焦点鏡に関する。
〔従来技術〕
トランシットは、第5図に示されるように、トランシッ
ト本体の一部である平行架盤1上に対設した一対の支柱
2により望遠鏡3の水平軸4が支承され、さらに平行架
盤1の下面に突設した鉛直軸6が軸受7に支承されて、
望遠鏡3が水平軸4および鉛直軸6周りに回動できる構
造となっている。なお符号8はトランシット本体を載置
する整準台、符号10は水平軸4と固定環5とを連結す
るための固定ねじ、符号12は望遠鏡3を水平軸4回り
に2スピードで回動させるための粗微動調整機構で、粗
動機構及び微動機構が同軸構造とされた、いわゆる同軸
タイプの粗微動調整機構である。符号13は望遠鏡3を
鉛直軸6回りに2スピードで回動させるための同軸タイ
プの粗微動調整機構、符号12a,13aは粗微動ツマ
ミである。なおこの粗微動調整機構12,13における
粗動から微動への切り替わりは、粗微動摘み12a,1
3aを反転させたときに生じる構造となっている。また
望遠鏡3内には、対物レンズ14の焦点近傍位置に焦点
鏡16が配置されている。符号18は接眼レンズであ
る。
そして焦点鏡16には、第6図に示されるように、十字
線交点17aや、直交平行線17b1,17b2や、直交
直線17c1,17c2からなる視準線17が形成されて
おり、目標物を視準し易いようになっている。
そして目標物を視準するには、目標物を十字線交点17
a位置にくるようにするが、まず望遠鏡3を粗動操作に
よって十字線交点17a近傍に目標物を位置させ、その
後、微動操作によって十字線交点17aに目標物を一致
させるようになっている。
〔考案の解決しようとする問題点〕
しかし、微動操作による望遠鏡の回動量には構造上の理
由から限度がある。即ち、粗動操作による望遠鏡の回動
量に比べ、微動操作による望遠鏡の回動量は著しく小さ
い。そのため粗動操作によって目標物を十字線交点17
a位置に対し所定の範囲(微動操作によって調整可能な
範囲)内に適格に位置させることが必要となる。ところ
がこの粗動操作によって、十字線交点17aを目標物に
対しどこまで接近させてやればよいかという、いわゆる
微動操作による調整可能範囲は、視界の中のどこにも表
示されておらず、作業者の長年の感に頼っているのが実
情である。このため十字線交点17aを目標物に一致さ
せる操作には、熟練を要するという問題点があった。
本考案は前記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、
その目的はスムーズな視準作業を可能とする測量機にお
ける望遠鏡の焦点鏡を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、本考案に係る測量機におけ
る望遠鏡の焦点鏡においては、測量機本体に対し視準用
望遠鏡が粗動および微動の2つの異なる速度で鉛直軸周
りに回動できるように支持されてなる測量機における望
遠鏡の焦点鏡であって、前記焦点鏡には、視準基準位置
となる十字線が形成されているが、この十字線の交点を
挾んで左右方向に対峙する粗微動調整の基準線となる一
対の平行垂直線を形成するようにしたものである。
また測量機本体に対し視準用望遠鏡が粗動および微動の
2つの異なる速度で水平軸周りに回動できるように支持
されてなる測量機の場合には、望遠鏡の焦点鏡に、視準
用の十字線の交点を挾んで上下方向に対峙する粗微動調
整の基準線となる一対の平行水平線を形成するようにし
たものである。
またさらに測量機本体に対し視準用望遠鏡が粗動および
微動の2つの異なる速度で鉛直軸および水平軸周りに回
動できるように支持されてなる測量機の場合には、望遠
鏡の焦点鏡に、視準用の十字線の交点を取り囲むように
粗微動調整の基準線となる矩形の枠線を形成するように
したものである。
〔作用〕
焦点鏡には、微動操作によって望遠鏡を回動操作できる
範囲としての平行基準線(一対の平行垂直線、一対の平
行水平線、又は矩形枠線)が形成されており、粗動操作
によって目標物をこの平行基準線で挾まれた所定領域内
に位置させれば、微動操作によって必ず十字線交点に目
標物を位置させることができるので、粗動操作から微動
操作に切換える位置が視覚的に誰にでもわかる。
〔実施例〕
第1図および第2図は、本考案の一実施例を示すもの
で、第1図はトランシットの視準用望遠鏡に組み付けら
れる焦点鏡の平面図、第2図はトランシットの望遠鏡の
水平軸回りの粗微動調整機構を示す断面図である。
まず第1図において、符号20は互いに貼り合わされた
2枚のガラス板で、一方のガラス板の他方のガラス板と
の貼りあわせ面には、目標物を位置決めするための視準
線22が形成されている。視準線22は、従来の焦点鏡
(第6図参照)と同様、ガラス板20の中心位置に形成
されている十字線交点22aと、直交平行線22b1
22b2および直交直線22c1,22c2よりなる。さ
らにこの十字線交点22aを取り囲むように、正方形状
の基準枠線24が形成されている。
基準枠線24は、一対の水平基準線24a1,24a
2と、一対の垂直基準線24b1,24b2とからなる。
水平基準線24a1,24a2の間隔は、上下方向への微
動操作によって、望遠鏡が水平軸回りに回動調整可能な
範囲を示している。一方、垂直基準線24b1,24b2
の間隔は、望遠鏡の左右方向への微動操作によって、望
遠鏡が鉛直軸回りに回動調整可能な範囲を示している。
なお視準線22および基準枠線24はガラス板20の表
面に、例えば印刷により形成されている。
第2図は、望遠鏡の水平軸回りの粗微動調整機構を示す
もので、符号26は望遠鏡の水平軸4に嵌合されている
固定環で、固定環26には測量機本体の一部である支柱
2の壁面を貫通して固定ねじ27が螺合している。そし
て固定ねじ27の締めつけによって、固定環26と水平
軸4とが連結一体化するようになっている。固定環26
にはアーム26aが突設されており、このアーム26a
は、ばね部材28と、粗微動調整機構30とによって両
側を押圧支持されており、粗微動調整機構30によるア
ーム26a側面の押圧点位置を変えることによって,望
遠鏡を水平軸4回りに回動させることができる。
この第2図において、符号32は粗動中空軸で、支柱に
設けられた軸受31に螺合している。粗動中空軸32内
には粗微動軸34が螺合しており、この粗微動軸34の
端部には粗微動摘み40が軸着されている。なお軸受3
1と粗動中空軸32の間のねじのピッチは、粗動中空軸
32と粗微動軸34間のねじのピッチよりも大きくされ
ている。粗動中空軸32の長手方向略中央部領域には、
周方向に例えば180度の角度にわたって切欠き33が
形成されるとともに、粗微動軸34に突設されたピン3
5がこの切欠き33内に突出している。そして粗微動摘
み40の時計回りの回動によって、ピン35が切欠き3
3の長手方向端部に当接し、粗動中空軸32を粗微動軸
34と一体に回動させる。そして粗動中空軸32と粗微
動軸34とは一体に第2図左方向に前進し、連結部36
を介してアーム26aを左方向に移動させる。このため
望遠鏡の水平軸4は第2図時計回りに粗動速度で回動す
る。そしてこの粗微動摘み40の時計回りへの回動を途
中で止めて、逆方向(反時計回り)に回すと、ピン35
が切欠きの長手方向他端部に当接する位置まで切欠き3
3に沿って180度回動し、粗微動軸34だけが反時計
回り方向に回動する。このため粗微動軸34は粗動中空
軸32内を後退する。この時アーム26aにはバネ部材
28の押圧力が作用しており、アーム26aは第2図右
方向に移動し、水平軸4は第2図反時計回りに微動速度
で回動する。
この粗微動摘み40を回動操作した場合の望遠鏡の視界
での目標物と十字線交点22aの動きを、第1図を参照
して説明する。まず、粗微動摘み40を時計方向に回す
と、目標物は符号位置T1から矢印のように上昇する。
次に摘み40を反時計方向に回すと、この上昇した位置
2から矢印のように降下し、例えばT3位置となる。
そしてガラス板20に形成されている基準線24a1
24a2間の間隔は、粗微動軸34が単独で回動(微
動)することによって十字線交点22a位置が垂直方向
に移動する移動量hとされ、基準線24a1,24a2
十字線交点22aを挾んで上下対称位置となるように配
置されている。このため、目標物が十字線交点22a位
置よりも下方にあって、この状態から上下方向に視準し
ようとする場合には、まず粗動操作によって、目標物が
基準線24a1と十字線交点22aで挾まれた位置(基
準線24a1と直線22c2又は平行線22b1で挾まれ
た位置)なるようにすれば、微動操作によって必ず目標
物を十字線交点22aを通る水平線位置に調整すること
ができ、上下方向のすばやい操作が可能となるととも
に、微動調整可能範囲を逸脱するような誤った操作をす
ることもなくなる。
また望遠鏡の鉛直軸回りの粗微動調整機構についても、
水平軸4回りの粗微動調整機構と同様であり、その重複
した説明は省略する。そして平行垂直線24b1,24
2間の間隔は、鉛直軸回りの粗微動調整機構の粗微動
軸が単独で回動(微動)することによって、十字線交点
22a位置が水平方向に移動する移動量とされ、基準
線24b1,24b2は十字線交点22aを挾んで左右対
称位置となるように配置されている。そして望遠鏡を鉛
直軸回りに回動操作する場合も、前記した水平軸4回り
の回動操作と同様である。即ち、第1図符号T4位置の
目標物を視準しようとすると、まず粗動操作によって、
目標物を例えばT2で示される位置のように、直線22
1と24b2で挾まれた位置とすれば、微動操作によっ
て必ず目標物を十字線交点22aを通る垂直線位置に調
整することができる。
このように視準操作をするには、まず左右方向粗動操作
により、目標物から離れた側に位置する垂直基準線24
1(又は24b2)と十字線交点22a内に目標物を位
置させ、次いで微動操作により目標物を十字線交点22
aの上下方向に位置する直線22c1または平行線22
2に一致させて、目標物を左右方向に位置決めする。
次いで上下方向粗動操作により、目標物から離れた側に
位置する水平基準線24a1(又は24a2)と十字線交
点22a内に目標物を位置させ、さらに微動操作により
十字線交点22a位置に一致させて、目標物を上下方向
に位置決めする。このようにして誰でもすばやく目標物
を十字線交点22a位置にあわせることができる。
なお前記実施例では、一対の水平基準線24a1,24
2と一対の垂直基準線24b1,24b2とからなる矩
形状枠線24が焦点鏡に形成されている場合について説
明したが、望遠鏡が水平軸または鉛直軸回りにのみ2ス
ピード調整可能な場合には、矩形枠線24に替えて、第
3図,第4図に示されるように、一対の水平基準線24
1,24a2または一対の垂直基準線24b1,24b2
だけを形成したものであってもよい。
また前記実施例では、粗動と微動のそれぞれの回動方向
が逆方向となる構造の粗微動調整機構について説明した
が、粗動及び微動がともに同方向となる構造の粗微動調
整機構であってもよく、この場合には、目標物から近い
側の基準線と十字線交点22a内の領域に目標物を位置
させた後に、粗動から微動に切り替えるようにすればよ
い。
〔考案の効果〕 以上の説明から明かなように、本考案に係る測量機にお
ける望遠鏡の焦点鏡には、微動操作によって望遠鏡を回
動操作できる範囲としての平行基準線(一対の平行鉛直
線、一対の平行水平線、または矩形枠線)が形成されて
おり、粗動操作によって目標物をこの平行基準線で挾ま
れた所定領域内に位置させれば、微動操作によって必ず
十字線交点に目標物を位置させることができる。したが
って粗動操作から微動操作に切換える位置が誰にでもわ
かり、熟練を要すことなく、誰にでもスムーズに視準作
業を遂行できることとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図はトランシットの視準用望遠鏡内に組み込まれる
焦点鏡の正面図、第2図はトランシットの視準用望遠鏡
の水平軸回りの回動調整機構の断面図、第3図及び第4
図はそれぞれ他の実施例の焦点鏡の正面図、第5図は従
来トランシットの側面図、第6図は従来の視準用望遠鏡
に組み込まれている焦点鏡の正面図である。 2……トランシット本体の一部である支柱、 3……視準用望遠鏡、 4……水平軸、 6……鉛直軸、 20焦点鏡を構成するガラス板、 22……視準線、 22a……十字線交点、 24……基準枠線、 24a1,24a2……水平基準線、 24b1,24b2……垂直基準線、 30……望遠鏡の水平軸回りの粗微動調整機構。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】測量機本体に対し視準用望遠鏡が粗動およ
    び微動の2つの異なる速度で鉛直軸周りに回動できるよ
    うに支持されてなる測量機における望遠鏡の焦点鏡であ
    って、前記焦点鏡には、視準基準位置となる十字線が形
    成されるとともに、十字線の交点を挾んで左右方向に対
    峙する粗微動調整の基準線となる一対の平行垂直線が形
    成されてなることを特徴とする測量機における望遠鏡の
    焦点鏡。
  2. 【請求項2】測量機本体に対し視準用望遠鏡が粗動およ
    び微動の2つの異なる速度で水平軸周りに回動できるよ
    うに支持されてなる測量機における望遠鏡の焦点鏡であ
    って、前記焦点鏡には、視準基準位置となる十字線が形
    成されるとともに、十字線の交点を挾んで上下方向に対
    峙する粗微動調整の基準線となる一対の平行水平線が形
    成されてなることを特徴とする測量機における望遠鏡の
    焦点鏡。
  3. 【請求項3】測量機本体に対し視準用望遠鏡が粗動およ
    び微動の2つの異なる速度で鉛直軸および水平軸周りに
    回動できるように支持されてなる測量機における望遠鏡
    の焦点鏡であって、前記焦点鏡には、視準基準位置とな
    る十字線が形成されるとともに、十字線の交点を取り囲
    むように粗微動調整の基準線となる矩形の枠線が形成さ
    れてなることを特徴とする測量機における望遠鏡の焦点
    鏡。
JP12961288U 1988-10-04 1988-10-04 測量機における望遠鏡の焦点鏡 Expired - Lifetime JPH069297Y2 (ja)

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