JPH0689642A - ガス絶縁機器のガス漏れ検出装置 - Google Patents

ガス絶縁機器のガス漏れ検出装置

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JPH0689642A
JPH0689642A JP23790292A JP23790292A JPH0689642A JP H0689642 A JPH0689642 A JP H0689642A JP 23790292 A JP23790292 A JP 23790292A JP 23790292 A JP23790292 A JP 23790292A JP H0689642 A JPH0689642 A JP H0689642A
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JP
Japan
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gas
pressure
pressure vessel
time
bellows
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JP23790292A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Nakamu
直行 中務
Toshihiro Tanaka
敏浩 田中
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
    • H01H33/02Details
    • H01H33/53Cases; Reservoirs, tanks, piping or valves, for arc-extinguishing fluid; Accessories therefor, e.g. safety arrangements, pressure relief devices
    • H01H33/56Gas reservoirs
    • H01H33/563Gas reservoirs comprising means for monitoring the density of the insulating gas

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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガス絶縁機器にガス漏れが発生した場合で
も、実用上問題がない範囲内ではガス漏れ検出装置を作
動させず、絶縁不能に陥る直前でガス漏れ検出装置を作
動させ、ガス絶縁機器を寿命限度まで有効に使用する。 【構成】 圧力容器1の内部1bに封入された絶縁性ガス
の圧力の低下に伴って変位するベローズ4が所定の長さ
を変位する時間を測定し、測定結果から圧力容器の内部
の絶縁性ガスが絶縁不能に陥る迄に要する時間を予測演
算し、予想された時間が経過した時点で圧力容器の内部
の絶縁性ガスの絶縁不能を報知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス開閉器等のガス絶
縁機器の内部のSF6ガス等の絶縁性ガスが漏れたり、外
部からガス絶縁機器の内部に空気が侵入した場合に、こ
れらの現象を検出しその発生を電気的及び/又は機械的
に表示するガス漏れ検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、特公平3ー11050号公報に記載さ
れた従来のガス絶縁機器のガス漏れ検出装置を図3に示
す。図3において、従来のガス絶縁機器のガス漏れ検出
装置2は、圧力容器1の内部1bに連通する連通管3、連
通管3の台座3aの部分にその一端が固定されたベローズ
4、連通管3に対向するように設けられベローズ4の他
端が固定された可動台座5、ベローズ4を外側から保護
する保護筒11、ガイド部材13を介して可動台座5に所定
の付勢力を印加する第1の圧縮コイルばね12、可動台座
5の作動杆5aに対して直角の方向に動作可能にフレーム
14により保持された作動軸15、作動軸15に対して所定の
方向に付勢力を印加する第2の圧縮コイルばね20、作動
軸15の作動を検出しガス漏れ発生を報知する報知装置22
等を具備している。連通管3のおねじ部3bが外側から圧
力容器1の側壁1aを貫通し、Oリング9、スプリングワ
ツシヤー7及び座金8を介しておねじ部3bとナツト6と
が螺合することにより、ガス絶縁開閉器等の圧力容器1
にガス漏れ検出装置2が気密的に取り付けられる。
【0003】図3は圧力容器1の内部1bの絶縁性ガスが
所定の圧力を有している場合を示している。すなわち、
ベローズ4の内部は圧力容器1の内部の圧力と等しく、
第1の圧縮コイルばね12の付勢力に抗してベローズ4が
最大限伸張し、可動台座5(及びその作動杵5a)が最下
降位置まで下降している。このとき、作動軸15に固定さ
れたリング16の溝16aが作動杵5aと接触するので、第2
の圧縮コイルばね20の付勢力に拘らず、作動軸15は図中
左側へ移動することができない。次に、圧力容器1の内
部1bの絶縁性ガスが漏れてその圧力が徐々に低下したと
する。圧力容器1の内部1b及びベローズ4の内部の絶縁
性ガスの圧力が所定の圧力(第1の圧縮コイルばね12の
付勢力とつりあう圧力)よりも低下すると、ベローズ4
は第1の圧縮コイルばね12の付勢力により徐々に圧縮さ
れ、その全長が収縮する。このベローズ4の収縮にとも
なって可動台座5及び作動杵5aが徐々に図中上方に動き
始める。作動杵5aとリング16の溝16aとが接触している
うちは作動軸15は作動することができない。しかし、作
動杵5aがさらに移動し、作動杵5aとリング16の溝16aと
が接触しなくなると、作動軸15は第2の圧縮コイルばね
20の付勢力により図中左側へ移動を開始し、ストツパー
21がフレーム14と接触すると作動軸15の動きが停止す
る。この作動軸15の動作により圧力容器1の内部の絶縁
性ガスの漏れが機械的に表示される。一方、作動軸の図
中右側に設けられた報知装置22は、電気的、機械的又は
光学的に作動軸の動きを検出し、例えば警報音の発生や
警報ランプの点灯等により電気的にガス漏れを報知し、
ガス絶縁機器の操作機構を鎖錠する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、圧力容器1の
内部の絶縁性ガスが外部に漏れたとしても、圧力容器1
の内部の圧力が大気圧よりも高いうちは圧力容器1の内
部には空気は侵入しない。また、仮に圧力容器1の内部
に空気が侵入しても、空気が一定量(例えば圧力容器の
体積の50%)以下である場合は開閉機器の絶縁性能上
特に問題とはならない。さらに、圧力容器1の内部の絶
縁性ガスの圧力が大気圧と等しくなるまで低下した場合
でも、ガス絶縁機器が絶縁不能に陥るだけの空気が圧力
容器1の内部に混入するには相当の時間を要する。従っ
て、ガス絶縁機器にガス漏れが発生したとしても、ただ
ちにガス漏れを検出し、その旨を表示し、ガス絶縁機器
の操作機構を鎖錠する必要はない。ところが、従来のガ
ス絶縁機器のガス漏れ検出装置は図3に示すように構成
されているため、圧力容器1の内部の絶縁性ガスの圧力
が所定の値まで低下すると、作動軸15及びセンサー22が
作動する。そのため、上記の場合のように実用上問題が
ない場合でもガス絶縁開閉器等のガス絶縁機器の操作機
構が鎖錠されてしまい、ガス絶縁機器の寿命が見掛け上
短くなる場合も生じるという問題点を有していた。
【0005】この発明は以上のような問題点を解決する
ためになされたものであり、ガス絶縁機器にガス漏れが
発生した場合でも、実用上問題がない範囲内ではガス漏
れ検出装置を作動させず、絶縁不能に陥る直前でガス漏
れ検出装置を作動させるようにして、ガス絶縁機器を寿
命限度まで有効に使用することができるガス絶縁機器の
ガス漏れ検出装置を得ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
に係るガス絶縁機器のガス漏れ検出装置は、圧力容器の
外部に設けられ、圧力容器の内部と連通し、圧力容器の
内部の絶縁性ガスの圧力に応じて変位する部分を有する
圧力反応手段と、前記圧力反応手段の変位を経時的に測
定する変位測定手段と、前記変位測定手段により測定さ
れた変位とその変位に要した時間とから圧力容器の内部
の絶縁性ガスが絶縁不能に陥るまでに要する時間を予測
演算する演算手段と、前記演算手段により予測された時
間が経過した時点でガス漏れ発生及び圧力容器の内部の
絶縁性ガスが絶縁不能の状態に陥っていることを報知す
る報知手段と、を具備している。請求項2に記載した発
明に係るガス絶縁機器のガス漏れ検出装置は、圧力容器
の外部に設けられ、圧力容器の内部と連通し、圧力容器
の内部の絶縁性ガスの圧力に応じて変位する部分を有す
る圧力反応手段と、前記圧力反応手段の変位を経時的に
測定する変位測定手段と、前記圧力反応手段が所定量変
位したことを検出し、ガス漏れが発生していることを報
知する第1の報知手段と、前記変位測定手段により測定
された変位とその変位に要した時間とから圧力容器の内
部の絶縁性ガスが絶縁不能に陥るまでに要する時間を予
測演算する演算手段と、前記演算手段により予測された
時間が経過した時点で圧力容器の内部の絶縁性ガスが絶
縁不能の状態に陥っていることを報知する第2の報知手
段と、を具備している。
【0007】
【作用】請求項1に記載した発明に係るガス絶縁機器の
ガス漏れ検出装置において、圧力容器の内部の絶縁性ガ
スの圧力の低下に伴って、例えば、ばね等により一定の
方向に付勢されたベローズ等の圧力反応手段が徐々に変
位する。例えば圧力反応手段に対向するように所定の位
置に設けられた複数のスイツチ等からなる変位測定手段
は、圧力反応手段が所定の長さを変位する時間を測定す
る。例えばマイクロプロセッサ等からなる演算手段は、
変位測定手段の測定結果から圧力容器の内部の絶縁性ガ
スの漏れ速度等を演算し、その演算結果に基づいて圧力
容器の内部の絶縁性ガスが絶縁不能に陥る迄に要する時
間を予測演算する。例えば警報装置や表示装置等の報知
手段は、演算手段によって演算された予測時間経過した
時点で圧力容器の内部の絶縁性ガスの絶縁不能を報知す
る。請求項2に記載した発明に係るガス絶縁機器のガス
漏れ検出装置において、圧力容器の内部の絶縁性ガスの
圧力の低下に伴って、例えばばね等により一定の方向に
付勢されたベローズ等の圧力反応手段が徐々に変位す
る。例えば圧力反応手段に対向するように所定の位置に
設けられた複数のスイツチ等からなる変位測定手段は、
圧力反応手段が所定の長さを変位する時間を測定する。
例えば圧力反応手段により係止されていた機械的変位部
材や電気的スイツチ等からなる第1の報知手段は、圧力
反応手段が所定距離だけ変位したときに作動し、圧力容
器の内部の絶縁性ガスの圧力が低下し始めたことを表示
する。例えばマイクロプロセッサ等からなる演算手段
は、変位測定手段の測定結果から圧力容器の内部の絶縁
性ガスの漏れ速度等を演算し、その演算結果に基づいて
圧力容器の内部の絶縁性ガスが絶縁不能に陥る迄に要す
る時間を予測演算する。例えば警報装置や表示装置等か
らなる第2の報知手段は、演算手段によって演算された
予測時間経過した時点で圧力容器の内部の絶縁性ガスの
絶縁不能を報知する。
【0008】
【実施例】
第1の実施例 この発明に係るガス絶縁機器のガス漏れ検出装置を、そ
の好適な第1の実施例を用いて説明する。図1は、第1
の実施例の構成を示す断面図である。図1において、第
1の実施例に係るガス絶縁機器のガス漏れ検出装置2
は、圧力容器1の内部1bに連通する連通管3、連通管3
の台座3aの部分にその一端が固定されたベローズ4、連
通管3に対向するように設けられベローズ4の他端が固
定された可動台座5、ベローズ4を外側から保護する保
護筒11、ガイド部材13を介して可動台座5に所定の付勢
力を印加する第1の圧縮コイルばね12、可動台座5の作
動杆5aに対して直角の方向に動作可能にフレーム14によ
り保持された作動軸15、作動軸15に対して所定の方向に
付勢力を印加する第2の圧縮コイルばね20、可動台座5
の作動杵5aに対向するようにフレーム14に設けられ作動
軸15を係止するソレノイド25、ベローズ4の伸縮方向に
所定の間隔を隔てて設けられガイド部材13の位置を検出
する2つのリミツトスイツチ23及び24、ソレノイド25及
びリミツトスイツチ23及び24に接続されたマイクロプロ
セッサ等からなる演算処理装置30、作動軸15の作動を検
出しガス漏れ発生を報知する報知装置22等を具備してい
る。連通管3のおねじ部3bが外側から圧力容器1の側壁
1aを貫通し、Oリング9、スプリングワツシヤー7及び
座金8を介しておねじ部3bとナツト6とが螺合すること
により、ガス絶縁開閉器等の圧力容器1にガス漏れ検出
装置2が気密的に取り付けられる。ソレノイド25は、両
軸直動型であり、上方の軸端部26aは作動軸15に固定さ
れたリング16の溝16aと係合し、下方の軸端部26bには圧
縮コイルばね27による図中下向きの付勢力が印加されて
いる。図1の場合、ソレノイド25は通電状態にあり、圧
縮コイルばね27の付勢力に逆らって軸26を図中上方に吸
引している。
【0009】図1は、従来例と同様に、圧力容器1の内
部1bの絶縁性ガスが所定の圧力を有している場合を示し
ている。すなわち、ベローズ4の内部は圧力容器1の内
部の圧力と等しく、第1の圧縮コイルばね12の付勢力に
抗してベローズ4が最大限伸張し、可動台座5(及びそ
の作動杵5a)が最下降位置まで下降している。このと
き、作動軸15に固定されたリング16の溝16aが作動杵5a
及びソレノイド25の上方の軸端部26aと接触し、第2の
圧縮コイルばね20の付勢力に拘らず、作動軸15は図中左
側へ移動することができない。また、ガイド部材13は下
方のリミツトスイツチ23の動作片23aを押し下げ、下方
のリミツトスイツチ23がオン又はオフの状態にある。次
に、圧力容器1の内部1bの絶縁性ガスが漏れてその圧力
が徐々に低下したとする。圧力容器1の内部1b及びベロ
ーズ4の内部の絶縁性ガスの圧力が所定の圧力(第1の
圧縮コイルばね12の付勢力とつりあう圧力)よりも低下
すると、ベローズ4は第1の圧縮コイルばね12の付勢力
により徐々に圧縮され、その全長が収縮する。このベロ
ーズ4の収縮にともなってガイド部材13、可動台座5及
び作動杵5aが徐々に図中上方に動き始める。ガイド部材
13の上昇にともなって、ガイド部材13が下方のリミツト
スイツチ23の動作片23aと離反し、下方のリミツトスイ
ツチ23がオン状態からオフ状態へ又はオフ状態からオン
状態へ切換わる。演算処理部30は、下方のリミツトスイ
ツチ23が切換わったことにより計時を開始する。一方、
作動杵5aが上昇し、作動杵5aとリング16の溝16aとが接
触しなくなっても、作動軸15はソレノイド25の上方の軸
端部26aと接触し、第2の圧縮コイルばね20の付勢力に
拘らず、作動軸15は図中左側へ移動することができな
い。さらにベローズ4が収縮すると、ガイド部材13は上
方のリミツトスイツチ24の動作片24aと接触し、動作片2
4aを徐々に押上げる。圧力容器1の内部1b及びベローズ
4の内部の絶縁性ガスの圧力が大気圧と実質的に等しく
なると、ベローズ4の収縮が停止する。上方のリミツト
スイツチ24はこの時点でオン状態からオフ状態へ又はオ
フ状態からオン状態へ切換わるようにその位置及びベロ
ーズ4の伸縮可能ストロークを調整しておく。演算処理
部30は、前記下方のリミツトスイツチ23が切換わった時
点から上方のリミツトスイツチ24が切換わる時点迄に要
した時間を測定する。さらに、演算処理部30は、測定結
果から圧力容器1の内部1bの絶縁性ガスの漏れ速度等を
演算し、その演算結果に基づいて圧力容器1の内部1bの
絶縁性ガスが絶縁不能に陥る迄に要する時間を予測演算
する。演算された予測時間経過した時点で演算処理部30
はソレノイド25への通電を停止する。ソレノイド25への
通電が停止すると、軸26は圧縮コイルばね27の付勢力に
より、図中下方へ移動する。ソレノイド25の軸26の上方
の軸端部26aと作動軸15に固定されたリング16の溝16aと
が接触しなくなると、作動軸15は第2の圧縮コイルばね
20の付勢力により図中左側へ移動を開始し、ストツパー
21がフレーム14と接触して作動軸15の動きが停止する。
この作動軸15の動作により圧力容器1の内部の絶縁性ガ
スの漏れが機械的に表示される。一方、作動軸15の図中
右側に設けられた報知装置22は、電気的、機械的又は光
学的に作動軸15の動きを検出し、例えば警報音の発生や
警報ランプの点灯や所定の表示等により電気的にガス漏
れ及び圧力容器1の内部1bの絶縁性ガスが絶縁不能の状
態に陥ったことを報知し、さらにガス絶縁開閉器の投入
・遮断を行なう操作機構(図示せず)を鎖錠し、操作機
構を操作できないようにしてガス絶縁開閉器を保護す
る。
【0010】第2の実施例 この発明に係るガス絶縁機器のガス漏れ検出装置を、そ
の好適な第2の実施例を用いて説明する。図2は、第2
の実施例の構成を示す断面図である。第2の実施例に係
るガス絶縁機器のガス漏れ検出装置2は、基本的には、
図1に示した第1の実施例に係るガス絶縁機器のガス漏
れ検出装置からソレノイド25を省略した構成を有する。
すなわち、図2において、第2の実施例に係るガス絶縁
機器のガス漏れ検出装置2は、圧力容器1の内部1bに連
通する連通管3、連通管3の台座3aの部分にその一端が
固定されたベローズ4、連通管3に対向するように設け
られベローズ4の他端が固定された可動台座5、ベロー
ズ4を外側から保護する保護筒11、ガイド部材13を介し
て可動台座5に所定の付勢力を印加する第1の圧縮コイ
ルばね12、可動台座5の作動杆5aに対して直角の方向に
動作可能にフレーム14により保持された(第1の報知手
段として機能する)作動軸15、作動軸15に対して所定の
方向に付勢力を印加する第2の圧縮コイルばね20、ベロ
ーズ4の伸縮方向に所定の間隔を隔てて設けられガイド
部材13の位置を検出する2つのリミツトスイツチ23及び
24、作動軸15の作動を検出しガス漏れ発生を報知する
(第1の報知手段の一部として機能する)とともに圧力
容器1の内部の絶縁性ガスが絶縁不能になったことを報
知する(第2の報知手段として機能する)報知装置22、
報知装置22及びリミツトスイツチ23及び24に接続された
マイクロプロセッサ等からなる演算処理装置30等を具備
している。連通管3のおねじ部3bが外側から圧力容器1
の側壁1aを貫通し、Oリング9、スプリングワツシヤー
7及び座金8を介しておねじ部3bとナツト6とが螺合す
ることにより、ガス絶縁開閉器等の圧力容器1にガス漏
れ検出装置2が気密的に取り付けられる。
【0011】図2は、図1と同様に、圧力容器1の内部
1bの絶縁性ガスが所定の圧力を有している場合を示して
いる。すなわち、ベローズ4の内部は圧力容器1の内部
の圧力と等しく、第1の圧縮コイルばね12の付勢力に抗
してベローズ4が最大限伸張し、可動台座5(及びその
作動杵5a)が最下降位置まで下降している。このとき、
作動軸15に固定されたリング16の溝16aが作動杵5aと接
触し、第2の圧縮コイルばね20の付勢力に拘らず、作動
軸15は図中左側へ移動することができない。また、ガイ
ド部材13は下方のリミツトスイツチ23の動作片23aを押
し下げ、下方のリミツトスイツチ23がオン又はオフの状
態にある。次に、圧力容器1の内部1bの絶縁性ガスが漏
れてその圧力が徐々に低下したとする。圧力容器1の内
部1b及びベローズ4の内部の絶縁性ガスの圧力が所定の
圧力(第1の圧縮コイルばね12の付勢力とつりあう圧
力)よりも低下すると、ベローズ4は第1の圧縮コイル
ばね12の付勢力により徐々に圧縮され、その全長が収縮
する。このベローズ4の収縮にともなってガイド部材1
3、可動台座5及び作動杵5aが徐々に図中上方に動き始
める。ガイド部材13の上昇にともなって、ガイド部材13
が下方のリミツトスイツチ23の動作片23aと離反し、下
方のリミツトスイツチ23がオン状態からオフ状態へ又は
オフ状態からオン状態へ切換わる。演算処理部30は、下
方のリミツトスイツチ23が切換わったことにより計時を
開始する。一方、作動杵5aが上昇し、作動杵5aとリング
16の溝16aとが接触しなくなると、作動軸15は第2の圧
縮コイルばね20の付勢力により図中左側へ移動する。こ
れにより、圧力容器1の内部の絶縁性ガスの圧力が低下
し始めたこと(ガス漏れが発生していること)を機械的
に報知する。さらに、報知装置22は、作動軸15に動きを
機械的、電気的又は光学的に検出し、例えば警報音の発
生や警報ランプの点灯や所定の表示等によりガス漏れ発
生を報知する。ここで、作動軸15及び報知装置22は第1
の報知手段として機能する。さらにベローズ4が収縮す
ると、ガイド部材13は上方のリミツトスイツチ24の動作
片24aと接触し、動作片24aを徐々に押上げる。圧力容器
1の内部1b及びベローズ4の内部の絶縁性ガスの圧力が
大気圧と実質的に等しくなると、ベローズ4の収縮が停
止する。上方のリミツトスイツチ24はこの時点でオン状
態からオフ状態へ又はオフ状態からオン状態へ切換わる
ようにその位置及びベローズ4の伸縮可能ストロークを
調整しておく。演算処理部30は、前記下方のリミツトス
イツチ23が切換わった時点から上方のリミツトスイツチ
24が切換わる時点迄に要した時間を測定する。さらに、
演算処理部30は、測定結果から圧力容器1の内部1bの絶
縁性ガスの漏れ速度等を演算し、その演算結果に基づい
て圧力容器1の内部1bの絶縁性ガスが絶縁不能に陥る迄
に要する時間を予測演算する。演算された予測時間経過
した時点で演算処理部30は報知装置22に対し所定の信号
を出力する。報知装置22は、演算処理部30からの信号に
基づいて、例えば前記警報音とは異なった警報音の発生
や警報ランプとは異なった警報ランプの点灯や所定の表
示等により電気的に圧力容器1の内部1bの絶縁性ガスが
絶縁不能の状態に陥ったことを報知し、さらにガス絶縁
開閉器の投入・遮断を行なう操作機構(図示せず)を鎖
錠し、操作機構を操作できないようにしてガス絶縁開閉
器を保護する。このとき、報知装置22は第2の報知手段
として機能する。
【0012】なお、上記第1の実施例及び第2の実施例
のいずれの場合においても、様々な環境条件において圧
力容器1の内部1bの絶縁性ガスの漏れ速度及び絶縁不能
に陥るまでにようする時間をあらかじめ実験によって測
定しておき、そのデータを演算処理部30のメモリー(図
示せず)に記憶しておき、実際に測定されたデータと比
較して最も近似した条件を適用して予測演算することは
いうまでもない。また、ガス絶縁機器(開閉器等)がす
でに遮断あるいはトリツプをし、電源が演算処理装置30
に接続されていない場合、ソレノイド25に電力が供給さ
れず、圧縮コイルばね27の付勢力により軸26が図中下方
に降下し、上方の軸端部26aは作動軸15のリング16と係
合しない。この場合は、従来例と同様に、ベローズ4の
収縮により作動杵5aが上昇し、リング16と係合しなくな
った時点でガス漏れ発生を報知する。
【0013】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載した発明
に係るガス絶縁機器のガス漏れ検出装置においては、圧
力容器1の内部1bの絶縁性ガスの圧力の低下に伴って、
変位するベローズ4が所定の長さを変位する時間を測定
し、測定結果から圧力容器の内部の絶縁性ガスが絶縁不
能に陥る迄に要する時間を予測演算し、予想された時間
が経過した時点で圧力容器の内部の絶縁性ガスの絶縁不
能を報知するので、ガス絶縁機器にガス漏れが発生した
場合でも、実用上問題がない範囲内ではガス漏れ検出装
置を作動させず、絶縁不能に陥る直前でガス漏れ検出装
置を作動させ、ガス絶縁機器を寿命限度まで有効に使用
することができるという効果を有する。さらに、請求項
2に記載した発明に係るガス絶縁機器のガス漏れ検出装
置においては、第1の報知手段として機能する作動軸15
及び報知装置22は、圧力容器1の内部1bの絶縁性ガスの
圧力が低下し始めたことを表示し、第2の報知手段とし
て機能する報知手段22は演算された予測時間経過した時
点で圧力容器1の内部1bの絶縁性ガスの絶縁不能を報知
するので、請求項1に記載した発明の効果に加えて、2
段階の報知により圧力容器1の内部1bの絶縁性ガスが絶
縁不能の状態に陥る前に、あらかじめガス漏れ発生を知
ることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係るガス絶縁機器のガス漏れ検
出装置の構成を示す断面図
【図2】第2の実施例に係るガス絶縁機器のガス漏れ検
出装置の構成を示す断面図
【図3】従来のガス絶縁機器のガス漏れ検出装置の構成
を示す断面図
【符号の説明】
1 圧力容器 2 ガス漏れ検出装置 3 連通管 4 ベローズ 5 可動台座 15 作動軸 22 報知装置 23 リミツトスイツチ 24 リミツトスイツチ 25 ソレノイド 30 演算処理部
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス開閉器等のガス絶
縁機器の内部に封入されたSF6ガス等の絶縁性ガスが漏
れたり、外部からガス絶縁機器の内部に空気が侵入した
場合に、これらの現象を検出しその発生を電気的及び/
又は機械的に表示するガス漏れ検出装置に関するもので
ある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【作用】請求項1に記載した発明に係るガス絶縁機器の
ガス漏れ検出装置において、圧力容器の内部に封入され
絶縁性ガスの圧力の低下に伴って、例えば、ばね等に
より一定の方向に付勢されたベローズ等の圧力反応手段
が徐々に変位する。例えば圧力反応手段に対向するよう
に所定の位置に設けられた複数のスイツチ等からなる変
位測定手段は、圧力反応手段が所定の長さを変位する時
間を測定する。例えばマイクロプロセッサ等からなる演
算手段は、変位測定手段の測定結果から圧力容器の内部
の絶縁性ガスの漏れ速度等を演算し、その演算結果に基
づいて圧力容器の内部の絶縁性ガスが絶縁不能に陥る迄
に要する時間を予測演算する。例えば警報装置や表示装
置等の報知手段は、演算手段によって演算された予測時
間経過した時点で圧力容器の内部の絶縁性ガスの絶縁不
能を報知する。請求項2に記載した発明に係るガス絶縁
機器のガス漏れ検出装置において、圧力容器の内部の絶
縁性ガスの圧力の低下に伴って、例えばばね等により一
定の方向に付勢されたベローズ等の圧力反応手段が徐々
に変位する。例えば圧力反応手段に対向するように所定
の位置に設けられた複数のスイツチ等からなる変位測定
手段は、圧力反応手段が所定の長さを変位する時間を測
定する。例えば圧力反応手段により係止されていた機械
的変位部材や電気的スイツチ等からなる第1の報知手段
は、圧力反応手段が所定距離だけ変位したときに作動
し、圧力容器の内部に封入された絶縁性ガスの圧力が低
下し始めたことを表示する。例えばマイクロプロセッサ
等からなる演算手段は、変位測定手段の測定結果から圧
力容器の内部の絶縁性ガスの漏れ速度等を演算し、その
演算結果に基づいて圧力容器の内部の絶縁性ガスが絶縁
不能に陥る迄に要する時間を予測演算する。例えば警報
装置や表示装置等からなる第2の報知手段は、演算手段
によって演算された予測時間経過した時点で圧力容器の
内部の絶縁性ガスの絶縁不能を報知する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】なお、上記第1の実施例及び第2の実施例
のいずれの場合においても、様々な環境条件において圧
力容器1の内部1bの絶縁性ガスの漏れ速度及び絶縁不能
に陥るまでに要する時間をあらかじめ実験によって測定
しておき、そのデータを演算処理部30のメモリー(図示
せず)に記憶しておき、実際に測定されたデータと比較
して最も近似した条件を適用して予測演算することはい
うまでもない。また、第1の実施例においては、ガス絶
縁機器(開閉器等)がすでに遮断あるいはトリツプを
し、電源が演算処理装置30に接続されていない場合、ソ
レノイド25に電力が供給されないため、圧縮コイルばね
27の付勢力により軸26が図中下方に降下し、上方の軸端
部26aは作動軸15のリング16と係合しない。この場合
は、従来例と同様に、ベローズ4の収縮により作動杵5a
が上昇し、リング16と係合しなくなった時点でガス漏れ
発生を報知する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載した発明
に係るガス絶縁機器のガス漏れ検出装置においては、圧
力容器1の内部1bに封入された絶縁性ガスの圧力の低下
に伴って変位するベローズ4が所定の長さを変位する時
間を測定し、測定結果から圧力容器の内部の絶縁性ガス
が絶縁不能に陥る迄に要する時間を予測演算し、予想さ
れた時間が経過した時点で圧力容器の内部の絶縁性ガス
の絶縁不能を報知するので、ガス絶縁機器にガス漏れが
発生した場合でも、実用上問題がない範囲内ではガス漏
れ検出装置を作動させず、絶縁不能に陥る直前でガス漏
れ検出装置を作動させ、ガス絶縁機器を寿命限度まで有
効に使用することができるという効果を有する。さら
に、請求項2に記載した発明に係るガス絶縁機器のガス
漏れ検出装置においては、第1の報知手段として機能す
る作動軸15及び報知装置22は、圧力容器1の内部1bの絶
縁性ガスの圧力が低下し始めたことを表示し、第2の報
知手段として機能する報知手段22は演算された予測時間
経過した時点で圧力容器1の内部1bの絶縁性ガスの絶縁
不能を報知するので、請求項1に記載した発明の効果に
加えて、2段階の報知により圧力容器1の内部1bの絶縁
性ガスが絶縁不能の状態に陥る前に、あらかじめガス漏
れ発生を知ることができるという効果を有する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力容器の外部に設けられ、圧力容器の
    内部と連通し、圧力容器の内部の絶縁性ガスの圧力に応
    じて変位する部分を有する圧力反応手段と、 前記圧力反応手段の変位を経時的に測定する変位測定手
    段と、 前記変位測定手段により測定された変位とその変位に要
    した時間とから圧力容器の内部の絶縁性ガスが絶縁不能
    に陥るまでに要する時間を予測演算する演算手段と、 前記演算手段により予測された時間が経過した時点で圧
    力容器の内部の絶縁性ガスが絶縁不能の状態に陥ってい
    ることを報知する報知手段と、 を具備するガス絶縁機器のガス漏れ検出装置。
  2. 【請求項2】圧力容器の外部に設けられ、圧力容器の内
    部と連通し、圧力容器の内部の絶縁性ガスの圧力に応じ
    て変位する部分を有する圧力反応手段と、 前記圧力反応手段の変位を経時的に測定する変位測定手
    段と、 前記圧力反応手段が所定量変位したことを検出し、ガス
    漏れが発生していることを報知する第1の報知手段と、 前記変位測定手段により測定された変位とその変位に要
    した時間とから圧力容器の内部の絶縁性ガスが絶縁不能
    に陥るまでに要する時間を予測演算する演算手段と、 前記演算手段により予測された時間が経過した時点で圧
    力容器の内部の絶縁性ガスが絶縁不能の状態に陥ってい
    ることを報知する第2の報知手段と、 を具備するガス絶縁機器のガス漏れ検出装置。
JP23790292A 1992-09-07 1992-09-07 ガス絶縁機器のガス漏れ検出装置 Pending JPH0689642A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180131036A (ko) * 2017-05-31 2018-12-10 주식회사 이페스 가스 절연 개폐기용 쇄정 장치

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