JP2813214B2 - フラッシュx線管 - Google Patents

フラッシュx線管

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JP2813214B2 JP28302789A JP28302789A JP2813214B2 JP 2813214 B2 JP2813214 B2 JP 2813214B2 JP 28302789 A JP28302789 A JP 28302789A JP 28302789 A JP28302789 A JP 28302789A JP 2813214 B2 JP2813214 B2 JP 2813214B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、フラッシュX線管に係わり、特に、陰極と
陽極間の主放電を容易にして、低い管電圧で安定したX
線出力を得るのに好適な3極型のフラッシュX線管に関
する。
[従来の技術] 現在フラッシュX線管は、一般に使用されている熱陰
極型のX線管ではなし得ない高速撮影を可能にするもの
として実用化に向けて最終的な研究段階にあるといえる
が、従来のフラッシュX線管としては、真空気密に保た
れた外囲器内に棒状の陰極と陽極との2極を相対させた
構成のもの(例えば特開昭61−142644)や、外壁を形成
するステンレススチール製の金属容器内に、硬質ナイロ
ンで絶縁されたタングステン製で先端部が尖った棒状の
陽極と、モリブデン製の環状の陰極とを相対して配置し
た構成のもの(例えば特開昭62−216198号公報)等が提
案されている。これら従来のフラッシュX線管は、いず
れも2極の電界放出型のフラッシュX線管であった。
[発明が解決しようとする課題] X線の放射は、陽極に電圧を印加し、陽極と陰極との
間に放電を起こさせることによりなされるが、陰極・陽
極の2極間の放電は、電極表面の粗さや酸化状態等によ
り放電条件を異にし、放電条件の変化は、放電の発生の
難易や放電開始時間の遅延となって表れ、特に、比較的
低い電圧(例えば100KV以下)ではX線出力のバラツキ
の一因になることがある。
また、X線撮影は、X線のスペクトルを変化させ、短
波長でエネルギの大きい、いわゆる線質の硬いスペクト
ルや、長波長でエネルギの小さい、いわゆる線質の軟ら
かいスペクトルを撮影対象によって使い分けることが要
求されるが、撮影対象が例えば血流状態などの場合に
は、線質の軟らかいX線を使用して高速撮影をしなけれ
ばならない。上記線質の硬いX線は比較的高い電圧で得
られるが、線質の軟らかいX線は比較的低い電圧で得ら
れるから、前記血流状態を撮影するような場合はフラッ
シュX線管の管電圧を比較的低い電圧にしなければなら
ない。これは前記したように、高電圧の場合に比べて放
電の発生をしにくくし、安定してX線を放射することを
できなくし、また、一定であるべき線量が増減したり、
X線放射のタイミングがずれたりする問題点を有してい
た。
一方、陰極と陽極との間隔を短くし、両極間のインピ
ーダンスを小さくすれば両極間に放電を起こしやすくす
ることが可能であるが、このような2極のフラッシュX
線管においては、両極間に大電流が流れる時、フラッシ
ュX線の出力スペクトルにはタングステンイオンと電子
からなるプラズマX線によって引き起こされる大量の必
要以上に軟らかい成分が含まれ、X線の出力が安定しな
くなり、一方、陽極のチップは大電流が流れるときの加
熱により蒸発して損傷するなどの問題点を有していた。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、外囲器内
に、陰極と陽極のほかに陰極を介して陽極と反対側にト
リガ電極を設け、該トリガ電極と陰極との間の予備放電
により陰極と陽極との間の主放電を容易にし、低い管電
圧で安定したX線出力を得ることができる3極型のフラ
ッシュX線管を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明は、同軸上に間隔を
有して相対させた陰極と陽極とを、真空気密に保たれた
外囲器内に封入し、前記陰極と陽極との間に放電させて
X線を放射させる電界放出型のフラッシュX線管におい
て、前記陰極を介して陽極と反対側の同軸上に、断面が
ハの字状の截頭した中空円錐形で、かつその厚さを頂部
になるほど薄くして頂部をナイフエッジ状に形成し、陰
極に対して正の電圧を印加するトリガ電極を設け、該ト
リガ電極の頂部と前記陰極との間隔を、前記陰極と陽極
との間隔と同じかまたはそれより接近させて設ける構成
にしたものである。
[作用] 上記のように構成したことにより、トリガ電極には、
陽極に対する電圧印加と同時に、該印加電圧とほぼ同電
位の電圧が印加される。この場合、トリガ電極の頂部が
ナイフエッジ状に形成され、しかも該頂部が陰極に近接
して配置されていることにより、陰極とトリガ電極との
間には高電界が形成され、陰極からトリガ電極に対する
電子の放出が容易になり予備放電し電流が流れ易くな
る。この予備放電は、陰極から陽極に対する主放電を誘
発して主放電を容易にし、陰極から陽極に対して電界放
出する主放電による電子に加えて、上記陰極とトリガ電
極との間の予備放電により発生する二次電子をも陽極に
加速衝突させることになるから、低い印加電圧(例えば
50KV程度)であっても大電流を流すことが可能になり、
安定したX線出力を得ることができる。
[実施例] 本発明の1実施例を第1図および第2図を参照して説
明する。第1図は3極型のフラッシュX線管の全体断面
図、第2図は第1図の“ア”部詳細図である。図におい
て、1は真空気密に保たれた硬質ガラス,金属,セラミ
ックス等からなる筒状の外囲器、2は外囲器1内に封入
されているリング状の円板形状でモリブデン製の陰極、
3は外囲器1内に陰極2と同軸上に所定の間隔で相対し
て封入している棒状の陽極、3aは陽極3の陰極側先端に
固着されたタングステン製の長さ約100mmの棒状(針
状)のターゲット、4は陰極を介して陽極と反対側の同
軸上に設けられたトリガ電極で、トリガ電極4は、陽極
3と同じ電源または別の電源に正の電荷を印加するする
ように接続されている。トリガ電極4の断面は、ハの字
状の截頭した中空円錐形をしており、該中空円錐形の厚
さを円錐形の頂部になるほど薄くして該頂部はナイフエ
ッジ状に形成されている。そしてトリガ電極4の頂部と
陰極との間隔L2は、第2図に示すように陰極2と陽極3
のターゲット3aとの間隔L1と同じか、またはそれより接
近させた間隔にされている。上記間隔L2は、0.5mm以下
で例えば0.1mmとしたとき、間隔L1は約0.1mm〜0.3mmと
される。5は外囲器1の外周部に設けられているX線の
放射窓である。
上記構成において、図示しない電源装置により陽極3
に電圧が印加されると、該印加と同時に該印加電圧と同
じか、またはそれ以下の電圧がトリガ電極4に印加され
る。電圧を印加されたトリガ電極4のナイフエッジ状に
形成された頂部と該頂部と極めて近接している陰極2と
の間には高電界が形成され、陰極2からトリガ電極4に
対する電子の放出を容易にし、予備放電して電流を流れ
易くする。この予備放電は、陰極2から陽極3に対する
主放電を誘発するから該主放電を容易にし、陰極2から
陽極3(ターゲット3a)に対する主放電による電子の放
出に加えて、前記予備放電により発生する二次電子をも
陰極2から陽極3に加速衝突させることが可能になる。
このため、従来の2極型のフラッシュX線管のように、
電極の表面状態により放電条件が変化しても放電の発生
がしにくくなることがなく、50KV程度の比較的低い印加
電圧であっても、X線出力のバラツキがなく安定したX
線出力を得ることができる。このような低い管電圧での
安定したX線出力は、前記血流状態の撮影のような場合
にも対応することができ、また、ターゲット3aの加熱に
よる蒸発損傷も防止することが可能になる。
[発明の効果] 本発明は、以上説明したように構成されているので、
トリガ電極と陰極との間に予備放電を発生させ、発生し
た予備放電が陰極と陽極との間の主放電を誘発して該主
放電を容易にし、低い管電圧で安定したX線出力を得る
ことができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例を示す3極型のフラッシュX
線管の全体断面図、第2図は第1図の“ア”部詳細図で
ある。 1……外囲器、2……陰極、3……陽極、3a……ターゲ
ット、4……トリガ電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横田 能治 千葉県柏市新十余二2番1号 株式会社 日立メディコ柏工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 35/22,35/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同軸上に間隔を有して相対させた陰極と陽
    極とを、真空気密に保たれた外囲器内に封入し、前記陰
    極と陽極との間に放電させてX線を放射させる電界放出
    型のフラッシュX線管において、前記陰極を介して陽極
    と反対側の同軸上に、断面がハの字状の截頭した中空円
    錐形で、かつその厚さを頂部になるほど薄くして頂部を
    ナイフエッジ状に形成し、陰極に対して正の電圧を印加
    するトリガ電極を設け、該トリガ電極の頂部と前記陰極
    との間隔を、前記陰極と陽極との間隔と同じかまたはそ
    れより接近させて設けたことを特徴とするフラッシュX
    線管。
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