JPH0689034B2 - Crf類似体 - Google Patents

Crf類似体

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JPH0689034B2
JPH0689034B2 JP59072606A JP7260684A JPH0689034B2 JP H0689034 B2 JPH0689034 B2 JP H0689034B2 JP 59072606 A JP59072606 A JP 59072606A JP 7260684 A JP7260684 A JP 7260684A JP H0689034 B2 JPH0689034 B2 JP H0689034B2
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    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/575Hormones
    • C07K14/57509Corticotropin releasing factor [CRF] (Urotensin)
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    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
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    • A61K38/2228Corticotropin releasing factor [CRF] (Urotensin)
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    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はラットCRF(rCRF)およびrCRFを含む医薬組成
物に関する。
発明の背景 視床下部が脳下垂体前葉にある副腎皮質刺激細胞の分泌
機能に重要な役割を演ずるという概念は、実験的ならび
に臨床的観察により支持されてきた。25年以上前に、Gu
illemin,Rosenberg,SaffranおよびSchallyはそれぞれ別
々に、試験管内でインキュベートした脳下垂体または器
官培養で維持した脳下垂体からのACTHの分泌量を増加さ
せる因子が視床下部に存在することをつきとめた。性状
決定がなされたどの分泌促進剤も、羊CRF(oCRF)が198
1年に性状決定されるまで、生理学的なコルチコトロピ
ン放出因子(CRF)の期待された基準を満たすものでは
なかった。前記oCRFは米国特許第4415558号明細書に開
示されるように、次式: H-Ser-Gln-Glu-Pro-Pro-Ile-Ser-Leu-Asp-Leu-Thr-Phe-
His-Leu-Leu-Arg-Glu-Val-Leu-Glu-Met-Thr-Lvs-Ala-As
p-Gln-Leu-Ala-Glu-Glu-Ala-His-Ser-Asn-Arg-Lys-Leu-
Leu-Asp-Ile-Ala-NH2 で表わされることが見い出された。
サウバジン(Sauvagine)は南アメリカ産のカエルのフ
イロメデユサ サウバゲイ(Phyllomedusasauvagei)の
皮膚から単離された40個のアミノ酸残基からなるほぼ類
似したアミド化ペプチドである。これはErspamer等によ
り性状決定がなされ、Regulatory Peptides,第2巻,1〜
13ページ(1981年)に記載されている。サウバジンは次
式: pGlu-Gly-Pro-Pro-Ile-Ser-Ile-Asp-Leu-Ser- Leu-Glu-Leu-Leu-Arg-Lys-Met-Ile-Glu-Ile-Glu-Lys-Gl
n-Glu-Lys-Glu-Lys-Gln-Ala-Ala-Asn-Asn-Arg-Leu-Leu-
Leu-Asp-Thr-Ile-NH2 で表わされる。サウバジンおよびoCRFは哺乳動物の血圧
を低下させ、かつACTHおよびβ‐エンドルフインの分泌
を刺激するという生物学的活性を有することが報告され
た。
発明の概要 ラットCRF(rCRF)が今や単離され、精製され、そして
次式: H-Ser-Glu-Glu-Pro-Pro-Ile-Ser-Leu-Asp-Leu-Thr-Phe-
His-Leu-Leu-Arg-Glu-Val-Leu-Glu-Met-Ala-Arg-Ala-Gl
u-Gln-Leu-Ala-Gln-Gln-Ala-His-Ser-Asn-Arg-Lys-Leu-
Met-Glu-Ile-Ila-NH2 で表わされるヘンテトラコンタペプチドであると性状決
定された。これは別名ラットアムニン(rat Amunine)
と称される。ヒトCRFの構造式はrCRFのそれと同じであ
ることがわかった。その41−アミノ酸残基ペプチドの合
成が完了し、そして単離rCRFおよび合成rCRFは双方とも
試験管内ならびに生体内でACTHとβ−エンドルフインの
活性を刺激する。合成rCRFは長期間にわたり実質的に血
圧を低下させることが見い出された。その結果、合成rC
RFは本質的に純粋な形(すなわち、粗生物学的抽出物と
残存物や関連した合成複製物を本質的に含まない)で利
用可能であり、そして少なくとも約5%の純度をもつ合
成化合物(これは天然に存在するペプチドよりもその純
度が本質的に高い)は有用性をもつと考えられる。実際
に、少なくとも約90%またはそれ以上の純度のものを得
ることができ、これは臨床試験用に使用されるだろう。
次式で表わされる41−アミノ酸残基CRFペプチドの類似
体またはそれらの無毒性付加塩は少なくとも実質的に同
じ生物学的活性を有する: Y-R1‐Pro-Pro-Ile-Ser-R8‐R9‐leu-R11‐R12‐R13‐l
eu-leu-Arg-R17‐R18‐R19‐Glu-R21‐R22‐R23‐R24
R25‐R26‐R27‐R28‐R29‐Gln-ala-R32‐R33‐Asn-Arg
-R36‐R37‐R38‐R39‐R40‐R41‐NH2 式中、Yは炭素原子数7以下のアシル基または水素原子
であり; R1はSer-Gln-Glu,pGlu-Gly,Gln-Glu,Glu,D-Ser-Gln-Gl
u,Ser-Glu-Glu,D-Ser-Glu-Glu,Glu-Glu,D-pGlu-Glyまた
はデスR1であり; R8,R12,R19およびR24はleu,Ile,ala,Gly,Val,Nle,Phe
およびGlnよりなる群から選択され; R9はAspまたはGluであり; R11はThrまたはSerであり; R13はHis,TyrまたはGluであり; R17はGluまたはLysであり; R18はVal,NleまたはMetであり; R21はMet,Nva,Ile,ala,leu,Nle,Val,PheまたはGlnであ
り; R22はala,Thr,AspまたはGluであり; R23はArg,Orn,HarまたはLysであり; R25はAspまたはGluであり; R26はGln,AsnまたはLysであり; R27はleu,Ile,ala,Val,Nva,Met,Nle,Phe,Asp,Asn,Glnま
たはGluであり; R28はala,ArgまたはLysであり; R29はGlnまたはGluであり; R32はHis,Gly,Tyrまたはalaであり; R33はSer,Asn,len,Thrまたはalaであり; R36はLys,Orn,Arg,HarまたはLeuであり; R37はleuまたはTyrであり; R38はMetまたはleuであり; R39はGluまたはAspであり; R40はIle,Thr,Glu,ala,Val,leu,Nle,Phe,Nva,Glyまたは
Glnであり; R41はala,Ile,Gly,Val,Leu,Nle,Phe,GlnまたはデスR41
である; ただし、R38がLeuである場合には、R22はAlaでありかつ
/またR33はleuである。
本発明による薬剤組成物は薬学的にまたは獣医学的に許
容される液体もしくは固体の担体に分散された、rCRFま
たはその無毒性付加塩を含有する。本発明によるペプチ
ド類またはそれらの薬学的にまたは獣医学的に許容され
る付加塩の哺乳動物(特にヒト)への投与は、ACTH、β
−エンドルフイン、β−リポトロピン、プロ−オピオメ
ラノコルチン(pro-opiomelanocortin)遺伝子の他の生
産物およびコルチコステロンの分泌を調節するために、
そして/また血圧を低下させるために、そして/また気
分、行動および胃腸の機能ならびに自律神経系の活動に
影響を及ぼすために実施される。さらにCRF類似体は脳
下垂体、心臓血管系、胃腸系または中枢神経系の機能状
態を鑑定するために使用することができる。
発明の開示 ペプチドを定義するために使用される命名法はSchroder
およびLubkeによる“The Peptides"アカデミックプレス
発行(1965年)に定められたものであり、慣用的な表示
法によればアミノ基は左に、そしてカルボキシル基は右
に記載される。α−アミノ酸残基を示すために標準的な
3文字の略号が用いられ、そしてアミノ酸残基が異性体
を有する場合、それは他の特別に指示されない限り表示
されたアミノ酸のL体である:例えばSer=L−セリン,
Nie=L−ノルロイシン,Nva=ノルバリン,Har=ホモア
ルギニン,Orn=オルニチンなど。また、次の略号が使用
される:leu=L−ロイシンまたはC CH3−L−ロイシン
(CML)のいずれか一方、およびala=L−アラニンまた
はC CH3−L−アラニン(CMA)のいずれか一方。
CRF類似体は次式(I)で表わされる: Y-R1‐Pro-Pro-Ile-Ser-R8‐R9‐leu-R11‐R12‐R13‐l
eu-leu-Arg-R17‐R18‐R19‐Glu-R21‐R22‐R23‐R24
R25‐R26‐R27‐R28‐R29‐Gln-ala-R32‐R33‐Asn-Arg
-R36‐R37‐R38‐R39‐R40‐R41‐NH2 式中、Yは炭素原子数7以下のアシル基または水素原子
であり; R1はSer-Gln-Glu,pGlu-Gly,Gln-Glu,Glu,D-Ser-Gln-Gl
u,Ser-Glu-Glu,D-Ser-Glu,Glu,Glu-Glu,D-pGlu-Glyまた
はデスR1であり; R8,R12,R19およびR24はleu,Ile,ala,Gly,Val,Nle,Phe
およびGlnよりなる群から選択され; R9はAspまたはGluであり; R11はThrまたはSerであり; R13はHis,TyrまたはGluであり; R17はGluまたはLysであり; R18はVal,NleまたはMetであり; R21はMet,Nva,Ile,ala,leu,Nle,Val,PheまたはGlnであ
り; R22はala,Thr,AspまたはGluであり; R23はArg,Orn,HarまたはLysであり; R25はAspまたはGluであり; R26はGln,AsnまたはLysであり; R27はleu,Ile,ala,Val,Nva,Met,Nle,Phe,Asp,Asn,Glnま
たはGluであり; R28はala,ArgまたはLysであり; R29はGlnまたはGluであり; R32はHis,Gly,Tyrまたはalaであり; R33はSer,Asn,len,Thrまたはalaであり; R36はLys,Orn,Arg,HarまたはLeuであり; R37はleuまたはTyrであり; R38はMetまたはleuであり; R39はGluまたはAspであり; R40はIle,Thr,Glu,ala,Val,leu,Nle,Phe,Nva,Glyまたは
Glnであり; R41はala,Ile,Gly,Val,Leu,Nle,Phe,GlnまたはデスR41
である; ただし、R38がLeuである場合に、R22はAlaでありかつ/
またR33はleuである。
合成されたこれらの類似体は天然のCRFと比べて少なく
とも同程度の効能を有する。本発明は次式: H-Ser-Glu-Glu-Pro-Pro-Ile-Ser-Leu-Asp-Leu-Thr-Phe-
His-Leu-Leu-Arg-Glu-Val-Leu-Glu-Met-Ala-Arg-Ala-Gl
u-Gln-Leu-Ala-Gln-Gln-Ala-His-Ser-Asn-Arg-Lys-Leu-
Met-Glu-Ile-Ile-NH2 で表わされるrCRFを提供する。
ペプチドは適当な方法、例えば独占的固相法、部分的固
相法、断片縮合または古典的な溶液付加などにより合成
される。D−異性体残基または天然に存在しないアミノ
酸残基を含まないある種のCRF類似体は、最近開発され
た組換えDNA法により合成することができる。
組換えDNA法の使用による合成は、本出願にとって、意
図した形のCRF類似体を暗号化する構造遺伝子の適切な
使用を包含するものであることを理解すべきである。合
成CRFペプチドは、このような構造遺伝子と共にプロモ
ーターおよびオペレーターを含む発現ベクターを使用し
て微生物を形質転換させ、そしてその形質転換微生物に
CRFペプチドを発現させることにより得られる。また、
ヒト以外の動物も、このような構造遺伝子と米国特許第
4276282号明細書(1981年6月30日交付)に記載の一般
方法を用いる遺伝子操作、またはWO83/01783(1983年5
月26日発行)およびWO82/04443(1982年12月23日発行)
に記載されたような発生初期の胚の顕微注入を用いる遺
伝子操作により、CRFペプチドを産生させるのに使用す
ることができる。合成CRFペプチドはその後血清からの
抽出などにより動物から適切に回収される。
各種のアミノ酸部分の不安定な側鎖基を適当な保護基
(その保護基が最終的に除去されるまでその部位での化
学反応の発生を防ぐ役目をする)で保護することは、ペ
プチドの化学合成において通常のことである。また、ア
ミノ酸やペプチド断片のα−アミノ基を保護して、その
間にその物質をカルボキシル基の部分で反応させ、続い
てα−アミノ保護基を選択的に除去してその部位で次の
反応を行わせることも一般的なことである。従って、ペ
プチド合成の一段階として、側鎖保護基をもつ各種のア
ミノ酸残基を用いてペプチド鎖中の意図した配列位置に
配置させた各アミノ酸残基からなる中間体化合物が製造
されることは通常のことである。
中間体は次式(II)で表わされる: X1‐R1‐Pro-Pro-Ile-Ser(X2)‐R8‐R9(X5)‐leu-R
11(X2)‐R12(X4)‐R13(XまたはX5)‐leu-leu-Ar
g(X3)‐R17(X5またはX6)‐R1819(X4)‐Glu
(X5)‐R21‐R22(X2またはX5)‐R23(X3またはX6
‐R24(X4)‐R25(X5)‐R26(X4またはX6)‐R27(X4
またはX5)‐R28(X3またはX6)‐R29(X4またはX5)‐
Gln(X4)‐Ala-R32(X)‐R33(X2またはX4)‐Asn
(X4)‐Arg(X3)‐R36(X6)‐R37(X)‐R38‐R39
(X5)‐R40(X2またはX4またはX5)‐R41(X4)‐X7 式中、R基は先に定義した通りである。
X1は水素原子またはα−アミノ保護基である。X1により
意図されるα−アミノ保護基は、ポリペプチドの段階合
成の技術分野で有用であることが知られたものである。
X1に包含されるα−アミノ保護基の部類には(1)アシ
ル型保護基、例えばホルミル基、アクリリル基(Ac
r)、ベンゾイル基(Bz)およびアセチル基(Ac)、こ
れらの保護基は好ましくはN−末端でのみ使用される;
(2)芳香族ウレタン型保護基、例えばベンジルオキシ
カルボニル基(Z)および置換Z(例えばp−クロロベ
ンジルオキシカルボニル基、p−ニトロベンジルオキシ
カルボニル基、p−ブロモベンジルオキシカルボニル基
およびp−メトキシベンジルオキシカルボニル基);
(3)脂肪族ウレタン型保護基、例えばt−ブチルオキ
シカルボニル基(BOC)、ジイソプロピルメトキシカル
ボニル基、イソプロピルオキシカルボニル基、エトキシ
カルボニル基およびアリルオキシカルボニル基;(4)
シクロアルキルウレタン型保護基、例えばフルオレニル
メチルオキシカルボニル基(FMOC)、シクロペンチルオ
キシカルボニル基、アダマンチルオキシカルボニル基お
よびシクロヘキシルオキシカルボニル基;および(5)
チオウレタン型保護基、例えばフェニルチオカルボニル
基;である。有利なα−アミノ保護基はBOCである。
X2はThrおよびSerのヒドロキシル基のための保護基であ
り、アセチル基(Ac)、ベンゾイル基(Bz)、t−ブチ
ル基、トリフェニルメチル基(トリチル基)、テトラヒ
ドロピラニル基、ベンジルエーテル基(Bzl)および2,6
−ジクロロベンジル基(DCB)よりなる群から有利に選
択される。最適な保護基はBzlである。X2は水素原子で
あることもでき、この場合にはヒドロキシル基に保護基
が存在しない。
X3はArgまたはHarのグアニジノ基のための保護基であ
り、ニトロ基、p−トルエンスルホニル基(Tos)、
Z、アダマンチルオキシカルボニル基およびBOCよりな
る群から有利に選択されるか、あるいは水素原子であ
る。Tosが最適である。
X4は水素原子、またはAsnおよびGlnのアミド基のための
保護基、好ましくはキサンチル基(Xan)である。
X5は水素原子、またはAspおよびGluのβ−またはα−カ
ルボキシル基のためのエステル形成保護基であり、ベン
ジルエステル、2,6−ジクロロベンジルエステル、メチ
ルエステル、エチルエステルおよびt−ブチルエステル
よりなる群から有利に選択される。OBzlが最適である。
X6は水素原子、またはLysおよびOrnの側鎖アミノ基のた
めの保護基である。適当な側鎖アミノ保護基の例はZ,2
−クロロベンジルオキシカルボニル基(2−Cl−Z)、
Tos,t−アミルオキシカルボニル基(Aoc),BOCおよび先
に特定した芳香族または脂肪族ウレタン型保護基であ
る。
Hisが存在する場合、Xは水素原子またはイミダゾール
窒素のための保護基、例えばTosおよび2,4−ジニトロフ
ェニル基(DNP)であり、そしてTyrが存在する場合、X
は水素原子またはヒドロキシル基のための保護基、例え
ばDCBである。Metが存在する場合、その硫黄原子は所望
により酸素原子で保護されてもよい。
側鎖アミノ保護基の選択は限定的ではないが、ただしそ
の保護基は合成中にα−アミノ保護基の離脱反応で除去
されないものであるべきである。それ故、α−アミノ保
護基と側鎖アミノ保護基とは同じものであってはならな
い。
X7はNH2、エステルのような保護基または固体樹脂支持
体に結合するために固相合成法で使用される定着結合、
好ましくは次式:−NH−ベンズヒドリルアミノ(BHA)
樹脂支持体および−NH−パラメチルベンズヒドリルアミ
ン(MBHA)樹脂支持体で表わされるものである。BHAま
たはMBHA樹脂からの開裂は直接CRF類似体アミドを与え
る。このような樹脂のメチル誘導体を使用することによ
り、メチル置換アミドを製造することができる。
上記の中間体のための式においてX,X1,X2,X3,X4,X5
およびX6のうちの少なくとも1つは保護基である。各R
基のために選択した個々のアミノ酸は先に特定した当該
技術分野で一般に知られた保護基を結合するかどうか決
定される。ペプチド合成で使用するための個々の側鎖保
護基を選択する際には次の規則に従う:(a)保護基は
合成の各段階でα−アミノ保護基を除去するために選択
された試薬および反応条件下に安定であるべきである,
(b)保護基はその保護特性を保持してカップリング条
件下に開裂されてはならない,そして(c)側鎖保護基
は意図したアミノ酸配列を含む合成の完了時点に、ペプ
チド鎖を変性しない反応条件下で除去できなければなら
ない。
Yで表わされるN−末端のアシル基のためには、アセチ
ル基、ホルミル基、アクリリル基およびベンゾイル基が
好適である。1個ないし10個のアミノ酸ペプチド(この
ペプチドは効能に逆の影響を及ぼすことなく任意に含ま
れる)についてはどのアミノ酸も使用できるが、通常は
天然に存在するアミノ酸のL体またはD体が用いられ
る。
こうして、本発明はまた式(I)で表わされる化合物の
製造方法を提供することが考えられ、その方法は (a)少なくとも1個の保護基をもちかつ式(II)で表
わされるペプチド(式中、X,X1,X2,X3,X4,X5および
X6は各々水素原子または保護基であり、そしてX7は保護
基、樹脂支持体の定着結合、OHまたはNH2である)を生
成し; (b)式(II)の上記ペプチドから1個またはそれ以上
の保護基あるいは定着結合を切り離し;そして (c)所望により、得られたペプチドをその無毒性付加
塩に変換する; ことから成っている。
ペプチドを化学合成で製造する場合に、それらはMerrif
ieldによるJ.Am.Chem.Soc.,86,2149ページ(1964年)に
記載されたような固相合成法を用いて有利に製造できる
が、当該技術分野で知られた他の同様な化学合成法も前
に述べたように使用される。固相合成法はRivier等によ
る米国特許第4244946号明細書(1981年1月21日交付、
その開示は参照することによりここに引用される)に一
般的に説明されるように、保護α−アミノ酸を適当な樹
脂にカップリングさせることによりペプチドのC−末端
から開始される。rCRFのこのような出発物質はα−アミ
ノ−保護基IleをBHA樹脂に結合させることにより製造さ
れる。
BOCで保護されたIleは塩化メチレンおよびジメチルホル
ムアミド(DMF)を使用してBHA樹脂にカップリングされ
る。BOC−Ileの樹脂支持体へのカップリング後に、α−
アミノ保護基は塩化メチレン中のトリフルオロ酢酸(TF
A)、TFA単独、またはジオキサン中のHClを用いること
により除去される。有利には塩化メチレン中50容量%の
TFAが0〜5重量%の1,2−エタンジチオールと共に使用
される。この保護基除去反応は約0℃ないし室温で実施
される。特定のα−アミノ保護基の除去のためのその他
の標準的な開裂試薬ならびにその反応条件は、Schroder
およびLubkeによる“The Peptides"1,72〜75ページ(ア
カデミックプレス発行,1965年)に記載されている。
Ileのα−アミノ保護基の除去後に、残りのα−アミノ
−および側鎖−保護アミノ酸を意図した順序で段階的に
カップリングさせて先に定義した中間体化合物を得る。
各アミノ酸をその合成反応に別々に添加する代りに、そ
れらのアミノ酸のいくつかを固相反応器へ添加する前に
互いにカップリングさせてもよい。適当なカップリング
剤の選択は当業者の知るところである。特に適したカッ
プリング剤としてはN,N′−ジシクロヘキシルカルボジ
イミド(DCCI)およびN,N′−ジイソプロピルカルボジ
イミド(DICI)がある。
ペプチドの固相合成法で使用される活性化試薬はペプチ
ドの技術分野で周知である。適当な活性化試薬の例には
N,N′−ジイソプロピルカルボジイミドおよびN−エチ
ル−N′−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイ
ミドのようなカルボジイミド類がある。他の活性化試薬
およびペプチドカップリングにおけるそれらの使用につ
いては、SchroderおよびLubkeによる同書の第III章およ
びKapoorによるJ.Phar.Sci.,59,1〜27ページ(1970年)
に記載されている。
各保護アミノ酸またはアミノ酸配列は第4倍過剰量で固
相反応器に導入され、そしてカップリングはジメチルホ
ルムアミド(DMF):CH2Cl2(1:1)の混合媒体またはDM
FもしくはCH2Cl2の単独媒体中で実施される。カップリ
ングが手動で行われる場合に、合成の各段階におけるカ
ップリング反応の完了はE.Kaiser等によるAnal.Bioche
m.,34,595ページ(1970年)に記載されるようなニンヒ
ドリン反応で監視される。不完全なカップリングが生じ
る場合には、次のアミノ酸をカップリングさせる前のα
−アミノ保護基の除去前にそのカップリング法を繰り返
し行う。カップリング反応は例えばベックマン(Beckma
n)990自動合成器で、Rivier等によるBiopolymers,197
8,17,1927〜1938ページに報告されたようなプログラム
を使用して、自動的に行うことができる。
意図したアミノ酸配列が完了した後、その中間体ペプチ
ドは液状弗化水素のような試薬(これはペプチドを樹脂
から切り離すばかりでなく、残りの側鎖保護基X2,X3
X4,X5およびX6の全ておよびもしくはX1が最終ペプチド
中に存在させる予定のアシル基でないならばそのα−ア
ミノ保護基X1をも切り離す試薬である)で処理すること
により、樹脂支持体から切り離されてペプチドを生ず
る。切り離すために弗化水素を使用する場合、スキヤベ
ンジャーとしてアニソールまたはクレゾールおよびメチ
ルエチルスルフィドを反応容器中に含有させる。Metが
配列中に存在する場合には、ペプチドを樹脂から切り離
す前にそのBOC保護基をトリフルオロ酢酸(TFA)/エタ
ンジチオールで開裂させてS−アルキル化を排除するこ
とができる。
次の実施例は固相法でCRF類似体を合成するための好適
な方法を説明する。
実施例I 次式: H-Ser-Glu-Glu-Pro-Pro-Ile-Ser-Leu-Asp-Leu-Thr-Phe-
His-Leu-Leu-Arg-Glu-Val-Leu-Glu-Met-Ala-Arg-Ala-Gl
u-Gln-Leu-Ala-Gln-Gln-Ala-His-Ser-Asn-Arg-Lys-Leu-
Met-Glu-Ile-Ile-NH2 で表わされるrCRFの合成は、樹脂1gあたり約0.1〜0.5ミ
リモルの置換範囲(substitutionrange)をもつBachem
社から市販されているMBHA塩酸塩樹脂上で、段階法によ
り実施した。その合成はベックマン990Bペプチド自動合
成器で適当なプログラム、好ましくは次のようなプログ
ラムを使用して行った。
BOC−Ileのカップリングは樹脂1gあたり約0.35ミリモル
のIleの置換をもたらした。使用する溶媒は全て、ヘリ
ウムや窒素のような不活性ガスを吹き込むことによりガ
ス抜きして、Met残基の硫黄原子を酸化するので望まし
くない酸素を排除した。
保護基の除去および中和後に、ペプチド鎖はその樹脂上
に段階ごとに順次カップリングさせた。一般に、2時間
で樹脂1gあたり塩化メチレン中1〜2ミリモルのBOC−
保護アミノ酸および塩化メチレン中2モルのDCCI1当量
を使用した。BOC−Arg(Tos)をカップリングする場合
はDMFおよび塩化メチレンの50%混合物を使用した。Bzl
はSerおよびThrのためのヒドロキシル側鎖保護基として
使用した。p−ニトロフェニルエステル(ONp)はAsnま
たはGlnのカルボキシル端を活性化するために使用し、
そして例えばBOC−Asn(ONp)はDMFおよび塩化メチレン
の50%混合物中のHOBt1当量を使用して一晩カップリン
グさせた。AsnまたはGlnのアミド基は、活性エステル法
の代りにDCCIカップリングを使用する場合、Xanで保護
した。2−Cl−ZはLys側鎖のための保護基として使用
した。TosはArgのグアニジノ基およびHisのイミダゾー
ル基を保護するために使用し、そしてGlnまたはAspの側
鎖カルボキシル基はOBzlで保護した。合成終了時に次
式: BOC-Ser(Bzl)‐Glu(OBzl)‐Glu(OBzl)‐Pro-Pro-
Ile-Ser(Bzl)‐Leu-Asp(OBzl)‐Leu-Thr-(Bzl)‐
Phe-His(Tos)‐Leu-Leu-Asp(Tos)‐Glu(OBzl)‐V
al-Leu-Glu(OBzl)‐Met-Ala-Arg(Tos)‐Ala-Glu(O
Bzl)‐Gln(Xan)‐Leu-Ala-Gln(Xan)‐Gln(Xan)
‐Ala-His(Tos)‐Ser(Bzl)‐Asn(Xan)‐Arg(To
s)‐Lys(2-Cl-Z)‐Leu-Met-Glu(OBzl)‐Ile-Ile-
樹脂支持体 で表わされる中間体化合物が得られた。Xanはα−アミ
ノ保護基を除去するために使用したTFA処理で部分的に
あるいは完全に除去することができた。
得られた保護ペプチド−樹脂を切り離して保護基の除去
を行うために、ペプチド−樹脂1gあたりアニソール1.5m
l、メチルエチルスルフィド0.5mlおよび弗化水素(HF)
15mlを用いて、最初は−20℃で20分間、次いで0℃で30
分間処理した。高真空下にHFを排除した後、そのペプチ
ド−樹脂を乾燥ジエチルエーテルおよびクロロホルムで
交互に洗浄し、その後ペプチドをガス抜きした2N酢酸水
溶液で抽出し、過して樹脂から分離した。
ペプチドはゲル透過クロマトグラフィーで精製し、次い
でRivier等によるPeptides:Struture and Biological F
unction,125〜1238ページ(1979年)およびRivier等に
よるJ.Chromatography(1983年)に記載された半調製用
HPLCで精製した。クロマトグラフ分画はHPLCで注意しな
がら監視し、そして本質的に純粋な分画のみを集めた。
上記方法で合成しかつ精製したrCRFペプチドの比旋光度
をパーキンエルマー(Perkin Elmer)141型で測定した
ところ▲〔α〕22 D▼=51.4±1.0(1%酢酸中c=1)
(H2OおよびTFAの存在のために補正した値:−93.5°±
1.0)であり、その純度は約95%であった。
意図した正確なアミノ酸配列が達成されたかどうかを調
べるために、そのrCRFペプチドは沸騰HCl、チオグリコ
ール3μl/mlおよびNle(内部標準として)1ナノモル
を含む密封した排気管中で140℃において9時間加水分
解した。その加水分解物のアミノ酸分析(ベックマン12
1MBアミノ酸分析器使用)は次のようなアミノ酸比:Asx
(1.9),Thr(0.8),Ser(3.1),Glx(9.0),Pro(2.
1),Ala(3.8),Val(0.9),Net(1.9),Ile(2.6),Le
u(7.0),Phe(0.9),Lys(1.0),His(2.O)およびArg
(3.0) を示し、これにより41−アミノ酸残基ペプチドが得られ
たことを確認した。
実施例II rCRFを次の方法で抽出し、単離し、そして精製した。凍
結乾燥したラット視床下部をアセトンで脱脂し、生じた
粉末を1N酢酸(HOAc),0.1H HCl,0.5%β−メルカプト
エタノール、10ミリモルEDTAおよび5μg/mlペプスタチ
ンAを含む混合物10容量を用いて90℃以上の温度で抽出
した。その温スラリーをすぐにブレンダーで粉砕し、氷
浴で冷却し、そして遠心分離にかけた。上澄みをとって
おき、沈殿物は20ミリモルNaClを添加した上記混合物で
再び抽出した。合わせた上澄みはエチルエーテル/石油
エーテル(1:2)の混合溶媒2容量で多重抽出すること
により脱脂した。
水相はファーマシア(Pharmacia)K215/100カラム(85c
mセファデックスG−50を、その上に5cmセファデックス
G−10を充填したカラム、VT=311)で4℃においてゲ
ル過クロマトグラフィーにかけた。溶離剤は0.2%β
−メルカプトエタノール含有3N HOAcであった。コルチ
コトロピン/β−エンドルフィン放出因子生物−および
免疫−活性はGH放出活性と共にKav=0.20〜0.31の領域
に溶離した。そのCRF帯域は、RivierによるJ.Liquid Ch
romat.1:343〜367,1978に記載されるような、バイダッ
ク(Vydac)C18充填カートリッジを備えたWaters Assoc
iates Prep500システムおよび燐酸トリエチルアンモニ
ウム(TEAP)/アセトニトリル緩衝液系を使用する調製
用HPLCでさらに精製した。活性分画はバイダックC4半調
製用カラムおよびトリフルオロ酢酸/アセトニトリル系
を使用するHPLCでさらに精製した。
続いてrCRFの精製を行った。最初にバイダックジフェニ
ル(5μ)カラムでTEAP/CH3CN勾配を使用して分析分離
を実施した。次に、バイダックC18(5μ)カラムで0.1
%TFA/CH3CN勾配を使用して2回の連続分析分離を行っ
た。最後に、バイダックジフェニル(5μ)カラムで0.
1%TFA/CH3CN勾配を使用して2回の付加分離を行った。
最後の段階で約2ナノモルのrCRF(純度約90%)が得ら
れた。組成ならびに構造分析は次の配列を与えた。
H-Ser-Glu-Glu-Pro-Pro-Ile-Ser-Leu-Asp-Leu-Thr-Phe-
His-Leu-Leu-Arg-Glu-Val-Leu-Glu-Met-Ala-Arg-Ala-Gl
u-Glu-Leu-Ala-Gln-Gln-Ala-His-Ser-Asn-Arg-Lys-Leu-
Met-Glu-Ile-Ile-NH2 実施例III 合成およひ天然のrCRFについて、それらの試験管内での
ACTHおよびβ−エンドルフィンの分泌に対する作用を試
験した。また、合成rCRFについては生体内でも試験し
た。培養したラット脳下垂体細胞によるACTHおよびβ−
エンドルフィンの分泌を刺激する合成および天然rCRFの
高い効能は、Endocrinology,91,562ページ(1972年)に
一般的に説明される方法を使用して測定した。最小応答
ならびに半−最大応答はそれぞれ約10ピコモルの合成rC
RFと約100ピコモルの合成rCRFに観察された。rCRFの最
大濃度(5ナノモル)に対する分泌応答はプラト−レベ
ルであった。生体内試験はC.Bivier等によるScience,21
8,377ページ(1982年)に記載される一般方法を使用し
て実施した。体重1kgあたり30ngないし3μgの投与量
はACTHおよびβ−エンドルフィン様物質(β−エンドル
フィンと同様の免疫反応性を示す物質の総称であり、β
−エンドルフィンおよびアシル化β−エンドルフィンを
含む。以下、β−END−LIと称する)の分泌を急速に5
〜20倍高めた。
合成rCRFはラット生体内での強力なACTHおよびβ−END
−LI分泌刺激剤であることがわかった。ネンブタールで
麻酔をかけた雄ラットおよび静止性の雄または雌ラット
に静脈内カニューレを差し込み、それを介してrCRF静脈
内投与した後に、ACTHおよびβ−END−LIの血漿レベル
は少なくとも5〜20分間上昇した。さらに、rCRFはラッ
トおよび犬において血圧を低下させるという劇的な作用
を有することが見い出された。
rCRFの急性毒性試験を以下のようにして行った。
20〜25gの雄Balb−Cマウスを、以下の4群に分け、0.9
%生理食塩水および1×10-4アスコルビン酸を含むビー
クルまたは1mg/mlビークルのCRFを投与した。
A 8匹 V1) 皮下 麻酔無 B 8匹 CRF2) 皮下 麻酔無 C 8匹 V 静注 エーテル麻酔 D 8匹 CRF 静注 エーテル麻酔 1) V:ビークル 2) CRF:10mgCRF/kg体重 A群およびB群のマウスはいずれも異常を示さず、18時
間後においてもすべて生存した。
C群およびD群のマウスは軽エーテル麻酔から速やかに
覚醒し、正常な麻酔後挙動をしめした。18時間後におい
てマウスはすべて生存した。
以上の結果から、10mg/kg体重の投与量において、CRFは
マウスに対して急性毒性を有しないことが示された。
また、健康なヒトに0.01〜5μg/kg体重のCRFを投与し
たところ、いずれの濃度においても重い副作用は生じな
かった。
参考例I 次式: Ac-Gly-Glu-Glu-Pro-Pro-Ile-Ser-Leu-Asp-Leu-Thr-Phe
-His-Leu-Leu-Arg-Glu-Val-Leu-Glu-Met-Ala-Arg-Ala-G
lu-Gln-Leu-Ala-Gln-Gln-Ala-His-Ser-Asn-Arg-Lys-Leu
-Met-Glu-Ile-Ile-NH2 で表わされるペプチド[アセチル−Gly1]‐rCRFを合成
した。実施例IIIで示した一般方法による試験は、この
ペプチドが同じくACTHとβ−END−L1の分泌を刺激し、
かつ血圧をかなり有意に低下させることを明らかにし
た。
参考例II 次式: H-Pro-Pro-Ile-Ser-Leu-Asp-Leu-Thr-Phe-His-Leu-Leu-
Arg-Glu-Val-Leu-Glu-Met-Ala-Arg-Ala-Glu-Gln-Leu-Al
a-Gln-Gln-Ala-His-Ser-Asn-Arg-Lys-Leu-Met-Glu-Ile-
Ile-NH2 で表わされるペプチド[デスSer1‐Glu2‐Glu3]‐rCRF
を合成した。実施例IIIで説明した一般方法による試験
は、このペプチドが同じくACTHとβ−END−LIの分泌を
刺激し、かつ血圧をかなり有意に低下させることを明ら
かにした。
参考例III 次式: H-Tyr-Ser-Glu-Glu-Pro-Pro-Ile-Ser-Leu-Asp-Leu-Thr-
Phe-His-Leu-Leu-Arg-Glu-Val-Leu-Glu-Met-Ala-Arg-Al
a-Glu-Glu-Leu-Ala-Gln-Gln-Ala-His-Ser-Asn-Arg-Lys-
Leu-Met-Glu-Ile-Ile-NH2 で表わされるペプチド[Tyr-Ser1]‐rCRFを合成した。
実施例IIIで説明した一般方法による試験は、このペプ
チドが同じくACTHとβ−END−LIの分泌を刺激し、かつ
血圧をかなり有意に低下させることを明らかにした。
参考例IV 次式: H-Ser-Glu-Glu-Pro-Pro-Ile-Ser-Leu-Asp-Leu-Thr-Phe-
His-Leu-Leu-Arg-Glu-Val-Ala-Glu-Met-Thr-Arg-Ala-Gl
u-Gln-Leu-Ala-Gln-Gln-Ala-His-Ser-Asn-Arg-Lys-Leu-
Met-Glu-Ile-Ile-NH2 で表わされるペプチド[Ala19.Thr22]‐rCRFを合成し
た。実施例IIIで説明した一般方法による試験は、この
ペプチドが同様にACTHとβ−END−LIの分泌を刺激し、
かつ血圧をかなり有意に低下させることを立証した。
参考例V 次式: Acr-Leu-Gly-Val-Ser-Glu-Pro-Pro-Ile-Ser-Leu-Asp-Le
u-Thr-Phe-His-Leu-Leu-Arg-Glu-Val-Leu-Glu-Met-Ala-
Arg-Ala-Glu-Glu-Leu-Ala-Gln-Gln-Ala-His-Ser-Asn-Ar
g-Lys-Lea-Met-Glu-Ile-Ile-NH2 で表わされるペプチド[アクリリル−Leu-Gly-Val1,Se
r2]‐rCRFを合成した。実施例IIIで説明した一般方法
による試験は、このペプチドが同様にACTHとβ−END−L
Iの分泌を刺激し、かつ血圧をかなり有意に低下させる
ことを立証した。
参考例VI 次式: H-Ser-Glu-Glu-Pro-Pro-Ile-Ser-Leu-Asp-Leu-Thr-Phe-
Glu-Leu-Leu-Arg-Glu-Val-Leu-Glu-Val-Ala-Arg-Ala-Gl
u-Gln-Leu-Ala-Gln-Gln-Ala-His-Ser-Asn-Arg-Lys-Leu-
Met-Glu-Ile-Ile-NH2 で表わされるペプチド[Glu13,Val21]‐rCRFを合成し
た。実施例IIIで説明した一般方法による試験は、この
ペプチドがrCRFそれ自体よりもかなりの程度にACTHとβ
−END−LIの分泌を刺激し、かつ血圧をかなり有意に低
下させることを立証した。
参考例VII 次式: H-Ser-Glu-Glu-Pro-Pro-Ile-Ser-Nle-Asp-Leu-Ser-Phe-
His-Leu-Leu-Arg-Glu-Val-Leu-Glu-Met-Ala-Arg-Ala-Gl
u-Gln-Leu-Ala-Gln-Gln-Ala-His-Leu-Asn-Arg-Lys-Leu-
Met-Glu-Ile-Ile-NH2 で表わされるペプチド[Nle8,Ser11,Leu33]‐rCRFを
合成した。このペプチドは実施例IIIに記載の一般方法
により同じくACTHとβ−END−LIの分泌を刺激するこ
と、および血圧をかなり有意に低下させることを立証さ
れた。
参考例VIII 次式: H-Ser-Glu-Glu-Pro-Pro-Ile-Ser-Leu-Asp-Leu-Thr-Phe-
His-Leu-Leu-Arg-Glu-Val-Leu-Glu-Ala-Ala-Arg-Ala-Gl
u-Gln-Leu-Ala-Gln-Gln-Ala-His-Ser-Asn-Arg-Lys-Leu-
Leu-Glu-Ile-Nle-NH2 で表わされるペプチド[Ala21,Leu38,Nle41]‐rCRF
を合成した。このペプチドは実施例IIIに記載の一般方
法により同じくACTHとβ−END−LIの分泌を刺激するこ
と、および血圧をかなり有意に低下させることを立証さ
れた。
参考例IX 次式: Bz-Gly-Glu-Pro-Pro-Ile-Ser-Leu-Asp-Leu-Thr-Nle-His
-Leu-Leu-Arg-Glu-Val-Leu-Glu-Met-Ala-Arg-Ala-Glu-G
ln-Leu-Ala-Gln-Gln-Ala-His-Ser-Asn-Arg-Lys-Leu-Met
-Glu-Ile-Ile-NH2 で表わされるペプチド[ベンゾイル−Gly1,デスGln3
Nle12]‐rCRFを合成した。このペプチドは実施例IIIに
記載の一般方法により同じくACTHとβ−END−LIの分泌
を刺激すること、および血圧をかなり有意に低下させる
ことを立証された。
参考例X 次式: Ac-D-Ser-Glu-Glu-Pro-Pro-Ile-Ser-Leu-Asp-Leu-Thr-P
he-His-Leu-Leu-Arg-Glu-Val-Leu-Glu-Met-Ala-Arg-Ala
-Glu-Gln-Leu-Ala-Gln-Gln-Ala-His-Ser-Asn-Arg-Lys-L
eu-Met-Asp-Ile-Ile-NH2 で表わされるペプチド[アセチル−D-Ser1,Asp39]‐r
CRFを合成した。このペプチドは実施例IIIに記載の一般
方法にりrCRFそれ自体よりもかなりの程度にACTHとβ−
END−LIの分泌を刺激すること、および血圧をかなり有
意に低下させることを立証された。
参考例XI 次式: H-Ser-Gln-Glu-Pro-Pro-Ile-Ser-Leu-Asp-Leu-Thr-Phe-
His-Leu-Leu-Arg-Glu-Val-Leu-Glu-Met-Ala-Lys-Ala-Gl
u-Gln-Leu-Ala-Gln-Gln-Ala-His-Ser-Asn-Arg-Lys-Leu-
Leu-Glu-Ile-Ile-NH2 で表わされるペプチド[Gln2,Lys23,Leu 38]‐rCRFを
合成した。このペプチドは実施例IIIに記載の一般方法
により同様にACTHとβ−END−LIの分泌を刺激するこ
と、および血圧をかなり有意に低下させることを立証さ
れた。
参考例XII 次式: H-Ser-Glu-Glu-Pro-Pro-Ile-Ser-Leu-Asp-Leu-Thr-Phe-
His-Leu-Leu-Arg-Glu-Val-Leu-Glu-Nle-Ala-Arg-Ala-Gl
u-Glu-Leu-Ala-Glu-Glu-Ala-Tyr-Ser-Asn-Arg-Lys-Leu-
Met-Glu-Ile-Ile-NH2 で表わされるペプチド[Nle21,Tyr32]‐rCRFを合成し
た。このペプチドは実施例IIIに記載の一般方法によりr
CRFそれ自体よりもかなりの程度にACTHとβ−END−LIの
分泌を刺激すること、および血圧をかなり有意に低下さ
せることを立証された。
参考例XIII 次式: H-Pro-Pro-Ile-Ser-Ile-Asp-Leu-Ser-Leu-Glu-Leu-Leu-
Arg-Lys-Met-Ile-Glu-Ile-Ala-Lys-Gln-Glu-Lys-Glu-Ly
s-Gln-Gln-Ala-Ala-Asn-Asn-Arg-Leu-Leu-Met-Asp-Thr-
Ile-NH2 で表わされるペプチド[デスpGlu1‐Gly2,Ala21,Met
37]‐サウバジンを合成した。このペプチドは実施例II
Iに記載の一般試験方法により同じくACTHとβ−END−LI
の分泌を刺激すること、および血圧をかなり有意に低下
させることを立証された。
参考例XIV 次式: pGlu-Gly-Pro-Pro-Ile-Ser-Ile-Asp-Leu-Ser-Leu-Glu-L
eu-Leu-Arg-Lys-Met-Ile-Glu-Ala-Arg-Lys-Gln-Glu-Lys
-Glu-Lys-Gln-Gln-Ala-Ala-Asn-Asn-Arg-Leu-Leu-Asp-I
le-Ile-NH2 で表わされるペプチド[Ala21,Arg22,Ile39,40]‐サ
ウバジンを合成した。このペプチドは実施例IIIに記載
の一般試験方法により同じくACTHとβ−END−LIの分泌
を刺激すること、および血圧をかなり有意に低下させる
ことを立証された。
参考例XV 次式: pGlu-Gly-Pro-Pro-Ile-Ser-Ile-Asp-Leu-Ser-Leu-Glu-L
eu-Leu-Arg-Lys-Met-Ile-Glu-Ile-Glu-Lys-Gln-Gln-Lys
-Leu-Lys-Gln-Gln-Ala-Ala-Asn-Asn-Arg-Leu-Leu-Met-A
sp-Thr-Ile-NH2 で表わされるペプチド[Leu26,Met37]‐サウバジンを
合成した。このペプチドは実施例IIIに記載の一般方法
により同じくACTHとβ−END−LIの分泌を刺激するこ
と、および血圧をかなり有意に低下させることを立証さ
れた。
CRF類似体は顕著な血圧低下を示すので、高血圧状態の
処置に、またある種の外科手術を行う患者の処置に特に
価値を有するだろう。
CRFは脳下垂体−副腎皮質軸雄を強く刺激し、それ故CRF
類似体は体内でのグルココルチコイドの産生が乏しいあ
る種の患者において、この軸椎の機能を刺激する場合に
有用だろう。例えば、CRFは脳下垂体−副腎皮質機能が
低下したままであり、生体外からのグルココルチコイド
の治療を受けている患者に対して、その脳下垂体−副腎
皮質機能をもと通りにするのに有用だろう。
他のたいていの調節ペプチドは中枢神経系および胃腸管
に影響ほ及ぼすことが見い出された。ACTHおよびβ−EN
Dの分泌はストレスに対する哺乳動物の応答の“必要条
件”であるので、CRFが身体のストレスの応答の媒介物
質として脳に有意な作用を及ぼすことは予想された。従
って、CRFは精神が正常であるが乱れている人の気分、
学習または行動を改善する際に使用されるだろう。CRF
類似体はACTH,β−END,β−リポトロピン,プロ−オピ
オメラノコルチン遺伝子の他の生産物およびコルチコス
テロンの分泌量を高めるので、その投与は脳やその周辺
にそれらの作用を誘発し、それにより記憶,気分,疼痛
の感知など、より詳しくは興奮、抑うつおよび/または
不安などに影響を与えることができる。例えば、脳室に
投与する場合、CRFはラットの活動性を高めかつ学習行
為を改善して天然の興奮剤としての役目を果すことがで
きる。
CRF類似体はまた哺乳動物(特にヒト)の胃腸管への血
流量を増加させるためにも使用されるだろう。全てのCR
Fに関係したペプチドは腸間膜の血管床を透過すること
がわかった。また、oCRFは胃酸産生を抑制するので、CR
F類似体は胃酸産生を減少させかつ/また胃腸機能を低
下させることにより哺乳動物の胃腫瘍の治療に有効であ
ることが期待される。
薬学的にまたは獣医学的に許容される担体と組合せたCR
F類似体まはその無毒生付加塩は、ヒトを含む哺乳動物
に、静脈内、皮下、筋肉内、経皮口(例えば鼻腔内)、
脳脊髄内、または経口的に投与される。ペプチドは少な
くとも約90%の純度、好ましくは少なくとも約98%の純
度であるべきである。しかしそれより低い純度のものも
有効であり、ヒト以外の哺乳動物に用いることができ
る。この純度は意図したペプチドが存在する全ての類似
ペプチドおよびペプチド断片の上記重量%を構成するこ
とを意味する。血圧を低下させるか、もしくは体内のグ
ルココルチコイド産生を刺激する目的でのヒトの投与は
医師により行われる。必要とされる用量は処置される個
々の症状、その症状の程度およびその処置の持続期間に
より変化するだろう。
これらのペプチドはまた内分泌系または中枢神経系の病
気が疑われる哺乳動物の視床下部、脳下垂体、副腎の諸
機能を検査するために、それらのペプチドを投与した後
に身体機能を監視することにより使用される。例えば、
クッシング病や精神の乱れ(例えば抑うつ症)を検査す
るための診断剤として投与される。
このようなペプチドは薬学的にまたは獣医学的に許容さ
れる無毒性塩、例えば酸付加塩または亜鉛、鉄、カルシ
ウム、バリウム、マグネシウム、アルミニウムなどとの
金属錯体(これは本願発明においては付加塩とみなす)
の形でしばしば投与される。酸付加塩の例には塩酸塩、
臭化水素酸塩、硫酸塩、燐酸塩、タンニン酸塩、蓚酸
塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、アルギン酸塩、マレイ
ン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、安息香酸塩、コハク酸
塩、リンゴ酸塩、アスコルビン酸塩および酒石酸塩など
がある。活性成分が錠剤の形で投与される場合、その錠
剤は結合剤(例えばトリガカント、トウモロコシデンプ
ンまたはゼラチン);崩壊剤(例えばアルギン酸);お
よび滑択剤(例えばステアリン酸マグネシウム)を含有
することができる。液剤での投与が望まれる場合には甘
味剤および/またはフレーバー剤が使用され、また等張
生理食塩液または燐酸緩衝液中に溶解して静脈内被与を
行うこともできる。
ペプチドは医師の指導のもので投与されるべきであり、
そして薬剤組成物は通常そのペプチドを慣用の薬学的ま
たは獣医学的に許容される担体と共に含有するだろう。
一般に、用量は動物の体重1kgあたりペプチド約1〜200
μgの範囲だろう。ある場合には、これらのペプチドで
の患者の治療はACTHまたはコルチコステロイドの投与の
代りに行われ、このような場合は体重1kgあたり約10ng
程度に低い用量が使用される。本明細書で使用する時の
温度は全て℃であり、比は容量比である。液体物質の百
分率もまた容量基準である。
本発明は現在発明者が知るところの最適な実施態様につ
いて記載してきたが、当該技術分野において通常の知識
を有する者には明らかなごとく、各種の変化や修飾がこ
こに添付の特許請求の範囲で説明した本発明の範囲から
逸脱することなく行われうるということが理解されるだ
ろう。例えば、CRFペプチド鎖の他の位置での置換およ
び改変は、そのペプチド類似体の効力を減ずることなし
に現在または未来の開発により行われうる。本発明の合
成ペプチド中に存在する4位から41位までのアミノ酸配
列は重要であると思われるが、一方ペプチド分子のその
他の残りは特に限定的なものとは思われない。例えば、
そ−末端の単純なアミドの代りに、低級アルキル置換ア
ミド(例えばメチルアミド、エチルアミドなど)を導入
してもよい。同様に、1〜10個の追加のアミノ酸残基
を、そのペプチドの生物学的効能に逆の作用を及ぼさな
いようにして、そのN−末端に導入することもできる。
このようなペプチドは本発明の範囲内に含まれると考え
られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ワイリ−・ウオ−カ−・ベ−ル・ジユニア − アメリカ合衆国カリフオルニア州92037 ラ・ホ−ラ・バルデイ−ズ1643 (56)参考文献 Proc.Natl.Acad.Sc i.U.S.A.,80(15),4851−4855 (1983) EMBO J.,2(5),775−779 (1983)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式: H-Ser-Glu-Glu-Pro-Pro-Ile-Ser-Leu-Asp-Leu-Thr-Phe-
    His-Leu-Leu-Arg-Glu-Val-Leu-Glu-Met-Ala-Arg-Ala-Gl
    u-Gln-Leu-Ala-Gln-Gln-Ala-His-Ser-Asn-Arg-Lys-Leu-
    Met-Glu-Ile-Ile-NH2 で表わされる合成ペプチドまたはその非毒性塩。
  2. 【請求項2】次式: H-Ser-Glu-Glu-Pro-Pro-Ile-Ser-Leu-Asp-Leu-Thr-Phe-
    His-Leu-Leu-Arg-Glu-Val-Leu-Glu-Met-Ala-Arg-Ala-Gl
    u-Gln-Leu-Ala-Gln-Gln-Ala-His-Ser-Asn-Arg-Lys-Leu-
    Met-Glu-Ile-Ile-NH2 で表わされる合成ペプチドまたはその非毒性塩、および
    薬学的もしくは獣医学的に許容される液体または固体の
    担体を含む、哺乳動物のACTHおよびβ−エンドルフィン
    様物質の分泌を促進するための医薬組成物。
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