JPH0692472A - 荷崩れ防止装置 - Google Patents

荷崩れ防止装置

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JPH0692472A
JPH0692472A JP5044074A JP4407493A JPH0692472A JP H0692472 A JPH0692472 A JP H0692472A JP 5044074 A JP5044074 A JP 5044074A JP 4407493 A JP4407493 A JP 4407493A JP H0692472 A JPH0692472 A JP H0692472A
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JP
Japan
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air
airbag
cargo
air supply
prevention device
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JP5044074A
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Tetsuya Ogino
哲也 荻野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エア圧を利用して貨物の荷崩れを防止し、人
手による固定作業や固定解除作業をなくしてこれらの作
業を効率良く行うとともに作業中における危険をなく
す。 【構成】 膨張・収縮可能なエアバッグ7を貨物c1 を
運搬するコンテナーBに配置する。エアを供給するエア
供給手段(エア供給配管1、エア注入ガン)をエアバッ
グ7に接続する。エア供給手段により供給されるエアを
エアバッグ7に注入することにより、エアバッグ7を膨
張させて貨物c1 (積重体C)に圧接させ、貨物c1
(積重体C)を動かないように固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアバッグを膨張させ
て貨物の荷崩れを防止する荷崩れ防止装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばコンテナー等の貨物運
搬車両、鉄道車両、船舶および航空機等において貨物を
運搬する場合、ロープ、ワイヤ、チェーンおよびベルト
等によるラッシングやダンネージによる固定、あるいは
マットによるチョッキング等により、貨物を動かないよ
うに固定して荷崩れしないようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の荷崩
れ防止対策では、作業者が個々の貨物に対してロープを
巻き付ける等の固定作業をしなければならず、固定作業
が煩わしいとともに長時間を要して固定作業の効率が悪
いという問題があった。また、貨物を下ろす場合には、
逆にロープを解く等の固定解除作業をしなければなら
ず、固定解除作業が煩わしいとともに長時間を要して固
定解除作業の効率が悪くなる。さらに、固定作業中に別
の貨物が積み込まれたり、あるいは固定解除作業中に荷
崩れが生じたりすると、作業者に当たって非常に危険で
ある。
【0004】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、エア圧を利用して貨物
の荷崩れを防止することにより、人手による固定作業や
固定解除作業をなくし、これらの作業を効率良く行うと
ともに作業中における危険をなくさんとすることにあ
る。さらには、エア圧を効率良く得んとすることにもあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の第1の解決手段は、貨物を運搬するコンテ
ナー等の貨物運搬車両、鉄道車両、船舶および航空機等
の貨物収納スペースに膨張・収縮可能なエアバッグを配
置する。さらに、エアを供給するエア供給手段を上記エ
アバッグに接続する。そして、上記エア供給手段により
供給されるエアを上記エアバッグに注入することによ
り、該エアバッグを膨張させて上記貨物に圧接させ、該
貨物を動かないように固定するようにしたことを特徴と
する。
【0006】本発明の第2の解決手段は、第1の解決手
段において、エアバッグを貨物と貨物収納スペースの壁
面との間に配置したことを特徴とする。
【0007】本発明の第3の解決手段は、第1の解決手
段において、エアバッグを相隣る貨物間に配置したこと
を特徴とする。
【0008】本発明の第4の解決手段は、第1〜3の解
決手段において、エアバッグを弾性材で常時外側から締
め付け、このエアバッグをエアを注入していない時には
弾性材の締付け力によって収縮させる一方、エアを注入
している時には弾性材の締付け力に抗して膨張させるよ
うにしたことを特徴とする。
【0009】本発明の第5の解決手段は、膨張・収縮可
能なエアバッグを貨物がパレットに積み重ねられた状態
で上記貨物の積重体側方に配置する。さらに、エアを供
給するエア供給手段を上記エアバッグに接続する。そし
て、貨物を運搬するコンテナー等の貨物運搬車両、鉄道
車両、船舶および航空機等の貨物収納スペースに上記積
重体をパレットごと積み込んだ状態で、上記エア供給手
段により供給されるエアを上記エアバッグに注入するこ
とにより、該エアバッグを膨張させて上記貨物の積重体
に圧接させ、該積重体を動かないように固定するように
したことを特徴とする。
【0010】本発明の第6の解決手段は、第1,5の解
決手段において、エアバッグに接続されたエア供給配管
と、該エア供給配管にエアを導入するエア注入ガンとを
備えてエア供給手段を構成する。さらに、エアバッグを
膨張させる際、上記エア供給配管の供給口に接続されエ
アをエア供給配管に吐出する吐出口と、該吐出口に連通
しエアを吐出口側に吸引する第1吸引口と、上記吐出口
に連通し上記第1吸引口から吸引されるエアのエア流に
より大気を吸引する第2吸引口とを備えて上記エア注入
ガンを構成したことを特徴とする。
【0011】本発明の第7の解決手段は、第6の解決手
段において、エア供給配管に複数本の分岐管を設け、該
各分岐管を複数個のエアバッグにそれぞれ接続したこと
を特徴とする。
【0012】本発明の第8の解決手段は、第6の解決手
段において、エアバッグを収縮させる際、エア注入ガン
の第2吸引口をエア供給配管の供給口に接続し、エアを
第1吸引口から吐出口側に吸引するようにしたことを特
徴とする。
【0013】
【作用】上記の構成により、本発明の第1〜3の解決手
段では、エア供給手段により供給されるエアが、貨物収
納スペースに積み込まれた貨物と貨物収納スペースの壁
面との間(又は相隣る貨物間)に配置されたエアバッグ
に注入され、該エアバッグが膨張して上記貨物に圧接し
該貨物が動かないように固定されることから、貨物をロ
ープ等を用いて人手によって固定しなくてよく、しかも
エアバッグはエア圧によって速やかに膨張し、固定作業
が簡単にかつ短時間に行われて固定作業の効率が良くな
る。
【0014】一方、貨物を下ろす際、エアがエアバッグ
からエア供給手段を経て排出され、上記エアバッグが収
縮して貨物から離れ該貨物の固定状態が解除されること
から、ロープを解く等の人手による固定解除作業をしな
くてよく、しかもエアバッグはエアの排出によって速や
かに収縮し、固定解除作業が簡単にかつ短時間に行われ
て固定解除作業の効率が良くなる。
【0015】さらに、上述の如く貨物の固定・固定解除
がエアの供給・排出によるエアバッグの膨張・収縮によ
って行われることから、作業者の手で固定・固定解除作
業をしなくてよく、よってコンテナー内等で固定作業中
に別の貨物が積み込まれたり、あるいは固定解除作業中
に荷崩れが生じたりしても、作業者に当たらず安全が確
保される。
【0016】本発明の第4の解決手段では、エアバッグ
は弾性材によって常時収縮する方向に締め付けられてい
ることから、貨物を下ろす際、エアがエアバッグから強
制的に排出されてエアバッグの収縮が一段と速くなり、
貨物の固定解除作業の効率が一層良くなる。
【0017】本発明の第5の解決手段では、上記の第1
〜3の解決手段におけると同様の作用効果が、貨物の積
重体をパレットに積み込んだ状態でエアバッグにより固
定する場合においても得られる。
【0018】本発明の第6の解決手段では、貨物を積み
重ねる際、エア注入ガンの吐出口がエア供給配管の供給
口に接続され、この状態で、エアが第1吸引口から吐出
口側に吸引され、該吐出口からエア供給配管の供給口を
経てエアバッグに注入されて該エアバッグが膨張する。
【0019】この際、上記第1吸引口から吸引されるエ
アのエア流により大気が第2吸引口から吸引されること
から、上記エアバッグに注入されるエアの単位時間当た
りの流量が多くなり、エアバッグが短時間に速やかに膨
張する。
【0020】本発明の第7の解決手段では、エアが複数
個のエアバッグにエア供給配管の複数本の分岐管を介し
て同時に注入されることから、上記各エアバッグの膨張
が並行して行われ、複数個のエアバッグが短時間に効率
良く膨張する。
【0021】本発明の第8の解決手段では、貨物を下ろ
す際、エア注入ガンの第2吸引口がエア供給配管の供給
口に接続され、この状態で、エアが第1吸引口から吐出
口側に吸引されることから、エアバッグ内のエアが第1
吸引口から吸引されたエアのエア流に導かれて第2吸引
口を経て外部に速やかに排出され、エアバッグが短時間
に速やかに収縮する。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0023】(第1実施例)図1ないし図6は本発明の
第1実施例に係る荷崩れ防止装置Aを貨物c1 を運搬す
る貨物運搬車両、鉄道車両、船舶および航空機等の貨物
収納スペースとしてのコンテナーBに適用した場合を示
し、該コンテナーBには、30個ずつまとめてパレット
Dに積み重ねられた貨物c1 ,c1 ,…の積重体Cが4
つずつ2列に積み込まれて収納されている。
【0024】上記荷崩れ防止装置Aは、図6に示すよう
に、コンテナーBの上壁面b1 側に所定間隔をあけて水
平に配置された3本のエア供給配管1,1,1を備えて
なり、該エア供給配管1,1,1の各々の両端は連通管
2,2,…によってそれぞれ連通連結され、中央列のエ
ア供給配管1の一端(図6右端)には供給口3が設けら
れている。また、上記各エア供給配管1の供給口3側に
はバルブ4が介設されているとともに、下方に延びる4
本の分岐管5,5,…が長手方向に所定間隔をあけて接
続され、該各分岐管5にはコック6が介設されている。
【0025】さらに、本発明の特徴として、上記各エア
供給配管1には、例えばプラスチックシートやゴムシー
ト等からなる膨張・収縮可能な矩形のエアバッグ7がハ
ンガー8,8に支持されて長手方向に4個ずつ配置さ
れ、該各エアバッグ7は各エア供給配管1の分岐管5下
端に接続されている。つまり、合計12個のエアバッグ
7,7,…が4個ずつ3列に配置されており、図2でコ
ンテナーBの左右両側壁面b2 ,b2 側の8個のエアバ
ッグ7,7,…の各々は上記貨物c1 ,c1 ,…の積重
体Cと側壁面b2 との間に配置されているとともに、図
2で中央列の4個のエアバッグ7,7,…の各々は2列
の積重体C,C,…の相隣る積重体C,C間に配置され
ている。
【0026】また、上記中央列のエア供給配管1の供給
口3には、各エア供給配管1に圧縮エアを導入するエア
注入ガン9が脱着可能に接続され、図示しないコンプレ
ッサーの駆動によって圧送される圧縮エアを上記エア注
入ガン9および各エア供給配管1を経て各エアバッグ7
に注入することにより、図4および図5に示すように、
該各エアバッグ7を膨張させて貨物c1 ,c1 ,…(積
重体C)に圧接させ、該貨物c1 ,c1 ,…(積重体
C)を側方から挟み付けて動かないように固定するよう
になされている。したがって、上記各エア供給配管1と
エア注入ガン9とにより、圧縮エアを供給するエア供給
手段10が構成されている。
【0027】上記エア供給ガン9は、図15に示すよう
に、ガン本体11に前後方向へ回動可能に取り付けられ
た銃身12を備えてなり、該銃身12には第1エア通路
13が貫通形成され、該第1エア通路13の銃身12先
端側(図15左端側)には、各エアバッグ7を膨張させ
る際、中央列のエア供給配管1の供給口3に接続される
吐出口14が設けられている。また、上記ガン本体11
には第1エア通路13に開口する第2エア通路15が貫
通形成され、該第2エア通路15の下端には第1吸引口
16が設けられていて、該第1吸引口16は第1および
第2エア通路13,15を介して上記銃身12の吐出口
14に連通せしめられている。そして、コンプレッサー
の駆動により圧縮エアを第1吸引口16から銃身12の
吐出口14側に吸引して各エア供給配管1に吐出して各
エアバッグ7に注入し、該各エアバッグ7を圧縮エアに
よって膨脹させて貨物c1 ,c1 ,…(積重体C)に圧
接させることにより、該貨物c1 ,c1 ,…(積重体
C)を動かないように固定するようになされている。
【0028】さらに、上記第1エア通路13の銃身12
基端側(図15右端側)には第2吸引口17が設けら
れ、該第2吸引口17は第1エア通路13を介して上記
吐出口14に連通せしめられており、上記第1吸引口1
6から吸引されて第1エア通路13を吐出口14側に流
れる圧縮エアのエア流により大気を吸引するようになさ
れている。
【0029】そして、このエア注入ガン9は、各エアバ
ッグ7を膨張させる際には、上述の如くエア注入ガン9
の吐出口14を中央列のエア供給配管1の供給口3に接
続し、第2エア通路15の第1エア通路13内開口を供
給口3側に向けた状態でコンプレッサーを駆動させて圧
縮エアを第1吸引口16から吐出口14側に吸引する一
方、各エアバッグ7を収縮させる際には、図16に示す
ように、エア注入ガン9の銃身12を前後逆向きにして
銃身12基端の第2吸引口17を中央列のエア供給配管
1の供給口3に接続し、第2エア通路15の第1エア通
路13内開口を供給口3側と反対側に向けた状態でコン
プレッサーを駆動させて圧縮エアを第1吸引口16から
吐出口14側に吸引するようになされている。
【0030】このように、本実施例では、各エアバッグ
7の膨張による圧接により貨物c1,c1 ,…(積重体
C)を固定することから、積重体Cを積み込む際、該積
重体Cをロープ等を用いて人手によって固定せずに済
み、しかも各エアバッグ7をエア圧によって速やかに膨
張せしめ得て固定作業を簡単にかつ短時間に行うことが
できて固定作業の効率アップ化を図ることができる。
【0031】また、貨物c1 ,c1 ,…(積重体C)を
下ろす際には、圧縮エアを各エアバッグ7からエア供給
配管1を経て排出することにより、該各エアバッグ7を
収縮させて上記積重体Cから離れさせて該積重体Cの固
定状態を解除すればよいことから、ロープを解く等の人
手による固定解除作業をしなくて済み、しかも各エアバ
ッグ7を圧縮エアの排出によって速やかに収縮せしめ得
て固定解除作業を簡単にかつ短時間に行うことができて
固定解除作業の効率アップ化を図ることができる。
【0032】さらに、貨物c1 ,c1 ,…(積重体C)
の固定・固定解除を圧縮エアの供給・排出による各エア
バッグ7の膨張・収縮によって行うことから、作業者の
手で固定・固定解除作業をしなくて済み、これにより固
定作業中に別の貨物c1 ,c1 ,…(積重体C)が積み
込まれたり、あるいは固定解除作業中に荷崩れが生じた
りした場合における作業者の安全を確保することができ
る。
【0033】また、上記実施例では、4個のエアバッグ
7,7,…を1本のエア供給配管1に設けられた4本の
分岐管5,5,…に接続し、エアを該各分岐管5を介し
て上記各エアバッグ7に注入するようにしていることか
ら、該各エアバッグ7を同時に並行して膨張させること
ができ、1個ずつエアバッグ7を膨張させる場合に比べ
て膨張に要する時間を大幅に短縮することができる。
【0034】さらにまた、上記実施例では、各エアバッ
グ7に第1吸引口16から吸引された圧縮エアと第2吸
引口17から吸引された圧縮エアとの双方を注入するこ
とから、各エアバッグ7に注入される圧縮エアの単位時
間当たりの流量を大幅に増大させることができ、各エア
バッグ7を短時間に速やかに膨張させることができる。
【0035】さらに、各エアバッグ7を収縮させる際
に、エア注入ガン9の銃身12を前後逆向きにして第2
吸引口17を中央列のエア供給配管1の供給口3に接続
することから、各エアバッグ7内の圧縮エアを第1吸引
口16から吸引された圧縮エアのエア流で導いて第2吸
引口17を経て外部に速やかに排出することができ、各
エアバッグ7を短時間に速やかに収縮させることができ
る。
【0036】また、上記エア注入ガン9によれば、圧縮
エアの単位時間当たりの流量が増大するので、一般にコ
ンプレッサーよりも吐出圧の低いブロワによってでもエ
アを各エアバッグ7に十分に注入することができる。し
かも、ブロワを用いれば、コンプレッサーに比べて同じ
電力または駆動力の下で大幅に風量が多いことから、各
エアバッグ7の膨張・収縮に要する時間をさらに短縮で
きるというメリットを有する。
【0037】なお、12個のエアバッグ7,7,…は一
度に全部使用してもよいが、積重体Cの数によっては一
部のエアバッグ7を使用しなくてもよく、この場合に
は、使用しないエアバッグ7に接続された分岐管5のコ
ック6を閉じるようにする。また、積重体Cが大きくて
1列の場合には、中央列のエアバッグ7,7,…を使用
しないので中央列の供給配管1のバルブ4を閉じるよう
にする。さらに、2列の積重体C,C,…を各々コンテ
ナーBの左右両側壁面b2 ,b2 に接触させている場合
には、左右列のエアバッグ7,7,…を使用しないので
左右列のエア供給配管1,1のバルブ4,4を閉じるよ
うにする。
【0038】(第2実施例)図7は本発明の第2実施例
を示し、第1実施例では、3列に配置したエアバッグ
7,7,…で貨物c1 ,c1 ,…(積重体C)を側方か
ら挟み付けて動かないように固定したが、本実施例で
は、さらに8個のエアバッグ7,7,…を上記貨物c1
,c1 ,…(積重体C)とコンテナーBの上壁面b1
との間に配置して積重体Cを上方からも挟み付けるよう
にしたものである。その他は第1実施例と同一に構成し
たので、同一の構成部分については同一の符号を付して
その詳細な説明を省略する。
【0039】したがって、この第2実施例では、第1実
施例と同様の作用効果を奏することができるものであ
る。
【0040】加えて、この第2実施例では、積重体Cを
左右側方と上方との3方向から挟み付けて固定するの
で、積重体Cをより確実に固定することができる。
【0041】(第3実施例)図8は本発明の第3実施例
を示し、本実施例では、左右列の8個のエアバッグ7,
7,…をなくして中央列の4個のエアバッグ7,7,…
のみとし、この1列のエアバッグ7,7,…を相隣る積
重体C,C間に位置するように配置してコンテナーBの
左右両側壁面b2 ,b2 とで積重体C,Cを挟み付けて
固定するようにしたものである。なお、図8中、E,E
は側壁面b2 と積重体Cとの間に介装された緩衝材であ
る。
【0042】したがって、この第3実施例においても、
第1実施例と同様の作用効果を奏することができるもの
である。
【0043】加えて、この第3実施例では、積重体Cを
1列のエアバッグ7,7,…で固定できるので、エアバ
ッグ7の数を大幅に低減することができて少数のエアバ
ッグ7,7,…で積重体Cを固定できるというメリット
を有する。
【0044】(第4実施例)図9および図10は本発明
の第4実施例を示し、本実施例では、コンテナーBの左
右両側壁面b2 ,b2 にエアバッグ7を1個ずつ配置
し、さらに、該各エアバッグ7を例えばゴムやその他の
弾力性を有する素材を利用したベルト、ネットおよび布
等からなる弾性材18で覆って常時外側から締め付け、
各エアバッグ7を、図9に示すように、圧縮エアを注入
していない時には弾性材18の締付け力によって収縮さ
せる一方、図10に示すように、圧縮エアを注入してい
る時には弾性材18の締付け力に抗して膨張させて積重
体Cを側方から挟み付けて動かないように固定するよう
にしたものである。なお、各エアバッグ7に圧縮エアを
注入するやり方は、第1実施例と同様にして行われるも
のである。
【0045】したがって、この第4実施例においても、
第1実施例と同様の作用効果を奏することができるもの
である。
【0046】加えて、この第4実施例では、積重体Cを
下ろす際、圧縮エアを弾性材18の締付け力によって各
エアバッグ7から強制的に排出させて各エアバッグ7の
収縮を一段と速くすることができ、積重体Cの固定解除
作業の一層の効率アップ化を図ることができる。
【0047】(第5実施例)図11ないし図14は本発
明の第5実施例を示し、本実施例では、荷崩れ防止装置
AをコンテナーB側に配置した第1〜4実施例と異なり
パレットD側に配置した場合を示す。すなわち、本実施
例では、エア供給手段10のエア供給配管1他端(供給
口3側と反対側)に水平方向に放射状に延びる3本の分
岐管5,5,5の一端を接続し、該各分岐管5の他端を
3個のエアバッグ7,7,7の各々に接続したものであ
る。
【0048】そして、上記エア供給配管1を積重体Cの
上方に配置するとともに3個のエアバッグ7,7,7を
積重体Cの側方に配置し、積重体CをパレットDごとコ
ンテナーBに積み込んだ状態で、上記エア供給手段10
のエア供給ガン9(図示せず)から供給されるエアをエ
ア供給配管1および各分岐管5を経て上記各エアバッグ
7に注入することにより、該各エアバッグ7を膨張させ
て貨物c1 ,c1 ,…の積重体Cに圧接させ、該積重体
Cを動かないように固定するようになされている。
【0049】したがって、この第5実施例においても、
第1実施例と同様の作用効果を奏することができるもの
である。
【0050】なお、第1〜4実施例では、貨物が積み重
ねられる貨物収納スペースがコンテナーBである場合を
示したが、これに限らず、例えばトラック等の貨物運搬
車両、鉄道車両、船舶および航空機等の貨物収納スペー
スであってもよい。
【0051】さらには、第5実施例の場合において、貨
物c1 ,c1 ,…(積重体C)をコンテナーB等の貨物
収納スペースに積み込む前にパレットD上で動かないよ
うに固定してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜3に係
る本発明によれば、貨物を積み重ねたり下ろしたりする
際、貨物と貨物収納スペースの壁面との間、あるいは相
隣る貨物間に配置されるエアバッグに対しエアを供給・
排出して該エアバッグを膨張・収縮させ貨物を固定・固
定解除するので、人手によることなく貨物の固定・固定
解除作業を簡単にかつ短時間に行い得てこれらの作業効
率を良くすることができる。また、上述の如く貨物の固
定・固定解除をエアの供給・排出によるエアバッグの膨
張・収縮によって行うので、作業者が直接に手をかけず
に済み、荷崩れ等が生じても作業者に危害が及ばず安全
を確保することができる。
【0053】請求項4に係る本発明によれば、エアバッ
グを弾性材によって常時収縮する方向に締め付けている
ので、貨物を下ろす際、エアをエアバッグから強制的に
排出することができて貨物の固定解除作業の効率を一層
良くすることができる。
【0054】請求項5に係る本発明によれば、請求項1
〜3におけると同様の作用効果を、貨物の積重体をパレ
ットに積み込んだ状態でエアバッグにより固定する場合
においても得ることができる。
【0055】請求項6に係る本発明によれば、貨物を積
み重ねる際、エア注入ガンの吐出口をエア供給配管の供
給口に接続して、エアを第1吸引口から吐出口側に吸引
するので、上記第1吸引口から吸引されるエアのエア流
により大気を第2吸引口から吸引することができ、その
分だけエアバッグに注入されるエアの単位時間当たりの
流量を多くすることができてエアバッグを短時間に速や
かに膨張させることができる。
【0056】請求項7に係る本発明によれば、エアを複
数個のエアバッグにエア供給配管の複数本の分岐管を介
して同時に注入するので、上記各エアバッグを短時間に
効率良く膨張させることができる。
【0057】請求項8に係る本発明によれば、貨物を下
ろす際、エア注入ガンの第2吸引口をエア供給配管の供
給口に接続して、圧縮エアを第1吸引口から吐出口側に
吸引するので、エアバッグ内のエアを第1吸引口から吸
引されるエアのエア流で外部に速やかに誘導することが
でき、エアバッグを短時間に速やかに収縮させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る荷崩れ防止装置を装備したコ
ンテナーの縦断側面図である。
【図2】図1のII−II線における断面図である。
【図3】図1のIII −III 線における断面図である。
【図4】第1実施例に係る荷崩れ防止装置のエアバッグ
膨張状態を示す図2相当図である。
【図5】第1実施例に係る荷崩れ防止装置のエアバッグ
膨張状態を示す図3相当図である。
【図6】第1実施例に係る荷崩れ防止装置におけるエア
供給配管系統の平面図である。
【図7】第2実施例の図2相当図である。
【図8】第3実施例の図2相当図である。
【図9】第4実施例に係る荷崩れ防止装置のエアバッグ
収縮状態を示す縦断正面図である。
【図10】第4実施例に係る荷崩れ防止装置のエアバッ
グ膨張状態を示す縦断正面図である。
【図11】第5実施例においてパレット上の積重体にセ
ットされた荷崩れ防止装置のエアバッグ収縮状態を示す
正面図である。
【図12】第5実施例においてパレット上の積重体にセ
ットされた荷崩れ防止装置のエアバッグ収縮状態を示す
平面図である。
【図13】第5実施例においてエアバッグ収縮状態の荷
崩れ防止装置がセットされた積重体をパレットごとコン
テナーに積み込んだ状態を示す平面図である。
【図14】第5実施例においてパレットごとコンテナー
に積み込まれた積重体に対し荷崩れ防止装置のエアバッ
グを膨張させた状態を示す平面図である。
【図15】エア注入ガンのエア注入状態を示す側面図で
ある。
【図16】エア注入ガンのエア排出状態を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
1 エア供給配管 3 供給口 5 分岐管 7 エアバッグ 9 エア注入ガン 10 エア供給手段 14 吐出口 16 第1吸引口 17 第2吸引口 18 弾性材 A 荷崩れ防止装置 B コンテナー(貨物収納スペース) b1 上壁面 b2 側壁面 C 積重体 c1 貨物 D パレット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貨物を運搬するコンテナー等の貨物運搬
    車両、鉄道車両、船舶および航空機等の貨物収納スペー
    スに配置され膨張・収縮可能なエアバッグと、該エアバ
    ッグに接続されエアを供給するエア供給手段とを備え、
    該エア供給手段により供給されるエアを上記エアバッグ
    に注入することにより、該エアバッグを膨張させて上記
    貨物に圧接させ、該貨物を動かないように固定すること
    を特徴とする荷崩れ防止装置。
  2. 【請求項2】 エアバッグは、貨物と貨物収納スペース
    の壁面との間に配置されることを特徴とする請求項1記
    載の荷崩れ防止装置。
  3. 【請求項3】 エアバッグは、相隣る貨物間に配置され
    ることを特徴とする請求項1記載の荷崩れ防止装置。
  4. 【請求項4】 エアバッグは、弾性材で常時外側から締
    め付けられ、エアを注入していない時には上記弾性材の
    締付け力によって収縮している一方、エアを注入してい
    る時には弾性材の締付け力に抗して膨張していることを
    特徴とする請求項1〜3記載の荷崩れ防止装置。
  5. 【請求項5】 貨物がパレットに積み重ねられた状態で
    上記貨物の積重体側方に配置され膨張・収縮可能なエア
    バッグと、該エアバッグに接続されエアを供給するエア
    供給手段とを備え、貨物を運搬するコンテナー等の貨物
    運搬車両、鉄道車両、船舶および航空機等の貨物収納ス
    ペースに上記積重体をパレットごと積み込んだ状態で、
    上記エア供給手段により供給されるエアを上記エアバッ
    グに注入することにより、該エアバッグを膨張させて上
    記貨物の積重体に圧接させ、該積重体を動かないように
    固定することを特徴とする荷崩れ防止装置。
  6. 【請求項6】 エア供給手段は、エアバッグに接続され
    たエア供給配管と、該エア供給配管にエアを導入するエ
    ア注入ガンとを備え、該エア注入ガンは、エアバッグを
    膨張させる際、上記エア供給配管の供給口に接続されエ
    アをエア供給配管に吐出する吐出口と、該吐出口に連通
    しエアを吐出口側に吸引する第1吸引口と、上記吐出口
    に連通し上記第1吸引口から吸引されるエアのエア流に
    より大気を吸引する第2吸引口とを備えたことを特徴と
    する請求項1,5記載の荷崩れ防止装置。
  7. 【請求項7】 エア供給配管には複数本の分岐管が設け
    られ、該各分岐管は複数個のエアバッグにそれぞれ接続
    されていることを特徴とする請求項6記載の荷崩れ防止
    装置。
  8. 【請求項8】 エアバッグを収縮させる際、エア注入ガ
    ンの第2吸引口をエア供給配管の供給口に接続し、エア
    を第1吸引口から吐出口側に吸引することを特徴とする
    請求項6記載の荷崩れ防止装置。
JP5044074A 1992-07-27 1993-03-04 荷崩れ防止装置 Withdrawn JPH0692472A (ja)

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