JPH0691235A

JPH0691235A - 管・棒状物の選別装置

Info

Publication number: JPH0691235A
Application number: JP24441292A
Authority: JP
Inventors: Yoshihiro Kitagawa; 良弘北川; Fumiaki Toyama; 文章外山
Original assignee: Nippon Electric Glass Co Ltd
Current assignee: Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority date: 1992-09-14
Filing date: 1992-09-14
Publication date: 1994-04-05

Abstract

(57)【要約】【目的】処理速度の高い管・棒状物にも高速度に追従
できる管・棒状物の選別装置を提供すること。【構成】送りコンベア（１）のアタッチメント（２）
に第１の支持凹部（2a）と第２の支持凹部（2b）とを設
置し、全ての管・棒状物（ａ）を最初、アタッチメント
（２）の第１の支持凹部（2a）に支受させて略垂直方向
下向き走行領域に向けて搬送し、検査部（５）にて不良
品と判定されたものは、不良品選別用エアーノズル
（３）の設置位置で高圧空気が噴射され、第２の支持凹
部（2b）に移載されるが、良品は、そのまま素通りして
良品取出しシュート（４）に至り、ここから移載されて
次工程に送られる。一方、第２の支持凹部（2b）に移載
された不良品は、良品取出しシュート（４）で移載され
ることなく素通りし、不良品廃棄部（６）で落下排出さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、良品・不良品の管・棒
状物を選別する選別装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】例えば、ガラス管製造工程で連続して管
引き製造されたガラス元管は、所定長毎に粗切断され、
切断後、所定の検査（外観、寸法、形状、キズ等）が行
なわれ、不良品と判定されたガラス管は、自動的に選別
除去されている。

【０００３】従来の選別装置は、良品側と不良品側とに
シーソー状に切り替えられるシュートを採用し、或い
は、良品側と不良品側とを往復するシュートを採用して
いる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の選別装置は、ガ
ラス管の処理速度が速くなると、選別動作が追従できな
かったり、停止位置精度がばらつく等の問題があった。
この場合、不良のガラス管を選別できないばかりでな
く、流れ前後のガラス管及び機械にまでも悪影響を及ぼ
していた。

【０００５】本発明は、従来の選別装置の上記問題点に
鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、処
理速度の高いガラス管にも高速度に追従できる管・棒状
物の選別装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、略垂直方向下向きに走行する領域を備え
た無端状チエーンに所定間隔で先端側に第１の支持凹部
を、基部側に第２の支持凹部を有し、両支持凹部間に境
界部を形成したアタッチメントが取り付けられており、
所定長の管・棒状物を第１の支持凹部でそれぞれ平行に
支受して搬送する送りコンベアと、送りコンベアの略垂
直方向下向きの走行領域に設置され、第１の支持凹部に
支持されて搬送されてくる管・棒状物を第２の支持凹部
側へ移し替える不良品選別用エアーノズルと、エアーノ
ズルの下方に傾斜状に設置され、始端を送りコンベアの
第１の支持凹部の通過位置に設定した良品取出しシュー
トと、送りコンベアの上流側に設置され、管・棒状物に
所定の検査をして良品・不良品を判定し、不良品と判定
されたものについては、その不良信号を不良品選別用エ
アーノズルの設置位置までシフトして該不良品選別用エ
アーノズルを噴射作動させる検査部と、送りコンベアの
略垂直方向下向き走行部の下部に設置された不良品廃棄
部とで管・棒状物の選別装置を構成したものである。

【０００７】

【作用】送りコンベアで送られてくる全ての管・棒状物
は、上流側の検査部で検査され、良品と不良品の判定が
なされており、不良品と判定されたものについては、そ
の不良信号を選別位置、即ち、不良品選別用エアーノズ
ルの設置位置へシフトしておく。全ての管・棒状物は、
最初、アタッチメントの第１の支持凹部に支受されて搬
送される。良品の管・棒状物については、送りコンベア
が略垂直方向下向きに走行する領域まで送られてくる
と、良品取出しシュートに移載されて次工程に送られ
る。不良品の管・棒状物については、当該管・棒状物が
送りコンベアの略垂直方向下向き走行領域の良品取出し
シュートの上方の不良品選別用エアーノズルの設置位置
まで送られてきたとき、該不良品選別用エアーノズルが
検査部からの不良信号によって高圧空気を噴射する。こ
れにより、当該管・棒状物は、アタッチメントの第１の
支持凹部から第２の支持凹部へ境界部を越えて移し替え
られる。その結果、良品取出しシュートに移載されずに
通過し、不良品廃棄部に搬送され、アタッチメントが反
転することにより落下する。

【０００８】

【実施例】図１は本発明に係る管・棒状物の選別装置の
実施例を示す要部概略側面図であり、図２は送りコンベ
アの部分正面図である。これらの図において、（１）は
送りコンベア、（２）はアタッチメント、（３）は不良
品選別用エアーノズル、（４）は良品取出しシュート、
（５）は検査部、（６）は不良品廃棄部を示している。

【０００９】送りコンベア（１）は、略垂直方向下向き
に走行する領域を備えた２条の無端状チエーン（1a）に
所定間隔で管・棒状物（ａ）の搬送用のアタッチメント
（２）が取り付けられている。このアタッチメント
（２）は、先端側に第１の支持凹部（2a）を、基部側に
第２の支持凹部（2b）を有し、両支持凹部（2a）（2b）
間に境界部（2c）を備え、少なくとも第１の支持凹部
（2a）は緩衝作用をもつゴムまたは樹脂で形成され、送
りコンベア（１）の運動及び振動等で管・棒状物（ａ）
が落ちることなく、かつ、高圧空気にて吹き飛ばされる
ことのできる傾斜凹部とされている。送りコンベア
（１）は、所定長の管・棒状物（ａ）をアタッチメント
（２）の第１の支持凹部（2a）でそれぞれ平行に支受し
て搬送する構造であって、そのために、送りコンベア
（１）の管・棒状物（ａ）の受け取り位置から不良品選
別用エアーノズル（３）の設置位置までの間に、ガイド
（1b）が設置してある。このガイド（1b）は、管・棒状
物（ａ）の受け取り位置から不良品選別用エアーノズル
（３）の設置位置までの間で管・棒状物（ａ）がアタッ
チメント（２）の第１の支持凹部（2a）から第２の支持
凹部（2b）に自重等で移動することを防止し、管・棒状
物（ａ）をアタッチメント（２）の第１の支持凹部（2
a）に支受させた状態を確保して搬送させるためのもの
である。

【００１０】不良品選別用エアーノズル（３）は、送り
コンベア（１）の略垂直方向下向き走行領域内に高圧空
気の噴射方向を水平にして管・棒状物（ａ）の管軸方向
に複数個設置され、アタッチメント（２）の第１の支持
凹部（2a）に支受されて搬送されてきた管・棒状物
（ａ）をアタッチメント（２）の第１の支持凹部（2a）
から第２の支持凹部（2b）に境界部（2c）を越えて移し
替えさせるもので、電磁弁（3a）を介して高圧空気供給
源（3b）に接続されている。

【００１１】良品取出しシュート（４）は、送りコンベ
ア（１）の略垂直方向下向き走行領域の不良品選別用エ
アーノズル（３）の設置位置より下方に傾斜状に設置さ
れ、その始端は、送りコンベア（１）の略垂直方向下向
き走行領域におけるアタッチメント（２）の第１の支持
凹部（2a）の通過位置に侵入させてあり、アタッチメン
ト（２）の第１の支持凹部（2a）に支受されて下方に移
動する管・棒状物（ａ）を掬い取らせるようにして移載
させるものである。しかし、アタッチメント（２）の第
２の支持凹部（2b）に支受されて搬送される管・棒状物
（ａ）は素通りさせるものである。

【００１２】検査部（５）は、送りコンベア（１）の上
流の適宜の位置に設置されるもので、製造工程等から連
続的に搬送されてくる管・棒状物（ａ）をＣＣＤカメラ
等で全数検査し、良品と不良品との判定を行ない、その
結果、不良品である場合は、不良信号を不良品選別用エ
アーノズル（３）の設置位置までシフトさせて出し、電
磁弁（3a）を例えば、タイマーで設定した時間だけ開動
作（ＯＮ）させ、高圧空気供給源（3b）からの高圧空気
を噴射させて、丁度到着した不良の管・棒状物（ａ）を
アタッチメント（２）の第１の支持凹部（2a）から第２
の支持凹部（2b）に境界部（2c）を越えて移し替えさせ
るものである。検査部（５）の検査項目は、例えば、管
・棒状物（ａ）の外観、寸法、形状、キズ等、何でもよ
いものである。

【００１３】検査部（５）の不良信号をシフトさせる方
法は、例えば、検査位置から不良品選別用エアーノズル
（３）の設置位置まで管・棒状物（ａ）が送りコンベア
（１）で搬送される所要時間及び送りタイミングに一致
するようにシフトさせるものである。

【００１４】不良品廃棄部（６）は、送りコンベア
（１）の略垂直方向下向き走行領域の下方に設置するも
ので、図の実施例では、クラッシャー（6a）とカレット
コンベア（6b）とを設置した場合を例示している。この
場合、不良の管・棒状物（ａ）は、不良品選別用エアー
ノズル（３）によって、アタッチメント（２）の第２の
支持凹部（2b）に支受されて良品取出しシュート（３）
を素通りし、下方に移動してきてアタッチメント（２）
が反転することにより、自重で下方に落下し、対象物が
ガラス管の場合は、クラッシャー（6a）内で粉砕され、
カレットコンベア（6b）により回収され、ガラス溶融炉
に供給されて再度溶解して使用される。

【００１５】本発明の実施例は、以上の構成からなり、
次に、動作を説明する。送りコンベア（１）で送られて
くる全ての管・棒状物（ａ）は、上流側の検査部（５）
で検査され、良品と不良品の判定がなされており、不良
品と判定されたものについては、その不良信号を選別位
置、即ち、不良品選別用エアーノズル（３）の設置位置
へシフトしておく。全ての管・棒状物（ａ）は、最初、
アタッチメント（２）の第１の支持凹部（2a）に支受さ
れて搬送される。良品の管・棒状物（ａ）については、
送りコンベア（１）が略垂直方向下向きに走行する領域
まで送られてくると、良品取出しシュート（４）に移載
されて次工程に送られる。不良品の管・棒状物（ａ）に
ついては、当該管・棒状物（ａ）が送りコンベア（１）
の略垂直方向下向き走行領域の良品取出しシュート
（４）の上方の不良品選別用エアーノズル（３）の設置
位置まで送られてきたとき、該不良品選別用エアーノズ
ル（３）が検査部（５）からの不良信号によって高圧空
気を噴射する。これにより、当該管・棒状物（ａ）は、
アタッチメント（２）の第１の支持凹部（2a）から第２
の支持凹部（2b）へ境界部（2c）を越えて移し替えられ
る。その結果、良品取出しシュート（４）に移載されず
に通過し、不良品廃棄部（６）に搬送され、アタッチメ
ント（２）が反転することにより落下する。

【００１６】

【発明の効果】本発明によれば、送りコンベアのアタッ
チメントに第１の支持凹部と第２の支持凹部とを設置
し、全ての管・棒状物を最初、アタッチメントの第１の
支持凹部に支受させて略垂直方向下向き走行領域に向け
て搬送し、検査部にて不良品と判定されたものは、不良
品選別用エアーノズルの設置位置で高圧空気が噴射さ
れ、第２の支持凹部に移載されるが、良品は、そのまま
素通りして良品取出しシュートに至り、ここから移載さ
れて次工程に送られる。一方、第２の支持凹部に移載さ
れた不良品は、良品取出しシュートで移載されることな
く素通りし、不良品廃棄部で落下排出される。このよう
に、本発明によれば、処理速度の高い管・棒状物にも高
速度に追従できる管・棒状物の選別装置を提供すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る管・棒状物の選別装置の実施例を
示す要部概略側面図。

【図２】送りコンベアの部分正面図。

【符号の説明】

１送りコンベア２アタッチメント 2a 第１の支持凹部 2b 第２の支持凹部 2c 境界部３不良品選別用エアーノズル４良品取出しシュート５検査部６不良品廃棄部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】略垂直方向下向きに走行する領域を備え
た無端状チエーンに所定間隔で先端側に第１の支持凹部
を、基部側に第２の支持凹部を有し、両支持凹部間に境
界部を形成したアタッチメントが取り付けられており、
所定長の管・棒状物を第１の支持凹部でそれぞれ平行に
支受して搬送する送りコンベアと、送りコンベアの略垂直方向下向きの走行領域に設置さ
れ、第１の支持凹部に支持されて搬送されてくる管・棒
状物を第２の支持凹部側へ移し替える不良品選別用エア
ーノズルと、エアーノズルの下方に傾斜状に設置され、始端を送りコ
ンベアの第１の支持凹部の通過位置に設定した良品取出
しシュートと、送りコンベアの上流側に設置され、管・棒状物に所定の
検査をして良品・不良品を判定し、不良品と判定された
ものについては、その不良信号を不良品選別用エアーノ
ズルの設置位置までシフトして該不良品選別用エアーノ
ズルを噴射作動させる検査部と、送りコンベアの略垂直方向下向き走行部の下部に設置さ
れた不良品廃棄部とからなることを特徴とする管・棒状
物の選別装置。