JPH0687783A - リン化合物あるいはアミド化合物を用いたアルデヒド誘導体の製造方法 - Google Patents

リン化合物あるいはアミド化合物を用いたアルデヒド誘導体の製造方法

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JPH0687783A
JPH0687783A JP24060992A JP24060992A JPH0687783A JP H0687783 A JPH0687783 A JP H0687783A JP 24060992 A JP24060992 A JP 24060992A JP 24060992 A JP24060992 A JP 24060992A JP H0687783 A JPH0687783 A JP H0687783A
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Shizuo Azuma
静男 東
Toshiyuki Hiramatsu
俊行 平松
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/61Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups
    • C07C45/67Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton
    • C07C45/68Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton by increase in the number of carbon atoms

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 アルデヒド誘導体の高収率製造方法を提供す
る。 【構成】 (例えば、トリフェニルホスフィンオキシド) (例えば、N,N−ジメチルアセトアミド)式(I)の
フェノール誘導体と、式(II)のマグネシウム化合物
と、ホルムアルデヒドとを、式(A)のリン化合物か、
あるいは式(B)のアミド化合物の存在下に反応させ、
式(III)の目的化合物を得る。例えば、式(I)に3
−(2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェノキシ)
フェノールを、式(II)にEtMgBrを使用すれば、
式(III)の4−(2−クロロ−4−トリフルオロメチ
ルフェノキシ)−2−ヒドロキシベンズアルデヒドが生
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルデヒド誘導体の新規
な製法に関するものである。更に詳しくは、本発明は広
葉雑草および/または細葉雑草に対して優れた除草活性
を有するオキシム誘導体の製造において重要な中間体で
あるアルデヒド誘導体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フェノール類をホルミル化してア
ルデヒド類を製造する方法としては以下のような方法が
知られている。
【0003】(i)ガッターマン法;塩化アルミニウム
や塩化亜鉛を触媒として用い、フェノール類にシアン化
水素を反応させるか、あるいはシアン化亜鉛と塩化水素
を反応させることによりアルデヒド類を製造する方法
(Org. React.,9巻,37頁,1957年)。
【0004】(ii)ガッターマン―コッホ法;塩化アル
ミニウムと塩化銅の存在下一酸化炭素と塩化水素を作用
させてアルデヒド類を製造する方法(J. Amer. Chem. S
oc.,91 巻,4606頁,1969年)。
【0005】(iii )フッ化ホルミルと三フッ化ホウ素
を用いる方法(J. Amer. Chem. Soc., 82 巻,2380頁,
1960年)。
【0006】(iv)ジクロロメチルアルキルエーテルあ
るいはオルトギ酸エステルを用いる方法;ジクロロメチ
ルアルキルエーテルあるいはオルトギ酸エステルを四塩
化チタンや塩化アルミニウムの存在下に反応させ、つい
で加水分解させてアルデヒド類を製造する方法(Chem.
Ber., 93巻,88頁,1960年)。
【0007】(v)ビルスマイヤー反応;オキシ塩化リ
ンや塩化チオニルをN―置換ホルムアミド類と反応させ
て得られる化合物を反応させて、アルデヒド類を製造す
る方法(Org. Synth.,3巻,98頁、1955年)。
【0008】(vi)ライマー―チーマン反応;アルカリ
の存在下、クロロホルム、ブロモホルム、トリクロロ酢
酸などを反応させてアルデヒド類を製造する方法(Be
r., 9巻,423 頁,1876年)。
【0009】(vii )ダフ反応;ホウ酸グリセリンエス
テルあるいは酢酸、トリフルオロ酢酸の存在下、ヘキサ
メチレンテトラミンを反応させてアルデヒド類を製造す
る方法(J. Chem., Soc., 276 頁,1945年)。
【0010】しかしながら、方法(i),(ii),(i
v)及び(vi)では毒性のある原料を用いることになり
工業的に有利であるとはいえない。また、方法(iii
),(iv)では原料が高価である場合があり、これも
工業的には適当な方法とはいえない。更に方法(v)で
は腐蝕性の強い原料を用いなければならず、この場合も
工業的に装置が高価となる。
【0011】一方、これらの方法を式(I)の化合物に
対して用いた場合、目的とする式(V)の化合物は全く
得られないか、あるいは極めて低収率でしか得られな
い。例えば(iv)の方法で、ヘキサメチレンテトラミン
と式(I)の化合物を反応させた場合、式(V)の化合
物の収率は高々15%程度でしかない。
【0012】(viii)フェノキシマグネシウムブロミド
とパラホルムアルデヒドによる方法;最近、一部のフェ
ノール類をエチルマグネシウムブロミドとパラホルムア
ルデヒドをヘキサメチルリン酸トリアミドの存在下に反
応させ、高周率で目的とする芳香族アルデヒド類を合成
する方法が報告されている(J. Chem. Soc. Perkin I,
318 頁、1978年)。しかしながら、この文献では式(I
I)の化合物が式(I)の化合物に対して等モル使用し
ており、かつ該参考文献によれば、中間に形成されるフ
ェノキシマグネシウムブロミドとヘキサメチルリン酸ト
リアミドとの使用比率が1:1になる時、最良の結果を
与え、その比率が1:0.5になると目的物の収率が1
0%以下にまで低下し、またその比率が1:2になると
フェノキシマグネシウムブロミドの転化率が70%以下
になってしまうのみならず、目的物の収率が60%以下
になってしまう。また、その時の反応時間も24時間と
非常に長時間を要する。また使用溶媒もベンゼンを用い
ており、特定化学物質の指定を受けている、このような
溶媒を使用することは好ましくない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、式(V)で表わされるアルデヒド誘導体を収率よく
得ることを目的としてその製造方法を検討した結果、従
来の製造方法に比較してアルデヒド誘導体を収率よく得
る新規な製造方法を見出し本発明に到達した。
【0014】
【課題を達成するための手段】すなわち、本発明は下記
式(I)
【0015】
【化9】
【0016】[ここでR1 は以下のものである。 (i) 水素原子 (ii) ヒドロキシ基 (iii )炭素数1〜5のアルキル基またはアルコキシ基 (iv) ハロゲン原子および/またはCF3 で置換され
ていてもよいフェニル基またはフェノキシ基 (v) ハロゲン原子 (vi) ―N(R2 )(R3 )(ここでR2 ,R3 は同
一もしくは異なり、水素原子あるいは炭素数1〜5のア
ルキル基である。)で表わされる基]で表わされるフェ
ノール誘導体と、下記式(II)
【0017】
【化10】R4 MgX′ ……(II) [ここで、R4 は炭素数1〜10のアルキル基であり、
X′はハロゲン原子である。]で表わされるマグネシウ
ム化合物とホルムアルデヒドとを、下記式(III )
【0018】
【化11】
【0019】[ここでR5 ,R6 ,R7 は同一若しくは
異なり炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5のアル
コキシ基、フェニル基、またはフェノキシ基であり、n
は0または1である。]で表わされるリン化合物か、あ
るいは下記式(IV)
【0020】
【化12】
【0021】[ここでR8 およびR9 は同一もしくは異
なって炭素数1〜5のアルキル基であり、R10は炭素数
1〜5のアルキル基または−N(R8 )(R9 )で表わ
される基である。]で表わされるアミド化合物のいずれ
かの存在下に反応させることを特徴とする、下記式
(V)
【0022】
【化13】
【0023】[ここでR1 は式(I)の定義に同じであ
る。]で表わされるアルデヒド誘導体の製造方法であ
る。
【0024】以下、本発明について詳細に説明する。
【0025】本発明で用いられる上記式(I)におい
て、R1 は水素原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜5のア
ルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、ハロゲン原子
および/またはCF3 で置換されていてもよいフェニル
基またはフェノキシ基あるいは―N(R2 )(R3
(ここでR2 ,R3 は同一もしくは異なり水素原子ある
いは炭素数1〜5のアルキル基である)で表わされる基
である。
【0026】ここで、炭素数1〜5のアルキル基は直鎖
状であっても分岐鎖状であってもよく、例えばメチル、
エチル、n―プロピル、iso―プロピル、n―ブチ
ル、sec―ブチル、iso―ブチル、t―ブチル、n
―ペンチル等である。
【0027】炭素数1〜5のアルコキシ基は直鎖状であ
っても分岐鎖状であってもよく、例えばメトキシ、エト
キシ、n―プロポキシ、iso―プロポキシ、n―ブト
キシ、sec―ブトキシ、iso―ブトキシ、t―ブト
キシ、n―ペンチルオキシ等である。
【0028】ハロゲン原子あるいはハロゲン原子および
/またはCF3 で置換されていてもよいフェニル基また
はフェノキシ基のハロゲン原子は例えばフッ素、塩素あ
るいは臭素等である。
【0029】上記式(II)においてR4 は炭素数1〜1
0のアルキル基であり、該アルキル基は直鎖状であって
も、分岐鎖状であってもよく、直鎖状あるいは分岐鎖状
のアルキル基としてはメチル、エチル、n―プロピル、
iso―プロピル、n―ブチル、sec―ブチル、is
o―ブチル、t―ブチル、n―ペンチル、n―ヘキシ
ル、n―ヘプチル、n―オクチル等であり、メチル、エ
チル、n―ブチル、n―ペンチル、n―ヘキシル、n―
ヘプチル、n―オクチル等が好まれ、工業的にはメチ
ル、エチル、n―プロピル等が特に好んで用いられる。
【0030】また、X′はハロゲンであり、塩素、臭
素、ヨウ素等が例示でき、特に塩素、臭素が好ましい。
【0031】上記式(VI)(VII )および(VIII)にお
いて、XおよびYは同一もしくは異なり、それぞれ水素
原子、ハロゲン原子またはCF3 である。
【0032】ハロゲン原子は例えばフッ素、塩素あるい
は臭素等である。
【0033】上記式(VI)(VII )および(VI)におい
て、XおよびYの少くとも1つはハロゲン原子、―CF
3 であることが好ましく、XがCF3 であり、Yがハロ
ゲン原子であることが特に好ましい。
【0034】本発明においては式(III )で表わされる
リン化合物か、あるいは式(IV)で表わされるアミド化
合物が共存することが必要である。
【0035】式(III )においてR5 ,R6 ,R7 は同
一もしくは異なって炭素数1〜5のアルキル基、炭素数
1〜5のアルコキシ基、フェニル基、フェノキシ基であ
るが、この場合の炭素数1〜5のアルキル基、あるいは
炭素数1〜5のアルコキシ基としては式(I)で用いら
れたものと同様のものが用いられる。式(III )のn=
0の場合の具体例としては例えば、トリエチルホスフィ
ン、トリプロピルホスフィン、トリブチルホスフィン、
トリフェニルホスフィン、トリメチルホスファイト、ト
リエチルホスファイト、トリプロピルホスファイト、ト
リブチルホスファイト、トリフェニルホスファイトなど
があり、n=1の場合にはトリエチルホスフィンオキシ
ド、トリプロピルホスフィンオキシド、トリブチルホス
フィンオキシド、トリフェニルホスフィンホキシド、ト
リメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリ
プロピルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリ
フェニルホスフェートなどがある。式(IV)においてR
8 およびR9 は同一もしくは異なり炭素数1〜5のアル
キル基であり、R10は炭素数1〜5のアルキル基または
−N(R8 )(R9 )である。ここで、炭素数1〜5の
アルキル基としては式(I)で用いられたものと同様の
ものが用いられる。
【0036】式(IV)の化合物としては例えば、N,N
―ジメチルアセトアミド、N,N―ジエチルアセトアミ
ド、N,N―ジメチルプロピオンアミド、N,N―ジメ
チル酪酸アミド、テトラメチル尿素などがある。
【0037】本発明において、これらリン化合物あるい
はアミド化合物の使用量は、式(I)の化合物に対して
0.2〜10モル倍、好ましくは0.5〜5モル倍の範
囲である。
【0038】その使用量が少ない時には式(I)の化合
物は転化消失するが、目的物である式(V)の化合物の
収率が低下する。すなわち選択率が低下する。また使用
量が多すぎると反応速度がおそくなり、工業的に有利と
は言い難くなる。
【0039】本発明に用いられるホルムアルデヒドとし
てはその合成法等に限定されるものではなく、市販品を
使用してよく、ガス状、溶液状のホルムアルデヒドや固
体状のパラホルムアルデヒドを用いることができるが、
水の存在はよい結果を与えない。通常、パラホルムアル
デヒドを用いる場合が多い。またホルムアルデヒドの使
用量は式(I)の化合物に対して2モル倍以上あれば良
いが、一般に、2〜20モル倍、好ましくは2.05〜
10モル倍のホルムアルデヒドが使用される。
【0040】また、本発明においては、反応を円滑に進
めるために溶媒を用いることができ、該溶媒としては反
応を阻害するものでなければ何でもよく、例えばトルエ
ン、キシレン、メチルナフタリン、テトラヒドロナフタ
リン等の芳香族炭化水素類、エチルエーテル、エチレン
グリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエ
チルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、
ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、
四塩化炭素、クロロホルム、1,2―ジクロルエタンな
どのハロゲン系溶媒、あるいはこれらの混合物などが用
いられ、使用される反応温度などにより適時選択される
が、トルエン、キシレン等が特に好ましい。溶媒を使用
する場合には、その使用量は特に限定はないが、通常、
式(I)の化合物1モルに対して0.5〜50リット
ル、好ましくは1.0〜20リットルの溶媒が使用され
る。
【0041】反応温度は場合により、また反応のやり方
によってそれぞれ異なるが、20〜200℃、好ましく
は40〜170℃、さらに好ましくは50〜150℃の
範囲が選ばれる。反応温度が低すぎると反応時間が長く
なり、また高すぎると目的物である式(V)の化合物の
収率が低下する傾向にある。
【0042】反応時間は式(I)の化合物の反応性や式
(II)の化合物、ホルムアルデヒド、式(III )または
式(IV)の化合物、溶媒の使用量や反応温度により異な
るが、0.01〜20時間、好ましくは0.02〜15
時間である。
【0043】更に、本発明において使用される式(II)
の化合物の量は、式(I)の化合物に対して等モルあれ
ば十分であるが、反応条件によっても異なるが、通常
0.05〜5モル倍、好ましくは0.1〜4モル倍、更
に好ましくは0.2〜2モル倍の範囲で使用される。
【0044】本発明の反応方法としては、まずあらかじ
め式(I)の化合物と式(II)の化合物を反応させた
後、式(III )または式(IV)の化合物を加え、ホルム
アルデヒドを反応させてもよく、また、全ての反応試剤
を同時に仕込み、その後、所定の反応温度で行ってもよ
い。
【0045】更に反応終了後は、水を加えて処理する
が、この時酸性で処理する場合があり、その時酢酸、ト
リフルオロ酢酸等の有機酸あるいは、硫酸、塩酸等の無
機酸を添加してもよい。加水処理は室温あるいは加熱し
て行ってもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、式(V)で
表わされるアルデヒド誘導体を従来方法に比較してより
高い収率で、より高い選択率で得ることができる。更
に、本発明で得られるアルデヒド誘導体は、広葉雑草お
よび/または細葉雑草に対して優れた除草活性を有する
オキシム誘導体(PCT/WO90/01874号参
照)の中間体であり、本発明方法を用いることにより最
終物質であるオキシム誘導体を収率よく、効率的に製造
することが可能となる。
【0047】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を記述する。
【0048】
【実施例1】エチルマグネシウムブロマイド2.28g
にキシレン70mlを加えて撹拌し、これに3―(2―ク
ロロ―4―トリフルオロメチルフェノキシ)フェノール
4.5gを室温にて加えた。その後、添加物としてトリ
フェニルホスフィンオキサイド6.5gとパラホルムア
ルデヒド1.4gを加えて100℃にて0.5時間加熱
撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水5mlと濃塩
酸5mlを加えて10分間撹拌し水相を分離した。有機相
を更に水10mlで洗った後水相を分離し、有機相をアス
ピレータ減圧下に濃縮し残渣を液体クロマトグラフィー
により定量分析した。用いたカラムはGLサイエンス社
製イナートシルODS―2であり、溶離液はアセトニト
リル/水=70/30(容積比)、0.8ml/min 、検
出器は紫外線吸光検出器(UV=225nm)を用い
た。また、内部標準物質としてフルオランテンを使用し
た。その定量分析結果を第1表に示す。更に、分析済み
の残渣をカラムクロマトグラフィーで分離し、目的物の
収量が液体クロマトグラフィー定量分析の結果と一致す
ることを確認すると共に核磁気共鳴スペクトルおよび赤
外吸収スペクトル分析することにより生成物の構造を確
認した。生成物の核磁気共鳴スペクトルおよび赤外吸収
スペクトルを第3表に記載した。
【0049】また、第1表で用いる転化率、収率、選択
率の用語は下記式で表わされるものを意味する。
【0050】
【数1】
【0051】
【実施例2〜10】実施例1において使用したエチルマ
グネシウムブロマイドや転化物の種類や量、パラホルム
アルデヒドの量、溶媒の種類や量および反応温度、反応
時間を第1表に記載の如き条件を用いる以外は実施例1
と全く同様に反応および後処理した。
【0052】また、使用した溶媒が水溶性の場合は後処
理の際酢酸エチルで抽出した。
【0053】得られた粗生成物を実施例1に示したよう
に液体クロマトグラフィーにより定量分析をした結果を
第1表に示す。
【0054】
【実施例11〜23】出発原料である式―(I)の化合
物として表―2に記載のフェノール類を0.0156モ
ル、式―(II)のグリニヤー試薬を0.0172モル、
パラホルムアルデヒドを0.0624モル用い、添加物
の種類や量、反応温度、反応時間を第2表記載の条件を
用いる以外は実施例1と全く同様に反応及び後処理し
た。溶媒は第2表記載のものを70ml使用したが、水
溶性の溶媒を使用した場合は後処理の段階で酢酸エチル
で抽出した。
【0055】溶媒を濃縮した後の反応粗生成物をカラム
クロマトグラフィーで分離精製した。得られた目的物
(式―(V)の化合物)の収量と回収した原料の量から
転化率、収率、選択率をもとめた。その結果を第2表に
記載した。
【0056】また、得られた目的物の核磁気共鳴スペク
トルおよび赤外吸収スペクトルを第3表に記載した。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【表3】
【0060】
【表4】
【0061】
【表5】
【0062】
【表6】
【0063】
【表7】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I) 【化1】[ここでR1 は以下のものである。 (i) 水素原子 (ii) ヒドロキシ基 (iii )炭素数1〜5のアルキル基またはアルコキシ基 (iv) ハロゲン原子および/またはCF3 で置換され
    ていてもよいフェニル基またはフェノキシ基 (v) ハロゲン原子 (vi) ―N(R2 )(R3 )(ここでR2 ,R3 は同
    一若しくは異なり、水素原子あるいは炭素数1〜5のア
    ルキル基である。)で表わされる基]で表わされるフェ
    ノール誘導体と、下記式(II) 【化2】R4 MgX′ ……(II) [ここで、R4 は炭素数1〜10のアルキル基であり、
    X′はハロゲン原子である。]で表わされるマグネシウ
    ム化合物とホルムアルデヒドとを、下記式(III ) 【化3】 [ここでR5 ,R6 ,R7 は同一若しくは異なり炭素数
    1〜5のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、フ
    ェニル基、またはフェノキシ基であり、nは0または1
    である。]で表わされるリン化合物か、あるいは下記式
    (IV) 【化4】 [ここでR8 およびR9 は同一もしくは異なり、炭素数
    1〜5のアルキル基であり、R10は炭素数1〜5のアル
    キル基または−N(R8 )(R9 )で表わされる基であ
    る。]で表わされるアミド化合物のいずれかの存在下に
    反応させることを特徴とする、下記式(V) 【化5】 [ここでR1 は式(I)の定義に同じである。]で表わ
    されるアルデヒド誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】 式(I)の化合物が下記式(VI) 【化6】 [ここで、XおよびYは同一もしくは異なり、水素原
    子、ハロゲン原子またはCF3 である。]で表わされる
    化合物である、請求項1記載のアルデヒド誘導体の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 式(I)の化合物が下記式(VII ) 【化7】 [ここで、XおよびYは式(VI)の定義に同じであ
    る。]で表わされる化合物であり、式(V)の化合物が
    下記式(VIII) 【化8】 [ここで、XおよびYは式(VI)の定義に同じであ
    る。]で表わされる化合物である、請求項1記載のアル
    デヒド誘導体の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013199455A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Nippon Zeon Co Ltd 2,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド化合物の製造方法

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JP2013199455A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Nippon Zeon Co Ltd 2,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド化合物の製造方法

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