JPH0690066B2 - コンクリート天端の測定方法 - Google Patents

コンクリート天端の測定方法

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JPH0690066B2
JPH0690066B2 JP1201115A JP20111589A JPH0690066B2 JP H0690066 B2 JPH0690066 B2 JP H0690066B2 JP 1201115 A JP1201115 A JP 1201115A JP 20111589 A JP20111589 A JP 20111589A JP H0690066 B2 JPH0690066 B2 JP H0690066B2
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concrete
measuring
pile hole
moisture meter
neutron
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俊平 田中
隆寿 磯部
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Kajima Corp
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  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)
  • Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、主に杭穴に打設されたコンクリートの天端
を地上で測定するコンクリート天端の測定方法に関す
る。
〔従来の技術〕
地盤面下や水面下に基礎杭等の地下構造物を構築する目
的でコンクリートを打設する場合、その地下構造物が地
盤面下若しくは水面下にあって地上若しくは水上より確
認できない場合には、コンクリートの打ち止めを正確に
行う為、常時、コンクリートの天端を測定し、管理する
必要がある。
従来、この測定は錘付き検尺テープによって行うのが一
般的である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、錘付き検尺テープを使用した場合、測定作業は
比較的簡単に行うことができるが、コンクリートの表面
に高密度泥水や沈積スライム等が堆積していると、この
物質の天端を測定してしまうことになり、実際のコンク
リートの天端を正確に測定することができないという欠
点がある。
この為、コンクリートを過大に見積もってしまったり、
或いはその逆に過小に見積もってしまうことが多々あ
る。
又、その後処理に手間どり、経済的な損失も大きいもの
である。
尚、その他の測定方法として密度変化により高密度泥水
と沈積スライムとコンクリートとを分離して測定する方
法があるが、この方法はコンクリート打設中の動圧を測
定することになり、又、それぞれの物質と密度との相関
性が未だ解明されておらず、更に、計器精度上の測定環
境が悪い為、信頼性が低く後処理に対する問題がある。
更に、地上より杭穴内の物質を単管等によって直接採取
して判断する方法もあるが、この方法は非常に浅い場合
のみ有効で、コンクリート打設中の管理法には使用でき
ない。
この発明はこのような前記従来の問題点を解決する為に
なされたもので、杭穴に打設されたコンクリートの天端
を地上において正確に測定可能なコンクリート天端の測
定方法を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決する為の手段〕
この発明に係る請求項第1項記載のコンクリート天端の
測定方法は、コンクリートが打設された杭穴内に中性子
水分計を挿入し、この中性子水分計によって前記杭穴内
の水分量を、前記中性子水分計から放射される中性子線
により前記杭穴内の水分量に比例して生成される熱中性
子の量を検出することにより測定し、この水分量に基づ
いて前記杭穴内のコンクリートを他の混合物質から分類
することにより、前記杭穴内のコンクリートの天端を測
定することを特徴とする。
又、この発明に係る請求項第2項記載のコンクリートの
天端の測定方法は、前項のコンクリート天端の測定方法
において、中性子水分計を杭穴内に立て込まれた測定管
の中に挿入することを特徴とする。
更に、この発明に係る請求項第3項記載のコンクリート
天端の測定方法は、前2項のコンクリート天端の測定方
法において、打設されるコンクリート中に熱中性子を吸
収する補助材を混入することを特徴とする。
〔実施例〕
以下、この発明を図示する一実施例に基づいて説明す
る。
この発明に係るコンクリート天端の測定には、ラジオア
イソトープを利用した中性子水分計を使用する。
この中性子水分計1は、中性子を放射する中性子源と、
この中性子源より放射された中性子が水素原子で減速さ
れることにより生成される燃中性子を検知する熱中性子
検出器を備え、混合物中の水分量を、混合物中に生成さ
れた熱中性子の量をカウント数で表示することにより測
定できるように構成された計測器で、例えば地盤中の水
分量を測定する場合等に広くに使用されているものであ
る。
中性子水分計1は杭造成用の杭穴2の中に鉄筋籠3に添
え付けられ、当該鉄筋籠3と共に杭穴2の中に立て込ま
れた測定管4(ガス管)の中に紐5で吊って挿入する。
紐5にはメジャーワイヤーを使用することにより、中性
子水分計1の位置(深さ)を地上より連続的に測定でき
るようにしておくと共に、その位置における水分量をデ
ジタル方式のスケーラ6で連続的にカウントできるよう
にし、更に、連続的に記録できるようにしておく。
そして、この中性子水分計1によって杭穴2内のコンク
リート、セメント、泥水等の各物質中の水分量を測定
し、当該水分量に基づいてこれらの物質を分類すること
により、コンクリートのみの天端を検出する。
尚、中性子水分計1を杭穴2の中に直接挿入するのでは
なく、先端を閉塞した測定管4の中に挿入することとし
たのは、コンクリート打設中に中性子水分計の位置ずれ
や衝撃等の悪影響を避け、可能な限りコンクリートの天
端を正確に測定できるようにする為である。
したがって、コンクリート打設後のコンクリートの天端
だけでなく、打設中のコンクリートの天端も連続的に測
定することができる。
第5図は実際の杭穴を真似たアクリル管の中に人工的に
コンクリート界面を作り、かかる場合の実験結果をグラ
フに示したものである。
この一連のグラフよりコンクリートと清水〔(1)参
照〕、コンクリートと泥水〔(2)参照〕、コンクリー
トとベントナイトゲル〔(3)参照〕、コンクリートと
セメントミルク〔(4)参照〕、との界面をそれぞれ正
確に測定することができることが分かった。
いずれのグラフにおいても、グラフが一定範囲に亘って
大きく傾いている部分がコンクリートの天端である。
尚、測定精度はカウント時間と測定間隔によって決定さ
れることが分かる。
又、第6図のグラフで分かるようにホウ素等といった熱
中性子を吸収するような補助材をコンクリート中に混入
することにより、コンクリート中の水分量のカウント数
を任意に設定できるので(他の混合物より少ないカウン
ト数で水分量を測定できる)、泥水等の他の混合物とコ
ンクリートとの間に測定し易いコントラストをつけるこ
とで、コンクリートを他の混合物から容易に区別してコ
ンクリートの天端を正確に測定することができる。
第7図は実際の場所打ちコンクリート杭で測定した結果
を示したものである。
測定は径が2メートル、深さが11メートルの杭穴の中に
鉄筋籠に添え付けて挿入された測定管の中に中性子水分
計を挿入することにより行った。
その結果、コンクリート打設前は先端に高密度の泥水が
沈積し、地表に向かって徐々に低密度の泥水になってい
ることが分かった。
尚、先端部に測定し易いコントラストを付ける為、ホウ
素入りセメントミルクを注入した。
このような状態でコンクリートを打設すると、2バッチ
目にコンクリート天端が6メートルの深さに達し、計画
天端である6メートルの深さに位置していることを正確
に測定することができた。
〔発明の効果〕
この発明は以上の構成からなるので以下の効果を有す
る。
この発明に係るコンクリート天端の測定方法によれ
ば、主に地盤中の水分量を測定するために広く使用され
ている計測器を使用して杭穴内のコンクリートの天端を
地上で簡単に、かつ、正確に測定することができ、従っ
て、打設されるコンクリートに無駄が無く、コンクリー
トの見積もりを正確に行うことができ、経済設計が図れ
る。
打設されるコンクリート中に、熱中性子を吸収するよ
うな補助材、例えばホウ素を混入することにより、コン
クリート中の水分量のカウント数を任意に設定できるの
で、泥水等の他の混合物とコンクリートとの間に測定し
易いコントラストをつけることで、コンクリートを他の
混合物から容易に区別してコンクリートの天端を更に正
確に測定することができる。
中性子水分計は杭穴の中に、直接挿入するのではなく
測定管の中に挿入するので、コンクリート打設中の中性
子水分計の位置ずれや衝撃等の悪影響を回避することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は、この発明に係るコンクリート天端の
測定方法の一実施例を示し、第1図、第2図、第3図及
び第4図は杭穴の縦断面図、第5図(1),(2),
(3),(4)及び第6図は測定の実験結果を示すグラ
フ、第7図は実際の測定結果を示すグラフである。 1……中性子水分計、2……杭穴、3……鉄筋籠、4…
…測定管、5……紐。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−54316(JP,A) 特開 昭64−68609(JP,A) 特開 昭57−42818(JP,A) 特開 昭60−250216(JP,A) 実開 昭55−84(JP,U) 実開 平1−61650(JP,U)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリートが打設された杭穴内に中性子
    水分計を挿入し、この中性子水分計によって前記杭穴内
    の水分量を、前記中性子水分計から放射される中性子線
    により、前記杭穴内の水分量に比例して生成される熱中
    性子の量を検出することにより測定し、この水分量に基
    づいて前記杭穴内のコンクリートを他の混合物質から分
    類することにより、前記杭穴内のコンクリートの天端を
    測定することを特徴とするコンクリート天端の測定方
    法。
  2. 【請求項2】中性子水分計は杭穴内に立て込まれた測定
    管の中に挿入することを特徴とする請求項第1項記載の
    コンクリート天端の測定方法。
  3. 【請求項3】打設されるコンクリート中に熱中性子を吸
    収する補助材を混入することを特徴とする請求項第1項
    又は第2項記載のコンクリート天端の測定方法。
JP1201115A 1989-08-02 1989-08-02 コンクリート天端の測定方法 Expired - Fee Related JPH0690066B2 (ja)

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