JPH0687673U - 液圧モータ - Google Patents

液圧モータ

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JPH0687673U
JPH0687673U JP2882293U JP2882293U JPH0687673U JP H0687673 U JPH0687673 U JP H0687673U JP 2882293 U JP2882293 U JP 2882293U JP 2882293 U JP2882293 U JP 2882293U JP H0687673 U JPH0687673 U JP H0687673U
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JP
Japan
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shaft
spline
brake
piston
brake piston
Prior art date
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Pending
Application number
JP2882293U
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English (en)
Inventor
三原由雅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ブレーキ機構を小形簡略化し、その使い勝手も
良好なものにする。 【構成】シャフト3に対するブレーキのON/OFF
を、このシャフト3の軸端部3aに形成したスプライン
歯3bに対して選択的に係合/解離するスプライン歯1
2cを有したブレーキ用ピストン12の進退駆動を通じ
て行うようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、クレーン駆動用モータ等として利用可能な液圧モータに関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
例えば、トラッククレーンのブームの旋回駆動に用いられるクレーン駆動用モ ータは、トラックに一体に組み込まれ、作業現場まで運ばれて利用に供される。 そして、その移動中に、クレーンが不慮に旋回動作等を行って大事故を惹起する 事を防止するために、モータのシャフトの外周にラジアル方向の孔を穿設し、そ の孔にロックピンを差し込んで、そのロックピンをハウジング等の適宜の部材に 当接させ、シャフトの回転を禁止して移動中のクレーンを固定しておくようにし ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、かかるロックピン方式のものは、ブレーキ力を受ける部位がロック ピンの1箇所だけであるため、剪断力を上回る強度を持たせるためにロックピン に大径なものが必要になり、ブレーキ機構全体が大形化するという欠点がある。 しかも、シャフトの回転角に対してロックピンを差し込めるポイントが1箇所で あるため、差し込みに手間どり、使い勝手が悪いという問題もある。
【0004】 本考案は、このような課題に着目してなされたものであって、モータ不使用時 にシャフトが誤って回転することを防止するためのブレーキ機構を構成するにあ たり、そのブレーキ機構の大形化を防ぎ、且つ、使い勝手を向上させた液圧モー タを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、かかる目的を達成するために、次のような構成を採用したものであ る。
【0006】 すなわち、本考案に係る液圧モータは、シャフトの回転を禁止するブレーキ機 構を備えたものにおいて、前記ブレーキ機構を、シャフトの軸端部に形成したス プライン歯と、そのシャフト軸端部に対向する位置に配設され前進位置で前記ス プライン歯に噛合し後退位置でそのスプライン歯から解離するスプライン歯を有 した進退部材と、この進退部材を前進位置又は後退位置に選択的に切換えて保持 するための駆動機構と、前記進退部材の回転を少なくともその前進位置において 禁止する回転防止手段とから構成したことを特徴とする。
【0007】
【作用】
このような構成において、モータ作動時には、駆動機構を通じて進退部材を後 退位置に保持する。これにより、進退部材のスプライン歯がシャフト軸端部のス プライン歯から解離し、シャフトは自由に回転することができる。一方、モータ 停止時には、駆動機構を通じて進退部材を前進位置に保持する。これにより、進 退部材のスプライン歯がシャフト軸端部のスプライン歯に噛合する。そして、こ のとき進退部材は回転防止手段により回転を禁止されているから、スプライン結 合部を介してシャフトの回転も禁止されることになる。
【0008】 しかも、このようなブレーキ機構であれば、ブレーキ力がスプライン結合部の 略全周に亘って歯数分に分散して支持されることになる。そのため、従来のよう に局所的に応力が作用する部位がなく、ブレーキ機構全体の大形化を防止するこ とができる。しかも、最大でも1歯分シャフトを回転させればスプライン結合を 得ることができるため、ブレーキポイントが多く、簡単にブレーキが掛けられる 使い勝手の良好なものとなる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を、図1〜図6を参照して説明する。
【0010】 図1に示す油圧モータは、斜軸式のもので、例えばトラッククレーンのブーム の旋回駆動に用いられる。具体的な構造について略述すると、フトントカバー1 とリヤカバー2の間にシャフト3が軸支されており、そのシャフト3の外周にシ リンダブロック4が遊嵌され、そのシリンダブロック4の基端面4aがリヤカバ ー2の内方端面に形成したポートブロック5に摺接させてある。シリンダブロッ ク4の先端面4bには等角位置にシリンダボア4cが穿設され、そのシリンダボ ア4cにピストン6の基端6aが突没可能に嵌装させてあって、そのピストン6 の先端6bを、シャフト3とスプライン結合させてなるトルクプレート7に傾回 動可能に保持させてある。また、シリンダボア4cとピストン6によって閉成さ れるシリンダ室8は、シリンダブロック4の回転に伴って、該シリンダ室8に臨 設した孔8aを介してポートブロック5の摺動面に形成した一対のまゆ形のポー ト5a、5b(図3参照)に周期的に連通するようになっている。これら一対の ポート5a、5bはリヤカバー2に設けた内部流路2A、2B(図4参照)を介 して図2に示すリヤカバー端面2cに開設した一対の油出入口ポートA、Bに連 通している。
【0011】 そして、それらの油出入口ポートA、Bの一方から高圧の油を供給し、他端を タンク等の低圧域に接続したときに、ピストン6が突出しようとする側のシリン ダ室8に高圧の油が導かれ、ピストン6が没入しようとする側のシリンダ室8か ら油が排出されて、ピストン6の先端6bがトルクプレート7を押圧し、その結 果、その押圧力でトルクプレート7が回転し、その回転力がトルクプレート7と スプライン結合しているシャフト3に伝達されるようになっている。
【0012】 このような構成において、前記リヤカバー2に、本考案に係るブレーキ機構1 0が組み込んである。このブレーキ機構10は、前記シャフト3の反出力側の軸 端部3aと対向する位置にカップ状の取付部材11を取付け、この取付部材11 の内周に進退部材たるブレーキ用ピストン12を進退可能に収容したものである 。
【0013】 具体的に説明すると、ブレーキ用ピストン12は図5及び図6に拡大図示する ように、前端側に小径部12aを有し後端側にカップ状の大径部12bを有した 有底筒状のもので、その小径部12aの外周及び大径部12bの外周にそれぞれ 雄スプライン歯12c、12dを形成している。そして、このブレーキ用ピスト ン12の小径部12aを、前記リヤカバー2の中心部に穿設した孔2dの内周に 摺動可能に嵌装し、前端を前記シャフト3の軸端部3aに対面する位置に位置づ けている。一方、シャフト軸端部3aには前記ブレーキ用ピストン12のスプラ イン歯12cに噛合する雌スプライン歯3bが形成してある。そして、ブレーキ 用ピストン12がその小径部12aと大径部12bの間の段部12eをリヤカバ ー端面2cに当接させる前進位置(図5参照)に来たときに両スプライン歯12 c、3bをスプライン結合させ、逆にブレーキ用ピストン12が大径部12bの 後端を取付部材11の内方端11aに当接させる後退位置(図6参照)に来たと きにそのスプライン結合を解離するようになっている。また、前記取付部材11 の内周には前記ブレーキ用ピストン12のスプライン歯12dに噛合する雌スプ ライン歯11bが形成してあり、両スプライン歯12d、11bをブレーキ用ピ ストン12の進退位置によらず常にスプライン結合させて、取付部材11にブレ ーキ用ピストン12を相対回転不能に保持させている。これらのスプライン歯1 2d、11bが本考案の回転防止手段を構成している。そして、この状態で取付 部材11のフランジ部11cをボルト13を用いてリヤカバー端面2cに締着し ている。
【0014】 さらに、このブレーキ機構10は、前記ブレーキ用ピストン12を前進位置又 は後退位置に選択的に切換保持するための駆動機構14を付帯して設けている。 この駆動機構14は、前記ブレーキ用ピストン12の大径部12bの内方端12 fと取付部材11の内方端11aとの間に弾設したスプリング14aと、前記リ ヤカバー2の一対の内部流路2a、2bから高圧を捜すシャトル弁14b(図1 及び図3参照)と、そのシャトル弁14bで取り出した高圧の油を前記ブレーキ 用ピストン12の段部12eの前端面側に導くための内部流路14cとから構成 されている。そして、通常はスプリング14aによってブレーキ用ピストン12 を常時前進位置に向かって付勢しておき、シャトル弁14bから内部流路14c を介してブレーキ用ピストン12の段部12eの前端面側に高圧油が導入された ときにはその油圧力でブレーキ用ピストン12をスプリング14aに抗して後退 位置に向かって付勢し得るようになっている。
【0015】 次に、本実施例の作動を説明する。このモータが作動する時には、該モータの 回転方向に応じて内部流路2a、2bの一方が高圧、他方が低圧になり、シャト ル弁14bから高圧の油が取り出されるので、その高圧油が内部流路14cを通 じてブレーキ用ピストン12の段部12eの前端面側に導かれる。そのため、ブ レーキ用ピストン12はその油圧押付力によりスプリング14aに抗して付勢さ れ、図6に示す後退位置に保持される。その結果、スプライン歯12c、3b同 士の結合が解離し、シャフト3の自由な回転を保障する。一方、モータが停止し た時には、内部流路2a、2bが何れも低圧になるので、ブレーキ用ピストン1 2の段部12eの前端面側に作用していた油圧力が消失する。そのため、ブレー キ用ピストン12はスプリング14aに付勢されて、図5に示す前進位置に保持 される。その結果、スプライン歯12c、3b同士が結合し、このときスプライ ン歯12d、11b同士も噛合しているため、シャフト3に生じる回転力はブレ ーキ用ピストン12を介して取付部材11に支持され、該シャフト3の回転が禁 止されることになる。
【0016】 しかして、このようなブレーキ機構10を備えたモータであれば、ブレーキ力 がスプライン歯12c、3b同士の結合部の略全周に亘って歯数分に分散して支 持されることになる。そのため、従来のピン方式のブレーキ機構に比べて局所的 に大きな応力が作用する部位がなく、ブレーキ機構10全体を小形簡略に構成し ておくことができる。しかも、最大でもスプライン歯3bの1歯分だけシャフト 3を回転させればスプライン歯12cにスプライン結合させることができるため 、ブレーキポイントが多く、ピン方式のものに比べて操作も極めて簡単になり使 い勝手の良好なものとなる。
【0017】 なお、各部の具体的な構成は図示例に限定されるものではない。例えば、前記 実施例では駆動機構10をスプリング14aによる付勢力とシャトル弁14bを 通じて与える油圧付勢力との拮抗関係により構成したが、シャトル弁14bを用 いる代わりに、図7に示すようにリヤカバー端面2cに設けたパイロットポート 15を介して外部から制御用の油を導入するようにしてもよい。しかしながら、 前記実施例のようにシャトル弁14bを介して内部流路2a、2bの圧油を取出 すようにすると、別途に油を供給するための外部回路が不要になり、またモータ の起動/停止に連動して駆動機構10を自動的に作動させることができるため特 に有効なものとなる。また、図8に示すようにブレーキ用ピストン12を磁性体 により構成し、そのブレーキ用ピストン12を、外周に配置したソレノイド16 の吸引力によって後退位置に保持するようにしてもよい。さらに、前記実施例で は本考案を斜軸形のモータに適用した例を示したが、本考案はシャフトの反出力 側の軸端部がカバーを貫通している限り、斜板式、ラジアルピストン式などあら ゆる形式のモータに適用が可能である。さらにまた、前記実施例において各スプ ライン結合部における雄と雌の関係が逆であってもよいのは言うまでもない。そ の他の具体的な構成も、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である 。
【0018】
【考案の効果】
本考案の液圧モータは、以上説明したように、シャフトに対するブレーキのO N/OFFを、このシャフトに対して選択的にスプライン結合する進退部材の進 退動作を通じて行うようにしたため、ピン方式のブレーキ機構に比べてブレーキ 力を歯数分に分散して支持するため局所的に高い強度を要求される事がなく、装 置全体の小形化を図ることができ、また、ピン方式のブレーキ機構に比べてシャ フトを僅かに回転させるだけでブレーキポイントが得られ簡単にブレーキが掛け られるため使い勝手の良好なものになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す全体縦断面図。
【図2】同実施例のリヤカバー端面図。
【図3】図2におけるIII-III 線断面図。
【図4】図2におけるIV-IV 線断面図。
【図5】同実施例の作動を説明するための要部拡大断面
図。
【図6】図5に対応した要部拡大断面図。
【図7】本考案の他の実施例を示す図1に対応した全体
縦断面図。
【図8】本考案の更に他の実施例を示す図1に対応した
全体縦断面図。
【符号の説明】
3…シャフト 3a…軸端部 3b…スプライン歯 10…ブレーキ機構 11b、12d…回転防止手段(スプライン歯) 12…進退部材(ブレーキ用ピストン) 12c…スプライン歯 14…駆動機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャフトの回転を禁止するブレーキ機構を
    備えた液圧モータにおいて、前記ブレーキ機構を、シャ
    フトの軸端部に形成したスプライン歯と、そのシャフト
    軸端部に対向する位置に配設され前進位置で前記スプラ
    イン歯に噛合し後退位置でそのスプライン歯から解離す
    るスプライン歯を有した進退部材と、この進退部材を前
    進位置又は後退位置に選択的に切換えて保持するための
    駆動機構と、前記進退部材の回転を少なくともその前進
    位置において禁止する回転防止手段とから構成したこと
    を特徴とする液圧モータ。
JP2882293U 1993-05-31 1993-05-31 液圧モータ Pending JPH0687673U (ja)

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JP2882293U JPH0687673U (ja) 1993-05-31 1993-05-31 液圧モータ

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