JPH0689568B2 - 結露の検出方法 - Google Patents

結露の検出方法

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JPH0689568B2
JPH0689568B2 JP63080311A JP8031188A JPH0689568B2 JP H0689568 B2 JPH0689568 B2 JP H0689568B2 JP 63080311 A JP63080311 A JP 63080311A JP 8031188 A JP8031188 A JP 8031188A JP H0689568 B2 JPH0689568 B2 JP H0689568B2
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光明 高木
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ナショナル住宅産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、結露の検出方法に関する。
〔従来の技術〕
近年、住宅等の建築物の気密性が高まるにつれて、内装
面における結露の発生が問題となってきた。建築物の内
装面に結露が発生すると、内装用化粧材にシミや変色が
生じたり、著しい場合には変形を生じたりする他、カビ
が発生して、内装材を著しく汚染したり、居住者の健康
を害したりする。
内装面の結露による被害を防止するには、結露が発生し
たときに、直ちに室内の換気を行ったり、室内での水蒸
気の発生を抑制したり、室内を乾燥させたりする等の結
露解消処置を講じるようにすればよい。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、内装面に結露が生じ始めた段階では外観的に
は、その結露がほとんど殆ど見えないため、従来は、結
露がかなり進行して、内装面に大きな水滴が付いたり、
前記したような被害が起こるまでは結露の発生を検知す
ることができなかった。
結露を迅速に検知するためには、濡れると電気が流れる
ような仕組みになっている電気的な結露センサーや湿度
センサー等を内装用化粧材に設置することも考えられる
が、一般の住宅等に設置するには高価である。また、配
線等の設置工事が必要であるとともに、住宅等の各部屋
の内装用化粧材毎に、上記のような結露センサー等を設
置するのは、極めて不経済であり、およそ実用的ではな
い。
この発明は、上の事情に鑑み、内装面の結露を迅速・確
実に検知できる機能を有し、かつ、安価な結露の検出方
法を提供することを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
前記課題を解決するため、この発明にかかる結露の検出
方法は、基材の表面に、水分の付着により変色する変色
領域が設けられていて、結露を検知する機能を有する内
装用化粧材を、建築物の内装用化粧材の一部として施工
しておき、結露発生に伴う前記内装用化粧材の変色領域
の変色で結露を検出する。
〔作用〕
この発明に用いる内装用化粧材(以下、「化粧材」とい
う)では、結露が起こると直ちに変色領域が変色して結
露発生を知らせる。しかも、内装材の配設と同時に結露
検知手段が設置されることになる。
〔実施例〕
以下、この発明にかかる化粧材を、その一実施例をあら
わす図面を参照しながら詳しく説明する。
第1図は、この発明にかかる化粧材の第1実施例である
巾木をあらわす。
この巾木は、木質基材1の表面に結露検知シート2が設
けられた構成となっている。後述するように、この結露
検知シート2のある個所が変色領域である。この結露検
知シート2は、紙、合成樹脂(例えば、塩化ビニル層)
等からなるシート基材21、適宜色彩の顔料や染料等から
なる着色層22、および、乾燥状態では不透明であって、
吸水状態では透明である材料からなる不透明吸水層(以
下、「吸水層」という)23の3層構成である。吸水層23
の具体的な材料としては、例えば、SiO2、CaCO3、Al2O3
等を用いたものが挙げられるが、これらに限定されるこ
とはなく、吸水により透明化し、付着した水分が除去さ
れると再び不透明に戻るような性質を有するものであれ
ば、自由に選択されうる。これらはまた、任意の着色剤
等を含んで着色されていてもよい。
つぎに、結露検知シート2における検知作用を説明す
る。この結露検知シート2の表面に結露がない状態で
は、着色層22が不透明状態にある吸水層23で覆われてい
て、表面からは着色層22の色が事実上見えない状態であ
る。ところが、検知シート2の表面に結露が生じ水分が
付着すると、吸水層23は吸水によって不透明状態から透
明状態へと変化する。吸水層23が透明になると、その下
の着色層22の色が、透明状態の吸水層23を透して、表面
から見えるようになる。つまり、結露検知シート2表面
が変色するのである。したがって、結露検知シート2が
変色していると、結露が巾木表面に生じたことが直ちに
分かるのである。
なお、換気や昇温等による乾燥により吸水層23の水分が
除去されれば、透明化した吸水層23は再び不透明になっ
て、着色層22の色が見えなくなる。したがって、結露検
知シート2は反復使用することができる。
第2図は、この発明の第2実施例の巾木をあらわす。
第2実施例は、結露検知シートの層構成が異なるだけ
で、その他は第1実施例と同じである。この第2実施例
の巾木の結露検知シート2′は、着色シート基材層(例
えば、着色塩化ビニル層)21′の上に吸水層23が形成さ
れた2層構成である。同シート基材層21′は所望の色に
着色されており、着色層と基材層がひとつの層になって
いるのである。
結露検知シート2′による検知作用も、吸水層23の不透
明状態から透明状態への変化に伴う着色シート基材層2
1′の色の発現によるものであることは、第1実施例の
場合と同じである。
前記第1、2実施例の結露検知シート2(2′)におい
ては、吸水層の厚みを調整することにより、変色が現れ
始める結露の程度が調節できる。厚みが薄いと水分が少
なくても吸水層23の下まで水分が達し同層23は透明状態
となるが、厚みが厚いと水分が少なくては下まで達する
ことができず、より結露の程度が進んで始めて水分が下
まで到達して透明状態になるからである。
吸水層の厚みを順次変化(連続的変化または階段的変
化)させておけば、結露の程度の検知も行える。結露の
進行につれて、より厚みの厚いところへ透明化が進んで
ゆき、透明領域が拡大してゆくわけであるが、透明状態
の領域は着色層の色が発現した領域であるから、変色領
域の大きさから結露の程度を知ることができる。
透明状態と不透明状態の間の変化は、完全透明と完全不
透明状態の間の変化である必要はなく、透明状態の変化
が、変化の前後で色変化が識別できるようであればよ
い。
第3図は、この発明の第3実施例の巾木をあらわす。
第3実施例は、変色領域が一層の変色材層24からなる点
で異なるだけであり、その他の構成は第1実施例と同じ
である。第3実施例の巾木の変色剤層24は水分が付着す
ることによりその色が変わる。
変色剤層24の材料としては、例えば、塩化コバルトを含
有する合成樹脂が挙げられる。塩化コバルト含有樹脂
は、乾燥状態では青色を呈するが、吸水状態になるとピ
ンク色に変色する。
したがって、結露検知は、水分の付着に伴い、変色剤層
24が青色からピンク色に変化することによりなされる。
続いて、上記巾木の作り方の一例を説明する。
実施例1、2の巾木は、例えば、以下のようにして作ら
れる。結露検知シート2(2′)は、通常、各層21、2
2、23(21′、23)を有するシート体として作られる。
このシート体を別途作成された木質基材1に接着するこ
とにより巾木を完成するようにする。木質材と結露検知
シートの接着は、粘着剤、接着剤等を用いてなされる。
もちろん、別途作成したシート体を接着する以外に、各
層21、22、23(21′、23)を一層づつ木質材の表面に順
に形成するようにしてもよい。
第3実施例の巾木は、例えば、以下のようにして作られ
る。変色剤層は、別途シート体として形成されてから基
材に接着されていてもよいし、基材の表面に塗布等によ
り直接設けるようにしてもよい。
この発明は、上記実施例に限らない。化粧材が巾木以外
に、隅木、廻縁、天井板、柱材、化粧板等であってもよ
い。特に、巾木、隅木、廻縁等の部屋の角にあるものに
は結露が生じ易いので、これらの化粧材に変色領域があ
るようであると、結露を逸早く検知できるので効果的で
ある。
基材の材質も、木質以外にプラスチック等の他の材質で
あってもよい。
基材のすべての面の全領域が変色領域であってもよい
し、一部の特定の面の全領域、あるいは、一部の特定の
面の部分領域が変色領域である等、変色領域の設け方に
は様々な態様がある。
結露検知シートが、以下のような構成であってもよい。
第4図にみるように、結露検知シート2の表面の一部
に、例えば、透明フッ素樹脂、透明アクリル樹脂等の撥
水性材料からなる透明遮断層25を設け、水分を通さない
ようにする。そうすると、透明遮断層25のある個所で
は、水分は同遮断層25を通ることができないため、その
個所では、水分が吸水層23に達することができず、同吸
水層23が透明状態にならない。したがって、吸水層23に
おける透明遮断層25で覆われていない個所だけが選択的
に透明となり、着色層22の色が部分的に発現されること
となる。したがって、透明遮断層25を、警報用の文字パ
ターンや記号パターン(あるいは、その反転パターン)
にしておけば、結露検知状態では、文字や記号が表示さ
れるようになる。このようにしておけば、結露の発生が
警報用の文字・記号でもって明瞭に表示されるようにな
る。
なお、第1図にみる結露検知シート2の吸水層23や着色
層22を、文字パターンや記号パターン(あるいは、その
反転パターン)とすることにより、上記と同様の警報文
字・記号の表示が可能となる。
第5図にみるように、着色層22の上に所定の文字パター
ンや記号パターンでもって変色剤層24を形成するととも
に、乾燥状態において、両層22、24が同じ色となるよう
にしたものでもよい。結露検知状態では、変色した変色
剤層24のパターンが、着色剤層22の地色のうちに現れ
る。
吸水の程度で色の変化が異なる複数の変色剤層を設け
て、結露の程度が分かるようにしてもよい。
変色剤層の材料も、前記塩化コバルト含有樹脂に限ら
ず、吸水によって色変化が起こり、乾燥により再び復色
する材料であればなんでもよい。
なお、この発明において結露を表示する際の変色とは、
人間の目の網膜に結像する可視光線の量(面密度)およ
び質(分光分布)に対応して生じる色感覚(明るさの大
小や赤、濃い青等の名称で区別される感覚)において認
識可能な変化を総称している。したがって、水分の付着
により、明るさ、色相および彩度の、いわゆる色の3属
性のいずれかについて変色領域で変化が起こり、それを
識別できるようであればよいのである。半透明状態から
不透明状態への変化、同一色彩での濃度変化でもよい。
〔発明の効果〕
以上に述べたように、この発明の結露方法では、建築物
に施工された内装用化粧材において、表面に結露が起こ
ると、変色領域が直ちに変色して結露発生を知らせる。
また、検知は認識の容易な変色によるものであるから確
実である。そのため、結露解消措置を迅速かつ的確にと
ることができ、化粧材の汚染を防ぐことができる。しか
も、高価な電気的センサー使う必要がなく、内装材を配
設するだけで、同時に物理的、化学的結露検知手段が設
置されることになるため、費用も少なくてすむ。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の化粧材の第1実施例をあらわす断
面図、第2図は、この発明の化粧材の第2実施例をあら
わす断面図、第3図は、この発明の化粧材の第3実施例
をあらわす断面図、第4図および第5図は、それぞれ、
この発明の化粧材のその他の例をあらわす断面図であ
る。 1…基材、2、2′…結露検知シート(変色領域)、24
…変色剤層(変色領域)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材の表面に、水分の付着により変色する
    変色領域が設けられていて、結露を検知する機能を有す
    る内装用化粧材を、建築物の内装用化粧材の一部として
    施工しておき、結露発生に伴う前記内装用化粧材の変色
    領域の変色で結露を検出する結露の検出方法。
JP63080311A 1988-03-31 1988-03-31 結露の検出方法 Expired - Lifetime JPH0689568B2 (ja)

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