JP2886577B2 - 回転陽極を有するフラッシュx線管 - Google Patents

回転陽極を有するフラッシュx線管

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、回転陽極を有するフラッシュX線管に関す
る。
[従来の技術] 現用されているX線管は、タングステン線をコイル状
にしたフィラメントの陰極を有し、フィラメントの抵抗
発熱によって生ずる熱電子を陽極に加速衝突させてX線
を発生させている。このうち医用分野においては、1000
分の1秒から10分の1秒程度の撮影時間内に大量のX線
出力を得るため、また電子ビームのスポットを小さくし
て鮮鋭な画像を得るために、陽極に高速度で回転する円
板状のターゲットを取り付け、電子衝撃面を絶えず移動
して実質的に衝撃面積を増大し、小さな焦点で大きな負
荷を得るようにした回転陽極を有するX線管が一般的で
ある。この場合、回転陽極は、そのターゲットがモリブ
デン製の軸の先端部に取り付けられ、該軸に銅製のロー
タが固着され、ロータは軸箱内に軸受により回転自在に
支持されている。そしてX線管の外部に、回転磁界を発
生してX線管内のロータとともにモータを形成するステ
ータを設けた構成になっている。
上記熱電子放出型の回転陽極を有するフラッシュX線
管においては、撮影時間は前記のように1000分の1秒程
度で、それ以上高速の現象を撮影する場合には非常に大
きな管電流を流す必要があるが、フィラメントの最大許
容電流を流しても所望の管電流を得られない場合があ
る。例えば生物・医学の分野における動態撮影や血流状
態の撮影のように、各瞬間の連続を明瞭に撮影するには
上記撮影速度では遅すぎ、鮮鋭な良質の画像を得られな
い問題点を含んでいた。かかる問題点を改善するものと
して、現在実用の段階には至っていないが、外囲器内に
陽極と冷陰極とを相対させ、両電極間に高電圧を印加し
て電界放出電子によりX線を連続的に発生させるX線管
が提供されている(例えば特開昭47−8019)。また、生
物・医学用として高電圧大電流パルスX線管も提供され
ている。(例えば特開昭61−142644)。
[発明が解決しようとする課題] 前記電界放出型のX線管は、小焦点で、大電流を流す
ことができ、数us以下の短時間に大量のX線を発生させ
ることが可能で、画質のよい画像を高速撮影することが
できるとされているが、いずれも2極管で、陰極および
陽極は、針状(棒状)またはそれに近い形状をして固定
されており、両者が相対配置されている。このため、撮
影中、陽極の温度が上昇し陽極の先端が溶融して蒸発
し、外囲器内面に付着して絶縁不良を起こし耐電圧を低
下させる問題があり、付随して負荷が制限される等の問
題点を有していた。
本発明は、前記従来技術の問題点に鑑み、陽極の溶損
を軽減して長寿命化する回転陽極を有するフラッシュX
線管を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明は、外囲器の外部に
設けられて回転磁界を発生するステータとともにモータ
を形成するロータを、真空気密に保たれた外囲器内に回
転自在に設け、該外囲器内に、前記ロータの先端部に取
り付けられた断面が3角形状の突起を外周部に形成した
円板状のターゲットと、先端部を円錐状に尖らせた棒状
の陰極とを、前記ターゲットの突起の頂部と陰極の先端
部とが所定の間隔を設けて相対させて封入され、発生し
たX線の放射窓を前記外囲器に設ける構成にしたもので
ある。
[作用] 上記のように構成したことにより、ターゲットを回転
させることが可能になり、電界放出された電子は、ター
ゲットに形成した3角形状の突起の頂点を結ぶ軌道(以
下焦点軌道という)上に衝突する。
フラッシュX線管では1回の撮影時間は数us以下であ
るため、ターゲットの回転周波数が数10Hz以下の場合
は、1回の撮影では電子は前記焦点軌道上のほぼ一点に
衝突するが、1秒間に数回〜100回程度の極めて短時間
の間隔で繰り返し撮影を行う場合に、ターゲットの回転
数を予め設定される焦点軌道径および撮影間隔に応じて
適宜設定することにより、撮影毎の電子衝突点を熱の影
響が及ばない近接した位置にずらすことが可能になり、
ターゲットの局部的な温度上昇を抑制し、短い時間間隔
での繰り返し撮影を長時間行うことが可能になる。
[実施例] 本発明の第1の実施例を第1図および第2図を参照し
て説明する。第1図はフラッシュX線管の全体断面図、
第2図は第1図のII−II矢視図である。図において、1
は真空気密に保たれた硬質ガラスと金属とからなる筒状
の外囲器、2は外囲器1の外部に設けられて回転磁界を
発生するステータ、3はステータ2とともにモータを形
成するロータで、外囲器1内に軸箱4内の軸受5により
支持されている軸6を介して回転自在に設けられてい
る。7はロータ3の先端部に取り付けられている円板状
の回転可能のターゲットで、ターゲット7の外周部には
断面が3角形状の突起7aが形成されている。8は絶縁体
1aを介して外囲器1に取り付けられている棒状の陰極
で、陰極8の外囲器1内の先端部8aは円錐状に尖らせた
形状になっており、該円錐状の先端部8aは、ターゲット
7の突起7aと所定の間隔に相対させられている。9は外
囲器1に設けられている発生したX線の放射窓である。
上記構成において、陰極8の先端部8aから電界放出さ
れた電子は、回転可能のターゲット7の外周部に形成さ
れた3角形状の突起7aの頂点を結ぶ焦点軌道上に衝突す
る。この場合、フラッシュX線管における1回の撮影時
間は短く数us以下であるため、ターゲット7の回転周波
数が数10Hz以下の場合には、1回の撮影では電子は焦点
軌道上のほぼ一点に衝突することになる。しかし、1秒
間に数回〜100回程度の極めて短時間の間隔で繰り返し
撮影を行う場合に、ターゲット7の回転数を予め設定さ
れる焦点軌道径および撮影間隔に応じて適宜設定するこ
とにより、撮影ごとの電子衝突点を熱の影響が及ばない
近接した位置にずらすことが可能になる。例えばターゲ
ット7の回転周波数を10Hz,パルス頻度を100パルス/
秒,焦点軌道径を100mmとした場合は、焦点軌道上の衝
突間隔は約30mmとなり、同条件で焦点軌道径のみ30mmと
した場合は、衝突間隔は約10mmとなる。このように撮影
ごとの電子衝突点をずらすことにより、ターゲット7の
局部的な温度上昇を抑制し、ターゲット7の溶損を軽減
して、短い時間間隔での繰り返し撮影を長時間行うこと
を可能にする。
つぎに、本発明の第2の実施例を第3図および第4図
を参照して説明する。第3図はフラッシュX線管の全体
断面図、第4図は第3図のIV−IV矢視図である。図中、
第1図および第2図と同符号のものは同じものを示す。
図において、10はロータ3の先端部に取り付けられてい
る円板状の回転可能のターゲットで、ターゲット10の外
周部には円板面と直角方向に突起した断面が3角形状の
突起10aが形成されており、突起10aは陰極8の円錐上の
先端部8aと所定の間隔を有して相対させられている。
上記構成において、陰極8の先端部8aから電界放出さ
れた電子は、回転可能のターゲット10の外周部に形成さ
れた3角形状の突起10aの頂点を結ぶ焦点軌道上に衝突
するが、前記第1の実施例と同様にターゲット10の回転
数を予め設定される焦点軌道径および撮影間隔に応じて
適宜設定することにより、撮影ごとの電子衝突点を熱の
影響が及ばない近接した位置にずらし、ターゲット10の
局部的な温度上昇を抑制して、ターゲット10の溶損を軽
減し、短い時間間隔での繰り返し撮影を長時間行うこと
を可能にする。
[発明の効果] 本発明は、以上説明したように構成されているので、
X線撮影において、ターゲットの局部的な温度上昇を抑
制し、ターゲットの溶損を軽減してターゲットを長寿命
化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の回転陽極を有するフラ
ッシュX線管の全体断面図、第2図は第1図のII−II矢
視図、第3図は本発明の第2の実施例の回転陽極を有す
るフラッシュX線管の全体断面図、第4図は第3図のIV
−IV矢視図である。 1…外囲器、2…ステータ、3…ロータ、7,10…ターゲ
ット、7a,10a…突起、8…陰極、8a…先端部、9…放射
窓。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 35/10 H01J 35/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外囲器の外部に設けられて回転磁界を発生
    するステータとともにモータを形成するロータを、真空
    気密に保たれた外囲器内に回転自在に設け、該外囲器内
    に、前記ロータの先端部に取り付けられた断面が3角形
    状の突起を外周部に形成した円板状のターゲットと、先
    端部を円錐状に尖らせた棒状の陰極とを、前記ターゲッ
    トの突起の頂部と陰極の先端部とが所定の間隔を設けて
    相対させて封入され、発生したX線の放射窓を前記外囲
    器に設けてなる回転陽極を有するフラッシュX線管。
JP29508689A 1989-11-15 1989-11-15 回転陽極を有するフラッシュx線管 Expired - Lifetime JP2886577B2 (ja)

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WO2005112070A1 (en) * 2004-05-13 2005-11-24 Koninklijke Philips Electronics N.V. X-ray tube comprising an extended area emitter
US8284899B2 (en) * 2007-11-21 2012-10-09 Varian Medical Systems, Inc. X-ray tube having a focal spot proximate the tube end
WO2014034912A1 (ja) 2012-08-31 2014-03-06 株式会社 東芝 X線コンピュータ断層撮影装置、高電圧発生装置、及び放射線画像診断装置

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