JPH068772Y2 - 保温容器 - Google Patents

保温容器

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JPH068772Y2
JPH068772Y2 JP1987132858U JP13285887U JPH068772Y2 JP H068772 Y2 JPH068772 Y2 JP H068772Y2 JP 1987132858 U JP1987132858 U JP 1987132858U JP 13285887 U JP13285887 U JP 13285887U JP H068772 Y2 JPH068772 Y2 JP H068772Y2
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container
heat
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drink
bowl
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JP1987132858U
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JPS6435972U (ja
Inventor
潤太郎 鈴木
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エヌオーケー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は特に、安全でかつ簡単な操作で使用できて、飲
食用容器内の飲食物の保温効果が大きい保温容器に関す
るものである。
(従来の技術およびその問題点) 従来、病院等の食事にあっては、第7図(a)(b)に示すよ
うに、発泡プラスチック等の断熱材からなる保温トレイ
31内に飲食用容器6が裸のまま収納されており、この
保温トレイ31自身の断熱性によりある程度の断熱効果
はあるものの、飲食用容器6の内部に収納した飲食物を
保温する機能は特別に備えていなかった。
したがって、時間とともに飲食用容器6内の飲食物の温
度が低下していまい、患者は冷たい食事をせざるを得な
かった。
以下に、保温トレイ31内に裸のままで飲食用容器6を
収納した際の該飲食用容器6内の保温状態を示す。
すなわち、第7図(a)(b)に示すように飯椀6a、汁椀6
bおよび茶碗蒸し椀6cには約80℃の温水を8分目ほ
ど入れて蓋をし、小鉢6dおよび皿6eはそのままで、
これらの各飲食用容器6を80℃の温度に温め、トレイ
底部の基部33に仕切り34を設けて収納区画35を形
成した保温トレイ31の前記収納区画弁体35内に収納
し、この保温トレイ31をトレイ蓋32で覆った。
それを25℃の恒温槽F内に放置した場合の前記各飲食
用容器6内の温度変化を第8図に示す測定点、すなわ
ち、飯椀6a、汁椀6b、茶碗蒸し椀6cについては水
面で、小鉢6d、皿6eについては表面からの高さ5〜
10mm程度の位置で測定し、第9図に示す結果を得た。
第9図の結果より、当初80℃の温度であった飯椀6
a、汁椀6bおよび茶碗蒸し椀6cの各飲食用容器6内
の温水は、1時間後には、飯椀6aでは49℃、汁椀6
bでは48℃、茶碗蒸し椀6cでは51.5℃とそれぞ
れ50℃前後を示し、それから1時間後ではそれぞれ3
8.5℃、38℃、40℃とほぼ39℃前後を示し、こ
の2時間で総計40℃前後低下したことになった。
このように温度低下は大きく、また、その後も温度低下
をし続けるものであった。
また、小鉢6d、皿6eの各飲食用容器6の場合にも、
第9図に示すように、1時間後にはそれぞれ32℃、2
8℃となり、さらに1時間後には29℃、27℃と低下
し、そしてそのまま低下し続け、総計4時間後には周囲
の環境温度である恒温槽Fの温度にほぼ一致するまで低
下した。
したがって、飲食物を収納した各飲食用容器6を裸のま
まで保温トレイ31内に収納しただけの従来の場合にあ
っては、飲食用容器6内の飲食物の温度が短時間のうち
に低下してしまうという問題点を有していた。
この考案は前記のような従来のもののもつ問題点を解決
したものであって、保温容器の中空部内に蓄熱材を薄膜
状物で封入した被覆体を配設して、保温容器自体をあら
かじめ前記蓄熱材の融点温度以上に加熱して潜熱を蓄熱
し、その潜熱の作用により、この保温容器上に載置する
飲食用容器からの放熱を防止して、長時間に亘って保温
効果を発揮するとともに、安全で、かつ簡単な操作で使
用し得る保温容器を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上記の問題点を解決するために、飲食用容器を
載置可能に受け入れるとともに、該載置面を飲食用容器
の外側形状に略全面に亘って接触可能に合致させた容器
本体の内部に中空部を形成し、該中空部内に蓄熱材を薄
膜状物で封入した被覆体を配設した構成を有している。
(作用) 本考案は上記のような構成を採用したことにより、保温
容器に飲食用容器を載置して保温容器内部の蓄熱材に蓄
えられた熱が飲食用容器に伝達され、長時間に亘って飲
食用容器内部の温度低下を防止できることとなる。
(実施例) 以下、図面に示す本考案による実施例について説明す
る。
第1図(a)(b)には飲食用容器を載置した本考案による保
温容器を保温トレイ内に配設した状態が示されている。
第1図(a)には、トレイ底板となる基部3に仕切り4を
設けて収納区画5を形成した保温トレイ1の収納区画5
内に、飲食用容器6である飯椀6a、汁椀6b、茶碗蒸
し椀6c、小鉢6d、皿6eが、各々の飲食用容器6の
外側形状に略全面に亘って接触可能に合致した形状に載
置面を形成した本考案による保温容器11a、11b、
11c、11d、11e上に載置されて、第1図(b)の
ようにトレイ蓋2を閉じた状態で保温トレイ1の収納区
画5内で保温状態に入っている。
第2図には、前記飲食用容器6の1つである飯椀6a用
の本考案による保温容器の第1の実施例が示されてい
る。
この保温容器11aは、中空部を有するポリカーボネー
トからなる容器本体12と、その容器本体12の中空部
13内に配設される蓄熱材15を薄膜状物16で封入し
た被覆体14とから構成されている。
前記容器本体12は、飯椀6aの糸尻部が収まる孔を有
して環状に形成されて、椀状形状に略全面に亘って接触
可能に合致した凹状の載置面を有して、該飯椀6aを載
置可能に受け入れるようになっている環状の上容器12
aと、この環状の上容器12aの底板となる環状の下容
器12bとに上下に2分割可能になっている。
さらに、この上下の容器12a、12bで中空部13を
形成し、その中空部13内に前記被覆体14が配設され
ている。
前記被覆体14内に封入される蓄熱材15としては、例
えば融点58℃の酢酸ナトリウム・3水和物(CH
OONa・3HO)に適当な発核、固化処理したもの
を用い、加熱・冷却による相変化を利用して、適当な加
熱手段によって長時間潜熱を蓄えることができるもので
あり、繰り返し使用可能である。
また、前記蓄熱材15を封入する薄膜薄膜状物16は、
加熱時の水蒸気発生に伴い内圧が増加し、水蒸気が透過
することによる性能劣化がないバリア性の高いものであ
ればよく、アルミラミネートシートが好ましく用いら
れ、また前記蓄熱材15は熱膨張分を考慮して封入され
ている そして120gの前記酢酸ナトリウム・3水和物からな
る蓄熱材15が薄膜状物16で封入された被覆体14
を、その表面に熱伝導性に優れ、また繰り返しの加熱に
耐えられる耐熱性アクリル系接着剤17を塗布し、前記
上容器12aの中空部13の飯椀6aが当接する裏面側
に貼着する。
さらに、中空部13の空所に発泡プラスチック等の断熱
材18を充填した後、下容器12bでもって塞ぎ、該上
下の容器12a、12bを超音波溶着(超音波溶着部1
9)でもって固定する。
上記のように構成した本考案による保温容器11aの使
用に際しては、まず、この保温容器11aをその中空部
13内に配設する被覆体14内の蓄熱材15の融点温度
以上に加熱した後、速やかに御飯を入れた飲食用容器6
である飯椀6aを載置して保温トレイ1内に収納する。
前記において、本考案による保温容器11aを約80℃
に加熱して、前記保温容器11aに飯椀6aを幸して飯
椀6a内の保温状態を調べた。
また、前記保温容器11aと同様の構成で、各飲食用容
器6である汁椀6b、茶碗蒸し椀6c、小鉢6c、皿6
eの外側形状に略全面に亘って接触可能に合致した形状
に保温容器11a、11b、11c、11d、11eを
形成し、以下のようにして保温状態を調べた。
上記の保温状態を調べるには、従来と同様の実験方法、
すなわちCグループの飯椀6a、汁椀6b、茶碗蒸し椀
6cの各飲食用 容器6には、約80℃の湯を8分目ほ
ど入れたときの25℃の恒温槽E内での温度変化を、第
4図に示す水面の測定点まで測定した。
またDグループの小鉢6d、皿6eの各飲食用容器6に
は何も入れずに表面より5〜10mm程上方の点で測定し
た。
その結果を第5図に示す。
第5図に示した結果より、Cグループの場合、1時間後
には65℃前後であり、さらに1時間後には57℃前後
であり、この2時間に20℃前後しか温度低下をしてお
らず、著しい保温効果を示している。
そして3時間後、4時間後ではほとんど53℃前後で変
化が見られず、保温効果が大きく、さらにその後も確実
な保温効果が見られる。
また、Dグループについてみても、1時間後が30℃前
後、さらに1時間後が29℃前後と著しい保温効果を示
し、さらにその後も室温へ漸近する様子をみせないほど
の保温効果が見られる。
第6図には、前記飲食用容器6の1つである飯椀6a用
の本考案による保温容器の第2の実施例が示されてい
る。
この保温容器21aは、前記第1の実施例と同様に中空
部23を有するポリカーボネートからなる容器本体22
と、その容器本体22の中空部23内に配設される蓄熱
材25を薄膜状物26で封入した被覆体24とから構成
されている。
前記容器本体22は、飯椀6aの糸尻部が収まる孔を有
して、環状に形成されて椀状の外側形状に略全面に亘っ
て接触可能に合致した凹状の載置面を有して、飯椀6a
を載置可能に受け入れるようになっている環状の内径容
器22aと、この環状の内径容器22aに組合わされる
外径容器22bとに縦に2分割可能になっている。
さらに、この内外径の容器22a、22bで中空部23
を形成し、その中空部23内に前記被覆体24が配設さ
れている。
120gの前記酢酸ナトリウム・3水和物からなる蓄熱
材25を薄膜状物26で封入した被覆体24の表面に、
熱伝導性に優れ、また繰り返しの加熱に耐えられる耐熱
性アクリル系接着剤27を塗布し、前記内径容器22a
の中空部23の飯椀6aが当接する裏面側に貼着する。
さらに、中空部23の空所に発泡プラスチック等の断熱
材28を充填した後、外径容器22bでもって塞ぎ、該
内外径の容器22a、22bをねじ29によって固定す
る。
また、内外径の容器22a、22bの接合面の上下の2
か所にはOリング30a、30bが設けられている。
このようにして形成した保温容器21aに飯椀6aを収
納して、前記第1の実施例と同様の条件で保温状態を調
べた結果、前期第1の実施例とほぼ同様の結果が得ら
れ、保温容器21aの保温性を確かめた。
(考案の効果) 以上に詳述したように、本考案の保温容器は、飲食用容
器を載置可能に受け入れるとともに、該載置面を飲食用
容器の外側形状に略全面に亘って接触可能に合致させた
容器本体の内部に中空部を形成し、該中空部内に蓄熱材
を薄膜状物で封入した被覆体を配設していることによ
り、容器本体の中空部内部壁への馴染み性(接触性)が
よく、蓄熱材に蓄えられた熱は確実に飲食用容器に伝達
され、しかも熱の伝達効率が高く、飲食用容器内の飲食
物の保温状態が長時間に亘って維持される。
また、蓄熱材が放熱し終えた場合には保温容器ごと加熱
すればよく、この場合蓄熱材を収納した被覆体は直接に
表に出ているのではなく、保温容器の内部に収納されて
いるので、加熱作業等において誤って破損して内部の蓄
熱材を流出させるといった恐れは全くなく、長期間に亘
って加熱・放熱を繰り返して行える。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)(b)は本考案による保温容器に飲食用容器を載
置し、保温トレイ内に配設した状態を示しており、第1
図(a)は保温トレイの蓋を除いた平面図、第1図(b)は第
1図(a)の部分断面図、第2図は本考案による保温容器
の第1実施例の説明図、第3図は保温容器に飲食用容器
を載置して保温トレイ内に配設した説明図、第4図は保
温温度の測定点を示す説明図、第5図は本考案による保
温容器を保温トレイ内に配設して25℃の恒温槽に放置
した場合の温度変化を示す図、第6図は本考案による保
温容器の第2実施例の説明図、第7図(a)(b)は保温トレ
イ内に飲食用容器を裸のまま載置した状態を示してお
り、第7図(a)は保温トレイの蓋を除いた平面図、第7
図(b)は第7図(a)の部分断面図、第8図は保温温度の測
定点を示す説明図、第9図は保温トレイ内に飲食用容器
を裸で配設して25℃の恒温槽に放置した場合の温度変
化を示す図である。 符号の説明 1、31……保温トレイ 2、32……トレイ蓋 3、33……基部 4、34……仕切り 5、35……収納区画 6……飲食用容器 6a……飯椀 6b……汁椀 6c……茶碗蒸し椀 6d……小鉢 6e……皿 11、11a、11b、11c、11d、11e……保
温容器 12……容器本体 12a……上容器 12b……下容器 13、23……中空部 14、24……被覆体 15、25……蓄熱材 16、26……薄膜状物 17、27……接着剤 18、28……断熱材 19……超音波溶着部 21、21a、21b、21c、21d、21e……保
温容器 22……容器本体 22a……内径容器 22b……外径容器 29……ねじ 30a、30b……Oリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】飲食用容器(6)を載置可能に受け入れる
    とともに、該載置面を飲食用容器(6)の外側形状に略
    全面に亘って接触可能に合致させた容器本体(12)
    (22)の内部に中空部(13)(23)を形成し、該
    中空部(13)(23)内に蓄熱材(15)(25)を
    薄膜状物(16)(26)で封入した被覆体(14)
    (24)を配設したことを特徴とする保温容器。
JP1987132858U 1987-08-31 1987-08-31 保温容器 Expired - Lifetime JPH068772Y2 (ja)

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JPS6435972U JPS6435972U (ja) 1989-03-03
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