JPH068964Y2 - 釣用防水ズボン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、釣人の下半身を防水出来る釣用防水ズボン
に関する。

〔従来技術〕

従来釣りなどでは水の中に入っても濡れないように釣用
防水ズボンを用いて川を渡渉したり、流れの中に立ち込
んだりしていた。

これらの釣用防水ズボンは、大別して次のものとなる。

防水ズボン本体と靴が肉厚の発泡ゴムで一体形成され
たもの。

実開昭58-61406号公報のように全体がストッキングの
ようにビニールシート等で形成されて別の靴を履くも
の。

〔考案が解決すべき問題点〕

前記の防水ズボン本体と靴が肉厚の発泡ゴムで一体に
形成されたものは、肉厚なので外的衝撃に対し脚を保護
することが出来る効果はあるが、膝より先に足を差込み
難くなるため、余裕のあるダブつく大きさに形成して足
入れをよくするようにしなければならず、体にフィット
させてスマートに着用することが出来る満足のいくもの
がなかった。

従って現行では防水ズボンと靴を分離して足首から水の
入るズボンとして使用されている。

前記ではビニールシートに伸縮性がないので、前記公
報の第２図のように体形より余裕のある大きさに形成し
なければならないから、水の中に入った時水圧によって
ズボンにしわが寄って不快であり、しわの部分に水流が
当たると歩行が思うように出来ない欠点があった。

更に材質が薄く、弾性がないので、外的衝撃に対し脚を
保護することが出来ず、特に膝から足首にかけて負傷し
易い等の欠点があった。

本考案は前記欠点に鑑み、体形に合致して十分に脚を保
護することが出来ると共に、脱ぎ履きが容易に出来る釣
用防水ズボンを提供することである。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は前記問題点を解決するための構成として、体形
に合致するように形成した発泡ゴムからなる防水ズボン
本体と、該防水ズボン本体に一体的に設けた肉薄のソッ
クス部と、前記ソックス部を覆うと共に開閉自在な切開
部を設けた脚保護部とから成ることを要旨とするもので
ある。

〔実施例〕

以下、図示の実施例で本考案を説明すると、第１図から
第３図は第１実施例で、釣用防水ズボン１は例えば肉厚
3.5〜5mmで弾性を有する防水性発泡ゴムの素材で体形に
合致するように防水ズボン本体２が形成され、防水ズボ
ン本体２の膝３より下方に一体に肉薄のソックス部４が
形成されている。

防水ズボン本体２の膝３より下方の外側には発泡ゴム等
の弾性を有する肉厚の脚保護部５の上部が重ねられて接
着部分６が面接着されて脚保護部５でソックス部４の膝
下が覆われている。

防水ズボン本体２の前側上部はカットされてＶ字形の防
水マチ７が固定されると共にチャック１０ａ、１０ｂが
固定されている。

肉薄のソックス部４は、防水ズボン本体２と同材質等厚
の防水性発泡ゴムをプレス加工で圧縮して薄くした例え
ば2mmの肉薄で柔軟性のある肉薄素材としている。

防水ズボン本体２及び膝下足部４は夫々防水性発泡ゴム
の素材が裁断されて端面接着で結合され、更に溶着剤で
強固に結合されている。

膝３の前側には膝の屈曲を自由にするために凹３ａと凸
３ｂが凹３ａをプレス加工で圧縮して薄くすることで形
成されている。

脚保護部５の外側にはふくらはぎ付近まで開閉自在な切
開部５ａが形成されてそれぞれ係合可能なチャック１１
ａ、１１ｂが取り付けられている。

更に切開部５ａの下端にはそれぞれ係合可能な面ファス
ナー１２、１３が固定されている。

第４図ではソックス部４の外側に足袋１４が装着されて
いる。

ソックス部４の底部に靴底を取り付けてそのままで歩行
出来るようにしてもよい。

釣用防水ズボン１が装着される時は、チャック１１ａ、
１１ｂと面ファスナー１２、１３が開かれた状態で、か
つ、ソックス部４は伸びのある肉薄素材となっているか
ら、肉薄のソックス部４に比較的圧迫感なく楽に足が差
し込めると共に、チャック１１ａ、１１ｂと面ファスナ
ー１２、１３が係着され脚保護部５の下端が締め付けら
れるので、フィットした状態で着用することが出来るか
ら、水の中で歩き易い。又、肉厚の脚保護部５でソック
ス部４の膝下が覆われているから、外的衝撃に対し脚を
保護することが出来る。

第５図、第６図は第２実施例で、釣用防水ズボン１は肉
厚で弾性を有する防水性発泡ゴムの素材で体形に合致す
るように防水ズボン本体２が形成され、防水ズボン本体
２の膝３より下方に肉厚の弾性を有する防水性発泡ゴム
の素材で脚保護部８が一体に形成されている。

脚保護部８の内側の膝３より下方の接着部分６に肉薄で
弾性を有する防水性発泡ゴムの素材のソックス部９の上
側が重ねられて 面接着され、脚保護部８でソックス部
９の膝下が覆われている。

脚保護部８の外側には第１実施例と同様に開閉自在な切
開部８ａが形成されてチャック１１ａ、１１ｂが取り付
けられている。

更に切開部８ａの下端には面ファスナー１２、１３が固
定されている。

前記説明ではソックス部４、９を肉薄で弾性を有する防
水性発泡ゴムの素材で形成したが、ナイロン織布の表地
にビニールシートの裏地が接着された薄い材料等の柔軟
性を有する非透水性の材料で幾分大きく形成し、ナイロ
ン織布の表地を、肉厚で弾性を有する防水性発泡ゴムの
素材で形成された防水ズボン本体２又は肉厚の弾性を有
する防水性発泡ゴムの素材で形成された脚保護部８に接
着してもよい。

〔考案の効果〕

本考案は前述のように構成されたから、ソックス部に比
較的圧迫感なく楽に足が差し込めて脱ぎ履きが容易に出
来ると共に、脚保護部の下端が締め付けられるので、体
に合致した状態で着用することが出来る。又、脚保護部
でソックス部の膝下で覆われているから、外的衝撃に対
し脚を保護することが出来る等実用上優れた効果を奏す
る釣用防水ズボンを提供することが出来る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例が示され、 第１図から第３図は第１実施例で、 第１図は釣用防水ズボンの正面図、 第２図は釣用防水ズボンの要部断面側面図、 第３図は釣用防水ズボンの側面図、 第４図は釣用防水ズボンを着用した斜視図、 第５図、第６図は第２実施例で、 第５図は釣用防水ズボンの要部断面側面図、 第６図は釣用防水ズボンの側面図である。 １…釣用防水ズボン、２…防水ズボン本体、 ３…膝、４、９…ソックス部、５、８…脚保護部、 ５ａ、８ａ…切開部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】体形に合致するように形成した発泡ゴムか
   らなる防水ズボン本体と、該防水ズボン本体に一体的に
   設けた肉薄のソックス部と、前記ソックス部を覆うと共
   に開閉自在な切開部を設けた脚保護部とから成る釣用防
   水ズボン。