JPH0689624A - 避雷碍子装置 - Google Patents

避雷碍子装置

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Publication number
JPH0689624A
JPH0689624A JP23745592A JP23745592A JPH0689624A JP H0689624 A JPH0689624 A JP H0689624A JP 23745592 A JP23745592 A JP 23745592A JP 23745592 A JP23745592 A JP 23745592A JP H0689624 A JPH0689624 A JP H0689624A
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JP
Japan
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current limiting
electrode
lightning arrester
limiting element
ground
Prior art date
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Pending
Application number
JP23745592A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Nakayama
哲也 中山
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塔体において簡単にしかも活線状態で故障検
出作業ができる避雷碍子装置を提供する。 【構成】 この避雷碍子装置は課電側及び接地側の電極
金具15と、その両電極金具15と電気的に接続され、
電圧−電流特性が非直線性である複数の限流素子16を
有している。放電電極7は課電側電極金具15に配設さ
れ、支持碍子に配設された放電電極と前記放電電極7と
で気中放電間隙が形成されている。故障検出用端子11
として前記限流素子16の特定位置における対地電圧を
測定する端子が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送電線路あるいは配電
線路に雷サージ電流が流れた場合に、それを速やかに大
地に放電するとともに、その後に生じる商用周波の続流
を抑制遮断することができる避雷碍子装置に係わり、詳
しくは、避雷碍子装置の保守に係わる故障検出に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、避雷碍子装置においては、その
内部に電圧−電流特性が非直線性の酸化亜鉛等よりなる
限流素子を収容している。この限流素子は長期間の使用
中、想定を越える繰り返し雷撃や何らかの原因による吸
湿等により劣化することがある。その結果、避雷碍子と
しての絶縁性が低下し、最後には電気的に機能を失って
しまう。
【0003】従って、送電線路の信頼性を確保していく
ためには、定期的に避雷碍子の劣化状態を検出してその
点検を行い、異常が認められた場合には新しいものと交
換する必要がある。
【0004】従来、この異常点検にはメガーにより絶縁
抵抗を測定する方法がある。又、実開平2−60890
号公報に示される長尺の故障検出器によって検出する方
法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者のメガ
ーによる絶縁抵抗を測定する方法では、その手法上停電
を必要とする。さらに、塔体の支持アームに作業者が近
づき、避雷碍子のアークホーンに測定器用のリード線を
接続して行うため、極めて慎重な作業が求められるとい
う問題があった。又、後者の故障検出器を使用する方法
は検出器の先端の接触子を避雷碍子のアークホーンに接
触させて活線で計測を行うものである。ところが、この
際、60kVクラスでは避雷碍子は塔体から2〜3m程
離れており、塔体上で故障検出器を操作することは、そ
の取扱に熟練を要するばかりでなく、極めて慎重な作業
が求められるという問題があった。
【0006】そこで本発明は、このような従来技術に存
在する問題点に着目してなされたものであって、その目
的は、塔体において簡単にしかも活線状態で故障検出作
業ができる避雷碍子装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明においては、課電側及び接地側の電極
金具と、その両電極金具間に電気的に接続され、電圧−
電流特性が非直線性である複数の限流素子と、前記課電
側電極金具に配設された放電電極と、その放電電極は支
持碍子の放電電極と対向して両者間に気中放電間隙を形
成することとからなる避雷碍子装置において、前記限流
素子群の特定位置における対地電圧を測定するための端
子を外部外側に設け、故障検出用端子としたことをその
要旨としている。
【0008】又、第2の発明では、前記故障検出用端子
は、接地側に最も近い二つの限流素子の間に配設された
導電性のスペーサに止着されていることをその要旨とし
ている。
【0009】しかも、第3の発明では、前記故障検出用
端子は、限流素子を収容する絶縁筒に形成されたガス抜
き孔から避雷碍子の側面に突設されていることをその要
旨としている。
【0010】
【作用】上記構成により、避雷碍子に雷サージが流れた
場合、限流素子は非直線性の電圧−電流特性を有してい
るため、雷サージのような大電流は接地側に放電され、
それに続く商用周波数の続流は限流遮断され地絡事故は
防止される。この限流素子が想定を上回る多数の雷サー
ジあるいは、想定を上回る規模の雷撃をうけたりする
と、素子はしだいに劣化する。この劣化にともない、そ
の絶縁抵抗あるいは静電容量は変化して、気中放電間隙
とで分担している限流素子の分担電圧は、限流素子が正
常であった時と異なる値を有するようになる。
【0011】この分担電圧は限流素子中に配置された故
障検出用端子より対地電圧として測定され、正常時の分
担電圧と比較され避雷碍子の故障が検出される。
【0012】
【実施例】以下に本発明を具体化した一実施例について
図面に従って説明する。図1に示すように、塔体1の支
持アーム2には送電線3を支持するための長幹支持碍子
4が垂下固定されている。前記支持碍子4の下端部に接
合した電極金具5には課電側の放電電極6が取着され、
後述する接地側の放電電極7と所定の気中放電間隙Gを
もって対向している。
【0013】前記支持アーム2の先端部には取付アダプ
タ8及びフランジ金具10を介して避雷碍子9がボルト
により締付固定されている。この避雷碍子9の側面には
故障検出用端子11が突設され、その端子11から計測
用のリード線12が延びている。このリード線12は取
付アダプタ8、支持アーム2を伝って配線され、その先
端は塔体1付近に計測用のコネクタ13とともに配設さ
れている。
【0014】前記避雷碍子9は図2に示すように構成さ
れている。すなわち、強化繊維プラスチック(FRP)
よりなる絶縁筒14の上下両端部にはフランジ金具10
及び課電側の電極金具15が嵌合されている。その絶縁
筒14内部には、電圧−電流特性が非直線性の酸化亜鉛
等を主材とする限流素子16が多数直列に積層収容され
ている。そして、最も接地側よりの2個の限流素子16
の間にアルミニウムからなるスペーサ17が挿入されて
いる。このスペーサ17は円盤状で、その側面にはネジ
穴18が穿設されており、そのネジ穴18には検出用端
子11が螺着されている。検出用端子11は丸棒状で絶
縁筒14に形成されたガス抜き孔19から外部に突設さ
れており、外被20でシールされている。
【0015】両端部の限流素子16はそれぞれ接地側電
極金具21及び素子受金具22に接続されている。絶縁
スペーサ23により、接地側電極金具21はフランジ金
具10との電気的な絶縁性が保たれている。接地側電極
金具21はバネ24により限流素子16側へ押圧され、
接地側電極金具21と限流素子16、限流素子16とス
ペーサ17、各限流素子16及び限流素子16と素子受
金具22との接触がそれぞれ確保されている。課電側の
電極金具15には課電側の放電電極6と対応する接地側
の放電電極7が止着されている。
【0016】次に、以上のように構成された実施例にお
いて、雷撃により送電線3に雷サージが侵入すると、電
流は送電線3から電極金具5の課電側放電電極6を流
れ、気中空間間隙Gを介して避雷碍子9の放電電極7に
アーク放電される。そして、課電側電極金具15から素
子受金具22を経て限流素子16に流れる。さらに、接
地側電極金具21から支持アーム2に流れ、塔体1から
大地に放電される。
【0017】上記雷サージが想定したレベルを大幅に越
えて何度も繰り返されると、次第に限流素子16が劣化
し、絶縁抵抗が低下したり、静電容量の値が変化したり
する。又、予期しない大規模雷撃のために限流素子16
が電気的に破壊してしまうと、絶縁抵抗が大幅に低下す
るとともに、静電容量も変化する。
【0018】この避雷碍子9の故障を検出するために
は、故障検出用端子11から延びているリード線12の
端部のコネクタ13に、所定の電圧測定器を接続してそ
の対地電圧を計測する。この対地電圧は限流素子16一
個分の分担電圧VL に等しい。一方、避雷碍子装置の等
価回路は図3に示すように、気中放電間隙Gの静電容量
G の他に、避雷碍子9の限流素子16一個分の静電容
量CL 、抵抗RL が複数直列に接続されて構成される。
前述のように限流素子16が劣化すると限流素子16の
絶縁抵抗RL や静電容量CL が変化し、これにともない
限流素子16の分圧電圧VL が正常時の値から変化す
る。すなわち、電圧測定器で計測される分担電圧V
L は、全体の限流素子16が劣化して絶縁抵抗が均一に
低下した場合は、気中放電間隙Gの分担電圧は大きくな
り、限流素子16一個あたりの分担電圧V L は小さくな
る。又、最も接地側寄りの限流素子16を除いた、ある
特定の一個の限流素子16が劣化した場合、計測される
電圧VL は大きくなる。そして、分担電圧VL を計測し
ている最も接地側寄りの限流素子のみが劣化している場
合は、当然その分担電圧VL は小さく計測される。
【0019】この変化を検出するため、あらかじめ正常
な避雷碍子9の一個分限流素子16の分担電圧VL を測
定し、記録しておく。すなわち、故障検出用端子11か
らの電圧を測定して正常状態である取付時と比較するこ
とにより、限流素子16の故障が検出できることにな
る。又、その電圧の変化のパターンから、有る程度の故
障のモードさえも検知することができる。
【0020】以上のように、この実施例の避雷碍子装置
においては、その外部側方に突出して限流素子16の対
地電圧を測定する故障検出用端子11を設けたため、容
易に限流素子16の分担電圧VL を知ることができ、故
障を検出することができる。そして、検出の位置は送電
線3から離れて塔体1に近いため、操作が容易で安全で
ある。さらに、限流素子16にはネジ穴を形成すること
ができないが、この実施例においては、アルミニウムの
スペーサ17を配したため、そのスペーサ17に故障検
出用端子11を螺着することができ、容易に検出用端子
11を設けることができる。
【0021】又、スペーサ17が最も接地側よりの2個
の限流素子16の間に挿入されているため、その電位は
課電側に較べ十分低くなっており絶縁が簡単である。さ
らに、検出用端子11は丸棒状で絶縁筒14に形成され
たガス抜き孔19から外部に突設されているため、絶縁
筒に新たなる取り付け用の孔を形成する必要がない。し
かも、故障検出用端子11は避雷碍子9の側面から突出
されているため、その配線は避雷碍子9の内部を貫通す
ることなく容易に引き出すことができる。従って、この
故障検出用端子11を設けたために故障の検出作業が安
全にしかも容易に行うことができる。
【0022】
【別の実施例】次に、この発明を具体化した第2実施例
を図面に従って説明する。なお、以降の説明においては
前記実施例の構成と同様な構成については図面に同一番
号を記すのみで、説明は省略する。
【0023】図4に示すように、第1実施例とは異な
り、故障検出用端子11に故障検出器25用の電極26
がネジ止めされている。一方、取付アダプタ8にも同様
の電極27が止着されている。それぞれの電極26,2
7は下方を向き、その先端部は塔体1に向かって水平に
折り曲げられている。そして、塔体1から故障検出器2
5の電極把持部28を電極26,27に引掛けてその水
平部分に載置させることにより限流素子16の対地電圧
を計測できるようになっている。
【0024】従って、計測の際に、比較的重い故障検出
器25の先端を水平部分に載置できるため、計測に力を
要せず容易に行うことができる。又、二つの電極26,
27が互いに接近しているため、故障検出器25の先端
に取り付けられた検出部29の長さを短く構成すること
ができる。従って、軽量化が図れるとともに、操作が非
常に容易になり、不要な部分への接触の可能性が少なく
なり安全性が向上される。
【0025】なお、この発明は前記実施例の構成に限定
されるものではなく、例えば、耐張型避雷碍子装置に適
応してもよい。さらに、接地側の限流素子16の間にス
ペーサ17を配置する代わりに、避雷碍子9の限流素子
16の中間位置にスペーサ17を配置したり、そのスペ
ーサ17の材質をアルミニウム以外の導電体を使用する
等、この発明の趣旨から逸脱しない範囲で、任意に変更
して具体化することも可能である。
【0026】
【発明の効果】第1の発明によれば、限流素子の一部か
ら検出用端子が取り出されているので、その分担電圧を
測定することが可能で、避雷碍子の故障を容易にしかも
安全に検出することができるという効果を奏する。
【0027】又、第2の発明によれば、検出用端子を限
流素子の間に容易に配設が可能であるとともに、接地側
であるため検出用端子の絶縁が簡単であるという効果を
奏する。
【0028】さらに、第3の発明では、ガス抜き孔から
検出用端子を取り出したため、新たなる加工を絶縁筒体
に施す必要がなく、しかも、端子が側面に突設されてい
るため配線が簡単であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した避雷碍子装置の一実施例を
示す正面図である。
【図2】避雷碍子の半断面図である。
【図3】避雷碍子の故障検出を説明する等価回路図であ
る。
【図4】避雷碍子装置の別例を示す正面図である、
【符号の説明】
4 長幹支持碍子、6 (課電側の)放電電極、7
(接地側の)放電電極、11 故障検出用端子、14
絶縁筒、15 (課電側の)電極金具、16 限流素
子、21 (接地側の)電極金具、G 気中放電間隙。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 課電側及び接地側の電極金具と、 その両電極金具間に電気的に接続され、電圧−電流特性
    が非直線性である複数の限流素子と、 前記課電側電極金具に配設された放電電極と、 その放電電極は支持碍子の放電電極と対向して両者間に
    気中放電間隙を形成することとからなる避雷碍子装置に
    おいて、 前記限流素子群の特定位置における対地電圧を測定する
    ための端子を外部外側に設け、故障検出用端子としたこ
    とを特徴とする避雷碍子装置。
  2. 【請求項2】 前記故障検出用端子は、接地側に最も近
    い二つの限流素子の間に配設された導電性のスペーサに
    止着されていることを特徴とする請求項1に記載の避雷
    碍子装置。
  3. 【請求項3】 前記故障検出用端子は、限流素子を収容
    する絶縁筒に形成されたガス抜き孔から避雷碍子の側面
    に突設されていることを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載の避雷碍子装置。
JP23745592A 1992-09-04 1992-09-04 避雷碍子装置 Pending JPH0689624A (ja)

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