JPH0687477U - ユニットバス用床暖房付防水パン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 防水パンと床暖房パネル間の伝熱性を改善し
たい。 【構成】 防水パン１２の裏側に金属製の補強板１３を
取り付けると共にこの金属製の補強板１３の表面に床暖
房パネル１４を取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ユニットバス用床暖房付防水パンに関する。

【０００２】

【従来の技術】

ユニットバスにおいて、防水パンの裏側に床暖房パネルを張り付けて洗い場の 床を温めるようにした暖房装置が公知である。この暖房装置は、図３に示すよう に、ＦＲＰ等で成形された防水パン１の裏側に合板製の補強材２を張り付け、床 暖房パネル３はこの合板製の補強材２の表面に取り付けている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このように、防水パン１と床暖房パネル３間に合板製の補強材２を介在させた 公知例の場合、合板製の補強材２は伝熱性が悪いことから、立ち上がりが悪く、 熱ロスも多いという欠点がある。又、合板製の補強材２は経年的に湿気を吸収し て変形したりすることがある。このため、防水パン１側に変形が伝わって床が波 打ったり、床暖房パネル３側に伝わって隙間が生じて熱伝達が悪化したり、故障 の原因になることがある。

【０００４】 本考案の目的は、床暖房付防水パンにおいて、床暖房パネルからの伝熱性を改 善すると共に経年的に伝熱効率が低下したり、変形を来すことがないようにする ことである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に係るユニットバス用床暖房付防水パンの構成は次のとおりである。

【０００６】 樹脂製防水パン本体の底面裏側に伝熱性良好な金属板を張り合わせて補強し、 この金属板の表面に床暖房パネルを取り付けて成るユニットバス用床暖房付防水 パン。

【０００７】

【作用】

防水パンの施工例は従来の防水パンと同じである。床暖房パネル内に温水が循 環すると、この温水の熱は金属板を経由して防水パンに伝わり、床暖房（洗い場 暖房）を行う。又、床暖房パネルの熱は、伝熱性良好な金属板の作用により、床 暖房パネルが取り付けられている面以外に金属板全体に拡がる。この結果、比較 的小型の床暖房パネルを取り付けたり、施工上片寄った取り付けを余儀なくされ た場合でも、防水パンの床面を広く暖房できるようになる。又、金属板は、比較 的弱い防水パンを補強して、変形等を防止する。

【０００８】

【実施例】

図１は本考案に係る防水パンを取り付けたユニットバスの説明図にして、１０ はユニットバス、１１は浴槽、１２は洗い場を構成する防水パンにして、この防 水パン１２の裏側にはアルミ製の補強板１３が張り付けてある。１４はアルルミ 製の補強板１３の表面に取り付けられた床暖房パネルにして、この床暖房パネル １４は、図外の熱源機から温水が循環する構造である。１５は防水パンの支持脚 である。図２は、防水パン１２部分の拡大図である。

【０００９】 上記実施例においては、床暖房パネル１４で発生した熱は、アルミ製の補強板 １３に伝わり、この補強板１３から防水パン１２に伝わる。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は以上のように、防水パンの補強材に金属板を利用したので、床暖房パ ンルから防水パンに伝わる熱の伝導率が格段に向上して立ち上がりが改善される と共に熱ロスも少なく、経済的な浴室暖房ができる。又、金属板を利用すること により、経年的な吸湿に伴う変形とこの変形に基づく故障の心配がなくなると共 に、熱を広く伝達できるため、床暖房パネルが例えば配水管等の都合で片方にず れて取り付けられたり、小型のものしか利用できない場合でも、防水パン全面に 伝熱が可能である。又、金属板は、比較的弱い防水パンを補強して、防水パンの 変形等を防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る防水パンを取り付けたユニットバ
スの説明図。

【図２】防水パンの説明図。

【図３】従来の防水パンの説明図。

【符号の説明】

１０ ユニットバス １１ 浴槽 １２ 防水パン １３ 金属製の補強板 １４ 床暖房パネル １５ 支持脚

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 樹脂製防水パン本体の底面裏側に伝熱性
   良好な金属板を張り合わせて補強し、この金属板の表面
   に床暖房パネルを取り付けて成るユニットバス用床暖房
   付防水パン。