JPH0688649B2

JPH0688649B2 - コンベアの被搬送物受体

Info

Publication number: JPH0688649B2
Application number: JP59106822A
Authority: JP
Inventors: 小久保　　直樹
Original assignee: Iseki and Co Ltd
Current assignee: Iseki and Co Ltd
Priority date: 1984-05-25
Filing date: 1984-05-25
Publication date: 1994-11-09
Anticipated expiration: 2009-11-09
Also published as: JPS60252520A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、コンベアの被搬送物受体に関し、選果装置
の果実選別用コンベアや、物品仕分用コンベア等に利用
できるもので、硬質材からなる受体上面の被搬送物受面
に被搬送物とに間に緩衝作用を与えると共に滑り難く安
定して受けうる受体の構成に関する。

〔発明が解決しようとする問題点〕

例えば果実をのせて搬送しながら選別する果実コンベア
等の如く、軟弱で衝撃に弱い被搬送物を載置する受体は
通常、硬質の樹脂材或いは金属で構成し、必要に応じて
受体の被搬送物受面にゴム材のような弾性体からなる平
滑或いは柔毛表面を有するカバーを接着剤で接着したり
ネジ止して設けるが、弾性体は、よごれたり、又、損傷
等で交換の度合も多く、接着剤やネジ止よりも優る着脱
の容易さを有することが望ましい。また、受体を転倒せ
しめて被搬送物をコンベアから取出すに、この受体の転
倒動の終端ストッパーに当る衝撃も、被搬送物に衝撃を
与える場合があるので、これも載置状態における緩衝と
共に併せて解決することが望ましい。

〔問題を解決するための手段〕

この発明は、チエン（１）に設けられた取付体（２）に
対して転倒回動自在に枢支（３）する受体（４）に、こ
の受体（４）上面を被覆するゴム、合成樹脂材の如き弾
性材からなるカバー（５）を着脱自在に取付け、この受
体（４）裏面の該転倒回動姿勢における該取付体（２）
面と接する部分に、このカバー（５）の止部（６）を位
置させてなるコンベアの被搬送物受体の構成とした。

〔発明の作用、および効果〕

被搬送物を移送するときは、受体（４）が水平状態に保
持され、この受体（４）が枢支（３）部を中心にして転
倒回動されると該被搬送物はその搬送位置で側方へ排出
されるもので、カバー（５）を表面に被覆する受体
（４）上面に被搬送物を衝撃的にのせても被搬送物はゴ
ム、合成樹脂材の如き弾性材からなるカバー（５）に緩
衝されて損傷せずに受体上に安定して設けられ、又、移
送排出位置において受体（４）が取付体（２）に対して
転倒回動するときは、受体（４）裏面が取付体（２）面
に直接当接せずに、弾性材からなるカバー（５）の止部
（６）が取付体（２）と接するため緩衝作用をなすか
ら、止部（６）は受体（４）に対するカバー（５）の着
脱部と緩衝部とを兼用して構成を簡単にすると共に、そ
の緩衝効果もよく、受体（４）の転倒姿勢を安定させる
ことができる。

〔実施例〕

図例は、果実の選別コンベアを例示して説明する。

チエン（１）は、コンベア機枠の一部をなす柱（７）の
側面に設けられる方形断面形状を有する角パイプの側面
に開口（８）を移送方向（イ）に沿わせて設けるレール
（９）内にチエン（１）（１）を並設してこれらを連通
するリンクピン（10）の一端延長部を該開口（８）から
側方に突出せしめ、この突出するピン（10）に取付体
（２）を取付ける形態のコンベアチエン（１）とし、原
動機から適宜連動構成されて回転移送する。

取付体（２）は、その最下部にボス（11）部を形成し、
ボス（11）孔を該チエン（１）ピン（10）に嵌合して取
付けられ、ボス部上側に直立する脚部上に受体（４）の
枢支（３）部と、この受体（４）を被搬送物移送姿勢に
係合維持する係合具（12）の枢支（13）部とを設けて夫
々を取付けている。受体（１）の枢支（３）部には枢支
（３）ピン孔と、この下側には樹脂材の弾性体（14）を
受座形成部に収容して設けている。係合具（12）の枢支
（13）部には枢支（13）ピン孔と、この下側に樹脂材の
弾性体（15）を受座形成部に収容して設けている。

受体（４）は、平面形状を長方形に形成し、この長方形
の周辺に沿って下向きに突出せしめた周縁（16）を設け
て箱形に形成し、対面する長辺側の周縁（16）間をリブ
（17）で連結構成した硬質樹脂材からなり、上面中央近
傍にカバー（５）の止孔（18）を設けている。長方形の
長手方向を、コンベア移送方向（イ）に対して左右に向
けて取付体（２）に取付けられ、正面形状は中央部上面
を低く左右に傾斜して高くなし、左右端部は短い水平状
部を設けた中凹み形を形成し、枢支（３）部からチエン
（１）取付側を短かく、この反対側に長く突出せしめる
べく上面の前後幅より狭幅の支脚（19）を下向きに突設
して枢支（３）孔を設けると共に、支脚（19）下端部に
は取付体（２）に設けられる弾性体（14）に接する爪
（20）部を設ける。また、枢支（３）部のチエン（１）
取付側の下部には、係合具（12）と係合せしめる係合ピ
ン（21）を前後の周縁（16）に支持せしめて設けてい
る。

カバー（５）は軟質樹脂材で伸縮可能に形成され、受体
（４）の上面形状に合せてその上側から被覆せしめるべ
く、周辺部には若干の周縁（22）を設けると共に、長辺
の左右両端部には下面をも被覆せしめるべく袋（23）部
を形成する。上面中央部近傍には裏側に突出しして受体
（４）の止孔（18）に嵌入せしめる止部（６）を設けて
いる。

止部（６）は、受体（４）の止孔（18）に圧入可能な大
径の砲弾形頭部（24）を形成され、その根元側を止孔
（18）に弛く嵌合する小径の首（25）状に形成される。

止部（６）の頭部は、組立てられた受体（４）が彫倒姿
勢になるとき取付体（２）側面に当接して緩衝すべく位
置される。

係合具（12）の、取付体（２）に枢支（13）される枢支
（13）ピン孔の上方端部に、受体（４）の係合ピン（2
1）と係合するフック（26）を形成し、また、下端部に
は弾性体（15）に接する爪（27）を設けると共に、枢支
（13）部の反受体（４）側に突出せしめ、その上面に下
向きの外力（ロ）を受ける引金部（28）を設けている。

尚、受体（４）の上面と、カバー（５）との間に空隙を
設けてもよい。

上記する構成のコンベアの複数の受体上に亘って果実を
のせ、原動機から連動されて移送し、定められた取出位
置に至ると計量装置の計量当に起因して係合具（12）の
引金部（28）上面に下向きの外力（ロ）が加わり、係合
具（12）が枢支（13）部回りに回動して、フック（26）
が受体（４）の係合ピン（21）から外れ、果実をのせた
受体（４）は初動期のみを弾性体（14）に弾発付勢さ
れ、枢支（３）部回りに転倒回動して、カバー（５）の
止部（６）が取付体（２）の側面に弾性緩衝して止るま
での間に果実は受体（４）表面の弾性体からなるカバー
（５）上を転動し、受体（４）転倒の衝撃を受けずに取
出される。

カバー（５）を受体（４）から取外すときは、止部
（６）の頭部（24）を側面から圧縮しながら止部（６）
基部のカバー上面を上向きに引張ると頭部は止孔（18）
から簡単に引抜かれる。次に一方の端の袋（23）部を長
手方向に引張るとカバー（５）は伸びて受体から袋（2
3）部が外れるから他方の袋（23）部側へ引張って簡単
に全体が受体（４）から取外せる。取付けはこの逆順に
行なって簡単に取付けられ、容易に着脱交換ができる。
図例のように正面形状が中凹み形に形成されていると止
部（６）を上側に引抜いたとき、カバー（５）上面は左
右直線状になつて、長手方向にカバー（５）と受体
（４）との長さが余裕が生ずるので、端部の袋（23）
が、より簡単に取外せる。

【図面の簡単な説明】図は、この発明の一実施例を示すもので、第１図は一部
を断面せる正面図、第２図はその側面図である。図中、符号（１）はチエン、（２）は取付体、（３）は
枢支、（４）は受体、（５）はカバー、（６）は止部で
ある。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】チエン（１）に設けられた取付体（２）に
対して転倒回動自在に枢支（３）する受体（４）に、こ
の受体（４）上面を被覆するゴム、合成樹脂材の如き弾
性材からなるカバー（５）を着脱自在に取付け、この受
体（４）裏面の該転倒回動姿勢における該取付体（２）
面と接する部分に、このカバー（５）の止部（６）を位
置させてなるコンベアの被搬送物受体。