JPH0689669A - 電子レンジ用マグネトロン - Google Patents
電子レンジ用マグネトロンInfo
- Publication number
- JPH0689669A JPH0689669A JP23719092A JP23719092A JPH0689669A JP H0689669 A JPH0689669 A JP H0689669A JP 23719092 A JP23719092 A JP 23719092A JP 23719092 A JP23719092 A JP 23719092A JP H0689669 A JPH0689669 A JP H0689669A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetron
- microwave oven
- vanes
- height
- strap rings
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Microwave Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】この発明は、共振器から発生する第４，第５高
調波を抑制し、出力部の構成を簡単にして且つ管理し易
すくした発振周波数が2450ＭＨｚ帯の電子レンジ用マネ
トロンを提供することを目的とする。 【構成】この発明の電子レンジ用マグネトロンは、陽極
円筒１の内側に複数のベイン２が放射状に配設され、こ
のベインが大小２種のストラップリング４，５により１
つおきに電気的に短絡されてなり、且つ、陽極円筒の内
径をＤ、ベインの高さをＨ、大小２種のストラップリン
グの中間径をｄ、大小２種のストラップリングの高さを
ｔとすれば、 ｄ／Ｄ＝-1.059（ｔ／Ｈ）＋（61±1) （％） に設定され、上記の目的を達成することができる。
調波を抑制し、出力部の構成を簡単にして且つ管理し易
すくした発振周波数が2450ＭＨｚ帯の電子レンジ用マネ
トロンを提供することを目的とする。 【構成】この発明の電子レンジ用マグネトロンは、陽極
円筒１の内側に複数のベイン２が放射状に配設され、こ
のベインが大小２種のストラップリング４，５により１
つおきに電気的に短絡されてなり、且つ、陽極円筒の内
径をＤ、ベインの高さをＨ、大小２種のストラップリン
グの中間径をｄ、大小２種のストラップリングの高さを
ｔとすれば、 ｄ／Ｄ＝-1.059（ｔ／Ｈ）＋（61±1) （％） に設定され、上記の目的を達成することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は電子レンジ用マグネト
ロンに係わり、特にその陽極構体に関する。
ロンに係わり、特にその陽極構体に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に電子レンジ用マグネトロンの陽極
構体は、陽極円筒の内側に複数のベインが放射状に配設
され、各ベインが大小２種のストラップリングにより１
つおきに電気的に短絡されて、共振器を構成している。
構体は、陽極円筒の内側に複数のベインが放射状に配設
され、各ベインが大小２種のストラップリングにより１
つおきに電気的に短絡されて、共振器を構成している。
【０００３】このような電子レンジ用マグネトロンは電
子レンジに組み込まれるが、動作時には本来の2450ＭＨ
ｚ帯の基本波のみならず、第２，第３，……と高調波も
同時に発生する。昨今は、この漏洩量に対する規制が段
々と厳しくなり、特に第５高調波（12.25 ＧＨｚ) 帯の
規制は大変厳しい。電子レンジ用マグネトロンの設計者
は、この高調波抑制のために、出力部に各波長の１／４
のチョ−ク群を設けている。
子レンジに組み込まれるが、動作時には本来の2450ＭＨ
ｚ帯の基本波のみならず、第２，第３，……と高調波も
同時に発生する。昨今は、この漏洩量に対する規制が段
々と厳しくなり、特に第５高調波（12.25 ＧＨｚ) 帯の
規制は大変厳しい。電子レンジ用マグネトロンの設計者
は、この高調波抑制のために、出力部に各波長の１／４
のチョ−ク群を設けている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、抑制する高
調波数が増えてくると、チョ−ク群が限られた出力部内
空間に納まらず、又、非常に複雑な配置が必要となり、
肝心の基本波への影響も出て、信頼性を落とす原因とな
っていた。第２，第３高調波のように１／４波長が比較
的大きいものは、チョ−ク構成も容易であるが、高次に
なると精密な寸法管理を要するようになってくる。
調波数が増えてくると、チョ−ク群が限られた出力部内
空間に納まらず、又、非常に複雑な配置が必要となり、
肝心の基本波への影響も出て、信頼性を落とす原因とな
っていた。第２，第３高調波のように１／４波長が比較
的大きいものは、チョ−ク構成も容易であるが、高次に
なると精密な寸法管理を要するようになってくる。
【０００５】この発明は、以上のような不都合を解消し
たもので、共振器から発生する第４，第５高調波を抑制
し、出力部の構成を簡単にして且つ管理し易すくした電
子レンジ用マグネトロンを提供することを目的とする。
たもので、共振器から発生する第４，第５高調波を抑制
し、出力部の構成を簡単にして且つ管理し易すくした電
子レンジ用マグネトロンを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明は、陽極円筒の
内側に複数のベインが放射状に配設され、このベインが
大小２種のストラップリングにより１つおきに電気的に
短絡されてなり、且つ陽極円筒の内径をＤ、ベインの高
さをＨ、大小２種のストラップリングの中間径をｄ、大
小２種のストラップリングの高さをｔとすれば、 ｄ／Ｄ＝-1.059（ｔ／Ｈ）＋（61±1) （％） に設定されてなる発振周波数が2450ＭＨｚ帯の電子レン
ジ用マグネトロンである。
内側に複数のベインが放射状に配設され、このベインが
大小２種のストラップリングにより１つおきに電気的に
短絡されてなり、且つ陽極円筒の内径をＤ、ベインの高
さをＨ、大小２種のストラップリングの中間径をｄ、大
小２種のストラップリングの高さをｔとすれば、 ｄ／Ｄ＝-1.059（ｔ／Ｈ）＋（61±1) （％） に設定されてなる発振周波数が2450ＭＨｚ帯の電子レン
ジ用マグネトロンである。
【０００７】
【作用】この発明によれば、第４，第５高調波という高
次数の高調波の抑制が共振器で出来るため、出力部の設
計は第２，第３高調波用チョ−クに主眼を置けば良い。
従って、第４，第５高調波については比較的ル−ズに設
計出来、簡単で管理のし易い出力部構造を得ることが出
来る。
次数の高調波の抑制が共振器で出来るため、出力部の設
計は第２，第３高調波用チョ−クに主眼を置けば良い。
従って、第４，第５高調波については比較的ル−ズに設
計出来、簡単で管理のし易い出力部構造を得ることが出
来る。
【０００８】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
を詳細に説明する。
を詳細に説明する。
【０００９】この発明による電子レンジ用マグネトロン
は発振周波数が2450ＭＨｚ帯であり、図１および図２に
示すように構成され、陽極円筒１の内側に複数のベイン
２が放射状に配設され、各ベイン２が大小２種のストラ
ップリング４，５により１つおきに電気的に短絡され
て、共振器を構成している。そして、各ベイン２の遊端
で囲まれた作用空間Ｓには、管軸に沿って陰極３が配設
されている。
は発振周波数が2450ＭＨｚ帯であり、図１および図２に
示すように構成され、陽極円筒１の内側に複数のベイン
２が放射状に配設され、各ベイン２が大小２種のストラ
ップリング４，５により１つおきに電気的に短絡され
て、共振器を構成している。そして、各ベイン２の遊端
で囲まれた作用空間Ｓには、管軸に沿って陰極３が配設
されている。
【００１０】この場合、陽極円筒１の内径をＤ、ベイン
２の高さをＨ、大小２種のストラップリング４，５の中
間径をｄ、大小２種のストラップリング４，５の高さを
ｔとすれば、 ｄ／Ｄ＝-1.059（ｔ／Ｈ）＋（61±1) （％） に設定されており、この発明の特徴となっている。
２の高さをＨ、大小２種のストラップリング４，５の中
間径をｄ、大小２種のストラップリング４，５の高さを
ｔとすれば、 ｄ／Ｄ＝-1.059（ｔ／Ｈ）＋（61±1) （％） に設定されており、この発明の特徴となっている。
【００１１】即ち、この実施例では、陽極円筒１の内径
が35.5ｍｍ，ベイン２の高さが9.5ｍｍ，ベイン２の内
径端が9.05ｍｍ，陰極３の外径が3.9 ｍｍに設定され、
図３からも明らかなように、ストラップリング４，５の
高さが0.75ｍｍ，1.00ｍｍ，1.30ｍｍ，1.50ｍｍの場合
について計算すると、ｔ／Ｈ7.9 ％，10.5％，13.7％，
15.8％となる。そして、ストラップリング４，５の中間
径が18.70 ｍｍ，17.56 ｍｍ，16.70 ｍｍ，15.73 ｍｍ
の場合について計算すると、ｄ／Ｄがそれぞれ52.7％，
49.5％，47.0％，44.3％となる。これらの場合、第４，
第５高調波共に良好な結果を得た。この効果は、同一
（ｔ／Ｈ）において、（ｄ／Ｄ）が±１％の範囲であれ
ば有効であることも判った。
が35.5ｍｍ，ベイン２の高さが9.5ｍｍ，ベイン２の内
径端が9.05ｍｍ，陰極３の外径が3.9 ｍｍに設定され、
図３からも明らかなように、ストラップリング４，５の
高さが0.75ｍｍ，1.00ｍｍ，1.30ｍｍ，1.50ｍｍの場合
について計算すると、ｔ／Ｈ7.9 ％，10.5％，13.7％，
15.8％となる。そして、ストラップリング４，５の中間
径が18.70 ｍｍ，17.56 ｍｍ，16.70 ｍｍ，15.73 ｍｍ
の場合について計算すると、ｄ／Ｄがそれぞれ52.7％，
49.5％，47.0％，44.3％となる。これらの場合、第４，
第５高調波共に良好な結果を得た。この効果は、同一
（ｔ／Ｈ）において、（ｄ／Ｄ）が±１％の範囲であれ
ば有効であることも判った。
【００１２】尚、この発明は、ベイン２の高さが8.0 〜
11.0ｍｍの範囲、ベイン２の内径端が8.55〜9.48ｍｍの
範囲、陰極３の外径が3.62〜4.02ｍｍの範囲のもに好適
である。
11.0ｍｍの範囲、ベイン２の内径端が8.55〜9.48ｍｍの
範囲、陰極３の外径が3.62〜4.02ｍｍの範囲のもに好適
である。
【００１３】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
陽極円筒の内径をＤ、上記ベインの高さをＨ、上記大小
２種のストラップリングの中間径をｄ、上記大小２種の
ストラップリングの高さをｔとすれば、 ｄ／Ｄ＝-1.059（ｔ／Ｈ）＋（61±1) （％）
陽極円筒の内径をＤ、上記ベインの高さをＨ、上記大小
２種のストラップリングの中間径をｄ、上記大小２種の
ストラップリングの高さをｔとすれば、 ｄ／Ｄ＝-1.059（ｔ／Ｈ）＋（61±1) （％）
【００１４】に設定されているので、第４，第５高調波
という高次数の高調波の抑制が共振器で出来るため、出
力部の設計は第２，第３高調波用チョ−クに主眼を置け
ば良い。従って、第４，第５高調波については比較的ル
−ズに設計出来、簡単で管理のし易い出力部構造を得る
ことが出来る。
という高次数の高調波の抑制が共振器で出来るため、出
力部の設計は第２，第３高調波用チョ−クに主眼を置け
ば良い。従って、第４，第５高調波については比較的ル
−ズに設計出来、簡単で管理のし易い出力部構造を得る
ことが出来る。
【図１】この発明の一実施例に係る電子レンジ用マグネ
トロンの陽極構体を示す断面図。
トロンの陽極構体を示す断面図。
【図２】図１の平面図。
【図３】図１のマグネトロンにおける各部材の寸法関係
を示す特性曲線図。
を示す特性曲線図。
１…陽極円筒、２…ベイン、３…陰極、４，５…ストラ
ップリング。
ップリング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 良久 北海道旭川市南５条通23丁目1975番地 ホ クト電子工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 陽極円筒の内側に複数のベインが放射状
に配設され、該ベインが大小２種のストラップリングに
より１つおきに電気的に短絡されてなる発振周波数が24
50ＭＨｚ帯の電子レンジ用マグネトロンにおいて、 上記陽極円筒の内径をＤ、上記ベインの高さをＨ、上記
大小２種のストラップリングの中間径をｄ、上記大小２
種のストラップリングの高さをｔとすれば、 ｄ／Ｄ＝-1.059（ｔ／Ｈ）＋（61±1) （％） に設定されてなることを特徴とする電子レンジ用マグネ
トロン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23719092A JP3278464B2 (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 電子レンジ用マグネトロン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23719092A JP3278464B2 (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 電子レンジ用マグネトロン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0689669A true JPH0689669A (ja) | 1994-03-29 |
| JP3278464B2 JP3278464B2 (ja) | 2002-04-30 |
Family
ID=17011710
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23719092A Expired - Lifetime JP3278464B2 (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 電子レンジ用マグネトロン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3278464B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100316249B1 (ko) * | 1998-08-28 | 2001-12-12 | 다카노 야스아키 | 마그네트론 |
| KR20040011638A (ko) * | 2002-07-27 | 2004-02-11 | 삼성전자주식회사 | 마그네트론 |
| KR100938310B1 (ko) * | 2007-09-11 | 2010-01-22 | 도시바 호꾸또 덴시 가부시끼가이샤 | 전자 레인지용 마그네트론 |
-
1992
- 1992-09-04 JP JP23719092A patent/JP3278464B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100316249B1 (ko) * | 1998-08-28 | 2001-12-12 | 다카노 야스아키 | 마그네트론 |
| KR20040011638A (ko) * | 2002-07-27 | 2004-02-11 | 삼성전자주식회사 | 마그네트론 |
| KR100938310B1 (ko) * | 2007-09-11 | 2010-01-22 | 도시바 호꾸또 덴시 가부시끼가이샤 | 전자 레인지용 마그네트론 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3278464B2 (ja) | 2002-04-30 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5180946A (en) | Magnetron having coaxial choke means extending into the output side insulating tube space | |
| EP1594152A2 (en) | Magnetron for microwave oven. | |
| JP3193647B2 (ja) | マグネトロン | |
| JPH0689669A (ja) | 電子レンジ用マグネトロン | |
| US4891557A (en) | Magnetron device | |
| KR900001495B1 (ko) | 마그네트론 | |
| US4074169A (en) | Magnetron with harmonic frequency output suppression | |
| US3819977A (en) | Velocity modulation tube having floating resonator circuits and short drift spaces | |
| JP3277215B2 (ja) | マイクロウェーブオーブン用マグネトロンの不要電子波遮蔽構造 | |
| KR100811384B1 (ko) | 마그네트론 | |
| JPH08167383A (ja) | 電子レンジ用マグネトロン | |
| JP3296622B2 (ja) | マグネトロン | |
| JP3448425B2 (ja) | マグネトロン | |
| GB2234390A (en) | Magnetron choke and magnetron including the same | |
| JP2629181B2 (ja) | マグネトロン | |
| JP2773765B2 (ja) | 電子レンジ用マグネトロン | |
| JPH09270232A (ja) | マグネトロン | |
| KR930000384B1 (ko) | 마그네트론의 출력부 구체 | |
| JPS61281433A (ja) | マグネトロンの出力構体 | |
| JP2001060441A (ja) | マグネトロン | |
| JPH065211A (ja) | マグネトロン | |
| JPH02144826A (ja) | 電子レンジ用マグネトロン | |
| JPH0278133A (ja) | 電子レンジ用マグネトロン | |
| JP2922933B2 (ja) | マグネトロン | |
| JPH10321149A (ja) | マグネトロン |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment |
Year of fee payment: 6 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080215 |
|
| FPAY | Renewal fee payment |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090215 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment |
Year of fee payment: 8 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100215 |
|
| FPAY | Renewal fee payment |
Year of fee payment: 8 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100215 |
|
| FPAY | Renewal fee payment |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110215 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120215 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120215 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment |
Year of fee payment: 11 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130215 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130215 Year of fee payment: 11 |