JPH0690548A - 回転電機のブラシ装置 - Google Patents

回転電機のブラシ装置

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JPH0690548A
JPH0690548A JP23726692A JP23726692A JPH0690548A JP H0690548 A JPH0690548 A JP H0690548A JP 23726692 A JP23726692 A JP 23726692A JP 23726692 A JP23726692 A JP 23726692A JP H0690548 A JPH0690548 A JP H0690548A
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JP
Japan
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commutator
brush
electric conductor
width
electric machine
Prior art date
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Application number
JP23726692A
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English (en)
Inventor
Motoyuki Tanaka
素之 田中
Yasunori Hatano
康則 秦野
Tadashi Ozawa
正 小澤
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Tokyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ブラシの抵抗損失及び発熱を少なく抑え、か
つ、スパークの発生を少なくする。 【構成】カーボンブラシ41の電気導体44の主電流方
向に垂直な断面積形状について、整流子15の回転方向
に沿う電気導体44の幅Wを、整流子片15b間の絶縁
幅より小さく形成し、整流子15の軸方向に沿う電気導
体44の長さHを長く形成したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、整流子電動機又は発
電機等の回転電機に使用され、その回転される整流子に
摺動接触するブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】整流子電動機等に使用されるブラシは、
カーボン系のものと貴金属系のものとに大別され、カー
ボン系のブラシが一般的である。カーボン系ブラシは、
カーボンを主成分として粘結剤を用いて圧縮固化し、高
温で焼いて形成されており、粘結剤には合成樹脂が通常
採用されている。
【0003】ところで、カーボン系ブラシと整流子の整
流子片との摺動接触に伴ってスパークが発生することが
知られており、このスパークの発生を少なくするため、
従来カーボン系ブラシの主成分をなすカーボンには一般
的に1平方cmあたり3万μΩ以上の高い抵抗値を持つ
カーボンを採用して、整流子片間の抵抗整流を大きく
し、ブラシにより短絡する整流子片間に流れる電流の量
を小さくしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のカーボン系ブラシでは抵抗損失が大きく、発熱量も大
きいかった。すなわち、抵抗損失が大きいということは
電流の流れが悪いということであり、発熱量が大きいと
いうことは電気エネルギーがその分だけ熱エネルギーに
変換してしまったので、電動機としてのエネルギー効率
が悪いという問題があった。さらに、発熱量が大きいた
めブラシが高温になるので、磨耗が激しくなり、ブラシ
の寿命が短くなるという問題があった。
【0005】そこで本発明者は、ブラシ主部を成した材
料の抵抗率よりも抵抗率が低い粉末を固めて形成される
電気導体を、前記ブラシ主部にその主電流方向に延ばし
て埋め込んだカーボンブラシを提案した。
【0006】例えば、図5に示すように、このカーボン
ブラシ101において、前記ブラシ主部101aはカー
ボンが採用され、前記電気導体101bは低抵抗の銅粉
末からなり、この粉末は主電流方向に延びてブラシ主部
101aの穿った穴に詰め込んで固められている。この
カーボンブラシ101によれば、その全電気抵抗を小さ
くできるため抵抗損失及び発熱を少なくすることができ
る。
【0007】整流子102は、ロータ軸103と一体に
回転する合成樹脂製のボス部104と、このボス部10
4の外周に周方向に間隔を存して設けられた多数の整流
子片105aと、これらの整流子片105a相互を絶縁
する絶縁物105bとを備えている。各整流子片105
aにはロータ巻線の端末が電気的に接続されている。こ
の整流子102に向かって突出して、筒状のブラシガイ
ド106が設けられており、このブラシガイド106の
内部にカーボンブラシ101が収納されている。整流子
102に対するカーボンブラシ101の反対側面には圧
縮形のコイルばね107が設けられ、このコイルばね1
07によりカーボンブラシ101は常に整流子102に
向けて付勢されている。従って、カーボンブラシ101
の整流子側端部がブラシガイド106から突出されて、
整流子102の外周面に摺動可能に押し付けられてい
る。また整流子102に対するカーボンブラシ101の
反対側面にはピッグテール108が電気的に接続されて
いる。
【0008】なお、図6に前記カーボンブラシ101の
整流子102に接触している面の図を示す。整流子10
2の整流子片105aの配置位置の一例を破線により示
す。
【0009】このようなカーボンブラシで、抵抗損失及
び発熱をより少なくするためには、カーボンブラシの主
電流方向に垂直な断面において、電気導体101bの断
面積を大きくすれば良い。
【0010】しかし、電気導体101bの断面形状が円
形状でその半径を大きくすると、それだけ直接整流子片
105aと電気導体101bとの接触する面積が大きく
なって整流子片間の抵抗整流が小さくなり、従って、整
流子片105a間に流れる電流の量が大きくなってスパ
ークの発生が多くなるという問題があった。
【0011】そこでこの発明は、ブラシの抵抗損失及び
発熱を少なく抑え、かつ、スパークの発生を少なくする
ことができる回転電機のブラシを提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、回転
される整流子の互いに絶縁された複数の整流子片に接し
て磨耗する部分の略全長が、主電流方向に延びて抵抗率
が異なる2種以上の材料で形成される回転電機のブラシ
において、ブラシの主部を成した材料の材質よりも低い
抵抗率の材質で形成される電気導体の整流子の回転方向
に沿う幅を狭く形成すると共に、電気導体の整流子の軸
方向に沿う長さを電気導体の幅より長く形成したもので
ある。
【0013】請求項2の発明は、回転される整流子の互
いに絶縁された複数の整流子片に接して磨耗する部分の
略全長が、主電流方向に延びて抵抗率が異なる2種以上
の材料で形成される回転電機のブラシにおいて、ブラシ
の主部を成した材料の材質よりも低い抵抗率の材質で形
成される電気導体の整流子の回転方向に沿う幅を整流子
片間の絶縁幅よりも狭く形成すると共に、電気導体の整
流子の軸方向に沿う長さを電気導体の幅より長く形成し
たものである。
【0014】
【作用】請求項1の発明においては、ブラシの主部の材
料の材質よりも低い抵抗率の材質で形成される電気導体
の整流子の回転方向に沿う幅を狭く形成したことによ
り、整流子片間の抵抗整流を大きくすることができる。
また、電気導体の整流子の軸方向に沿う長さを電気導体
の幅より長く形成したことにより、ブラシ全体の抵抗値
を小さくできる。
【0015】請求項2の発明においては、ブラシの主部
の材料の材質よりも低い抵抗率の材質で形成される電気
導体の整流子の回転方向に沿う幅を、整流子片間の絶縁
幅より狭く形成したことにより、整流子片間の抵抗整流
をより大きくすることができ、スパークの発生を防止す
ることができる。また、電気導体の整流子の軸方向に沿
う長さを電気導体の幅より長く形成したことにより、ブ
ラシ全体の抵抗値を小さくすることができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。なおこの実施例は本発明を適用したカーボン
ブラシを使用した整流子電動機で、図1はこの整流子電
動機の側面の一部断面の側面図である。
【0017】1は金属製の電動機ケースで、これはケー
ス本体2とケース端板3とから形成されている。
【0018】ケース本体2は、底4a付きの円筒部4の
前記底4aの反対側を開口し、この開口の終縁部に取付
部5を一体に設けて形成されている。取付部5は、環状
平面部6と、筒部7と、突縁8とで形成されている。環
状平面部6はケース本体2の開口縁から一体にこの本体
2の外側方向にはり出して形成され、筒部7は環状平面
部6の外周から底4a側に向けて折れ曲がってケース本
体2と平行に形成され、かつ、突縁8は筒部7の先端か
ら外側方向に直角に折れ曲がって形成されている。円筒
部4の底4a側には排気孔9が設けられていると共に、
底4aにも図示しない排気孔が設けられている。底4a
の中央部には軸受け10を収納した軸受取付部11が形
成されている。
【0019】ケース側板3は、ケース本体2の一端開口
を径方向に横断するように、例えば平面形状が前記径方
向に延びる略帯板状をなし、その中央部軸受け12を収
納した軸受取付部13を一体に設けて形成されている。
このケース側板3の両端部は環状平面部6にねじ止めさ
れている。このため、ケース本体2の一端開口は、完全
に塞がれることなく部分的に開口されている。
【0020】ケース本体2内には、ステータ14と、こ
のステータ14の内側に配設される整流子15付きのロ
ータ16とがそれぞれ収納されている。ステータ14が
有するステータコアは、軸方向から見た外径形状が略四
角形状であって、その面取りされた4つの角部を円筒部
4の内面に密接させてケース本体2に固定されている。
この固定により、円筒部4の内面と前記ステータコアの
外面との間には4つの風路19がそれぞれ形成されてい
る。ロータ16はそのロータ軸17を前記軸受け10,
12に支持されて回転自在に設けられていると共に、ロ
ータ軸17は軸受け12及び軸受取付部13を貫通して
いる。
【0021】整流子15は、軸受け10側に位置してロ
ータ軸17に固定されている。この整流子15は、図3
に示すように、ロータ軸17と一体に回転する合成樹脂
製のボス部15aと、このボス部15aの外周に周方向
に間隔を存して設けられた多数の整流子片15bと、こ
れらの整流子片15b相互を絶縁する絶縁物15cとを
備えている。整流子片15bには、ロータ巻線の端末が
電気的に接続されている。
【0022】ケース本体2の円筒部4には、整流子15
を挟んで正極側と負極側のブラシ装置18がそれぞれ取
付けられており、図2(a)のブラシ装置18の断面
図、図2(b)のブラシ装置18の正面図に示すよう
に、ブラシ装置18が備えるブラシホルダ21は、合成
樹脂製等の電気絶縁材料で形成され、その本体部22は
挿通穴23を有して略四角筒状をなしている。本体部2
2にケース本体2の外面に重なる支持片24が一体に突
設されている。なおブラシホルダ21は図1に示すよう
に、本体22を円筒部4に開口する装着部4bに挿通
し、支持片24をねじ26で円筒部4に締付ける事で、
ケース本体2に固定されている。
【0023】ブラシホルダ21の挿通孔23には、金属
製のブラシガイド27が嵌合されている。ブラシガイド
27は、互いに平行な上下一対のガイド側壁27a,2
7bと、これらの側壁27a,27bの一端間を繋ぐと
共に中間部に外側に膨出する湾曲部を有したガイド側壁
27cと、この側壁27cと平行でガイド側壁27a,
27bの他端間を繋ぐと共に中間部に外側に膨出する湾
曲部を有したガイド側壁27dとにより、筒状をなして
いて、本体部22から整流子15に向かって突出されて
いる。
【0024】このブラシガイド27は図3に示すよう
に、その先端開口を整流子15の周面と対向して、整流
子15の径方向に設けられていると共に、そのガイド側
壁27cは、図中矢印Pで示される整流子15の回転方
向前側に位置され、ガイド側壁27dは整流子15の回
転方向後側に位置されている。
【0025】ブラシガイド27の整流子15と反対側の
端部には挿通孔23の開口縁に引っ掛かる抜け止め片2
8が折曲げられていると共に、本体部22から突出する
ブラシガイド27の付け根部分には、本体部22の端面
に引掛かる切り起こし片25が形成されている。この切
り起こし片25は、抜け止め片28との間に本体部22
を挟んで、ブラシホルダ21にブラシガイド27を固定
している。
【0026】ブラシホルダ21の本体部22は端子取付
孔29を有し、この取付孔29は、挿通孔23と略平行
に設けられていると共に、その内部には電流供給用の端
子金具30が取付けられている。
【0027】端子金具30は板金製であり、挿通孔23
の開口端を覆うキャップ片31と、端子取付孔29に挿
入される抜け止め片32とを一体に有している。抜け止
め片32には、断面円弧状に湾曲された凸部33と、こ
の凸部33に連続して山形状に折曲げられた弾性変形可
能な屈曲部34とが形成されており、これらの凸部33
と屈曲部34の頂部は端子取付孔29の内面に押し付け
られている。
【0028】屈曲部34の先端部は、端子取付孔29か
ら本体ケース2の内側に突出され、その突出部分34a
には本体部22の端面に引掛かる係止片35が一体に切
り起こされている。この係止片35は、キャップ片31
との間で本体部22を挟んで、端子取付孔29からの端
子金具30の抜け止めをしている。突出部分34aは前
記ステータ14のステータコアに取付けた端子台36の
接続端子(図示せず)に差し込まれて、この端子を介し
てステータ巻線に接続されるようになっている。
【0029】ブラシガイド27の内部には、軸直角方向
の断面が全体として略四角形をなす棒状のカーボン系ブ
ラシ41が、軸方向に移動可能に嵌合支持されている。
このブラシ41の主部42は、カーボン粉末を主成分と
して、この粉末を合成樹脂の粘結剤と共に圧縮成形した
ものを焼結することにより形成された、いわゆる樹脂バ
インドタイプのものである。
【0030】このブラシ主部42の例えば中心部には軸
方向略全長にわたる(すなわち、ブラシ主部42の主電
流方向に略全長にわたって延びる)穴43が、その穴4
3の前記整流子15の回転方向に沿う幅Wを整流子片1
5b間の絶縁物の幅(約0.6mm)より狭く(例えば
0.5mm)、またその穴43の整流子15の軸方向の
長さHを長くして設けられている。すなわちこの穴43
は、図4に示すように、略楕円形状に形成されており、
この穴43には電気導体44が充填されている。この電
気導体44は、ブラシ主部42を形成する導電材料より
も低効率の低い粉末材料、例えば銅の粉末を穴43に詰
め込み、かつ、突き固めて形成されたものである。従っ
て、電気導体44はブラシ主部42に直接密接してい
る。なお、本実施例においては電気導体44の抵抗率を
より小さくするために、前記銅粉末には銀メッキを施し
たものを使用している。
【0031】このカーボンブラシ41の整流子15側の
側面は、整流子15の周面に適応した凹面で形成されて
いて、整流子片15bに摺接されている。さらに、ブラ
シ41の反整流子15側の端面41aには、ピッグテー
ル45の一端部が接続されている。すなわち、ピッグテ
ール45の一端部は、ブラシ41に形成された穴43に
挿入され、その周囲に詰められた銅粉末により固定され
ている。なお、この固定を確実にするために、ピッグテ
ール45の一端部を囲んだ銅粉末部分は、液状接着剤を
染み込ませて硬化されている。ピッグテール45の他端
は前記挿通孔23の開口端を覆うキャップ片31にスポ
ット溶接されている。
【0032】ブラシ41の反整流子15側の端面41a
とキャップ片31との間には、圧縮形のコイルばね46
が介在されている。このコイルばね46は、ブラシ41
を整流子15との間に挟んで、このブラシ41を常に整
流子15に向けて付勢することにより、ブラシ41の整
流子15側端部がブラシガイド27から突出されて、整
流子15の外周面に摺動可能に押し付けられている。
【0033】さらにカーボンブラシ41の整流子15側
の摺動面の形状寸法について説明すれば、図4に示すよ
うに、整流子片15bはその幅が2.5mm、長さが1
5mmであり、整流子片15b間の絶縁幅が0.6mm
となっている。この整流子片15bに対して、カーボン
ブラシ41(ブラシ主部42)の整流子15の回転方向
に沿う幅が6.4mm、整流子15の軸方向に沿う長さ
が9.5mmであり、カーボンブラシ41の電気導体4
4の整流子15の回転方向に沿う幅が0.6mm未満
(例えば0.5mm)となっている。またカーボンブラ
シ41の一端は、整流子片15bの長手方向の一端から
1mmの位置に配置するようになっており、完全にカー
ボンブラシ41の全面が、整流子15の回転により各整
流子片15bに接触するようになっている。
【0034】以上説明した電動機ケース1、軸受け1
0,12、ステータ14、ロータ16、及びブラシ装置
18により、電気掃除機に用いられる整流子電動機が形
成されている。
【0035】なお、図1に示したように前記ロータ軸1
7の電動機ケース1より外に突出した端部にはナット5
1を介してロータ軸17と一体に回転する遠心ファン5
2が取付けられている。このファン52は、中央部に吸
込口53を有すると共に、周部に吐出口54を有してい
る。遠心ファン52はファンカバー55で覆われてい
る。このカバー55は本体ケース2の取付部5に嵌合し
て取付けられていると共に、ファンカバー55は空気を
吸込むための開口部56を有している。開口部56は吸
込口53に入り込んでいる。
【0036】従って、遠心ファン52が回転されると、
開口部56を通して空気が吸込まれ、この吸込み空気は
遠心ファン52の吐出口54から吐出される。遠心ファ
ン52と取付部5との間には、遠心ファン52から吐出
された空気を電動機ケース1内に導く整流板57が設け
られている。整流板57は、遠心ファン52から吐出さ
れた空気を整流しつつ、この整流過程で空気の圧力を動
圧から静圧化するものであって、前記フレーム端板3に
ねじ止めされている。この整流板57によって整流され
た空気は、電動機ケース1内に流入され、前記風路19
を流通した後に、排気口9から電動機ケース1の外部に
排出される。
【0037】このように本実施例によれば、カーボンブ
ラシ41の電気導体44の主電流方向に垂直な断面積形
状について、整流子15の回転方向に沿う電気導体44
の幅Wを、整流子片15b間の絶縁幅より小さく形成
し、整流子15の軸方向に沿う電気導体44の長さHを
長く形成したことにより、整流子片15b間を整流子片
15b間の抵抗整流を大きくすることができ、さらに抵
抗率の低い電気導体44で互いに隣接する整流子片15
bを短絡させることがないので、スパークの発生を防止
することができる。また、長さHが大であることによ
り、幅Wが小さくても電気導体44に大きな断面積を確
保してカーボンブラシ41に流れる電流の電流密度を低
くすることができると共に、カーボンブラシ41の全体
の抵抗値を小さくすることができるので、抵抗損失及び
発熱量をより小さく抑えることができる。さらに発熱量
が小さいため、カーボンブラシ41の寿命を延ばすこと
ができる。
【0038】なおこの実施例においては、電気導体の形
状を略楕円形にしたものについて説明したが、この発明
はこれに限定されるものではなく、例えば長方形等にし
たものについても適用できるものである。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
ブラシの抵抗損失及び発熱を少なく抑え、かつ、スパー
クの発生を少なくすることができる回転電機のブラシを
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す一部断面の側面図。
【図2】同実施例のブラシ装置を示す断面図及び正面
図。
【図3】同実施例のカーボンブラシと整流子との摺動状
態の一例を示す図。
【図4】同実施例のカーボンブラシの整流子側の摺動面
を示す図。
【図5】従来例のカーボンブラシと整流子との摺動状態
の一例を示す図。
【図6】従来例のカーボンブラシの整流子側の摺動面を
示す図。
【符号の説明】
41…カーボンブラシ、42…ブラシ主部、44…電気
導体、15b…整流子片。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転される整流子の互いに絶縁された複
    数の整流子片に接して磨耗する部分の略全長が、主電流
    方向に延びて抵抗率が異なる2種以上の材料で形成され
    る回転電機のブラシにおいて、前記ブラシの主部を成し
    た材料の材質よりも低い抵抗率の材質で形成される電気
    導体の前記整流子の回転方向に沿う幅を狭く形成すると
    共に、前記電気導体の前記整流子の軸方向に沿う長さを
    前記電気導体の前記幅より長く形成したことを特徴とす
    る回転電機のブラシ。
  2. 【請求項2】 回転される整流子の互いに絶縁された複
    数の整流子片に接して磨耗する部分の略全長が、主電流
    方向に延びて抵抗率が異なる2種以上の材料で形成され
    る回転電機のブラシにおいて、前記ブラシの主部を成し
    た材料の材質よりも低い抵抗率の材質で形成される電気
    導体の前記整流子の回転方向に沿う幅を前記整流子片間
    の絶縁幅よりも狭く形成すると共に、前記電気導体の前
    記整流子の軸方向に沿う長さを前記電気導体の前記幅よ
    り長く形成したことを特徴とする回転電機のブラシ。
JP23726692A 1992-09-04 1992-09-04 回転電機のブラシ装置 Pending JPH0690548A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012526955A (ja) * 2009-05-22 2012-11-01 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング ダンパー

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012526955A (ja) * 2009-05-22 2012-11-01 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング ダンパー

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