JPH069048U - 分析用x線管 - Google Patents

分析用x線管

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Publication number
JPH069048U
JPH069048U JP4806692U JP4806692U JPH069048U JP H069048 U JPH069048 U JP H069048U JP 4806692 U JP4806692 U JP 4806692U JP 4806692 U JP4806692 U JP 4806692U JP H069048 U JPH069048 U JP H069048U
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JP
Japan
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target
anode
ray tube
ray
analysis
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Pending
Application number
JP4806692U
Other languages
English (en)
Inventor
眞一 河合
Original Assignee
株式会社東芝
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Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社東芝 filed Critical 株式会社東芝
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Publication of JPH069048U publication Critical patent/JPH069048U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この考案は、より簡単な陰極構造で効率良く電
子ビ−ムを切換えることが出来、瞬間的に効率良くX線
の線質を変化させる分析用X線管を提供することを目的
とする。 【構成】この考案の分析用X線管は、X線放射窓1を有
する真空外囲器2内に材質の異なる複数の陽極タ−ゲッ
ト4a〜4fがサ−クル状にX線放射窓に対向配置さ
れ、これらの陽極タ−ゲットの周囲に各タ−ゲットに対
応して複数のウェネルト電極5a〜5fが各々電気的に
絶縁して配設され、これらのウェネルト電極の外側にリ
ング状の共通フィラメントワイヤ7が張設されてなるこ
とにより、上記の目的を達成することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は分析用X線管に係り、特にその電極構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、蛍光分析用X線管は図3に示すように構成され、真空外囲器21内に配 設された陰極22のフィラメント23から発生した熱電子24が、ウェネルト電 極22と真空外囲器21および陽極25とで形成される電位により偏向され、陽 極25上のタ−ゲット面26に衝突する。この衝突エネルギによりタ−ゲット材 質に特有な特性X線および白色X線を発生させる。そして、真空外囲器21の一 部に設けられたX線放射窓27からX線を取出し蛍光分析等に利用する。ここで 引用した従来例では、ウェネルト電極22と真空外囲器21とは接地電位、陽極 25は例えば50KVの正の高電圧で使用するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記のような構造のX線管で必要とするX線の波長が異なる場合、異なったタ −ゲット材を持つX線管を備えた装置を複数台使用するか、同一装置に対し複数 の異なったタ−ゲットを有するX線管を用意し付け変えて使用するか、或いは同 一X線管のタ−ゲットおよびフィラメントを分割し異なった材質のものを組み合 わせる必要がある。ところが、装置又はX線管を複数用意することは経済的効率 から考え不利である。又、同一X線管のタ−ゲットを分割する方法も次の点で問 題がある。
【0004】 (1) タ−ゲットおよびフィラメントを分割する方法は、陰極構造を複雑にし、 而もフィラメント端部での温度低下により有効にX線を発生出来る面積が限られ てしまう。 (2) フィラメントリ−ド線の引出し本数が増え、X線放射窓周辺の装置の構成 部品と干渉する。 (3) フィラメント加熱回路の切換えが必要となる。
【0005】 この考案は、上記事情に鑑みなされたもので、より簡単な陰極構造で効率良く 電子ビ−ムを切換えることが出来、瞬間的に効率良くX線の線質を変化させる分 析用X線管を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案は、X線放射窓を有する真空外囲器内に材質の異なる複数の陽極タ− ゲットがサ−クル状にX線放射窓に対向配置され、これらの陽極タ−ゲットの周 囲に各タ−ゲットに対応して複数のウェネルト電極が各々電気的に絶縁して配設 され、これらのウェネルト電極の外側にリング状の共通フィラメントワイヤが張 設されてなる分析用X線管である。
【0007】
【作用】
この考案によれば、複数の特性X線を発生させることが出来るタ−ゲット材を 備えた1本の管球で、ウェネルト電極の電位を電気的に切換えることにより、瞬 間的に効率良くX線の線質を変化させることが出来る。
【0008】
【実施例】
以下、図面を参照して、この考案の一実施例を詳細に説明する。
【0009】 この考案による分析用X線管は図1および図2に示すように構成され、X線放 射窓1を有する真空外囲器2内に軸心に沿って陽極3配設され、この陽極3の先 端面には複数の異なる材質からなる陽極タ−ゲット4a〜4fがX線放射窓1に 対向してサ−クル状に設けられている。これら陽極タ−ゲットは円形を放射状に 分割したもので、各陽極タ−ゲットの周囲には、それぞれの陽極タ−ゲット4a 〜4fに対応して複数のウェネルト電極5a〜5fが絶縁物10,10……によ り各々電気的に絶縁して配設され、支持リング6に保持されている。更に、ウェ ネルト電極の外側には、単一の陰極フィラメントワイヤ7が張設され、このフィ ラメントワイヤ7は電極リ−ド7a,7bにより支持リング6に電気的に絶縁し て保持されている。尚、図2では支持リング6は省略されている。
【0010】 さて動作時には、フィラメントワイヤ7から熱電子8が発生するが、各ウェネ ルト電極5a〜5fにフィラメントワイヤ7に対し同電位又は負の電位を選択的 に印加することにより電子流をオン・オフ制御し、必要とする陽極タ−ゲットの みに電子を衝突させ、X線9を発生させることが出来る。即ち、必要とするX線 を放出する陽極タ−ゲット以外のタ−ゲットに対応した各ウェネルト電極に、フ ィラメントワイヤに対し負電位(数百〜1000V程度)を印加することにより 、電子放射を遮断し、所定の1個のタ−ゲットのみからその特性X線を発生させ ることが出来る。
【0011】 単一のフィラメントワイヤは、全体に亘り常に点火しておき、各ウェネルト電 極の電位でのみ電子流を制御するため、分割した陽極タ−ゲット毎の必要とする 領域にのみ、ほぼその領域全体に亘り均一な電子衝突分布を得ることが出来る。 又、フィラメントワイヤは常に点火しているため、安定した電子流を瞬時に切換 えて使用することが出来る。ウェネルト電極の電位切換えは、陰極接地構造のた めそのまま必要とするウェネルト電極の数のリ−ド線を引出して装置側で制御し ても良く、又、真空外囲器外にリ−ド線を引出して装置からの信号により管球近 傍で切換えても良い。
【0012】
【考案の効果】
この考案によれば、複数の特性X線を発生させることが出来るタ−ゲット材を 備えた1本の管球で、ウェネルト電極の電位を電気的に切換えるので、瞬間的に 効率良くX線の線質を変化させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係る分析用X線管を一部
切り欠いて示す斜視図。
【図2】同じく断面図。
【図3】従来の分析用X線管を示す断面図。
【符号の説明】
1…X線放射窓、2…真空外囲器、3…陽極,4a〜4
f…陽極タ−ゲット、5a〜5f…ウェネルト電極、6
…支持体,7…フィラメントワイヤ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線放射窓を有する真空外囲器内に材質
    の異なる複数の陽極タ−ゲットがサ−クル状に上記X線
    放射窓に対向配置され、該陽極タ−ゲットの周囲に各タ
    −ゲットに対応して複数のウェネルト電極が各々電気的
    に絶縁して配設され、該ウェネルト電極の外側にリング
    状の共通フィラメントワイヤが張設されてなることを特
    徴とする分析用X線管。
JP4806692U 1992-07-09 1992-07-09 分析用x線管 Pending JPH069048U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4806692U JPH069048U (ja) 1992-07-09 1992-07-09 分析用x線管

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JP4806692U JPH069048U (ja) 1992-07-09 1992-07-09 分析用x線管

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JPH069048U true JPH069048U (ja) 1994-02-04

Family

ID=12792982

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JP4806692U Pending JPH069048U (ja) 1992-07-09 1992-07-09 分析用x線管

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012510137A (ja) * 2008-11-25 2012-04-26 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ X線陽極

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012510137A (ja) * 2008-11-25 2012-04-26 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ X線陽極

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