JPH0688822B2 - 瓦の押出成形方法 - Google Patents

瓦の押出成形方法

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JPH0688822B2
JPH0688822B2 JP19631789A JP19631789A JPH0688822B2 JP H0688822 B2 JPH0688822 B2 JP H0688822B2 JP 19631789 A JP19631789 A JP 19631789A JP 19631789 A JP19631789 A JP 19631789A JP H0688822 B2 JPH0688822 B2 JP H0688822B2
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pulp
weight
cement
roof tile
clay
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JP19631789A
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豊彦 前川
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Kubota Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は瓦の押出成形方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、瓦として粘土瓦が古来より知られ、これら瓦の生
産手段としては土練押出機で粘土生地を押出し切断後プ
レス成形して乾燥し、焼成して製品とすることが行なわ
れていた。
しかし、上記粘土瓦は焼成時、ねじれや反りが発生し瓦
の寸法安定性が悪いと言った問題が有った。
一方、瓦としてセメントを主成分とする配合物に押出助
剤としてメチルセルロースを添加し、水と混練してスラ
リーとし、これを押出成形後切断しプレス加工すること
も広く実施されている。
このものは、上述のような寸法安定性の欠点は無い利点
を有する。
〔従来技術の問題点〕
しかし、セメント系押出瓦は吸水性を有するため物性的
に耐凍害性が悪く、また比重が大きく材質が硬くてもろ
いと言った難点が有り、これら欠点の解消策としてパル
プ繊維を添加して補強することなども広く行なわれてお
り、一般に、このパルプ繊維として、広葉樹パルプ(LB
KP)及び針葉樹パルプ(NBKP)が知られている。
上記二種のパルプのうち、広葉樹パルプの方が針葉樹パ
ルプに較べ繊維長が短く、従ってこれを押出成形用セメ
ント配合物に添加した場合、均一混合が容易で、かつ成
形表面に肌荒れの発生は良好に防止できると共にヘアク
ラックも防止でき、このことより板材強度向上も達成さ
れるなどの利点がある。
しかし、広葉樹パルプそのままでは、繊維長が短かいた
め、主として衝撃強度の補強効果が今一つ不足する。
逆に、長繊維パルプは繊維長が長いため、均一混合が達
成されれば衝撃強度の補強効果の点では良いが、ファイ
バーボールを生じやすいのでセメント等粉状原料との均
一混合が達成されにくいといった問題があり、かつ押出
成形品表面に露出して肌あれ現象が生じ、表面状態を良
好に出来ないと言った欠点があった。
一方、両者の欠点を互いに補い、かつ互いの利点を生か
すように両者を混合することも考えられるが、例えば、
長繊維のファイバーボール化は短繊維を添加しても防止
できないため、十分な解消策とは成らない。
〔発明が解決しようとする課題〕
この発明は上記問題点に鑑み、吸水率が低く、耐凍害性
に優れ、しかも衝撃強度に優れる瓦の押出成形方法を提
供することを目的としてなされたものである。
〔課題を解決するに至った技術〕
即ち、この発明の瓦の押出成形方法はセメント48重量
%、珪砂42重量%、及び粘土10重量%などから成るセメ
ント−珪砂−粘土系配合において、該配合100重量部に
対し、押出助剤を0.5〜1.0重量部及び広葉樹パルプを解
繊したパルプ材を1.0〜5.0重量部添加し、必要量の水を
添加してスラリーとし、該スラリーを押出成形し、次い
でプレス成形することを特徴とするものである。
〔作用〕
この発明において、補強繊維として使用するパルプ繊維
には広葉樹パルプ繊維を使用するが、繊維の形態とし
て、シート状に成形された上記パルプ繊維を解繊したも
のを使用する。
この解繊パルプは短繊維ではあるが、幹となる繊維周囲
にひげ状の微小繊維が多数延出した形態をなすから、短
い繊維でありながらセメントマトリックスとの結合性が
良く、これによって少ない添加量で十分な強度、特に衝
撃強度の向上が達成される。
さらに解繊した広葉樹パルプは寒熱影響により伸縮する
基材の緩衝作用を行なうため、耐凍害性を良くする。
上記において解繊した広葉樹パルプ繊維の添加量をセメ
ント配合物に対し1.0〜5.0重量部とするのは、1.0重量
部より少ないと補強効果が得られず、5.0重量部より多
いと混合時繊維同士が絡み合うファイバーボール化が生
じ易くなり、均一混合が困難となるばかりで無く、マト
リックスが粗となって十分な強度が発揮出来なくなるか
らである。
〔実施例〕
次に、この発明の実施例を説明する。
セメント48重量%、珪砂42重量%、及び粘土(クレー)
10重量%よりなるセメント−珪砂−粘土系配合物に対
し、押出助剤としてメチルセルロースを外割で1.0重量
%添加し、これに広葉樹及び針葉樹の解繊したパルプ繊
維を表1に示す外割配合量で添加し、ドライミキサーで
均一混合した。
次いで、上記混合材料をニーダで少量の水と混練し、押
出成形混練機に供給して瓦を押出成形し、これを一定長
さに裁断後、プレスを行い、以後常法により養生硬化さ
せた。
次に、得た成形品について、表面状態を観察したとこ
ろ、実施例1〜3は、外観が極めて滑らかな表面を成し
ていたのに対し、比較例1〜4は、比較例1を除いて表
面にささくれたようなクラックが生じているのが観察さ
れた。
次いで上記養生硬化板について表2上欄に示す項目の物
性試験をしたところ、表2下欄に示す結果となった。
表2において、曲げ破壊強度は厚さ13mm、幅330mm、長
さ300mmの成形品につきスパン200mmで破壊荷重を測定し
たものである。
また、衝撃強度は厚さ15mm、長さ100mmの試験板につい
てのシャルピー衝撃強度を示し、単位はkg−cm/cm2であ
る。
表2より明らかなように、破壊荷重、及び衝撃強度につ
いて、針葉樹パルプを添加したものに対し優れた強度を
示し、また含水率、吸水率の点で良好な成果が得られ
た。
次に、下記の試験条件で凍結融解試験を行ったところ表
3の結果となった。
試験条件 −20℃×2時間後2時間で+20℃まで昇温し、+20℃×
2時間後再び2時間で−20℃まで降温するのを1サイク
ルとしてこれを繰り返し行った。
表3において評価は下記の通りである。
〇……異常無し △……ヘアクラック発生 ×……割れ、または破壊発生 表3より明らかなように、凍結融解性についても実施例
は優れた耐久性を発揮することが判明した。
〔効果〕
この発明は以上説明したように、瓦を成形する場合、解
繊した広葉樹パルプを使用するため、針葉樹パルプを使
用した場合に較べ、成形品表面外観を著しく良好となし
得ると共に、衝撃強度等の物性も向上させ得るほか、耐
凍害性を良くすることが出来るなどの種々の効果を付与
することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 16:02) Z 2102−4G

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメント48重量%、珪砂42重量%、及び粘
    土10重量%などから成るセメント−珪砂−粘土系配合に
    おいて、該配合物100重量部に対し、押出助剤を0.5〜1.
    0重量部及び広葉樹パルプを解繊したパルプ材を1.0〜5.
    0重量部添加し、必要量の水を添加してスラリーとし、
    該スラリーを押出成形し、次いでプレス成形することを
    特徴とする瓦の押出成形方法。
JP19631789A 1989-07-27 1989-07-27 瓦の押出成形方法 Expired - Lifetime JPH0688822B2 (ja)

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JPH0360449A JPH0360449A (ja) 1991-03-15
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