JPH0688346B2 - アキュムレータピストンの成形方法 - Google Patents

アキュムレータピストンの成形方法

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JPH0688346B2
JPH0688346B2 JP1181933A JP18193389A JPH0688346B2 JP H0688346 B2 JPH0688346 B2 JP H0688346B2 JP 1181933 A JP1181933 A JP 1181933A JP 18193389 A JP18193389 A JP 18193389A JP H0688346 B2 JPH0688346 B2 JP H0688346B2
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JP
Japan
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accumulator piston
glass fiber
receiving portion
linear expansion
pressure receiving
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JP1181933A
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JPH0347739A (ja
Inventor
利浩 安井
伸一 梅藤
Original Assignee
株式会社富士鉄工所
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、所定の合成樹脂により成形するアキュムレー
タピストンの成形方法に関する。
[従来の技術] 従来のアキュムレータピストンの成形方法としては、そ
の材質としてアルミニウムを用いたものがある。
これは、自動または手動で注湯し、圧力を加えて鋳造す
るダイカスト法で鋳造した後に切削加工で所定形状に成
形するものである。この場合の注湯口は第4図のA,Bに
示すように、3〜4個設けられる。
このアルミニウムで成形する方法では切削加工を施さね
ばならないため、加工作業が繁雑となり、コストも上昇
するため、所定の線膨張率を有する合成樹脂、例えばフ
ェノール樹脂にガラス繊維を混入して射出成形する方法
が提案されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、合成樹脂により射出成形を行なう方法に
あっては、Oリング部で所定の寸法精度を得るために
は、その線膨張率をアルミニウムの線膨張率以下としな
ければならないが、アルミニウムの線膨張率が2.1×10
-5であるのに対して、フェノール樹脂の線膨張率は1.5
〜3×10-5と、配向性によって大きく変化するので、確
実に所定の寸法精度を得ることができないという問題点
があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたも
のであって、Oリング部での線膨張率をアルミニウムの
それ以下とすることにより所定の寸法精度を得ることが
できるアキュムレータピストンの成形方法を提供するこ
とを目的としている。
[課題を解決するための手段] 前記目的を達成するために、本発明は、所定範囲の線膨
張率を有する合成樹脂にガラス繊維を混入して成形する
アキュムレータピストンの成形方法において、Oリング
を嵌入する溝を有する受圧部の中央部の表側または裏側
に前記合成樹脂を導入する導入口を設けて、前記受圧部
において前記ガラス繊維の流れが略水平な一方向となる
ように成形するものである。
[作用] 本発明においては、アキュムレータピストンのOリング
部となる受圧部の中央部にガラス繊維を混入した合成樹
脂を導入する導入口を設けて、射出成形するようにした
ため、受圧部ではガラス繊維の流れが略水平な一方向に
なる。ガラス繊維の流れが一方向の場合には、その流れ
方向では線膨張率はアルミニウムのそれより小さくなる
ので、受圧部の寸法精度を向上させることができる。
すなわち、アルミニウムの線膨張率が2.1×10-5である
の対して、その線膨張率は1.7〜2.0×10-5となり、線膨
張を抑えることができる。なお、流れ方向に対する垂直
方向には線膨張率が大きくなる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図〜第3図は本発明の一実施例を示す図である。
第1図はアキュムレータピストンを成形するための金型
を示す。
第1図において、41はアキュムレータピストン21の外側
の形状をつくるための外金型、42はアキュムレータピス
トン21の内側の形状をつくるための内金型、43はアキュ
ムレータピストン21の一端部側の形状をつくるための下
金型である。
これらの金型41,42,43を用いてアキュムレータピストン
21は、成形され、その材質としては、所定の範囲の線膨
張率の合成樹脂を用いる。具体的にはフェノール樹脂で
成形するのが好ましい。ナイロン樹脂の場合にはその線
膨張率はフェノール樹脂と比較して5倍程大きく材質と
して適当ではない。フェノール樹脂にはガラス繊維を所
定量混入しており、これにより耐熱性と耐久性の向上を
図っている。
内金型42にはフェノール樹脂を導入する通路44が形成さ
れ、その先端には導入口45が形成されている。すなわ
ち、Oリングを嵌入する溝26が形成されたOリング部と
しての受圧部22の中央部には導入口45が形成され、フロ
ーを良くするように面取り46が施されている。なお、導
入口45としては受圧部22の中央部の反対側に形成しても
良い。
これらの金型41,42,43を用いて、通路44および導入口45
を介してガラス繊維入りのフェノール樹脂を導入し、射
出成形すると、第2図に示すようなアキュムレータピス
トン21が成形される。
このアキュムレータピストン21はシフト時の油圧の変化
によるショックを防止する機能を有している。すなわ
ち、アキュムレータピストン21はケーシング内にリター
ンスプリングを介して摺動自在に収納され、油圧が所定
値に達するとリターンスプリングに抗して下方に移動し
て所定の油圧を蓄圧する。したがって、アキュムレータ
ピストン21は油圧が作用する受圧部22と、これに連続す
る円筒部23と、から構成されている。
受圧部22の外周には2条の突起部24,25が周方向にそれ
ぞれ形成されており、これらの突起部24,25の間にはO
リングが嵌入される溝26が形成されている。また円筒部
23の内部には油圧室28が形成されている。円筒部23の下
方側の外周にも2条の突起部29,30がそれぞれ形成され
ており、これらの突起部29,30の間にはOリンクが嵌入
される溝31が形成されている。
次に作用を説明する。
受圧部22の中央部に導入口45を設けて、ガラス繊維入り
のフェノール樹脂を導入して射出成形するため、第3図
のcで示すように、ガラス繊維は、導入口45から放射方
向に直線状に流れる。したがって、ガラス繊維の流れは
略水平な一方向となり、受圧部22での線膨張率は、流れ
方向で1.7〜2.0×10-5となり、アルミニウムのそれより
小さくなる。このように、受圧部22では線膨張率をアル
ミニウムのそれ以下に抑えることができるので、Oリン
グ部となる受圧部22の寸法精度を向上させることができ
る。
なお、ガラス繊維の流れは、強度的にもよい方向になる
ので、強度を向上させることができる。
[発明の効果] 以上説明してきたように、本発明によれば、Oリング部
となる受圧部の中央部に導入口を設けて、導入口を介し
てガラス繊維が混入されている合成樹脂を導入して、射
出成形するようにしたため、受圧部ではガラス繊維の流
れは一方向となり、線膨張率がアルミニウムのそれより
小さくなるので、受圧部の寸法精度を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す図、 第2図はアキュムレータピストンの断面図、 第3図はガラス繊維の流れの説明図、 第4図は従来例の説明図である。 図中、 21…アキュムレータピストン、 22…受圧部、 23…円筒部、 24,25…突起部、 26…溝、 28…油圧室、 29,30…突起部、 31…溝、 41〜43…金型、 44…通路、 45…導入口、 46…面取り。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定範囲の線膨張率を有する合成樹脂にガ
    ラス繊維を混入して成形するアキュムレータピストンの
    成形方法において、Oリングを嵌入する溝を有する受圧
    部の中央部の表側または裏側に前記合成樹脂を導入する
    導入口を設けて、前記受圧部において前記ガラス繊維の
    流れが略水平な一方向となるように成形することを特徴
    とするアキュムレータピストンの成形方法。
JP1181933A 1989-07-14 1989-07-14 アキュムレータピストンの成形方法 Expired - Lifetime JPH0688346B2 (ja)

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JPH0347739A JPH0347739A (ja) 1991-02-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102858520A (zh) * 2010-04-20 2013-01-02 斯奈克玛 用于制造由合成材料制成的壳体的装置以及使用此装置的制造方法

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JPH07246515A (ja) * 1992-06-30 1995-09-26 Kyowa Kogyo Kk キサゲ面の形成方法
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