JP3067711B2 - ブラシと整流子電動機 - Google Patents

ブラシと整流子電動機

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JP3067711B2
JP3067711B2 JP9263696A JP26369697A JP3067711B2 JP 3067711 B2 JP3067711 B2 JP 3067711B2 JP 9263696 A JP9263696 A JP 9263696A JP 26369697 A JP26369697 A JP 26369697A JP 3067711 B2 JP3067711 B2 JP 3067711B2
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素之 田中
康則 秦野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電機や整流子電
動機等に使用されて、整流子と摺動接触するブラシに関
するとともに、このブラシを使用するブラシ装置を備え
て例えば電気掃除機の電動送風機等のモータ部をなして
採用される整流子電動機に関する。
【0002】
【従来の技術】整流子電動機等に使用されるブラシは、
カーボン系のものと貴金属系のものとに大別され、カー
ボン系のブラシが一般的である。カーボン系ブラシは、
カーボンを主成分として粘結剤を用いて圧縮固化し、高
温で焼いて形成されており、粘結剤には合成樹脂が通常
採用されている。そして、例えば電気掃除機の電動送風
機に使用される従来のブラシは、単一種類のカーボンを
主成分として形成されている。しかも、このブラシと整
流子との摺動接触に伴うスパークの発生を少なくするに
は抵抗整流を大きくする必要があるため、従来のブラシ
の主成分をなすカーボンには、一般的に1平方cmあた
り3万μΩ以上の高い抵抗値を持つカーボンが採用され
ていた。したがって、ブラシの先端面に整流子の整流子
片が複数接する際に、これら整流子片間をブラシを通し
て短絡する電流値が小さくなって、スパークの発生を少
なくできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のように
ブラシの全電気抵抗が大きい(0.2Ω程度)従来のブ
ラシの構成では、ブラシでの抵抗損失が大きい(ブラシ
1個につき約20W)から、このブラシを使用する整流
子電動機等の運転効率が低下するという問題がある。
【0004】これとともに、前記損失分はブラシの発熱
に変換されるため、例えばカーボンの粘結剤に合成樹脂
を用いた樹脂バインドタイプのブラシにおいては、樹脂
の熱劣化を招き易いとともに、整流子の整流子片相互を
絶縁する合成樹脂部分の熱劣化を招く可能性が高い。特
に、電気掃除機用の電動送風機のモータ部として用いら
れる整流子電動機は、小形化と高入力化の傾向にあり、
それに伴いブラシの電流密度も増大する。そのため、ブ
ラシが高抵抗であると、その発熱が極めて大きくなり易
く、ブラシおよび整流子の寿命が短くなるという問題が
あった。ちなみに、従来の樹脂バインドタイプのブラシ
は、その温度が200℃を越えると急激に抗折力が低下
することが知られている。
【0005】ところで、ブラシおよび整流子の寿命を延
ばすには、これらを大きくして、電流密度を小さくし、
かつ、その表面からの放熱を良くすれば可能である。し
かし、そのようにすると、整流子電動機の軸方向長さが
大きくなってしまうという問題がある。
【0006】本発明の目的は、抵抗損失を少なくできる
とともに、整流子とともに寿命を向上できるブラシを得
ることにある。
【0007】また、本発明の他の目的は、軸方向長さを
小さくできる整流子電動機を得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に請求項1記載のブラシは、整流子に接して摩耗する部
分の略全長が、ブラシ主部と、主電流方向に延びて前記
ブラシ主部に組合わされるとともに前記ブラシ主部の抵
抗率よりも抵抗率が低い電気導体とからなり、前記ブラ
シ主部にその反整流子側端面に開口されて前記主電流方
向略全長にわたって延びるとともにピッグテールより大
径な穴を設け、この穴内に充填され突き固められて前記
電気導体を形成する粉末を埋め込むとともに、この粉末
直接連続し前記電気導体の一部をなして前記穴の開口
端部に前記粉末と同種の粉末を詰め込んで、この粉末に
より前記開口端部に挿入された前記ピッグテールのブラ
シ側端部を固定するとともに、前記ピッグテールを前記
電気導体内に埋め込んでこれらピッグテールと電気導体
とを直接接続したことを特徴とするものである。
【0009】請求項1に従属する請求項2に記載のブラ
シにおいては、ブラシ使用開始時の初期性能を安定なも
のとするために、使用初期において前記ブラシ主部が前
記電気導体の整流子側端面を覆ったものである。
【0010】請求項1に従属する請求項3に記載のブラ
シにおいては、ブラシの先端部が異常発熱により破損す
る恐れを防止するために、使用初期において前記電気導
体の整流子側端面を前記ブラシ主部の整流子側端面に面
一に露出させたものである。
【0011】また、前記の目的を達成するために、請求
項2記載の整流子電動機においては、ステータと、この
ステータが内蔵された電動機ケースと、ロータ軸および
これに固定された整流子を有して、前記ステータの内側
に配置されるとともに前記電動機ケースに回転自在に支
持されたロータと、前記整流子と摺動接触するブラシを
有して前記電動機ケースに取付けられたブラシ装置とを
具備し、前記ブラシの整流子に接して摩耗する部分の略
全長が、ブラシ主部と、主電流方向に延びて前記ブラシ
主部に組合わされるとともに前記ブラシ主部の抵抗率よ
りも抵抗率が低い電気導体とからなり、前記ブラシ主部
にその反整流子側端面に開口されて前記主電流方向略全
長にわたって延びるとともにピッグテールより大径な
を設け、この穴内に充填され突き固められて前記電気導
体を形成する粉末を埋め込むとともに、この粉末に直接
連続し前記電気導体の一部をなして前記穴の開口端部に
前記粉末と同種の粉末を詰め込んで、この粉末により前
記開口端部に挿入された前記ピッグテールのブラシ側端
部を固定するとともに、前記ピッグテールを前記電気導
体内に埋め込んでこれらピッグテールと前記電気導体と
を直接接続したことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】請求項1に記載のブラシの構成においては、ブ
ラシ主部の抵抗率よりも抵抗率が低い電気導体を、ブラ
シの主電流方向に延ばしてブラシ主部内の穴に埋め込ん
で設けたことから、ブラシの全電気抵抗を小さくでき
る。しかも、ブラシ主部の穴内で電気導体とピッグテー
ルのブラシ側端部とがブラシ主部よりも低抵抗の電気導
体と同種の粉末を介して直接に接続されているため、
なわち、ブラシ主部の穴内でピッグテールのブラシ側端
部が電気導体内に埋め込まれて、これらピッグテールと
電気導体とが直接に接続されているため、ピッグテール
から電気導体に至る電気的損失を極小にできる。このた
め、ブラシでの電流の損失を少なくできる。これととも
に、ブラシの発熱を少なくできる。加えて、電気導体は
ブラシ主部に比較して少ないから、ブラシ全体を低抵抗
の電気導体で作った場合に比較して整流抵抗の大幅な低
下がなく、しかも、ブラシの全電気抵抗が小さいことに
より、ブラシ主部の整流子に対する座乗性(つまり、ブ
ラシが整流子表面への接触を保持する特性)の良い材料
を使うことができ、したがって、整流子との間でのスパ
ークの発生を少なくできる。更に、電気導体がブラシ主
部で囲まれているから、整流子との摺動接触に伴って作
用する振動等に拘らず、電気導体がブラシ主部から剥が
れることを防止できる。又、同じ穴内で電気導体をなす
粉末の詰め込みとこの導体へのピッグテールのブラシ側
端部を埋め込むので、ブラシ主部への電気導体の詰め込
みとピッグテールの固定とを同種粉末を用いて同時期に
同方向から行なえ、組立て作業性がよい。
【0013】請求項2に記載のブラシの構成において
は、整流子へのブラシの接触が馴染んでいないブラシの
使用初期の状態で、物性が異なるブラシ主部と電気導体
とが整流子に摺動接触することがなく、また、電気導体
の整流子側端面を覆った部分がブラシ主部の穴底となる
から、この穴底により電気導体となる粉末を穴に詰める
際の詰め込みの作業性を向上できる。
【0014】請求項3に記載のブラシの構成によれば、
使用初期において電気導体の整流子側先端面が整流子に
接するから、電気導体と整流子とにわたって直接電流を
流すことができる。したがって、使用初期において電気
導体と整流子との間にこれらに挟まれるようにブラシ主
部の先端部が介在する場合のように、電気導体に集中し
て導かれる密度の高い電流が、電気導体の軸方向延長線
上に位置するブラシ主部の先端部の一部に集中して通過
し、その部分が異常発熱することを防止できる。
【0015】請求項4に記載の整流子電動機の構成にお
いては、請求項1に記載のブラシを用いたから、このブ
ラシおよび整流子の温度上昇を低くできる。このため、
整流子の軸方向長さを小さくして、それに応じて整流子
電動機の軸方向長さを小さくできる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照して本発
明の第1の実施の形態を説明する。図3において符号1
は金属製の電動機ケースで、これはケース本体2と、ケ
ース端板3とから形成されている。
【0017】ケース本体2は、底4a付きの円筒部4の
前記底4aと反対側を開口し、この開口の周縁部に取付
け部5を一体に設けて形成されている。取付け部5は、
環状平面部6と、筒部7と、突縁8とで形成されてい
る。環状平面部6はケース本体2の開口縁から一体にこ
の本体2の外側方に向けてはり出して形成され、筒部7
は環状平面部6の外周から底4a側に向けて折れ曲がっ
てケース本体2と平行に形成され、かつ、突縁8は筒部
7の先端から外側方に向けて直角に折れ曲がって形成さ
れている。円筒部4の底板4a側には排気孔9が設けら
れているとともに、底板4aにも図示しない排気孔が設
けられている。底板4aの中央部には軸受け10を収納
した軸受け取付け部11が形成されている。
【0018】ケース端板3は、ケース本体2の一端開口
を径方向に横断するように、例えば平面形状が前記径方
向に延びる略帯板状をなし、その中央部に軸受け12を
収納した軸受け取付け部13を一体に設けて形成されて
いる。このケース端板3の両端部は環状平面部6にねじ
止めされている。このため、ケース本体2の一端開口
は、完全に塞がれることなく部分的に開口されている。
【0019】ケース本体2内には、ステータ14と、こ
のステータ14の内側に配設される整流子15付きのロ
ータ16とが夫々収納されている。ステータ14が有す
るステータコアは、軸方向から見た外径形状が略四角形
状であって、その面取りされた4つの角部を円筒部4の
内面に密接させてケース本体2に固定されている。この
固定により、円筒部4の内面と前記ステータコアの外面
との間には夫々風路19が形成されている。ロータ16
はそのロータ軸17を前記軸受け10,12に支持され
て回転自在に設けられているとともに、ロータ軸17は
軸受け12および軸受け取付け部13を貫通している。
【0020】整流子15は軸受け10側に位置してロー
タ軸17に固定されている。この整流子15は、ロータ
軸17と一体に回転する合成樹脂製のボス部15aと、
このボス部15aの外周に周方向に間隔を存して設けら
れた多数の整流子片15bとを備えている。整流子片1
5b間は互いに絶縁され、これら整流子片15bにはロ
ータ巻線の端末が電気的に接続されている。
【0021】ケース本体2の円筒部4には整流子15を
挟んで正極側と負極側のブラシ装置18が夫々取付けら
れており、以下これらブラシ装置18の詳細を図1およ
び図2により説明する。
【0022】ブラシ装置18が備えるブラシホルダ21
は、合成樹脂製等の電気絶縁材料で形成され、その本体
部22は挿通孔23を有して略四角筒状をなしている。
本体部22にはケース本体2の外面に重なる支持片24
が一体に突設されている。図3に示すようにブラシボル
ダ21は、本体部22を円筒部4に開口する装着口4b
に挿通し、支持片24をねじ26で円筒部4に締付ける
ことで、ケース本体2に固定されている。
【0023】ブラシホルダ21の挿通孔23には、金属
製のブラシガイド27が嵌合されている。ブラシガイド
27は、本体部22から整流子15に向かって突出され
ている。このガイド27の整流子15と反対側の端部に
は挿通孔23の開口縁に引っ掛かる抜け止め片28が折
曲げられているとともに、ブラシガイド27の本体部2
2から突出する付け根部分には、本体部22の端面に引
掛かる切り起こし片25が形成されている。切り起こし
片25は、抜け止め片28との間に本体部22を挟ん
で、ブラシホルダ21にブラシガイド27を固定してい
る。
【0024】ブラシホルダ21の本体部22は端子取付
け孔29を有している。この取付け孔29は、挿通孔2
3と略平行に設けられているとともに、その内部には電
流供給用の端子金具30が取付けられている。
【0025】端子金具30は、板金製であり、挿通孔2
3の開口端を覆うキャップ片31と、端子取付け孔29
に挿入される抜け止め片32とを一体に有している。抜
け止め片32には、断面円弧状に湾曲された凸部33
と、この凸部33に連続して山形状に折曲げられた弾性
変形可能な屈曲部34とが形成されており、これら凸部
33と屈曲部34の頂部は端子取付け孔29の内面に押
し付けられている。
【0026】屈曲部34の先端部は、端子取付け孔29
から本体ケース2の内側に突出され、その突出部分34
aには本体部22の端面に引掛かる係止片35が一体に
切り起こされている。この係止片35は、キャップ片3
1との間で本体部22を挟んで、端子取付け孔29から
の端子金具30の抜け止めをしている。突出部分34a
は前記ステータ14のステータコアに取付けた端子台3
6の接続端子(図示しない)に差し込まれて、この端子
を介してステータ巻線に接続されるようになっている。
【0027】ブラシガイド27の内部には、軸直角方向
の断面が略四角形の棒状をなすブラシ41が軸方向に移
動可能に収納されている。このブラシ41の少なくとも
整流子15と接して摩耗する部分(後述する有効使用長
さAの部分)は、ブラシ主部42と、この主部42に設
けられた電気導体43とからなり、電気導体43はブラ
シ41の主電流方向と略平行に延びている。ブラシ主部
42は、カーボンを主成分とする導電材料を合成樹脂製
の粘結剤とともに圧縮成形するとともに、これを焼結す
ることにより形成されている。このブラシ主部42の中
心部には軸方向略全長にわたって延びるとともにブラシ
主部42の反整流子側端面に開口される穴44が設けら
れている。この穴44は後述のピッグテールより大径で
ある。
【0028】電気導体43は、ブラシ主部42を形成す
る導電材料の抵抗率よりも抵抗率が低い材質、例えば銅
の粉末で形成されており、これは前記穴44に埋め込ま
れてブラシ主部42に直接密接している。電気導体43
をなす銅の粉末は穴44内に充填されて突き固められた
ものであって、この電気導体43の径は、ブラシ主部4
2の断面の縦横寸法よりも夫々小さくしてある。ブラシ
主部42の内部に配置された電気導体43の整流子15
側の端面43aは、このブラシ41の使用初期において
ブラシ主部42の先端部42aにより覆われている。
【0029】このブラシ41にはピッグテール45の一
端部が接続されている。すなわち、ピッグテール45の
一端部は穴44の開口端部に挿入されており、その周囲
に詰められた銅の粉末により固定されている。なお、こ
の固定をなすために穴44の開口端部に位置する粉末部
分は、これに液状接着剤を染み込ませて硬化されている
とともに、この硬化部分からブラシ主部42の整流子1
5側端面に至る長さ部分Aが、ブラシ41の有効使用長
さとなっている。
【0030】したがって、ピッグテール45の接続は、
まず、前記穴44に充填した銅の粉末を前記長さ部分A
に相当する位置まで突き固めた後に、穴44の開口端部
に、ピッグテール45の一端部を挿入するとともに銅の
粉末を充填して、この粉末を突き固め、最後に、穴44
の外から液状接着剤を染み込まることにより行われてい
る。なお、銅の粉末の抵抗率は当然にブラシ主部42の
抵抗率よりも低く、そのことは既述の通りである。した
がって、このように電気導体43に直接連続する低抵抗
の粉末を介してピッグテール45は電気導体43に直接
接続されている。すなわち、穴44の開口端部に充填さ
れて突き固められた銅の粉末は電気導体43の一部をな
しており、この電気導体43内にピッグテール45のブ
ラシ側端部が埋め込まれている。そして、前記の手順に
より穴44への電気導体43の詰め込みとピッグテール
45のブラシ側端部の取付けとを同種粉末を用いて同方
向から同時期に行なえるので、ブラシ41の組立て作業
性がよいものである。ピッグテール45の他端は前記挿
通口23の開口端を塞いだキャップ片31にスポット溶
接されている。
【0031】ブラシ41の他端面と前記挿通口23の開
口端を塞いだキャップ片31との間には、圧縮コイルば
ね46が介在されている。圧縮コイルばね46はブラシ
41を常に整流子15に向けて押圧している。この押圧
によりブラシ41の整流子15側端部がブラシガイド2
7から突出して、整流子15の外周面に摺動可能に押し
付けられている。
【0032】以上説明した電動機ケース1、軸受け1
0,12、ステータ14、ロータ16、およびブラシ装
置18により、電気掃除機の電動送風機に用いられる整
流子電動機が形成されている。
【0033】図3に示したように前記ロータ軸17の電
動機ケース1より外に突出した端部には、ナット51を
介してロータ軸17と一体に回転する遠心ファン52が
取付けられている。このファン52は、中央部に吸込み
口53を有するとともに、周部に吐出し口54を有して
いる。遠心ファン52はファンカバー55で覆われてい
る。このカバー55は本体ケース2の取付け部5に嵌合
して取付けられているとともに、ファンカバー55は空
気を吸込むための開口部56を有している。開口部56
は吸込み口53に入り込んでいる。
【0034】したがって、遠心ファン52が回転される
と、開口部56を通して空気が吸込まれ、この吸込み空
気は遠心ファン52の吐出し口54から吐出される。遠
心ファン52と取付け部5との間には、遠心ファン52
から吐出された空気を電動機ケース1内に導く整流板5
7が設けられている。整流板57は、遠心ファン52か
ら吐出された空気を整流しつつ、この整流過程で空気の
圧力を動圧から静圧に移行させるものであって、前記フ
レーム端板3にねじ止めされている。この整流板57に
よって整流された空気は、電動機ケース1内に流入さ
れ、前記風路19を流通した後に、排気口9から電動機
ケース1の外部に排出される。
【0035】前記構成の電動送風機において、その運転
時に整流子15の整流子片15bとピッグテール45と
の間を流れる電流は、ブラシ41の電気導体43を主と
して流れる。このようにブラシ41が、そのブラシ主部
42よりも電気抵抗が小さい電気導体43を、ブラシ主
部42にその略全長にわたって埋め込んだ構成であるか
ら、この電気導体43に電流を高密度に集中させて流す
ことができ、ブラシ41の全電気抵抗を小さくできる。
それに加えて、ピッグテール45のブラシ側端部が低抵
抗の電気導体43内に埋め込まれて、これらピッグテー
ル45と電気導体43とが直接接続されていることによ
り、ピッグテール45から電気導体43に至る電気的な
損失が極小である。したがって、より一層のことブラシ
41の全電気抵抗を小さくできる。ちなみに、本実施例
でのブラシ41の全電気抵抗は、略0.05Ωであっ
て、従来の約1/4にできた。このため、ブラシ41で
の電流の抵抗損失を少なくできるものであり、それに伴
い電動送風機用の整流子電動機の運転効率を向上でき
る。
【0036】また、前記のようにブラシ41の全電気抵
抗を小さくできることに伴い、ブラシ41の発熱を少な
くできる。加えて、ブラシ41と整流子15との間での
スパークの発生を次の理由で少なくできる。
【0037】第1に、ブラシ主部42に埋め込まれた電
気導体43の径が、ブラシ主部42の断面の縦横寸法よ
りも夫々小さいから、電気導体43はブラシ主部42に
比較して少ないとともに、整流子15との接触面におけ
る電気導体43の断面積が、ブラシ主部42の断面積よ
りも小さい。そのため、ブラシ41全体を低抵抗の電気
導体で作った場合に比較して整流抵抗の大幅な低下がな
いので、整流時の短絡電流を小さくできる。
【0038】第2に、前記のようにブラシ41全体の電
気抵抗が小さいことにより、ブラシ主部42を座乗性の
よい材料、例えば樹脂バインドタイプの導電材料を使用
でき、それによりブラシ41全体の弾性係数を低くでき
る。
【0039】したがって、以上のようにブラシ41自体
の発熱が少なく、かつ、スパークによる加熱も少ないか
ら、ブラシ41および整流子15の温度を低く抑制でき
る。
【0040】そのため、これらブラシ41および整流子
15の熱劣化が防止され、それらの寿命ひいては整流子
電動機の寿命を向上できるとともに、整流子電動機の高
入力および小形化に適する。しかも、前述のようにブラ
シ41および整流子15の温度上昇が小さいから、それ
に応じてブラシ41を小さくできるとともに整流子15
の軸方向長さを小さくできる。そのため、ロータ軸17
の長さを短くでき、それに応じて電動送風機全体をその
軸方向に小形化できる。
【0041】又、ブラシ41の使用初期においては、そ
のブラシ主部42の先端部42aが電気導体43の整流
子側端面43aを覆っているから、整流子15へのブラ
シ41の接触が馴染んでいない状態で物性が異なるブラ
シ主部42と電気導体43とが整流子15に摺動接触す
ることがない。そのため、初期性能が安定するものであ
り、整流子15へのブラシ41の接触が馴染んだ状態で
ブラシ主部42および電気導体43を整流子15に摺動
接触させることができる。
【0042】しかも、前記のように電気導体43を覆う
ことによって、ブラシ主部42の穴44は底を有するか
ら、この穴44に電気導体43となる銅の粉末を詰める
際の作業性を向上できる。
【0043】また、ブラシ41の電気導体43は、ブラ
シ主部42の内部に配置されて、ブラシ主部42で囲ま
れているから、ブラシ主部42への電気導体43の保持
の信頼性が向上され、整流子15との摺動接触に伴って
作用する振動等に拘らず、電気導体43がブラシ主部4
2から剥がれることを防止できる。
【0044】また、ブラシ主部42に対して電気導体4
3が直接密接しているから、ブラシ41の摩耗によりブ
ラシ主部42および電気導体43が共に整流子15に摺
動接触するようになった際に生じる摩耗粉には、ブラシ
41と整流子片5bとの間の電流の流れを阻害するよう
な物質が含まれない。ちなみに、接着剤を用いてブラシ
主部42に電気導体43を接着した構成では、接着剤の
摩耗粉による電気抵抗が発生するが、このような問題は
前記構成のブラシ41では生じない。
【0045】図4は本発明の第2の実施の形態を示して
いる。
【0046】この実施の形態では、ブラシ主部42に主
電流方向に延びる穴44を長手方向全長にわたり貫通し
て設け、その内部に銅の粉末からなる電気導体43を埋
め込んでいる。したがって、電気導体43の整流子側端
面43aは、このブラシ41の使用初期においてブラシ
主部42の整流子側端面42bに面一に露出されてい
る。なお、ここに面一とは製造上の誤差範囲を含むもの
であり、したがって、僅かに突出するような態様は面一
の範囲に含まれる。
【0047】なお、以上の点以外の構成は前記第1の実
施の形態と同様であるので、同様構成部分には第1の実
施の形態と同一符号を付して、その説明は省略する。そ
して、この第2の実施の形態の構成においても、前記第
1の実施の形態と同様の作用により、本発明の第1の課
題を解決できる。
【0048】しかも、この第2の実施の形態の構成によ
れば、ブラシ41の使用初期において、ブラシ主部42
の先端部は電気導体43の整流子側端面43aを覆い隠
しておらず、この端面43aはブラシ主部42の整流子
側端面42bに面一に露出されている。そのため、使用
初期において電気導体43の整流子側先端面43aは整
流子15に接するから、電気導体43と整流子15とに
わたって直接電流を流すことができる。
【0049】したがって、使用初期において電気導体4
3と整流子15との間にこれらに挟まれるようにしてブ
ラシ主部42の先端部が介在する場合のように、電気導
体43に集中して導かれる密度の高い電流が、電気導体
43の軸方向延長線上に位置するブラシ主部42の先端
部の一部に集中して通過し、その部分が異常発熱するこ
とを防止できる。
【0050】すなわち、このようにしてブラシ41の使
用初期においてブラシ主部42の先端部が200℃以上
の異常高温となることが抑制されるので、前記先端部で
の抗折力の低下がなく、それにより、ブラシ主部42が
破損する恐れを確実に防止できる。
【0051】また、この第2の実施の形態のブラシ41
を得るにあたり、そのブラシ主部42の貫通した穴44
に電気導体43を埋め込む方法を実施する一例が図5に
示されている。図5中71は治具であって、ブラシ主部
42の一端部と嵌合して、この主部42を位置決めする
四角環状の嵌合突部72を有している。符号73は治具
71の上方に上下動自在に配置され、その下降によりブ
ラシ主部42の上端面に接して、この主部42を治具7
1に押し付けて保持する押さえ板で、この板73には下
方に向けて次第に先細となりブラシ主部42を押さえた
際に穴44の上端と連通する通孔74が設けられてい
る。符号75は電気導体をなす銅粉などの導電性粉末を
穴44内に供給するホッパであり、水平方向に移動自在
に設けられている。このホッパ75は通常は押さえ板7
3の上下動の邪魔とならない位置に待機しているととも
に、その出口部に電磁式の開閉弁76を有している。ま
た、符号77は穴44内に挿脱されるプッシャロッド
で、治具71に対して位置決めされて押さえ板73の上
方に配置された固定のガイド78を摺動して上下動され
るようになっている。
【0052】このような構成を備えた銅粉の詰め込み装
置において、予め穴44が加工されたブラシ主部42は
嵌合突部72の内側に嵌合されて治具71上にセットさ
れ、この治具71と押さえ板73との間に挟持される。
それによって、穴44の下端が治具71により塞がれる
とともに、穴44の上端は押さえ板73の通孔74と連
通される。次に、ホッパ75が移動されて、その出口が
穴44の上端に丁度対向した状態で開閉弁76が開かれ
て、ホッパ75内の銅の粉末が適当量穴44内に供給さ
れる。そして、ホッパ75が退避され後に、プッシャロ
ッド77を下降して穴44内の粉末を突き固める。この
ような動作を適当回数繰り返すことにより有効使用長さ
Aに相当する長さ分だけの粉末を詰め込むものである。
また、この後の工程においてはピッグテールの接続がな
される。
【0053】なお、本発明は前記各実施の形態には制約
されない。例えば、電気導体43には、銅の粉末に限ら
ず、含有成分の違いや、密度、製法の違いにより、ブラ
シ主部42を構成しているカーボンよりも電気抵抗が小
さいカーボン粉末を採用してもよいとともに、銀、また
は金等の粉末を用いても差支えない。また、本発明にお
いてブラシ主部に対して電気導体を複数設けても良い。
【0054】
【発明の効果】以上詳記した本発明の構成によれば以下
の効果を有する。
【0055】請求項1に記載のブラシによれば、ブラシ
本体の穴に埋め込んだ電気導体の採用とあいまって、前
記穴に挿入されたピッグテールのブラシ側端部を電気導
体内に埋め込んで、これらピッグテールと電気導体とを
直接接続したことによって、ブラシの全電気抵抗を小さ
くできるため、このブラシを使用する整流子電動機等の
運転効率を向上でき、その上、電流による発熱が少ない
とともに整流子との間でのスパークの発生も少なくでき
ることから、ブラシの温度上昇が抑制されて、ブラシ自
体およびこれを使用する整流子電動機等の寿命を向上で
きる。しかも、穴内の電気導体はブラシ主部で囲まれて
いるから、ブラシ主部から電気導体が剥がれる恐れがな
い等、ブラシ主部への電気導体の保持の信頼性を高める
ことができる。
【0056】請求項2に記載のブラシによれば、整流子
へのブラシの接触が馴染んでいない状態で物性が異なる
ブラシ主部と電気導体とが整流子に摺動接触することが
ないため、ブラシ使用開始時の初期性能を安定させるこ
とができる。しかも、電気導体の整流子側端面を覆った
ブラシ主部の穴底により電気導体となる粉末を詰める際
の作業性を向上できる。
【0057】請求項3に記載のブラシの構成によれば、
使用初期において電気導体と整流子との間に挟まれるよ
うにブラシ主部の先端部が介在することがなく、電気導
体と整流子とにわたって直接電流を流すことができるか
ら、電気導体に集中して導かれる密度の高い電流によっ
てブラシ主部の先端部が異常発熱することがなく、した
がって、前記先端部が異常な高温となって破損する恐れ
を防止できる。
【0058】請求項4に記載の整流子電動機において
は、ブラシおよび整流子の温度上昇を低くでき、整流子
の軸方向長さを小さくできるので、それに応じて軸方向
長さが小さい整流子電動機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るブラシを備え
たブラシ装置の縦断側面図。
【図2】第1の実施の形態に係り図1のZ−Z線に沿う
断面図。
【図3】第1の実施の形態に係る電動送風機の縦断側面
図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るブラシを備え
たブラシ装置の縦断側面図。
【図5】第2の実施の形態に係るブラシ主部に銅粉末を
詰める装置系の構成を概略的に示す断面図。
【符号の説明】
1…電動機ケース、 14…ステータ、 15…整流子、 16…ロータ、 18…ブラシ装置、 41…ブラシ、 42…ブラシ主部、 42a…ブラシ主部の先端部、 42b…ブラシ主部の先端面、 43…電気導体、 43a…電気導体の先端面、 44…穴、 45…ピッグテール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉沢 浩幸 神奈川県秦野市堀山下43番地 東京電気 株式会社秦野工場内 (56)参考文献 特開 昭55−139057(JP,A) 実開 昭54−148805(JP,U) 実開 昭64−16176(JP,U) 実開 昭62−54567(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 13/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 整流子に接して摩耗する部分の略全長
    が、ブラシ主部と、主電流方向に延びて前記ブラシ主部
    に組合わされるとともに前記ブラシ主部の抵抗率よりも
    抵抗率が低い電気導体とからなり、前記ブラシ主部にそ
    の反整流子側端面に開口されて前記主電流方向略全長に
    わたって延びるとともにピッグテールより大径な穴を設
    け、この穴内に充填され突き固められて前記電気導体を
    形成する粉末を埋め込むとともに、この粉末に直接連続
    し前記電気導体の一部をなして前記穴の開口端部に前記
    粉末と同種の粉末を詰め込んで、この粉末により前記開
    口端部に挿入された前記ピッグテールのブラシ側端部を
    固定するとともに、前記ピッグテールを前記電気導体内
    に埋め込んでこれらピッグテールと電気導体とを直接接
    続したことを特徴とするブラシ。
  2. 【請求項2】 使用初期において前記電気導体の整流子
    側端面が前記ブラシ主部で覆われていることを特徴とす
    る請求項1記載のブラシ。
  3. 【請求項3】 使用初期において前記電気導体の整流子
    側端面が前記ブラシ主部の整流子側端面に面一に露出さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のブラシ。
  4. 【請求項4】 ステータと、 このステータが内蔵された電動機ケースと、 ロータ軸およびこれに固定された整流子を有して、前記
    ステータの内側に配置されるとともに前記電動機ケース
    に回転自在に支持されたロータと、 前記整流子と摺動接触するブラシを有して前記電動機ケ
    ースに取付けられたブラシ装置とを具備し、 前記ブラシの整流子に接して摩耗する部分の略全長が、
    ブラシ主部と、主電流方向に延びて前記ブラシ主部に組
    合わされるとともに前記ブラシ主部の抵抗率よりも抵抗
    率が低い電気導体とからなり、前記ブラシ主部にその反
    整流子側端面に開口されて前記主電流方向略全長にわた
    って延びるとともにピッグテールより大径な穴を設け、
    この穴内に充填され突き固められて前記電気導体を形成
    する粉末を埋め込むとともに、この粉末に直接連続し前
    記電気導体の一部をなして前記穴の開口端部に前記粉末
    と同種の粉末を詰め込んで、この粉末により前記開口端
    部に挿入された前記ピッグテールのブラシ側端部を固定
    するとともに、前記ピッグテールを前記電気導体内に埋
    め込んでこれらピッグテールと前記電気導体とを直接接
    続したことを特徴とする整流子電動機。
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