JPH068771U - 電熱加速装置 - Google Patents

電熱加速装置

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JPH068771U
JPH068771U JP5349792U JP5349792U JPH068771U JP H068771 U JPH068771 U JP H068771U JP 5349792 U JP5349792 U JP 5349792U JP 5349792 U JP5349792 U JP 5349792U JP H068771 U JPH068771 U JP H068771U
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JP
Japan
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insulator
gas
generated
cathode
anode
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Application number
JP5349792U
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English (en)
Inventor
俊嗣 三橋
和夫 上松
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所望の加速性能を得られるようにする。 【構成】 中空の絶縁体3の両端に陽極4と陰極2とを
有して内部に蒸発空間15が形成される加速機構14を
設け、該加速機構14を発射筒1の基端部に蒸発空間1
5が連通するよう接続し、陽極4と陰極2との間に発生
された放電によって蒸発空間15で絶縁体3を蒸発さ
せ、絶縁体3の蒸発によって生成したガス9の圧力によ
って発射筒1から飛翔体5を発射させるようにした電熱
加速装置において、絶縁体3の外周に絶縁体3の内周面
近傍を加熱する高周波加熱用コイル12を設ける。絶縁
体3が蒸発したガス9の温度と密度が高まり飛翔体5に
大きな加速が与えられる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電熱加速装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来の電熱加速装置を図2を用いて説明する。
【0003】 図中1は発射筒、2は発射筒1の基端に接続された中空(リング状或いは筒状 )の陰極、3は陰極2の反発射筒1側の部分に接続された中空(リング状或いは 筒状)の絶縁体、4は絶縁体3の反陰極2側の部分に挿入配置された陽極、5は 発射筒1の内部に挿填された飛翔体、6は陽極4と陰極2とを接続する回路7の 途中に設けられた高圧大電流電源、8は回路7に設けられたスイッチであり、陰 極2と陽極3と絶縁体3と高圧大電流電源6を含む回路7などにより加速機構1 4が構成されている。尚、15は加速機構14における陰極2と絶縁体3と陽極 4との間に形成された蒸発空間である。
【0004】 又、図中9は絶縁体3の蒸発により蒸発空間15内部で発生したガスであり、 そのうち、10は高温ガス、11はプラズマである。
【0005】 そして、回路7のスイッチ8をオンにして陽極4と陰極2に高圧大電流電源6 を接続すると、両者間に放電が発生し、該放電の熱により蒸発空間15の内部で 絶縁体3が蒸発して、この時発生したガス9の圧力により飛翔体5が発射筒1の 先端から発射されるようになっている。
【0006】 尚、放電の開始時には、陽極4と陰極2とを金属箔などで短絡させておくよう にして、放電を起り易くする。このとき使用される金属箔は、放電によって瞬間 的に蒸発する。
【0007】 又、絶縁体3の蒸発により発生したガス9は、最初、高温ガス10の状態であ るが、すぐに電離してプラズマ11となる。
【0008】 放電の開始から飛翔体5の発射までに要する時間は、ほぼ数ミリ秒である。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の電熱加速装置には、以下のような問題があった。
【0010】 即ち、絶縁体3の蒸発によって発生されたガスは、加速機構14の蒸発空間1 5内部で膨張することになるが、この時、膨張熱として蒸発面である絶縁体3の 内周面近傍の熱を奪ってしまうため、蒸発面が冷やされ、この部分に入熱抵抗が 生じるので、放電の熱によって効率良く絶縁体3を蒸発させることができなくな る。
【0011】 このように、放電の熱によって効率的に絶縁体3を蒸発させることができなく なると、発生するガスを充分に高温で且つ高密度とすることができなくなって、 所望の加速性能を得られなくなる。
【0012】 本考案は、上述の実情に鑑み、所望の加速性能を得られるようにした電熱加速 装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案は、中空の絶縁体3の両端に陽極4と陰極2とを備え内部に蒸発空間1 5が形成されるよう構成した加速機構14を発射筒1の基端部に前記蒸発空間1 5が連通するよう接続し、陽極4と陰極2との間に発生する放電により蒸発空間 15で絶縁体3が蒸発して生成されるガス9の圧力によって発射筒1から飛翔体 5を発射させるようにした電熱加速装置において、絶縁体3の外周に絶縁体3の 内周面近傍を加熱する高周波加熱用コイル12を設けたことを特徴とする電熱加 速装置にかかるものである。
【0014】
【作用】
本考案の作用は以下の通りである。
【0015】 発射筒1の基端部に接続された加速機構14において、絶縁体3を隔てて配置 された陽極4と陰極2との間に放電を発生させると、放電の熱により蒸発空間1 5内部で絶縁体3が蒸発され、蒸発されたガス9の圧力によって発射筒1から飛 翔体5が発射される。
【0016】 この際、絶縁体3の外周に設けた高周波加熱用コイル12を用いて絶縁体3の 内周面近傍を加熱することにより、ガス9に膨張熱を奪われて絶縁体3が冷やさ れることが防止されるので、絶縁体3に入熱抵抗が発生することがなくなり、こ れによって、放電の熱が損失されなくなるため、電熱加速装置は所望の加速性能 が得られるようになる。
【0017】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。
【0018】 図1は、本考案の一実施例である。
【0019】 又、図中、図2に示すものと同一の構成部分については同一の符号を付すこと によって説明を省略するものとし、以下、本考案に特有の構成についてのみ説明 して行く。
【0020】 絶縁体3の外周を取巻くように、高周波加熱用コイル12を設ける。
【0021】 尚、図中、13は絶縁体3の内周面近傍に設定された、高周波加熱用コイル1 2による加熱域である。
【0022】 次に、作動について説明する。
【0023】 放電の熱により絶縁体3を蒸発させて、飛翔体5を発射する過程については図 2と同様なので説明を省略する。
【0024】 本考案では、放電の開始に先立って、高周波加熱用コイル12により、絶縁体 3内周面近傍に設定された加熱域13を加熱しておく。
【0025】 この状態で、放電を開始し、絶縁体3を蒸発させる。
【0026】 すると、絶縁体3は放電の熱で蒸発し、蒸発したガス9は加速機構14の蒸発 空間15内部で膨張する。
【0027】 この際、ガス9は、絶縁体3が蒸発されている部分、即ち、絶縁体3の内周面 近傍の部分から膨張熱を奪おうとするが、この部分は高周波加熱用コイル12の 加熱域13として加熱されているので、絶縁体3がガス9に膨張熱を奪われるこ とにより冷やされるのが防止される。
【0028】 或いは、加熱域13においてガス9の表面部分が高周波加熱用コイル12から 直接加熱されることになるので、ガス9は高周波加熱用コイル12から膨張熱を 得て、絶縁体3がガス9に膨張熱を奪われることにより冷やされるのが防止され る。
【0029】 従って、絶縁体3に入熱抵抗が生じることがなくなり、放電の熱が損失されな くなるので、ガス9を充分に高温且つ高密度化することができるようになり、結 果として、電熱加速装置は所望の加速性能を得ることができるようになる。
【0030】 このように、ガス9に膨張熱を与えるために高周波加熱用コイル12を利用し たのは、高周波加熱用コイル12は、周波数を調整することによりコイル内部の 希望位置を集中的に加熱することができるので、本発明においては、加熱を必要 とする絶縁体3の内周面近傍の加熱域13を集中的に加熱するのに都合が良いか らである。
【0031】 尚、高周波加熱用コイル12による加熱域13は、印加電流の周波数を調整し て磁場の範囲を調整することにより設定される。
【0032】 又、放電と同時に高周波加熱用コイル12による加熱を開始したとしても、飛 翔体5が発射されるまでの数ミリ秒の間に、充分な加熱を行うことができる。
【0033】 尚、本考案は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本考案の要旨を 逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0034】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の電熱加速装置においては、中空の絶縁体3の両 端に陽極4と陰極2とを備えて内部に蒸発空間15が形成され、且つ前記陽極4 と陰極2との間に発生する放電により蒸発空間15で絶縁体3を蒸発させること によりガス9を生成する構成を有する加速機構14の絶縁体3の外周に、該絶縁 体3の内周面近傍を加熱する高周波加熱用コイル12を設けたので、絶縁体3が 蒸発したガス9の温度と密度を高めることができ、その結果所望の加速性能を得 ることができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の概略側断面図である。
【図2】従来例の概略側断面図である。
【符号の説明】
1 発射筒 2 陰極 3 絶縁体 4 陽極 5 飛翔体 9 ガス 12 高周波加熱用コイル 14 加速機構 15 蒸発空間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の絶縁体3の両端に陽極4と陰極2
    とを備え内部に蒸発空間15が形成されるよう構成した
    加速機構14を発射筒1の基端部に前記蒸発空間15が
    連通するよう接続し、陽極4と陰極2との間に発生する
    放電により蒸発空間15で絶縁体3が蒸発して生成され
    るガス9の圧力によって発射筒1から飛翔体5を発射さ
    せるようにした電熱加速装置において、絶縁体3の外周
    に絶縁体3の内周面近傍を加熱する高周波加熱用コイル
    12を設けたことを特徴とする電熱加速装置。
JP5349792U 1992-07-07 1992-07-07 電熱加速装置 Pending JPH068771U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5349792U JPH068771U (ja) 1992-07-07 1992-07-07 電熱加速装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5349792U JPH068771U (ja) 1992-07-07 1992-07-07 電熱加速装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH068771U true JPH068771U (ja) 1994-02-04

Family

ID=12944476

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JP5349792U Pending JPH068771U (ja) 1992-07-07 1992-07-07 電熱加速装置

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