JPH069177Y2 - アスファルト系防水シート - Google Patents

アスファルト系防水シート

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JPH069177Y2
JPH069177Y2 JP1988137699U JP13769988U JPH069177Y2 JP H069177 Y2 JPH069177 Y2 JP H069177Y2 JP 1988137699 U JP1988137699 U JP 1988137699U JP 13769988 U JP13769988 U JP 13769988U JP H069177 Y2 JPH069177 Y2 JP H069177Y2
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sheet
laminated
film
woven fabric
waterproof
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武 佐藤
敏男 小林
勲 平山
輝雄 広瀬
修治 島根
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はコンクリート建造物などの建築物の屋上防水工
法、特にトーチ工法によるアスファルト防水工法に使用
されるアスファルト系防水シートの構造に関するもので
ある。
[従来の技術] 本考案の出願人らは昭和63年5月16日付で特願昭63-1200
02号(特開平1-290860号)「シート防水工法」なる発明
を出願している。該出願の特許請求の範囲は「裏面に孔
明きシートを積層したアスファルトシートを絶縁シート
として防水下地に載置し、その上面にアスファルト防水
シートを当接し、該当接面をトーチにより加熱・溶融せ
しめた後、アスファルト防水シートと絶縁シートとを積
層することを特徴とするシート防水工法」という内容で
あった。
この発明の目的とする技術的効果は絶縁シートを防水下
地に対して全面接着することなしに、孔明きシートの孔
部から出ているアスファルトコンパンド部分のみで防水
下地と十分に接着せしめ、他の孔部以外の部分は防水下
地に対して非接着状態(即ち絶縁状態)で接触している
ことにより、防水下地(コンクリート面など)にクラッ
ク発生などの損傷が生じても、防水シート層にはこれら
クラック発生による応力が伝達するのを防止しようとい
う点にあり、しかもこれら防水下地への接着が、絶縁シ
ート上面に当接された防水シートと絶縁シートとの間を
トーチで加熱・溶融せしめる際の加熱よる間接加熱であ
る点に特徴を有するものである。
前記絶縁シートにおける「孔明きシート」はLDPE
(低密度ポリエチレン),PET(ポリエステル)など
の極薄フィルム、又はポリエステル繊維などの合成繊維
製不織布に所定の寸法の孔径を有する孔を所定の開孔率
になるように開孔したものを用いている。
[考案が解決しようとする課題] しかし乍ら、その後の研究によりこれらの孔明きシート
は次の様な欠点を有することが判明した。
即ちLDPEやPETフィルムを用いる場合 フィルム厚さが12.5〜25ミクロンと非常に薄いので孔
明け作業がしにくく、安定した開孔率が得られない。
開孔時に孔の周辺に傷が発生し易く、その傷によって
アスファルトシートへの積層時にフィルムがしばしば切
れる。
LDPEフィルムのように軟かいフィルムの場合、ア
スファルトコンパンドシートへの積層時に開孔部を中心
にして大きく変形して楕円形になり、楕円の長軸部から
裂け目が生じ孔が連接することがある。
フィルムの場合、上記,の欠点が出易いため、積
層時になるべくテンション(張力)をかけずに積層しな
ければならず、その結果、積層時にフィルムにシワが入
り易く、製品の品質、外観及び防水施工の仕上りにまで
影響を及ぼす。
また、合成繊維製不織布を用いた場合 0.1〜0.15mm程度の厚さの不織布を用いた場合、アス
ファルトコンパンドが不織布中へ浸透し、開孔部以外の
部分でも防水下地へ接着するようになり、防水下地との
絶縁性が阻害される。
上記の欠点を解消する為に不織布の厚さを0.2〜0.2
5mmと厚くすると、開孔部でのアスファルトコンパンド
が盛り上り、不織布表面まで到達せず開孔部での防水下
地への接着効果が不十分となる。また無用のコスト高を
招く結果となる。
[課題を解決する為の手段] 本考案はこれらの欠点を解消した孔明きシートを用い
て、前記発明の実施に好適な絶縁シートを提供せんとす
るもので、その手段は低温特性のすぐれたアスファルト
コンパンドシートの上面に、熱可塑性合成樹脂製で且つ
加熱溶融時に容易に溶融アスファルトコンパンド層と相
溶する合成樹脂からなる粘着防止用フィルムを積層し、
下面には合成繊維製不織布と合成樹脂フィルムの積層体
で且つ所定寸法の孔径を有する接着孔を設けてなる孔明
きシートを積層したことである。
[実施例] 本考案の一実施例を図面について説明すると、低温特性
のすぐれたアスファルトコンパンドシート1はストレー
トアスファルトにアタクチックポリプロピレン,SBS
樹脂,ブチルゴムなどの合成樹脂又はゴム成分を添加し
た、常温で適度の粘着性を有するもので1.5〜1.6mm厚の
シート状に展延したものであり、このシート1の上面に
粘着防止用フィルム2を、下面に孔明きシート3を夫々
積層する。
粘着防水用フィルム2はポリエチレン、エチレン含有率
の高いエチレン・酢酸ビニル・共重合体(EVA),エ
チレン・プロピレン共重合体,ブチルゴム,ポリエチレ
ンとポリプロピレンのポリマーブレンドなどの熱可塑性
合成樹脂の10〜20ミクロンの極薄フィルムであり、アス
ファルトコンパンドを展延する際のキャリヤーシートと
しての役割を有するもので、加熱溶融時に容易な溶融ア
スファルトコンパンド層と相溶するものである。
孔明きシート3はポリエステル繊維などの合成繊維製の
不織布31と合成樹脂製フィルム32との積層体で、秤量と
して80〜100g/m2,厚さ0.1〜0.15mmの範囲のものが適
している。不織布31と合成樹脂製フィルム32とは原則と
して同種のもの、もしくは相互に親和性を有するものを
用いる。例えば不織布31がポリエステル繊維製である場
合、積層フィルム32は同種のポリエステル製のフィルム
又は該ポリエステル繊維に対してすぐれた親和性を有
し、加熱融着可能な合成樹脂製フィルムを用いる。この
様な組合せとしてナイロン繊維製不織布とナイロンフィ
ルム、ポリプロピレン繊維製不織布とポリエチレン・ポ
リプロピレンポリマーブレンドフィルムがあり、いずれ
の組合せの場合も、接着剤を用いることなく加熱により
容易に融着することが可能である。親和性を有しない組
合せの場合には熱活性型の接着剤を用い、相互に接着せ
しめることは任意に設計して良く、本考案を逸脱するも
のではない。
これらの組合せによる積層シートに対し、コンクリート
防水下地に対する接着孔Hを穿孔するが、この接着孔H
の孔径は積層シートの厚さが0.05〜0.1mm程度の薄いも
のの場合は20mmφ以下の孔径でも良いが、積層シートの
厚さが0.1mm〜0.15mm程度の厚さの場合は30mm前後の孔
径の接着孔が必要となる。これは、この接着孔Hからの
アスファルトコンパンドの盛り上りが十分得られないこ
とによる。即ち積層シート厚が薄いものの方がこの盛り
上りは十分得られ、20mmφ以下でもよいが、厚いものほ
ど盛り上りが不十分となり、薄いものに比して孔径を大
きくすることによりコンクリート防水下地に対する接着
が十分になる。
孔明きシート3における開孔率Xも重要な要件で第1図
に示すように孔明きシート3の孔部Hの最小繰返し単位
面積L×に対する孔面積 πRH(RH=孔Hの半径)の比、即ち で示され、本考案の防水シートの場合10%〜20%の範囲
が好適である。
このような孔明きシート3の不織布31側に、アスファル
トコンパンドシート1を積層し、合成樹脂製フィルム32
側に離型紙4を積層せしめる。
次に具体的実施の態様により本考案を詳述する。
厚さ0.12mmで秤量105g/m2のポリエステル繊維製不織布
31を用い、その片面に25ミクロン厚さのポリエステルフ
ィルム32を加熱積層し、積層シートとする。
この積層シートに孔径30±2mmで孔中心部間隔がシート
長さ方向に50mm幅方向に120mmで千鳥格子状になるよう
接着孔Hを開孔した。この場合の開孔率Xは であった。
軟化点(環球法:JISK2207)が125±15℃で、低温
折曲げ(15mmφ、180度:JIS A6022)が−10℃、
針入度(1/10mmφ、100g・5秒間、JIS K2207)
が48mmのアスファルトコンパンド1を10ミクロンのポリ
エチレンフィルム2上に1.4±0.2mm厚に展延し、このポ
リエチレンフィルム2とは反対側に前記の孔明きシート
3を熱時に積層し、該シート3のポリエステルフィルム
32側に離型紙4を積層してロール状に巻取った。
この防水シートAは下記の特性を有する。
厚さ(mm) 1.5±0.2 引張り強さ(kg/cm) 2.5以上 JISA6022 伸び(%) 10以上 〃 寸法安定 この防水シートAは第3図に示す防水工法に使用され
る。即ちコンクリート躯体G上に適宜のプライマーPを
施し(これは必要に応じて施す)、プライマーPが乾燥
後、その上面に離型紙4を剥離しつつ防水シートAの孔
明きシート3面が接するように載置する。次いで別途準
備された中間にポリエステル不織布層11を介在され、表
面に砂付き層13、裏面にポリエチレンフィルム12を有す
るアスファルトコンパンド10,10′よりなる上層防水シ
ートBを防水シートA上に積層し、上層防水シートの裏
面フィルム12と下層防水シートAの表面フィルム2間を
プロパンガストーチEによる火災を放射してポリエチレ
ンフィルム12,2及びアスファルトコンパンド層10′,
1を加熱して両層を溶融一体化する。
この場合、下層防水シートAは上記のトーチによる加熱
によってトーチに当接した部分はドロドロに溶融するが
下層全体、特に孔明きシート部はトーチの火災に直接当
接していないけれども、トーチの熱によって軟化し、開
孔部Hに盛り上っているアスファルトコンパンドがコン
クリート防水下地Gに強固に接着するようになる。
しかし乍ら、接着孔H以外の部分はポリエステルフィル
ム32によってコンクリート躯体Gとは接着しておらず、
絶縁部分を形成しており、躯体のヒビ割れやクラック又
は変形等の損傷に充分対応することが出来る防水仕上げ
が得られる。
[考案の効果] 本考案は、アスファルトコンパンドシートの下面に、合
成樹脂製不織布と合成樹脂製フィルムとの積層体で且つ
所定寸法の孔径を有する接着孔を設けた孔明きシートを
積層したから、 ア)孔明きシート3をアスファルトコンパンドシート1
の下面に積層する際に、多少の引張り力を加えても不織
布層が存在することで変形することが少なく、正しい形
状で、シワも発生することなく積層することができる。
イ)また上記ア)の積層時に押圧力を充分加えることが
可能となる為、開孔部におけるアスファルトコンパンド
の盛り上りが充分に得られるので防水下地に対して所定
の接着強度が得られる。
ウ)不織布層にアスファルトコンパンドを充分浸透させ
ることができ、それによりアスファルトシート層と孔明
きシートとの充分な接着化が得られる。
エ)上記ウ)の場合、不織布層にアスファルトコンパン
ドが浸透して来ても、積層フィルム層によって遮断され
る為、アスファルトが孔明きシート表面にまで浸出する
ことがなく、防水下地に対し、所定の非接着部(絶縁
性)が保持できる。
オ)経時変化により防水シート層全体の老化が進行して
も、不織布層の存在によって収縮が防止できるので、非
接着部(絶縁部)の原因による収縮は極めて小さい。
などの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案防水シートの実施の一例を示すもので、第
1図は一部切欠する平面図、第2図は拡大縦断正面図、
第3図は使用状態の断面図であり、図中、1はアスファ
ルトコンパンドシート、2は粘着防止用フィルム、3は
孔明きシート、31は不織布、32は合成樹脂製フィルム、
Hは接着孔である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 広瀬 輝雄 神奈川県横浜市南区大岡2―26―47 (72)考案者 島根 修治 東京都台東区台東1―6―6 株式会社ニ チロン内 (56)参考文献 特開 昭60−198233(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】低温特性のすぐれたアスファルトコンパウ
    ンドシートの上面に、熱可塑性合成樹脂製で且つ加熱溶
    融時に容易に溶融アスファルトコンパンド層と相溶する
    合成樹脂からなる粘着防止用フイルムを積層し、下面に
    は合成繊維製不織布と合成樹脂フイルムとの積層体で且
    つ所定寸法の孔径を有する接着孔を設けてなる孔明きシ
    ートを合成繊維製不織布がアスファルトコンパンド層と
    接するように積層したことを特徴とするアスファルト系
    防水シート
JP1988137699U 1988-10-20 1988-10-20 アスファルト系防水シート Expired - Lifetime JPH069177Y2 (ja)

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JP1988137699U JPH069177Y2 (ja) 1988-10-20 1988-10-20 アスファルト系防水シート

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JPH0258524U JPH0258524U (ja) 1990-04-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0145064B1 (en) * 1983-12-02 1988-01-20 Modified Asphalt- And Glassmatmachines Ltd Modiglass Sheet of roofcovering material

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JPH0258524U (ja) 1990-04-26

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