JPH0689643A - ガス絶縁機器のガス漏れ検出装置 - Google Patents
ガス絶縁機器のガス漏れ検出装置Info
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- JPH0689643A JPH0689643A JP23790092A JP23790092A JPH0689643A JP H0689643 A JPH0689643 A JP H0689643A JP 23790092 A JP23790092 A JP 23790092A JP 23790092 A JP23790092 A JP 23790092A JP H0689643 A JPH0689643 A JP H0689643A
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- heat
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガス絶縁機器にガス漏れが発生した場合で
も、実用上問題がない範囲内ではガス漏れ検出装置を作
動させず、絶縁不能に陥る直前でガス漏れ検出装置を作
動させ、ガス絶縁機器を寿命限度まで有効に使用するこ
とができるガス絶縁機器のガス漏れ検出装置を得る。 【構成】 圧力容器１の内部に侵入した空気中の酸素と
反応し発熱する発熱素子６及び発熱素子６の発熱に反応
し変形する熱反応部材５を設け、圧力容器１の内部に空
気が侵入した場合に発熱素子６の発熱による熱反応部材
５の変形を水平作動軸11及び報知装置22等により検出し
ガス漏れ及び絶縁性ガスの絶縁不能を報知する。
も、実用上問題がない範囲内ではガス漏れ検出装置を作
動させず、絶縁不能に陥る直前でガス漏れ検出装置を作
動させ、ガス絶縁機器を寿命限度まで有効に使用するこ
とができるガス絶縁機器のガス漏れ検出装置を得る。 【構成】 圧力容器１の内部に侵入した空気中の酸素と
反応し発熱する発熱素子６及び発熱素子６の発熱に反応
し変形する熱反応部材５を設け、圧力容器１の内部に空
気が侵入した場合に発熱素子６の発熱による熱反応部材
５の変形を水平作動軸11及び報知装置22等により検出し
ガス漏れ及び絶縁性ガスの絶縁不能を報知する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス開閉器等のガス絶
縁機器の内部のSF6ガス等の絶縁性ガスが漏れたり、外
部からガス絶縁機器の内部に空気が侵入した場合に、こ
れらの現象を検出しその発生を電気的及び／又は機械的
に表示するガス漏れ検出装置に関するものである。
縁機器の内部のSF6ガス等の絶縁性ガスが漏れたり、外
部からガス絶縁機器の内部に空気が侵入した場合に、こ
れらの現象を検出しその発生を電気的及び／又は機械的
に表示するガス漏れ検出装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】例えば、特公平3ー11050号公報に記載さ
れた従来のガス絶縁機器のガス漏れ検出装置を図４に示
す。図４において、従来のガス絶縁機器のガス漏れ検出
装置２は、圧力容器１の内部1bに連通する連通管３、連
通管３の台座3aの部分にその一端が固定されたベローズ
４、連通管３に対向するように設けられベローズ４の他
端が固定された可動台座５、ベローズ４を外側から保護
する保護筒11、ガイド部材13を介して可動台座５に所定
の付勢力を印加する第１の圧縮コイルばね12、可動台座
５の作動杆5aに対して直角の方向に動作可能にフレーム
14により保持された作動軸15、作動軸15に対して所定の
方向に付勢力を印加する第２の圧縮コイルばね20、作動
軸15の作動を検出しガス漏れ発生を報知する報知装置22
等を具備している。連通管３のおねじ部3bが外側から圧
力容器１の側壁1aを貫通し、Ｏリング９、スプリングワ
ツシヤー７及び座金８を介しておねじ部3bとナツト６と
が螺合することにより、ガス絶縁開閉器等の圧力容器１
にガス漏れ検出装置２が気密的に取り付けられる。
れた従来のガス絶縁機器のガス漏れ検出装置を図４に示
す。図４において、従来のガス絶縁機器のガス漏れ検出
装置２は、圧力容器１の内部1bに連通する連通管３、連
通管３の台座3aの部分にその一端が固定されたベローズ
４、連通管３に対向するように設けられベローズ４の他
端が固定された可動台座５、ベローズ４を外側から保護
する保護筒11、ガイド部材13を介して可動台座５に所定
の付勢力を印加する第１の圧縮コイルばね12、可動台座
５の作動杆5aに対して直角の方向に動作可能にフレーム
14により保持された作動軸15、作動軸15に対して所定の
方向に付勢力を印加する第２の圧縮コイルばね20、作動
軸15の作動を検出しガス漏れ発生を報知する報知装置22
等を具備している。連通管３のおねじ部3bが外側から圧
力容器１の側壁1aを貫通し、Ｏリング９、スプリングワ
ツシヤー７及び座金８を介しておねじ部3bとナツト６と
が螺合することにより、ガス絶縁開閉器等の圧力容器１
にガス漏れ検出装置２が気密的に取り付けられる。
【０００３】図４は圧力容器１の内部1bの絶縁性ガスが
所定の圧力を有している場合を示している。すなわち、
ベローズ４の内部は圧力容器１の内部の圧力と等しく、
第１の圧縮コイルばね12の付勢力に抗してベローズ４が
最大限伸張し、可動台座５（及びその作動杵5a）が最下
降位置まで下降している。このとき、作動軸15に固定さ
れたリング16の溝16aが作動杵5aと接触するので、第２
の圧縮コイルばね20の付勢力に拘らず、作動軸15は図中
左側へ移動することができない。次に、圧力容器１の内
部1bの絶縁性ガスが漏れてその圧力が徐々に低下したと
する。圧力容器１の内部1b及びベローズ４の内部の絶縁
性ガスの圧力が所定の圧力（第１の圧縮コイルばね12の
付勢力とつりあう圧力）よりも低下すると、ベローズ４
は第１の圧縮コイルばね12の付勢力により徐々に圧縮さ
れ、その全長が収縮する。このベローズ４の収縮にとも
なって可動台座５及び作動杵5aが徐々に図中上方に動き
始める。作動杵5aとリング16の溝16aとが接触している
うちは作動軸15は作動することができない。しかし、作
動杵5aがさらに移動し、作動杵5aとリング16の溝16aと
が接触しなくなると、作動軸15は第２の圧縮コイルばね
20の付勢力により図中左側へ移動を開始し、ストツパー
21がフレーム14と接触すると作動軸15の動きが停止す
る。この作動軸15の動作により圧力容器１の内部の絶縁
性ガスの漏れが機械的に表示される。一方、作動軸の図
中右側に設けられた報知装置22は、電気的、機械的又は
光学的に作動軸の動きを検出し、例えば警報音の発生や
警報ランプの点灯等により電気的にガス漏れを報知し、
さらにガス絶縁開閉器器の操作機構を鎖錠する。
所定の圧力を有している場合を示している。すなわち、
ベローズ４の内部は圧力容器１の内部の圧力と等しく、
第１の圧縮コイルばね12の付勢力に抗してベローズ４が
最大限伸張し、可動台座５（及びその作動杵5a）が最下
降位置まで下降している。このとき、作動軸15に固定さ
れたリング16の溝16aが作動杵5aと接触するので、第２
の圧縮コイルばね20の付勢力に拘らず、作動軸15は図中
左側へ移動することができない。次に、圧力容器１の内
部1bの絶縁性ガスが漏れてその圧力が徐々に低下したと
する。圧力容器１の内部1b及びベローズ４の内部の絶縁
性ガスの圧力が所定の圧力（第１の圧縮コイルばね12の
付勢力とつりあう圧力）よりも低下すると、ベローズ４
は第１の圧縮コイルばね12の付勢力により徐々に圧縮さ
れ、その全長が収縮する。このベローズ４の収縮にとも
なって可動台座５及び作動杵5aが徐々に図中上方に動き
始める。作動杵5aとリング16の溝16aとが接触している
うちは作動軸15は作動することができない。しかし、作
動杵5aがさらに移動し、作動杵5aとリング16の溝16aと
が接触しなくなると、作動軸15は第２の圧縮コイルばね
20の付勢力により図中左側へ移動を開始し、ストツパー
21がフレーム14と接触すると作動軸15の動きが停止す
る。この作動軸15の動作により圧力容器１の内部の絶縁
性ガスの漏れが機械的に表示される。一方、作動軸の図
中右側に設けられた報知装置22は、電気的、機械的又は
光学的に作動軸の動きを検出し、例えば警報音の発生や
警報ランプの点灯等により電気的にガス漏れを報知し、
さらにガス絶縁開閉器器の操作機構を鎖錠する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】一般に、圧力容器１の
内部の絶縁性ガスが外部に漏れたとしても、圧力容器１
の内部の圧力が大気圧よりも高いうちは圧力容器１の内
部には空気は侵入しない。また、仮に圧力容器１の内部
に空気が侵入しても、空気が一定量（例えば圧力容器の
体積の５０％）以下である場合は開閉機器の絶縁性能上
特に問題とはならない。さらに、圧力容器１の内部の絶
縁性ガスの圧力が大気圧と等しくなるまで低下した場合
でも、ガス絶縁機器が絶縁不能に陥るだけの空気が圧力
容器１の内部に混入するには相当の時間を要する。従っ
て、ガス絶縁機器にガス漏れが発生したとしても、ただ
ちにガス漏れを表示し、ガス絶縁機器の操作機構を鎖錠
する必要はない。ところが、従来のガス絶縁機器のガス
漏れ検出装置は図４に示すように構成されているため、
圧力容器１の内部の絶縁性ガスの圧力が所定の値まで低
下すると、作動軸15及びセンサー22が作動する。そのた
め、上記の場合のように実用上問題がない場合でもガス
絶縁開閉器等のガス絶縁機器の操作機構が鎖錠されてし
まい、ガス絶縁機器の寿命が見掛け上短くなる場合も生
じるという問題点を有していた。
内部の絶縁性ガスが外部に漏れたとしても、圧力容器１
の内部の圧力が大気圧よりも高いうちは圧力容器１の内
部には空気は侵入しない。また、仮に圧力容器１の内部
に空気が侵入しても、空気が一定量（例えば圧力容器の
体積の５０％）以下である場合は開閉機器の絶縁性能上
特に問題とはならない。さらに、圧力容器１の内部の絶
縁性ガスの圧力が大気圧と等しくなるまで低下した場合
でも、ガス絶縁機器が絶縁不能に陥るだけの空気が圧力
容器１の内部に混入するには相当の時間を要する。従っ
て、ガス絶縁機器にガス漏れが発生したとしても、ただ
ちにガス漏れを表示し、ガス絶縁機器の操作機構を鎖錠
する必要はない。ところが、従来のガス絶縁機器のガス
漏れ検出装置は図４に示すように構成されているため、
圧力容器１の内部の絶縁性ガスの圧力が所定の値まで低
下すると、作動軸15及びセンサー22が作動する。そのた
め、上記の場合のように実用上問題がない場合でもガス
絶縁開閉器等のガス絶縁機器の操作機構が鎖錠されてし
まい、ガス絶縁機器の寿命が見掛け上短くなる場合も生
じるという問題点を有していた。
【０００５】この発明は以上のような問題点を解決する
ためになされたものであり、ガス絶縁機器にガス漏れが
発生した場合でも、実用上問題がない範囲内ではガス漏
れ検出装置を作動させず、絶縁不能に陥る直前でガス漏
れ検出装置を作動させるようにして、ガス絶縁機器を寿
命限度まで有効に使用することができるガス絶縁機器の
ガス漏れ検出装置を得ることを目的としている。
ためになされたものであり、ガス絶縁機器にガス漏れが
発生した場合でも、実用上問題がない範囲内ではガス漏
れ検出装置を作動させず、絶縁不能に陥る直前でガス漏
れ検出装置を作動させるようにして、ガス絶縁機器を寿
命限度まで有効に使用することができるガス絶縁機器の
ガス漏れ検出装置を得ることを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載した発明
に係るガス絶縁機器のガス漏れ検出装置は、圧力容器の
内部に設けられ、圧力容器の内部に侵入した空気中の酸
素と反応し、発熱する発熱手段と、前記発熱手段に熱的
に接続され、前記発熱手段の発熱により変形する熱応動
手段と、前記熱応動手段の変形を検出し、圧力容器の内
部に空気が侵入したことを報知する報知手段と、を具備
している。請求項２に記載した発明に係るガス絶縁機器
のガス漏れ検出装置は、請求項１に記載したものにおい
て、さらに、前記発熱手段は、通気性及び良熱伝導性材
料からなる容器及び該容器の内部に設けられたマグネシ
ュウム粉を詰めたパツクを具備することを特徴とする。
請求項３に記載した発明に係るガス絶縁機器のガス漏れ
検出装置は、請求項１又は２に記載したものにおいて、
さらに、前記熱応動手段は熱膨張率の異なる２種の金属
部材からなるバイメタル又は形状記憶合金であることを
特徴とする。
に係るガス絶縁機器のガス漏れ検出装置は、圧力容器の
内部に設けられ、圧力容器の内部に侵入した空気中の酸
素と反応し、発熱する発熱手段と、前記発熱手段に熱的
に接続され、前記発熱手段の発熱により変形する熱応動
手段と、前記熱応動手段の変形を検出し、圧力容器の内
部に空気が侵入したことを報知する報知手段と、を具備
している。請求項２に記載した発明に係るガス絶縁機器
のガス漏れ検出装置は、請求項１に記載したものにおい
て、さらに、前記発熱手段は、通気性及び良熱伝導性材
料からなる容器及び該容器の内部に設けられたマグネシ
ュウム粉を詰めたパツクを具備することを特徴とする。
請求項３に記載した発明に係るガス絶縁機器のガス漏れ
検出装置は、請求項１又は２に記載したものにおいて、
さらに、前記熱応動手段は熱膨張率の異なる２種の金属
部材からなるバイメタル又は形状記憶合金であることを
特徴とする。
【０００７】
【作用】請求項１、２又は３に記載した発明に係るガス
絶縁機器のガス漏れ検出装置においては、ガス絶縁機器
の圧力容器の内部の絶縁性ガスが漏れ、圧力容器の内部
に空気が侵入すると、侵入した空気中の酸素と発熱手
段、例えば、マグネシウムとが反応し、発熱する。熱応
動手段、例えば、バイメタルや形状記憶合金は、発熱手
段により発生された熱に反応して、変形する。報知手段
は、例えば、熱応動手段の変形により係止を解除される
機械的変位部材及びその変位を検出するスイツチ等であ
り、
絶縁機器のガス漏れ検出装置においては、ガス絶縁機器
の圧力容器の内部の絶縁性ガスが漏れ、圧力容器の内部
に空気が侵入すると、侵入した空気中の酸素と発熱手
段、例えば、マグネシウムとが反応し、発熱する。熱応
動手段、例えば、バイメタルや形状記憶合金は、発熱手
段により発生された熱に反応して、変形する。報知手段
は、例えば、熱応動手段の変形により係止を解除される
機械的変位部材及びその変位を検出するスイツチ等であ
り、
【０００８】
【実施例】この発明に係るガス絶縁機器のガス漏れ検出
装置を、その好適な一実施例を用いて説明する。図１
は、この実施例におけるガス絶縁機器のガス漏れ検出装
置の構成を示す断面図であり、特に圧力容器の内部に空
気が侵入していない状態を示す。図２は同じく、圧力容
器の内部に空気が侵入した状態を示す。図３は、発熱素
子の構成を示す部分破断図である。図１において、この
発明に係るガス絶縁機器のガス漏れ検出装置２は、圧力
容器１の例えば、天井部の内壁1bに下向きに固定された
垂直フレーム10、垂直フレーム10に固定された発熱素子
６、発熱素子６に熱的に接続され発熱素子６が発熱して
いない状態では水平に保持された板状の熱応動部材５、
垂直フレーム10に固定された水平フレーム9a及び9b、水
平フレーム9a及び9bに軸受７及び８を介して垂直に指示
され、かつ、水平ピン４を介して熱応動部材５に連結さ
れた垂直可動杵３、水平方向に摺動可能に垂直フレーム
10に保持された水平作動軸11、水平作動軸11に固定され
たリング12、リング12と垂直フレーム10との間に設けら
れ水平作動軸11に図中左方向に所定の付勢力を印加する
圧縮コイルばね13、水平作動軸11に固定されたストツパ
ー14、水平作動軸11の図中右側に設けられ、電気的、機
械的又は光学的に水平作動軸11の動きを検出する報知装
置22等で構成されている。熱応動部材５は、熱膨張率の
異なる２種の金属部材からなるバイメタルや形状記憶合
金等である。図１は、圧力容器１の内部に空気が侵入し
ていない状態を示している。すなわち、発熱素子６は空
気と反応せず、常温の状態にある。また、熱応動部材５
も発熱素子６から熱を受けず、通常の状態にある。この
とき、垂直可動杵３には重力のみが作用し、水平ピン４
が熱応動部材５と接触する最下降位置まで下降してい
る。さらに、垂直可動杵３の下方端部3aはリング12と接
触し、圧縮コイルばね13の付勢力に抗して水平作動軸11
の図中左側への移動を阻止している。図３に、発熱素子
６の詳細を示す。発熱素子６は良熱伝導性を有する材料
で製作され通気孔6bを有する容器6a及び容器6aの内部に
収納されたマグネシウムを詰めたパツク15等で構成され
ている。熱応動部材５は容器6aの中央部に固定され、熱
応動部材５を挟んで上下にそれぞれ等しい数のパツク15
（等しい量のマグネシウム）が配置されている。
装置を、その好適な一実施例を用いて説明する。図１
は、この実施例におけるガス絶縁機器のガス漏れ検出装
置の構成を示す断面図であり、特に圧力容器の内部に空
気が侵入していない状態を示す。図２は同じく、圧力容
器の内部に空気が侵入した状態を示す。図３は、発熱素
子の構成を示す部分破断図である。図１において、この
発明に係るガス絶縁機器のガス漏れ検出装置２は、圧力
容器１の例えば、天井部の内壁1bに下向きに固定された
垂直フレーム10、垂直フレーム10に固定された発熱素子
６、発熱素子６に熱的に接続され発熱素子６が発熱して
いない状態では水平に保持された板状の熱応動部材５、
垂直フレーム10に固定された水平フレーム9a及び9b、水
平フレーム9a及び9bに軸受７及び８を介して垂直に指示
され、かつ、水平ピン４を介して熱応動部材５に連結さ
れた垂直可動杵３、水平方向に摺動可能に垂直フレーム
10に保持された水平作動軸11、水平作動軸11に固定され
たリング12、リング12と垂直フレーム10との間に設けら
れ水平作動軸11に図中左方向に所定の付勢力を印加する
圧縮コイルばね13、水平作動軸11に固定されたストツパ
ー14、水平作動軸11の図中右側に設けられ、電気的、機
械的又は光学的に水平作動軸11の動きを検出する報知装
置22等で構成されている。熱応動部材５は、熱膨張率の
異なる２種の金属部材からなるバイメタルや形状記憶合
金等である。図１は、圧力容器１の内部に空気が侵入し
ていない状態を示している。すなわち、発熱素子６は空
気と反応せず、常温の状態にある。また、熱応動部材５
も発熱素子６から熱を受けず、通常の状態にある。この
とき、垂直可動杵３には重力のみが作用し、水平ピン４
が熱応動部材５と接触する最下降位置まで下降してい
る。さらに、垂直可動杵３の下方端部3aはリング12と接
触し、圧縮コイルばね13の付勢力に抗して水平作動軸11
の図中左側への移動を阻止している。図３に、発熱素子
６の詳細を示す。発熱素子６は良熱伝導性を有する材料
で製作され通気孔6bを有する容器6a及び容器6aの内部に
収納されたマグネシウムを詰めたパツク15等で構成され
ている。熱応動部材５は容器6aの中央部に固定され、熱
応動部材５を挟んで上下にそれぞれ等しい数のパツク15
（等しい量のマグネシウム）が配置されている。
【０００９】次に、図１と図２を比較しつつ、この発明
に係るガス絶縁機器のガス漏れ検出装置の動作を説明す
る。ガス絶縁機器の圧力容器１の内部の外部から空気が
侵入すると、侵入空気中の酸素と発熱素子６の内部のマ
グネシウムとが反応し、発熱する。マグネシウムの発熱
にともなって、発熱素子６の容器6a及びそれに固定され
た熱応動部材５にその熱が伝わる。この熱により、熱応
動部材５（バイメタルや形状記憶合金等）は図２に示す
ように変形する（図中上方に反り返る）。この熱応動部
材５の変形により、熱応動部材５に水平ピン４を介して
連結されている垂直可動杵３は垂直上方に引上げられ
る。垂直可動杵３が垂直上方に引上げられ、水平作動軸
11に固定されたリング12との係止が解除されると、水平
さ同軸は圧縮コイルばね13の付勢力により図中左側に移
動を開始し、ストツパー14が垂直フレーム10と当接する
ことにより停止する。水平作動軸11の右側に設けられた
報知装置22は、電気的、機械的又は光学的に水平作動軸
11の動きを検出し、例えば警報音の発生や警報ランプの
点灯や所定の表示等により電気的にガス漏れ及び圧力容
器１の内部の絶縁性ガスが絶縁不能の状態に陥ったこと
を報知し、さらにガス絶縁開閉器の投入・遮断を行なう
操作機構（図示せず）を鎖錠し、投入・遮断操作ができ
ないようにしてガス絶縁開閉器を保護する。
に係るガス絶縁機器のガス漏れ検出装置の動作を説明す
る。ガス絶縁機器の圧力容器１の内部の外部から空気が
侵入すると、侵入空気中の酸素と発熱素子６の内部のマ
グネシウムとが反応し、発熱する。マグネシウムの発熱
にともなって、発熱素子６の容器6a及びそれに固定され
た熱応動部材５にその熱が伝わる。この熱により、熱応
動部材５（バイメタルや形状記憶合金等）は図２に示す
ように変形する（図中上方に反り返る）。この熱応動部
材５の変形により、熱応動部材５に水平ピン４を介して
連結されている垂直可動杵３は垂直上方に引上げられ
る。垂直可動杵３が垂直上方に引上げられ、水平作動軸
11に固定されたリング12との係止が解除されると、水平
さ同軸は圧縮コイルばね13の付勢力により図中左側に移
動を開始し、ストツパー14が垂直フレーム10と当接する
ことにより停止する。水平作動軸11の右側に設けられた
報知装置22は、電気的、機械的又は光学的に水平作動軸
11の動きを検出し、例えば警報音の発生や警報ランプの
点灯や所定の表示等により電気的にガス漏れ及び圧力容
器１の内部の絶縁性ガスが絶縁不能の状態に陥ったこと
を報知し、さらにガス絶縁開閉器の投入・遮断を行なう
操作機構（図示せず）を鎖錠し、投入・遮断操作ができ
ないようにしてガス絶縁開閉器を保護する。
【００１０】なお、上記実施例では熱応動部材５及び
（水平）作動軸11を水平に、また、（垂直）可動杵３を
垂直にそれぞれ配置したが、可動杵３を常時作動軸11の
方向に付勢するばね等の付勢手段を設けることにより、
前記水平方向に配置された部材と垂直方向に配置された
部材の配置方向を入替えることも可能である。
（水平）作動軸11を水平に、また、（垂直）可動杵３を
垂直にそれぞれ配置したが、可動杵３を常時作動軸11の
方向に付勢するばね等の付勢手段を設けることにより、
前記水平方向に配置された部材と垂直方向に配置された
部材の配置方向を入替えることも可能である。
【００１１】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るガス絶縁
機器のガス漏れ検出装置においては、圧力容器１の内部
に侵入した空気中の酸素と反応し発熱する発熱素子６及
び発熱素子６の発熱に反応し変形する熱応動部材５を設
け、圧力容器１の内部に空気が侵入した場合に発熱素子
６の発熱による熱応動部材５の変形を水平作動軸11及び
報知装置22等により検出しガス漏れ及び絶縁性ガスの絶
縁不能を報知するので、ガス絶縁機器にガス漏れが発生
した場合でも、実用上問題がない範囲内ではガス漏れ検
出装置を作動させず、ガス絶縁機器を寿命限度まで有効
に使用することができるという効果を有する。
機器のガス漏れ検出装置においては、圧力容器１の内部
に侵入した空気中の酸素と反応し発熱する発熱素子６及
び発熱素子６の発熱に反応し変形する熱応動部材５を設
け、圧力容器１の内部に空気が侵入した場合に発熱素子
６の発熱による熱応動部材５の変形を水平作動軸11及び
報知装置22等により検出しガス漏れ及び絶縁性ガスの絶
縁不能を報知するので、ガス絶縁機器にガス漏れが発生
した場合でも、実用上問題がない範囲内ではガス漏れ検
出装置を作動させず、ガス絶縁機器を寿命限度まで有効
に使用することができるという効果を有する。
【図１】圧力容器１の内部に空気が侵入していない場合
におけるこの発明に係るガス絶縁機器のガス漏れ検出装
置の構成及び状態を示す断面図
におけるこの発明に係るガス絶縁機器のガス漏れ検出装
置の構成及び状態を示す断面図
【図２】圧力容器１の内部に空気が侵入した場合におけ
る図１に示すガス絶縁機器のガス漏れ検出装置の状態を
示す断面図
る図１に示すガス絶縁機器のガス漏れ検出装置の状態を
示す断面図
【図３】発熱素子の構成を示す部分破断図
【図４】従来のガス絶縁機器のガス漏れ検出装置の構成
を示す断面図
を示す断面図
１ 圧力容器 ２ ガス漏れ検出装置 ３ 垂直可動杵 ５ 熱応動部材 ６ 発熱素子 11 水平作動軸 22 報知装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成５年８月３１日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００１
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス開閉器等のガス絶
縁機器の内部のSF6ガス等の絶縁性ガスが漏れたり、外
部からガス絶縁機器の内部に空気が侵入した場合に、こ
れらの現象を検出しその発生を電気的及び機械的又は光
学的に表示するガス漏れ検出装置に関するものである。
縁機器の内部のSF6ガス等の絶縁性ガスが漏れたり、外
部からガス絶縁機器の内部に空気が侵入した場合に、こ
れらの現象を検出しその発生を電気的及び機械的又は光
学的に表示するガス漏れ検出装置に関するものである。
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００７
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００７】
【作用】請求項１、２又は３に記載した発明に係るガス
絶縁機器のガス漏れ検出装置においては、ガス絶縁機器
の圧力容器の内部の絶縁性ガスが漏れ、圧力容器の内部
に空気が侵入すると、侵入した空気中の酸素と発熱手
段、例えば、マグネシウムとが反応し、発熱する。熱応
動手段、例えば、バイメタルや形状記憶合金は、発熱手
段により発生された熱に反応して、変形する。報知手段
は、例えば、熱応動手段の変形により係止を解除される
機械的変位部材及びその変位を検出するスイツチ等であ
る。
絶縁機器のガス漏れ検出装置においては、ガス絶縁機器
の圧力容器の内部の絶縁性ガスが漏れ、圧力容器の内部
に空気が侵入すると、侵入した空気中の酸素と発熱手
段、例えば、マグネシウムとが反応し、発熱する。熱応
動手段、例えば、バイメタルや形状記憶合金は、発熱手
段により発生された熱に反応して、変形する。報知手段
は、例えば、熱応動手段の変形により係止を解除される
機械的変位部材及びその変位を検出するスイツチ等であ
る。
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００９
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００９】次に、図１と図２を比較しつつ、この発明
に係るガス絶縁機器のガス漏れ検出装置の動作を説明す
る。ガス絶縁機器の圧力容器１の外部から空気が侵入す
ると、侵入空気中の酸素と発熱素子６の内部のマグネシ
ウムとが反応し、発熱する。マグネシウムの発熱にとも
なって、発熱素子６の容器6a及びそれに固定された熱応
動部材５にその熱が伝わる。この熱により、熱応動部材
５（バイメタルや形状記憶合金等）は図２に示すように
変形する（図中上方に反り返る）。この熱応動部材５の
変形により、熱応動部材５に水平ピン４を介して連結さ
れている垂直可動杵３は垂直上方に引上げられる。垂直
可動杵３が垂直上方に引上げられ、水平作動軸11に固定
されたリング12との係止が解除されると、水平作動軸は
圧縮コイルばね13の付勢力により図中左側に移動を開始
し、ストツパー14が垂直フレーム10と当接することによ
り停止する。水平作動軸11の右側に設けられた報知装置
22は、電気的、機械的又は光学的に水平作動軸11の動き
を検出し、例えば警報音の発生や警報ランプの点灯や所
定の表示等により電気的にガス漏れ及び圧力容器１の内
部の絶縁性ガスが絶縁不能の状態に陥ったことを報知
し、さらにガス絶縁開閉器の投入・遮断を行なう操作機
構（図示せず）を鎖錠し、投入・遮断操作ができないよ
うにしてガス絶縁開閉器を保護する。
に係るガス絶縁機器のガス漏れ検出装置の動作を説明す
る。ガス絶縁機器の圧力容器１の外部から空気が侵入す
ると、侵入空気中の酸素と発熱素子６の内部のマグネシ
ウムとが反応し、発熱する。マグネシウムの発熱にとも
なって、発熱素子６の容器6a及びそれに固定された熱応
動部材５にその熱が伝わる。この熱により、熱応動部材
５（バイメタルや形状記憶合金等）は図２に示すように
変形する（図中上方に反り返る）。この熱応動部材５の
変形により、熱応動部材５に水平ピン４を介して連結さ
れている垂直可動杵３は垂直上方に引上げられる。垂直
可動杵３が垂直上方に引上げられ、水平作動軸11に固定
されたリング12との係止が解除されると、水平作動軸は
圧縮コイルばね13の付勢力により図中左側に移動を開始
し、ストツパー14が垂直フレーム10と当接することによ
り停止する。水平作動軸11の右側に設けられた報知装置
22は、電気的、機械的又は光学的に水平作動軸11の動き
を検出し、例えば警報音の発生や警報ランプの点灯や所
定の表示等により電気的にガス漏れ及び圧力容器１の内
部の絶縁性ガスが絶縁不能の状態に陥ったことを報知
し、さらにガス絶縁開閉器の投入・遮断を行なう操作機
構（図示せず）を鎖錠し、投入・遮断操作ができないよ
うにしてガス絶縁開閉器を保護する。
Claims (3)
- 【請求項１】 圧力容器の内部に設けられ、圧力容器の
内部に侵入した空気中の酸素と反応し、発熱する発熱手
段と、 前記発熱手段に熱的に接続され、前記発熱手段の発熱に
より変形する熱応動手段と、 前記熱応動手段の変形を検出し、圧力容器の内部に空気
が侵入したことを報知する報知手段と、 を具備するガス絶縁機器のガス漏れ検出装置。 - 【請求項２】 前記発熱手段は、通気性及び良熱伝導性
材料からなる容器及び該容器の内部に設けられたマグネ
シウム粉を詰めたパツクを具備することを特徴とする請
求項１記載のガス絶縁機器のガス漏れ検出装置。 - 【請求項３】 前記熱応動手段は熱膨張率の異なる２種
の金属部材からなるバイメタル又は形状記憶合金である
ことを特徴とする請求項１又は２記載のガス絶縁機器の
ガス漏れ検出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23790092A JPH0689643A (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | ガス絶縁機器のガス漏れ検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23790092A JPH0689643A (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | ガス絶縁機器のガス漏れ検出装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0689643A true JPH0689643A (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=17022096
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23790092A Pending JPH0689643A (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | ガス絶縁機器のガス漏れ検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0689643A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20160130640A (ko) * | 2015-05-04 | 2016-11-14 | 엘에스산전 주식회사 | 기구식 압력저하감지장치를 구비한 개폐기 |
-
1992
- 1992-09-07 JP JP23790092A patent/JPH0689643A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20160130640A (ko) * | 2015-05-04 | 2016-11-14 | 엘에스산전 주식회사 | 기구식 압력저하감지장치를 구비한 개폐기 |
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