JPH0688284B2 - 熱硬化性樹脂化粧板の製造方法 - Google Patents
熱硬化性樹脂化粧板の製造方法Info
- Publication number
- JPH0688284B2 JPH0688284B2 JP2138615A JP13861590A JPH0688284B2 JP H0688284 B2 JPH0688284 B2 JP H0688284B2 JP 2138615 A JP2138615 A JP 2138615A JP 13861590 A JP13861590 A JP 13861590A JP H0688284 B2 JPH0688284 B2 JP H0688284B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- thermosetting resin
- decorative board
- resin decorative
- chrome
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Laminated Bodies (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、曇り、光沢ムラ等の外観不良のない艶消し仕
上の熱硬化性樹脂化粧板を製造する方法に関するもので
ある。
上の熱硬化性樹脂化粧板を製造する方法に関するもので
ある。
熱硬化性樹脂化粧板は、熱硬化性樹脂を塗布含浸後乾燥
した紙或いは布を重ね合わせ、当板を載せて高温高圧の
下で成形することにより得られる。
した紙或いは布を重ね合わせ、当板を載せて高温高圧の
下で成形することにより得られる。
当板としては、ステンレス鋼板、黄銅板等の金属当板、
或いは樹脂当板等が用いられるが、この当板の光沢及び
表面形状により化粧板の外観が決まる。鏡面仕上の金属
当板を使えば光沢の優れた化粧板が得られ、逆に艶消し
仕上の金属当板を使えば光沢の消えた化粧板が得られ
る。また凹凸のある当板を使えばこの凹凸が転写された
凹凸を有する化粧板が得られる。
或いは樹脂当板等が用いられるが、この当板の光沢及び
表面形状により化粧板の外観が決まる。鏡面仕上の金属
当板を使えば光沢の優れた化粧板が得られ、逆に艶消し
仕上の金属当板を使えば光沢の消えた化粧板が得られ
る。また凹凸のある当板を使えばこの凹凸が転写された
凹凸を有する化粧板が得られる。
化粧板の製造において当板の取扱いについては非常に神
経を使うところである。なぜなら当板表面に発生したキ
ズ、汚れ等の欠陥が成形の際に化粧板表面に転写してし
まうからである。そのため、特に鏡面の仕上の当板の場
合、当板表面を研摩後クロムメッキしてキズの発生を防
止している。一方、艶消しの仕上の当板の場合、当板表
面の微細な欠点は、化粧板表面に転写しても鏡面仕上の
当板に比べ外観不良として目立ちにくいため、通常はク
ロムメッキ処理をせずに使っている。
経を使うところである。なぜなら当板表面に発生したキ
ズ、汚れ等の欠陥が成形の際に化粧板表面に転写してし
まうからである。そのため、特に鏡面の仕上の当板の場
合、当板表面を研摩後クロムメッキしてキズの発生を防
止している。一方、艶消しの仕上の当板の場合、当板表
面の微細な欠点は、化粧板表面に転写しても鏡面仕上の
当板に比べ外観不良として目立ちにくいため、通常はク
ロムメッキ処理をせずに使っている。
ところで、化粧板の外観不良としては、上述のほか異物
の混入によるもの、成形時加熱の際の変色によるもの、
曇りや光沢ムラによるもの等々がある。このうち曇りや
光沢ムラについては原因を特定することができず、当業
者の間でもその対策に苦慮しているのが実状である。例
えば、成形温度、圧力条件を変える、含浸紙布の間にク
ッション材を挿入する等の方法をとったりしているが、
いずれも決め手にはなり得ず、曇りや光沢ムラによる外
観不良をなくすることができなかった。
の混入によるもの、成形時加熱の際の変色によるもの、
曇りや光沢ムラによるもの等々がある。このうち曇りや
光沢ムラについては原因を特定することができず、当業
者の間でもその対策に苦慮しているのが実状である。例
えば、成形温度、圧力条件を変える、含浸紙布の間にク
ッション材を挿入する等の方法をとったりしているが、
いずれも決め手にはなり得ず、曇りや光沢ムラによる外
観不良をなくすることができなかった。
本発明の目的は、曇り光沢ムラ等の外観不良のない艶消
し仕上の熱硬化性樹脂化粧板を得ることにある。
し仕上の熱硬化性樹脂化粧板を得ることにある。
本発明は、熱硬化性樹脂を塗布含浸後乾燥した紙或いは
布を重ね合わせて熱硬化性樹脂化粧板を成形するに当た
り、クロムメッキしたステンレス鋼製艶消し当板を用い
ることを特徴とする熱硬化性樹脂化粧板の製造方法であ
る。
布を重ね合わせて熱硬化性樹脂化粧板を成形するに当た
り、クロムメッキしたステンレス鋼製艶消し当板を用い
ることを特徴とする熱硬化性樹脂化粧板の製造方法であ
る。
本発明において用いられる熱硬化性樹脂としては、メラ
ミン樹脂、ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂
等があり、これらを表面層に用い、芯材層にはフェノー
ル樹脂或いは上記と同一の樹脂を用いるのが通常であ
る。
ミン樹脂、ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂
等があり、これらを表面層に用い、芯材層にはフェノー
ル樹脂或いは上記と同一の樹脂を用いるのが通常であ
る。
本発明において用いられるクロムメッキしたステンレス
鋼製艶消し当板とは、厚さが通常1.5〜3.0m/mのSUS304
等の当板用ステンレス鋼板をサンドブラスト法等により
表面を艶消し処理した後、クロムメッキして厚さが5〜
20μm程度のクロムメッキ層を設けたものである。
鋼製艶消し当板とは、厚さが通常1.5〜3.0m/mのSUS304
等の当板用ステンレス鋼板をサンドブラスト法等により
表面を艶消し処理した後、クロムメッキして厚さが5〜
20μm程度のクロムメッキ層を設けたものである。
本発明者らは、艶消し仕上の当板について、クロムメッ
キを施した当板とクロムメッキを施さない当板とを用
い、それぞれ繰返し成形し比較した。その結果、クロム
メッキした当板を用いると曇りや光沢ムラは激減するこ
とが判明した。その原因は明らかでないが、当板の線膨
張率を調べてみると、クロムメッキしない通常のステン
レス鋼板の線膨張率は16〜17.5×10-6/℃であるが、ク
ロムメッキすることにより、線膨張率は6〜6.5×10-6
/℃で、およそ1/3になる。従って、当板をクロムメッ
キすることにより、化粧板成形時の加熱・冷却に伴う伸
び、縮みも小さくなる。その結果、成形時当板に接する
化粧板表面樹脂層に生ずるせん断応力が小さくなり、曇
りや光沢ムラ等の外観不良が減るものと考えられる。
キを施した当板とクロムメッキを施さない当板とを用
い、それぞれ繰返し成形し比較した。その結果、クロム
メッキした当板を用いると曇りや光沢ムラは激減するこ
とが判明した。その原因は明らかでないが、当板の線膨
張率を調べてみると、クロムメッキしない通常のステン
レス鋼板の線膨張率は16〜17.5×10-6/℃であるが、ク
ロムメッキすることにより、線膨張率は6〜6.5×10-6
/℃で、およそ1/3になる。従って、当板をクロムメッ
キすることにより、化粧板成形時の加熱・冷却に伴う伸
び、縮みも小さくなる。その結果、成形時当板に接する
化粧板表面樹脂層に生ずるせん断応力が小さくなり、曇
りや光沢ムラ等の外観不良が減るものと考えられる。
フェノール樹脂を含浸した芯材層用紙5枚の上に、メラ
ミン樹脂を含浸した化粧層用紙を重ね、さらにクロムメ
ッキを施した厚さ2.0m/mのステンレス鋼製艶消し当板を
載せ、これらを交互に繰返し、合計16組の積層成形用セ
ットをプレスに挿入した。100kg/cm2の圧力をかけ、加
熱時間50分で150℃まで加熱した後、30分冷却して厚さ
1.2m/mの艶消し仕上のメラミン樹脂化粧板を得た。
ミン樹脂を含浸した化粧層用紙を重ね、さらにクロムメ
ッキを施した厚さ2.0m/mのステンレス鋼製艶消し当板を
載せ、これらを交互に繰返し、合計16組の積層成形用セ
ットをプレスに挿入した。100kg/cm2の圧力をかけ、加
熱時間50分で150℃まで加熱した後、30分冷却して厚さ
1.2m/mの艶消し仕上のメラミン樹脂化粧板を得た。
得られたメラミン樹脂化粧板は、いずれも欠点のない外
観良好なものであった。
観良好なものであった。
比較例 当板としてクロムメッキを施さないステンレス鋼製艶消
し当板を用いるほかは実施例とまったく同様にして16枚
のメラミン樹脂化粧板を得た。これら積層板のうち4枚
に光沢ムラが発生し、外観不良品となった。
し当板を用いるほかは実施例とまったく同様にして16枚
のメラミン樹脂化粧板を得た。これら積層板のうち4枚
に光沢ムラが発生し、外観不良品となった。
本発明によれば、成形条件の変更、クッション材の挿入
等をしなくても曇りや光沢ムラのない熱硬化性樹脂化粧
板を得ることができる。また、当然ながら艶消し当板の
キズ発生が減少するため、当板の耐久性が大巾に向上す
る。
等をしなくても曇りや光沢ムラのない熱硬化性樹脂化粧
板を得ることができる。また、当然ながら艶消し当板の
キズ発生が減少するため、当板の耐久性が大巾に向上す
る。
Claims (1)
- 【請求項1】熱硬化性樹脂を塗布含浸後乾燥した紙或い
は布を重ね合わせて熱硬化性樹脂化粧板を成形するに当
たり、クロムメッキしたステンレス鋼製艶消し当板を用
いることを特徴とする熱硬化性樹脂化粧板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2138615A JPH0688284B2 (ja) | 1990-05-30 | 1990-05-30 | 熱硬化性樹脂化粧板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2138615A JPH0688284B2 (ja) | 1990-05-30 | 1990-05-30 | 熱硬化性樹脂化粧板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0433849A JPH0433849A (ja) | 1992-02-05 |
JPH0688284B2 true JPH0688284B2 (ja) | 1994-11-09 |
Family
ID=15226227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2138615A Expired - Lifetime JPH0688284B2 (ja) | 1990-05-30 | 1990-05-30 | 熱硬化性樹脂化粧板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0688284B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016035519A1 (ja) * | 2014-09-02 | 2016-03-10 | 新日鐵住金株式会社 | 非調質型軟窒化部品 |
-
1990
- 1990-05-30 JP JP2138615A patent/JPH0688284B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
PRESS PLATES ENDLESS PRESS BELTS=1989 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0433849A (ja) | 1992-02-05 |
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