JPH0688605B2

JPH0688605B2 - 罐蓋閉鎖部材

Info

Publication number: JPH0688605B2
Application number: JP2002632A
Authority: JP
Inventors: ヴアルター・ホイブル
Original assignee: オリヴァーシュミット; ディーターシュミット
Priority date: 1989-01-11
Filing date: 1990-01-11
Publication date: 1994-11-09
Anticipated expiration: 2009-11-09
Also published as: DE3942292C2; JPH02242752A; DE8900273U1; GB9000427D0; US5062552A; GB2227009B; DE3942292A1; GB2227009A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、蓋縁曲げ部と、注ぎ出し口を形成するために
はぎ取り可能な蓋壁部分とを有する罐のための閉鎖部材
であつて、蓋上を覆う、プラスチツク製の基体から形成
されており、注ぎ出し口を取囲む蓋範囲に圧着されるパ
ツキンリングと、蓋縁曲げ部の後方に弾性的に係合する
複数の端縁部ウエブとが、基体の、蓋に向いた側に設け
られており、これら端縁部ウエブのうちで１つの端縁部
ウエブが、蓋縁曲げ部の直径にほぼ適合して湾曲してお
り、この端縁部ウエブに対向して位置する残りの端縁部
ウエブが、少なくとも２つの突起部状の端縁部ウエブか
ら構成されている形式のものに関する。

〔従来の技術〕上記形式の閉鎖部材はEP-A第0 045 439 号明細書から公
知である。

公知の罐閉鎖部材は、閉鎖されるのに適した罐だけにし
か適用されない。罐の直径が基準寸法と少しでも違う
と、公知閉鎖部材は役に立たない。というのも、閉鎖部
材の締付け力が緩んで非気密的になつてしまうか、又は
罐の直径が大きすぎるために締付け力が全く生ぜしめら
れないからである。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の課題は、種々異なる直径の罐に対しても同様に
機能するように、はじめに述べた形式の閉鎖部材を改良
することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記課題は、本発明によればはじめに述べた形式の閉鎖
部材において、突起部状の上記２つの端縁部ウエブが、
湾曲した端縁部ウエブに対して異なる半径方向の間隔を
有しており、この間隔が蓋縁曲げ部の厚さにほぼ等しい
ことによつて解決されている。

〔作用及び効果〕

本発明では、種々異なる大きさの直径を有する罐の直径
差が、上記突起部状の２つの端縁部ウエブのそれぞれの
厚さよりも大きいという特徴が利用されている。従つ
て、これらの端縁部ウエブの間に形成された間隔内へ罐
の縁曲げ部が係合できるように、これら端縁部ウエブが
半径方向に互いに間隔を置いて形成され得る。

それによつて有利には、種々異なる直径を有する罐のた
めにただ１つの罐蓋閉鎖部材しか必要ではなく、しかも
この場合、個々の罐の縁曲げ部が邪魔になることはな
い。

本発明による有利な構成によれば、間隔を置いた上記２
つの端縁部ウエブのうちで内側の端縁部ウエブが、比較
的小さな直径の罐蓋縁曲げ部に延びる円形軌道に沿つ
て、互いに周方向に間隔を置いて２つに分割されてい
る。それによつて、本発明による閉鎖部材の締付け軌道
は、最小直径を有する罐において得ることができる。

比較的大きな直径を有する罐のためにも、比較的小さな
直径を有する罐のためにと同じ閉鎖部材を使用しようと
する場合、閉鎖部材の、湾曲していてもよい外側の端縁
部ウエブが役立つ。この外側の端縁部ウエブは、内側の
端縁部ウエブのように複数のウエブに分割されていても
よい。当然ながら、外側の端縁部ウエブは内側の端縁部
ウエブよりも大きな直径を有している。有利には、この
外側の端縁部ウエブは２つに分割された内側のは端縁部
ウエブの間で、半径方向で見ると凹設部の後方に設けら
れている。

本発明の構成によれば、半径方向にずれたさらに別の端
縁部ウエブを設けることもできる。

請求項４に記載された形式の、本発明による閉鎖部材に
おいては、パツキンリングが閉鎖部材の底部プレートの
所に案内かつ締付け固定されている。

請求項４に記載された特徴を備えた、本発明による閉鎖
部材は、注ぎ口出しを有する罐のための閉鎖部材に基づ
いている。

注ぎ口を有する罐のための閉鎖部材では、閉鎖部材を罐
に対して密閉しなければならず、さらに、罐内部の液体
を支障なく流出させなければならない。例えばEP-A第0
045 439号明細書による形式の、公知罐蓋閉鎖部材で
は、注ぎ出し口のすぐ近くに側方通路が設けられてい
る。罐内部が真空にならないように、注ぎ出し時にこの
側方通路によつて、罐内室へ外気が供給されなければな
らない。しかし実際は、このように接近した注ぎ出し口
と換気口とが同時に液体によつて覆われて、役に立たな
くなつてしまう。しかし、請求項４に記載の手段によれ
ば注ぎ出し口が、換気を行う開口から比較的大きな間隔
を置いて設けられている。それによつて、上述した欠点
が排除される。

請求項５から８に記載された手段によれば、請求項１に
記載された本発明による閉鎖部材の機能が著しく拡大さ
れる。

〔実施例〕

次に図示の実施例につき本発明を説明する。

第１図による実施例には、異なる直径を有する２つの罐
１及び２が示されている。本発明による罐蓋閉鎖部材６
の課題は、種々異なる直径を有するこのような罐1,2を
同様に密に閉鎖することである。

上記罐1,2の蓋には、通常はぎ取り可能な蓋壁部分４が
設けられており、蓋壁部分４のはぎ取り後には注ぎ出し
口５が形成される。注ぎ出し口５は罐蓋閉鎖部材６によ
つて閉鎖される。

本発明による罐蓋閉鎖部材６は、プラスチツク製の基体
７から形成されており、パツキンリング８が、基体７
の、罐1,2に向いた側に固定されている。第２図によれ
ば、パツキンリング８は罐蓋の注ぎ出し口５を取囲んで
おり、かつ注ぎ出し口５を閉鎖するために罐蓋に対して
圧着されなければならない。

第２図によればパツキンリング８が、パツキンリング８
のまわりを取囲む外側のガイドウエブ14によつて基体７
に固定されている。さらにパツキンリング８は、プレー
ト16の構成部材である内側のガイドウエブ15によつて内
側から固定されている。プレート16は、適当なセンタリ
ング部材及び固定部材を介して基体７に結合させること
ができる。このように両側で案内かつ保持されたパツキ
ンリング８は、罐の直径がどのようであろうとも、罐1,
2の蓋に対して圧着されなければならない。この圧着力
を得るために、罐1,2へ向かつて突出しかつ罐1,2の縁部
陵記部３を掴む端縁部ウエブ9,10,11が公知形式で基体
７に設けられている。この場合、端縁部ウエブ９は比較
的周方向に長くなつており、かつ湾曲して形成されてい
る。このような端縁部ウエブ９が罐1,2のそれぞれの縁
曲げ部３に下から係合することによつて、種々異なる大
きさの罐のための罐蓋閉鎖部材６に設けられた突出部が
センタリングされる。

罐蓋閉鎖部材６の、端縁部ウエブ９とは反対側に、この
端縁部ウエブ９に対して種々異なる直径を有する複数の
端縁部ウエブ10,11が設けられている。これら端縁部ウ
エブ10,11は、半径方向に互いに間隔12を置いており、
間隔12は、罐1,2のそれぞれの縁曲げ部３の厚さにほぼ
等しくなつている。従つて、罐蓋閉鎖部材６は比較的小
さな直径の罐２上にも、比較的大きな直径の罐１上に
も、又はそれに類似したものの上にも弾性的に載置され
て、このような罐1,2を閉鎖することができる。即ち、
例えば比較的大きな直径の罐１を閉鎖しようとする場合
には、罐１の縁曲げ部３は、罐１の閉鎖を阻止すること
なく、端縁部ウエブ10,11間の間隔12内へ係合すること
ができる。

有利には第１図によれば、内側の端縁部ウエブ10は周方
向に互いに間隔を置いて２つに分割されており、外側の
端縁部ウエブ11が、半径方向で見て凹設部13の後方で、
２つに分割された内側の端縁部ウエブ10の間に設けられ
ている。

第２図及び第３図には、注ぎ出し突出部20によつて注ぎ
出し口５を補助している、本発明による罐蓋閉鎖部材６
の異なる実施例が示されている。第３図による実施例は
EP-A第0 045 439号明細書から公知である。

公知形式の罐蓋閉鎖部材において、罐1,2内の液体を容
易に流出させなければならない。

このために、第２図及び第３図に示された本発明による
罐蓋閉鎖部材６では、罐蓋閉鎖部材６の基体７に対して
間隔を置いたプレート16が設けられている。この間隔は
ギヤツプ17によつて示されている。上記プレート16には
２つの切欠き18,19が形成されている。これらの切欠き
のうちで一方の切欠き18は、罐蓋閉鎖部材６の注ぎ出し
突出部20と同軸的に形成されており、他方の切欠き19は
基体７とプレート16との間のギヤツプ17内に開口してい
る。それによつて、注ぎ出し時に罐1,2の内室を換気す
るための開口部が、注ぎ出し突出部20から間隔を置いて
形成される。

第２図からさらにわかるように、外側の端縁部ウエブ11
の高さは内側の端縁部ウエブ10の高さよりも大きい。そ
れによつて、外側の端縁部ウエブ11が比較的大きな罐１
の後方に係合した場合に、この罐１が内側の端縁部ウエ
ブ10に衝突して落下することはなくなる。

第３図からわかるように、基体７は凸形突出部21を有し
ていてもよい。凸形突出部21は切欠き19へ向かつて突出
しており、それによつて切欠き19の流出横断面を狭めて
いる。その結果、罐内部の液体は注ぎ出し突出部20から
ゆつくりと注ぎ出される。

第２図に示されたように、基体７に対して平行に延びか
つ基体７とプレート16との間に密に締込まれたストリツ
プ状ウエブ22が、パツキンリング８に設けられている。
それによつて、基体７、プレート16及びパツキンリング
８の間の範囲が完全にシールされる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明による罐蓋閉鎖部材の複数の実施例を示
すもので、第１図は種々異なる直径を有する罐のための、本発明に
よる罐蓋閉鎖部材の平面図、第２図は第１実施例を示す
罐蓋閉鎖部材の、第１図による線分II-IIに沿つた横断
面図、第３図は第２実施例を示す罐蓋閉鎖部材の、第１
図による線分II-IIに沿つた横断面図である。 1,2……罐、３……縁曲げ部、４……蓋壁部分、５……
注ぎ出し口、６……罐蓋閉鎖部材、７……基体、８……
パツキンリング、9,10,11……端縁部ウエブ、12……間
隔、13……凹設部、14,15……ガイドウエブ、16……プ
レート、17……ギヤツプ、18,19……切欠き、20……注
ぎ出し突出部、21……凸形突出部、22……ストリツプ状
ウエブ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】蓋縁曲げ部（３）と、注ぎ出し口（５）を
形成するためにはぎ取り可能な蓋壁部分（４）とを有す
る罐のための閉鎖部材であつて、蓋上を覆う、プラスチ
ツク製の基体（７）から形成されており、注ぎ出し口
（５）を取囲む蓋範囲に圧着されるパツキンリング
（８）と、蓋縁曲げ部（３）の後方に弾性的に係合する
複数の端縁部ウエブ（9,10,11）とが、基体（７）の、
蓋に向いた側に設けられており、これら端縁部ウエブの
うちで１つの端縁部ウエブ（９）が、蓋縁曲げ部（３）
の直径にほぼ適合して湾曲しており、この端縁部ウエブ
（９）に対向して位置する残りの端縁部ウエブが、少な
くとも２つの突起部状の端縁部ウエブ（10,11）から構
成されている形式のものにおいて、突起部状の上記２つ
の端縁部ウエブ（10,11）が、湾曲した端縁部ウエブ
（９）に対して異なる半径方向の間隔（12）を有してお
り、この間隔（12）が蓋縁曲げ部（３）の厚さにほぼ等
しいことを特徴とする罐蓋閉鎖部材。
【請求項２】間隔（12）を置いた上記２つの端縁部ウエ
ブ（10,11）のうちで内側の端縁部ウエブ（10）が、比
較的小さな直径の蓋縁曲げ部（３）に延びる円形軌道に
沿つて、互いに間隔を置いて２つに分割されている、請
求項１記載の罐蓋閉鎖部材。
【請求項３】間隔（12）を置いた上記２つの端縁部ウエ
ブ（10,11）のうちで湾曲した外側の端縁部ウエブ（1
1）が、２つに分割された内側の端縁部ウエブ（10）の
間で、半径方向で見ると凹設部（13）の後方に設けられ
ている、請求項１又は２記載の罐蓋閉鎖部材。
【請求項４】蓋縁曲げ部（３）と、注ぎ出し口（５）を
形成するためにはぎ取り可能な蓋壁部分（４）とを有す
る罐のための閉鎖部材であつて、蓋上を覆う、プラスチ
ツク製の基体（７）から形成されており、注ぎ出し口
（５）を取囲む蓋範囲に圧着されるパツキンリング
（８）と、蓋縁曲げ部（３）の後方に弾性的に係合する
複数の端縁部ウエブ（9,10,11）とが、基体（７）の、
蓋に向いた側に設けられており、これら端縁部ウエブの
うちで１つの端縁部ウエブ（９）が、蓋縁曲げ部（３）
の直径にほぼ適合して湾曲しており、この端縁部ウエブ
（９）に対向して位置する残りの端縁部ウエブが、少な
くとも２つの突起部状の端縁部ウエブ（10,11）から構
成されており、パツキンリング（８）が、外側ではガイ
ドウエブ（14）によつて取囲まれて保持されており、内
側では、蓋とは反対側で基体（７）に対するギヤツプ
（17）を備えた適当なプレート（16）によつて締付け固
定されている形式のものにおいて、プレート（16）に２
つの孔状の切欠き（18,19）が形成されており、これら
切欠きのうちで第１の切欠き（18）が、基体（７）の注
ぎ出し突出部（20）に合致しながらもそれから間隔を置
いて設けられており、第２の切欠き（19）が、基体
（７）とプレート（16）との間の上記ギヤツプ（17）内
に開口していることを特徴とする罐蓋閉鎖部材。
【請求項５】第２の切欠き（19）に向かつて突出する突
出部（21）が、基体（７）に形成されている、請求項４
記載の罐蓋閉鎖部材。
【請求項６】パツキンリング（８）を内側で案内するた
めに、環状の対向ウエブ（15）がプレート（16）の縁部
に設けられている、請求項４又は５記載の罐蓋閉鎖部
材。
【請求項７】基体（７）に対して平行で半径方向内側へ
向かつて延びる、環状でストリツプ状のウエブ（22）が
パツキンリング（８）に設けられており、かつ基体
（７）とプレート（16）との間に締付けられている、請
求項４から６までのいずれか１項記載の罐蓋閉鎖部材。
【請求項８】外側の端縁部ウエブ（11）が内側の端縁部
ウエブ（10）よりも高く形成されている、請求項１から
７までのいずれか１項記載の罐蓋閉鎖部材。