JP2813216B2 - フラッシュx線管 - Google Patents

フラッシュx線管

Info

Publication number
JP2813216B2
JP2813216B2 JP29508789A JP29508789A JP2813216B2 JP 2813216 B2 JP2813216 B2 JP 2813216B2 JP 29508789 A JP29508789 A JP 29508789A JP 29508789 A JP29508789 A JP 29508789A JP 2813216 B2 JP2813216 B2 JP 2813216B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cathode
anode
dummy
emitted
ray tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29508789A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03156845A (ja
Inventor
寛 磯部
英一 佐藤
敬司 本多
能治 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Medical Corp
Priority to JP29508789A priority Critical patent/JP2813216B2/ja
Publication of JPH03156845A publication Critical patent/JPH03156845A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2813216B2 publication Critical patent/JP2813216B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • X-Ray Techniques (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、フラッシュX線管に係わり、特に、陰極か
ら陽極へ放出される電子量を増加させて、低い管電圧で
安定したX線出力を得るのに好適な3極型のフラッシュ
X線管に関する。
[従来の技術] 従来、フラッシュX線管として、真空気密に保たれた
外囲器内に、棒状の陰極と陽極との2局を相対させた構
造のもの(例えば特開昭61−142644号公報)や、外壁を
形成するステンレススチール製の金属容器内に、硬質ナ
イロンで絶縁されたタングステン製で先端部が尖った棒
状の陽極と、モリブデン製の環状の陰極とを相対して配
置した構成のもの(例えば特開昭62−216198号公報)等
が提案されている。これら従来のフラッシュX線管は、
いずれも2極の電界放出型のフラッシュX線管である。
[発明が解決しようとする課題] フラッシュX線管におけるX線の放射は、陽極に電圧
を印加し、陽極と陰極との間に放電を起こさせることに
よりなされるが、陰極・陽極の2極間の放電は電極表面
の粗さや参加状態等により放電条件を異にし、放電条件
の変化は、放電の発生の難易や放電開始時間の遅延とな
って表れ、特に、比較的低い電圧(例えば100KV以下)
ではX線出力のバラツキの一因になる。
また、X線撮影は、X線のスペクトルを変化させ、短
波長でエネルギの大きい、いわゆる線質の硬いスペクト
ルや、長波長でのエネルギの小さい、いわゆる線質の軟
らかいスペクトルを撮影対象によって使い分けることが
要求されるが、上記線質の硬いX線は比較的高い電圧で
得られ、線質の軟らかいX線は比較的低い電圧で得られ
る。このため線質の軟らかいX線で撮影しなければなら
ない、例えば血流状態の撮影のような場合には、フラッ
シュX線管の管電圧を比較的低い電圧にしなければなら
ない。しかし、低い管電圧では、高電圧の場合に比べ放
電を起こりにくくし、安定してX線を放射することをで
きなくし、また、一定であるべき線量が増減したり、X
線放射のタイミングがずれたりする問題点を有してい
た。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、陰極と陽極
のほかに陰極を介して陽極と反対側に負の電圧を印加さ
れたダミー陰極を設け、陽極,陰極およびダミー陰極間
の電位を、陰極を基準にして陽極を正、ダミー陰極を負
の関係になるようにして、ダミー陰極より陰極の電界放
出部に熱電子を放射衝突させ、陰極から陽極へ放出され
る電子量を増加させて、低い管電圧で安定したX線出力
を得ることができる3極型のフラッシュX線管を提供す
ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明は、同軸上に間隔を
有して相対させた陰極と陽極とを、真空気密に保たれた
外囲器内に封入し、前記陰極と陽極との間に放電させて
X線を放射させる電界放電型のフラッシュX線管におい
て、前記陰極を介して陽極と反対側の同軸上に、電源に
接続されて陰極に対して負の電圧を印加され、熱電子を
放出してその放出した熱電子を前記陰極の電界放出部に
放射衝突させるダミー陰極を設け、前記陽極,陰極およ
びダミー陰極間の電位を、陰極を基準にして陽極を正、
ダミー陰極を負の関係になるように構成したものであ
る。
そして、前記陰極を、中心部に穴を設けた厚さの薄い
リング状の円板形に形成し、前記ダミー陰極から放出さ
れる熱電子が前記穴の周囲に集中して衝突するように構
成するとよい。
[作用] 上記のように構成したことにより、ダミー陰極と陰極
との間では、従来の熱電子型のX線管における負の電位
の熱陰極と正の電極の陽極との電位関係のように、相対
的にダミー陰極が負、陰極が正の電位関係となり、ダミ
ー陰極のフィラメントに電流を流すと該フィラメントは
加熱されて熱電子を放出し、放出された熱電子はダミー
陰極の集束電極によって集束し、さらにダミー陰極と陰
極との電位差によって陰極に向かって加速し、陰極の電
界放出部を加熱して該部より熱電子を放出し、同時に陰
極の電界放出部に衝突して該部より二次電子を放出す
る。一方、陽極には、ダミー陰極が熱電子放出可能の時
点で正の電圧が印加され、電界集中により発生する電子
が陰極から陽極(ターゲット)に対して放射される。こ
の放射は、上記陰極の電圧放出部からの熱電子および二
次電子の放出とともに行われるから、陽極より陽極(タ
ーゲット)へ放射される電子量を増加させ、低い管電圧
(例えば50KV程度)であっても安定したX線出力を得る
ことができる。
また、陰極を上記のように中心部に穴を設けた厚さの
薄いリング状の円板形に構成することにより、電界集中
が強まり電界強度を高めるとともに、陰極の加熱効率を
向上させることができる。
[実施例] 本発明の1実施例を第1図および第2図を参照して説
明する。第1図は3極型のフラッシュX線管の全体断面
図、第2図は第1図の“ア”部詳細図である。図におい
て、1は真空気密に保たれた硬質ガラス,金属等からな
る筒状の外囲器、2は外囲器の一部を形成するセラミッ
クス製の絶縁箇体、3は中心部に内周をナイフエッジ状
に形成した穴3aを設けた厚さの薄いリング状の円板形の
陰極で、外囲器1内に封入されている。4は外囲器1内
に陰極3と同軸上に所定の間隔で相対して封入されてい
る陽極で、陽極4の陰極側の先端にはタングステン製の
針状のターゲット4aが固着されている。5は陰極3を介
して陽極4と反対側の同軸上の絶縁箇体2内に設けられ
たダミー陰極で、ダミー陰極5は従来の熱電子型のX線
管の熱陰極と同様に、直径約0.1mm〜0.3mmのタングステ
ン線をコイル状または渦状にしたフィラメント5aと、フ
ィラメント5aを収容する溝を有し、該溝の中にフィラメ
ント5aを組み込む集束電極5bとを備えており、フィラメ
ント5aより放出された熱電子が拡散されず集束されて陰
極3の穴3aの内周へ指向するように配設されている。ま
たダミー陰極5は陽極4と同電源か、または別の電源に
接続されて負の電圧を印加されている。一方、陽極4,陰
極3およびダミー陰極5の各電極間の電位は、陰極3を
基準にして陽極4を正、ダミー陰極5が負の関係に構成
されており、ダミー陰極5と陰極3との間では、従来の
熱電子型のX線管における負の電位の熱陰極と正の電位
の陽極との電位関係と同様に、相対的にダミー陰極5が
負、陰極3が正の電位関係になっている。この電位関係
は、陰極3を接地し、ダミー陰極5を負の電位にして上
記のように相対的にダミー陰極5を負、陰極3を正の電
極関係にするのが一般的である。6は外囲器1の外周部
に設けられているX線の放射窓である。
上記構成において、ダミー陰極5と陰極3との電位関
係は、相対的にダミー陰極が負、陰極3が正の関係とな
っているから、ダミー陰極5のフィラメント5aに電流を
流すと、フィラメント5aが加熱されて熱電子を放出す
る。放出された熱電子は、ダミー陰極5の集束電極5aに
より集束され、さらにダミー陰極5と陰極3との電位差
により電界放出部である陰極3の穴3aの内周に向かって
加速され衝突する。このため穴3aの周囲は加熱されて該
部より熱電子を放出し、同時に前記衝突により外部より
二次電子を放出する。
一方、陽極4には、ダミー陰極5が熱電子放出可能の
時点で正の電圧が印加され、電界集中により発生する電
子が陰極3より陽極4のターゲット4aに対して放射され
る。この放射は、上述した陰極3の穴3aからの熱電子お
よび二次電子の放出とともに行われるから、陽極4の電
圧印加による陰極3から陽極4(ターゲット4a)に対す
る電位の放出量だけの場合に比べて、陰極3より陽極4
(ターゲット4a)へ放射される電子量を増加させ、例え
ば50KV程度の低い管電圧であっても、安定したX線出力
を得ることができる。
また、陰極を厚さの薄いリング状の円板形に形成し、
中心部の穴の内周をナイフエッジ状に形成する構成とし
たことにより、電界集中が強まり電界強度を高めるとと
もに、陰極の加熱効率を向上させて、陰極3よりターゲ
ット4aへ放射される電子量を効率良く増加させることが
できる。
[発明の効果] 本発明は、以上説明したように構成されているので、
ダミー陰極より陰極の電界放出部に熱電子を放射衝突さ
せ、陰極から陽極へ放出される電子量を増加させて、低
い管電圧で安定したX線出力を得ることができる効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例を示す3極型のフラッシュX
線管の全体断面図、第2図は第1図の“ア”部詳細図で
ある。 1……外囲器、3……陰極、3a……穴、4……陽極、4a
……ターゲット、5……ダミー陰極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横田 能治 千葉県柏市新十余二2番1号 株式会社 日立メディコ柏工場内 (56)参考文献 特開 昭62−216198(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 35/22,35/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同軸上に間隔を有して相対させた陰極と陽
    極とを、真空気密に保たれた外囲器内に封入し、前記陰
    極と陽極との間に放電させてX線を放射させる電界放出
    型のフラッシュX線管において、前記陰極を介して陽極
    と反対側の同軸上に、電源に接続されて負の電圧を印加
    され、熱電子を放出してその放出した熱電子を前記陰極
    の電界放出部に放射衝突させるダミー陰極を設け、前記
    陽極,陰極およびダミー陰極間の電位を、陰極を基準に
    して陽極を正、ダミー陰極を負の関係になるように構成
    したことを特徴とするフラッシュX線管。
  2. 【請求項2】前記陰極を、中心部に穴を設けた厚さの薄
    いリング状の円板形に形成し、前記ダミー陰極から放出
    される熱電子が前記穴の周囲に集中して衝突するように
    構成した請求項1記載のフラッシュX線管。
JP29508789A 1989-11-15 1989-11-15 フラッシュx線管 Expired - Fee Related JP2813216B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29508789A JP2813216B2 (ja) 1989-11-15 1989-11-15 フラッシュx線管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29508789A JP2813216B2 (ja) 1989-11-15 1989-11-15 フラッシュx線管

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03156845A JPH03156845A (ja) 1991-07-04
JP2813216B2 true JP2813216B2 (ja) 1998-10-22

Family

ID=17816139

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29508789A Expired - Fee Related JP2813216B2 (ja) 1989-11-15 1989-11-15 フラッシュx線管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2813216B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03156845A (ja) 1991-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3691417A (en) X-ray generating assembly and system
US4065689A (en) Dual filament X-ray tube
US3751701A (en) Convergent flow hollow beam x-ray gun with high average power
US5142652A (en) X-ray arrangement comprising an x-ray radiator having an elongated cathode
US20120217231A1 (en) Electron emitter and method of making same
GB2183904A (en) Cathode focusing arrangement
US6236713B1 (en) X-ray tube providing variable imaging spot size
US3946261A (en) Dual filament X-Ray tube
US2450763A (en) Ultra high frequency generator vacuum tube and cathode structure therefor
USRE41741E1 (en) Optically driven therapeutic radiation source having a spiral shaped thermionic cathode
JP2002033063A (ja) X線管
EP1409078A1 (en) Optically driven therapeutic radiation source
RU2384912C1 (ru) Импульсная рентгеновская трубка
JP2813216B2 (ja) フラッシュx線管
US2888591A (en) Charged particle emitter apparatus
JP2813214B2 (ja) フラッシュx線管
US4954745A (en) Cathode structure
JP2000030642A (ja) X線管装置
US3892989A (en) Convergent flow hollow beam X-ray gun construction
RU2051439C1 (ru) Магнетрон
US5327094A (en) Jitter suppression in crossed-field amplifier by use of field emitter
AU763548B2 (en) High energy X-ray tube
JP2886577B2 (ja) 回転陽極を有するフラッシュx線管
US11183355B2 (en) X-ray tube
CN214123833U (zh) 一种电子枪、x射线源、ct机

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees