JPH0689516B2 - 繊維の染色方法 - Google Patents

繊維の染色方法

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JPH0689516B2
JPH0689516B2 JP2124412A JP12441290A JPH0689516B2 JP H0689516 B2 JPH0689516 B2 JP H0689516B2 JP 2124412 A JP2124412 A JP 2124412A JP 12441290 A JP12441290 A JP 12441290A JP H0689516 B2 JPH0689516 B2 JP H0689516B2
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water
dyeing
dye
fiber
fibers
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洋二 堀
宏 臼杵
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Miura Co Ltd
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Miura Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、繊維の染色方法の改良に係るものである。
〔従来の技術〕
一般に、木綿や絹織物等の繊維の染色は、次のような方
法による。まず染料を水に入れて溶かし、徐々に加熱し
て40〜50℃になった時に、予め湯洗しておいた被染物を
よく拡げてからこの中に入れて染め始める。加熱を続け
て約30分で沸騰点に達するようにし、この間に2〜3
回、被染物を引きあげて絞り、又、染液の中へ入れる。
入れたら速やかに液の中に沈め、沸騰した後、この染液
に、硫酸ソーダを水に溶かした液を加え、約30分間沸騰
を続ける。この間に、また2〜3回被染物を染液から引
あげて絞って又入れる。沸騰30分の後、染色が完了した
なら被染物を染液から引き上げ、絞ってから少しさま
し、水洗する。更に必要があれば糊付或いは防水等の加
工をして乾燥し、乾燥後更に必要であれば湯のしにかけ
て幅出しをすることもある。(第5,6図参照) 上記の工程において、被染物を予め湯染する目的は、次
の通りである。糸はたくさんの繊維をより合わせて実用
に適するような太さに作りあげてあるため、その繊維と
繊維の隙間にたくさんの気泡が含まれており、これをそ
のまま染液の中に入れて染めると、この気泡が染液の侵
入を妨げてうまく染まらない。そこで、予め被染物を湯
の中に浸して、絞っては又侵すという作業によって、で
きるだけその気泡を追い出し、全繊維の表面をまんべん
なく水に濡らしておくのである。こうしておくと、染液
に入れたとき、液が良く糸の中に侵入して行って平均的
によく染まり、締めむらのできる危険が少ない。
又、染液中に被染物を入れてから沸騰点に達する時間を
かなり長くして徐々に加熱を行い、急に温度をあげるこ
とを避けているのは、これも、染着速度をなるべく遅く
して、急に染めつくことによって生ずる染むらの防止の
ためである。
〔発明が解決しよとする課題〕
しかしながら、従来の方法では、繊維間の気泡を充分に
除去することができず、残留した気泡によって水漏れの
良い部分と悪い部分が生じ、染むらの原因となってしま
う。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、上述の課題に鑑み、脱気水を用いて染色す
ることにより染むらの発生を防止するようにしたもの
で、具体的には、原水を脱気装置にて脱気処理し、これ
に染料を溶解させて染色水とする工程と、該染色水を用
いて繊維を染色する工程を含むこと、或いは、原水を脱
気装置にて脱気処理し、これに繊維を浸漬する工程と、
該浸漬済繊維に染料を適用して染色する工程を含むこと
を特徴としている。
〔作用〕
この発明によれば、繊維間の気泡と水とが置換されて漏
れ特性が向上し、染めむらを防止することができる。
〔実施例〕
以下、この発明の好ましい実施例を図面に基づいて説明
する。
第1図において、(1)は軟水装置、(2)は膜式脱気
装置、(3)は給水タンク、(4)は給水ポンプ、
(5)は染色タンクである。軟水装置(1)は、Na型イ
オン交換樹脂を用いて原水中の硬度分(Mg,Ca等)を除
去するようにしたもので、好ましくは脱気装置(2)の
上流位置に設ける。
第2図に膜式脱気装置(2)の一例を示すが、同図にお
いて、(6)は中空糸状気体透過膜を用いた脱気膜で、
該透過膜の外周を水封式真空ポンプ(7)にて真空状態
にし、膜中を流れる原水の溶存気体を該膜を通じて除去
するようにしたものである。(8)は減圧弁、(9)は
定流量弁、(10)、(11)は電磁弁である。(12)はフ
ロースイッチであって、このスイッチは、その出力信号
により、前記水封式真空ポンプ(7)の稼働及び電磁弁
(10)、(11)の開閉を制御するように働く。即ち、該
装置内を原水が流れると、該スイッチが作動して、真空
ポンプをONにするとともに、2つの電磁弁が開状態にな
る。
染色タンク(5)では、加温の為に蒸気を導入するよう
にしているが、給水タンク(3)及び染色タンク(5)
は、空気の再混入を防ぐ為にクローズドタイプのものが
望ましい。又、前記膜式脱気装置(2)の上流位置で、
温排水と熱交換させて原水を加温するようにすれば、膜
式脱気装置における脱気量を増加させることがてきる。
上述のシステムにおいては、軟水装置(1)で硬度分を
除去し、膜式脱気装置(2)で溶存気体を除去して脱気
水を製造し、給水タンク(3)を介して染色タンク
(5)へ送り、染料を脱気水に溶解させて染色水とし、
これを用いて染色作業を行う。そうすることにより、繊
維間の気泡が水と置換され、脱気水中に保持された状態
で繊維内に入り込むことがなく、染料が繊維間に隅々ま
で且つ均一に侵入する。
又、第3図、第4図に示すように、予め繊維を脱気水に
所定の時間浸漬させて、繊維間の空気を脱気水中へ溶け
込ませ、気泡を水と充分に置換させた後、染色作業を行
うようにすれば、繊維の濡れ特性が向上し、染めむらを
防止することができる。この手法は、特に薄い色の染色
に効果がある。その他、絹糸、羊毛等は、表面が鱗状に
なっている為、内部に気泡を取り込み易いので、これら
のものの染色にも有効である。
又、膜式脱気装置を用いる利点としては、常温での作業
が可能、薬剤を用いないので安全性が高く、薬剤のよう
に特定成分の除去の限定されず、種々の溶存気体(O2
N2,CO2)の除去が可能であることなどが挙げられる。
〔発明の効果〕
この発明は、以上のような構成であるので、脱気水を用
いて染色することにより、繊維の水又は染色水に対する
濡れ特性を向上させ、染めむらを防止することができ
る。従って、染め上がりの非常に美しい(均一な)織物
のい製造が可能になる。又、従来のような、予め被染物
を湯の中に浸して、絞っては又浸すという作業を簡略
化、或いは省略することができるとともに、作業時間を
大幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す系統図、第2図はこ
の発明における膜式脱気装置の一例を概略的に示す説明
図、第3図、第4図はこの発明における別の実施例を示
す説明図、第5図a,b及び第6図a,bは従来の染色方法の
説明図である。 (1)…軟水装置、(2)…膜式脱気装置 (3)…給水タンク、(3)…給水ポンプ (5)…染色タンク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原水を脱気装置にて脱気処理し、これに染
    料を溶解させて染色水とする工程と、該染色水を用いて
    繊維を染色する工程を含むことを特徴とする繊維の染色
    方法。
  2. 【請求項2】原水を脱気装置にて脱気処理し、これに繊
    維を浸漬する工程と、該浸漬済繊維に染料を適用して染
    色する工程を含むことを特徴とする繊維の染色方法。
JP2124412A 1990-05-14 1990-05-14 繊維の染色方法 Expired - Lifetime JPH0689516B2 (ja)

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JP5036793B2 (ja) * 2009-11-27 2012-09-26 三菱電機株式会社 空気調和機の制御装置
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